JP2006321507A - 液漏れ検知方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】個装袋内に収納した液体の液漏れを確実に検知可能とするとともに、構造が簡易で廉価な個装袋の液漏れ検知装置を得る。
【解決手段】内部に液体を収納し、連結片7を介して複数個連結した個装袋2を両面から加圧する加圧体1、4と、シート42の表面に電極43を一定間隔で印刷形成し、電極43形成側を露出させて、上記加圧体1、4の加圧面5、6に個装袋2に接触可能に配置した電極シート8と、加圧体1、4により加圧し、電極43と接触する個装袋2を一方向に移送する加圧部14と、電極シート8の電極43に流れる電流の導通を検知する検知部10とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】内部に液体を収納し、連結片7を介して複数個連結した個装袋2を両面から加圧する加圧体1、4と、シート42の表面に電極43を一定間隔で印刷形成し、電極43形成側を露出させて、上記加圧体1、4の加圧面5、6に個装袋2に接触可能に配置した電極シート8と、加圧体1、4により加圧し、電極43と接触する個装袋2を一方向に移送する加圧部14と、電極シート8の電極43に流れる電流の導通を検知する検知部10とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、内部に液体を収納した個装袋の液漏れを検知する装置に関するものである。
従来より、連結片を介して複数個連結した個装袋のピンホールなどによる液漏れは、目で確認する目視検査、手で触る触感検査により検査する場合が一般的であった。しかしながら、目視検査では小さなピンホールを目視により、個装袋の両面をそれぞれ検査することは困難であり、また、触感検査は長時間を要し、検査が効率の悪いものとなっていた。
そこで、特許文献1及び2に示す如く、人の目視や触感によらず、個装袋から漏れ出た液体を、電流の導通によって検知する液漏れ検知装置が従来より存在する。
特開平9−226727号公報
特開2001−99744号公報
そして、特許文献1に記載の発明は、回転するロールの表面に導電体を配置し、この導電体を導通検知手段に接続するとともに、個装袋の一面をロール上で押圧接触する。そして、個装袋にピンホールなどの穴が生じていた場合には、上記の押圧接触により、個装袋の穴から内部に収納していた液体が漏れ出るため、漏れ出た液体がロールの導電体に付着し、これにより導通検知手段によって液漏れが検知されるものである。
また、特許文献2に記載の発明は、搬送コンベア上に個装袋を載置し、この個装袋の周辺に、検知手段を設けた電極基盤を配置し、電極基盤とは別体に設けた加圧体により個装袋を加圧する。そして、この加圧により液漏れのある個装袋から液体を噴出させ、飛散した液体が電極基盤に付着した場合に、液漏れを検知するものである。
しかしながら、特許文献1に記載の液漏れ検知装置は、ロールに直接導電体を巻き付けて配置し、このロールを回転可能に構成している。そのため、導電体と導通検知手段との接続部分の構造が複雑となり、製造に手間がかかるため高価なものとなる。また、ロールに導電体を密に巻き付けて配置するのは高度の製作精度が要求され、ロール上に導電体を巻き付けた場合には、導電体相互の間隔にすき間が生じ易いものとなる。そのため、液漏れがごく微量であれば、導電体上に付着せずに導電体の間隔のすき間にのみ付着する場合があり、そのような場合には、導電体が導電しないため液漏れが検知されず、個装袋の液漏れを確実に検知することが困難となる。また、個装袋の一面のみがロールの表面に設けた導電体に接触するものであるため、ロールに接触しない他面に液漏れが生じていた場合には、液漏れが検知されにくいものとなる。
また、特許文献2に記載の液漏れ検知装置において、個装袋を加圧して漏れ出た液体は、飛散により電極基盤に接触して検知されるため、必ずしも個装袋の周辺に配置した電極基盤上に付着するとは限らない構成となっている。そのため、個装袋に液漏れが生じた場合でも、液体が飛散せずに個装袋の表面に付着した場合や、飛散しても電極基盤上に付着しなかった場合には、液漏れが検知されないという事態が生じる。そのため、個装袋の液漏れを確実に検知することは困難なものとなっていた。
そこで本発明は、上述の如き課題を解決しようとするものであって、個装袋内に収納した液体の液漏れを確実に検知可能とするとともに、構造が簡易で廉価な個装袋の液漏れ検知装置を得ようとするものである。
上述の如き課題を解決するため、本願の第1の発明は、内部に液体を収納し、連結片を介して複数個連結した個装袋の両面を、シートの表面に電極を一定間隔で印刷形成した一対の電極シートの間で連続的に流通接触させ、個装袋の液漏れに伴って電極に流れる電流の導通を検知するものである。
