JP2006317651A - 均一化光学素子、照明装置及び画像表示装置 - Google Patents

均一化光学素子、照明装置及び画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給するための均一化光学素子、照明装置等を提供すること。
【解決手段】光束の強度分布を略均一にする均一化部であるロッドインテグレータ122と、ロッドインテグレータ122の一方の端面に設けられ、第1の振動方向の偏光光を透過し、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の偏光光を反射する第1の反射型偏光板121と、ロッドインテグレータ122の、第1の反射型偏光板121が設けられた端面とは異なる他方の端面に設けられ、第1の振動方向の偏光光を透過し、第2の振動方向の偏光光を反射する第2の反射型偏光板125と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、均一化光学素子、照明装置及び画像表示装置、特に、液晶型空間光変調装置と組み合わせて用いられる均一化光学素子及び照明装置の技術に関する。
画像表示装置であるプロジェクタの照明装置には、照度比を向上させるための構成として、光源からの光を略均一にするフライアイインテグレータやロッドインテグレータが用いられる。このうちロッドインテグレータは、光を内面で反射させながら伝播することにより、光源からの光を出射面で重畳させる。光源からの光を均一化して空間光変調装置へ入射させることにより、明るさムラが低減された画像を表示することが可能となる。また、光源からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置としては、例えば、液晶型空間光変調装置が用いられる。液晶型空間光変調装置は、入射光の偏光状態を変換することで変調を行う。光源からの光を液晶型空間光変調装置で変調可能な特定の振動方向の偏光光に変換することで、明るい投写像を得ることが可能になる。光源からの光を特定の振動方向の偏光光に変換するための構成と、ロッドインテグレータとを組み合わせて用いる技術としては、例えば、特許文献1に提案されるものがある。
特開2000−131647号公報
特許文献1に提案される技術では、光源からの光は、偏光ビームスプリッタを用いて特定の振動方向の偏光光に変換された後ロッドインテグレータで均一化される。光源からの光は、ロッドインテグレータにおいて反射を繰り返すことにより、例えば、直線偏光から楕円偏光へ変化することが考えられる。このため、偏光ビームスプリッタにより光源からの光を特定の振動方向の偏光光に変換したとしても、ロッドインテグレータにおいて光の偏光状態が変化してしまう場合がある。ロッドインテグレータにて光の偏光状態が変化することとなると、光源からの光を高い効率で利用することが困難となることから、照明効率やコントラストが低下してしまう。また、ロッドインテグレータでの反射回数を少なくすると、光の均一化が不十分となる。このように、従来の技術では、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが困難であるという問題がある。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給するための均一化光学素子、照明装置、及び、その均一化光学素子や照明装置を用いることで、明るく明るさムラが低減された画像を表示することが可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、光束の強度分布を略均一にする均一化部と、均一化部の一方の端面に設けられ、第1の振動方向の偏光光を透過し、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の偏光光を反射する第1の反射型偏光板と、均一化部の、第1の反射型偏光板が設けられた端面とは異なる他方の端面に設けられ、第1の振動方向の偏光光を透過し、第2の振動方向の偏光光を反射する第2の反射型偏光板と、を有することを特徴とする均一化光学素子を提供することができる。
例えば、第1の反射型偏光板の側から均一化光学素子へ光を入射させると、第1の反射型偏光板は、第1の反射型偏光板へ入射した光のうち第1の振動方向の偏光光を均一化部の方向へ透過させる。その後第2の反射型偏光板へ入射した光のうち、第1の振動方向の偏光光は、第2の反射型偏光板を透過した後、均一化光学素子から出射する。第2の反射型偏光板へ入射した光のうち第2の振動方向の偏光光は、第2の反射型偏光板で反射する。第2の反射型偏光板で反射した光は、均一化部の内部をそれまでとは逆方向へ伝播し、第1の反射型偏光板へ入射する。均一化部から第1の反射型偏光板へ入射した光のうち第2の振動方向の偏光光は、第1の反射型偏光板で反射した後、再び均一化部の内部を第2の反射型偏光板の方向へ伝播する。第1の反射型偏光板から第2の反射型偏光板の方向へ進行した光のうち、第1の振動方向の偏光光は、第2の反射型偏光板を透過する。第1の反射型偏光板から第2の反射型偏光板の方向へ進行した光のうち、第2の振動方向の偏光光は、上述の循環を繰り返す。第2の振動方向の偏光光を再利用することにより、第1の振動方向の偏光光を次々と出射させることができる。
