JP2006320976A - ガス燃焼式打込み工具におけるファスナー送り作動遅延機構 - Google Patents

ガス燃焼式打込み工具におけるファスナー送り作動遅延機構 Download PDF

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Abstract

【課題】送りピストン・シリンダ機構における送りピストン22の送り作動を遅延させる。
【解決手段】送りピストン・シリンダ機構の送りシリンダ21の前側を燃焼室5に連通させ、上記送りシリンダ21の後ろ側を密閉して送りピストン22を常時前方の釘送り方向に付勢するバネと逆止弁28とを設けるとともに、上記送りシリンダ21の後ろ側に連通する開放弁32を設け、この開放弁32を打撃ピストン10のリターン終了後または終了直前に開放作動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、可燃性ガスと空気とを撹拌混合して得た混合ガスを爆発的に燃焼させる燃焼室と、燃焼ガス圧により駆動される打撃ピストン・シリンダ機構と、打撃ピストンに結合したドライバを摺動案内してファスナーを打ち出すノーズ部と、ノーズ部にファスナーを送る送りピストン・シリンダ機構とを備えるとともに、上記送りピストン・シリンダ機構のファスナーの送り作動を遅延させるガス燃焼式打込み工具におけるファスナー送り作動遅延機構に関する。
ガス燃焼式打込み工具の一例として、ボディ内に密閉された燃焼室内へ可燃性ガスを注入して燃焼室内で可燃性ガスと空気との混合ガスを撹拌し、撹拌された混合ガスを燃焼室内で燃焼させることによって燃焼室内に高圧の燃焼ガスを発生させ、この高圧の燃焼ガスを打撃シリンダ内に収容されている打撃ピストンに作用させて打撃ピストンを打撃シリンダ内で衝撃的に駆動させ、この打撃ピストンの下面側に結合されているドライバによって、ボディの下方のノーズ部に供給された釘を鋼板やコンクリートへ打ち込むようにした燃焼ガス駆動打込み機が知られている。このような燃焼ガス駆動打込み機では可燃性ガスを充填したガスボンベ等の容器を工具内に装着するとともに、可燃性ガスに着火するための電力源であるバッテリーを工具に装着することによって携帯が可能な工具として形成されており、電力や圧縮空気等の動力供給源に拘束されることなく釘やピンの打ち込み作業を行うことが可能にされている。
しかしながら、このような直状マガジンでは収容されるファスナーの数は少ないので、多数のファスナーをコイル状にまき回した連結ファスナーを収容できる円筒状のマガジンを取り付けることが求められている。
ところが、円筒状マガジンにおけるファスナーの送り機構としては、送りピストン・シリンダ機構が一般的である。これは、送りシリンダに摺動自在に収容された送りピストンに、マガジンに収納された連結ファスナーに係脱する送り爪を設け、該送り爪をノーズ部側に送る釘送り方向とその反対の退避方向に往復動させるものである。
したがって、上記送りピストン・シリンダ機構とともに円筒状マガジンを採用することができる。この場合、送りピストン・シリンダ機構の送りピストンはバネと燃焼室の燃焼ガスの圧力を利用して往復動させることが考えられる。燃焼室と送りシリンダの前側とをガス管路で連結し、送りピストンの送りはバネで、退避作動はガス管路からのガス圧で往復動させるものである。
ところが、上記構成では、打ち込み時に打撃ピストンとともにドライバが駆動されてファスナーを打ち込んだとき、同時に燃焼室の燃焼ガスを送りシリンダに送って送りピストンを退避させる。ところが、その後、燃焼ガスが冷却して燃焼室が負圧になると、打撃ピストンも差圧によりリターンするが、同時に送りシリンダのガス送り側も負圧になるので、送りピストンはバネ力によって釘送り方向に作動する。差圧による打撃ピストンのリターン移動よりもバネ力による送りピストンの移動の方が速いので、送りピストンの送り爪によってノーズ部に送られた先頭ファスナーがリターン途中のドライバに当たるという現象が生じることがある。ファスナーはバネ力によって釘供給方向に付勢されるので、先頭ファスナーはドライバに摺り付くことになる。燃焼室が負圧になることによる打撃ピストンのリターン力はそれほど強くないから、擦り付きによる摩擦抵抗でドライバのリターン不良が発生することがある。
このため、上記ガス管路に逆止弁を設けるとともに、上記送りシリンダの前側に排気弁を配置し、燃焼ガスを送りシリンダの前側に送って送りピストンを退避させて保持し、打ち込み終了後に上記排気弁を開いて送りシリンダの前側のガスを排気させることにより、送り爪の送り作動を制御する技術が知られている。
