JP2006319421A - 通信システム、通信方法、および通信プログラム - Google Patents

通信システム、通信方法、および通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 利便性と通信の信頼性を高めると共に、実現性を高める。
【解決手段】 既存のユーザ管理システムと、構内交換システムを連携させる通信システムにおいて、前記構内交換システムが、個々の電話機とユーザに割り当てられた内線番号の対応関係を管理する場合、前記ユーザ管理システムから得られる情報をもとに、ユーザの移動を検出し、検出結果に基づいて、前記構内交換システムにおける対応関係を変更するプロビジョニング対応部を備え、前記ユーザが移動先の電話機で自身の内線番号を使えるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は通信システム、通信方法、および通信プログラムに関するものである。
内線番号を個々のユーザに固定的に割り当てている場合において、内線番号と個々の電話端末との対応関係を変更することを内線番号移設と呼ぶ。内線番号移設を適切に行えば、ユーザは移動先の電話端末でも移動元の電話端末で用いていたものと同じ内線番号を用いることができる。
例えば、図2の例の場合、ユーザCは内線番号移設前に居室において内線番号N3で電話端末12を用いていたが、移設後には、移動先の会議室において当該内線番号N3で電話端末13を用いることができる。
また、内線番号移設の前後で、コールグループCG1の有効性も変わらない。
すなわち、ユーザCが移設前にユーザBと同じコールグループCG1に属していたものとすると、その点は、移設後でも変わらない。
コールグループは、着信するとグループに属するすべての電話端末(ここでは、移設前は11,12、移設後は11,13)のベルが鳴り、どの電話端末でもオフフックして応答できるグループである。
構内電話システムに関する技術としては、下記の特許文献1に記載されたものもある。
特開平10−75301号公報
ところが、図2に示す内線番号移設を行う場合、実際には、図3に示すステップS1〜S6のような手順を実行することになる。
すなわち、居室において内線番号N3で電話端末12を使用していた(S1)ユーザCは、会議室に移動する前に、プロビジョニングシステムクライアント端末16を操作して、プロビジョニングシステム15に、内線番号N3を電話端末12から13に移設する設定を行う(S2)。この設定の内容が、プロビジョニングシステム15経由でIP−PBX14内に記憶された電話端末と内線番号の対応関係に反映されると(S3、S4)、ユーザCは、移動後(S5)、移動先の会議室に設置されている電話端末13で当該内線番号N3を使用できるようになる(S6)。
また、会議が終わってユーザCが会議室から居室に移動するときには、これと反対に、図4に示すステップS11〜S16の手順が実行される。
すなわち、会議室において内線番号N3で電話端末13を使用していた(S11)ユーザCは、会議室から居室に移動すると(S12)、前記プロビジョニングシステムクライアント端末16を操作して内線番号N3を電話端末13から12に移設する設定を行う(S13)。そしてこの設定の内容が、プロビジョニングシステム15経由でIP−PBX14内に記憶された電話端末と内線番号の対応関係に反映されると(S14,S15)、ユーザCは、会議室への移動前と同様、居室に設置された電話端末12で当該内線番号N3を使用できるようになる(S16)。
前記ステップS2およびS13のようなプロビジョニングシステムクライアント端末16に対する操作を行うことは、ユーザCにとって作業負担が大きく利便性が低いし、操作を行う際に誤って設定してしまったり、操作を行うこと自体を忘れてしまったりする可能性もある。誤って設定したり、操作を行うことを忘れてしまうと、電話端末13で内線番号N3を使うことができなくなったり、電話端末12で内線番号N3を使うことができなくなるため、通信の信頼性が低下する。
例えば、設定を誤って内線番号N3を移動先の会議室に設置されている電話端末13以外の電話端末に移設してしまったり、移設のための設定を行うこと自体を忘れたりした場合には、会議中に誰かがユーザCと通話するために内線番号N3宛てに電話をかけたとしても、会議室の電話端末13に着信することはないため、ユーザCはその通話を行うことができない。