均一化光学素子は、均一化部を用いることにより、入射する光束の強度分布を略均一にする。また、均一化光学素子は、第2の反射型偏光板を用いることにより、均一化部を伝播するうちに光の偏光状態が変化するような場合であっても、特定の振動方向の偏光光である第1の振動方向の偏光光のみを出射させることができる。例えば、均一化部にロッドインテグレータを用いる場合、反射の頻度が高くなるほど十分に光を均一化できる一方、光の偏光状態が変化する度合いが大きくなる。本発明は、第1の振動方向の偏光光のみを出射させる構成とすることにより、光を十分に均一にするとともに、第1の振動方向の偏光光のみを出射させることが可能である。さらに、第1の反射型偏光板を用いて第2の振動方向の偏光光を再利用することにより、第1の振動方向の偏光光を効率良く出射させることができる。これにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給するための均一化光学素子を得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、均一化部は、ロッドインテグレータを備えることが望ましい。ロッドインテグレータは、光を内面で反射させながら伝播することにより、光源からの光を出射面で重畳させる。ロッドインテグレータを用いることにより、入射する光束の強度分布を略均一にすることが可能である。これにより、入射する光束の強度分布を略均一にすることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数のロッドインテグレータを備えることが望ましい。第1の反射型偏光板を透過した光は、複数設けられたロッドインテグレータごとに反射しながら伝播する。複数のロッドインテグレータを用いると、単独のロッドインテグレータを用いる場合よりも光が反射する頻度を増加させ、光束の強度分布を十分に均一化することが可能になる。これにより、入射する光束の強度分布をさらに均一にすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数のロッドインテグレータからの光束の強度分布を略均一にするロッドインテグレータを備えることが望ましい。かかる構成により、複数のロッドインテグレータからの光を全体として均一化することが可能になる。これにより、入射する光束の強度分布をさらに均一にすることができる。
さらに、本発明によれば、光を供給する光源部と、光源部からの光を第1の振動方向の偏光光に変換する偏光変換部と、偏光変換部からの光束の強度分布を略均一にする均一化光学素子と、を有し、均一化光学素子は、上記の均一化光学素子であることを特徴とする照明装置を提供することができる。上記の均一化光学素子へ第1の振動方向の偏光光を供給することにより、高い照度比で、第1の振動方向の偏光光を効率良く出射させることが可能である。これにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが可能な照明装置を得られる。
さらに、本発明によれば、光を供給する光源部と、光源部からの光を、第1の振動方向の偏光光に変換する偏光変換部と、偏光変換部からの光束の強度分布を略均一にする均一化部と、均一化部の、偏光変換部が設けられた側とは反対側の端面に設けられ、均一化部からの光のうち、第1の振動方向の偏光光を透過し、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の偏光光を反射する反射型偏光板と、を有し、偏光変換部は、反射型偏光板から偏光変換部の方向へ進行した光を反射することにより、均一化部の方向へ進行させる反射部を備えることを特徴とする照明装置を提供することができる。
偏光変換部からの第1の振動方向の偏光光は、均一化部を透過した後、反射型偏光板へ入射する。反射型偏光板へ入射した光のうち、第1の振動方向の偏光光は、反射型偏光板を透過した後、照明装置から出射する。反射型偏光板へ入射した光のうち第2の振動方向の偏光光は、反射型偏光板で反射した後、均一化部の内部をそれまでとは逆方向である偏光変換部の方向へ伝播する。反射部は、偏光変換部の方向へ進行した光を、均一化部の方向へ反射する。反射部から均一化部の方向へ進行した光は、再び均一化部の内部を反射型偏光板の方向へ伝播する。反射型偏光板の方向へ進行した光のうち、第1の振動方向の偏光光は、反射型偏光板を透過する。第1の反射型偏光板から第2の反射型偏光板の方向へ進行した光のうち、第2の振動方向の偏光光は、上述の循環を繰り返す。第2の振動方向の偏光光を再利用することにより、第1の振動方向の偏光光を次々と出射させることができる。
照明装置は、均一化部を用いることにより、入射する光束の強度分布を略均一にする。また、照明装置は、反射型偏光板を用いることにより、均一化部を伝播するうちに光の偏光状態が変化するような場合であっても、特定の振動方向の偏光光である第1の振動方向の偏光光のみを出射させることができる。例えば、均一化部にロッドインテグレータを用いる場合、反射の頻度が高くなるほど十分に光を均一化できる一方、偏光状態が変化する。本発明は、第1の振動方向の偏光光のみを出射させる構成とすることにより、光を十分に均一にするとともに、第1の振動方向の偏光光のみを出射させることが可能である。さらに、反射部を用いて第2の振動方向の偏光光を再利用することにより、第1の振動方向の偏光光を効率良く出射させることができる。これにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給可能な照明装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、均一化部は、ロッドインテグレータを備えることが望ましい。ロッドインテグレータを用いることにより、入射する光束の強度分布を略均一にすることが可能である。これにより、入射する光束の強度分布を略均一にすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数のロッドインテグレータを備えることが望ましい。偏光変換部からの光は、複数設けられたロッドインテグレータごとに反射しながら伝播する。複数のロッドインテグレータを用いると、単独のロッドインテグレータを用いる場合よりも光が反射する頻度を増加させ、光束の強度分布を十分に均一化することが可能になる。これにより、入射する光束の強度分布をさらに均一にすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数のロッドインテグレータからの光束の強度分布を略均一にするロッドインテグレータを備えることが望ましい。かかる構成により、複数のロッドインテグレータからの光をさらに均一化することが可能になる。これにより、入射する光束の強度分布をさらに均一にすることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、偏光変換部をアレイ状に配置して構成されることが望ましい。これにより、複数の光源部を用いる構成とし、容易に明るい照明光を得ることができる。
