JP2009045345A - 超音波歯ブラシ - Google Patents

超音波歯ブラシ Download PDF

Info

Publication number
JP2009045345A
JP2009045345A JP2007216204A JP2007216204A JP2009045345A JP 2009045345 A JP2009045345 A JP 2009045345A JP 2007216204 A JP2007216204 A JP 2007216204A JP 2007216204 A JP2007216204 A JP 2007216204A JP 2009045345 A JP2009045345 A JP 2009045345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultrasonic
head
toothbrush
piezoelectric vibrator
brush
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007216204A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumasa Kyodo
康正 京藤
Toru Sano
徹 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tsukuba NUC
Santec Co Ltd
Original Assignee
University of Tsukuba NUC
Santec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tsukuba NUC, Santec Co Ltd filed Critical University of Tsukuba NUC
Priority to JP2007216204A priority Critical patent/JP2009045345A/ja
Publication of JP2009045345A publication Critical patent/JP2009045345A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 超音波発振手段から発振される超音波振動の減衰を減らし、口腔内の広範囲に亘って、超音波振動が伝播される超音波歯ブラシを提供する。
【解決手段】
中空部12aを有し、ブラシ11が設けられたヘッド12と、先端部14aに超音波振動を発振する超音波発振手段13が設けられ、先端部14aがヘッド12の中空部12aに取り付けられるロッド14とを備え、ヘッド12は、超音波発振手段13からの超音波振動を放射するため、ブラシ11が設けられた面21に、第1の放射手段23が設けられるとともに、ブラシ11が設けられた面21と対向する面22に、第2の放射手段26が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ヘッドに超音波発生手段を設け、この超音波発生手段で発振された超音波振動を口腔内に伝播させ、口腔内を洗浄する超音波歯ブラシに関する。
従来より、偏心モータを作動させ、ブラシを振動させる、いわゆる電動歯ブラシがある。この電動歯ブラシは、ブラシに振動を伝達することにより、使用者が歯ブラシ本体を歯に対して往復動作させる歯磨き動作を行う手間を省くことができる。
この電動歯ブラシには、さらに、超音波振動を放射するいわゆる超音波歯ブラシがある。この超音波歯ブラシでは、ブラシを歯にあてると、超音波振動により、歯垢が除去されたり殺菌洗浄することができる。従来の超音波歯ブラシは、ブラシが設けられる柄の内部に超音波発振手段が内蔵され、この超音波発振手段から発振される超音波振動を、ブラシを介して口腔組織へ向け伝播させる構造を有する。
しかしながら、このような従来の超音波歯ブラシは、ブラシの毛が振動吸収性を有しているため、口腔内にまで直接的には超音波振動が伝播されにくいものとなっている。さらに、従来の超音波歯ブラシは、超音波発振手段が柄内部に内蔵され、完全に覆われている構造を有していることから、超音波振動が放射されにくく、広範囲、例えば口腔内全体に亘って超音波振動を伝播させることが困難である。
特開2004−57534号公報