実開平5−72380号公報
しかしながら、上述の逆止弁や排気弁はノーズ部の先端付近に設けられており、この部分は木屑やコンクリート粉塵などのゴミが付着しやすい環境にさらされやすい。したがって、その中で開閉するバルブのシール性を確保することは困難であり、確実にシールができない場合は送りピストンに対する圧力を保持できず、送りピストンの遅延作動が不確実となるから、擦り付きが生じるという問題があった。
本発明は前記問題点を解消し、ファスナーの送りピストン・シリンダ機構における送りピストンの送り作動を、打撃ピストンの作動よりも遅延させてドライバに対する擦り付きを確実に防止することができるガス燃焼式打込み工具におけるファスナー送り作動遅延機構を提供することをその課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、可燃性ガスと空気とを撹拌混合して得た混合ガスを爆発的に燃焼させる燃焼室と、この高圧の燃焼ガスを打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンに作用させて打撃ピストンを打撃シリンダ内で衝撃的に駆動させ、この打撃ピストンの下面側に結合されているドライバを摺動案内してファスナーを打ち出すノーズ部と、マガジンに収納された連結ファスナーに係脱する送り爪を上記ノーズ部側に送るファスナー送り方向とその反対の退避方向に往復動させる送りピストン・シリンダ機構とを備えたガス燃焼式打込み工具において、上記送りピストン・シリンダ機構の送りピストンをファスナーの送り方向にバネ付勢し、送りシリンダの前側を上記燃焼室に連通させ、上記送りシリンダの後端を閉じてこの閉じ部に逆止弁を設けるとともに、上記送りシリンダの後ろ側に連通する開放弁を設け、この開放弁を上記打撃ピストンのリターン終了後または終了直前に開放作動させることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上記燃焼室を、上記打撃シリンダの上部に上下方向に移動することにより開閉可能に配置するとともに上記打撃シリンダの下方に延長するリンク部材に連係し、このリンク部材を常時下方にバネ付勢する一方、上記ノーズ部に沿って相対的に移動可能なコンタクト部材を設け、このコンタクト部材の上端を上記リンク部材と係合可能に配置し、上記ファスナーの打ち込み後に上記燃焼室とともに下方に移動する上記リンク部材の移動に上記開放弁の開放作動を連動させることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記コンタクト部材の移動に上記開放弁の開放作動を連動させることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、上記開放弁を、上記打撃ピストンのリターン終了後または終了直前に開放作動する電磁弁としたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上記送りシリンダの後ろ側に連通する開放弁を設けることに代えて、上記逆止弁に絞り孔を設けたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、上記開放弁を上記打込み工具の内部に配置したことを特徴とする。
請求項1に係る発明は、送りピストン・シリンダ機構の送りピストンをファスナーの送り方向にバネ付勢し、送りシリンダの前側を燃焼室に連通させ、送りシリンダの後端を閉じてこの閉じ部に逆止弁を設けるとともに、上記送りシリンダの後ろ側に連通する開放弁を設け、この開放弁を打撃ピストンのリターン終了後または終了直前に開放作動させるものである。したがって、打ち込み時には燃焼室の燃焼に伴って送りシリンダの前側にガス圧が供給され、送りピストンが退避作動した後、上記前側が減圧しても、送りシリンダの後部空間は密閉されているから、バネ力と負圧がバランスした位置で送りピストンは停止する。このため、送り爪も送り作動できないから、打撃ピストンのリターン途中でドライバにファスナーが接触することがなく、摺りつきは防止される。したがって、打撃ピストンのリターンは確実に行われる。その後、打撃ピストンのリターン終了後または終了直前に開放弁が開放作動するので、送りピストンが作動してファスナーの送りが行われる。このように、送りピストンの送り作動を、打撃ピストンの作動よりも遅延させることができるので、ドライバに対する擦り付きを確実に防止することができる。