さらに、本発明によれば、上記の照明装置と、照明装置からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、を有することを特徴とする画像表示装置を提供することができる。上記の照明装置を用いることにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することが可能である。これにより、明るく明るさムラが低減された画像を表示することが可能な画像表示装置を得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る照明装置100の上面構成を示す。照明装置100は、固体光源である発光ダイオード素子(以下、「LED」という。)101を有する。LED101は、主にチップの表面から光を供給する面発光型の光源部である。LED101は、光軸AX方向であるZ軸方向へ光を供給する。LED11からの光が入射する位置には、偏光変換素子102が設けられている。偏光変換素子102は、光源部であるLED101からの光を、第1の振動方向の偏光光、例えばp偏光光に変換する。LED101と偏光変換素子102との間の光路には、集光レンズLNが設けられている。集光レンズLNは、LED101からの光を収束させて偏光変換素子102へ入射させる。なお、集光レンズLNに代えて、他の構成、例えば、コリメータレンズやリフレクタを用いることとしても良い。
偏光変換素子102は、偏光分離膜111、反射膜112、λ/2位相板113を有する。LED101から偏光変換素子102へ入射する光は、第1の振動方向の偏光光であるp偏光光と、第1の振動方向に対して略直交する第2の振動方向の偏光光であるs偏光光とを含む、偏光状態がランダムな光である。偏光変換素子102の偏光分離膜111に入射した光のうちp偏光光は、偏光分離膜111を透過して、偏光変換素子102から出射する。
偏光分離膜111に入射した光のうちs偏光光は、偏光分離膜111で反射して光路を折り曲げられた後、反射膜112の方向へ進行する。反射膜112に入射したs偏光光は、反射膜112での反射により光路が折り曲げられた後、出射方向であるZ軸方向へ進行する。λ/2位相板113は、反射膜112で反射した光が入射する位置に設けられている。λ/2位相板113に入射したs偏光光は、p偏光光に変換されて、λ/2位相板113から出射する。偏光変換素子102は、このようにして、LED101からの光をp偏光光に変換する。なお、偏光変換素子102の入射面には、LED101からの光の反射を防止する反射防止膜を設けることが望ましい。反射防止膜を設けることにより、LED101からの光を偏光変換素子102へ効率良く入射させることが可能となる。
偏光変換素子102の出射側には、均一化光学素子103が設けられている。均一化光学素子103は、偏光変換部である偏光変換素子102からの光束の強度分布を略均一にする。均一化光学素子103は、第1の反射型偏光板121、ロッドインテグレータ122、及び、第2の反射型偏光板125を有する。図1の上面構成、及び図2の側面構成に示すように、偏光変換素子102及び均一化光学素子103は、1つの直方体形状をなすように互いに結合されている。
図3は、均一化光学素子103の斜視構成を示す。第1の反射型偏光板121及び第2の反射型偏光板125は、第1の振動方向の偏光光であるp偏光光を透過し、第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の偏光光であるs偏光光を反射する。第1の反射型偏光板121は、ロッドインテグレータ122の一方の端面である、偏光変換素子102側の面に設けられている。第2の反射型偏光板125は、ロッドインテグレータ122の、第1の反射型偏光板121が設けられた端面とは異なる他方の端面である、被照射面I側の面に設けられている。
第1の反射型偏光板121、第2の反射型偏光板125としては、光学的に透明な硝子部材からなる基板の上に、金属、例えばアルミニウムで構成されるワイヤを格子状に設けたワイヤグリッド型偏光子を用いることができる。ワイヤグリッド型偏光子は、振動方向がワイヤに略垂直である偏光光を透過し、振動方向がワイヤに略平行である偏光光を反射する。特定の振動方向の偏光光の振動方向に対してワイヤが略垂直となるようにワイヤグリッド型偏光子を設けることにより、特定の振動方向の偏光光のみを透過させることができる。ロッドインテグレータ122は、第1の反射型偏光板121からの光束の強度分布を略均一にする均一化部である。ロッドインテグレータ122は、直方体形状の透明部材を有する。ロッドインテグレータ122は、光を透明部材と空気との界面で反射させながら伝播することにより、光を出射面で重畳させる。
図1に戻って、偏光変換素子102と均一化光学素子103とが接する部分のうち、λ/2位相板113が設けられる部分以外の部分には、透明部材層114が形成されている。透明部材層114は、インデックスマッチングオイル等の屈折率整合液等を充填することにより構成されている。透明部材層114を設けることで、偏光変換素子102と均一化光学素子103との間に空気が入り込むことによって生じる反射損失を低減し、偏光変換素子102からの光を効率良く均一化光学素子103へ入射させることができる。
LED101からの光を効率良く被照射面Iに入射させるためには、第2の反射型偏光板125の形状と、被照射面Iの形状とが略同一、若しくは互いに略相似であることが望ましい。かかる構成により、第2の反射型偏光板125から出射する光によって被照射面Iの全体を効率良く照明することが可能となる。本実施例では、偏光変換素子102及び均一化光学素子103が1つの直方体形状をなすように結合されていることから、偏光変換素子102のLED101側の面、第1の反射型偏光板121、ロッドインテグレータ122の両端面も、被照射面Iと略同一、若しくは略相似である形状を有している。
