JP2006315292A - 綴じ具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作レバーに不要な力がかかることなく操作性の良い綴じ具を提供する。
【解決手段】 台部材22上において被綴じ物Xを押圧保持する押圧部76を有する綴じ部材70と、台部材22上で、ロック状態とそれを解除する状態とに操作する操作部材60と、台部材22に装着され、操作部材60に連結されるとともに綴じ部材70に連結され、被綴じ物Xを押圧する方向に付勢するばね部材50とを含み、ばね部材50は、台部材22に装着された巻線部50aと、巻線部50aから綴じ部材70側に延びる第1端部50cと、巻線部50aから操作部材60側に延びる第2端部50bとを有し、外力が作用しない第1端部50cと外力が作用しない第2端部50bとは、巻線部50aからその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、第2端部50bは、操作部材60をロックするための移動方向と略平行にに固定されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、綴じ具に関し、特にたとえば、操作レバーを操作して書類などの被綴じ物を挟み込んでファイル・バインダー類に綴じるための綴じ具に関する。
従来、ファイル・バインダー類に用箋等の被綴じ物を穴を開けずに綴じる綴じ具として、Z式金具が一般的である。
このZ式金具、すなわち綴じ具1は、図35に示すようなファイル・バインダー類を構成する表紙の背表紙に沿って取り付けられる基板2を含み、基板2の幅方向の一端側に軸受板3が直立して設けられている。軸受板3には、基板2に対して垂直な平面内で回動可能に、操作レバー4が軸支されている。さらに、操作レバー4の回動と連動して基板2に対して接近離間する押え板5が設けられる。押え板5と操作レバー4との間には、操作レバー4を操作したときに、押え板5を基板2側に付勢するための捩りばねからなるばね部材6が設けられている。このばね部材6を挟んで両側に、クランク7が取り付けられる。クランク7は、軸受板3と押え板5の間に掛け渡され、押え板5が基板2に対してほぼ平行な姿勢で基板2に接近離間するようにしている。押え板5は、板状で、幅方向の両側で書類などの被綴じ物を押える構成となっている。
このような綴じ具1では、操作レバー4を操作することにより、押え板5が軸受板3に沿って移動しながら基板2方向に変位し、操作レバー4の係合突起4aを軸受板3の係止孔3aに係止させて、書類などの被綴じ物を挟み込んで保持することができる(特許文献1の従来技術の説明及び図7参照)。
このばね部材6は、コイル部から延びる入力腕が操作レバー4に固定され、コイル部から延びる出力腕が押え板5に固定される。
このばね部材6の入力腕が操作レバー4を軸受板3の係合突起に押し付けるためにコイル部の端部から軸受板3側に向かって広がるように構成されている。
また、ばね部材6は、コイル部の両端から延長される入力腕及び出力腕が、その先端に向かうに従ってそれぞれが離れる方向に向けて延びるように形成されており、たとえそれぞれの先端が離れないように製造しても、ばね部材6(捩りばね)を構成する線材の性質上、入力腕と出力腕とは先端に向かうに従って、八の字状に広がる性質を有している。
特開平7−246794号公報
ところが、従来の綴じ具の捩りばねからなるばね部材6は、操作レバー4を軸受板3側に付勢する力も強い。そのために、ロックを解除するには、操作レバー4の自由端を押し下げ、その後操作レバー4を軸受板3とは逆方向に水平移動させて回動させるとき、捩りばねによる力が解除する方向とは反対方向に作用するので、反対方向の力を打ち消すために強い力で操作レバー4を軸受板3とは離れる方向に押す必要性があり、操作性が悪い。
それゆえに、この発明の主たる目的は、操作レバーに不要な力がかかることなく操作性の良い綴じ具を提供することである。
この発明の請求項1にかかる綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能に設けられた操作部材と、前記台部材に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記外力が作用しない第2端部は、操作部材をロックするための移動方向と略平行に操作部材に固定された、綴じ具である。
この請求項2にかかる綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において台部材に接近離間自在に設けられ、台部材の面に接近し被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上の軸に固定され、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに前記軸を中心に回動可能に設けられた操作部材と、前記台部材上に固定された軸に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、前記軸の外周に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材の長手方向に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れる方向に向けて延びるように形成され、前記外力が作用しない第2端部は、操作部材のロックするために回動する軌道面に沿って操作部材に固定された、請求項1に記載の綴じ具である。
