JP2006320551A - 超音波歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】 超音波歯ブラシに使用している超音波素子は、その出力(厚さ方向の振幅)が非常に小さいものであり、超音波素子をブラシ頭体のブラシ植設部に対応する位置に取付けているものでは、ブラシに対して微小な振動しか与えることができない。
【解決手段】 ブラシ本体1の装着台2を超音波素子15により超音波振動させることで装着台2に装着しているブラシ頭体3を共振させるようにした超音波歯ブラシにおいて、装着台2は、基部21の先側に所定長さだけ細棒状に突出する突出部22を設け、ブラシ頭体3を装着台2に装着した状態ではブラシ植設部32が突出部22の先端部22aに位置するようにしているとともに、超音波素子15を装着台基部21に取付けていることにより、超音波素子15の取付け位置とブラシ植設部32間の距離を大きくでき、それによってブラシ植設部32に対して大きな振幅の超音波振動を起こさせるようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 ブラシ本体1の装着台2を超音波素子15により超音波振動させることで装着台2に装着しているブラシ頭体3を共振させるようにした超音波歯ブラシにおいて、装着台2は、基部21の先側に所定長さだけ細棒状に突出する突出部22を設け、ブラシ頭体3を装着台2に装着した状態ではブラシ植設部32が突出部22の先端部22aに位置するようにしているとともに、超音波素子15を装着台基部21に取付けていることにより、超音波素子15の取付け位置とブラシ植設部32間の距離を大きくでき、それによってブラシ植設部32に対して大きな振幅の超音波振動を起こさせるようにした。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、ブラシ植設部を超音波素子で超音波振動させ得るようにした超音波歯ブラシに関するものである。
近年、超音波素子でブラシ部分を超音波振動させるようにした超音波歯ブラシが多数出回っているが、この種の超音波歯ブラシは、ブラシ部分を超音波振動させることにより歯垢等を効率よく除去し得るという機能を有している。
この種の超音波歯ブラシとして、例えば図4に示すものがある。尚、この図4に示す超音波歯ブラシは、特開2004−57534号公報(特許文献1)に記載されたものである。
図4に示す公知(特許文献1)の超音波歯ブラシは、ブラシ本体1の先部に前方に突出する装着台2を設け、該装着台2にブラシ頭体3を装着し得るようになっている。尚、ブラシ頭体3は、鎖線図示(符号3′)するように装着台2から取り外して、別のブラシ頭体を装着台2に付け替えることができるようになっている。
ブラシ本体1は、柄部となるケース体11内に電池12と超音波発生器13とを収容している一方、装着台2の先端部に超音波素子15を埋め込んでいる。超音波発生器13と超音波素子15とは導線16で接続されており、超音波発生器13からの電圧によって超音波素子15を超音波振動させ得るようになっている。
ブラシ頭体3は、装着台2とほぼ同長さを有する筒状部31の先端部にブラシ33を植設したブラシ植設部32を設けている。筒状部31内部には、装着台2を密嵌状態で差込み得る中空部31aを有しており、ブラシ頭体3を装着台2に装着した状態では、筒状部31内面が装着台2外面に対して全周及び全長に亘って密着するようになっている。
そして、図4の超音波歯ブラシは、ブラシ頭体3を装着台2に装着した状態で、超音波素子15に通電すると、該超音波素子15がその厚さ方向に超音波振動を起こし、装着台2の先端寄り部分を介してブラシ頭体3のブラシ植設部32(ブラシ33)が共振するようになっている。
ところで、この種の超音波歯ブラシに使用している超音波素子15は、その出力(厚さ方向の振幅)は非常に小さいものである。そして、図4の超音波歯ブラシのように、超音波素子15をブラシ頭体3のブラシ植設部32に対応する位置に取付けているものでは、ブラシ33に対して超音波素子15からの超音波振動が比較的効率よく伝播するものの、超音波素子15自体の振幅が非常に小さいので、ブラシ33に対して微小な振動(振幅)しか与えることができない。即ち、超音波素子15とブラシ植設部32とが歯ブラシ長手方向の同位置にあるものでは、ブラシ植設部32(ブラシ33)が超音波素子15の振幅と同じ非常に小さい幅しか振動しない。