本発明は、上述の実情に鑑みてなされたものであり、超音波発振手段から発振される超音波振動の減衰を減らし、口腔内の広範囲に亘って、超音波振動を伝播することができる超音波歯ブラシを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明に係る超音波歯ブラシは、中空部を有し、ブラシが設けられたヘッドと、先端部に超音波振動を発振する超音波発振手段が内蔵され、先端部がヘッドの中空部に取り付けられるロッドとを備える。そして、ヘッドは、超音波発振手段からの超音波振動を放射するため、ブラシが設けられた面に、第1の放射手段が設けられるとともに、ブラシが設けられた面と対向する面に、第2の放射手段が設けられている。
本発明に係る超音波歯ブラシは、ヘッドに第1の放射手段及び第2の放射手段が設けられていることから、超音波発生手段で発生された超音波振動が直接的に口腔内に伝播されることになり、したがって、歯垢除去や殺菌洗浄を従来より、効果的に行うことができる。
以下、本発明が適用された超音波歯ブラシについて図面を参照して詳細に説明する。
本発明が適用された超音波歯ブラシ1は、図1、図2(A)及び図2(B)に示すように、ブラシ11が設けられるヘッド12と、ヘッド12が先端部14aに取り付けられるロッド14と、ロッド14の先端部14aに取り付けられる超音波発生手段となる圧電振動子13と、ロッド14が取り付けられる本体部15とを備えている。超音波歯ブラシ1は、ロッド14の先端部14aに圧電振動子13が設けられており、この圧電振動子13から発振される超音波振動が口腔内に伝播され、口腔組織を殺菌し、歯垢等の歯の洗浄を行うことができる。
なお、ここで説明する本発明が適用された超音波歯ブラシ1は、ヘッド12がロッド14から着脱可能な構成を有しているが、これに限らず、ヘッド12とロッド14とが一体に形成され着脱できなくてもよい。ヘッド12とロッド14とが一体の場合には、ヘッド12とロッド14とが本体部15から着脱可能であってもよい。
ロッド14の先端部14aに取り付けられるヘッド12は、図2(A)、図2(B)、図3(A)及び図3(B)に示すように、硬質な合成樹脂により略直方体形状に成形されてなり、内部に中空部12aが形成されている。ヘッド12は、上面21に、ブラシ11が形成されているとともに、この上面21上で、ブラシ11が設けられていない間隙に中空部12aと連通し、圧電振動子13からの振動を放射する第1の放射手段となる放射孔23が形成されている。ヘッド12の上面21の短辺側の側面25には、中空部12aと連通され、ロッド14の先端部14aが挿入される挿入口24が形成されている。
放射孔23は、上面21のブラシ11が植毛されていない領域に複数形成され、中空部12aに配設される圧電振動子13から発振される超音波振動を上面21側に放射する。なお、放射孔23は、上面21上の全体に亘って均一に分散させて形成されているが、数に限定されるものではなく、1つであってもよい。
挿入口24は、ロッド14の先端部14aに設けられる圧電振動子13が挿入されるための挿入口である。
また、ヘッド12は、上面21と対向する下面22に、第2の放射手段となる圧電振動子13を一部露出するための切欠部26が形成されている。この切欠部26は、下面22と下面22の両長辺と隣接する一対の側面27、28に亘って、中空部12aが下面22側で露出するように形成されている。ヘッド12の上面21は、ブラシ11を設ける必要があるため、ブラシ11の間隙にしか圧電振動子13から発振された超音波振動を放射するための放射孔23を設けることができないが、ヘッド12の下面22では、ブラシ11を設ける必要がないため、超音波振動を放射する切欠部26も大きく形成することができる。
なお、ヘッド12は、上述のように、略直方体形状に限らず、ブラシ11が設けられ、ヘッド12に挿入される圧電振動子13からの超音波振動をヘッド12等を媒介せずに放射できる形状を有するものであれば、例えば、卵型などのいかなる形状であってもよい。
ロッド14は、図2(A)、図2(B)、図3(A)及び図3(B)に示すように、基端部で本体部15と接続され、先端部14aにヘッド12を取り付けるためのヘッド取付部31が設けられている。このヘッド取付部31には、底板32と、底板32の両端に形成された一対のガイド板33、34と、ロッド14側に形成された挿入規制部35が設けられている。このようなヘッド取付部31は、全体がヘッド12の中空部12aの大きさに対応するように形成され、ヘッド12がヘッド取付部31に取り付けられた際に、がたつかないようになっている。すなわち、ヘッド取付部31は、底板32がヘッド12の中空部12aの奥行き長さ、すなわち、中空部12aの挿入方向(図2及び図3中矢印A方向)長さと略同一の長さを有し、ヘッド12の中空部12aの挿入口24の幅方向長さと略同一の長さを有するように形成されている。