一方、前記特許文献1の技術は、電話番号データを無線送信する機能を持った特殊なICカードを各ユーザが所持することや、このICカードが無線送信する電話番号データを受信して当該電話番号データを対応する内線電話機の識別データとともに構内交換機に送信する機能を持つモデムを各内線電話機ごとに設置すること等が必須である。すなわち、特殊なICカードやモデムを膨大な数だけ用意しなければ実現できないため、実現性が低い。
かかる課題を解決するために、第1の本発明では、既存のユーザ管理システムと、構内交換システムを連携させる通信システムにおいて、前記構内交換システムが、個々の電話機とユーザに割り当てられた内線番号の対応関係を管理する場合、前記ユーザ管理システムから得られる情報をもとに、ユーザの移動を検出し、検出結果に基づいて、前記構内交換システムにおける対応関係を変更するプロビジョニング対応部を備え、前記ユーザが移動先の電話機で自身の内線番号を使えるようにすることを特徴とする。
また、第2の本発明は、既存のユーザ管理システムと、構内交換システムを連携させる通信方法において、前記構内交換システムが、個々の電話機とユーザに割り当てられた内線番号の対応関係を管理する場合、プロビジョニング対応部が、前記ユーザ管理システムから得られる情報をもとに、ユーザの移動を検出し、検出結果に基づいて、前記構内交換システムにおける対応関係を変更し、前記ユーザが移動先の電話機で自身の内線番号を使えるようにすることを特徴とする。
さらに、第3の本発明は、既存のユーザ管理システムと、構内交換システムを連携させる通信プログラムにおいて、前記構内交換システムが、個々の電話機とユーザに割り当てられた内線番号の対応関係を管理する場合、コンピュータに、前記ユーザ管理システムから得られる情報をもとに、ユーザの移動を検出し、検出結果に基づいて、前記構内交換システムにおける対応関係を変更するプロビジョニング対応機能を実現させ、前記ユーザが移動先の電話機で自身の内線番号を使えるようにすることを特徴とする。
本発明によれば、利便性と通信の信頼性を高めると共に、実現性を高めることができる。
(A)実施形態
以下、本発明にかかる通信システム、通信方法、および通信プログラムを、IPセントレックスサービスのプロビジョニングに対応した内線番号移設システムに適用した場合を例に、実施形態について説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
本実施形態にかかる内線番号移設システム20の全体構成例を図1に示す。なお、内線番号移設システム20は基本的にVoIP通信を行うための通信システムであるから、図示しないサーバ類(例えば、DHCPサーバやDNSサーバなど)が存在していてもよいことは当然である。
図1において、当該内線番号移設システム20は、IP−PBX21と、プロビジョニングシステム22と、従業員管理システム23と、連携対応システム24と、電話端末25,26と、プロビジョニングシステムクライアント端末27と、ICカード28と、ICカードリーダ29,30とを備えている。
このうちIP−PBX21は、IP網上でVoIP通信のためのPBX機能を提供する通信装置である。当該IP−PBX21は、アドレス解決の機能なども備えており、各電話端末(例えば、25,26)に関するIPアドレスと内線番号の対応関係などの情報を蓄積している。
電話端末25はVoIP対応機能を搭載したIP電話機であってよいが、VoIPゲートウエイと一般電話機(VoIP非対応の電話機)の組み合わせであってもよい。電話端末26は当該電話端末25と同様な電話機であってよい。
IPセントレックスサービスを利用するある企業ER1の従業員の一人であるユーザU1の居室RM1に設置された前記電話端末25は、通常、ユーザU1によって使用される。図1の状態において、電話端末25にはIPアドレスIP25が割り当てられ、当該企業ER1の会議室RM2に設置された電話端末26にはIPアドレスIP26が割り当てられている。また、電話端末25には、ユーザU1の内線番号であるNU1が割り当てられている。電話端末に対する内線番号の割り当ては、前記IP−PBX21においてその電話端末のIPアドレスに内線番号を対応付けることによって行われる。したがってこのケースでは、前記IPアドレスIP25に内線番号NU1が対応付けられていることになる。
企業ER1には多数の従業員が属していてよいが、ここでは、主として、ユーザU1に注目する。
プロビジョニングシステム22は、ネットワークの論理的な構成などに関する柔軟性を提供するためのシステムであるが、本実施形態の場合、連携対応システム24からの移設要求に応じて前記IP−PBX21が蓄積している各電話端末に関するIPアドレスと内線番号の対応関係を変更することが当該プロビジョニングシステム22の役割になる。