また、上記方法を実施するための第2の発明は、内部に液体を収納し、連結片を介して複数個連結した個装袋を両面から加圧する加圧体と、シートの表面に電極を一定間隔で印刷形成し、電極形成側を露出させて、上記加圧体の加圧面に個装袋に接触可能に配置した電極シートと、電極シートの電極に流れる電流の導通を検知する検知部とを備えたものである。
また、電極シートは、加圧面において位置移動可能としたものであっても良い。
電極シートは、電極の両端に係合穴を形成し、この係合穴を、加圧体の両側面上下方向に複数個形成した係合凹部のいずれかに嵌合体を介して係合して、電極シートの加圧面への固定位置を係合凹部毎に移動させることにより、加圧面における電極シートの固定位置を移動可能としたものであっても良い。
加圧体は、個装袋の進行方向側に、個装袋を両面から加圧する加圧部を配置したものであっても良い。
本発明は上述の如く構成したものであって、個装袋を両面から加圧する加圧体を設けるとともに、この加圧体の加圧面に電極シートを配置し、この電極シートを個装袋に接触可能としている。そのため、加圧体により個装袋を加圧した際に、個装袋の両面からの液漏れを確実に検出可能なものとしている。また、シートの表面に電極を一定間隔で印刷形成した電極シートを、加圧体の加圧面に配置しているため、シートの表面に電極を容易に密集させて配置することが可能であり、少量の液漏れでも電極間をを導通し、検知精度を高度なものにすることができるとともに、シート表面への電極の印刷は製造が容易で廉価な製品を得ることが可能となる。
まず、本発明の一実施例を図面に於いて説明すれば、図1及び図2に示す如く、(1)は、個装袋(2)の上面(60)を加圧するための第一加圧体であって、装置本体(3)のほぼ中央部に配置している。また、この第一加圧体(1)の斜め下には、個装袋(2)の下面(61)を加圧するための第二加圧体(4)を配置するとともに、上記の第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)の個装袋(2)への加圧面(5)(6)を、それぞれ軸をずらした状態で配置している。
尚、上記個装袋(2)は図1に示す如く、内部に調味料、化粧料、医薬品等の 液体を収納するとともに、連結片(7)を介して複数個連結したものである。そして、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)には、それぞれ電極シート(8)を配置しており、この電極シート(8)には電流の導通を検知するための検知部(10)を接続している。また、第一加圧体(1)の第二加圧体(4)の配置側とは反対側には、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)により加圧した個装袋(2)を水平方向に引き出し移送するために、円柱状の第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、及び第三回転棒(13)を配置した加圧部(14)を設けている。
上記の如く構成した個装袋の液漏れ検知装置について詳細に説明すると、装置本体(3)には、第一加圧体(1)の個装袋(2)への圧力を調整するための圧力調整ねじ(15)を設けている。この圧力調整ねじ(15)は、図3に示す如く、装置本体(3)の天板(16)に螺着固定されており、上端側を天板(16)よりも外方に突出するとともに、下端側を装置本体(3)内方に突出している。そして、この圧力調整ねじ(15)は右方向又は左方向に回動させることにより、上下方向に移動させることができる。
また、この圧力調整ねじ(15)の下端には、図3に示す如く、円板形の係合鍔(17)を設けた係合部材(18)を配置している。そして、この係合鍔(17)の底面から下方向にコイルバネ(20)の一端を接続固定するとともに、このコイルバネ(20)の他端を連結体(21)に接続している。この連結体(21)は、平板(22)と側板(23)から成る断面逆L字型に形成したものであって、上記平板(22)をコイルバネ(20)の他端に接続した状態で、装置本体(3)内部に配置されている。
上記の如く、連結体(21)をコイルバネ(20)に接続配置しているため、連結体(21)はコイルバネ(20)の伸縮に伴って上下方向に移動する。また、この連結体(21)を、圧力調整ねじ(15)を回動させながら上下方向に移動させることにより、コイルバネ(20)の連結体(21)への加圧力を調整することが可能となる。
また、この連結体(21)の側板(23)の長さ方向中央付近には、装置本体(3)の外部方向に第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)を、それぞれ側板(23)とは垂直方向に固定ねじ(56)(57)にて接続固定している。また、側板(23)の下端側には、円柱状に形成した固定棒(27)を、上記の第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)と同一方向に、固定ねじ(58)にて接続固定している。尚、この固定棒(27)の形成長さは、第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)の形成長さよりも若干長尺なものとしている。