ロッド14は、ステンレス等の金属材料で、中空部14bを有する円筒状に形成され、この中空部14bに圧電振動子13へ電源等を供給するリード線37が挿通される。なお、ロッド14は、上述のように金属材料から形成されることに限らず、例えば、硬質な合成樹脂等から形成するようにしてもよい。
ヘッド取付部31の底板32には、多数の貫通孔36が全体に亘って形成されている。底板32上には、圧電振動子13が、底板32と離間して配設され、この位置にある圧電振動子13から発振された超音波振動が、底板32の貫通孔36を通り、ヘッド12の切欠部26より放射されるようになっている。なお、この貫通孔36は、上述に限らず、例えば、貫通孔36を底板32に1つ大きく形成するようにしてもよく、多数の貫通孔36を設けた場合と同様の超音波振動が放射される。
底板32には、ロッド14側に、ヘッド12を装着し抜け止めを防止する係止片32aが形成されている。
係止片32aは、底板32の一部に、略コ字状のスリットを形成し圧電振動子13が設けられない側、すなわち、ヘッド12の下面22側に立ち上がるように折り曲げられて形成されている。係止片32aは、図3(B)に示すように、立ち上がった片がヘッド12の切欠部26を構成する一辺に係止されることにより、ヘッド12とロッド14との取付状態を維持し脱落を防止することができる。また、係止片32aは、係止片32aと切欠部26との係止を外す、すなわち、立ち上がった片を押圧することにより係止を解除することができ、ヘッド12とロッド14とを取り外すことができる。
底板32の両側に相対して形成されたガイド板33、34は、ヘッド12の挿入端より漸次高くなるように形成され、ヘッドを挿入口24より容易に挿入できるようにしている。ガイド板33、34は、底板32と同一材料から形成され、底板32の長辺、すなわち、ロッド14の挿入方向(図2中矢印A方向)に平行な辺を折れ線として、圧電振動子13が設けられる側で圧電振動子13を囲むように、略90度折り曲げられて形成されている。ガイド板33、34は、ロッド14側の基端部の高さが、ヘッド12の挿入口24の高さと略同一に形成されている。
また、ヘッド取付部31のロッド14側の基端部には、ヘッド12をロッド14に取り付ける際に、ヘッド取付部31全体の挿入量を規制する挿入規制部35が設けられている。この挿入規制部35は、ヘッド12へ挿入された際に、ヘッド12の挿入口24の開口端に突き当たることによって、ヘッド取付部31全体がヘッド12内に入り過ぎないようになっている。挿入規制部35は、主面がヘッド12の側面25と略同一形状を有する板状部材であり、例えば、ロッド14と同一材料から形成される。挿入規制部35は、主面の略中央に、ロッド14の中空部14bと連通され、圧電振動子13からのリード線37が挿通される貫通孔35aが設けられている。挿入規制部35の貫通孔35aには、ロッド14の中空部14bを介して本体部15内部へ水分等の浸入を防止するためのゴム等からなるパッキン38が施されている。
なお、ロッド14とヘッド取付部31の挿入規制部35とは、上述のように、別体から形成されることに限らず、一体に形成するようにしてもよい。
圧電振動子13は、薄板形状を有し、本体部15内部に設けられる超音波発振回路41とリード線37を介して接続され、所定の信号が供給されることにより、超音波振動を発振する。圧電振動子13は、ピエゾ効果により超音波発振回路41から電気信号が入力されると、その体積が膨張及び収縮して、超音波振動を出力する、例えば、図4に示すように、いわゆるユルピッツ共振回路に設けられるセラミック素子などの圧電振動子である。圧電振動子13は、ヘッド取付部31の底板32とヘッド12の上面21との間に配設され、ヘッド12の上面21と垂直な方向に振動するようにリード線37が接続されている。また、圧電振動子13と接続されるリード線37は、圧電振動子13の略中央部にあたる節部やその近傍において接続され、振動によってリード線37が変位しないようになっている。また、圧電振動子13からのリード線37は、圧電振動子13を支持することができる剛性を有するようになっている。このため、圧電振動子13は、挿入規制部35からのリード線37のみにより、2点支持された状態、すなわち、フローティング状態となっており、減衰が少なく口腔内に行き亘る超音波振動を発振することができる。すなわち、小電力で高出力の超音波振動を発振することができる。なお、圧電振動子13の表面は、高分子材料により薄膜が形成され、絶縁コーティングが施されている。