この発明の請求項3にかかる綴じ具は、前記ばね部材は、巻線部が捩りコイルばねで、第2端部は、操作部材の長手方向と略平行した直線状に延びて形成され、巻線部は、操作部材の長手方向と斜めに交差するように、第2端部側から第1端部側に向けて延びて形成された、請求項1または2に記載の綴じ具である。
この発明の請求項4にかかる綴じ具は、前記台部材は、軸の両端を軸支する軸固定部を有し、前記操作部材は、自由端とは反対側端の近傍で、前記軸固定部の間において軸により、軸固定部に回動自在に固定され、前記ばね部材は、軸固定部の間において、巻線部が軸の軸回りに装着され、前記軸は、装着されたばね部材の第1端部の側が、操作部材の自由端より離れる方向で第2端部の側より向こう側の位置において台部材の軸固定部に固定された、請求項1ないし3のいずれかに記載の綴じ具である。
この発明の請求項5にかかる綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記台部材は、前記操作部材の固定部を固定する操作部材固定部を備え、前記ばね部材は、台部材に軸にて装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記巻線部は、前記軸の長さ方向において、第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に移動されて前記操作部材の固定部の近傍において固定された、綴じ具である。
この発明の請求項6にかかる綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する軸受部を備え、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記巻線部は、巻線部の第2端部側より第2端部の先端の拡がった幅に対応して、操作部材と対向する軸受部の主面より第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に離れて前記操作部材の固定部の近傍において固定された、綴じ具である。
この発明の請求項7にかかる綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する操作部材固定部を備え、前記操作部材の固定部及び/又は台部材の操作部材固定部には、巻線部を第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に離すためのスペーサーが形成された、綴じ具である。
この発明の請求項8にかかる綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材の軸に固定され、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに回動可能に設けられた操作部材と、前記台部材上に固定された軸に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、軸の外周に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記台部材は、板状本体と、その一端部より上方に向けて突設された軸受部とを備え、前記軸受部は、操作部材の固定部を枢支し、且つ軸の固定部の周辺において、操作部材側に向けて突設され、操作部材と接触するスペーサーが形成された、請求項7に記載の綴じ具である。
この発明の請求項9にかかる綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する操作部材固定部を備え、前記台部材の操作部材固定部は、巻線部を第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に移動されて形成された、綴じ具である。
この発明の請求項10にかかる綴じ具は、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する軸受部を備え、前記軸受部は、軸受部の操作部材と対向する主面から巻線部を第2端部の拡がり方向とは反対側に離するためのスペーサーが形成された、綴じ具である。
この発明によれば、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能に設けられた操作部材と、前記台部材に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記外力が作用しない第2端部は、操作部材をロックするための移動方向と略平行に操作部材に固定されているので、ばね部材の第2端部は、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材のロックを解除するには、操作部材は不要な力がかかることなく比較的弱い力で解除することができ、操作性が良い。