居室RM1の入り口などに設置されたICカードリーダ29は、従業員が携帯し、社員証として機能するICカード(例えば、28)に記憶された情報を読み取って従業員管理システム23に提供する通信装置である。この情報はユーザ認証のための情報である。例えば、従業員を一意に識別するためのユーザID(従業員番号)や、ワンタイムパスワードなどが当該情報に含まれているものであってよい。ユーザU1は、自身が携帯する当該ICカード28の情報をICカードリーダ29に読み取らせてユーザ認証を受ける。そしてこのユーザ認証の際に得られた情報をもとに各ユーザに関する入退出管理が行われる。入退出管理では、ユーザの各部屋に対する入退出(少なくとも入室)を管理する。ユーザU1はユーザ認証を受けなければいずれの部屋にも入室することはできない(例えば、ユーザ認証の結果がOKでなければ、その部屋のドアが開かないようにしておくこともできる)から、ユーザ認証を受けることを忘れるということはあり得ない。
ICカードリーダ30は当該ICカードリーダ29と同様な通信装置であるが、会議室RM2の入り口などに設置されている。
従業員管理システム23は、従業員を管理するために企業ER1の構内に構築されたシステムの中心となる通信装置である。当該従業員管理システム23は本来、VoIP通信のためのIP−PBX21などとは全く別個の独立したシステムであるが、本実施形態では、連携対応システム24を介して両者が連携する。従業員管理システム23のほうが、IP−PBX21より先に、構内に設置され、運用されていたものであってもよいことは当然である。
前記入退出管理によって従業員管理システム23は、ユーザU1が新たにいずれかの部屋に入室したことを検出し、この検出結果に応じた情報(移動情報)を生成する。
この移動情報の内容は例えば次のMF1、MF2のようなものである。
MF1:ユーザU1は居室RM1に入室した。
MF2:ユーザU1は会議室RM2に入室した。
連携対応システム24は当該従業員管理システム23から移動情報を取得し、当該移動情報が示すユーザU1の移動先の部屋に設置されている電話端末にユーザU1の内線番号であるNU1を設定すること(すなわち、前記内線番号移設)を求める前記移設要求を、プロビジョニングシステム22に供給する。
当該移設要求を供給するため、連携対応システム24は、例えば、次のようなルールRL1、RL2を蓄積しているものとする。
RL1:ユーザU1は居室RM1では、内線番号NU1にて電話端末25を使用する。
RL2:ユーザU1は会議室RM2では、内線番号NU1にて電話端末26を使用する。
なお、1つの部屋に複数の電話端末が設置されている場合には、複数の電話端末すべてに内線番号NU1を移設してもよく、複数の電話端末の一部にのみ内線番号NU1を移設してもよい。
前記プロビジョニングシステムクライアント端末27は、プロビジョニングシステム22に対するクライアント機能を搭載した通信装置である。例えば、上述した内線番号移設の操作などを行うためにユーザU1が当該プロビジョニングシステムクライアント端末27を利用してもよいが、本実施形態では、内線番号移設は前記連携対応システム24が供給する前記移設要求に基づいて自動的に実行されるから、逐一、ユーザU1が、内線番号移設のためにプロビジョニングシステムクライアント端末27を操作する必要はない。したがって本実施形態では当該プロビジョニングシステムクライアント端末27を省略することも可能である。
以下、上記のような構成を有する本実施形態の動作について図5,図6を用いて説明する。
図5は、前記ユーザU1が居室RM1から会議室RM2へ移動する場合の内線番号移設に関する動作手順を示しており、S21〜S28の各ステップを備えている。
逆に、図6は、前記ユーザU1が会議室RM2から居室RM1へ移動する場合の内線番号移設に関する動作手順を示しており、S31〜S38の各ステップを備えている。
(A−2)第1の実施形態の動作
図5において、居室RM1にいるとき、ユーザU1は、内線番号NU1で電話端末25を使用している(S21)。したがって、例えば他のユーザ(図示せず)が内線番号NU1宛てに発信した場合、IP−PBX21経由で当該電話端末25に着信し、電話端末25のベルが鳴り、ユーザU1が電話端末25をオフフックすると、そのユーザはユーザU1と通話することができる。
