JP2006317780A - オートフォーカス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学的に行う手ぶれ補正機構を利用して撮影レンズによる焦点調節状態を検出するオートフォーカス装置の検出精度を高める。
【解決手段】カメラ本体1の全体制御部15は、撮影レンズ23の絞り23を最小径まで絞り込んでから焦点調節状態を検出する。被写界深度を深くすることによって撮像部11の撮像面が被写界深度内に位置する可能性が高まり、像ズレ量検出用画像のコントラストが高まる。これにより、撮像面が被写界深度外に位置する場合に比べて大きな相関評価値を得ることが可能になり、像ズレ量の算出精度が高まることから主要被写体までの距離の算出精度も向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影レンズの焦点調節状態を検出するオートフォーカス装置に関する。
光学的に行う手ぶれ補正機構を利用して撮影レンズによる焦点調節状態を検出するオートフォーカス装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1によれば、撮影レンズにおいて、その光軸に直交する面内で移動可能に構成された手ぶれ補正用レンズが含まれている。オートフォーカス装置は、上記手ぶれ補正用レンズが光軸に対して対称な2つの位置へ移動されている状態でそれぞれ撮像された2つの被写体像間の像ズレ量(相対間隔)に基づいて、撮影レンズによる焦点調節状態を検出する。
特開2002−296491号公報
特許文献1には、像ズレ量の検出精度を向上させることに関して何も開示されていない。
本発明によるオートフォーカス装置は、結像光学系の光軸と直交する面内で移動可能なシフト光学系を通過した被写体光束による像を撮像する撮像手段と、シフト光学系が異なる位置に駆動されている状態のそれぞれにおいて撮像手段によって撮像された一対の像の相対間隔に基づいて、撮影光学系の焦点調節状態を求める焦点検出手段と、焦点調節状態の検出を開始させる指示に応じて、被写体光束の開口絞りを制限する絞り制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に記載のオートフォーカス装置において、絞り制御手段は、開口絞りを最小径まで絞るようにしてもよい。
請求項1に記載のオートフォーカス装置において、絞り制御手段は、開口絞りを、シャッター秒時が手ぶれ限界秒時の場合に対応する絞り値まで絞るようにしてもよい。
請求項2または3に記載のオートフォーカス装置はさらに、絞り制御手段によって制御された絞り値に応じて撮像手段の撮像感度を上げる感度制御手段を備えてもよい。
本発明によるオートフォーカス装置では、相対間隔を検出するための一対の像のコントラストが高まるので、焦点調節状態の検出精度が向上する。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるオートフォーカス(AF)装置を備えるカメラの外観図であり、図1(a)はカメラの前面を含む斜視図、図1(b)はカメラの背面を含む斜視図である。図1(a)において、カメラ本体1に撮影レンズ2が装着されている。図1(b)において、カメラ本体1に表示部13が配設されている。カメラ本体1の上面には、レリーズボタン161が配設されている。
図2は、カメラ本体1および撮影レンズ2の要部構成を説明する図である。撮影レンズ2は、ズームレンズ21と、シフトレンズ22と、絞り23と、フォーカスレンズ24とを含む。
ズームレンズ21は不図示のレンズ駆動機構によって光軸Ax方向に進退駆動され、撮影レンズ2による焦点距離を調節する。シフトレンズ22は不図示のレンズ駆動機構によって光軸Axと直交する面内の所定方向に進退駆動され、撮影レンズ2が後述の撮像部11上に結像する被写体像の位置を変更する。絞り23は不図示の絞り駆動機構によって駆動され、光軸を中心とする開口の絞り径を調節する。フォーカスレンズ24は不図示のレンズ駆動機構によって光軸Ax方向に進退駆動され、撮影レンズ2による焦点位置を調節する。レンズ駆動機構は、カメラ本体1から送出されるレンズ制御信号に対応するレンズ21、22、24をそれぞれ駆動する。絞り駆動機構は、カメラ本体1から送出される絞り制御信号に応じて絞り23を駆動する。
カメラ本体1には、撮像部11と、信号処理部12と、表示部13と、レンズ制御部14と、全体制御部15と、操作部材16と、記録部17とが含まれる。