従って、従来(例えば図4)の超音波歯ブラシでは、ブラシ33が超音波振動されるもののブラシの振動幅が非常に小さいので歯磨き効果が乏しいものであった。
そこで、本願発明は、超音波素子として同出力(同振幅)のものを使用したものであっても、ブラシ部分に従来より大きな振幅の超音波振動を与え得るようにした超音波歯ブラシを提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、ブラシ部分を超音波振動させるようにした超音波歯ブラシを対象にしている。
本願発明の超音波歯ブラシは、ブラシ植設部を有するブラシ頭体をブラシ本体の先部に設けた装着台に着脱自在に装着する一方、装着台を超音波素子により超音波振動させることで装着台に装着しているブラシ頭体を共振させるようにしたものである。
装着台は、合成樹脂製(例えばポリカーボネート製)で、基部の先側に所定長さだけ細棒状に突出する突出部を設けたものを使用している。
ブラシ頭体は、装着台の突出部に外嵌合される筒状部の先端部にブラシ植設部を有している。そして、このブラシ頭体は、その筒状部を装着台の突出部に外嵌合させることで装着台に装着できる。ブラシ頭体を装着台に装着した状態では、ブラシ植設部が突出部の先端部に位置している。尚、ブラシ頭体を装着台に装着した状態では、ブラシ頭体の筒状部内面が装着台外面に対して全周及び全長に亘って密着している。
超音波素子は、装着台の基部に取付けられている。従って、装着台における超音波素子取付位置と装着台先端部との間にはかなりの距離を有している。尚、この超音波素子は、ブラシ本体内に設けた超音波発生器からの電圧で励振される。
本願発明の超音波歯ブラシは、ブラシ頭体を装着台に装着した状態で超音波素子に通電すると、該超音波素子が励振されて装着台が超音波振動を起こすとともに、その超音波振動でブラシ頭体を共振させるようになる。
ところで、本願発明の超音波歯ブラシでは、超音波素子が装着台の基部に取付けられているので、超音波素子が励振されたときに、装着台の基部は超音波素子の振幅と同振幅でしか超音波振動しないが、装着台の突出部の先端部では超音波振動の振幅が増幅されるようになる。即ち、装着台突出部の先端部は超音波素子の取付部(装着台基部)からかなり離間しているので、装着台基部が振動したときに若干ではあるが装着台突出部に撓みや角度変化が生じ、該突出部の先端部の振幅が増幅されるようになる。このように、装着台突出部の先端部の振幅が増幅されると、該突出部先端部に位置しているブラシ植設部に伝播される超音波振動の振幅も大きくなり、ブラシが増幅された振幅で超音波振動する。
本願発明の超音波歯ブラシでは、上記のように、超音波素子を装着台の基部に取付ける一方、ブラシ頭体のブラシ植設部が装着台突出部の先端部に位置するようにしている(即ち、超音波素子取付部とブラシ植設部の位置とが歯ブラシ長さ方向に離間している)ので、超音波素子自体の振幅が小さいものであっても、ブラシ植設部に対して超音波振動の振幅を増幅(出力増加)させて伝播させることができる。
従って、この種の超音波歯ブラシにおいて、ブラシ部に対する超音波振動の出力(振幅)が不足気味であったものを、出力アップ(振幅を増大)することができるという効果がある。
又、本願のように超音波素子を装着台の基部に取付けると、従来(例えば図4)のように超音波素子を装着台の先端部に取付けたものより、該超音波素子の取付けが簡単となるとともに、通電不良等の故障時にメンテナンスがし易くなるという効果もある。
図1〜図3を参照して本願実施例の超音波歯ブラシを説明すると、図1及び図2には第1実施例が示され、図3には第2実施例が示されている。
図1及び図2に示す第1実施例の超音波歯ブラシは、ブラシ本体1と該ブラシ本体1の装着台2に着脱自在に装着されるブラシ頭体3とで構成されている。
ブラシ本体1は、柄部となるケース体11内に電池12と超音波発生器13とを収容している一方、ケース体11の先端部に装着台2を固定状態で取付けている。
電池12は、図示例では使い捨ての乾電池を使用しているが、充電可能な蓄電池を使用してもよい。又、他の実施例では、電池12に替えて商業電源(AC100V)を使用してもよい。