第1の反射型偏光板121の側から均一化光学素子103へ入射したp偏光光は、第1の反射型偏光板121を透過し、ロッドインテグレータ122へ入射する。第1の反射型偏光板121からロッドインテグレータ122へ入射した光は、ロッドインテグレータ122の内部を伝播した後、第2の反射型偏光板125へ入射する。第2の反射型偏光板125へ入射した光のうち、p偏光光は、第2の反射型偏光板125を透過した後、被照射面Iへ供給される。
第2の反射型偏光板125へ入射した光のうちs偏光光は、第2の反射型偏光板125で反射する。第2の反射型偏光板125で反射したs偏光光は、ロッドインテグレータ122の内部をそれまでとは逆方向であるマイナスZ方向へ伝播し、第1の反射型偏光板121へ入射する。ロッドインテグレータ122から第1の反射型偏光板121へ入射した光のうちs偏光光は、第1の反射型偏光板121で反射した後、再びロッドインテグレータ122の内部を第2の反射型偏光板125の方向へ伝播する。
第1の反射型偏光板121から第2の反射型偏光板125の方向へ進行した光のうち、p偏光光は、第2の反射型偏光板125を透過する。第1の反射型偏光板121から第2の反射型偏光板125の方向へ進行した光のうち、s偏光光は、上述の循環を繰り返す。このように、照明装置100は、第2の振動方向の偏光光であるs偏光光を再利用することにより、第1の振動方向の偏光光であるp偏光光を次々と出射させることができる。
照明装置100は、均一化光学素子103に設けられたロッドインテグレータ122により、入射する光束の強度分布を略均一にする。ロッドインテグレータ122は、反射の頻度が高くなるほど十分に光を均一化できる一方、光の偏光状態が変化する度合いが大きくなる。均一化光学素子103に第2の反射型偏光板125を設けることにより、ロッドインテグレータ122を伝播するうちにp偏光光が楕円偏光に変化するような場合であっても、被照射面Iへはp偏光光のみを供給することができる。
照明装置100は、均一化光学素子103を用いることにより、光を十分に均一にするとともに、特定の振動方向の偏光光のみを出射させることが可能である。さらに、第2の反射型偏光板125で反射されたs偏光光については、均一化光学素子103に設けられた第1の反射型偏光板121を用いて再利用することにより、特定の振動方向の偏光光を効率良く出射させることができる。これにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することができるという効果を奏する。
図4は、本実施例の変形例1に係る照明装置400の上面構成を示す。本変形例の照明装置400は、2つのロッドインテグレータ422、423を備える均一化光学素子403を有することを特徴とする。2つのうちの一方のロッドインテグレータ422は、偏光分離膜111を透過した光が進行する位置に設けられている。他方のロッドインテグレータ423は、λ/2位相板113を透過した光が進行する位置に設けられている。2つのロッドインテグレータ422、423は、光軸AXに対して略直交する方向であるX軸方向に並列させて設けられている。LED101からの光を効率良く被照射面Iに入射させるために、2つのロッドインテグレータ422、423の出射側端面を合わせた領域の形状を、被照射面Iと略同一、若しくは互いに略相似である形状とすることができる。
ロッドインテグレータ422は、偏光分離膜111、透明部材層114、及び第1の反射型偏光板121を透過した光を伝播させる。ロッドインテグレータ423は、偏光分離膜111及び反射膜112で反射し、λ/2位相板113及び第1の反射型偏光板121を透過した光を伝播させる。ロッドインテグレータ422とロッドインテグレータ423との間には、ロッドインテグレータ422、423を構成する透明部材の屈折率より小さい屈折率を有する接着部材が充填されている。この他、ロッドインテグレータ422とロッドインテグレータ423との間に空気層を設ける構成としても良い。かかる構成により、ロッドインテグレータ422へ入射した光をロッドインテグレータ422内で全反射させ、かつロッドインテグレータ423へ入射した光をロッドインテグレータ423内で全反射させることが可能となる。均一化光学素子403は、単独のロッドインテグレータ122を用いる上記の均一化光学素子103(図1参照)と比較して、光が反射する頻度を増加させ、光束の強度分布を十分に均一化することが可能になる。これにより、入射する光束の強度分布をさらに均一にすることができる。
なお、光軸AXに対して略直交する方向に並列させるロッドインテグレータは、複数であれば良く、2つである場合に限られない。また、ロッドインテグレータは、X軸方向のほか、光軸AXに対して略直交する方向であるY軸方向へ並列させることとしても良い。さらに、ロッドインテグレータは、X軸方向及びY軸方向の二方向について、アレイ状に配列させることとしても良い。さらに、光軸AXに対して略直交する方向に並列させるロッドインテグレータは、偏光分離膜111を透過した光が進行する位置と、λ/2位相板113を透過した光が進行する位置とに設ける構成に限られない。偏光変換素子102の構成とは何ら関わり無く配置された複数のロッドインテグレータを用いることとしても良い。
図5は、本実施例の変形例2に係る照明装置500の上面構成を示す。本変形例の照明装置500は、光軸AXに対して略直交する方向に並列させて設けられた複数のロッドインテグレータ422、423からの光束の強度分布を略均一にするロッドインテグレータ524を備える均一化光学素子503を有することを特徴とする。ロッドインテグレータ422とロッドインテグレータ423との間には、上記の変形例1と同様に、低屈折率の接着部材の層や空気層が形成されている。ロッドインテグレータ422とロッドインテグレータ524との間、及びロッドインテグレータ423とロッドインテグレータ524との間には、ロッドインテグレータ422、423やロッドインテグレータ524を構成する透明部材と略同一の屈折率を有する接着部材が充填されている。これにより、ロッドインテグレータ422、423とロッドインテグレータ524との間に空気が入り込むことによって生じる反射損失を低減し、ロッドインテグレータ422、423からの光をロッドインテグレータ524へ効率良く入射させることができる。均一化光学素子503は、ロッドインテグレータ524を用いることにより、複数のロッドインテグレータ422、423からの光を全体として均一化することが可能である。これにより、入射する光束の強度分布をさらに均一にすることができる。