また、上記の如く形成した連結体(21)には、第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)を介して、直方体状に形成した非導電体の固定体(30)を配置している。即ち、固定体(30)には、上記の第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)に対応する位置に、第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)を挿入可能とする第一貫通穴(32)及び第二貫通穴(33)を固定体(30)の一端面(34)から他端面(35)まで長さ方向に貫通形成している。
また、固定体(30)の幅方向中央には、第一貫通穴(32)から固定体(31)の上端にかけて垂直方向に貫通形成した垂直孔(36)を設けている。そして、この垂直孔(36)に、円筒形のボールプランジャー(40)を摺動不能に挿入配置するとともに、このボールプランジャー(40)の内部に、押圧発条(37)、及びこの押圧発条(37)にて押圧される球体(38)を配置している。
また、第一連結棒(24)には、上記ボールプランジャー(40)に対応する位置に凹溝(41)を形成している。そして、この第一連結棒(24)を、ボールプランジャー(40)の押圧発条(37)の付勢力に抗して第一貫通穴(32)に挿通し、この第一貫通穴(32)に第一連結棒(24)を完全に挿通した時点で、押圧発条(37)の付勢力によって第一連結棒(24)の凹溝(41)内にボールプランジャー(40)内の球体(38)が嵌合する。
そのため球体(38)は、押圧発条(37)によって凹溝(41)方向に付勢されることから、固定体(30)に設けたプランジャー(40)が第一連結棒(24)の凹溝(41)内に係合した状態となる。そのため、固定体(30)と連結体(21)との組み付け状態を安定したものにすることができる。尚、固定体(30)と連結体(21)との分離は、固定体(30)を、若干力を加えながら第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)から抜き取ることにより容易に行うことができる。
また、第一貫通穴(32)への第一連結棒(24)の接続が完了した際には、ボールプランジャー(40)内の球体(38)が凹溝(41)内に嵌合した際に、この球体(38)と凹溝(41)との衝突音やクリック感が発生する。そのため、この衝突音により、固定体(30)と連結体(21)とが完全に接続したことを容易に確認することができる。
上記の如く、連結体(21)に、固定棒(27)を接続固定するとともに第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)を介して固定体(30)を接続することにより、本発明の第一加圧体(1)を構成している。そのため、この第一加圧体(1)は、連結体(21)を上下方向に移動させることにより、これに伴って上下方向に移動するものとなる。
また、第二加圧体(4)も第一加圧体(1)と同様に、連結体(21)、固定体(31)及び固定棒(28)にて形成したものである。また、この第二加圧体(4)は、加圧面(6)側を上方に向けて第1加圧体(1)の加圧面(5)と軸をずらした状態で配置している。また、この第二加圧体(4)は、上記の第一加圧体(1)と異なり、固定体(31)を装置本体(3)に接続固定することにより、移動不能に固定した状態となっている。
上記の如く、第一加圧体(1)を、圧力調整ねじ(15)及びコイルバネ(20)によって上下方向に摺動可能に装置本体(3)に組み付けるとともに、第二加圧体(4)を装置本体に摺動不能に組み付けているため、個装袋(2)への圧力の調整は第一加圧体(1)側で行われるものとなっている。即ち、個装袋(2)の厚さが厚い場合は、第一加圧体(1)に接続した圧力調整ねじ(15)を回動させながら上方に移動させることにより、第一加圧体(1)を上方に移動させて第一加圧体(1)の加圧面(5)と第二加圧体(4)の加圧面(6)との間隔を広くする。
また、個装袋(2)の厚さが薄い場合は、逆に圧力調整ねじ(15)を下方に移動させて第一加圧体(1)の加圧面(5)と第二加圧体(4)の加圧面(6)との間隔を狭くする。これにより、個装袋(2)の厚さに応じた第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)の圧力の調整を行うことができる。