撮像部11は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えた撮像素子によって構成され、撮影レンズ2によって撮像面上に結像された被写体像を撮像し、画素ごとの光電変換信号を出力する。信号処理部12は撮像部11から光電変換信号を読み出し、アナログ信号である光電変換信号をディジタル信号に変換して所定の信号処理を施す。信号処理後の画像データは表示用データとして表示部13へ出力されるとともに、圧縮された画像データは保存用データとして全体制御部15へ出力される。信号処理部12はさらに、撮像部11から光電変換信号を間引き読み出ししたり、撮像部11の撮像面上の任意の領域についての光電変換信号を選択読み出しすることも可能に構成されている。
表示部13は液晶表示器などによって構成され、信号処理部12から出力される表示用データによる再生画像を表示する。レンズ制御部14は、全体制御部15から送出される指令に応じてレンズ制御信号および絞り制御信号を撮影レンズ2へ送出する。
全体制御部15は、操作部材16から入力される各操作信号に応じてカメラ本体1の各ブロックに対する制御信号や指令などを送出する。操作部材16はレリーズボタン161や不図示のズームスイッチなどを含み、各スイッチ操作に対応する操作信号を全体制御部15へ送出する。なお、レリーズボタン161が半押し操作されると、不図示のAF開始スイッチがオンし、レリーズボタン161がさらに全押し操作されると、不図示のレリーズスイッチがオンするように構成されている。AF開始スイッチは、カメラに焦点調節状態の検出を開始させるための操作部材であり、レリーズスイッチは、カメラに撮影動作を開始させるための操作部材である。
記録部17は挿抜可能に構成されている不図示の記録媒体(メモリカードなど)がカメラ本体1に装着されている状態で、信号処理部12から送出された保存用データを記録媒体に記録する。なお、記録部17は記録媒体に記録されているデータを読み出し、読み出しデータを全体制御部15へ出力することも可能に構成されている。
図3は、全体制御部15によって実行される焦点調節処理の流れを説明するフローチャートである。図3による処理は、レリーズボタン161の半押し操作に連動してAF開始スイッチ(不図示)からのオン操作信号が全体制御部15へ入力されると起動する。ステップS01において、全体制御部15は、絞り23を最小径にするための絞り制御信号を撮影レンズ2へ送出するように、レンズ制御部14へ指令を送出してステップS02へ進む。これにより、絞り23が最小径に絞り込まれ、被写体光束が制限される。
ステップS02において、全体制御部15はレンズ制御部14へ指令を送出し、シフトレンズ22を次のように移動させてステップS03へ進む。すなわち、光軸Axと直交する面内であって、撮影画面における水平方向へ+X/2移動させる。図4は、シフトレンズ22の位置と撮像部11の撮像素子上に結像される主要被写体像の結像位置との関係を説明する図である。ステップS02の処理が実行されることにより、図4においてシフトレンズ22が符号22aで示す位置へ移動し、撮像素子上の位置A'へ被写体像が水平方向に移動する。なお、撮影レンズ2を構成するシフトレンズ22以外のレンズについての図示は省略している。
ステップS03において、全体制御部15は信号処理部12へ指令を送出し、撮像部11から第一画像情報を取り込ませて(読み出す)ステップS04へ進む。これにより、撮像素子の上の位置A'に対応する領域についての光電変換信号が選択的に読み出され、全体制御部15内の不図示のメモリに格納される。
ステップS04において、全体制御部15はレンズ制御部14へ指令を送出し、シフトレンズ22を次のように移動させてステップS05へ進む。すなわち、光軸Axと直交する面内であって、撮影画面における水平方向へ−X移動させる。ステップS04の処理が実行されることにより、図4においてシフトレンズ22が符号22bで示す位置へ移動し、撮像素子上の位置A''へ被写体像が水平方向に移動する。
ステップS05において、全体制御部15は信号処理部12へ指令を送出し、撮像部11から第二画像情報を取り込ませて(読み出す)ステップS06へ進む。これにより、撮像素子の上の位置A''に対応する領域についての光電変換信号が選択的に読み出され、全体制御部15内の不図示のメモリに格納される。
ステップS06において、全体制御部15はレンズ制御部14へ指令を送出し、シフトレンズ22を次のように移動させてステップS07へ進む。すなわち、光軸Axと直交する面内であって、撮影画面における水平方向へ+X/2移動させる。ステップS06の処理が実行されることにより、図4においてシフトレンズ22が符号22cで示す位置へ移動し、撮像素子上の位置C(焦点調節処理開始時の位置)へ被写体像が戻る。位置A'、位置Cおよび位置A''は、撮像素子上で直線上に並ぶ。