次に、ユーザU1が会議室RM2に移動するため居室RM1を退室して移動する(S22)。もしも入室に加えて退室も管理している場合(入室と退室を区別できるものとする)には、ICカードリーダ29でユーザU1の退室を検出した時点で、内線番号NU1宛ての発信を電話端末25に着信させないようにしたり、発信側のユーザに対してユーザU1に関するプレゼンス情報(例えば、ユーザU1が現在、離席中である等の情報)を提供すること等も可能である。
ユーザU1が会議室RM2まで移動し会議室RM2に入室するときには、会議室RM2のICカードリーダ30にICカード28内の情報を読み取らせ(S23)、その情報が従業員管理システム23まで伝えられて(S24)ユーザ認証を受けることになる。ICカード28が正当なものであれば、認証結果はOKとなり、例えば、会議室RM2のドアが開いて入室可能となる。
ユーザ認証の時点で、前記移動情報MF2、すなわち「ユーザU1が会議室に入室した。」が、従業員管理システム23内で生成され、連携対応システム24が当該移動情報MF2を取得する(S25)。
当該移動情報MF2は、前記ルールRL2、すなわち、「ユーザU1は会議室RM2では、内線番号NU1にて電話端末26を使用する。」に適合するため、連携対応システム24が、当該ルールRL2にしたがって移設要求をプロビジョニングシステム22に供給する(S26)。この移設要求は、内線番号NU1を電話端末25から26へ移設するように要求するものである。
この移設要求の内容がプロビジョニングシステム22経由でIP−PBX21に伝えられると、IPアドレスと内線番号の対応関係が変更されて移設が実現される(S27)。具体的には、(前記退室を管理していない場合)それまで電話端末25のIPアドレスIP25に対応付けられていた内線番号NU1が、電話端末26のIPドレスIP26に対応付けられるようになる。
この移設により、ユーザU1は内線番号NU1で電話端末26を使用するようになる。このとき、他のユーザが内線番号NU1宛てに発信すると、電話端末26に着信して電話端末26のベルが鳴り、ユーザU1が電話端末26をオフフックすると、そのユーザはユーザU1と通話することができる。
一方、前記ユーザU1が会議室RM2から居室RM1へ移動する場合の内線番号移設の動作手順は図6に示す通りとなる。
図6において、ステップS31は前記ステップS21に対応し、ステップS32は前記ステップS22に対応し、ステップS33は前記ステップS23に対応し、ステップS34は前記ステップS24に対応し、ステップS35は前記ステップS25に対応し、ステップS36は前記ステップS26に対応し、ステップS37は前記ステップS27に対応し、ステップS38は前記ステップS28に対応するので、その詳しい説明は省略する。
図6の内線番号移設により、図5の内線番号移設が実行される前の状態(前記ステップS21に相当)に戻り、他のユーザが内線番号NU1宛てに発信すると、電話端末25に着信するようになる。
(A−3)第1の実施形態の効果
本実施形態によれば、移動のたびにユーザ(U1)がプロビジョニングシステムクライアント端末(27)を操作しなくても、ICカード(28)によるユーザ認証をもとに、内線番号移設が必ず、自動的かつ正確に実行されるため、利便性と通信の信頼性が高まる。
また、本実施形態は、前記特許文献1のように、膨大な数の特殊なICカードやモデムを必要とせず、既存の従業員管理システム(23)やIP−PBX(21)を用いて実現できるため、実現性に優れている。
(B)第2の実施形態
以下では、本実施形態が第1の実施形態と相違する点についてのみ説明する。
本実施形態は、第1の実施形態と比べて、前記従業員管理システム23、ICカード28およびICカードリーダ29,30などの替わりに、スケジュール管理システム41およびスケジュール管理システムクライアント端末42を用いる点が相違する。
(B−1)第2の実施形態の構成および動作
本実施形態にかかる内線番号移設システム40の全体構成例を図7に示す。
図7において、当該内線番号移設システム40は、IP−PBX21と、プロビジョニングシステム22と、連携対応システム24と、電話端末25,26と、プロビジョニングシステムクライアント端末27と、スケジュール管理システム41と、スケジュール管理システムクライアント端末42とを備えている。
このうち図1と同じ符号21、22,24〜27を付与した各構成要素の機能は基本的に第1の実施形態と同じなので、その詳しい説明は省略する。
前記従業員管理システム23に相当する構成要素であるスケジュール管理システム41は、各ユーザのスケジュール情報を収集、登録するための通信装置である。当該スケジュール管理システム41は例えばグループウエアなどの一部として実現されるものであってもよい。ユーザU1などの各ユーザは、予め自身の会議などのスケジュールをスケジュール情報として、当該スケジュール管理システム41に登録しておく。
