JP2006324161A - 防水コネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 本発明は、ダミー栓の挿入作業の効率を向上させた防水コネクタを提供する。
【解決手段】 雌ハウジング11の後端の収容凹部25内には、キャビティ14と対応して端子挿入孔27が形成された一括ゴム栓13が収容される。防水ゴム栓の後面側に装着されるカバー29には端子挿入孔27と対応する位置ごとに貫通孔35が形成される。ダミー栓34はカバー29に対して、各貫通孔35の内周壁から延出された4つ保持部36により、ダミー栓34の周方向において、4箇所で保持される。キャビティ14に雌側端子金具12が挿入されない空き部屋33ができる場合には、全ダミー栓34のうち、空き部屋33と対応する位置のダミー栓34のみが残され、他のダミー栓34は治具37で打抜かれて貫通孔35内に雌側端子金具12が挿入可能となる。カバー29を装着すると、空き部屋33と対応する端子挿入孔27がダミー栓34で塞がれる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、防水コネクタに関する。
従来より、防水コネクタとして特許文献1記載のものが知られている。このものは、複数のキャビティを設けたコネクタハウジングに、各キャビティに対応する位置に端子挿入孔が形成された防水用の一括ゴム栓を、コネクタハウジングの後面側を塞いで装着してなると共に、端子金具を端子挿入孔を通して対応するキャビティ内に挿入すると、端子挿入孔の内周が端子金具に接続された電線に密着することでシールされるようになっている。
特開平10ー21989号公報
上記のキャビティのうちで端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合には、空きとなるキャビティ内にダミー栓を挿入して塞ぐことが考えられる。このようなダミー栓としては、空きとなるキャビティに対応した端子挿入孔に個別に挿入するものが考えられるが、空きとなるキャビティの数が多い場合にはダミー栓の挿入に手間がかかり、作業効率が低下する。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ダミー栓の挿入作業の効率を向上させた防水コネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、端子金具が収容される複数のキャビティを設けたコネクタハウジングには、各キャビティに対応する位置に端子挿入孔が形成された防水用の一括ゴム栓が前記コネクタハウジングの後面側を塞いで装着され、前記端子金具が前記端子挿入孔を通して対応する前記キャビティ内に挿入されると、前記端子挿入孔の内周が前記端子金具に接続された電線に密着することでシールされる防水コネクタであって、前記キャビティのうちで前記端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなる前記キャビティと対応する前記端子挿入孔をダミー栓で塞ぐようにしたものにおいて、前記一括ゴム栓の後面側には、前記一括ゴム栓を押さえると共に、各端子挿通孔と対応する位置に貫通孔が形成されたカバーが前記コネクタハウジングに装着されており、前記ダミー栓は、前記貫通孔の内周壁から内方に突設された破断可能な保持部により、前記ダミー栓の周方向の一部において少なくとも2箇所で保持されていることを特徴とする防水コネクタ。
請求項2の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記ダミー栓及び前記保持部の後端面を、前記カバーの後端面よりも前方に引っ込んで形成することにより、前記貫通孔のうち、前記ダミー栓及び前記保持部の後端面よりも後方の内周壁は、前記ダミー栓を打抜く治具を案内するための案内面とされることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載のものにおいて、前記各貫通孔に形成された前記保持部のうち少なくとも一つは、他の前記保持部とは前後方向にずれて配設されていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
キャビティのうち端子金具が挿入されず空きとなるものに対応するダミー栓についてはそのままに残し、端子金具が挿入されるキャビティに対応するダミー栓については、保持部を破断してダミー栓を除去する。このように処理されたカバーを一括ゴム栓の後面側に装着すると、空きとなるキャビティに対応する端子挿入孔には残されたダミー栓が挿入されて塞がれ、一方、その他のキャビティには、ダミー栓が除去されたあとの貫通孔から端子挿入孔を通って端子金具が挿通される。このように請求項1の発明によれば、空きとなるキャビティと対応した一括ゴム栓の端子挿入孔を塞ぐ場合に、カバー上に必要なダミー栓のみを残した状態とし、そのカバーを防水ゴム栓の後面に装着すればよいから、ダミー栓の挿入作業が極めて簡単となる。