ステップS07において、全体制御部15は測距演算を実行してステップS08へ進む。具体的には、第一画像情報に対応するデータ列と、第二画像情報に対応するデータ列とを所定データ数Lずつずらしながら、両データ列の相関評価値C[L]の演算を行う。ここで、相関評価値は一対の像を構成する第一画像および第二画像間の輝度差の絶対値とする。全体制御部15は、相関評価値C[L]の中で極小値を与えるずらし量(ズレ量と呼ぶ)を検出し、このズレ量を第一画像情報および第二画像情報間の像ズレ量(相対間隔)Yとする。全体制御部15は、シフトレンズ22の移動量Xと像ズレ量Yとを用いて次式(1)によって主要被写体までの距離Dを求める。
D=f×X/(Y−X) (1)
ただし、fは撮影レンズ2の焦点距離である。
図3のステップS08において、全体制御部15は測距演算が可能であったか否かを判定する。全体制御部15は、ステップS07の測距演算で算出された相関評価値が所定値未満、もしくは相関評価値の極小値がノイズに埋もれている(ノイズレベルより低い)場合にステップS08を否定判定(エラー有り)してステップS11へ進み、測距演算が正しく終了した場合にはステップS08を肯定判定(エラー無し)してステップS21へ進む。ステップS11へ進む場合は、像ズレ量を検出するために必要なコントラストが被写体像(第一画像情報および第二画像情報)に不足している場合である。
ステップS11において、全体制御部15はレンズ制御部14へ指令を送出し、シフトレンズ22を次のように移動させてステップS12へ進む。すなわち、光軸Axと直交する面内であって、撮影画面における垂直方向へ+X/2移動させる。ステップS12の処理が実行されることによってシフトレンズ22が移動し、撮像素子上の被写体像も垂直方向に移動する。
ステップS12において、全体制御部15は信号処理部12へ指令を送出し、撮像部11から第一画像情報を取り込ませて(読み出す)ステップS13へ進む。これにより、ステップS12後において撮像素子上に結像されている被写体像に対応する光電変換信号が選択的に読み出され、全体制御部15内の不図示のメモリに格納される。
ステップS13において、全体制御部15はレンズ制御部14へ指令を送出し、シフトレンズ22を次のように移動させてステップS14へ進む。すなわち、光軸Axと直交する面内であって、撮影画面における垂直方向へ−X移動させる。ステップS13の処理が実行されることによってシフトレンズ22が移動し、撮像素子上の被写体像も垂直方向に移動する。
ステップS14において、全体制御部15は信号処理部12へ指令を送出し、撮像部11から第二画像情報を取り込ませて(読み出す)ステップS15へ進む。これにより、ステップS14後において撮像素子上に結像されている被写体像に対応する光電変換信号が選択的に読み出され、全体制御部15内の不図示のメモリに格納される。
ステップS15において、全体制御部15はレンズ制御部14へ指令を送出し、シフトレンズ22を次のように移動させてステップS16へ進む。すなわち、光軸Axと直交する面内であって、撮影画面における垂直方向へ+X/2移動させる。ステップS15の処理が実行されることによってシフトレンズ22が移動し、撮像素子上の被写体像は焦点調節処理開始時の位置へ戻る。
ステップS16において、全体制御部15は測距演算を実行してステップS17へ進む。演算内容はステップS07の場合と同様である。ステップS17において、全体制御部15は測距演算が可能であったか否かを判定する。全体制御部15は、ステップS16の測距演算で算出された相関評価値が所定値未満、もしくは相関評価値の極小値がノイズに埋もれている場合にステップS17を否定判定(エラー有り)してステップS22へ進み、測距演算が正しく終了した場合にはステップS17を肯定判定(エラー無し)してステップS21へ進む。ステップS22へ進む場合は、像ズレ量を検出するために必要なコントラストが被写体像(第一画像情報および第二画像情報)に不足している場合である。
ステップS21において、全体制御部15はレンズ制御部14へ指令を送出し、フォーカスレンズ24を被写体距離Dに対応する位置へ移動させてステップS22へ進む。これにより、撮影レンズ2が主要被写体に合焦する。ステップS22において、全体制御部15は、絞り23を最大径(開放)にするための絞り制御信号を撮影レンズ2へ送出するように、レンズ制御部14へ指令を送出してステップS23へ進む。これにより、絞り23が開放状態に戻る。
ステップS23において、全体制御部15は、信号処理部12へスルー画表示を指示してステップS24へ進む。信号処理部12が撮像部11からスルー画表示用の光電変換信号を間引き読み出し、所定の信号処理を施した上でスルー画像表示用データとして表示部13へ出力すると、表示部13にスルー画像が表示される。スルー画は、撮影指示(レリーズ)前に撮像部11で繰り返し撮像される(たとえば、1/30秒ごと)モニタ用の画像である。