スケジュール管理システムクライアント端末42は、当該スケジュール情報をスケジュール管理システム41に登録する際に、ユーザU1によって操作される通信装置である。なお、ユーザU1に関するスケジュール情報は、必ずしもユーザU1自身が登録するものである必要はなく、例えば、ユーザU1の上司などが登録するものであってもよいが、ここではユーザU1が登録するものとする。
スケジュール情報自体は、例えば、「ユーザU1が3月25日の午後2時から午後3時半まで会議室RM2を使用する。」など、各部屋(この例では、会議室RM2)の使用開始予定時刻(この例では、3月25日の午後2時)と、使用終了予定時刻(この例では、3月25日の午後3時半)を記述したものであってよいが、本実施形態において、連携対応システム24は、当該スケジュール情報をもとにユーザU1の移動に関する検出(推定を含む)結果を規定するための判定情報を生成する。
この判定情報は前記移動情報に対応するものとみることができるが、その具体的な内容は例えば次のSC1,SC2のようなものであってよい。
SC1:現在の時刻が、ユーザU1の会議室RM2使用開始予定時刻になった場合、ユーザU1が居室RM1から退室して会議室RM2に入室したものとみなす。
SC2:現在の時刻が、ユーザU1の会議室RM2使用終了予定時刻になった場合、ユーザU1が会議室RM2から退室して居室RM1に入室したものとみなす。
このような判定情報SC1,SC2を用いるなら、前記ルールRL1,RL2はそのまま本実施形態でも利用することができる。
本実施形態の動作は図8、図9に示す通りである。
図8は、すでに説明した図5に対応し、前記ユーザU1が居室RM1から会議室RM2へ移動する場合の内線番号移設に関する動作手順を示す。図8は、S41〜S48の各ステップを備えている。
図8において、ステップS44は前記ステップS21に対応し、ステップS45は前記ステップS26に対応し、ステップS46は前記ステップS27に対応し、ステップS47は前記ステップS22に対応し、ステップS48は前記ステップS28に対応するので、その詳しい説明は省略する。
ただし本実施形態では、ステップS44に示すようにユーザU1が内線番号NU1で電話端末25を使用するためには、その前提として、スケジュール管理システムクライアント端末42を操作して(S41)、自身のスケジュール情報をスケジュール管理システム41に登録しておく(S42)ことが必要である。
スケジュール情報が登録されていれば、連携対応システム24は、前記判定情報(例えば、SC1)を得て、前記使用開始予定時刻などに対応する適切なタイミングで、自動的にプロビジョニングシステム22に内線番号の移設要求を供給する(S45)。このため、ユーザU1は、ICカード(例えば、28)内の情報をICカードリーダ(例えば、30)に読み取らせる操作を行う必要がない。
なお、特にユーザU1に関するスケジュール情報の登録が行われていない状態であっても、居室RM1に設置された電話端末25だけは使用できるようにしておいてもよい。
図9は、すでに説明した図6に対応し、前記ユーザU1が会議室RM2から居室RM1へ移動する場合の内線番号移設に関する動作手順を示す。図9は、S51〜S55の各ステップを備えている。
図9において、ステップS51は前記ステップS31に対応し、ステップS52は前記ステップS36に対応し、ステップS53は前記ステップS37に対応し、ステップS54は前記ステップS32に対応し、ステップS55は前記ステップS38に対応するので、その詳しい説明は省略する。
ただし本実施形態の場合、予め登録されたスケジュール情報とそのスケジュール情報に基づいて得られる判定情報をもとに、連携対応システム22は、前記使用終了予定時刻などに対応する適切なタイミングで、自動的に前記ステップS52を実行してプロビジョニングシステム22に移設要求を供給する。したがって、図8の手順と同様、図9の手順でも、ユーザU1は、ICカード(例えば、28)内の情報をICカードリーダ(例えば、30)に読み取らせる操作を行う必要がない。
本実施形態は、ICカードリーダにICカード内の情報を読み取らせる操作などが必要ないため、室内の移動(例えば、大きな部屋のなかで移動する場合など)等にも適用することが可能である。
(B−2)第2の実施形態の効果
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果と同等な効果を得ることができる。
