JP4983442B2 - カメラ - Google Patents

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本発明は、動画撮影可能な交換レンズを装着できるカメラに関する。
従来から、静止画および動画撮影可能なカメラにおいて、静止画と動画の撮影に応じて交換レンズのアクチュエータ駆動制御を変更し、アクチュエータの駆動音が動画撮影時に録音されることを防いだものが知られている(たとえば特許文献1)。
特開2007−6305号公報
しかしながら、交換レンズが動画撮影に対応していない場合は、動画撮影時にアクチュエータの駆動音がノイズとして録音されるという問題がある。
請求項1に記載のカメラは、カメラに装着された交換レンズを介して被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、前記被写体像の焦点状態を検出する焦点検出手段と、前記焦点検出手段による焦点状態の検出結果に応じて、前記装着された交換レンズ内のアクチュエータを駆動する駆動手段と、前記交換レンズの特徴を示す交換レンズ情報を取得する情報取得手段と、前記画像信号を動画として取得する動画取得手段と、前記動画の取得時における音声を取得する録音手段と、前記取得された動画および音声の記録指示をする記録指示手段と、前記交換レンズ情報に基づいて、前記記録指示手段による動画の記録中に、前記駆動手段および前記録音手段の少なくとも一方の動作を禁止する禁止手段と、を備え、前記禁止手段は、前記記録指示手段による記録指示が行われるまでは、前記駆動手段および前記録音手段の動作を禁止しないことを特徴とする。
請求項2に記載のカメラは、請求項1に記載のカメラにおいて、前記交換レンズは前記被写体像の振れを補正する振れ補正光学系を有し、前記駆動手段は、前記禁止手段により動作が禁止されている場合には、前記振れ補正光学系を中央位置に保持するように前記交換レンズ内のアクチュエータを駆動することを特徴とする。
本発明によれば、交換レンズ情報に基づいて、駆動手段および録音手段の少なくとも一方の動作を禁止して、動画取得時に騒音が録音されることを防ぐことができる。
−第1の実施の形態−
図1〜図6を参照して、本発明による第1の実施の形態におけるカメラを説明する。図1はカメラ100の要部構成を示す図である。カメラ100のボディ10には、レンズマウント101を介して、撮影レンズL1、絞り201aを駆動する絞りユニット201、ブレ補正光学系202aを備えるブレ補正ユニット202、および焦点調節光学系203aを駆動するフォーカスモータ203を備える交換レンズ200が着脱可能に装着されている。カメラ100のボディ側には、プリズム102、シャッタ103、光学フィルタ104、撮像素子105、測光ユニット106、測距ユニット107、接眼光学系108、電子ビューファインダ109、表示器110、内蔵マイク111およびミラー112が設けられている。
図2はカメラ100および交換レンズ200の制御系のブロック図である。図2において、図1に示した構成要素には同一の符号を付して説明する。カメラ100の制御系は、撮像素子105、測光ユニット106、測距ユニット107、カメラ制御回路113、内部メモリ114、ROM115、LCD駆動回路116、表示器110、カードインタフェース117、メモリカード118、モータ制御部119、フォーカスモータ120、動画/静止画選択スイッチ121、半押しスイッチ122、全押しスイッチ123、外部マイク端子124、およびレンズマウント101に設けられた接点であるレンズ通信部125を備えている。
交換レンズ200の制御系は、絞りユニット201、ブレ補正ユニット202、フォーカスモータ203、レンズ制御回路204、およびレンズデータ記憶部205を備える。
図1を参照して説明すると、交換レンズ200を通過してカメラ100に入射した被写体光は、プリズム102を通過して撮像素子105の方向へ導かれる。被写体光の一部はプリズム102にて下方に反射され、ミラー112により分岐されて測光ユニット106および測距ユニット107へ導かれる。測光ユニット106は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた光電変換信号を測光信号としてカメラ制御回路113へ出力する。測距ユニット107は、たとえば、焦点検出光束を一対の焦点検出用光像に分割して結像する焦点検出光学系と、分割された一対の光像が入射し、それに応じた焦点検出信号を出力する一対のCCDラインセンサとを備える。CCDラインセンサから出力される焦点検出信号はカメラ制御回路113に入力される。
レリーズ後は、被写体光がシャッタ103を介して撮像素子105へ導かれ、その撮像面上に被写体像が結像する。撮像素子105は、受光した被写体光をその強度に応じた画像信号に変換するCCDやCMOSなどの光電変換素子である。
図2を参照してカメラ100の制御系について詳細に説明する。
撮像素子105は、カメラ制御回路113が出力するタイミング信号に応じて、画像信号を出力する。カメラ制御回路113は、図示しないCPU、RAM等の各種の周辺回路を備え、カメラ100の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行する演算回路である。カメラ制御回路113は、撮像素子105の出力する画像信号にアナログ的な処理を施してからデジタルの画像データに変換する。
カメラ制御回路113は、前述の測光ユニット106から出力された測光信号に基づいて被写体の輝度を算出し、被写体の輝度と撮像感度(ISO)に基づいてシャッタ速度と絞り値を演算する。カメラ制御回路113は、算出された絞り値に基づいて、交換レンズ200の絞り201aの駆動を指示する駆動制御信号を交換レンズ200へ出力する。さらに、カメラ制御回路113は、前述した測距ユニット107から出力された焦点検出信号に基づいて、デフォーカス量などの焦点調節状態の演算を行う。カメラ制御回路113は、焦点調節状態の演算結果に基づいて、交換レンズ200の焦点調節光学系203aの駆動量と駆動指示を示す駆動制御信号を、モータ制御部119もしくは交換レンズ200へ出力する。
カメラ制御回路113は、画像処理部113aおよび画像圧縮部113bを備える。画像処理部113aは、画像データに対して、ホワイトバランス処理、ガンマ補正処理、色補間処理、輪郭強調、ビネット補正などの画像処理を実行する。画像圧縮部113bは、画像処理部114aで画像処理の施された本画像データに対してJPEG圧縮処理を実行する回路である。
