JP4204416B2 - 超音波口腔衛生器 - Google Patents

Description

本発明は、円筒型の超音波振動子から円周方向に超音波振動を照射することにより、口腔衛生器本体を動かすことなく口腔内を洗浄及び歯垢除去することができる超音波口腔衛生器に関するものである。

超音波照射部分に超音波振動子を装着したものとして、図４に示すように、筒状胴部１ａと柄部１ａによってマッサージ器本体１が構成され、筒状胴部１ａ内に発振器２が装着され、又、発振器２に電力を印加する電源３が装着され、さらに、柄部１ｂの先端に板状の圧電振動子４が埋設され、この圧電振動子４に発振器２から発振出力が印加され、さらに、柄部１ｂの先端周囲に柔軟材（ゴム、樹脂等）５がキャップ状に装着され、筒状胴部１ａの外部に発振器２の発振出力をオン・オフするスイッチ６が装着された歯茎をマッサージ器を提案した。

しかしながら、このような超音波歯茎マッサージ器は、板状の圧電振動子４から照射される超音波は単一方向であり、又、単一の周波数の振動であるため、洗浄最適部及びマッサージ深さが固定されてしまう。
特願２００１−２１４６６２

解決しようとする問題点は、単一方向及び単一の振動による洗浄効果や歯垢除去効果及びマッサージ効果の位置が固定されるのを防ぐために、全周方向に超音波を照射し、又、複数の周波数の超音波振動を発生することである。

本発明は、円筒型の超音波振動子を内蔵した超音波照射部分と、該照射部分と一体に形成された柄部分と、柄部分に内蔵され、前記超音波振動子に接続された切り替え回路と、該切り換え回路に接続され、前記超音波振動子の径方向振動、厚み方向振動及び長さ方向振動を発生する周波数の出力を順次出力する発振器と、該発振器に電力を供給する電源とからなり、前記発振器からの発振出力で、前記周波数に対応した径方向振動、厚み方向振動及び長さ方向振動を前記超音波振動子から発生して、口腔内を洗浄及び歯垢除去するものである。

本発明の超音波口腔衛生器は、超音波照射部分に円筒型の超音波振動子を装着することにより、円筒型の超音波振動子から円周方向に超音波を照射することができるので、口腔衛生器本体を動かすことなく、洗浄効果や歯垢除去効果及びマッサージを有効にすることができ、さらに、円筒型の超音波振動子の径方向、厚み方向及び長さ方向の超音波振動を照射することができるので、洗浄効果や歯垢除去効果及びマッサージ効果の相乗効果を得られるという利点がある。

図１は本発明の超音波口腔衛生器の斜視図、図２は図１の超音波口腔衛生器の側面断面図で、口腔衛生器本体７は超音波照射部分７ａと柄部分７ｂからなり、超音波照射部分７ａの内部に円筒型の超音波振動子８が装着され、又、柄部分７ｂの内部に発振器９及び電源１０が装着され、さらに、柄部分７ｂに発振器９の出力をオン、オフするスイッチ１１が装着されている。

このように構成した本実施例の超音波口腔衛生器では、超音波振動子８に発振器９から発振出力が印加されると、円筒型の超音波振動子８の全周から超音波振動が発生するので、口腔衛生器本体７を回転したり、前後に移動することなく、超音波照射部分７ａが挿入されている口腔部分全体に超音波が照射され、口腔内の殺菌液との相乗効果で口腔内を洗浄することができる。

図３は円筒型の超音波振動子の３つの超音波振を発生するブロック図で、発振器９からの発信出力の周波数を変更することによって、超音波振動子８は径（ｄ）方向振動、厚み（ｔ）方向振動及び長さ（Ｌ）方向振動の超音波を発生することができるので、このために、発振器９は、超音波振動子５の径方向振動を発生する周波数の出力を超音波振動子８に印加する第１の発振器９ａと、超音波振動子８の厚み方向振動を発生する周波数の出力を超音波振動子５に印加する第２の発振器９ｂと、超音波振動子８の長さ方向振動を発生する周波数の出力を超音波振動子５に印加する第３の発振器９ｃからなり、第１、第２、第３の発振器９ａ、９ｂ、９ｃの出力は切り替え回路１２を介して順次超音波振動子５に印加される。

このように構成した本実施例の超音波口腔衛生器では、第１、第２、第３の発振器９ａ、９ｂ、９ｃから周波数の異なった発振出力を切り替え回路１２で順次切り替えて超音波振動子８に印加することにより、超音波振動子８から径方向振動、厚み方向振動及び長さ方向振動が発生するので、超音波照射部７ａからの異なった周波数の超音波で歯垢の除去及び歯の周囲の組織のマッサージ効果がその組織の位置の深さ方向を変化させることができ、さらに、発振器９の第１、第２、第３の発振器９ａ、９ｂ、９ｃから超音波振動子８が径振動、厚み振動及び長さ振動を発生するように発振出力を印加することにより、周波数切り替え時の突入電力が発生するため、単一周波数に比べて低い駆動電力で超音波振動子５を駆動することができる。

なお、上記実施例では、超音波照射部分７ａの周囲に歯ブラシのブラシを装着してもよい。

図１は本発明の実施例の超音波口腔衛生器の斜視図である。 図２は図１の超音波口腔衛生器の側面断面図である。 図３は図１の超音波振動子を駆動するブロック図である。 図４は従来の歯茎マッサージ器の斜視図である。

符号の説明

７ 口腔衛生器本体
８ 超音波振動子
９ 発振器
１０ 電源
１１ スイッチ
１２ 切り替え装置

Claims (1)

1. 円筒型の超音波振動子を内蔵した超音波照射部分と、該照射部分と一体に形成された柄部分と、柄部分に内蔵され、前記超音波振動子に接続された切り替え回路と、該切り換え回路に接続され、前記超音波振動子の径方向振動、厚み方向振動及び長さ方向振動を発生する周波数の出力を順次出力する発振器と、該発振器に電力を供給する電源とからなり、前記発振器からの発振出力で、前記周波数に対応した径方向振動、厚み方向振動及び長さ方向振動を前記超音波振動子から発生して、口腔内を洗浄及び歯垢除去することを特徴とする超音波口腔衛生器。

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