請求項2に係る発明は、ファスナーの打ち込み後に記燃焼室とともにリンク部材が移動したとき、この移動に連動して上記開放弁の開放作動を連動させるものである。開放弁が開放作動することにより初めてファスナー送りが行われるから、送りピストンの送り作動を確実に遅延させることができる。
請求項3に係る発明は、ファスナーの打ち込み後にノーズ部が被打込み材から離反したときのコンタクト部材の移動に連動して上記開放弁の開放作動を連動させるものである。開放弁が開放作動することにより初めてファスナー送りが行われるから、送りピストンの送り作動を確実に遅延させることができる。
また、開放動作はシールの解除や他のバルブ機構によるものではなく、機械的に作動するコンタクト部材に連動するものであるから、故障が少なく信頼性を長く保持できる。
請求項4に係る発明は、上記開放弁を、打撃ピストンのリターン終了後または終了直前に開放作動する電磁弁とするものであり、ガス燃焼式打込み工具は混合ガスに電気火花で点火するものであり、その電源を利用することができるから、コンパクトで作動が正確な送り作動遅延機構を提供することができる。
請求項5に係る発明は、開放弁に代えて逆止弁に絞り孔を設ける構成であるから、打ち込み終了後にバネの力による送りピストンの送り作動にブレーキがかかることになり、送りピストンの送り作動を遅延させることができる。
請求項6に係る発明は、上記開放弁を上記打込み工具の内部に配置したから、木屑やコンクリート粉塵などのゴミが付着しやすい環境で打ち込み作動しても開放弁のシール性は確保されるので、確実に送りピストンを遅延作動させることができる。
本発明は、可燃性ガスと空気とを撹拌混合して得た混合ガスを爆発的に燃焼させる燃焼室と、この高圧の燃焼ガスを打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンに作用させて打撃ピストンを打撃シリンダ内で衝撃的に駆動させ、この打撃ピストンの下面側に結合されているドライバを摺動案内してファスナーを打ち出すノーズ部と、マガジンに収納された連結ファスナーに係脱する送り爪を上記ノーズ部側に送るファスナー送り方向とその反対の退避方向に往復動させる送りピストン・シリンダ機構とを備えたガス燃焼式打込み工具を前提とし、上記送りピストン・シリンダ機構の送りシリンダの前側を上記燃焼室に連通させ、上記送りシリンダの後ろ側を密閉して上記送りピストンを常時前方の釘送り方向に付勢するバネと逆止弁とを設けるとともに、上記送りシリンダの後ろ側に連通する開放弁を設け、この開放弁を上記打撃ピストンのリターン終了後または終了直前に開放作動させるものである。
なお、本発明に係る打込み工具は、釘打機に限定されない。燃焼によって動力が伝達され、連結された頭付き棒材(釘、ネジ)や頭無し棒材(平行ピン)等のファスナーを送る打込み工具に適用することができる。
次に、具体的実施形態について説明する。
図1において符号1はガス燃焼式釘打機のボディを示す。このボディ1には、グリップ2とマガジン3とが連設されているとともに、打撃ピストン・シリンダ機構4と燃焼室5とノーズ部6と釘送り用の送りピストン・シリンダ機構7とが設けられている。
打撃ピストン・シリンダ機構4は、打撃シリンダ9内に打撃ピストン10を摺動自在に収容するとともに、打撃ピストン10の下方にドライバ11を一体的に結合させたものである。
燃焼室5は、上記打撃ピストン10の上端面と打撃シリンダ9と上部ハウジング12の内部に形成された上部壁(シリンダヘッド)13と両者間に配置されている環状の可動スリーブ14とによって形成されており、可動スリーブ14を上方に移動させることにより密閉された燃焼室5が形成され、下方に移動させることにより燃焼室5の上部が大気に連通するように構成されている。
すなわち、可動スリーブ14は図2に示されるように、リンク部材19を介してコンタクト部材としてコンタクトアーム15と連係している。リンク部材19は、打撃シリンダ9の下方に配置された篭状底部19aの端部から打撃シリンダ9の外周部に沿ってアーム部19bを延長形成してなるもので、アーム部19bの上端は上記可動スリーブ14に連結され、篭状底部19aは打撃シリンダ9の下面との間に設けられたバネ29により下方に付勢されている。また、コンタクトアーム15はノーズ部6に沿って上下に摺動自在に設けられ、その先端15aはノーズ部6から突出し、ノーズ部6とともに上記先端15aを被打込み材Pに押し付けることにより、ノーズ部6に対して相対的に上方に移動するようになっている(図3参照)。そして、リンク部材19の篭状底部19aの下面はコンタクトアーム15の上端15bに係合している。このため、ノーズ部6を被打込み材Pに押し付けることによりコンタクトアーム15が相対的に上方に移動し、リンク部材19をバネ29に抗して押し上げて可動スリーブ14を上方に移動させる。これにより燃焼室5内は大気と遮断され、密閉された燃焼室5が形成される。