モータ制御部119は、駆動制御信号を入力すると、フォーカスモータ120を駆動させる。フォーカスモータ120は、機械的に結合された交換レンズ200内の焦点調節光学系203aを、光軸方向に移動させる。フォーカスモータ120は、たとえば超音波モータであり、駆動系としてベルトドライブを採用して、後述する動画撮影時における駆動雑音の発生を抑制し、静寂性を高めている。なお、フォーカスモータ203が設けられていない交換レンズ200が装着された場合に、カメラ制御回路113は、モータ制御部119に対して駆動制御信号を出力してフォーカスモータ120を駆動させる。
内部メモリ114は、画像処理、画像圧縮処理および表示データ作成処理の途中や処理後のデータを一時的に格納するために使用される揮発性メモリである。ROM115には、カメラ制御回路113が各種制御を行うためのプログラムなどが格納される。メモリカードインタフェース117は、メモリカード118が着脱可能なインタフェースである。メモリカードインタフェース117は、カメラ制御回路113の制御に基づいて、内部メモリ114に一時的に格納された画像データをメモリカード118に書き込んだり、メモリカード118に記録されている画像データを読み出す。メモリカード118はコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
LCD駆動回路116は、カメラ制御回路113の命令に基づいて表示器110を駆動する回路である。表示器110はたとえば液晶表示パネルであり、画像再生時において、内蔵メモリ114もしくはメモリカード118に記録されている画像データに基づいてカメラ制御回路113で作成された表示データの表示を行う。
動画/静止画選択スイッチ121は、ユーザによる動画撮影と静止画撮影との間での切替操作に応じて、動画撮影を指示する信号、もしくは静止画撮影を指示する信号をカメラ制御回路113へ出力する。ユーザによるレリーズボタンの押下操作に連動してオン/オフする半押しスイッチ122および全押しスイッチ123は、それぞれオン信号もしくはオフ信号をカメラ制御回路113へ出力する。
内蔵マイク111は、動画撮影時に音声を取得し、デジタル変換した音声データをカメラ制御回路113へ出力する。外部マイク端子124は、動画撮影時に外付けマイク用いて音声の取得をする場合に、外付けマイクを接続するためのコネクタである。外付けマイクの接続を検出すると、外部マイク端子124は接続信号をカメラ制御回路113に出力する。
レンズ通信部125は、レンズマウント101に装着された交換レンズ200と各種情報の送受信をするためのインタフェースである。カメラ制御回路113は、レンズ通信部125を介して、交換レンズ200のレンズIDやレンズ固有のデータ等のレンズ情報を受信する。さらにカメラ制御回路113は、レンズ通信部125を介して、ブレ補正ユニット202やフォーカスモータ203等のアクチュエータの駆動量および動作指示する駆動制御信号、もしくはアクチュエータの動作禁止を指示する駆動禁止信号を送信する。上述した各種の信号は、たとえばシリアル通信により行われる。
次に、交換レンズ200の制御系について説明する。
レンズ制御回路204は、レンズ通信部125を介して、カメラ制御回路113からの各種の駆動制御信号を受信して、受信した駆動制御信号に基づいて交換レンズ200内の各部の動作を制御する。また、レンズ制御回路204は、レンズデータ記憶部205に記憶されたレンズ情報を読み出して、カメラ100へ送信する。
絞りユニット201は、絞り201a、絞り制御部201bを備える。絞り制御部201bは、カメラ制御回路113から出力された駆動制御信号に基づくレンズ制御回路204の指令に応じて、絞り201aの動作を制御する。
ブレ補正ユニット202は、ブレ補正光学系202a、ブレ検出部202b、およびブレ補正用モータ202cを備える。ブレ検出部202bは、たとえば角速度センサ、ジャイロセンサなどで構成され、撮影時にカメラ100に発生するブレをピッチングとヨーイングに分解して検出する。ブレ検出部202bで検出されたピッチングとヨーイングを表すブレ量信号は、レンズ制御回路204により、レンズ通信部125を介してカメラ制御回路113に出力される。カメラ制御回路113は、入力したブレ量信号に基づいてブレ補正モータ202cの駆動量を算出し、駆動制御信号をレンズ制御回路204へ出力する。
ブレ補正用モータ202cは、たとえば、コイル、磁石、およびヨークを有するボイスコイルモータである。ブレ補正用モータ202cは、カメラ制御回路113からの駆動制御信号に基づいて、レンズ制御回路204により印加される電力に応じて、ブレ補正光学系202aに対する駆動力を発生するアクチュエータである。ブレ補正光学系202aは、光軸に直交する平面上で所定の部材で形成される駆動範囲内を、ブレ補正用モータ202cの駆動力に応じて移動してブレ補正を行なう。なお、ブレ補正光学系202aは、ブレ補正用モータ202cが駆動力を発生していない場合は、自身の位置を保持できず重力方向へ落下している。
フォーカスモータ203は、カメラ制御回路113から出力された駆動制御信号に基づくレンズ制御回路204からの指令に応じて、焦点調節レンズ203aを光軸方向に移動させるアクチュエータである。フォーカスモータ203は、たとえば超音波モータであり、駆動系としてベルトドライブを採用して、動画撮影時における駆動雑音の発生を抑制し、静寂性を高めている。
−動画撮影−
カメラ制御回路113が動画/静止画選択スイッチ121から動画撮影を指示する信号を入力して、動画を撮影する際のカメラ100の動作を説明する。レンズ通信部125を介して受信したレンズ情報に含まれるレンズIDに基づいて、カメラ制御回路113は、レンズマウント101に装着された交換レンズ200の種類を判定する。カメラ100は、以下の4種類の交換レンズ200が装着可能である。
1.レンズ制御回路および動画撮影に対応したフォーカスモータを内蔵
2.レンズ制御回路および動画撮影に非対応のフォーカスモータを内蔵
3.レンズ制御回路を内蔵し、フォーカスモータを非内蔵
4.レンズ制御回路およびフォーカスモータを非内蔵
カメラ制御回路113が上記1の交換レンズ200が装着されたと判定すると、この交換レンズ200を動画撮影対応レンズとして認識する。また、カメラ制御回路113が上記2〜4の交換レンズ200が装着されたと判定すると、交換レンズ200を動画撮影非対応レンズとして認識する。
(1.レンズ制御回路および動画撮影に対応したフォーカスモータを内蔵)
カメラ制御回路113は、交換レンズ200が動画撮影に対応したフォーカスレンズ203を備えると判定すると、各種のアクチュエータに対して、演算結果に基づいた駆動制御信号を出力する。すなわち、図示しないレリーズボタンが半押し操作されて、半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、絞りユニット201、フォーカスモータ203、およびブレ補正ユニット202に対する駆動制御信号をレンズ制御回路204へ出力する。