なお、圧電振動子13は、上述に限らず、図5に示すように、圧電振動子13の両面にステンレス等の金属材料からなる保護板13a、13bを接着し、圧電振動子13を挟持したものであってもよい。このように保護板13a、13bが接着された圧電振動子は、落下、衝突等による圧電振動子の損傷から保護することができる。また、保護板13a、13bは、ステンレスといった金属板で形成することによって、発振される超音波振動が減衰されにくくなるとともに、その厚みを調整することで共振周波数を変えることもできる。
本体部15は、ユーザによって、超音波歯ブラシ1を把持する部分であり、その形状は、ユーザが把持しやすい略円筒状を有している。また、本体部15の内部には、基板46上に設けられ、超音波振動を放射する圧電振動子13を作動させるための超音波発振回路41と、少なくともヘッド12のブラシ11を振動させるモータ振動発振部42と、各部に電力を供給する電池43と、スイッチボタン44と、基板46上に設けられ、超音波歯ブラシ1全体を制御する制御部47とが設けられている。
本体部15内の超音波発振回路41は、基板46に設けられ、圧電振動子13と電池43と電線45を介して接続されており、電池43からの直流電圧を交流電圧に変換して、圧電振動子13に供給する変換回路である。超音波発振回路41は、例えば、圧電振動子13から周波数1.6[MHz]の超音波振動を放射されるように、電力を圧電振動子13に供給する。
電池43は、周知の繰り返し充電可能な、例えばニッカド電池やリチウム電池の二次電池である。電池43は、図示しない電源と所定の方法により接続することにより充電が可能となる。
モータ振動発振部42は、本体部15内部に設けられており、回転軸に設けられた偏芯部材42bを回転駆動させるモータ42aを有し、このモータ42aを駆動することにより、偏芯部材42bが回転し、振動が励起される。なお、モータ振動発振部42により発振される振動は、ユーザに感じることができる低周波数の振動であり、この振動がヘッド12に伝播されることにより、ヘッド12のブラシ11を振動させ、口腔内をブラッシングすることができる。
スイッチボタン44は、ユーザにより押圧操作されるボタンが本体部15の表面に露出されており、このボタンを操作することにより、圧電振動子13による超音波振動やモータ振動発振部42による機械的振動を発生させることができる。スイッチボタン44は、例えば、ユーザからの操作により、モータ振動発振部42のみを作動させるモード、圧電振動子13による超音波振動のみを発生させるモード、両方を組み合わせたモードを順次切り替えるようにしてもよい。
制御部47は、マイコン等を備え、基板46を介して超音波発振回路41、モータ振動発振部42等と電気的に接続され、各部に制御信号を送信することにより、各部を制御する。制御部47は、ユーザによるスイッチボタン44の押圧操作により、電源のON/OFFとともに、各モードの切り替えが行われ、例えば、超音波振動のみを発生させるモードが選択されると、超音波発振回路41を制御し、圧電振動子13から超音波振動が発振されるように制御する。
以上のように構成される超音波歯ブラシ1は、ヘッド12の中空部12aにロッド14の先端部14aが挿入、嵌合された状態で使用される。具体的には、超音波歯ブラシ1は、ロッド14の先端部14aに取り付けられたヘッド取付部31が、ヘッド12の中空部12aと挿入口24からの奥行き、幅、高さが略同一であることから、ヘッド取付部31が中空部12aに挿入されることにより、取付状態となる。また、超音波歯ブラシ1は、ヘッド取付部31の係止片32aがヘッド12の切欠部26に係止されることにより、取付状態を維持し、脱落するのを防止することができる。
また、超音波歯ブラシ1は、ユーザが本体部15を把持し、スイッチボタン44を押圧操作することにより、超音波振動が発振されるモードが選択され、圧電振動子13から超音波振動が放射される。ユーザは、本体部15を把持し、ヘッド12のブラシ11を用いて歯を磨くことができる。ここで、超音波歯ブラシ1は、圧電振動子13からの超音波振動が、ヘッド12の上面21の放射孔23及び下面22の切欠部26から唾液などの水分を介して口腔内に放射、伝播される。また、超音波歯ブラシ1は、ユーザによりスイッチボタン44が押圧操作され、モータ振動発振部42のみを作動させるモードが選択されたときは、制御部47がモータ振動発振部42を作動させ、圧電振動子13は作動させず、モータ振動のみが発生する。さらに、超音波歯ブラシ1は、ユーザによりスイッチボタン44が押圧操作され、モータ振動発振部42と圧電振動子13とを組み合わせたモードが選択されたときは、制御部47がモータ振動発振部42及び圧電振動子13を作動させ、超音波振動とモータ振動を発生する。