また、上記の如く組み付けた第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)には、樹脂製のシート(42)の表面に電極(43)を一定間隔で印刷形成した電極シート(8)を配置している。この電極シート(8)は、図4に示す如く、シート(42)の表面に一対の電極(43)をジグザグ状に密集させて印刷することにより形成配置したものであり、検知部(10)に接続されている。このように、本発明ではシート(42)に電極(43)を印刷形成して電極シート(8)を形成しているため、微細な電極パターンを形成配置することが可能となる。従って、微量の液漏れに対しても電流が導通可能となるため、液漏れの検出精度を高めることができる。
そして、この電極(43)の両端には、それぞれ電極端子部(44)を設けており、この電極端子部(44)をシート(42)の4隅に配置している。そして、各電極端子部(44)には、円形にくり抜いた係合穴(45)を形成している。この電極シート(8)は、上記の如く、樹脂製のシート(42)にて形成しているため第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)の外形に沿って容易に装着することができる。
また、この電極(43)は、図4に示す如く、電極端子部(44)間を診断スイッチ(62)により接続可能としている。そのため、この診断スイッチ(62)を接続しても検知部(10)が電極(43)の導通を検知しなかった場合に、当該電極(43)が断線していることを確認出来るものとし、自己診断を可能なものとしている。
また、上記の如く電極シート(8)に形成した係合穴(45)の形成位置に対応させて、固定体(30)(31)の一側面(49)及び他側面(50)に、それぞれ内方に凹設した、タップ又はねじ穴等の凹部(46)(47)を、水平方向に2箇所ずつ対にして設けるとともに、上下方向に3箇所ずつ等間隔に設けている。
また、この電極シート(8)の第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)への配置方法は、まず、電極シート(8)の電極(43)形成側を外部に露出させた状態で、この電極シート(8)の一端側の係合穴(45)を、図5(a)に示す如く、固定体(30)(31)の一側面(49)に上下方向に3箇所設けた凹部(46)のうち、ボールプランジャー(40)側に配置した凹部(46)に合わせる。
そして、電極シート(8)の係合穴(45)を介して、凹部(46)(47)に嵌合可能な、ねじ又はボルト等の嵌合体(48)を、凹部(46)(47)にそれぞれ嵌合する。そして、上記の如く固定体(30)(31)の一側面(49)に固定した電極シート(8)を、固定棒(27)(28)を介して固定体(30)(31)の他側面(50)側に巻き回し、この他側面(50)に設けた凹部(46)(47)のうち、最も固定棒(27)(28)に近い凹部(46)(47)に、電極シート(8)の他端側の係合穴(45)を介して、嵌合体(48)を嵌合する。このように電極シート(8)の両端を、固定棒(27)(28)を介して固定体(30)(31)の一側面(49)及び他側面(50)にそれぞれ固定配置することにより、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)に電極シート(8)を固定配置することが可能となる。
また、上記の如く第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)に電極シート(8)を固定配置して使用することによって、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)に電極(43)を直接形成する場合と比較して、製造が容易で廉価な製品を得ることかできる。また、個装袋(2)との接触面(55)が摩耗したり劣化した場合には、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)における電極シート(8)の配置場所を変えることにより、同じ電極シート(8)を再度使用することが可能となる。
即ち、図5(b)に示す如く、電極シート(8)を、固定体(30)(31)の両側面の中央部に設けた凹部(46)(47)にて固定したり、又は、図5(c)に示す如く、一側面のボールプランジャー(40)側に設けた凹部(46)(47)と他側面の固定棒(27)(28)側に設けた凹部(46)(47)に固定することにより、電極シート(8)の位置を移動させることができる。このように電極シート(8)の第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)への固定位置を移動させることにより、使用時における個装袋(2)との接触位置を変えることが可能となる。
