JP2006324142A - イオン発生装置及びこれを備えた電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放電部と対地間の浮遊容量の変化などによるプラスイオンとマイナスイオンのバランスの崩れを低減することができるイオン独立放出方式のイオン発生装置を提供する。
【解決手段】 第1放電部10と、第2放電部11と、電圧印加回路とを備え、前記電圧印加回路が、カソードが第1放電部10に電気的に接続されアノードが第2放電部11に電気的に接続されるダイオード12を備え、交流インパルス電圧をプラスにバイアスした電圧を第1放電部10に印加することで第1放電部10からプラスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2放電部11に印加することで第2放電部11からマイナスイオンを放出させるイオン発生装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラスイオンとマイナスイオンを空間に放出することで、空気中に浮遊する細菌やカビ菌、有害物質などを分解することが可能なイオン発生装置及びこれを備えた電気機器に関するものである。なお、上記の電気機器に該当する例としては、主に閉空間(家屋内、ビル内の一室、病院の病室や手術室、車内、飛行機内、船内、倉庫内、冷蔵庫の庫内等)にプラスイオンとマイナスイオンを放出する空気調和機、除湿器、加湿器、空気清浄機、冷蔵庫、ファンヒータ、電子レンジ、洗濯乾燥機、掃除機、殺菌装置等を挙げることができる。
プラスイオン、マイナスイオンの両極性のイオンを放出して、空気中にプラスイオンであるH+(H2O)mと、マイナスイオンであるO2 -(H2O)n(m、nは自然数)を略同等量発生させることにより、両イオンが空気中の浮遊カビ菌やウィルスの周りを取り囲み、その際に生成される活性種の水酸基ラジカル(・OH)の作用により、前記浮遊カビ菌等を殺菌・不活化することが可能なイオン発生装置に関する発明が本願出願人によってすでに特許出願されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
なお、上記の発明については、本願出願人によって既に実用化され、実用機には、セラミックの誘電体を挟んで外側に放電電極、内側に誘導電極を配設した構造のイオン発生装置、及びこれを搭載した空気清浄機や空気調和機などがある。
しかしながら、前記浮遊カビ菌等を不活化することが可能なイオン発生装置には、プラスイオンとマイナスイオンを同時に発生させることで、発生とともに両極性のイオンの一部は中和して消滅してしまい、イオンを効率的に室内へ放出することができないという課題があった。この問題点に鑑み、イオンを効率的に室内へ放出することができるイオン発生装置に関する発明が本発明者等によってすでになされている(特許文献3を参照)。
特許文献3で開示されているイオン発生装置は、単一の放電部でプラスイオンとマイナスイオンを所定周期で交互に発生させる方式ではなく、イオンを発生する放電部を複数有して成る単一のイオン発生素子でプラスイオンとマイナスイオンを個別に発生させることによって或いは複数のイオン発生素子でプラスイオンとマイナスイオンを個別に発生させることによって、両極性のイオン各々を独立して室内に放出する方式(以下、イオン独立放出方式という)を採用した構成としている。このような構成とすることにより、発生したプラスイオンとマイナスイオンがイオン発生素子の電極近傍で中和して消滅することを抑え、発生した両極性のイオンを効率的にバランス良く空間に放出することが可能となる。
ここで、特許文献3で開示されているイオン発生装置の電極間に印加される電圧の波形を図5に示す。なお、図5中の電圧波形E1はプラスイオンを発生する放電部の電極間に印加される電圧の波形であり、電圧波形E2はマイナスイオンを発生する放電部の電極間に印加される電圧の波形である。
特開2003−47651号公報 特開2002−319472号公報 特開2004−363088号公報
しかしながら、特許文献3で開示されているイオン独立放出方式のイオン発生装置は、プラスイオンを発生させる放電部と対地間の浮遊容量の変化及びマイナスイオンを発生させる放電部と対地間の浮遊容量の変化などの影響で、プラスイオンを発生させる放電部にかかるプラスバイアスとマイナスイオンを発生させる放電部にかかるマイナスバイアスとでバイアスの度合いが変化し、イオン発生装置から放出されるプラスイオンとマイナスイオンのバランスが大きく崩れてしまうおそれがあった。
本発明は、上記の問題に鑑み、放電部と対地間の浮遊容量の変化などによるプラスイオンとマイナスイオンのバランスの崩れを低減することができるイオン独立放出方式のイオン発生装置及びこれを備えた電気機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るイオン発生装置は、第1の放電部と、第2の放電部と、電圧印加回路とを備え、前記電圧印加回路が、カソードが第1の放電部に電気的に接続されアノードが第2の放電部に電気的に接続されるダイオードを備え、交流インパルス電圧をプラスにバイアスした電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部からプラスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させるようにしている。