超音波発生器13は、超音波素子15に電圧を印加することによって該超音波素子15を超音波振動させるためのものである。尚、この超音波発生器13は、周波数固定のものでも周波数可変のものでもよい。
装着台2は、基部21の先側にかなりの長さだけ細棒状に突出する突出部22を設けたものである。この装着台2は、合成樹脂製(例えばポリカーボネート製)で、基部21が板状で比較的大きな面積を有し、先側の突出部22が比較的細棒状(例えば直径が3〜4mm)でかなりの長さ(例えば4〜5cm)を有している。尚、この装着台2は、全体(基部21及び突出部22)が中実のものを使用している。
ブラシ頭体3は、装着台2の突出部22に外嵌合される筒状部31の先端部にブラシ植設部32を有している。ブラシ植設部32にはブラシ33が植設されている。筒状部31内は中空部31aとなっており、該中空部31aを装着台2の突出部22に外嵌合させることによって、ブラシ頭体3を装着台2の突出部22に着脱自在に装着させ得るようになっている。
ブラシ頭体3を装着台2に装着した状態では、ブラシ植設部32が装着台突出部22の先端部22aに位置している。又、ブラシ頭体3を装着台2に装着した状態では、筒状部31内面が装着台2外面に対して全周及び全長に亘って密着するようになっている。尚、ブラシ頭体3は、鎖線図示(符号3′)するように装着台2から取り外して、別のブラシ頭体を装着台2に付け替えることができるようになっている。
装着台2は、超音波素子15で超音波振動せしめられるが、この超音波素子15は装着台2の基部21に取付けられている。従って、装着台2における超音波素子15の取付位置と装着台突出部22の先端部22aとの間にはかなりの距離((例えば4〜5cm)を有している。
図1及び図2の第1実施例では、装着台2の基部21の下面に超音波素子15を横向き(水平向き)姿勢で取付けている。超音波素子15と超音波発生器13とは、スイッチ14を介して導線16,16で接続されている。尚、超音波素子15は、板状であって電圧が印加されたときにその厚さ方向に超音波振動するようになっている。従って、この第1実施例の超音波歯ブラシでは、超音波素子15の振動時に装着台2を主として上下に振動させるようになっている。
この第1実施例の超音波歯ブラシは、ブラシ頭体3を装着台2に装着した状態で、超音波素子15に通電すると、該超音波素子15が励振されて(厚さ方向に超音波振動する)装着台2が超音波振動を起こすとともに、その超音波振動でブラシ頭体3を共振させるようになる。
ところで、超音波素子15は装着台2の基部21に取付けられているので、超音波素子15が励振されたときに、装着台2の基部21は超音波素子15の振幅と同振幅でしか超音波振動しないが、装着台2の突出部22の先端部22aでは超音波振動の振幅が増幅されるようになる。即ち、装着台2の突出部22は細棒状であり、且つ装着台突出部22の先端部22aは超音波素子15の取付部(装着台基部21)からかなり離間しているので、装着台基部21が振動したときに若干ではあるが装着台突出部22に撓みや角度変化が生じ、該突出部22の先端部22aの振幅が増幅されるようになる。このように、装着台突出部22の先端部22aの振幅が増幅されると、該突出部先端部22に位置しているブラシ植設部32に伝播される超音波振動の振幅も大きくなり、ブラシ33が増幅された振幅で超音波振動する。
従って、超音波素子15自体の振幅が小さいものであっても、ブラシ植設部32に対して超音波振動の振幅を増幅させて伝播させることができ、ブラシ33部分に対して出力(振幅)を増大させることができる。又、超音波素子15を装着台2の基部21に取付けたものでは、従来(例えば図4)のように超音波素子を装着台の先端部に取付けたものより、該超音波素子の取付けが簡単となるとともに、通電不良等の故障時にメンテナンスがし易くなる。