カメラ制御回路113は、シャッタ106を開放して、撮像素子105に対して画像データを、たとえば1秒当り30コマのフレームレートで取得させる。さらに、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動して、音声データを取得させる。なお、外部マイク端子124から接続信号を入力した場合は、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動せず、外付けマイクにより音声データを取得する。また、カメラ制御回路113は、この時に取得した画像データおよび音声データをメモリカード118に記録しない。
不図示のレリーズボタンが全押し操作されて、全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、動画の記録を開始する。すなわち、カメラ制御回路113は、取得した画像データと音声データとに対して圧縮処理を施し、メモリカード118に記録する。動画の記録中に、再度、全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、画像データおよび音声データのメモリカード118への記録を終了する。
(2.レンズ制御回路および動画撮影に非対応のフォーカスモータを内蔵)
交換レンズ200に設けられたフォーカスモータ203が、上述したように動画撮影に対応していない場合について説明する。この場合、フォーカスモータ203は、たとえばDCモータや、超音波モータであっても駆動系にギア列を有するため、駆動雑音が抑制されていない。
上記の交換レンズ200が装着された場合、カメラ制御回路113は、レンズ通信部125を介して受信したレンズIDに基づいて、交換レンズ200が動画撮影に非対応のフォーカスモータ203を備えると判定する。カメラ制御回路113は、半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、上述した場合と同様にして、絞りユニット201、フォーカスモータ203、およびブレ補正ユニット202に対する駆動制御信号をレンズ制御回路204へ出力する。さらに、カメラ制御回路113は、シャッタ106を開放して、撮像素子105により画像データを取得させるとともに、内蔵マイク111を駆動して、音声データを取得させる。
全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、絞りユニット201、フォーカスモータ203およびブレ補正ユニット202に対して駆動禁止信号を出力する。駆動禁止信号を入力したフォーカスモータ203は駆動を停止するので、焦点調節光学系203aに対する光軸方向への移動を行なわない。この結果、フォーカスモータ203の駆動に伴う雑音の発生が抑えられる。なお、この場合、ユーザが図示しない距離環を操作することにより、焦点状態の調節は手動で行われる。
ブレ補正ユニット202が駆動禁止信号を入力すると、ブレ補正用モータ202cはブレ補正光学系202aを駆動範囲の中心付近に保持するように駆動力を発生する。その結果、ブレ補正光学系202aが駆動範囲を形成する部材等と衝突して、雑音を発生することを防ぐことができる。
上述したように、各種のアクチュエータの駆動が禁止されると、カメラ制御回路113は、撮像素子105を介して取得した画像データと、内蔵マイク111で取得した音声データとに対して圧縮処理を施し、メモリカード118に記録する。動画の記録中に、再度、全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、画像データおよび音声データのメモリカード118への記録を終了する。
外部マイク端子124から接続信号を入力した場合、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動しない。さらに、カメラ制御回路113は、全押しスイッチ123からのオン信号入力後も、上述した各種のアクチュエータに対する駆動禁止信号を出力せず、駆動制御信号の出力を行う。すなわち、外付けマイクで音声を取得する場合は、録音位置がアクチュエータから離れているために、アクチュエータの駆動に伴う雑音は録音されないので、カメラ100の制御によりアクチュエータの駆動制御を継続する。
(3.レンズ制御回路を内蔵し、フォーカスモータを非内蔵)
装着された交換レンズ200が、レンズ制御回路204は備えるが、フォーカスモータ203を備えない場合について説明する。この場合、カメラ100が備えるフォーカスモータ120と焦点調節光学系203aとが機械的に連結するので、カメラ制御回路113からの制御によって焦点調節光学系203aを駆動させることができる。
上記の交換レンズ200が装着された場合、カメラ制御回路113は、レンズ通信部125を介して受信したレンズIDに基づいて、交換レンズ200がフォーカスモータ203を備えないと判定する。カメラ制御回路113は、半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、カメラ100内のフォーカスモータ120に対する駆動制御信号を出力する。また、カメラ制御回路113は、絞りユニット201およびブレ補正ユニット202に対する駆動制御信号をレンズ制御回路204へ出力する。そして、カメラ制御回路113は、シャッタ106を開放して、撮像素子105により画像データを取得させるとともに、内蔵マイク111を駆動して、音声データを取得させる。
全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、フォーカスモータ120、絞りユニット201およびブレ補正ユニット202に対して駆動禁止信号を出力する。駆動禁止信号を入力したフォーカスモータ120は駆動を停止するので、焦点調節光学系203aに対する光軸方向への移動を行なわない。この場合、フォーカスモータ120は、上述したように静寂性が高められているが、交換レンズ200の内部の機構が雑音源となり動画撮影に適していない可能性が高い。したがって、カメラ制御回路113がフォーカスモータ120の駆動を禁止することにより、焦点調節光学系203aの駆動に伴う雑音の発生を抑制できる。なお、この場合、ユーザが図示しない距離環を操作することにより、焦点状態の調節は手動で行われる。
ブレ補正ユニット202が駆動禁止信号を入力すると、ブレ補正用モータ202cは、上述の場合と同様に、ブレ補正光学系202aを駆動範囲の中心付近に保持するように駆動力を発生する。
各種のアクチュエータの駆動が禁止されると、カメラ制御回路113は、取得した画像データと音声データとに対して圧縮処理を施し、メモリカード118に記録する。再度、全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、画像データおよび音声データのメモリカード118への記録を終了する。