さらに、ダミー栓は、カバーの貫通孔内に突設された保持部により、ダミー栓の周方向の一部において保持されているから、ダミー栓を打抜く力が小さくて済む。これにより、ダミー栓の打抜き作業の効率を向上させることができる。
そのうえ、ダミー栓は、カバーに対して少なくとも2箇所で保持されているから、ダミー栓を一括ゴム栓の端子挿入孔に挿入する際に、ダミー栓の挿入方向と反対向きの力がダミー栓に力が加わっても、ダミー栓の姿勢を維持可能となり、正規の姿勢で保持できる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、貫通孔のうち、ダミー栓及び保持部の後端面よりも後方の内周壁を、ダミー栓を打抜くための治具の案内面としたから、治具と、ダミー栓とを容易に位置合わせすることができる。これにより、ダミー栓の打抜き作業を円滑に行うことができる。
<請求項3の発明>
例えば、各貫通孔内における全ての保持部が前後方向の同じ位置に配されている場合、ダミー栓を打抜く際に、全ての保持部を同時に破断する必要があるため、大きな力を必要とする。
請求項3の発明によれば、貫通孔内に形成された保持部のうち少なくとも一つは、他の保持部とは前後方向にずれて配設されているから、ダミー栓を打抜く際に必要とされる力が、全ての保持部が前後方向の同じ位置に配されている場合に比べて小さくて済む。
また、ダミー栓を一括ゴム栓の端子挿入孔に挿入する際に、例えば保持部を支点としてダミー栓を揺動させるような方向の力が加わった場合でも、ダミー栓は前後方向にずれて配された保持部によりカバーに保持されているから、ダミー栓を正規の姿勢で保持できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図6によって説明する。図1に示すように、本実施形態の防水コネクタ10は、雌ハウジング11(本発明に係るコネクタハウジングに相当)内に雌側端子金具12(本発明に係る端子金具に相当)が収容されると共に、雌ハウジング11に配された一括ゴム栓13によりシールが取られるようになっている。なお、以下の説明において、防水コネクタ10の構成及び組付作業に関しては、図1における左方を前方として説明する。
上記の雌ハウジング11は、合成樹脂材により略ブロック状に形成されており、前後方向に延びる複数のキャビティ14が幅方向に並んで形成されている。また、各キャビティ14内には、雌側端子金具12が、キャビティ14内に設けられたランス15に係止されて抜け止め状態で収容されるようになっている。なお、上記の雌側端子金具12は、図6に示すように、導電性の金属板をプレス加工することで形成され、前端側に弾性接触片(図示せず)を内部に備えた箱形の接続部16が形成され、後端側のバレル部17がかしめられて電線18の端末に圧着されている。また、キャビティ14の前壁には、図示しない雄側端子金具が挿入されるための開口部19が形成されている。
図1に示すように、雌ハウジング11の前端側には、後方に開口する合成樹脂製のリテーナ20が前方から装着されて、ランス15の撓み変形を規制することで雌側端子金具12の二重係止が図られている。このリテーナ20の前壁には、図示しない雄側端子金具が挿入されるための開口部21が形成されている。
雌ハウジング11の側壁の外側面には、リテーナ20を仮係止位置に保持するための仮係止突部22と、本係止位置に保持するための本係止突部23とが、前後方向にずれると共に、上下方向(図1の紙面を貫通する方向)にずれて、外方に突設されている。一方、リテーナ20の側壁の前端部の内側面には、上記の仮係止突部22及び本係止突部23と係止するための受け部24が設けられている。リテーナ20の受け部24が、雌ハウジング11の仮係止突部22又は本係止突部23と後方から係止して、リテーナ20が前方に変位することが規制されることにより、リテーナ20は、雌ハウジング11に対して仮係止位置(図6参照)及び本係止位置にそれぞれ保持されるようになっている。
図4に示すように、雌ハウジング11の後端面には、一括ゴム栓13を収容するための収容凹部25が、後方に開口すると共に、全キャビティ14の入口にわたるようにして形成されている。
