JP2006322524A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トラニオンの軸方向に沿う寸法を長くすることなく、各トラニオンの揺動を同期させることができるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】 本発明のトロイダル型無段変速機は、各トラニオン15の各枢軸14をそれぞれ揺動自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、トラニオン15の変位により揺動する一対のヨーク23A,2Bと、これらのヨーク23A,23Bを揺動自在に支持する支持ポスト64,68と、トラニオン15のうちの1つの揺動動作を他の1つのトラニオン15に伝えてこれら両方のトラニオンを同期させる同期ケーブル260とを備え、同期ケーブル260は、互いに同期される前記両方のトラニオン15に襷掛け状に掛け渡されるとともに、支持ポスト68(64)に回転自在に支持されたケーブルサポート300によって案内されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図4および図5に示すように構成されている。図4に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図5参照)が回転自在に挟持されている。
図4中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図4の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図4のA−A線に沿う断面図である図5に示すように、ケーシング50の内側であって、出力側ディスク3,3の側方位置には、両ディスク3,3を両側から挟む状態で一対のヨーク23A,23Bが支持されている。これら一対のヨーク23A,23Bは、鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。そして、後述するトラニオン15の両端部に設けられた枢軸14を揺動自在に支持するため、ヨーク23A,23Bの四隅には、円形の支持孔18が設けられるとともに、ヨーク23A,23Bの幅方向の中央部には、円形の係止孔19が設けられている。
一対のヨーク23A,23Bは、ケーシング50の内面の互いに対向する部分に形成された支持ポスト64,68により、僅かに変位できるように支持されている。これらの支持ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1キャビティ221および第2キャビティ222にそれぞれ対向する状態で設けられている。
したがって、ヨーク23A,23Bは、各支持ポスト54,68に支持された状態で、その一端部が第1キャビティ221の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ222の外周部分に対向している。
第1および第2のキャビティ221,222は同一構造であるため、以下、第1キャビティ221のみについて説明する。
図5に示すように、ケーシング50の内側において、第1キャビティ221には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図5においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、その本体部である支持板部16の長手方向(図5の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、前述したように、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図4の裏表方向、図5の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。前述したように、各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14がラジアルニードル軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、前述したように、ヨーク23A,23Bの幅方向(図5の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は球状凹面として、支持ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Aは、球面ポスト68およびこれを支持するシリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。
なお、各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,4,4の回転方向に対して同方向(図5で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉26,26と、これら各玉26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図5の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(枢軸14から延びる軸部)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、駆動軸22の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2および入力軸1に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図5の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
以上から分かるように、トロイダル型無段変速機における変速は、パワーローラ11を支持するトラニオン15を上下させることにより発生するサイドスリップ力を用いて行なわれる。そして、トラニオン15の上下運動は、駆動ピストン33に圧力差を与えることにより行なわれる。この場合、駆動ピストン33が各トラニオン15に設けられているため、何らかの理由で一つの駆動ピストン33に油圧が供給できなくなってしまった場合には、そのピストン33が設けられたトラニオン15が変位しなくなり、したがって、このトラニオン15に支持されたパワーローラ11の傾転制御ができなくなってしまい、各トラニオン15の揺動が同期しなくなってしまう。この状態で、動力伝達が行なわれると、パワーローラ11のトラクション面が破損してしまう虞がある。
したがって、一般的には、何らかの理由で一つの駆動ピストン33に油圧が供給できなくなってしまった場合であっても、各トラニオン15の揺動を同期させることができる同期ケーブルが設けられる(例えば特許文献1および特許文献2参照)。図6および図7は、そのような同期ケーブルを備えた構成例(特許文献1参照)が示されている。なお、図6および図7において、前述した図4および図5と同様の構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図6および図7に示すように、第1キャビティ221の各トラニオン15にそれぞれ一体に且つラジアルニードル軸受30の上側でこのラジアルニードル軸受30に隣接してワイヤ用溝260,261を形成し、これらワイヤ用溝260,261にワイヤ(同期ケーブル)262が襷掛け状に巻き掛けられている。同様に、第2キャビティ222の各トラニオン15もそれぞれ一体に且つラジアルニードル軸受30の上部に隣接してワイヤ用溝260a,261aを形成し、これらワイヤ用溝260a,261aにワイヤ(同期ケーブル)263が襷掛け状に巻き掛けられている。