この場合についても、外部マイク端子124から接続信号を入力していれば、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動しない。さらに、カメラ制御回路113は、全押しスイッチ123からのオン信号入力後も、上述した各種のアクチュエータに対する駆動禁止信号を出力せず、駆動制御信号の出力を行う。
(4.レンズ制御回路およびフォーカスモータを非内蔵)
装着された交換レンズ200が、レンズ制御回路204およびフォーカスモータ203を備えない場合について説明する。この場合、カメラ制御回路113は、レンズ通信部125を介して交換レンズ200と情報の送受信が行えない。したがって、カメラ制御回路113は、アクチュエータに対する駆動制御信号もしくは駆動禁止信号の出力を行わない。なお、後述する静止画撮影の場合においても、カメラ制御回路113は、アクチュエータに対する駆動制御信号もしくは駆動禁止信号の出力を行わない。なお、この場合、ユーザが図示しない距離環を操作することにより、焦点状態の調節は手動で行われる。
カメラ制御回路113は、半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動させて、音声データを取得させる。全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、取得した画像データと音声データとに対して圧縮処理を施し、メモリカード118に記録する。再度、全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、画像データおよび音声データのメモリカード118への記録を終了する。
−静止画撮影−
カメラ制御回路113が動画/静止画選択スイッチ121から静止画撮影を指示する信号を入力して、静止画を撮影する際のカメラ100の動作を説明する。カメラ制御回路113は、レンズ通信部125を介しての通信の可否に基づいて、レンズマウント101に装着された交換レンズ200の種類を判定する。
(1.通信が可能な交換レンズ)
レンズ通信部125を介して通信が可能な場合、すなわち交換レンズ200がレンズ制御回路204を備える場合、カメラ制御回路113は、各種のアクチュエータに対して駆動制御信号を出力する。カメラ制御回路113は、測光ユニット106から出力された測光信号に基づいて被写体の輝度を算出し、被写体の輝度と撮像感度(ISO)に基づいてシャッタ速度と絞り値を演算する。また、カメラ制御回路113は、測距ユニット107から出力された焦点検出信号に基づいて、デフォーカス量などの焦点調節状態の演算を行う。
半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、測距ユニット107から出力された焦点検出信号に基づいて、焦点調節光学系203aに対する駆動制御信号を交換レンズ200もしくはフォーカスモータ120へ出力して、焦点状態を調節する。カメラ制御回路113は、ブレ検出部202bで検出されたブレ量信号に基づいてブレ補正モータ202cの駆動量を算出し、駆動制御信号をレンズ制御回路204へ出力して、ブレ補正を行う。
全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、算出した絞り値に基づいて、絞りユニット201に対して駆動制御信号を出力する。そして、カメラ制御回路113は、算出されたシャッタ速度に基づいて撮像素子105を露光して画像データを取得する。カメラ制御回路113は、取得した画像データに対して上述した画像処理や圧縮処理を施した後、メモリカード118に記録する。
(2.通信が不可能な交換レンズ)
レンズ通信部125を介して通信が不可能な場合、すなわち交換レンズ200がレンズ制御回路204を備えていない場合、カメラ制御回路113は、被写体の輝度や焦点調節状態の算出を行なわず、各種のアクチュエータに対して駆動制御信号を出力しない。この場合、ユーザが図示しない距離環を操作することにより、焦点状態の調節は手動で行われる。
図3〜図6に示すフローチャートを用いて、第1の実施の形態によるカメラ100の撮影動作における各処理について説明する。図3〜図6の各処理はカメラ制御回路113でプログラムを実行して行われる。図3〜図6の各処理を行なうプログラムはメモリ(不図示)に格納されており、図示しない電源スイッチから電源オン信号が入力されると起動される。
ステップS101において、レンズ通信部125を介して交換レンズ200との通信が確立したか否かを判定する。交換レンズ200との通信が確立し、レンズ情報を取得した場合は、ステップS101が肯定判定されてステップS102へ進む。ステップS102においては、交換レンズ200との通信が確立したことを示すフラグiを1に設定してステップS104へ進む。
交換レンズ200との通信が確立されず、レンズ情報を取得できない場合は、ステップS101が否定判定されてステップS103へ進む。ステップS103においては、フラグiを0に設定してステップS104へ進む。
ステップS104においては動画撮影で設定されているか否かを判定する。動画/静止画選択スイッチ121から動画撮影を指示する信号を入力した場合は、ステップS104が肯定判定されてステップS105へ進む。ステップS105においては、後述する動画撮影処理を行なってステップS107へ進む。動画/静止画選択スイッチ121から静止画撮影を指示する信号を入力した場合は、ステップS104が否定判定されてステップS106へ進む。ステップS105においては、後述する静止画撮影処理を行ってステップS107へ進む。ステップS107においては、電源オフか否かを判定する。図示しない電源スイッチから電源オフを指示する信号を入力した場合は、ステップS107が肯定判定されて一連の処理を終了する。電源オフを指示する信号を入力しない場合は、ステップS107が否定判定されてステップS104へ戻る。
図4のフローチャートを用いて、動画撮影処理を説明する。
ステップS201においては、図3のステップS102またはステップS103で設定したフラグiが1か否かを判定する。フラグiが1の場合は、ステップS201が肯定判定されてステップS202へ進む。フラグiが0の場合は、ステップS201が否定判定されて、後述する図5のステップS237へ進む。
ステップS202においては、図1のステップS101で取得したレンズ情報に基づいて、交換レンズ200が動画撮影に対応したレンズであるか否かを判定する。交換レンズ200が動画撮影に対応したレンズの場合は、ステップS202が肯定判定されてステップS203へ進む。ステップS203においては、動画対応のレンズが装着されたことを示すフラグjを1に設定してステップS206へ進む。
交換レンズ200が動画撮影に非対応のレンズの場合は、ステップS202が否定判定されてステップS204へ進む。ステップS204においては、フラグjを0に設定してステップS205へ進む。