請求項5の発明によれば、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記台部材は、前記操作部材の固定部を固定する操作部材固定部を備え、前記ばね部材は、台部材に軸にて装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、記巻線部は、前記軸の長さ方向において、第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に移動されて前記操作部材の固定部の近傍において固定されているので、ばね部材の第2端部は、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材を被綴じ物を押圧するロック状態にするために移動させるときもまたロックを解除するために移動させるときにも、操作部材は不要な力がかかることなく操作でき、操作性が良い。
請求項6の発明によれば、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する軸受部を備え、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記巻線部は、巻線部の第2端部側より第2端部の先端の拡がった幅に対応して、操作部材と対向する軸受部の主面より第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に離れて前記操作部材の固定部の近傍において固定されているので、ばね部材の第2端部は、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材を被綴じ物を押圧するロック状態にするために移動させるときもまたロックを解除するために移動させるときにも、操作部材は不要な力がかかることなく操作でき、操作性が良い。
請求項7及び8の発明によれば、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する操作部材固定部を備え、前記操作部材の固定部及び/又は台部材の操作部材固定部には、巻線部を第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に離すためのスペーサーが形成されているので、ばね部材の第2端部は、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材を被綴じ物を押圧するロック状態にするために移動させるときもまたロックを解除するために移動させるときにも、操作部材は不要な力がかかることなく操作でき、操作性が良い。
請求項9の発明によれば、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する操作部材固定部を備え、前記台部材の操作部材固定部は、巻線部を第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に移動されて形成されているので、ばね部材の第2端部は、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材を被綴じ物を押圧するロック状態にするために移動させるときもまたロックを解除するために移動させるときにも、操作部材は不要な力がかかることなく操作でき、操作性が良い。
請求項10の発明によれば、板状の台部材と、前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する軸受部を備え、前記軸受部は、軸受部の操作部材と対向する主面から巻線部を第2端部の拡がり方向とは反対側に離するためのスペーサーが形成されているので、ばね部材の第2端部は、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作部材を被綴じ物を押圧するロック状態にするために移動させるときもまたロックを解除するために移動させるときにも、操作部材は不要な力がかかることなく操作でき、操作性が良い。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の説明において、ファイルの手前側を前側または下側といい、向こう側を後側または上側という。
図1はこの発明の一実施の形態である綴じ具を示す斜視図であり、図2は図1に示す綴じ具を閉じた状態を示す斜視図であり、図3は図1に示す綴じ具のばね部材及びスペーサー部の近傍を表わした平面図解図であり、図4は図1に示す綴じ具のばね部材及びピンを示す平面図解図であり、図5は図1に示す綴じ具を開いた状態を示す側面図解図であり、図6は図1に示す綴じ具を閉じた状態を示す側面図解図であり、図7は図1に示す綴じ具の分解斜視図である。
綴じ具20は、金属製薄板によって形成される台部材を構成する板状本体たる基板22を含む。基板22の幅方向の一端側における直線状長手端縁に操作部材固定部を構成する軸受部を備え、軸受部は、図7に示すように、基板22に対して直立する起立面部を有する軸受板24が一体的に形成されてなる。軸受板24は、基板22の長手方向の手前側端縁より向こう側端縁近傍に至るまで連続して形成される。軸受板24の長手方向の一端側(向こう側)には、操作部材固定部を構成する円形の貫通孔26が形成され、軸受板24の長手方向の他端側(手前側)には、後述の操作レバーを固定するための固定用凸部28が形成される。固定用凸部28は、たとえば軸受板24に4角形の孔を形成し、孔の上方部分を基板22側に押し出すことにより形成される。