図3に示す第2実施例の超音波歯ブラシは、基本的には上記第1実施例のものと同じであるが、この第2実施例では、超音波素子15を装着台2の基部21における後端面に縦向き姿勢で取付けている。この第2実施例の超音波歯ブラシでは、装着台2として、円錐形状で比較的大きい体積を有する基部21の先側にかなりの長さだけ細棒状に突出する突出部22を設けたものを使用している。この場合、装着台基部21の後端面は略円形でかなりの面積を確保することができ、その基部21の後端面に円形の超音波素子15を取付けている。又、この第2実施例では、装着台2の突出部22は、円錐形状の基部21の中心位置から前方に突出されていて、装着台基部21と突出部22とが同心状に一体成形されている。尚、ブラシ頭体3は、装着台2の突出部22に着脱自在に外嵌合させるが、ブラシ頭体3を装着台2に装着した状態では、ブラシ頭体3のブラシ植設部32が装着台突出部22の先端部22aに位置している。
そして、この図3(第2実施例)の超音波歯ブラシでは、超音波素子15に通電すると、該超音波素子15が励振されて(厚さ方向に超音波振動する)装着台2が超音波振動するとともに、その超音波振動でブラシ頭体3を共振させるようになる。このとき、超音波素子15自体は、主として前後(歯ブラシ長さ方向)に超音波振動するが、装着台2の突出部22が細棒状であるので、突出部先端部22aに対して若干ではあるが撓み作用や角度変化作用が働き、該突出部先端部22a(ブラシ植設部32)を前後に振動させるとともに上下左右に振動させるようになる。即ち、装着台基部21が主として前後に振動せしめられるものであっても、装着台2の突出部22が細棒状であると、突出部先端部22a(ブラシ植設部32)に上下左右方向の振動も与えることができ、ブラシ33が増幅された振幅で超音波振動するようになる。
1はブラシ本体、2は装着台、3はブラシ頭体、11はケース体、12は電池、13は超音波発生器、15は超音波素子、21は装着台の基部、22は装着台の突出部、22aは先端部、31はブラシ頭体の筒状部、32はブラシ植設部、33はブラシである。
Claims (1)
- ブラシ植設部(32)を有するブラシ頭体(3)をブラシ本体(1)の先部に設けた装着台(2)に着脱自在に装着する一方、前記装着台(2)を超音波素子(15)により超音波振動させることで装着台(2)に装着しているブラシ頭体(3)を共振させるようにした超音波歯ブラシであって、
前記装着台(2)は、基部(21)の先側に所定長さだけ細棒状に突出する突出部(22)を設けたものを使用し、
前記ブラシ頭体(3)を前記装着台(2)に装着した状態では前記ブラシ植設部(32)が前記突出部(22)の先端部(22a)に位置するようにしているとともに、
前記超音波素子(15)を前記装着台(2)の前記基部(21)に取付けている、
ことを特徴とする超音波歯ブラシ。
Priority Applications (1)
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JP2006320551A true JP2006320551A (ja) | 2006-11-30 |
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Cited By (1)
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CN104053415A (zh) * | 2012-01-13 | 2014-09-17 | 埃尔斯盖恩产品私人有限公司 | 牙齿卫生器具 |
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- 2005-05-19 JP JP2005146909A patent/JP2006320551A/ja active Pending
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CN104053415A (zh) * | 2012-01-13 | 2014-09-17 | 埃尔斯盖恩产品私人有限公司 | 牙齿卫生器具 |
JP2015503974A (ja) * | 2012-01-13 | 2015-02-05 | アースキン・プロダクツ・ピーティーワイ・リミテッド | 歯科衛生用品 |
EP2802285A4 (en) * | 2012-01-13 | 2016-01-20 | Erskine Products Pty Ltd | DENTAL HYGIENE ARTICLE |
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