また、第1キャビティ221の図6中右側のトラニオン15における枢軸14に結合された駆動ロッド29にこの駆動ロッド29と一体に回転するようにプーリ264を設け、これに隣り合う第2キャビティ222のトラニオン15における枢軸14に結合された駆動ロッド29にこの駆動ロッド29と一体に回転するようにプーリ265を設け、これらプーリ264,265にワイヤ(同期ケーブル)266が襷掛け状に巻き掛けられている。同様に、第1キャビティ221の図6中左側のトラニオン15における枢軸14に結合された駆動ロッド29にこの駆動ロッド29と一体に回転するようにプーリ264aを設け、これに隣り合う第2キャビティ222のトラニオン15における枢軸14に結合された駆動ロッド29にこの駆動ロッド29と一体に回転するようにプーリ265aを設け、これらプーリ264a,265aにワイヤ(同期ケーブル)267が襷掛け状に巻き掛けられている。
特開平8−145136号公報 特開2005−009546号公報
ところで、前述した特許文献2に開示されるように、遊星歯車と組み合わせた無段変速機では、入力軸1と出力軸とが同軸に設けられており、前記出力軸を案内支持する軸受が一体のポスト64,68に装着されている。このような場合、左右のトラニオン14,15に前述したワイヤ(同期ケーブル)262,263を掛け渡す場合、ポスト64,68が障害となり、トラニオン15にワイヤ溝260(260a),261(261a)を設けることが困難になる。そのため、前述した特許文献1の構成と同様にトラニオン15の端部側にプーリ264(254a),265(265a)等の別部材を装着し、ヨーク23A,23Bで囲まれた空間(キャビティ221,222)の外側で前記別部材に対してワイヤ(同期ケーブル)を一括して掛け渡している。しかしながら、その場合、トラニオン15(駆動ロッド29)の軸方向に沿う寸法が長くなってしまい、機器の小型化が損なわれる。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、トラニオンの軸方向に沿う寸法を長くすることなく、各トラニオンの揺動を同期させることができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に揺動するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ揺動自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、これらのヨークを揺動自在に支持する支持ポストと、前記トラニオンのうちの1つの揺動動作を他の1つのトラニオンに伝えてこれら両方のトラニオンを同期させる同期ケーブルとを備え、前記同期ケーブルは、互いに同期される前記両方のトラニオンに襷掛け状に掛け渡されるとともに、前記支持ポストに回転自在に支持されたケーブルサポートによって案内されていることを特徴とする。
本発明のトロイダル型無段変速機によれば、同期ケーブルは、互いに同期される両方のトラニオンに襷掛け状に掛け渡されるとともに、支持ポストに回転自在に支持されたケーブルサポートによって案内されている。そのため、トラニオンに同期ケーブルを掛け渡す場合、支持ポストが障害とならない。したがって、同期ケーブルを巻き掛けるための溝をトラニオンに設けて、同期ケーブルをヨークに囲まれた空間内に配置させることができる。その結果、トラニオンの軸方向に沿う寸法を長くすることなく、機器の小型化を図ることが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、トラニオンに同期ケーブルを掛け渡すための構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図4〜図7と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1に示すように、本実施形態において、1つのキャビティ内の各トラニオン15には、これらの揺動を同期させる同期ケーブルとしてのワイヤ260が掛け渡されている。この場合、各トラニオン15にはワイヤ用溝261,262が一体に形成され、これらのワイヤ用溝261,262にワイヤ260が襷掛け状に巻き掛けられている。更に、ワイヤ260は支持ポスト68(64)に支持されたケーブルサポートとしてのプーリ300によって案内されている。このプーリ300は、支持ポスト68(64)に回転自在に支持されており、ワイヤ260の動きを妨げることなくワイヤ260を案内するようになっている。
また、本実施形態において、プーリ300は、図3に示すように、ワイヤ260の同期動作を阻害しないように、支持ポスト68(64)に対して止め輪306および軸受(滑り軸受や転がり軸受等)302,302により軸方向で位置決めされつつ回転自在に支持されるとともに、軸受304を介して径方向に位置決めされつつ回転自在に支持されている。
このように、本実施形態において、同期ケーブルとしてのワイヤ260は、互いに同期される両方のトラニオン15,15に襷掛け状に掛け渡されるとともに、支持ポスト68(64)に回転自在に支持されたケーブルサポートとしてのプーリ300によって案内されているので、トラニオン15にワイヤ260を掛け渡す場合、支持ポスト68(64)が障害とならない。したがって、ワイヤ260を巻き掛けるための溝260,261をトラニオン15に設けて、ワイヤ260をヨーク23A,23Bに囲まれた空間(キャビティ)内に配置させることができる。その結果、トラニオン15の軸方向に沿う寸法を長くすることなく、機器の小型化を図ることができる。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型等の様々なトロイダル型無段変速機に適用することができる。
本発明の実施形態に係るトロイダル型無段変速機の要部断面図である。 トラニオンおよびケーブルサポートに対する同期ケーブルの掛け渡し形態を模式的に示す図である。 支持ポストに対するケーブルサポートの支持構造を示す図である。 従来から知られているトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 従来の同期ケーブルの掛け渡し形態の一構造例を伴うトロイダル型無段変速機の要部断面図である。 図6の構造における同期ケーブルの掛け渡し形態を模式的に示す図である。
符号の説明
2 入力側ディスク
4 出力側ディスク
6 トラニオン
11 パワーローラ
14 枢軸
15 トラニオン
23A,23B ヨーク
32 駆動装置
64,68 支持ポスト
260 ワイヤ(同期ケーブル)
300 ポーリ(ケーブルサポート)

Claims (1)

  1. ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に揺動するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ揺動自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、これらのヨークを揺動自在に支持する支持ポストと、前記トラニオンのうちの1つの揺動動作を他の1つのトラニオンに伝えてこれら両方のトラニオンを同期させる同期ケーブルとを備えるトロイダル型無段変速機において、
    前記同期ケーブルは、互いに同期される前記両方のトラニオンに襷掛け状に掛け渡されるとともに、前記支持ポストに回転自在に支持されたケーブルサポートによって案内されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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