加えて、本実施形態では、ユーザ(U1)が入室や退室のたびにICカード(28)内の情報をICカードリーダ(例えば、30など)に読み取らせる必要がないため、ユーザの負担は第1の実施形態よりも軽減される可能性がある。
また、本実施形態は、室内の移動などに対しても適用することが可能であるため柔軟性が広がる。
(C)第3の実施形態
以下では、本実施形態が第1、第2の実施形態と相違する点についてのみ説明する。
第1、第2の実施形態のなかでは第2の実施形態のほうが本実施形態に近い。
本実施形態は、第2の実施形態と比べて、スケジュール管理システム41およびスケジュール管理システムクライアント端末42の替わりに、会議室予約システム51および会議室予約システムクライアント端末52を用いる点が相違する。
(C−1)第3の実施形態の構成および動作
本実施形態にかかる内線番号移設システム50の全体構成例を図10に示す。
図10において、当該内線番号移設システム50は、IP−PBX21と、プロビジョニングシステム22と、連携対応システム24と、電話端末25,26と、プロビジョニングシステムクライアント端末27と、会議室予約システム51と、会議室予約システムクライアント端末52とを備えている。
このうち図7と同じ符号21、22,24〜27を付与した各構成要素の機能は基本的に第2の実施形態と同じなので、その詳しい説明は省略する。
前記スケジュール管理システム41に相当する構成要素である会議室予約システム51は、各ユーザの会議室予約情報を収集、登録するための通信装置である。当該会議室予約システム51は例えばグループウエアなどの一部として実現されるものであってもよい。ユーザU1などの各ユーザは、予め自身の会議のための会議室の予約を示す情報として前記会議室予約情報を、当該会議室予約システム51に登録しておく。この登録には、前記会議室予約システムクライアント端末52を用いる。
当該会議室予約情報は、第2の実施形態におけるスケジュール情報に対応する。
本実施形態の動作は図11,図12に示す通りである。
図11は、すでに説明した図8に対応し、前記ユーザU1が居室RM1から会議室RM2へ移動する場合の内線番号移設に関する動作手順を示す。図11は、S51〜S58の各ステップを備えている。
図11において、ステップS51は前記ステップS41に対応し、ステップS52は前記ステップS42に対応し、ステップS53は前記ステップS43に対応し、ステップS54は前記ステップS44に対応し、ステップS55は前記ステップS45に対応し、ステップS56は前記ステップS46に対応し、ステップS57は前記ステップS47に対応し、ステップS58は前記ステップS48に対応するので、その詳しい説明は省略する。
図12は、すでに説明した図9に対応し、前記ユーザU1が会議室RM2から居室RM1へ移動する場合の内線番号移設に関する動作手順を示す。図12は、S61〜S65の各ステップを備えている。
図12において、ステップS61は前記ステップS51に対応し、ステップS62は前記ステップS52に対応し、ステップS63は前記ステップS53に対応し、ステップS64は前記ステップS54に対応し、ステップS65は前記ステップS55に対応するので、その詳しい説明は省略する。
(C−2)第3の実施形態の効果
本実施形態によれば、会議室予約システム(51)が構築されている環境において、第2の実施形態の効果とほぼ同等な効果を得ることができる。
(D)他の実施形態
上記第1〜第3の実施形態ではIPセントレックスサービスを例に本発明を説明したが、本発明は、IPセントレックスサービス以外の構内交換システムに適用できる可能性がある。
なお、上記第1〜第3の実施形態で独立したシステムとしたものは、いずれかのシステムの一部として実現してもよい。例えば、図1の連携対応システム24の機能は、プロビジョニングシステム22(または、従業員管理システム23等)の一部を構成するモジュールとして実現してもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態における従業員管理システム23,第2の実施形態におけるスケジュール管理システム41,第3の実施形態における会議室予約システム51のいずれか2つまたは全てが、同一の内線番号移設システム内に混在していてもかまわない。
さらに、上記第1〜第3の実施形態における従業員管理システム23,スケジュール管理システム41,会議室予約システム51はその他の手段に置換できる可能性がある。すなわち、本発明では、ユーザU1の移動を検出(推定なども含む)することができれば、第1〜第3の実施形態で用いた以外の方法を用いてもかまわない。