図6は、本実施例の変形例3に係る照明装置600の上面構成を示す。本変形例の照明装置600は、偏光変換部である偏光変換素子102をアレイ状に配置して構成される偏光変換素子アレイ602を有することを特徴とする。図6の上面構成及び図7の側面構成に示すように、偏光変換素子アレイ602は、X軸方向について2つ、Y軸方向について2つの偏光変換素子102をアレイ状に配置している。偏光変換素子アレイ602は、4つの偏光変換素子102をアレイ状に配置することにより、LED101側の面が、被照射面Iと略同一、若しくは略相似である形状をなしている。
均一化光学素子603は、1つの偏光変換素子102に対して2つのロッドインテグレータ422、423を設けている。均一化光学素子603は、偏光変換素子アレイ602の構成に対応して、X軸方向へ4つ、Y軸方向へ2つのロッドインテグレータをアレイ状に配列している。ロッドインテグレータ同士の間には、上記の変形例1と同様に、低屈折率の接着部材の層や空気層が形成されている。これにより、複数のLED101を用いる構成とし、容易に明るい照明光を得ることができる。
なお、上記変形例1の説明と同様に、複数のロッドインテグレータは、偏光変換素子アレイ602の構成とは何ら関わり無く配置することとしても良い。また、照明装置600は、偏光変換素子アレイ602と単独のロッドインテグレータとを組み合わせる構成としても良い。さらに、上記変形例2の説明と同様に、複数のロッドインテグレータからの光束を略均一にするロッドインテグレータを用いることとしても良い。
照明装置600は、1つの偏光変換素子102に対して1つのLED101を用いる構成に限られず、1つの偏光変換素子102に対して複数のLED101を用いる構成としても良い。これにより、さらに多くのLED101を用いて、明るい光を供給することが可能となる。本変形例のみならず、上記の各照明装置においても、1つの偏光変換素子102に対して複数のLED101を用いることとしても良い。
なお、均一化部であるロッドインテグレータは、直方体形状の透明部材を有するものに限られない。例えば、図8の斜視構成に示すように、中空構造を有するロッドインテグレータ822を用いることとしても良い。ロッドインテグレータ822の内面には、高反射性部材、例えばアルミニウム等の金属部材で構成された反射面823が設けられている。ロッドインテグレータ822に入射した光は、反射面823において反射を繰り返しながらロッドインテグレータ822の内部を進行する。中空構造を有するロッドインテグレータ822を用いる場合、上記の透明部材層114(図1参照)に代えて、反射防止膜を設けることが望ましい。これにより、偏光変換素子102からの光をロッドインテグレータ822へ効率良く入射させることが可能となる。さらに、均一化部としては、透明部材と反射面とを組み合わせたロッドインテグレータを用いることとしても良い。
さらに、均一化部としては、図9の斜視構成に示すように、テーパ形状を有するロッドインテグレータ922を用いても良い。ロッドインテグレータ922は、本実施例のロッドインテグレータと同様に、透明部材から構成されている。また、ロッドインテグレータ922は、出射側端面S2が入射側端面S1より大きく、出射側へ向かって漸次大きくなるようなテーパ形状を有する。かかる形状のロッドインテグレータ922を用いると、透明部材と空気との界面において光が全反射する際に、光軸に対する角度が小さくなるように光線角度を変換することができる。
例えば、プロジェクタは、各空間光変調装置で変調可能な光の角度範囲、及び投写光学系で取り込むことが可能な光の角度範囲に限りがあることから、小さい光線角度の光が多いほど効率良く光を利用できるといえる。従って、照明装置をプロジェクタに用いる場合、ロッドインテグレータ922により小さい光線角度の光を増加させることにより、高い光利用効率で明るい画像を得ることが可能となる。また、テーパ形状のロッドインテグレータ922を用いる場合、例えば、入射側端面S1を偏光変換素子102に合わせた任意の形状とし、出射側端面S2を被照射面Iと略相似である形状とすることも可能である。これにより、任意の形状の偏光変換素子102を用いる場合であっても、LED101からの光を効率良く被照射面Iへ入射させることができる。
図10は、本発明の実施例2に係る照明装置1000の上面構成を示す。照明装置1000は、上記実施例1の照明装置100に設けられる第1の反射型偏光板121(図1参照)に代えて、反射部1015を備えることを特徴とする。上記実施例1の照明装置100と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。偏光変換素子1002は、偏光分離膜111、反射膜112、λ/2位相板113により、LED101からの光を、第1の振動方向の偏光光であるp偏光光に変換する。
偏光変換素子1002は、さらに、反射部1015を有する。反射部1015は、反射型偏光板125から偏光変換素子1002の方向へ進行した光を反射することにより、ロッドインテグレータ122の方向へ進行させる。反射部1015としては、高反射性部材、例えばアルミニウム等の金属部材で構成することができる。反射部1015は、図10の上面構成、及び図11の側面構成に示すように、偏光変換素子1002のうち、入射面及び出射面以外の全ての面に設けられている。偏光変換素子1002の出射側には、均一化部であるロッドインテグレータ122が設けられている。反射型偏光板121は、均一化部であるロッドインテグレータ122の、偏光変換素子1002が設けられた側とは反対側の端面に設けられている。