ステップS205においては、測距ユニット107から出力された焦点検出信号に基づいて、焦点調節状態を演算してステップS206へ進む。ステップS206においては、測光ユニット106から出力された測光信号に基づいて被写体の輝度を算出してステップS207へ進む。ステップS207においては、被写体の輝度と撮像感度(ISO)に基づいてシャッタ速度と絞り値を算出してステップS208へ進む。
ステップS208においては、ユーザによりレリーズボタンが半押し操作されたか否かを判定する。半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、ステップS208が肯定判定されてステップS209へ進む。半押しスイッチ122からオン信号を入力しない場合は、ステップS208が否定判定されてステップS205へ戻る。
ステップS209においては、シャッタ103を開放し、撮像素子105に対して画像データの取得を開始させてステップS210へ進む。ステップS210においては、内蔵マイク111もしくは外付けマイクに対して音声データの取得を開始させてステップS211へ進む。ステップS211においては、絞りユニット201に対して駆動制御信号を出力してステップS212へ進む。
ステップS212においては、測距ユニット107からの焦点検出信号に基づいて、焦点調節状態を算出し、フォーカスモータ203もしくはフォーカスモータ120に対して駆動制御信号を出力してステップS213へ進む。ステップS213においては、ブレ補正ユニット204に対して駆動制御信号を出力してステップS214へ進む。ステップS214(測光)およびステップS215(絞り値、シャッタ速度算出)の各処理は、ステップS206(測光)およびステップS207(絞り値、シャッタ速度算出)の各処理と同様の処理を行う。
ステップS216においては、ユーザによりレリーズボタンが全押し操作されたか否かを判定する。全押しスイッチ123からオン信号を入力した場合は、ステップS216が肯定判定されてステップS217へ進む。全押しスイッチ123からオン信号を入力しない場合は、ステップS216が否定判定されて後述するステップS233へ進む。
ステップS217においては、フラグjの値が1であるか否かを判定する。フラグjが1の場合は、ステップS217が肯定判定されてステップS219へ進む。フラグjが0の場合は、ステップS217が否定判定されて後述するステップS218へ進む。
ステップS219においては、撮像素子105で取得した画像データをメモリカード118に記録してステップS220へ進む。ステップS220においては、内蔵マイク111もしくは外付けマイクで取得した音声データをメモリカード118に記録してステップS221へ進む。ステップS221においては、ステップS216と同様に、レリーズボタンが全押しされたか否かを判定する。全押しスイッチ123からオン信号を入力した場合は、ステップS216が肯定判定されて後述するステップS233へ進む。全押しスイッチ123からオン信号を入力しない場合は、ステップS221が否定判定されてステップS222へ進む。
ステップS222(絞り駆動)からステップS226(絞り値、シャッタ速度算出)までの各処理は、ステップS211(絞り駆動)からステップS215(絞り値、シャッタ速度算出)までの各処理と同様の処理を行う。
ステップS217でフラグjが0の場合にはステップS218に進み、外付けマイクが装着されたか否かを判定する。外部マイク端子124から接続信号を入力した場合は、ステップS217が肯定判定されて、上記のステップS219へ進む。外部マイク端子124から接続信号を入力しない場合は、ステップS218が否定判定されてステップS227へ進む。ステップS227においては、絞りユニット201、ブレ補正ユニット202およびフォーかモータ203に対して駆動禁止信号を出力してステップS228へ進む。ステップS228(画像データ記録)およびステップS229(音声データ記録)の各処理は、ステップS219(画像データ記録)およびステップS220(音声データ記録)の各処理と同様の処理を行う。ステップS230(測光)およびステップS231(絞り値、シャッタ速度算出)の各処理は、ステップS206(測光)およびステップS207(絞り値、シャッタ速度算出)の各処理と同様の処理を行う。
ステップS232においては、ステップS221と同様にレリーズボタンの全押し操作の有無を判定する。全押しスイッチ123からオン信号を入力した場合はステップS232が肯定判定されてステップS233へ進み、オン信号を入力しない場合はステップS223が否定判定されてステップS228へ戻る。
ステップS233においては、ステップ208と同様にレリーズボタンが半押し操作されたか否かを判定する。半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、ステップS233が肯定判定されてステップS211へ進む。半押しスイッチ122からオン信号を入力しない場合は、ステップS233が否定判定されてステップS234へ進む。
ステップS234においては、撮像素子105に対して画像データの取得の停止を指示してステップS235へ進む。ステップS235においてはシャッタ103を閉鎖してステップS236へ進む。ステップS236においては、動画撮影が終了か否かを判定する。動画/静止画選択スイッチ121から静止画撮影を指示する信号を入力した場合は、ステップS236が肯定判定されて、図3のステップS107へ進む。動画/静止画選択スイッチ121から静止画撮影を指示する信号を入力しない場合は、ステップS236が否定判定されてステップS205へ戻る。
一方、ステップS201でフラグiが0と判定されると、図5のステップS237へ進む。ステップS237(半押し判定)からステップS239(音声データの取得開始)までの各処理は、ステップS208(半押し判定)からステップS210(音声データの取得開始)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS240においては、レリーズボタンが全押し操作されたか否かを判定する。全押しスイッチ123からオン信号を入力した場合は、ステップS240が肯定判定されてステップS241へ進む。全押しスイッチ123からオン信号を入力しない場合は、ステップS240が否定判定されてステップS244へ進む。
ステップS241(画像データ記録)からステップS243(全押し判定)までの各処理は、ステップS219(画像データ記録)からステップS221(全押し判定)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS244(半押し判定)からステップS247(動画撮影の終了判定)までの各処理は、ステップS233(半押し判定)からステップS236(動画撮影の終了判定)までの各処理と同様の処理を行う。