ステップS24において、全体制御部15は、レリーズボタンが押下されたか否かを判定する。全体制御部15は、レリーズボタン161の全押し操作に連動してレリーズスイッチ(不図示)からのオン操作信号が操作部材16から入力された場合にステップS24を肯定判定してステップS25へ進み、オン操作信号が入力されない場合にはステップS24を否定判定し、ステップS26へ進む。
ステップS25において、全体制御部15は撮影動作を開始させてステップS26へ進む。これにより、不図示の測光装置によって検出されている被写体輝度を用いて周知の露出演算が行われ、演算された制御露出に応じた制御絞り値および制御シャッター秒時で撮像部11が露光され、撮像部11から読み出された信号が信号処理、圧縮処理され、処理後の画像データが記録媒体に記録される。
ステップS26において、全体制御部15はAF開始操作部材の操作が解除された否かを判定する。全体制御部15は、AF開始スイッチ(不図示)からのオン操作信号が入力されていない場合にステップS26を肯定判定して図3による処理を終了する。全体制御部15は、AF開始スイッチ(不図示)からのオン操作信号が継続して入力されている場合には、ステップS26を否定判定してステップS01へ戻る。
上述した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。すなわち、絞り23を最小径まで絞り込んでから(ステップS01)焦点調節状態を検出するようにしたので、撮影レンズ2による被写界深度を深くした状態で焦点調節状態を検出できる。図5は、絞り23の状態と被写界深度との関係を説明する図である。図5(a)に示すように、絞り23が開放状態に近づくほど被写界深度が浅くなり、レンズの焦点Fの前後でピントが合う範囲51が狭くなる。図5(b)に示すように、絞り23が最小径状態に近づくほど被写界深度が深くなり、レンズの焦点Fの前後でピントが合う範囲52が広くなる。
被写体が被写界深度(図5(a)では範囲51、図5(b)では範囲52)内に位置する場合、撮像される被写体像(第一画像情報および第二画像情報)のぼけ状態が小さくなり、画像のコントラストが高まる結果、算出される相関評価値が大きくなる。一方、被写体が被写界深度(図5(a)では範囲51、図5(b)では範囲52)の外に位置する場合、撮像される被写体像(第一画像情報および第二画像情報)のぼけ状態が大きくなり、画像のコントラストが低下する結果、算出される相関評価値が小さくなる。
以上説明したように、被写界深度を深くすることによって被写体が被写界深度内に位置する可能性が高まり、像ズレ量検出用画像(第一画像情報および第二画像情報)のコントラストが高まる。これにより、被写体が被写界深度外に位置する場合に比べて大きな相関評価値を得ることが可能になり、像ズレ量Yの算出精度が高まることから主要被写体までの距離Dの算出精度も向上する。
(変形例1)
図3のステップS01において絞り23を最小径まで絞り込む代わりに、手ぶれ発生のおそれを考慮して絞り値を異ならせてもよい。この場合の全体制御部15は、レンズ制御部14からズームレンズ21の位置情報(すなわち、撮影レンズ2による焦点距離を示す情報)を取得する。全体制御部15は、取得した焦点距離、不図示の測光装置によって検出されている被写体輝度、および撮像部11に設定されている撮像感度を用いて露出演算を行い、制御シャッター秒時および制御絞り値を求める。
全体制御部15は、制御シャッター秒時を実質的に手ぶれが生じない限界秒時(一般的に、1/(撮影レンズ2の焦点距離))とし、この制御シャッター秒時と組み合わせて適正露出が得られるように制御絞り値を算出する。全体制御部15はさらに、絞り23を制御絞り値まで絞るための絞り制御信号を撮影レンズ2へ送出するようにレンズ制御部14へ指令を送出し、ステップS02へ進む。ステップS02以降の処理は図3と同様である。これにより、絞り23が制御絞り値まで絞り込まれ、被写体光束が制限される。
上記変形例1によれば、いわゆる手ぶれ限界とされるシャッター秒時(焦点距離60mmの場合を例にすれば1/60秒)と組み合わせて適正露出が得られるように絞り23の絞り込み量を制限したので、焦点調節時の被写界深度を深めつつ、手ぶれに起因する像ぶれが像ズレ量検出用画像に生じることが抑えられる。この結果、像ズレ量検出用画像のコントラストが低下することが抑えられ、主要被写体までの距離Dの算出精度の低下が防止できる。
(変形例2)
図3のステップS03、S05、S12およびS14のそれぞれにおいて、撮像部11の撮像感度を撮影時の感度に比べて高く変化させてもよい。この場合の全体制御部15は、信号処理部12へ指令を送出して撮像部11における撮像素子の感度を上げさせる。撮像感度は、取得した焦点距離と、検出されている被写体輝度と、感度アップ後の撮像感度と、絞り23の最小径の絞り値と、実質的に手ぶれが生じない限界秒時(一般的に、1/(撮影レンズ2の焦点距離))とを用いた演算で適正露出が得られるように決定する。