このような構成によると、第1の放電部は前記ダイオードの両端電圧分だけ正にバイアスされ、第2の放電部は前記ダイオードの両端電圧分だけ負にバイアスされるため、第1の放電部にかかる正バイアスのバイアス量と第2の放電部にかかる負バイアスのバイアス量とが常にほぼ同等になる。したがって、放電部と対地間の浮遊容量の変化などによって前記バイアス量の値が変化してもプラスイオンとマイナスイオンのバランスが大きく崩れることはない。
上記構成のイオン発生装置が切換手段を備えてもよい。前記切換手段としては、以下の二つのものが挙げられる。
一つは、前記電圧印加回路が、前記ダイオードのカソードを第1の放電部に電気的に接続し前記ダイオードのアノードを第2の放電部に電気的に接続した状態で、交流インパルス電圧をプラスにバイアスした電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部からプラスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させる場合と、前記電圧印加回路が、交流インパルス電圧をバイアスしていない電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部から少量のプラスイオン及びマイナスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させる場合とを切り換える切換手段である。
この切換手段を上記いずれかの構成のイオン発生装置に設けると、空気中にH+(H2O)mとO2 -(H2O)nを略同量放出させることにより、これらのイオンが空気中の浮遊カビ菌やウイルスの周りを取り囲み、その際生成される活性種の水酸基ラジカル(・OH)の作用により不活化する状態を求める場合と、家庭内の電気機器などでプラスイオン過多となった空間にマイナスイオンを多量に供給し、自然界での森の中のようなプラスとマイナスのイオンバランスのとれた状態にしたいときやリラクゼーション効果を求めたりする場合とを切り換えることができる。
もう一つは、前記電圧印加回路が、前記ダイオードのカソードを第1の放電部に電気的に接続し前記ダイオードのアノードを第2の放電部に電気的に接続した状態で、交流インパルス電圧をプラスにバイアスした電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部からプラスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させる場合と、前記電圧印加回路が、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部からマイナスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させる場合とを切り換える切換手段である。
この切換手段を上記いずれかの構成のイオン発生装置に設けると、空気中にH+(H2O)mとO2 -(H2O)nを略同量放出させることにより、これらのイオンが空気中の浮遊カビ菌やウイルスの周りを取り囲み、その際生成される活性種の水酸基ラジカル(・OH)の作用により不活化する状態を求める場合と、家庭内の電気機器などでプラスイオン過多となった空間にマイナスイオンのみを供給し、自然界での森の中のようなプラスとマイナスのイオンバランスのとれた状態にしたいときやリラクゼーション効果を求めたりする場合とを切り換えることができる。
また、本発明に係る電気機器は、上記いずれかの構成のイオン発生装置と、前記イオン発生装置で発生したイオンを空気中に送出する送出手段(例えば送風ファンなど)とを備える構成とする。このような構成により、機器本来の機能に加えて、搭載したイオン発生装置で空気中のイオン量やイオンバランスを変化させ、室内等の環境を所望の雰囲気状態とすることが可能となる。
本発明に係るイオン独立放出方式のイオン発生装置及びこれを備えた電気機器によると、放電部と対地間の浮遊容量の変化などによるプラスイオンとマイナスイオンのバランスの崩れを低減することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。まず、本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置について図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の電気的構成を示す図である。また、図2は、図1に示すイオン発生装置が具備するイオン発生素子の構成を示す図である。
図1に示すイオン発生装置は、第1放電部10及び第2放電部11を備えたイオン発生素子と、前記イオン発生素子に対して所定の電圧印加を行う電圧印加回路とから成る。前記電圧印加回路は、入力電源1から出力される電圧を所定の電圧に変換する回路であって、入力抵抗2と、整流ダイオード3と、コンデンサ4と、フライホイールダイオード5及び6と、トランス駆動用スイッチング素子(無ゲート2端子サイリスタ:サイダック[新電元工業の製品名])7と、昇圧トランス8及び9と、ダイオード12とを有する。昇圧トランス8及び9は、変圧比をはじめとする全ての特性が互いに略同等である。