尚、電極シート(8)の固定位置を移動させる際には、第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)から固定体(30)(31)を抜き取り、この固定体(30)(31)から電極シート(8)を取り外し、この電極シート(8)を再度固定体(30)(31)の別の凹部(46)(47)にて固定する。そして、このように固定体(30)(31)に固定配置した電極シート(8)を固定棒(27)(28)に挿通させながら、固定体(30)(31)を第一連結棒(24)及び第二連結棒(25)に接続することにより、容易に電極シート(8)の位置移動を行うことができる。
そのため、使用中に電極シート(8)の接触面(55)において不具合が生じた場合でも、電極シート(8)の固定位置を移動させることにより、使用していた電極シート(8)において、従来接触面(55)として使用していた部分とは別の部分を接触面(55)とすることができる。そのため、新たに電極シート(8)を購入する必要がなく、経済的な使用が可能となる。
また、この電極シート(8)の電極端子部(44)には、図4に示す如く、信号線(51)を接続しており、この信号線(51)を検知部(10)に接続することにより、電極シート(8)からの信号を検知部(10)にて受信することが可能となる。そのため、個装袋(2)の液漏れにより電極シート(8)上に液体が付着し、電流が導通した場合には、この検知部(10)によって液漏れを検知することが可能となる。
また、図1に示す如く、上記第一加圧体(1)及び第2加圧体(2)に隣接して、個装袋の移送側に、円柱状の第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、及び第三回転棒(13)にて構成した加圧部(14)が設けられている。そして、この第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、第三回転棒(13)は、図6に示す如く、それぞれ円筒形の回転体(52)に中心軸(53)を挿通して形成している。
そして、第一加圧体(1)と水平方向に配置した第二回転棒(12)の中心軸(53)を第一加圧体(1)の固定体(30)に接続固定するとともに、第二加圧体(4)と水平方向に配置した第一回転棒(11)及び第三回転棒(13)の中心軸(53)を第二加圧体(4)の固定体(31)に接続固定している。そのため、第二回転棒(12)は、第一加圧体(1)とともに上下方向に移動可能となる一方、第一回転棒(11)及び第三回転棒(13)は移動不能に装置本体(3)に固定されたものとなっている。
そして、これら第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、及び第三回転棒(13)は、図6に示す如く、それぞれ中心軸(53)と回転体(52)との間隔に軸受け(54)を設けることにより、中心軸(53)とは独立して回転体(52)を自由に回動可能なものとしている。そして、図2に示す如く、第一加圧体(1)、第二加圧体(4)の固定棒(27)(28)、及び、上記の如く形成した第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、第三回転棒(13)を、隣り合った部材どうしが相互に接触するよう上下ジグザグ方向に配置している。
また、装置本体(3)には第一加圧体(1)と第二加圧体(4)との間隔に配置した個装袋(2)を水平方向に送るための駆動部(図示せず)を設けており、この駆動部によって、図1の矢印に示す如く、個装袋(2)を一定方向に移送している。そのため、第一加圧体(1)と第二加圧体(4)とにより加圧された個装袋は、上記第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、第三回転棒(13)により加圧された状態で、進行方向に移送される。
このように、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)のみならず、加圧部(14)によって個装袋(2)を加圧することにより、個装袋(2)への圧力を、より大きなものとすることができるため、この個装袋(2)にピンホール等が生じている場合には、液漏れを確認しやすくなり、液漏れの検知精度を更に高めることが可能となる。
尚、本実施例では加圧部(18)を第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)を介して個装袋(2)の進行方向側に配置しているが、加圧部(14)を第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)を介して進行方向とは反対側に配置した場合には、加圧部(14)の加圧により個装袋(2)から漏出した液体が微量の場合は、個装袋(2)の進行方向への移動に伴い、当該加圧部(14)の表面によって拭き取られることとなる。そのため、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)によって液漏れを検知しにくくなり、検知精度が低下するものとなる。