軸受板24の貫通孔26形成部の向こう側近傍において、軸受板24と適宜な間隔を隔てて基板22の長手方向の一端側の角部が切り起こされ、枢支部30が形成される。枢支部30の主面は、軸受板24の主面と直交するように形成される。この枢支部30には、円形の貫通孔32が形成される。さらに、固定用凸部28の手前側近傍において、枢支部30の主面に平行な面を有する別の枢支部34が形成される。枢支部34は、基板22にU字状の切り込みを形成し、この部分を切り起こすことにより形成される。この枢支部34には、円形の貫通孔36が形成される。これらの枢支部30と枢支部34とは対向し、その貫通孔32,36を結ぶ線は、軸受板24の基板22側の主面に平行となるように配置される。
さらに、これらの枢支部30,34の間であって、枢支部30の貫通孔32と枢支部34の貫通孔36とを結ぶ線より軸受部24から離れる側において、軸受板24の面と平行な面を有する軸受部38が形成される。この軸受部38も、基板22にU字状の切り込みを形成し、この部分を切り起こすことにより形成される。この軸受部38には、円形の貫通孔40が形成され、軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40とが対向するように配置される。すなわち、枢支部30の貫通孔32と枢支部34の貫通孔36とを結ぶ線と、軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40とを結ぶ線とが、互いに斜交するように形成される。また、基板22の幅方向の他端側には、2つの凸部42が形成される。これらの凸部42は、基板22の長手方向に一定の間隔をおいて並んで形成される。そして、基板22の長手方向の両側には、綴じ具20をファイルなどに取り付けるための貫通孔44が向こう側と手前側とに一対形成される。
軸受板24の貫通孔26と軸受部38の貫通孔40には、軸46が挿通され、軸46に捩りコイルばねからなるばね部材50および操作部材たる操作レバー60が取り付けられる。
ばね部材50は、軸46の外周に巻装された巻線部50aと、前記巻線部50aの一端から綴じ部材70側に延びる第1端部50cと、前記巻線部50aの軸受板24側の他端から操作部材60側に直線状に延びる第2端部50bとを有している。
ばね部材50の第2端部50bは、巻線部50aの軸受板24側でその後側の上端より手前側に直線状に延び、その先端が外力を受けないときは、その先端が手前側に斜め上方に向けて延びるように形成されている。
第1端部50cは、巻線部50aの軸受部38側でその手前側の下端より軸受板24とは反対側に延びた立ち上がり部50bを備え、外力を受けないときは略L字状となるように、上方に延びた立ち上がり部50dの上端から斜め上方に架け渡し部50eが延び、架け渡し部50eの自由端側に水平方向に屈曲した係止部50fが突設されている。
前記外力が作用しない第1端部50cと外力が作用しない第2端部50b(特に立ち上がり部50b)とは、巻線部50aからその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びる略八の字状に形成されている。
基板22は、軸46の一端を軸支する軸固定部たる軸受板24と、前記軸受板24の貫通孔26より向こう側にわずかにずれた位置に形成され、軸46の他端を軸支する軸固定部たる軸受部38とを有する。
軸受板24の貫通孔26に固定された軸46は、その綴じ部材70側である軸受部38側の方が、軸46の軸受板24側を中心にして操作レバー60の自由端より離れる方向に水平面上において回転した位置において、軸受部38の貫通孔40に固定されている。
ばね部材50は、軸固定部たる軸受板24と軸受部38との間において、巻線部50aが軸46の軸回りに略水平に装着され、前記外力が作用しない第2端部50bは、操作レバー60の長手方向と略平行に操作レバー60に固定されている。
すなわち、前記外力が作用しない第2端部50bは、被綴じ物Xを押圧するロック状態とロックを解除する状態とに操作レバー60を回動させる方向、すなわち操作レバー60が回動する軌道面に沿って、操作レバー60に固定されている。
巻線部50aの内径は、軸46の外径と略同じで、殆んどクリアランスがない状態において、軸46の外周面上に巻線部50aが巻装されている。
すなわち、巻線部50aは、操作レバー60の長手方向とは斜めに交差するように第2端部50b側から第1端部50c側に向けて延び、ばね部材50の第1端部50cの側が、第2端部50bの側より向こう側の位置において、基板22に固定されている。
ばね部材50に外力が作用しないとき、第1端部50cは、操作レバー60の自由端を軸46を枢軸として押し上げるように形成され、第2端部50bは、綴じ部材70を基板22の表面に接近するように形成されている。
ばね部材50は、第2端部50cが操作レバー60の長手方向と略平行に操作レバー60に固定されているので、操作レバー60を倒伏位置に向けて押し下げるとき、軸受板24と略平行な方向すなわち垂直方向に向けて押し下げ、軸受板24に形成された固定部たる固定用凸部28に係止させることができる。