図6のフローチャートを用いて、静止画撮影処理を説明する。
ステップS301においては、図4のステップS201と同様にフラグiが1であるか否かを判定する。交換レンズ200との通信が確立し、フラグiに1が設定されている場合は、ステップS301が肯定判定されてステップS302へ進む。交換レンズ200との通信が確立せず、フラグiに0が設定されている場合、ステップS301が否定判定されて後述するステップS315へ進む。
ステップS302(焦点状態検出)からステップS305(半押し判定)までの各処理は、図4のステップS205(焦点状態検出)からステップS208(半押し判定)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS306においては、フォーカスモータ203もしくはフォーカスモータ120に対して駆動制御信号を出力してステップS307へ進む。ステップS307においては、ブレ補正ユニット202に対して駆動制御信号を出力してステップS308へ進む。
ステップS308においては、レリーズボタンの全押し操作の有無を判定する。全押しスイッチ123からオン信号を入力した場合は、ステップS308が肯定判定されてステップS309へ進む。ステップS309では、ステップS304で算出した絞り値に基づいて、絞りユニット201に対して駆動制御信号を出力してステップS310へ進む。ステップS310においては、シャッタ103の駆動を制御してステップS311へ進む。
ステップS311においては、撮像素子105により画像データを取得させてステップS312へ進む。ステップS312においては、ステップS311で取得した画像データに対して画像処理および画像圧縮処理を施してステップS313へ進む。ステップS313においては、画像データをメモリカード118に記録して、静止画撮影処理を終了し図3のステップS107へ進む。
ステップS308において全押しスイッチ123からオン信号を入力しない場合にはステップS314に進み、レリーズボタンが半押し操作されているか否かを判定する。半押しスイッチ122からオン信号を入力している場合は、ステップS314が肯定判定されてステップS306へ戻る。半押しスイッチ122からオン信号を入力しない場合は、ステップS314が否定判定されて、静止画撮影処理を終了し図3のステップS107へ進む。
一方、ステップS301でフラグiが0の場合にはステップS315に進み、レリーズボタンの半押し操作の有無を判定する。半押しスイッチ122からオン信号を入力した場合はステップS315が肯定判定されてステップS316へ進む。半押しスイッチ122からオン信号を入力しない場合は、ステップS315が否定判定されて当該判定処理を繰り返す。ステップS316(全押し判定)およびステップS317(半押し判定)の各処理は、ステップS308(全押し判定)およびステップS309(半押し判定)の各処理とそれぞれ同様の処理を行う。
以上で説明した第1の実施の形態のカメラによれば、以下の作用効果が得られる。
(1)カメラ制御回路113は、交換レンズ200から取得したレンズ情報に基づいて、交換レンズ200が動画撮影非対応の場合には、動画撮影時における絞りユニット201、ブレ補正ユニット202、およびフォーカスモータ203の駆動を禁止するようにした。その結果、動画撮影時には静寂性の低いアクチュエータの駆動が行われないので、アクチュエータの駆動に伴う雑音の記録を防ぎ、音声データを含む動画データの質を向上できる。
さらに、交換レンズ200が動画撮影非対応であってもカメラ制御回路113は、動画データと音声データの記録を行うので、交換レンズ200の種類に依存せずに動画撮影が可能となり、ユーザが以前から所有している種々の交換レンズを動画撮影用に活用できる。
(2)レリーズボタンが全押しされ、動画データの記録が指示されるまでは、交換レンズ200が動画撮影非対応の場合であっても、カメラ制御回路113は、絞りユニット201、ブレ補正ユニット202、およびフォーカスモータ203に対して駆動制御信号を出力するようにした。その結果、動画データの記録開始までは焦点調節やブレ補正等が行われ、ユーザは撮影状況を把握することができるので、利便性が向上する。
(3)外付けマイクが接続された場合は、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111の駆動を禁止するようにした。さらに、カメラ制御回路113は、交換レンズ200が動画撮影非対応の場合であっても、カメラ制御回路113は、絞りユニット201、ブレ補正ユニット202、およびフォーカスモータ203に対して駆動制御信号を出力するようにした。外付けマイクによる集音位置は、交換レンズ200内に設けられたアクチュエータから十分離れた位置なので、アクチュエータの駆動による雑音が音声データとして記録されることはない。したがって、外付けマイク接続時には、動画撮影非対応の交換レンズ200が装着されても、アクチュエータを駆動して、画像データと音声データとを記録できるので、ユーザが以前から所有している種々の交換レンズを動画撮影用に活用できる。
−第2の実施の形態−
図7および図8を参照して、本発明によるカメラの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、交換レンズ200が動画撮影に対応していない場合には、動画データ記録時における内蔵マイク111による音声データの取得および記録を行わない点で、第1の実施の形態と異なる。なお、静止画撮影処理、および交換レンズ200が動画撮影に対応している場合の動画撮影処理については第1の実施の形態のカメラと同様の処理を行う。
動画撮影に非対応の交換レンズ200がカメラ100に装着された場合における動画撮影処理について説明する。
(1.交換レンズ200のフォーカスモータ203が動画撮影に非対応、もしくは交換レンズ200がフォーカスモータ203を備えていない場合)
カメラ制御回路113は、半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、第1の実施の形態と同様にして、絞りユニット201、フォーカスモータ203、およびブレ補正ユニット202に対する駆動制御信号を出力する。さらに、カメラ制御回路113は、シャッタ106を開放して、撮像素子105により画像データを取得させるとともに、内蔵マイク111を駆動して、音声データを取得させる。なお、外部マイク端子124から接続信号を入力した場合、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動せず、外付けマイクにより音声データを取得する。