上記変形例2によれば、絞り23を最小径まで絞っても手ぶれが生じないように撮像部11の撮像感度を上げるので、焦点調節時の被写界深度を最大限に深めつつ、手ぶれに起因する像ぶれが像ズレ量検出用画像に生じることが抑えられる。この結果、像ズレ量検出用画像のコントラストが低下することが抑えられ、主要被写体までの距離Dの算出精度の低下が防止できる。
撮像感度を上げる場合の感度アップ量について、取得した焦点距離、検出されている被写体輝度、感度アップ後の撮像感度、絞り23の絞り値、および実質的に手ぶれが生じない限界秒時(およそ1/(撮影レンズ2の焦点距離))で適正露出が得られるように決定してもよい。つまり、絞り23を最小径まで絞らない場合は、絞り23の絞り値に応じて撮像感度を高めるようにする。
上述した説明では、図3のステップS23において表示部13にスルー画像を表示させるようにしたが、ステップS06の後(ステップS07の前、もしくはステップS07と並行)、およびステップS15の後(ステップS16の前、もしくはステップS16と並行)においても、それぞれスルー画像を表示させるようにしてもよい。これにより、スルー画像の表示間隔(更新間隔)を短くすることができるので、被写体が動いている場合には、スルー画像によって被写体の動きを滑らかに表現できる。
また、図3のステップS06の後およびステップS15の後において、それぞれ撮像部11から読み出される2つのスルー画表示用の光電変換信号を合成(たとえば、足し合わせ合成)し、合成後のデータをスルー画像表示用データとして表示部13へ出力してもよい。この場合には、光電変換信号を合成しない場合に比べて、撮像部11の撮像素子の感度を上げる場合の感度アップ量を少なくすることができる。
以上の説明では、撮影用の撮像素子と像ズレ量検出用画像を得る撮像素子とを兼用する電子カメラを例に説明したが、撮影用の撮像素子と像ズレ量検出用画像を得る撮像素子とを別個に設けるように構成してもよい。
(a)はカメラの前面を含む斜視図であり、(b)はカメラの背面を含む斜視図である。 カメラ本体および撮影レンズの要部構成を説明する図である。 焦点調節処理の流れを説明するフローチャートである。 シフトレンズの位置と主要被写体像の結像位置との関係を説明する図である。 絞りの状態と被写界深度との関係を説明する図であり、(a)は開放状態を説明する図、(b)は最小径状態を説明する図である。
符号の説明
1…カメラ本体
2…撮影レンズ
11…撮像部
12…信号処理部
13…表示部
14…レンズ制御部
15…全体制御部
16…操作部材
21…ズームレンズ
22…シフトレンズ
23…絞り
24…フォーカスレンズ
D…主要被写体までの距離
F…焦点
f…焦点距離
X…シフトレンズ移動量
Y…像ズレ量

Claims (4)

  1. 結像光学系の光軸と直交する面内で移動可能なシフト光学系を通過した被写体光束による像を撮像する撮像手段と、
    前記シフト光学系が異なる位置に駆動されている状態のそれぞれにおいて前記撮像手段によって撮像された一対の像の相対間隔に基づいて、撮影光学系の焦点調節状態を求める焦点検出手段と、
    前記焦点調節状態の検出を開始させる指示に応じて、前記被写体光束の開口絞りを制限する絞り制御手段とを備えることを特徴とするオートフォーカス装置。
  2. 請求項1に記載のオートフォーカス装置において、
    前記絞り制御手段は、前記開口絞りを最小径まで絞ることを特徴とするオートフォーカス装置。
  3. 請求項1に記載のオートフォーカス装置において、
    前記絞り制御手段は、前記開口絞りを、シャッター秒時が手ぶれ限界秒時の場合に対応する絞り値まで絞ることを特徴とするオートフォーカス装置。
  4. 請求項2または3に記載のオートフォーカス装置において、
    前記絞り制御手段によって制御された絞り値に応じて前記撮像手段の撮像感度を上げる感度制御手段をさらに備えることを特徴とするオートフォーカス装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7873267B2 (en) 2007-03-28 2011-01-18 Nikon Corporation Focus detection device, focusing state detection method and imaging apparatus

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