図10に示すように、偏光変換素子1002は、LED101からの光を第1の振動方向の偏光光であるp偏光光に変換する。偏光変換素子1002からロッドインテグレータ122へ入射した光は、ロッドインテグレータ122の内部を伝播した後、反射型偏光板125へ入射する。反射型偏光板125へ入射した光のうち、p偏光光は、反射型偏光板125を透過した後、被照射面Iへ供給される。
反射型偏光板125へ入射した光のうちs偏光光は、反射型偏光板125で反射する。反射型偏光板125で反射したs偏光光は、ロッドインテグレータ122の内部をそれまでとは逆方向であるマイナスZ方向へ伝播し、偏光変換素子1002へ入射する。ロッドインテグレータ122から偏光変換素子1002へ入射した光Lは、例えば、偏光分離膜111で反射した後反射部1015の方向へ進行する。
偏光変換素子1002内で反射部1015、偏光分離膜111、反射膜112での反射を繰り返した後ロッドインテグレータ122の方向へ進行した光は、再びロッドインテグレータ122の内部を第2の反射型偏光板125の方向へ伝播する。ロッドインテグレータ122から偏光変換素子1002へ入射する光の損失をできるだけ少なくするために、偏光変換素子1002のうち入射面及び出射面以外の全ての面に反射部1015を設けることが望ましい。
偏光変換素子1002から反射型偏光板125の方向へ進行した光のうち、p偏光光は、反射型偏光板125を透過する。偏光変換素子1002から反射型偏光板125の方向へ進行した光のうち、s偏光光は、上述の循環を繰り返す。このように、照明装置1000は、第2の振動方向の偏光光であるs偏光光を再利用することにより、第1の振動方向の偏光光であるp偏光光を次々と出射させることができる。なお、反射型偏光板125からLED101の方向へ進行した光を、LED101の反射電極における反射により偏光変換素子1002の方向へ進行させることとしても良い。かかる構成により、LED101の方向へ進行した光についても再利用することが可能となる。
照明装置1000は、ロッドインテグレータ122により、入射する光束の強度分布を略均一にする。ロッドインテグレータ122は、反射の頻度が高くなるほど十分に光を均一化できる一方、光の偏光状態が変化する度合いが大きくなる。反射型偏光板125を設けることにより、ロッドインテグレータ122を伝播するうちにp偏光光が楕円偏光に変化するような場合であっても、被照射面Iへはp偏光光のみを供給することができる。
照明装置1000は、ロッドインテグレータ122及び反射型偏光板125を用いることにより、光を十分に均一にするとともに、特定の振動方向の偏光光のみを出射させることが可能である。さらに、反射型偏光板125で反射されたs偏光光については、反射部1015を用いて再利用することにより、特定の振動方向の偏光光を効率良く出射させることができる。これにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することができるという効果を奏する。
偏光変換部としては、図12に示すように、入射面に開口反射ミラー1215が設けられた偏光変換素子1202を用いることとしても良い。開口反射ミラー1215は、図13の平面構成に示すように、中央部に円形の開口部1216が設けられた反射ミラーである。開口反射ミラー1215は、偏光変換素子1202の内部へ向けて設けられている。例えば、偏光変換素子1202の入射面にLED101の像を形成する場合には、開口部1216は、LED101の像の形状に合わせて形成される。LED101からの光の反射を防止するための反射防止膜は、偏光変換素子1202の入射面のうち、開口部1216の部分に設けられている。
LED101からの光は、開口部1216から偏光変換素子1202へ入射する。また、開口反射ミラー1215は、反射型偏光板125で反射しLED101の方向へ進行した光を反射することにより、ロッドインテグレータ122の方向へ進行させる。開口反射ミラー1215を設けることにより、反射型偏光板125から偏光変換素子1202の方向へ進行した光の損失を低減し、反射型偏光板125で反射された光をさらに効率良く再利用することができる。
図14は、本実施例の変形例1に係る照明装置1400の上面構成を示す。本変形例の照明装置1400は、上記の照明装置400(図4参照)と同様に、2つのロッドインテグレータ422、423を備えることを特徴とする。ロッドインテグレータ422とロッドインテグレータ423との間には、上記の照明装置400と同様に、低屈折率の接着部材の層や空気層が形成されている。照明装置1400は、単独のロッドインテグレータ122を用いる上記の照明装置1000(図10参照)と比較して、光が反射する頻度を増加させ、光束の強度分布を十分に均一化することが可能になる。これにより、上記の照明装置400と同様に、入射する光束の強度分布をさらに均一にすることができる。本実施例においても、偏光変換素子1002の構成とは何ら関わり無く配置された複数のロッドインテグレータを用いることとしても良い。
図15は、本実施例の変形例2に係る照明装置1500の上面構成を示す。本変形例の照明装置1500は、上記の照明装置500(図5参照)と同様に、複数のロッドインテグレータ422、423からの光束の強度分布を略均一にするロッドインテグレータ524を備えることを特徴とする。ロッドインテグレータ422、423とロッドインテグレータ524との間には、上記の照明装置500と同様に、ロッドインテグレータ422、423やロッドインテグレータ524を構成する透明部材と略同一の屈折率を有する接着部材が充填されている。これにより、上記の照明装置500と同様に、入射する光束の強度分布をさらに均一にすることができる。