また、本発明は、上記第1〜第3の実施形態で用いた以外の通信プロトコルに適用することができる。
例えば、ネットワーク層の通信プロトコルとしてIPプロトコルの代わりにIPXプロトコルなどを用いることができる可能性がある。
以上の説明でハードウエア的に実現した機能の大部分はソフトウエア的に実現することができ、ソフトウエア的に実現した機能のほとんど全てはハードウエア的に実現することが可能である。
第1の実施形態にかかる内線番号移設システムの全体構成例を示す概略図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための概略図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための概略図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための概略図である。 第1の実施形態の動作説明図である。 第1の実施形態の動作説明図である。 第2の実施形態にかかる内線番号移設システムの全体構成例を示す概略図である。 第2の実施形態の動作説明図である。 第2の実施形態の動作説明図である。 第3の実施形態にかかる内線番号移設システムの全体構成例を示す概略図である。 第3の実施形態の動作説明図である。 第3の実施形態の動作説明図である。
符号の説明
20…内線番号移設システム、21…IP−PBX、22…プロビジョニングシステム、23…従業員管理システム、24…連携対応システム、25,26…電話端末、27…プロビジョニングシステムクライアント端末、28…ICカード、29,30…ICカードリーダ、41…スケジュール管理システム、42…スケジュール管理システムクライアント端末、51…会議室予約システム、52…会議室予約システムクライアント端末、IP25,IP26…IPアドレス、NU1…内線番号、CG1…コールグループ。

Claims (3)

  1. 既存のユーザ管理システムと、構内交換システムを連携させる通信システムにおいて、
    前記構内交換システムが、個々の電話機とユーザに割り当てられた内線番号の対応関係を管理する場合、前記ユーザ管理システムから得られる情報をもとに、ユーザの移動を検出し、検出結果に基づいて、前記構内交換システムにおける対応関係を変更するプロビジョニング対応部を備え、
    前記ユーザが移動先の電話機で自身の内線番号を使えるようにすることを特徴とする通信システム。
  2. 既存のユーザ管理システムと、構内交換システムを連携させる通信方法において、
    前記構内交換システムが、個々の電話機とユーザに割り当てられた内線番号の対応関係を管理する場合、プロビジョニング対応部が、前記ユーザ管理システムから得られる情報をもとに、ユーザの移動を検出し、検出結果に基づいて、前記構内交換システムにおける対応関係を変更し、
    前記ユーザが移動先の電話機で自身の内線番号を使えるようにすることを特徴とする通信方法。
  3. 既存のユーザ管理システムと、構内交換システムを連携させる通信プログラムにおいて、
    前記構内交換システムが、個々の電話機とユーザに割り当てられた内線番号の対応関係を管理する場合、コンピュータに、前記ユーザ管理システムから得られる情報をもとに、ユーザの移動を検出し、検出結果に基づいて、前記構内交換システムにおける対応関係を変更するプロビジョニング対応機能を実現させ、
    前記ユーザが移動先の電話機で自身の内線番号を使えるようにすることを特徴とする通信プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008187224A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Hitachi Ltd Ip内線電話システムおよびサーバ装置
JP2008271234A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Ricoh Co Ltd 内線電話システム及びip−pbx装置
US8056120B2 (en) 2007-06-11 2011-11-08 Ricoh Company, Limited Authentication apparatus, authentication method, and computer program product

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