入力電源1が交流商用電源である場合、入力電源1から出力される交流電圧により、入力抵抗2、整流ダイオード3、フライホイールダイオード5及び6を介してコンデンサ4が充電される。そして、コンデンサ4の両端電圧が規定電圧以上になればトランス駆動用スイッチング素子7がオンして、昇圧トランス8の1次側巻線8aと昇圧トランス9の1次側巻線9aとの直列回路に電圧が印加される。その直後、コンデンサ4に充電されたエネルギーは、昇圧トランス8の1次側巻線8aと昇圧トランス9の1次側巻線9aとの直列回路と、トランス駆動用スイッチング素子7とを通じて放電され、コンデンサ4の両端電圧はゼロに戻り、再び充電がされ、規定周期で充放電を繰り返す。
続いて昇圧トランス8及び9の2次側回路について説明する。昇圧トランス8の2次巻線8bが第1放電部10の第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bに接続され、昇圧トランス9の2次巻線9bが第2放電部11の第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bに接続されている。なお、各2次巻線と各電極とは、第1の放電電極10aと第1の誘導電極10b間に印加される電圧の極性と、第2の放電電極11aと第2の誘導電極11b間に印加される電圧の極性とが逆になるように接続されている。
1次側回路のトランス駆動用スイッチング素子7がオンすることにより、1次側のエネルギーが昇圧トランス8の2次巻線8b及び昇圧トランス9の2次巻線9bに伝達され、昇圧トランス8の2次巻線8bの両端及び昇圧トランス9の2次巻線9bの両端にそれぞれインパルス状の交番電圧が発生する。
入力電源1が交流商用電源であるとき、日本国内では入力交流商用電源の片方が接地されているため、接地端子がない電気機器などは入力電源1の片側につなげば同じ機能を得ることができる。なお、イオン発生装置の電源プラグがコンセントに逆に挿入されても、100Vが重畳されるだけであり、接地されるのは同じである。
第1の放電電極10aには、昇圧トランス8の2次巻線8bだけでなく、ダイオード12のカソードが接続されている。また、第2の放電電極11aには、昇圧トランス9の2次巻線9bだけでなく、ダイオード12のアノードが接続されている。
各2次巻線と各電極とが、第1の放電電極10aと第1の誘導電極10b間に印加される電圧の極性と、第2の放電電極11aと第2の誘導電極11b間に印加される電圧の極性とが逆になるように接続されているので、ダイオード12が設けられていなければ、第1の放電電極10aと第2の放電電極11aとは同電位である。
第1の放電電極10aと第2の放電電極11aとの間にダイオード12が設けられることによって、第1の放電電極10aと第2の放電電極11aとに電位差が生じる。第1放電部10の第1の放電電極10aにはダイオード12のカソードが接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bの電圧は2次巻線8bに発生するインパルス状の交番電圧を正にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bの電位は共にプラスであり、第1放電部10から発生したマイナスイオンは第1の放電電極10a上で中和し、プラスイオンは反発し放出される。一方、第2放電部11の第2の放電電極11aにはダイオード12のアノードが接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電圧は2次巻線9bに発生するインパルス状の交番電圧を負にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電位は共にマイナスであり、第2放電部11から発生したプラスイオンは第2の放電電極11a上で中和し、マイナスイオンは反発し放出される。
なお、第1の放電電極10aはダイオード12の両端電圧分だけ正にバイアスされ、第2の放電電極11aはダイオード12の両端電圧分だけ負にバイアスされるため、第1放電部10にかかる正バイアスのバイアス量と第2放電部11にかかる負バイアスのバイアス量とが常にほぼ同等になる。したがって、放電部と対地間の浮遊容量の変化などによって前記バイアス量の値が変化してもプラスイオンとマイナスイオンのバランスが大きく崩れることはない。
ここで、第1放電部10から発生するプラスイオンはH+(H2O)mであり、第2放電部11から発生するマイナスイオンはO2 -(H2O)n(m、nは任意の自然数)である。
このように、第1放電部10から放出されるイオンはプラスイオンとなり、第2放電部11から放出されるイオンはマイナスイオンとなる。即ち、プラス、マイナス両方のイオンが個別に放出される。そして、空気中にH+(H2O)mとO2 -(H2O)nの両方を放出させることにより、これらのイオンが空気中の浮遊カビ菌やウィルスの周りを取り囲み、その際生成される活性種の水酸基ラジカル(・OH)の作用により浮遊カビ菌等を殺菌・不活化することが可能となる。