これに対し、釘打ち込み直後に生じた反動によって釘打機が持ち上がったとき、コンタクトアーム15はノーズ部6に沿って下方に移動するが、燃焼室5内は釘打ち込み直後は負圧となっており、打撃ピストン10が原位置まで上昇し、燃焼室5が大気に開放されると、可動スリーブ14とリンク部材19とはバネ29によって相対的に下方に移動し、再び図1及び図2に示されるようにコンタクトアームに係合して一体となる。
上部ハウジング12には、ガス容器(図示せず)に連通する噴射ノズル17と、混合ガスに添加して燃焼させるための点火プラグ18が配置されている。また、上部ハウジング12には、燃焼室5内に噴射された可燃性ガスを燃焼室5内の空気と撹拌させて燃焼室5内で所定の空燃比の混合ガスを生成するための回転ファン20が設けられている。
ノーズ部6は上記ドライバ11の摺動を案内するとともに、マガジン3に開口している。
送りピストン・シリンダ機構7は、図4に示されるように、送りシリンダ21内に摺動自在に収容された送りピストン22(ピストンロッドを含む)に送り爪23を連結させ、送りピストン22とともに送り爪23をマガジン3に収納された連結釘Nに係脱させて、上記ノーズ部6側に送る釘送り方向とその反対の退避方向に往復動させるものである。図4のように、送りピストン22が送り方向の移動端まで移動したときは、連結釘Nの先頭釘N1はノーズ部6の射出口24内に押し込まれる。したがって、送りピストン22が上記送り方向の移動端位置にある状態では、連結釘Nも動かないので、先頭釘N1は射出口24内に保持される。
次に、上記送りピストン・シリンダ機構7の送りシリンダ21の前側はガス管路26を介して上記燃焼室5に連通している。送りシリンダ21の後ろ側には上記送りピストン22を常時前方の釘送り方向に付勢するバネ27が設けられている。また、送りシリンダ21の後部は密閉され、逆止弁28が設けられている。
さらに、打撃シリンダ9とノーズ部6との間にはドライバ11のガイド部材30が設けられ、ガイド部材30と打撃シリンダ9の底部との間には空間部31が形成されている。そして、上記ガイド部材30の内部には開放弁32が設けられている。この開放弁32は空気通路33を介して上記送りシリンダ21の後ろ側に連通するもので、バルブシリンダ34内にバルブステム35が上下に摺動自在に配置され、バネ36により常時上方に移動するように付勢されている。そして、バネ36によりバルブステム35が押し上げられるときは、バルブステム35の先端は上記空間部31に突出するように構成されている。
ところで、上記開放弁32のバルブステム35の上端は上記リンク部材19の底部19aに係合可能に設けられている。上記底部19aは通常はバネ29の力により上記ガイド部材30の上面に当接している。したがって、上記開放弁32のバルブステム35も図1に示されるように、開放弁32のバネ力に抗して通常はバルブシリンダ34内に押し込まれ、上記通路33を大気に対して開放する下死点位置にある。これに対し、バルブステム35が上死点位置にあるときは、上記通路33は大気に対して遮断される。
次に、上記作動遅延機構の作動態様について説明すると、まず釘の打ち込みにあたり、図3に示されるように、ノーズ部6を被打込み材Pに強く押し付けると、コンタクトアーム15が相対的に上方に移動するので、その上端がリンク部材19の底部19aを押し上げ、リンク部材19もバネ29に抗して上方に移動する。これにより、可動スリーブ14が上動して密閉した燃焼室5を形成するとともに、燃焼室5内に噴射ノズル17から可燃性ガスが噴射され、回転ファン20が回転して可燃ガスと空気とを撹拌混合する。
また、コンタクトアーム15が上動してリンク部材19を押し上げると、その底部19aはガイド部材30の上面から離反するので、開放弁32のバルブステム35はそのバネ36の力で上動し、上記通路33が大気に対して遮断する上死点位置に移動する。このため、送りシリンダ21の後部空間40は開放弁32と逆止弁28と送りピストン22とによって密閉状態となっている。