図4に示すように、一括ゴム栓13は厚肉の板状をなし、雌ハウジング11の収容凹部25内に収容されて、緊密に嵌合可能に形成されている。この一括ゴム栓13の外周面には、収容凹部25の内周壁に弾性的に当接可能な図示2条の外周側リップ26が周設されている。なお、一括ゴム栓13が収容凹部25内に収容された状態では、一括ゴム栓13の外周側リップ26が、収容凹部25の内周壁と弾性的に当接することにより、一括ゴム栓13と収容凹部25との間が液密状態にシールされるようになっている。また、このとき、一括ゴム栓13の後端面と、雌ハウジング11の後端面とは、略面一になるように形成されている。
また、一括ゴム栓13には、雌ハウジング11の各キャビティ14と対応した位置ごとに、前後方向に貫通した端子挿入孔27が形成されており、各端子挿入孔27の内周面には、電線18の外周面と弾性的に密着可能な図示2条の内周側リップ28が周設されている。なお、電線18が端子挿入孔27内に挿通された状態では、電線18の外周面と、一括ゴム栓13の内周側リップ28とが弾性的に当接することにより、端子挿入孔27と電線18との間が液密状態にシールされるようになっている。
一括ゴム栓13の後方からは、前方に開口した略キャップ状をなす、合成樹脂製のカバー29が取り付けられて、一括ゴム栓13を押さえるようになっている。このカバー29の側壁の前端縁には、雌ハウジング11の側壁の後端縁の外側面に形成された係合突部30に対応する位置に、この係合突部30と係合する受け部31が形成されている。カバー29の受け部31が雌ハウジング11の係合突部30に前方から係止することにより、カバー29が後方へ変位することが規制されている。
また、カバー29の後壁の内側面には、前方に延出する支持壁32が形成されており、この支持壁32の前端縁が雌ハウジング11の後端縁に後方から当接することにより、カバー29の前方への変位が規制されている。さらにこの支持壁32により、カバー29の後壁は、一括ゴム栓13の後端面から後方に離間して配されるようになっている。これにより、電線18に対して曲げ方向の力が加えられても、電線18に作用する力はカバー29の後壁に形成された貫通孔35の孔縁部で支持されることで、一括ゴム栓13に伝達されにくくなっている。この結果、一括ゴム栓13が変形して外周側リップ26と端子挿入孔27の内周壁とが離間することを防止できるから、一括ゴム栓13の防水性を保持できるようになっている。
さて、防水コネクタ10の使用態様によっては、雌ハウジング11に設けられたキャビティ14のうちで、雌側端子金具12が挿入されない部屋、すなわち空き部屋(図において33で表示)ができる場合がある。その場合、空き部屋33と対応した端子挿入孔27は開口されたままとなってシールがなされないから、その端子挿入孔27を塞ぐ必要がある。
そこで本実施形態では、そのような端子挿入孔27を塞ぐダミー栓34をカバー29が備える構成とした。図2に示すように、このカバー29の後壁には、一括ゴム栓13の各端子挿入孔27と対応する位置ごとに、矩形状に開口すると共に前後方向に貫通する貫通孔35が形成されている。この貫通孔35の4つの内周壁からはそれぞれ、内方に突出する柱状の保持部36が形成されており、この4本の保持部36によりダミー栓34が貫通孔35内に保持されている。ダミー栓34は、全端子挿入孔27に対応して形成されている。
上述のダミー栓34は、一括ゴム栓13の端子挿入孔27の内周側リップ28の内径よりもやや大きな外径寸法を備えた丸棒状をなしており、その先端には、端子挿入孔27への挿入が容易となるように丸みが付けられている。ダミー栓34の先端の位置は、カバー29の側壁の前端縁と略同じか、又は後方にやや引っ込んだ位置に形成されている。これによりダミー栓34に異物が衝突して、ダミー栓34が変形したり破損したりすることを防止できるようになっている。
保持部36とダミー栓34とは、ダミー栓34の後端部において接続されるようになっている。このダミー栓34は、カバー29に対して、ダミー栓34の外周面の周方向においては、4本の保持部36と接続する部分においてのみ保持されるようになっている。ダミー栓34の後端面及び保持部36の後端面は略面一に形成されており、カバー29の後端面41よりもやや前方に引っ込んで形成されている。また、4本の保持部36は、貫通孔35の内周壁のうち互いに対向する内周壁から延出されたもの同士が対をなしており、各保持部36同士は、略90°間隔毎に配設されている。
上述の保持部36は、治具37により破断可能に形成されている。図3に示すように、この治具37は、カバー29の貫通孔35を貫通可能な外径寸法に設定された細棒状の打抜き部38を備えてなり、この打抜き部38の先端が保持部36を押圧することで保持部36を破断可能に形成されている。