上記記載について詳細に述べる。第1放電部10、第2放電部11を構成する電極間に交流電圧を印加することにより、空気中の酸素分子ないしは水分子が放電によって生成された電子からエネルギーを受けてイオン化し、H+(H2O)m(mは任意の自然数)とO2 -(H2O)n(nは任意の自然数)のイオンを生成し、これらをファン等により空間に放出させる。これらH+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは、浮遊菌の表面に付着し、化学反応して活性種であるH22または(・OH)を生成する。H22または(・OH)は、極めて強力な活性を示すため、これらにより、空気中の浮遊細菌を取り囲んで殺菌・不活化することができる。ここで、(・OH)は活性種の一種であり、ラジカルのOHを示している。
活性種である過酸化水素H22または水酸基ラジカル(・OH)は、有害物質を酸化若しくは分解して、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの化学物質を、二酸化炭素や、水、窒素などの無害な物質に変換することにより、実質的に無害化することが可能である。
したがって、図1に示すイオン発生装置と送風ファンを電気機器に搭載し、前記送風ファンを駆動することにより、図1に示すイオン発生装置によって発生させたプラスイオンとマイナスイオンを本体外に送り出すことができる。そして、これらのプラスイオンとマイナスイオンの作用により、空気中のカビや菌を不活化してその増殖を抑制することができるとともに、有害物質を実質的に無害化することができる。
その他、プラスイオンとマイナスイオンには、コクサッキーウィルス、ポリオウィルス、などのウィルス類も不活化する働きがあり、これらウィルスの混入による汚染が防止できる。また、プラスイオンとマイナスイオンには、臭いの元となる分子を分解する働きがあることも確かめられており、空間の脱臭にも利用できる。
次に、図1に示すイオン発生装置が具備するイオン発生素子の構成について説明する。図1に示すイオン発生装置が具備するイオン発生素子の上面図を図2(a)に示し、A−A線断面図を図2(b)に示す。イオン発生素子は、誘電体13(上部誘電体13aと下部誘電体13b)と、第1放電部10(第1の放電電極10a、第1の誘導電極10b、放電電極接点10c、誘導電極接点10d、接続端子10e及び10f、並びに接続経路10g及び10h)と、第2放電部11(第2の放電電極11a、第2の誘導電極11b、放電電極接点11c、誘導電極接点11d、接続端子11e及び11f、並びに接続経路11g及び11h)と、コーティング層14とを有して成る。
誘電体13は、略直方体状の上部誘電体13aと下部誘電体13bを貼り合わせて成る(例えば縦15[mm]×横37[mm]×厚み0.45[mm])。誘電体13の材料として無機物を選択するのであれば、高純度アルミナ、結晶化ガラス、フォルステライト、ステアタイト等のセラミックを使用することができる。また、誘電体13の材料として有機物を選択するのであれば、耐酸化性に優れたポリイミドやガラスエポキシなどの樹脂が好適である。ただし、耐食性の面を考えれば、誘電体13の材料として無機物を選択する方が望ましく、さらに、成形性や後述する電極形成の容易性を考えれば、セラミックを用いて成形するのが好適である。また、第1の放電電極10aと第1の誘導電極10bとの間の絶縁抵抗及び第2の放電電極11aと第2の誘導電極11bとの間の絶縁抵抗は均一であることが望ましいため、誘電体13の材料としては、密度ばらつきが少なく、その絶縁率が均一であるものほど好適である。なお、誘電体13の形状は、略直方体状以外(円板状や楕円板状、多角形板状等)であってもよく、さらには円柱状であってもよいが、生産性を考えると、本実施形態のように平板状(円板状及び直方体状を含む)とするのが好適である。
第1の放電電極10a及び第2の放電電極11aは、上部誘電体13aの表面に該上部誘電体13aと一体的に形成されている。第1の放電電極10a及び第2の放電電極11aの材料としては、例えばタングステンのように、導電性を有するものであれば、特に制限なく使用することができるが、放電によって溶融等の変形を起こさないことが条件となる。
また、第1の誘導電極10bは、上部誘電体13aを挟んで、第1の放電電極10aと平行に設けられ、第2の誘導電極11bは、上部誘電体13aを挟んで、第2の放電電極11aと平行に設けられている。このような配置とすることにより、第1の放電電極10aと第1の誘導電極10bの距離(以下、第1の電極間距離と呼ぶ)及び第2の放電電極11aと第2の誘導電極11bの距離(以下、第2の電極間距離と呼ぶ)を一定とすることができるので、放電電極と誘導電極との間の絶縁抵抗を均一化して放電状態を安定させ、プラスイオン及びマイナスイオンを好適に発生させることが可能となる。なお、誘電体13を円柱状とした場合には、第1の放電電極10a及び第2の放電電極11aを円柱の外周表面に設けるとともに、第1の誘導電極10b及び第2の誘導電極11bを軸状に設けることによって、前記第1の電極間距離及び前記第2の電極間距離を一定とすることができる。第1の誘導電極10b及び第2の誘導電極11bの材料としては、第1の放電電極10a及び第2の放電電極10bと同様、例えばタングステンのように、導電性を有するものであれば、特に制限なく使用することができるが、放電によって溶融等の変形を起こさないことが条件となる。