次に、トリガ16を引くと、点火プラグ18が混合ガスに点火し、混合ガスは燃焼して爆発的に膨張する。この燃焼ガスの圧力が打撃ピストン10の上面に作用して下方に駆動するので、図5に示すようにドライバ11がノーズ部6内に供給されている先頭釘N1を打撃し、被打込み材P中に打ち込む。
同時に、燃焼室5の燃焼ガスの圧力はガス管路26から送りピストン・シリンダ機構7の送りシリンダ21に供給されるので、図5のように、送りピストン22はバネに抗して退避方向に移動する。送りピストン22の移動に伴って送りシリンダ21の後部空間40は圧縮されるので、逆止弁28はバネに抗して開き、後部空間40内の圧縮空気は逆止弁28から大気に排出される。その結果、送りピストン22は送りシリンダ21の後端まで退避移動する。
上述のように、打ち込み時には燃焼室5の燃焼に伴って打撃ピストン10が打ち込み作動し、その後送りピストン22が退避作動する。
打ち込みが完了すると、燃焼室5内の温度が急激に下がるので、打撃シリンダ9まで拡大した打撃ピストン10の上方空間は負圧となり、下からの大気圧との差圧によって元の容積に戻ろうとするので、図6に示されるように、打撃ピストン10は上死点にリターン移動する。同様に、ガス管路26内の圧力も減圧するから、送りピストン22もバネ27の力によって釘送り方向に移動しようとする。ところが、上述のように、送りシリンダ21の後部空間40は密閉されているから、送りピストン22が釘送り方向に移動すると負圧になる。そして、バネ力と負圧がバランスした位置で送りピストン22は停止する。したがって、送り爪23も送り作動できず、連結釘の先頭釘はノーズ部6の射出口24には供給されないから、打撃ピストン10のリターン途中でドライバ11に先頭釘が接触することがなく、その摺りつきは防止される。したがって、打撃ピストン10のリターンは確実に行われる。
これに対し、釘打ち込み直後に生じた反動によって釘打機が持ち上がったとき、図7に示されるように、コンタクトアーム15は自重によりノーズ部6に沿って下方に移動するが、燃焼室5内の温度が急激に下がるので、打撃シリンダ9まで拡大した打撃ピストン10の上方空間は負圧となり、打撃ピストン10が原位置(上死点)まで上昇し、燃焼室5が大気に開放されて内部が大気圧になると、図1のように可動スリーブ14とリンク部材19とはバネ29によって相対的に下方に移動し、その底部19aが開放弁32のバルブステム35を下方に押し込むので、開放弁32は送りシリンダ21の後部空間40を大気に開き、送りシリンダ21へ空気が開放弁32を通って吸気され増圧するから、送りピストン22はバネ27の力により釘送り方向に移動し、先頭釘N1がノーズ部6内に供給され、次の打ち込み作動が準備される。
上述のように、送りピストン22の送り作動を打撃ピストン10のリターン作動よりも遅延させるので、ドライバ11に対する擦り付きを確実に防止することができ、燃焼ガスの圧力を最大限に使用して打ち込み作動することができる。以上の打撃ピストン10と送り爪23(送りピストン)のタイミングのずれは図8に示したとおりである。
また、開放弁32をドライバ11のガイド部材30の内部、つまり釘打機の内部に設けたので、木屑やコンクリート粉塵などのゴミが付着しやすい環境で打ち込み作動しても開放弁32のシール性は確保されるので、確実に送りピストン22を遅延作動させることができる。
なお、送りピストン22の送り作動の遅延機構は、リンク部材19でなく、コンタクトアーム15に、リンク部材19の底部19aとほぼ同じ位置に一体形成された係合手段(図示せず)を上記開放弁32のバルブステム35に係合可能とし、釘打ち込み直後に生じた反動によって釘打機が持ち上がったときに、コンタクトアーム15は自重によりノーズ部6に沿って下方に移動するので、このとき上記係合手段が開放弁32のバルブステム35に係合して下方に押し込むように構成してもよい。これにより、開放弁32は送りシリンダ21の後部空間40を大気に開き、送りシリンダ21へ空気が開放弁32を通って吸気され増圧するから、送りピストン22はバネ27の力により釘送り方向に移動し、先頭釘N1がノーズ部6内に供給され、次の打ち込み作動が準備される。この場合も、送りピストン22の送り作動を打撃ピストン10のリターン作動よりも遅延させるので、ドライバ11に対する擦り付きを確実に防止することができる。
上記構成において、非打ち込み時はコンタクトアーム15の係合手段は開放弁32から離れ、開放弁32は閉じている。