そのため、超音波歯ブラシ1は、圧電振動子13からの超音波振動がヘッド12を介さずに直接口腔内に放射されることから、ブラシ11などの余分な媒体を介すことによる減衰をなくすことができる。すなわち、超音波歯ブラシ1では、圧電振動子13からの超音波振動がヘッド12を介さずに直接口腔内に放射されることから、減衰を考慮した圧電振動子13の出力とする必要がなく、小電力で高出力の超音波振動を発生することができ、効率的である。また、超音波歯ブラシ1は、小電力で駆動させることができることから、歯ブラシ本体の小型化を図ることができる。さらに、超音波歯ブラシ1は、ヘッド12の上面21及び下面22に超音波振動の放射手段となっている放射孔23、切欠部26が設けられることから、口腔内の広範囲に亘って、超音波振動を伝播させることができる。
続いて、本発明が適用された超音波歯ブラシ1から放射される超音波振動の効果確認のために、次のような音圧実験を行った。
音圧実験の方法としては、図6に示すような実験装置50を用いて行った。実験装置50は、容器51に水500[cc]程度入れたものに、本発明に係る超音波歯ブラシ1を超音波振動のみを放射する状態で、ヘッド12が水中で容器51の略中央に位置するように配設され完全に浸水させ、音圧計52による音圧レベルを測定した。実験装置50の超音波歯ブラシ1における計測位置は、図6に示すように、ヘッド12のブラシ11と対向する位置(図6中(1))、ヘッド12の切欠部26と対向する位置(図6中(2))、ロッド14の先端部14aの延長端近傍位置(図6中(3))を計測した。
また、比較対象として、超音波歯ブラシ1に替えて、従来から用いられているロッドの先端部の圧電振動子がヘッドに覆われ、ブラシやヘッドを介して超音波振動が放射されるタイプの超音波歯ブラシを用いて同様の実験を行った。
なお、容器51は、いわゆる円筒状のビーカであり、その容積は、口腔内の容積以上水を溜めることができるものであればよい。また、音圧計52は、プローブが直径15[mm]、厚さ0.5[mm]の薄型円板状の圧電セラミック単板からなり、出力インピーダンス=1[kΩ]、等価圧電定数=310×10−12[mV]、電圧出力係数=23.4×10−3[V・m/N]として、測定を行った。また、超音波歯ブラシ1及び従来の超音波歯ブラシは、比較できるように、同一の圧電振動子13を用い、その出力を略1.6[MHz]として計測を行った。
それぞれの超音波歯ブラシの測定結果は、以下の表1に示す。
Figure 2009045345
表1に示す測定結果から、本発明に係る超音波歯ブラシ1は、どの測定位置においても均一に超音波振動が計測されていることが分かる。また、従来の超音波歯ブラシは、ブラシを外した状態でヘッドのブラシと対向する位置近傍のみで超音波振動を計測することができたが、その他の測定位置及びブラシ装着状態では、表1の測定結果のように、超音波振動を検知することができなかった。このことから、本発明に係る超音波歯ブラシ1は、従来の超音波歯ブラシと比較して少なくとも20倍の強さの超音波振動を計測することができると考えられる。
このことから、本発明に係る超音波歯ブラシ1は、口腔内の広範囲に亘って、減衰が少なく超音波振動を放射、伝播することでき、小電力で高出力の超音波振動を発生することができ、高効率である。また、超音波歯ブラシ1は、小電力で駆動させることができることから、歯ブラシ本体の小型化を図ることができる。
なお、超音波歯ブラシ1では、圧電振動子13が樹脂で硬化されたリード線37によりフローティング状態となるように支持されていることについて述べたが、これに限らず、例えば、ハーネス部材を設け、圧電振動子13をフローティング状態となるように支持するようにしてもよい。
本発明が適用された超音波歯ブラシの断面図である。 本発明が適用された超音波歯ブラシのヘッド及びロッドの分解斜視図であり、(A)は、ブラシ植設面の裏面側からの分解斜視図であり、(B)は、ブラシ植設面側からの分解斜視図である。 図2(B)のx−x´線における断面図であり、(A)は、ヘッド12の装着前の断面図であり、(B)は、ヘッド12の装着後の断面図である。 圧電振動子により超音波振動を発生する共振回路を示した図である。 圧電振動子の他の実施の形態を示す断面図である。 超音波振動を計測する実験装置を示す概略模式図である。
符号の説明