全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111の駆動を停止して、音声データの取得を禁止する。このとき、カメラ制御回路113は、絞りユニット201、フォーカスモータ203、およびブレ補正ユニット202に対する駆動制御信号の出力は継続する。内蔵マイク111の駆動が禁止されると、カメラ制御回路113は、撮像素子105を介して取得した画像データに対して圧縮処理を施し、メモリカード118に記録する。動画の記録中に、再度、全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、画像データのメモリカード118への記録を終了する。
なお、外付けマイクにより音声データを取得している場合は、カメラ制御回路113は、全押しスイッチ123からオン信号を入力後であっても、音声データの取得を継続する。すなわち、カメラ制御回路113は、撮像素子105で取得した画像データと外付けマイクで取得した音声データとをメモリカード118に記録する。
(2.交換レンズ200がレンズ制御回路204およびフォーカスモータ203を備えない場合)
この場合、カメラ制御回路113は、レンズ通信部125を介して交換レンズ200と情報の送受信が行えない。したがって、カメラ制御回路113は、アクチュエータに対する駆動制御信号もしくは駆動禁止信号の出力を行わない。
カメラ制御回路113は、半押しスイッチ122からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、撮像素子105により画像データを取得させるとともに、内蔵マイク111を駆動させて音声データを取得させる。なお、外部マイク端子124から接続信号を入力した場合、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動せず、外付けマイクにより音声データを取得する。
全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111の駆動を禁止させる。そして、カメラ制御回路113は、取得した画像データに対して圧縮処理を施し、メモリカード118に記録する。再度、全押しスイッチ123からオン信号を入力すると、カメラ制御回路113は、画像データのメモリカード118への記録を終了する。なお、外付けマイクにより音声データを取得している場合は、上述の場合と同様に、カメラ制御回路113は、全押しスイッチ123からオン信号を入力後であっても、音声データの取得を継続する。
図7および図8に示すフローチャートを用いて、第2の実施の形態によるカメラ100の動画撮影動作における各処理について説明する。図7および図8のフローチャートは、第1の実施の形態において説明した、図3に示すフローチャートのステップS105における動画撮影処理を示すものである。
ステップS401(フラグi判定)からステップS426(絞り値、シャッタ速度算出)までの各処理は、図4におけるステップS201(フラグi判定)からステップS226(絞り値、シャッタ速度算出)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS427においては、内蔵マイク111の駆動を禁止してステップS428へ進む。ステップS428においては、撮像素子105で取得した画像データをメモリカード118に記録してステップS429へ進む。
ステップS429(全押し判定)からステップS434(絞り値、シャッタ速度算出)までの各処理は、ステップS421(全押し判定)からステップS426(絞り値、シャッタ速度算出)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS435(半押し判定)からステップS438(動画撮影終了判定)までの各処理は、図4におけるステップS233(半押し判定)からステップS236(動画撮影終了判定)までの各処理と同様の処理を行う。
一方、ステップS401でフラグiが0と判定されると、図8のステップS439へ進む。ステップS439(半押し判定)からステップS442(全押し判定)までの各処理は、図5におけるステップS237(半押し判定)からステップS240(全押し判定)までの各処理と同様の処理を行う。
ステップS443においては、外付けマイクが装着されたか否かを判定する。外部マイク端子124から接続信号を入力した場合は、ステップS443が肯定判定されて、ステップS444へ進む。外部マイク端子124から接続信号を入力しない場合は、ステップS443が否定判定されてステップS447へ進む。
ステップS444(画像データ記録)からステップS446(全押し判定)までの各処理は、図7のステップS419(画像データ記録)からステップS421(全押し判定)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS447(音声データ取得禁止)からステップS449(全押し判定)までの各処理は、図7のステップ427(音声データ取得禁止)からステップS429(全押し判定)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS450(半押し判定)からステップS453(動画撮影終了判定)までの各処理は、図7のステップS435(半押し判定)からステップ438(動画撮影終了判定)までの各処理と同様の処理を行う。
以上で説明した第2の実施の形態のカメラによれば、第1の実施の形態のカメラにおいて得られた(3)の作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
(1)カメラ制御回路113は、交換レンズ200から取得したレンズ情報に基づいて、交換レンズ200が動画撮影非対応の場合には、動画撮影時における内蔵マイク111の駆動を禁止するようにした。その結果、動画撮影時には音声データの記録を行なわないので、アクチュエータの駆動に伴う雑音の記録を防ぐことができる。
(2)レリーズボタンが全押しされ、動画データの記録が指示されるまでは、交換レンズ200が動画撮影非対応の場合であっても、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動して、音声データを取得するようにした。その結果、動画データの記録開始までは音声取得が行われ、ユーザは撮影状況を把握することができるので、利便性が向上する。
−第3の実施の形態−
図9を参照して、本発明によるカメラの第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、交換レンズ200のレンズIDに応じて、動画データ記録時に複数のアクチュエータのうちいずれのアクチュエータを駆動させるかを決定する点で、第1の実施の形態と異なる。