なお、送りピストン22の送り作動の遅延機構は、上記開放弁32を上記打撃ピストン10のリターン終了後または終了直前に開放作動する電磁弁とする構成であってもよい。
この場合、点火プラグで点火してから適切な時間経過後に開放弁32を開くという設定をすればよい。
さらに、送りピストン22の送り作動の遅延機構は、開放弁を設ける代わりに、送りシリンダ21の後部に設けた逆止弁28に絞り孔(図示せず)を設ける構成であってもよい。これによれば、打ち込み終了後にガス管路26が負圧になったときに送りピストン22がバネ27によって作動する際、送りシリンダ21の後部空間40には上記絞り孔から少しずつしか大気が供給されないので、送りピストン22の作動にはブレーキがかかることになる。したがって、その作動を打撃ピストン10の作動に対して遅延させることができる。
また、本実施例ではコンタクト部材としてノーズ部と別体で作業するコンタクトアームとして説明したが、先端がノーズ部と一体型のコンタクトノーズの構造でもよい。
なお、マガジンは、円筒状マガジン3以外に、送り爪により供給する直状マガジンでも可能である。
ガス燃焼式釘打機の非作動時の要部を示す縦断面図である。 コンタクトアームとリンク部材の関係を示す正面の縦断面図である。 上記釘打機の打ち込み時の状態を示す縦断面図である。 上記釘打機の送り爪の移動端の状態を示す縦断面図である。 上記釘打機の打ち込み終了時の状態を示す縦断面図である。 上記釘打機の送りピストン打ち込み終了後のリターン状態を示す縦断面図である。 打ち込み直後の釘打機の持ち上がり時の作動状態を示す要部の一半部の正面図 送り爪と打撃ピストンのタイミングのずれを示すタイミングチャート図である。
符号の説明
5 燃焼室
7 送りピストン・シリンダ機構
15 コンタクトアーム
21 送りシリンダ
22 送りピストン
26 ガス管路
32 開放弁

Claims (6)

  1. 可燃性ガスと空気とを撹拌混合して得た混合ガスを爆発的に燃焼させる燃焼室と、この高圧の燃焼ガスを打撃シリンダ内に収容された打撃ピストンに作用させて打撃ピストンを打撃シリンダ内で衝撃的に駆動させ、この打撃ピストンの下面側に結合されているドライバを摺動案内してファスナーを打ち出すノーズ部と、マガジンに収納された連結ファスナーに係脱する送り爪を上記ノーズ部側に送るファスナーの送り方向とその反対の退避方向に往復動させる送りピストン・シリンダ機構とを備えたガス燃焼式打込み工具において、
    上記送りピストン・シリンダ機構の送りピストンをファスナーの送り方向にバネ付勢し、送りシリンダの前側を上記燃焼室に連通させ、上記送りシリンダの後端を閉じてこの閉じ部に逆止弁を設けるとともに、上記送りシリンダの後ろ側を開放弁に連通させ、この開放弁を上記打撃ピストンのリターン終了後または終了直前に開放作動させる
    ことを特徴とするガス燃焼式打込み工具におけるファスナー送り作動遅延機構。
  2. 上記燃焼室を、上記打撃シリンダの上部に上下方向に移動することにより開閉可能に配置するとともに上記打撃シリンダの下方に延長するリンク部材に連係し、このリンク部材を常時下方にバネ付勢する一方、
    上記ノーズ部に沿って相対的に移動可能なコンタクト部材を設け、このコンタクト部材の上端を上記リンク部材と係合可能に配置し、上記ファスナーの打ち込み後に上記燃焼室とともに下方に移動する上記リンク部材の移動に上記開放弁の開放作動を連動させる
    ことを特徴とする、請求項1記載のガス燃焼式打込み工具のファスナー送り作動遅延機構。
  3. 上記リンク部材に代え、上記コンタクト部材の移動に上記開放弁の開放作動を連動させることを特徴とする、請求項2記載のガス燃焼式打込み工具のファスナー送り作動遅延機構。
  4. 上記開放弁を、上記打撃ピストンのリターン終了後または終了直前に開放作動する電磁弁としたことを特徴とする、請求項1記載のガス燃焼式打込み工具におけるファスナー送り作動遅延機構。
  5. 上記送りシリンダの後ろ側に連通する開放弁を設けることに代えて、上記逆止弁に絞り孔を設けたことを特徴とする、請求項1に記載のガス燃焼式打込み工具におけるファスナー送り作動遅延機構。
  6. 上記開放弁を上記打込み工具の内部に配置したことを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のガス燃焼式打込み工具におけるファスナー送り作動遅延機構。
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