放電電極接点10cは、第1の放電電極10aと同一形成面(すなわち上部誘電体13aの表面)に設けられた接続端子10e、及び接続経路10gを介して、第1の放電電極10aと電気的に導通されている。従って、放電電極接点10cにリード線(銅線やアルミ線など)の一端を接続し、該リード線の他端を昇圧トランス8の2次巻線8b及びダイオード12のカソードに接続すれば、第1の放電電極10aと昇圧トランス8の2次巻線8b及びダイオード12とを電気的に導通させることができる。
放電電極接点11cは、第2の放電電極11aと同一形成面(すなわち上部誘電体13aの表面)に設けられた接続端子11e、及び接続経路11gを介して、第2の放電電極11aと電気的に導通されている。従って、放電電極接点11cにリード線(銅線やアルミ線など)の一端を接続し、該リード線の他端を昇圧トランス9の2次巻線9b及びダイオード12のアノードに接続すれば、第2の放電電極12aと昇圧トランス9の2次巻線9b及びダイオード12とを電気的に導通させることができる。
誘導電極接点10dは、第1の誘導電極10bと同一形成面(すなわち下部誘電体13bの表面)に設けられた接続端子10f、及び接続経路10hを介して、第1の誘導電極10bと電気的に導通されている。従って、誘導電極接点10dにリード線(銅線やアルミ線など)の一端を接続し、該リード線の他端を昇圧トランス8の2次巻線8bに接続すれば、第1の誘電電極10bと昇圧トランス8の2次巻線8bとを電気的に導通させることができる。
誘導電極接点11dは、第2の誘導電極11bと同一形成面(すなわち下部誘電体13bの表面)に設けられた接続端子11f、及び接続経路11hを介して、第2の誘導電極11bと電気的に導通されている。従って、誘導電極接点11dにリード線(銅線やアルミ線など)の一端を接続し、該リード線の他端を昇圧トランス9の2次巻線9bに接続すれば、第2の誘電電極11bと昇圧トランス9の2次巻線9bとを電気的に導通させることができる。
さらに、放電電極接点10c及び11cと誘導電極接点10d及び11dは、誘電体13の表面であって第1の放電電極10a及び第2の放電電極11aが設けられた面以外の面に設けることが望ましい。このような構成であれば、誘電体13の上面に不要なリード線などが配設されないので、図1に示すイオン発生装置とそのイオン発生装置で発生したイオンを空気中に送出する送風ファンを搭載した電気機器において、前記送風ファン(不図示)からの空気流が乱れにくくなり、プラスイオンとマイナスイオンの中和を低減することができる。以上のことを考慮して、図2に示すイオン発生素子では、放電電極接点10c及び11cと誘導電極接点10d及び11dが、誘電体13の上面に相対する面に設けられている。
なお、図2に示すイオン発生素子において、第1の放電電極10a及び第2の放電電極11aは鋭角部を持ち、その部分で電界を集中させ、局部的に放電を起こす構成としている。
また、第1の放電電極10aと第2の放電電極11aは同一形状であり、第1の誘導電極10bと第2の誘導電極11bは同一形状である。さらに、上述したように、図1に示すイオン発生装置では、第1放電部10にかかる正バイアスのバイアス量と第2放電部11にかかる負バイアスのバイアス量とが常にほぼ同等になる。したがって、誘電体13の材料として密度ばらつきが少なく、その絶縁率が均一であるものを用いれば、前記第1の電極間距離と前記第2の電極間距離が等しいので、第1の放電電極10aと第1の誘導電極10bとの間の絶縁抵抗と、第2の放電電極11aと第2の誘導電極11bとの間の絶縁抵抗とが略同一になり、第1放電部10から放出されるプラスイオンと第2放電部11から放出されるマイナスイオンが略同量になる。
次に、本発明の第2実施形態に係るイオン発生装置について図3を参照して説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係るイオン発生装置の電気的構成を示す図である。なお、図3において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図3に示すイオン発生装置は、図1に示すイオン発生装置にスイッチ15とスイッチ15を制御するマイクロコンピュータ(不図示)とを新たに設けた構成である。図3に示すイオン発生装置では、ダイオード12のカソードがスイッチ15を介して第1の放電電極10aに接続される。即ち、ダイオード12のカソードがスイッチ15の極cに接続され、スイッチ15の接点aが第1の放電電極10aに接続される。また、スイッチ15の接点bが入力電源1の片側に接続される。
ここで、マイクロコンピュータ(不図示)の制御によりスイッチ15が接点aを選択した場合即ちスイッチ15の極cと接点aとが電気的に接続された場合について説明する。この場合、第1放電部10の第1の放電電極10aとダイオード12のカソードとが電気的に接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bの電圧は2次巻線8bに発生するインパルス状の交番電圧を正にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bの電位は共にプラスであり、第1放電部10から発生したマイナスイオンは第1の放電電極10a上で中和し、プラスイオンは反発し放出される。