図9に、レンズマウント101に装着された交換レンズ200のレンズ種類(レンズID)と、動画撮影時において交換レンズ200内の各種部材を駆動させるアクチュエータの動作の可否とを対応付けたテーブルTの一例を示す。このテーブルTは、交換レンズ200のレンズIDに対して、カメラ制御回路113が動画データ記録時に駆動制御信号を出力するアクチュエータを「○」で示し、駆動禁止信号を出力するアクチュエータを「×」で示す。「○」が付与されたアクチュエータは、駆動に伴う雑音が動画撮影に悪影響を与えず、静寂性が高いことを示す。「×」が付与されたアクチュエータは、駆動に伴う雑音が動画撮影に悪影響を与え、静寂性が低いことを示している。なお、このテーブルTは、あらかじめROM115に格納されている。
レンズ通信部125を介して取得したレンズ情報に含まれるレンズIDが1の場合、カメラ制御回路113は、テーブルTを参照して、動画データ記録時に駆動制御信号を出力するアクチュエータを決定する。すなわち、カメラ制御回路113は、テーブルTにおいてレンズIDが1の欄に「○」が示されている、絞りユニット201、ブレ補正ユニット202、およびフォーカスモータ203に対して、動画撮影時に駆動制御信号を出力する。この結果、絞りユニット201、ブレ補正ユニット202、およびフォーカスモータ203は静寂性が高いので、カメラ制御回路113は、動画撮影時においても、上記三種のアクチュエータを駆動させる。
レンズIDが2の場合、カメラ制御回路113は、テーブルTを参照して、レンズIDが2の欄に「○」が示されたフォーカスモータ203に対して、動画撮影時に駆動制御信号を出力する。また、テーブルTのレンズIDが2の欄に「×」が示された絞りユニット201およびブレ補正ユニット202に対して、カメラ制御回路113は動画撮影時に駆動禁止信号を出力する。この結果、カメラ制御回路113は、動画撮影時には静寂性の高いアクチュエータを駆動し、静寂性の低いアクチュエータの駆動を禁止するので、動画撮影時に雑音が音声データとして記録されることを防げる。
なお、外部マイク端子124から接続信号を入力した場合、カメラ制御回路113は、内蔵マイク111を駆動せず、外付けマイクにより音声データを取得する。外付けマイクにより音声データを取得する場合、カメラ制御回路113は、全押しスイッチ123からオン信号を入力後であっても、テーブルTに「×」が示されたアクチュエータに対し駆動制御信号を出力する。すなわち、カメラ制御回路113は、撮像素子105で取得した画像データと外付けマイクで取得した音声データとをメモリカード118に記録する。
以上で説明した第3の実施の形態のカメラによれば、第1の実施の形態のカメラで得られた(3)の作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
交換レンズ200のレンズ種類に応じて、カメラ制御回路113は、動画データ記録時に、同一の交換レンズ200に設けられたアクチュエータに対して、静寂性の高低に応じて駆動を制御するようにした。すなわち、カメラ制御回路113は、ブレ補正ユニット202の静寂性が低い場合には駆動禁止信号を出力し、フォーカスモータ203の静寂性が高い場合には駆動制御信号を出力する。その結果、動画撮影時におけるアクチュエータの駆動に伴う雑音が録音されることを抑制するとともに、静寂性の高いアクチュエータについては駆動させることができるので、撮影時における利便性を維持することができる。
交換レンズ200が備えるアクチュエータは絞りユニット201、ブレ補正ユニット202、およびフォーカスモータ203に限定されない。たとえば、光学系としてズームレンズを備える交換レンズ200をカメラ100に装着してもよい。この場合、カメラ制御回路113は、レンズ情報に基づいて、ズームレンズを駆動するためのアクチュエータであるズームモータに対しても駆動制御信号もしくは駆動禁止信号を出力すればよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の実施の形態におけるカメラの要部構成図である。 実施の形態のカメラにおける制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるカメラの動作を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態におけるカメラの動画撮影処理を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態におけるカメラの動画撮影処理を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態におけるカメラの静止画撮影処理を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態におけるカメラの動画撮影処理を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態におけるカメラの動画撮影処理を説明するフローチャートである。 レンズ種類と、動画撮影時に駆動させるアクチュエータの動作の可否とを対応付けたテーブルの一例を示す図である。
符号の説明
105・・・撮像素子 111・・・内蔵マイク 113・・・カメラ制御回路
125・・・レンズ通信部 200・・・交換レンズ 201・・・絞りユニット
202・・・ブレ補正ユニット 203・・・フォーカスモータ

Claims (2)

  1. カメラに装着された交換レンズを介して被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像素子と、
    前記被写体像の焦点状態を検出する焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段による焦点状態の検出結果に応じて、前記装着された交換レンズ内のアクチュエータを駆動する駆動手段と、
    前記交換レンズの特徴を示す交換レンズ情報を取得する情報取得手段と、
    前記画像信号を動画として取得する動画取得手段と、
    前記動画の取得時における音声を取得する録音手段と、
    前記取得された動画および音声の記録指示をする記録指示手段と、
    前記交換レンズ情報に基づいて、前記記録指示手段による動画の記録中に、前記駆動手段および前記録音手段の少なくとも一方の動作を禁止する禁止手段と、を備え、
    前記禁止手段は、前記記録指示手段による記録指示が行われるまでは、前記駆動手段および前記録音手段の動作を禁止しないことを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1に記載のカメラにおいて、
    前記交換レンズは前記被写体像の振れを補正する振れ補正光学系を有し、
    前記駆動手段は、前記禁止手段により動作が禁止されている場合には、前記振れ補正光学系を中央位置に保持するように前記交換レンズ内のアクチュエータを駆動することを特徴とするカメラ。
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