1 超音波歯ブラシ、11 ブラシ、12 ヘッド、12a 中空部、13 圧電振動子、14 ロッド、14a 先端部、14b 中空部、15 本体部、23 放射孔、24 開口部、25 側面、26 切欠部、31 ヘッド取付部、32 底板、32a 突出片、33、34 ガイド板、35 挿入規制部、36 貫通孔、37 リード線、41 超音波発振回路、42 モータ振動発振部、42a モータ、42b 偏芯部材、43 電池、44 スイッチボタン、46 基板、47 制御部、50 実験装置、51 容器、52 音圧計

Claims (5)

  1. 中空部を有し、ブラシが設けられたヘッドと、
    先端部に超音波振動を発振する超音波発振手段が設けられ、該先端部が上記ヘッドの中空部に取り付けられるロッドとを備え、
    上記ヘッドは、上記超音波発振手段からの超音波振動を放射するため、上記ブラシが設けられた面に、第1の放射手段が設けられるとともに、該ブラシが設けられた面と対向する面に、第2の放射手段が設けられていることを特徴とする超音波歯ブラシ。
  2. 上記ロッドは、先端部に上記ヘッドが取り付けられるヘッド取付部が設けられており、
    上記超音波発振手段は、上記ヘッド取付部上に配設され、
    上記ヘッド取付部には、上記ヘッドが取り付けられた上記第2の放射手段から超音波振動を放射するようにする貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載の超音波歯ブラシ。
  3. 上記超音波発振手段は、少なくとも上記ヘッドの中空部を形成する内壁面と非接触となるように上記ロッドに設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の超音波歯ブラシ。
  4. 上記超音波発振手段は、圧電振動子と、該圧電振動子を挟持する金属材料からなる保護板が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の超音波歯ブラシ。
  5. 上記ヘッドは、上記ロッドに対して、着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の超音波歯ブラシ。
JP2007216204A 2007-08-22 2007-08-22 超音波歯ブラシ Pending JP2009045345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007216204A JP2009045345A (ja) 2007-08-22 2007-08-22 超音波歯ブラシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007216204A JP2009045345A (ja) 2007-08-22 2007-08-22 超音波歯ブラシ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009045345A true JP2009045345A (ja) 2009-03-05

Family

ID=40498127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007216204A Pending JP2009045345A (ja) 2007-08-22 2007-08-22 超音波歯ブラシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009045345A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102755000A (zh) * 2012-07-30 2012-10-31 王路 一种超声波牙刷
WO2015175018A1 (en) * 2014-05-16 2015-11-19 Robert T. Bock Consultancy, Llc. Spatially improved extented reach ultrasonic toothbrush
CN105768525A (zh) * 2016-04-24 2016-07-20 宁波澳乐比口腔护理用品有限公司 一种无刷毛牙刷
CN112469311A (zh) * 2018-07-24 2021-03-09 京瓷株式会社 刷子、刷子用的更换构件以及刷子的使用方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS572829U (ja) * 1980-06-05 1982-01-08