ハウジングのキャビティ14に空き部屋33が生じる場合には、空き部屋33に対応する位置のダミー栓34を残し、一方、雌側端子金具12を挿入するキャビティ14に対応するダミー栓34に対しては、治具37により保持部36を破断して、ダミー栓34を打抜く。これにより、必要なダミー栓34が、カバー29上に残される。そのカバー29を一括ゴム栓13の後面に装着することにより、ダミー栓34が、空き部屋33となるキャビティ14に対応する端子挿入孔27に、同時に一括して挿入されるようになっている。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。まず、カバー29は、全ダミー栓34を備えた状態で成型される。続いて、図3に示すように、ダミー栓34を前方に向けた状態で図示しない治具に設置する。その後、治具37を、打抜き部38をカバー29側に向けながら、後方からカバー29に接近させ、打抜き部38の先端を、雌側端子金具12が挿入されるキャビティ14に対応するダミー栓34及び保持部36に宛がう。さらに図3の矢線に示すように治具37を前方に変位させると、打抜き部38の先端に押圧されることにより4つの保持部36が破断して、打抜き部38がカバー29の貫通孔35を貫通し、それによりダミー栓34が打抜かれる。この作業により、雌側端子金具12が挿入されるキャビティ14に対応するダミー栓34は打抜かれるから、カバー29の貫通孔35は、雌側端子金具12及び電線18を挿通可能となる。一方、雌側端子金具12が挿入されない空き部屋33に対応する位置のダミー栓34はそのまま残される。
その後、治具37を、後方に変位させてカバー29の貫通孔35から打抜き部38を抜き取ることにより、図4に示すように、空き部屋33と対応した位置にはダミー栓34がそのまま残され、その他ではダミー栓34が打抜かれることで雌側端子金具12及び電線18を挿通可能となった貫通孔35を備えたカバー29が得られる。
防水コネクタ10の組付けは、まず、図4の矢線に示すように、雌ハウジング11の収容凹部25に一括ゴム栓13を嵌着する。続いて、図5の矢線に示すように、カバー29を雌ハウジング11の後端部に嵌めこむ。このとき、カバー29の受け部24と、雌ハウジング11の係合突部30とが係止することでカバー29と雌ハウジング11とが固定される。カバー29には空き部屋33と対応する位置のダミー栓34が残されているから、空き部屋33と対応する端子挿入孔27にダミー栓34が同時に一括して嵌入されて、その端子挿入孔27を塞ぐ。その他の端子挿入孔27は、カバー29に形成された貫通孔35と整合して後方に開口する。
一方、図6に示すように、雌ハウジング11の前端部にリテーナ20を嵌めこんで、仮係止位置に保持する。このとき、リテーナ20の受け部24が、メスハウジングの仮係止突部22と後方から当接することで、リテーナ20が仮係止位置に保持される。
リテーナ20を雌ハウジング11に仮係止位置に保持した状態で、図6に示すように、電線18の端末に固着された雌側端子金具12を、カバー29の貫通孔35から端子挿入孔27を通って、対応するキャビティ14に挿入する。すると、雌側端子金具12はランス15により係止されて抜け止めされる。また、雌側端子金具12が挿入されたキャビティ14と対応する端子挿入孔27は電線18により塞がれる。それにより雌ハウジング11の後面側がシールされる。
続いて、リテーナ20を図1における後方に変位させる。すると、リテーナ20の受け部24が、雌ハウジング11の本係止突部23と後方から当接することで、リテーナ20が本係止位置に保持される。これにより、雌側端子金具12がリテーナ20により二重係止される。
以上説明したように、本実施形態によれば、空きとなるキャビティ14と対応した一括ゴム栓13の端子挿入孔27を塞ぐ場合に、予めダミー栓34の設けられたカバー29から治具37を用いて必要なダミー栓34のみを残したカバー29を製造し、そのカバー29を防水ゴム栓の後面に装着すればよいから、ダミー栓34の挿入作業が極めて簡単となる。
さらに、ダミー栓34は、カバー29の貫通孔35内に突設された4つの保持部36と接続する部分において、ダミー栓34の周方向の一部において保持されているから、例えば、保持部36がダミー栓34の全周に亘って設けられている場合に比べて、ダミー栓34を打抜く力が小さくて済む。これにより、ダミー栓34の打抜き作業の効率を向上させることができる。