また、上記の如く、本発明では電極シート(8)を配置した第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)の固定棒(27)(28)を回転させずに定位置に固定し、この第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)とは別個に設けた加圧部(14)の第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、及び第三回転棒(13)を回動可能とし、装置本体(3)に設けた駆動部を作動させることにより個装袋(2)を水平方向に移送可能なものとしている。そのため、電極シート(8)は常に位置固定した状態としていることから、この電極シート(8)の電極端子部(44)と検知部(10)との接続部分を簡易な構成とすることができる。
上記の如く構成したものにおいて、個装袋の液漏れ検知方法について以下に示す。まず、装置本体(3)の駆動部を作動させるそして、コイルバネ(20)の付勢力に抗して第一加圧体(1)及び第一回転棒(11)を上方に押し上げながら、複数個連結した個装袋(2)の先端を第一回転棒(11)と第一加圧体(1)の加圧面(5)との間隙、及び第1加圧体(1)の加圧面(5)と第2加圧体(4)の加圧面(6)との間隙にそれぞれ配置する。
このとき、第一加圧体(1)が個装袋(2)の厚さ分だけ上方に押し上げられるとともに、第一加圧体(1)の固定体(30)を介して第二回転棒(12)も第一加圧体と共に上方に押し上げられる。そのため、上記の如く配置した個装袋(2)を第一回転棒(1)側から第二回転棒(12)及び第三回転棒(13)側に移送する際に、個装袋(2)を第二回転棒(12)と第一回転棒(11)及び第三回転棒(13)との間隙に配置することが可能となる。尚、この時に圧力調整ねじ(15)を右又は左に回転させることにより、対象となる個装袋(2)の厚さに応じて第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)による個装袋(2)への圧力を調整することができる。
そして、上記の如く個装袋(2)を配置することにより、コイルバネ(20)の付勢力によって個装袋(2)に第一加圧体(1)、第二加圧体(4)、及び第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、第三回転棒(13)からの圧力が加えられる。そのため、個装袋(2)は第一加圧体(1)、第二加圧体(4)、及び第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、第三回転棒(13)によって両面から加圧される。また、個装袋(2)はこのような加圧を受けながら、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)に配置した電極シート(8)に接触するとともに、駆動部の作動により、第一回転棒(11)、第二回転棒(12)及び第三回転棒(13)の回転に伴って一方向に流通することとなる。
このように、個装袋(2)を第一加圧体(1)、第二加圧体(4)、及び第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、第三回転棒(13)によって加圧することより、個装袋(2)にピンホール等の傷が生じていた場合には、個装袋(2)内の液体が個装袋(2)の上面(60)又は下面(61)に漏れ出ることとなる。そして、このように漏れ出た液体は、個装袋(2)に接触している電極シート(8)の電極(43)上に付着する。
そのため、この電極(43)上に付着した液体によって電極端子部(44)間が導通状態となり、これを検知部(10)が検知し、液漏れの発生を確認することが可能となる。上記の如く、第一加圧体(1)及び第二加圧体(4)によって個装袋(2)を加圧すると同時に、加圧面(5)(6)に配置した電極(43)を個装袋(2)に連続的に接触させるため、個装袋(2)の液漏れを確実に検知することが可能となる。
また、個装袋(2)の上面(60)の及び下面(61)の両面から第一加圧体(1)、第二加圧体(4)、及び第一回転棒(11)、第二回転棒(12)、第三回転棒(13)により加圧するとともに、上記の如く、電極(43)を連続的に接触させることが可能となるため、個装袋(2)の両面において、同時に液漏れを検知することが可能となる。そのため、個装袋(2)の上面(60)及び下面(61)をもれなく検知することが可能となるとともに、検知作業を短時間で効率的に行うことができる。
1 加圧体
2 個装袋
4 加圧体
5 加圧面
6 加圧面
7 連結片
8 電極シート
10 検知部
14 加圧部
42 シート
45 係合穴
46、47 凹部
48 嵌合体
2 個装袋
4 加圧体
5 加圧面
6 加圧面
7 連結片
8 電極シート
10 検知部
14 加圧部
42 シート