JPS63200919U (ja) * 1987-06-12 1988-12-23
JP2003070544A (ja) * 2001-08-31 2003-03-11 Asahi Irika Kk ブラシ部分が交換可能な歯ブラシ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS572829U (ja) * 1980-06-05 1982-01-08
JPS63200919U (ja) * 1987-06-12 1988-12-23
JP2003070544A (ja) * 2001-08-31 2003-03-11 Asahi Irika Kk ブラシ部分が交換可能な歯ブラシ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102755000A (zh) * 2012-07-30 2012-10-31 王路 一种超声波牙刷
WO2015175018A1 (en) * 2014-05-16 2015-11-19 Robert T. Bock Consultancy, Llc. Spatially improved extented reach ultrasonic toothbrush
CN106456301A (zh) * 2014-05-16 2017-02-22 罗伯特.T.伯克咨询有限责任公司 空间改进扩展传播超声波牙刷
JP2017515558A (ja) * 2014-05-16 2017-06-15 ロバート ティー ボック コンサルタンシー エルエルシー 到達範囲が空間的に改良され拡張された超音波歯ブラシ
CN106456301B (zh) * 2014-05-16 2019-08-23 罗伯特.T.伯克咨询有限责任公司 空间改进扩展传播超声波牙刷
CN105768525A (zh) * 2016-04-24 2016-07-20 宁波澳乐比口腔护理用品有限公司 一种无刷毛牙刷
CN112469311A (zh) * 2018-07-24 2021-03-09 京瓷株式会社 刷子、刷子用的更换构件以及刷子的使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101253378B1 (ko) 음파 도파관을 이용하는 구강 위생 장치
US7296318B2 (en) Toothbrush employing an acoustic waveguide
RU2535782C2 (ru) Ультразвуковое устройство для очистки зубов, имеющее переменные пространственные, временные и/или частотные характеристики
US4236510A (en) Ultrasonic tooth cleaning apparatus
JP2009045345A (ja) 超音波歯ブラシ
JP4136870B2 (ja) 超音波口腔清掃具
JP2009247800A (ja) 超音波歯ブラシ
JP2004148079A (ja) 超音波歯ブラシ
JP6941407B2 (ja) 超音波効果を有する交換可能なブラシヘッド
JP4441749B2 (ja) 超音波口腔清掃具
JP2005342489A (ja) 口内清掃具
JP2005095452A (ja) 超音波生体洗浄装置
KR100608217B1 (ko) 다중주파수 출력이 가능한 압전 초음파 진동자 칫솔
JP2003339744A (ja) 動力駆動歯ブラシ
JP4204416B2 (ja) 超音波口腔衛生器
KR102515025B1 (ko) 스케일링 장치
JP4565214B2 (ja) 超音波口腔清掃具
JP2006312032A (ja) 超音波利用装置
EP4228547B1 (en) Cleaning unit for a surface cleaning device
JP4159418B2 (ja) 超音波歯ブラシ
KR20180050046A (ko) 스케일링 장치
CN117503399A (zh) 超声波洁牙装置
JP2006280877A (ja) 超音波放射を擬似体感させる超音波歯ブラシ
JP2014151083A (ja) 超音波処置具
JP5666854B2 (ja) 超音波血流促進器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130205