また、ダミー栓34は、カバー29に対して4箇所で保持されている。これにより、ダミー栓34を一括ゴム栓13の端子挿入孔27に挿入する際に、ダミー栓34に対して、挿入方向と反対側の力が加わった場合でも、各保持部36同士が互いに支持しあうことにより、ダミー栓34を正規の姿勢で保持することができる。さらに、各保持部36同士は略90°間隔毎に配設されるようになっているから、ダミー栓34に加わる力を各保持部36同士で均等に分散して支持することができる。これによりダミー栓34の姿勢を一層保持しやすくなっている。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図7によって説明する。実施形態2においては、隣接する貫通孔35同士を隔てる隔壁42を前方に延出し、隔壁42の前端縁及び支持壁32の内側壁から保持部36を延出させることにより、ダミー栓34及び保持部36の後端面と、カバー29の後端面41との間の前後方向の長さ寸法を、実施形態1よりも大きく設定してある。これにより、貫通孔35のうちダミー栓34及び保持部36の後端面よりも後方の内周壁は、治具37の打抜き部38を案内するための案内面39とされる。上記以外の構成については実施形態1と略同様であり、同一部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
上述したように打抜き部38は細棒状をなしているため、ダミー栓34の打抜き方向の軸からわずかに芯ぶれすることが懸念される。この点を鑑み実施形態2おいては、貫通孔35のうち、ダミー栓34及び保持部36の後端面よりも後方の内周壁を、ダミー栓34を打抜くための治具37の案内面39とした。これにより、打抜き部38の外周面が、案内面39と摺接しつつダミー栓34及び保持部36と当接するようになっているから、打抜き部38がダミー栓34の打抜き方向の軸からわずかに芯ぶれしていた場合でも、案内面39により誘導されて、治具37と、ダミー栓34とを容易に位置合わせすることができる。その結果、ダミー栓34の打抜き作業を円滑に行うことができる。
<実施形態3>
図8及び図9は本発明の実施形態3を示す。実施形態3においては、図8において左右方向に沿って配設される第1保持部40Aの後端面は、ダミー栓34の後端面と略面一となるように配設されている。一方、図8において上下方向に沿って配設される第2保持部40Bは、詳細には図示しないが、支持壁32の内側壁から延出されており、第1保持部40Aよりも、貫通孔35において前方(図8において紙面を貫通する方向の奥側)にずれて配設されている。詳細には、第2保持部40Bは、ダミー栓34の後端縁から、ダミー栓34の前後方向の長さ寸法の略四分の一だけ前方にずれた位置に形成されている(図9参照)。上記以外の構成については実施形態1と略同様であり、同一部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。打抜き部38をカバー29側に向けながら、後方から治具37をカバー29に接近させて、打抜き部38の先端を雌側端子金具12が挿入されるキャビティ14に対応するダミー栓34及び第1保持部40Aに宛がう。さらに図9の矢線に示すように、治具37を前方に変位させると、打抜き部38の先端に押圧されることより、第1保持部40A及び第2保持部40Bが破断される。
なお、例えば、打抜き部38の先端が後方に引っ込んでダミー栓34を収容可能な凹部が形成されており、第1保持部40Aと第2保持部40Bとを順次打抜き可能になっている場合など、打抜き部38の先端の形状によっては、治具37により、第1保持部40A及び第2保持部40Bを、2つずつ順次破断することが可能となる。この場合には、4つの保持部が前後方向の同じ位置に配設された場合に比べて、ダミー栓34を打抜く際に必要とされる力が小さくて済むという効果を得ることができる。
カバー29を後方から雌ハウジング11に組付ける際、ダミー栓34の先端が一括ゴム栓13の端子挿入孔27に後方から当接することにより、ダミー栓34を揺動させる方向の力が加えられた場合でも、第2保持部40Bは、ダミー栓34の後端縁から略四分の一前方にずれた位置に配されているから、ダミー栓34の先端が揺動することを効果的に防止できる。さらに、ダミー栓34の後端縁は第1保持部40Aにより保持されているから、ダミー栓34の後端縁が揺動することも防止できる。これにより、ダミー栓34の姿勢を正規位置に保持した状態で、ダミー栓34を端子挿入孔27に挿入可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態においては、予めダミー栓34を全端子挿入孔27に個別に嵌合可能に形成し、雌側端子金具12が挿入されるキャビティ14に対応するダミー栓34を打抜く構成としたが、これに限られず、雌側端子金具12が挿入されることが予め明らかなキャビティ14については、カバー29にダミー栓34を形成せず、雌側端子金具12を挿入するための貫通孔35を形成する構成としてもよい。
(2)本実施形態においては、各貫通孔35に形成された保持部は4本であったが、これに限られず、2本若しくは3本又は5本以上でもよい。