図16は、本実施例の変形例3に係る照明装置1600の上面構成を示す。本変形例の照明装置1600は、上記の照明装置600(図6参照)と同様に、偏光変換部である偏光変換素子をアレイ状に配置して構成される偏光変換素子アレイ1612を有することを特徴とする。ロッドインテグレータ同士の間には、上記の照明装置600と同様に、低屈折率の接着部材の層や空気層が形成されている。これにより、複数のLED101を用いる構成とし、容易に明るい照明光を得ることができる。照明装置1600は、偏光変換素子アレイ1612と単独のロッドインテグレータとを組み合わせる構成や、複数のロッドインテグレータからの光束を略均一にするロッドインテグレータを用いることとしても良い。本実施例の各照明装置は、1つの偏光変換素子1002に対して複数のLED101を用いることとしても良い。
図17は、本発明の実施例3に係る画像表示装置であるプロジェクタ1700の概略構成を示す。プロジェクタ1700は、画像信号に応じた光をスクリーンに投写し、スクリーンに対してプロジェクタ1700と同じ側から投写像を観察する、いわゆるフロント型プロジェクタである。プロジェクタ1700は、赤色光(以下、「R光」という。)を供給するR光用照明装置100Rと、緑色光(以下、「G光」という。)を供給するG光用照明装置100Gと、青色光(以下、「B光」という。)を供給するB光用照明装置100Bと、を有する。各照明装置100R、100G、100Bは、上記実施例1の照明装置100と同様の構成を有する。本実施例においては、上記実施例1と重複する説明は省略する。
R光用照明装置100Rは、R光用LED101Rを有する。R光用LED101Rは、R光を供給する。R光用照明装置100Rは、R光用LED101RからのR光を、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光に変換して、照明対象である液晶型空間光変調装置170Rに供給する。液晶型空間光変調装置170Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。液晶型空間光変調装置170Rに入射したp偏光光は、変調によりs偏光光に変換される。液晶型空間光変調装置170Rでs偏光光に変換されたR光は、クロスダイクロイックプリズム172に入射する。
G光用照明装置100Gは、G光用LED101Gを有する。G光用LED101Gは、G光を供給する。G光用照明装置100Gは、G光用LED101GからのG光を、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光に変換して、照明対象である液晶型空間光変調装置170Gに供給する。液晶型空間光変調装置170Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。液晶型空間光変調装置170Gに入射したp偏光光は、変調によりs偏光光に変換される。液晶型空間光変調装置170Gでs偏光光に変換されたG光は、R光が入射する面とは異なる面からクロスダイクロイックプリズム172に入射する。
B光用照明装置100Bは、B光用LED101Bを有する。B光用LED101Bは、B光を供給する。B光用照明装置100Bは、B光用LED101BからのB光を、特定の振動方向の偏光光、例えばp偏光光に変換して、照明対象である液晶型空間光変調装置170Bに供給する。液晶型空間光変調装置170Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。液晶型空間光変調装置170Bに入射したp偏光光は、変調によりs偏光光に変換される。液晶型空間光変調装置170Bでs偏光光に変換されたB光は、R光が入射する面及びG光が入射する面とは異なる面からクロスダイクロイックプリズム172に入射する。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム172は、2つのダイクロイック膜172a、172bを有する。ダイクロイック膜172a、172bは、X字型に直交して配置される。ダイクロイック膜172aは、R光を反射し、G光を透過する。ダイクロイック膜172bは、B光を反射し、G光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム172は、液晶型空間光変調装置170R、170G、170Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光を合成する。投写光学系174は、クロスダイクロイックプリズム172で合成された光をスクリーン176に投写する。
ダイクロイック膜172a、172bは、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜172a、172bでそれぞれ反射させるべきR光及びB光は、s偏光光となってクロスダイクロイックプリズム172に入射することが望ましい。また、ダイクロイック膜172a、172bを透過させるべきG光は、p偏光光となってクロスダイクロイックプリズム172に入射することが望ましい。s偏光光に変換されたG光をクロスダイクロイックプリズム172に入射させるために、例えば、液晶型空間光変調装置170Gとクロスダイクロイックプリズム172との間にλ/2位相板を設けることとしても良い。
各色光用照明装置100R、100G、100Bを用いることにより、高い照度比で、特定の振動方向の偏光光を高い効率で供給することができる。これにより、明るく明るさムラが低減された画像を表示することができる。なお、上記実施例では光源部としてLEDを用いることとしているが、これに限られない。LEDに代えて、例えばEL素子や半導体レーザ等の他の固体光源を用いても良い。光源部としては固体光源に限らず、超高圧水銀ランプ等のランプを用いても良い。また、プロジェクタ1700に用いる空間光変調装置は、透過型の液晶表示装置に限らず、反射型の液晶表示装置を用いても良い。さらに、照明装置を設ける画像表示装置はプロジェクタに限らず、例えば空間光変調装置で変調された光を直視するディスプレイであっても良い。
以上のように、本発明に係る均一化光学素子及び照明装置は、画像表示装置であるプロジェクタに用いる場合に有用であり、特に、特定の振動方向の偏光光を変調するプロジェクタに適している。