また、第2放電部11の第2の放電電極11aにはダイオード12のアノードが接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電圧は2次巻線9bに発生するインパルス状の交番電圧を負にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電位は共にマイナスであり、第2放電部11から発生したプラスイオンは第2の放電電極11a上で中和し、マイナスイオンは反発し放出される。
なお、第1の放電電極10aはダイオード12の両端電圧分だけ正にバイアスされ、第2の放電電極11aはダイオード12の両端電圧分だけ負にバイアスされるため、第1放電部10にかかる正バイアスのバイアス量と第2放電部11にかかる負バイアスのバイアス量とが常にほぼ同等になる。したがって、放電部と対地間の浮遊容量の変化などによって前記バイアス量の値が変化してもプラスイオンとマイナスイオンのバランスが大きく崩れることはない。
そして、第1の放電電極10aと第2の放電電極11aが同一形状であり、第1の誘導電極10bと第2の誘導電極11bを同一形状であり、第1の放電電極10aと第1の誘導電極10bとの間の絶縁抵抗と、第2の放電電極11aと第2の誘導電極11bとの間の絶縁抵抗とが略同一になるイオン発生素子を用いれば、第1放電部10から放出されるプラスイオンと第2放電部11から放出されるマイナスイオンが略同量になる。
続いて、マイクロコンピュータ(不図示)の制御によりスイッチ15が接点bを選択した場合即ちスイッチ15の極cと接点bとが電気的に接続された場合について説明する。この場合、第1放電部10の第1の放電電極10aにバイアスがかからないため、昇圧トランス8の2次巻線8bの両端に発生するインパルス状の交番電圧がそのまま第1放電部10に印加されるので、第1放電部10から発生したプラスイオンとマイナスイオンの大半が中和などにより消滅する。したがって、第1放電部10からは少量のプラスイオンとマイナスイオンが放出される。
また、第2放電部11の第2の放電電極11aにアノードが接続されているダイオード12のカソードが入力電源1の片側に電気的に接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電圧は2次巻線9bに発生するインパルス状の交番電圧を負にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電位は共にマイナスであり、第2放電部11から発生したプラスイオンは第2の放電電極11a上で中和し、マイナスイオンは反発し放出される。
上記説明から明らかなように、マイクロコンピュータ(不図示)の制御によりスイッチ15が接点aを選択したときは、第1放電部10から放出されるプラスイオンと第2放電部11から放出されるマイナスイオンとでプラス、マイナス略同量のイオンを放出する状態にすることができ、マイクロコンピュータ(不図示)の制御によりスイッチ15が接点bを選択したときは、第1放電部10から放出される少量のプラスイオン及びマイナスイオンと第2放電部11から放出される多量のマイナスイオンとで全体としては少量のプラスイオンと多量のマイナスイオンでマイナスイオンリッチの状態となる。
したがって、空気中にH+(H2O)mとO2 -(H2O)nを略同量放出させることにより、これらのイオンが空気中の浮遊カビ菌やウイルスの周りを取り囲み、その際生成される活性種の水酸基ラジカル(・OH)の作用により殺菌・不活化する状態を求める場合と、家庭内の電気機器などでプラスイオン過多となった空間にマイナスイオンを多量に供給し、自然界での森の中のようなプラスとマイナスのイオンバランスのとれた状態にしたいときやリラクゼーション効果を求めたりする場合とを、スイッチ15の接点切換により切り換えることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るイオン発生装置について図4を参照して説明する。図4は、本発明の第3実施形態に係るイオン発生装置の電気的構成を示す図である。なお、図4において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図4に示すイオン発生装置は、図1に示すイオン発生装置にダイオード16とスイッチ17及び18とスイッチ17及び18を制御するマイクロコンピュータ(不図示)とを新たに設けた構成である。図4に示すイオン発生装置では、ダイオード12のカソードがスイッチ17及び18を介して第1の放電電極10aに接続される。即ち、ダイオード12のカソードがスイッチ18の極cに接続され、スイッチ18の接点aがスイッチ17の接点aに接続され、スイッチ17の極cが第1の放電電極10aに接続される。また、スイッチ17の接点bがダイオード16のアノードに接続され、ダイオード16のカソード及びスイッチ18の接点bが入力電源1の片側に接続される。