(3)本実施形態においては、貫通孔35は矩形状に開口する構成としたが、これに限られず、端子金具及び電線18を挿通可能であれば、円形、長円形、方形など、任意の形状とすることができる。
(4)実施形態3においては、一対の保持部40A,40Aと、一対の保持部40B,40Bとは、前後方向にずれて配設される構成としたが、これに限られず、例えば、1つの保持部のみを前後方向にずらして配設する構成としてもよく、また、例えば保持部を6つ形成し、この保持部を3つずつ組にして2組に分け、同じ組の保持部同士は前後方向の同じ位置に配設すると共に、異なる組の保持部については前後方向にずらして配設する構成としてもよい。
また、対をなす保持部同士を、前後方向に3箇所以上に分けて配設する構成としてもよい。
(5)本実施形態においては、雌側端子金具12を備えた雌コネクタに適用した例を説明したが、本発明は、雄側端子金具を備えた雄コネクタに適用してもよい。
(6)ダミー栓34は、治具37により一つずつ順次打抜き加工してもよいし、また、打抜き部38を複数備えた治具37により一括して打抜き加工してもよい。
(7)カバー29を、図2において上位反転させた状態で雌ハウジング11に組付けることを防止するために、例えば、カバー29の形状を上下非対称にしたり、カバー29に形成された貫通孔35の位置を上下非対称としてもよい。また、例えば、カバー29及び雌ハウジング11の一方に案内ピンを設けると共に他方には案内ピンが挿入される挿入孔を設けるなど、カバー29を、図2において上下反転させた状態で雌ハウジング11に組付けようとした場合にはカバー29が組付け不能となるような機構を、カバー29又は雌ハウジング11に設ける構成としてもよい。
(8)打抜き部38の断面形状は、例えば、貫通孔35の形状に合わせて矩形状としてもよいし、ダミー栓34の形状に合わせて円形としてもよく、任意の形状とすることができる。
実施形態1に係る防水コネクタの断面図 同じく防水コネクタのカバーの背面図 同じくダミー栓の打抜き作業動作を示す、図2におけるカバーのA−A線断面図 同じく雌ハウジング、一括ゴム栓及びカバーの断面図 同じくカバーの装着動作を示す断面図 同じく電線の挿入動作を示す断面図 実施形態2に係る防水コネクタにおいて、ダミー栓34の打抜き作業時におけるカバーの断面図 実施形態3に係る防水コネクタのカバーの背面図 同じくダミー栓の打抜き作業動作を示す、図8におけるカバーのB−B線断面図
符号の説明
10…防水コネクタ
11…雌ハウジング(コネクタハウジング)
12…雌側端子金具(端子金具)
13…一括ゴム栓
14…キャビティ
18…電線
27…端子挿入孔
34…ダミー栓
35…貫通孔
36…保持部
39…案内面
40A…第1保持部
40B…第2保持部

Claims (3)

  1. 端子金具が収容される複数のキャビティを設けたコネクタハウジングには、各キャビティに対応する位置に端子挿入孔が形成された防水用の一括ゴム栓が前記コネクタハウジングの後面側を塞いで装着され、前記端子金具が前記端子挿入孔を通して対応する前記キャビティ内に挿入されると、前記端子挿入孔の内周が前記端子金具に接続された電線に密着することでシールされる防水コネクタであって、前記キャビティのうちで前記端子金具が挿入されるものと空きとなるものとがある場合に、空きとなる前記キャビティと対応する前記端子挿入孔をダミー栓で塞ぐようにしたものにおいて、
    前記一括ゴム栓の後面側には、前記一括ゴム栓を押さえると共に、各端子挿通孔と対応する位置に貫通孔が形成されたカバーが前記コネクタハウジングに装着されており、
    前記ダミー栓は、前記貫通孔の内周壁から内方に突設された破断可能な保持部により、前記ダミー栓の周方向の一部において少なくとも2箇所で保持されていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記ダミー栓及び前記保持部の後端面を、前記カバーの後端面よりも前方に引っ込んで形成することにより、
    前記貫通孔のうち、前記ダミー栓及び前記保持部の後端面よりも後方の内周壁は、前記ダミー栓を打抜く治具を案内するための案内面とされることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
  3. 前記各貫通孔に形成された前記保持部のうち少なくとも一つは、他の前記保持部とは前後方向にずれて配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の防水コネクタ。
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