45 係合穴
46、47 凹部
48 嵌合体
Claims (5)
- 内部に液体を収納し、連結片を介して複数個連結した個装袋の両面を、シートの表面に電極を一定間隔で印刷形成した一対の電極シートの間で連続的に流通接触させ、個装袋の液漏れに伴って電極に流れる電流の導通を検知することを特徴とする個装袋の液漏れ検知方法。
- 内部に液体を収納し、連結片を介して複数個連結した個装袋を両面から加圧する加圧体と、シートの表面に電極を一定間隔で印刷形成し、電極形成側を露出させて、上記加圧体の加圧面に個装袋に接触可能に配置した電極シートと、電極シートの電極に流れる電流の導通を検知する検知部とを備えたことを特徴とする個装袋の液漏れ検知装置。
- 電極シートは、加圧面において位置移動可能としたことを特徴とする請求項2の液漏れ検知装置。
- 電極シートは、電極の両端に係合穴を形成し、この係合穴を、加圧体の両側面上下方向に複数個形成した係合凹部のいずれかに嵌合体を介して係合して、電極シートの加圧面への固定位置を係合凹部毎に移動させることにより、加圧面における電極シートの固定位置を移動可能としたことを特徴とする請求項2または3の液漏れ検知装置。
- 加圧体は、個装袋の進行方向側に、個装袋を両面から加圧する加圧部を配置したことを特徴とする請求項2の液漏れ検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005144420A JP2006321507A (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 液漏れ検知方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005144420A JP2006321507A (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 液漏れ検知方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006321507A true JP2006321507A (ja) | 2006-11-30 |
Family
ID=37541465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005144420A Pending JP2006321507A (ja) | 2005-05-17 | 2005-05-17 | 液漏れ検知方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006321507A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019064331A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | テルモ株式会社 | 液体検出装置 |
WO2019197734A1 (fr) * | 2018-04-12 | 2019-10-17 | Sartorius Stedim Fmt Sas | Procede et dispositif de controle d'integrite d'une poche pour fluide biopharmaceutique |
-
2005
- 2005-05-17 JP JP2005144420A patent/JP2006321507A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019064331A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | テルモ株式会社 | 液体検出装置 |
JPWO2019064331A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2020-10-22 | テルモ株式会社 | 液体検出装置 |
WO2019197734A1 (fr) * | 2018-04-12 | 2019-10-17 | Sartorius Stedim Fmt Sas | Procede et dispositif de controle d'integrite d'une poche pour fluide biopharmaceutique |
FR3080181A1 (fr) * | 2018-04-12 | 2019-10-18 | Sartorius Stedim Fmt Sas | Procede et dispositif de controle d’integrite d’une poche pour fluide biopharmaceutique |
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