ここで、マイクロコンピュータ(不図示)の制御によりスイッチ17及び18がともに接点aを選択した場合即ちスイッチ17の極cと接点aとが電気的に接続されスイッチ18の極cと接点aとが電気的に接続された場合について説明する。この場合、第1放電部10の第1の放電電極10aとダイオード12のカソードとが電気的に接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bの電圧は2次巻線8bに発生するインパルス状の交番電圧を正にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bの電位は共にプラスであり、第1放電部10から発生したマイナスイオンは第1の放電電極10a上で中和し、プラスイオンは反発し放出される。
また、第2放電部11の第2の放電電極11aにはダイオード12のアノードが接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電圧は2次巻線9bに発生するインパルス状の交番電圧を負にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電位は共にマイナスであり、第2放電部11から発生したプラスイオンは第2の放電電極11a上で中和し、マイナスイオンは反発し放出される。
なお、第1の放電電極10aはダイオード12の両端電圧分だけ正にバイアスされ、第2の放電電極11aはダイオード12の両端電圧分だけ負にバイアスされるため、第1放電部10にかかる正バイアスのバイアス量と第2放電部11にかかる負バイアスのバイアス量とが常にほぼ同等になる。したがって、放電部と対地間の浮遊容量の変化などによって前記バイアス量の値が変化してもプラスイオンとマイナスイオンのバランスが大きく崩れることはない。
そして、第1の放電電極10aと第2の放電電極11aが同一形状であり、第1の誘導電極10bと第2の誘導電極11bを同一形状であり、第1の放電電極10aと第1の誘導電極10bとの間の絶縁抵抗と、第2の放電電極11aと第2の誘導電極11bとの間の絶縁抵抗とが略同一になるイオン発生素子を用いれば、第1放電部10から放出されるプラスイオンと第2放電部11から放出されるマイナスイオンが略同量になる。
続いて、マイクロコンピュータ(不図示)の制御によりスイッチ17及び18がともに接点bを選択した場合即ちスイッチ17の極cと接点bとが電気的に接続されスイッチ18の極cと接点bとが電気的に接続された場合について説明する。この場合、カソードが入力電源1の片側に電気的に接続されるダイオード16のアノードが第1放電部10の第1の放電電極10aに電気的に接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bの電圧は2次巻線8bに発生するインパルス状の交番電圧を負にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第1の放電電極10a、第1の誘導電極10bの電位は共にマイナスであり、第1放電部10から発生したプラスイオンは第1の放電電極10a上で中和し、マイナスイオンは反発し放出される。
また、第2放電部11の第2の放電電極11aにアノードが接続されているダイオード12のカソードが入力電源1の片側に電気的に接続されるので、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電圧は2次巻線9bに発生するインパルス状の交番電圧を負にバイアスしたものとなり、接地端子、場合によっては入力電源1の片側を基準にみた第2の放電電極11a、第2の誘導電極11bの電位は共にマイナスであり、第2放電部11から発生したプラスイオンは第2の放電電極11a上で中和し、マイナスイオンは反発し放出される。
上記説明から明らかなように、マイクロコンピュータ(不図示)の制御によりスイッチ17及び18がともに接点aを選択したときは、第1放電部10から放出されるプラスイオンと第2放電部11から放出されるマイナスイオンとでプラス、マイナス略同量のイオンを放出する状態にすることができ、マイクロコンピュータ(不図示)の制御によりスイッチ17及び18がともに接点bを選択したときは、第1放電部10から放出されるマイナスイオンと第2放電部11から放出されるマイナスイオンとで全体としてはマイナスイオンのみが放出される状態となる。
したがって、空気中にH+(H2O)mとO2 -(H2O)nを略同量放出させることにより、これらのイオンが空気中の浮遊カビ菌やウイルスの周りを取り囲み、その際生成される活性種の水酸基ラジカル(・OH)の作用により殺菌・不活化する状態を求める場合と、家庭内の電気機器などでプラスイオン過多となった空間にマイナスイオンのみを供給し、自然界での森の中のようなプラスとマイナスのイオンバランスのとれた状態にしたいときやリラクゼーション効果を求めたりする場合とを、スイッチ17及び18の接点切換により切り換えることができる。
なお、上述した図1、図3、図4に示すイオン発生装置は、昇圧トランス8の1次巻線8aと昇圧トランス9の1次巻線9aとが直列に接続される構成であるが、1次巻線8aと1次巻線9aとが並列に接続される回路構成にすることも可能である。