本発明の実施例1に係る照明装置の上面構成を示す図。 照明装置の側面構成を示す図。 均一化光学素子の斜視構成を示す図。 実施例1の変形例1に係る照明装置の上面構成を示す図。 実施例1の変形例2に係る照明装置の上面構成を示す図。 実施例1の変形例3に係る照明装置の上面構成を示す図。 照明装置の側面構成を示す図。 中空構造を有するロッドインテグレータの構成を説明する図。 テーパ形状を有するロッドインテグレータの構成を説明する図。 本発明の実施例2に係る照明装置の上面構成を示す図。 照明装置の側面構成を示す図。 開口反射ミラーが設けられた偏光変換素子の構成を説明する図。 開口反射ミラーが設けられた偏光変換素子の入射面の構成を示す図。 実施例2の変形例1に係る照明装置の上面構成を示す図。 実施例2の変形例2に係る照明装置の上面構成を示す図。 実施例2の変形例3に係る照明装置の上面構成を示す図。 本発明の実施例3に係るプロジェクタの概略構成を示す図。
符号の説明
100 照明装置、101 LED、102 偏光変換素子、103 均一化光学素子、111 偏光分離膜、112 反射膜、113 λ/2位相板、114 透明部材層、121 反射型偏光板、122 ロッドインテグレータ、125 反射型偏光板、AX 光軸、I 被照射面、LN 集光レンズ、400 照明装置、403 均一化光学素子、422、423 ロッドインテグレータ、500 照明装置、503 均一化光学素子、524 ロッドインテグレータ、600 照明装置、602 偏光変換素子アレイ、603 均一化光学素子、822 ロッドインテグレータ、823 反射面、922 ロッドインテグレータ、S1 入射型端面、S2 出射側端面、1000 照明装置、1002 偏光変換素子、1015 反射部、1202 偏光変換素子、1215 開口反射ミラー、1216 開口部、1400 照明装置、1500 照明装置、1600 照明装置、1612 偏光変換素子アレイ、1700 プロジェクタ、100R R光用照明装置、100G G光用照明装置、100B B光用照明装置、101R R光用LED、101G G光用LED、101B B光用LED、170R、170G、170B 液晶型空間光変調装置、172 クロスダイクロイックプリズム、172a、172b ダイクロイック膜、174 投写光学系、176 スクリーン

Claims (11)

  1. 光束の強度分布を略均一にする均一化部と、
    前記均一化部の一方の端面に設けられ、第1の振動方向の偏光光を透過し、前記第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の偏光光を反射する第1の反射型偏光板と、
    前記均一化部の、前記第1の反射型偏光板が設けられた前記端面とは異なる他方の端面に設けられ、前記第1の振動方向の偏光光を透過し、前記第2の振動方向の偏光光を反射する第2の反射型偏光板と、を有することを特徴とする均一化光学素子。
  2. 前記均一化部は、ロッドインテグレータを備えることを特徴とする請求項1に記載の均一化光学素子。
  3. 光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数の前記ロッドインテグレータを備えることを特徴とする請求項2に記載の均一化光学素子。
  4. 前記光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数の前記ロッドインテグレータからの光束の強度分布を略均一にするロッドインテグレータを備えることを特徴とする請求項3に記載の均一化光学素子。
  5. 光を供給する光源部と、
    前記光源部からの光を第1の振動方向の偏光光に変換する偏光変換部と、
    前記偏光変換部からの光束の強度分布を略均一にする均一化光学素子と、を有し、
    前記均一化光学素子は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の均一化光学素子であることを特徴とする照明装置。
  6. 光を供給する光源部と、
    前記光源部からの光を、第1の振動方向の偏光光に変換する偏光変換部と、
    前記偏光変換部からの光束の強度分布を略均一にする均一化部と、
    前記均一化部の、前記偏光変換部が設けられた側とは反対側の端面に設けられ、前記均一化部からの光のうち、前記第1の振動方向の偏光光を透過し、前記第1の振動方向に略直交する第2の振動方向の偏光光を反射する反射型偏光板と、を有し、
    前記偏光変換部は、前記反射型偏光板から前記偏光変換部の方向へ進行した光を反射することにより、前記均一化部の方向へ進行させる反射部を備えることを特徴とする照明装置。
  7. 前記均一化部は、ロッドインテグレータを備えることを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
  8. 光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数の前記ロッドインテグレータを備えることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
  9. 前記光軸に対して略直交する方向に並列させて設けられた複数の前記ロッドインテグレータからの光束の強度分布を略均一にするロッドインテグレータを備えることを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
  10. 前記偏光変換部をアレイ状に配置して構成されることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の照明装置。
  11. 請求項5〜10のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、を有することを特徴とする画像表示装置。
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