また、図1、図3、図4に示すイオン発生装置において、トランス駆動用スイッチング素子7は、上述の説明では無ゲート2端子サイリスタ(サイダック[新電元工業の製品名])を採用した説明となっているが、若干異なる回路を用いて、サイリスタ(SCR)を用いてもよい。また、入力電源1は直流電源の場合であっても、上記と同様の動作が得られる回路とすれば、これを問わない。即ち、電圧印加回路の1次側回路としては、特に限定するものではなく、同様の動作が得られる回路であればよい。
上述した本発明に係るイオン発生装置は、空気調和機、除湿器、加湿器、空気清浄機、冷蔵庫、ファンヒータ、電子レンジ、洗濯乾燥機、掃除機、殺菌装置などの電気機器に搭載するとよい。そして、かかる電気機器にはイオン発生装置で発生したイオンを空気中に送出する送出手段(例えば、送風ファン)を搭載するとよい。このような電気機器であれば、機器本来の機能に加えて、搭載したイオン発生装置から放出されたプラスイオン、マイナスイオンの作用により空気中のカビや菌を不活化してその増殖を抑制すること等ができ、室内環境を所望の雰囲気状態とすることが可能となる。
また、上記の実施形態では、イオンを発生する放電部を複数有して成る単一のイオン発生素子でプラスイオンとマイナスイオンを個別に発生させ、各々を独立して室内に放出する構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、複数のイオン発生素子でプラスイオンとマイナスイオンを個別に発生させ、各々を独立して室内に放出する構成としても構わない。
また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各部の構成等を適宜に変更して実施することも可能である。
は、本発明の第1実施形態に係るイオン発生装置の電気的構成を示す図である。 は、図1に示すイオン発生装置が具備するイオン発生素子の構成を示す図である。 は、本発明の第2実施形態に係るイオン発生装置の電気的構成を示す図である。 は、本発明の第3実施形態に係るイオン発生装置の電気的構成を示す図である。 は、従来のイオン発生装置の電極間に印加される電圧の波形を示す図である。
符号の説明
1 入力電源
2 入力抵抗
3 整流ダイオード
4 コンデンサ
5、6 フライホイールダイオード
7 トランス駆動用スイッチング素子
8、9 昇圧トランス
10 第1放電部
11 第2放電部
10a 第1の放電電極
10b 第1の誘電電極
11a 第2の放電電極
11b 第2の誘電電極
12、16 ダイオード
13 誘電体
14 コーティング層
15、17、18 スイッチ

Claims (4)

  1. 第1の放電部と、第2の放電部と、電圧印加回路とを備え、
    前記電圧印加回路が、カソードが第1の放電部に電気的に接続されアノードが第2の放電部に電気的に接続されるダイオードを備え、交流インパルス電圧をプラスにバイアスした電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部からプラスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させることを特徴するイオン発生装置。
  2. 前記電圧印加回路が、前記ダイオードのカソードを第1の放電部に電気的に接続し前記ダイオードのアノードを第2の放電部に電気的に接続した状態で、交流インパルス電圧をプラスにバイアスした電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部からプラスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させる場合と、
    前記電圧印加回路が、交流インパルス電圧をバイアスしていない電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部から少量のプラスイオン及びマイナスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させる場合とを切り換える切換手段を備える請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記電圧印加回路が、前記ダイオードのカソードを第1の放電部に電気的に接続し前記ダイオードのアノードを第2の放電部に電気的に接続した状態で、交流インパルス電圧をプラスにバイアスした電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部からプラスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させる場合と、
    前記電圧印加回路が、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第1の放電部に印加することで第1の放電部からマイナスイオンを放出させ、交流インパルス電圧をマイナスにバイアスした電圧を第2の放電部に印加することで第2の放電部からマイナスイオンを放出させる場合とを切り換える切換手段を備える請求項1または請求項2に記載のイオン発生装置。
  4. 請求1〜3のいずれかに記載のイオン発生装置と、前記イオン発生装置で発生したイオンを空気中に送出する送出手段とを備えることを特徴とする電気機器。
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