操作レバー60は、金属板などによって長尺状に形成され、その強度を高めるために、横断面略L字状または横断面略U字状に形成され、軸受板24側の第1垂直側壁60aと、第1垂直側壁60aと一定の間隔をおいて平行に形成された第2垂直側壁60bとを備える。
操作レバー60の長手方向の一端側における第1垂直側壁60aには、円形の貫通孔62が形成される。そして、軸46が、操作レバー60の貫通孔62と第1垂直側壁60aの内側に配設されたばね部材50の巻線部50aとに挿通するようにして、軸受板24および軸受部38に取り付けられる。ばね部材50の第2端部50bは、操作レバー60の内側に沿って配置され、操作レバー60の第1垂直側壁60aの一部を内側に折り曲げた折曲片64によって固定される。さらに、操作レバー60の第1垂直側壁60aには、軸受板24の固定用凸部28に対応する位置に矩形の貫通孔66が形成される。この貫通孔66に固定用凸部28が嵌め込まれることにより、操作レバー60が軸受板24に固定される。また、操作レバー60の長手方向の他端側は、幅広の操作部60cが形成され、指で操作しやすくなっている。
なお、固定用凸部28は、操作レバー60の第1垂直側壁60a及び第2垂直側壁60bが基板22の表面に達する前に、操作レバー60の貫通孔62から外れる幅を有している。
前記操作レバー60は、軸受板24に固定する部位である固定部たる第1垂直側壁60aを備え、軸受板24は、前記操作レバー60の第1垂直側壁60aと接して操作レバー60を固定する部位である操作部材固定部たる貫通孔26周辺に、スペーサー124を備える。
すなわち、軸46の固定部たる貫通孔26の周辺は、操作レバー60側に向けて円環状に打ち出し膨出されたスペーサー124が形成されている。そして、スペーサー124の突出分だけ軸受板24の内面と操作レバー60の第1垂直側壁60aの外面との間に間隔があき、操作レバー60をロック状態とロックを解除する状態とに回動させるとき、ばね部材50の不要な力が操作レバー60にかかることなく操作レバー60が軸受板24に擦れることがない。
この実施の形態においては、スペーサー124が軸受板24に形成されたが、スペーサー124は、操作レバー60側に形成してもよく、また軸受板24と操作レバー60の両方に形成してもよい。例えば、操作レバー60の第1垂直側壁60aの周辺を、軸受板24側に向けて円環状に膨出されたスペーサーを形成するようにしてもよい。
さらに、基板22上には、平面視略長方形状の綴じ部材70が、基板22の長手方向に延びて軸受板24と平行に取り付けられ、軸受板24とは反対側の長手端縁が基板22の表面に接近離間するように形成される。綴じ部材70は、たとえば1枚の金属板によって形成される。綴じ部材70は、たとえば枢支部30,34の距離に略等しい長さを有し、幅方向において上方に向けて膨らむように湾曲する形状(断面半円弧状)に形成される。
そして、綴じ部材70の幅方向の軸受板24側において、その長手方向の両側に突出する枢軸たる突出片72が形成される。これらの突出片72が、枢軸受けたる枢支部30の貫通孔32および枢支部34の貫通孔36に嵌め込まれる。したがって、綴じ部材70は、2つの突出片72を結ぶ線を回転中心として回動可能となっている。なお、突出片72の強度を高め、貫通孔32,36内で突出片72が回転しやすいように、突出片72は幅方向に屈曲するように形成される。このように、綴じ部材70から突出する突出片72を枢支部30,34の貫通孔32,36に嵌め込むことにより、別部品たる回転軸などを用いて綴じ部材70を回動可能に保持する場合に比べて、部品数を少なくすることができる。
また、綴じ部材70の幅方向における軸受板24の反対側は、上述の回転中心側(突出片72側)に向かって折り曲げられ、折曲部74が形成される。折曲部74は、綴じ部材70の手前側端縁より向こう側端縁に至るまで連続して形成される。さらに、折曲部74の先端側が基板22側に向かって折り曲げられ、書類などの被綴じ物Xを押えるための押圧部76が形成される。押圧部76は、折曲部74の手前側端縁より向こう側端縁に至るまで連続して形成される。押圧部76は、綴じ部材70が基板22側に閉じた状態のときに、折曲部74から基板22に向かうにしたがって、綴じ部材70の回転中心側に傾斜するように形成される。したがって、折曲部74と押圧部76とは、略L字状に連設される。この押圧部76によって、書類などの被綴じ物Xが1本の直線状に押圧される。ここで、綴じ部材70が基板22側に閉じた状態のときに、折曲部74は綴じ部材70の端部側から綴じ部材70の内側に向けて上昇する。
折曲部74には、矩形の貫通孔78が形成され、ばね部材50の第1端部50cが上から嵌め込まれ、ばね部材50の第1端部50cの先端部が折り曲げられて貫通孔78から外れないようにされている。この実施の形態においては、貫通孔78は、綴じ部材70の前後端に形成された突出片72の間において、軸46に巻装された巻線部50aに近い位置に形成されている。さらに、押圧部76には、書類などの被綴じ物Xを押さえ付けたときの力による変形を防ぐために、直線状のリブ80が形成されている。
ばね部材50の先端部(係止部50f)は、図5及び6において示すように、綴じ部材70が閉じた状態のときと開いた状態のときのいずれのときにも、基板22の幅方向における位置は殆ど変わらない。そして、綴じ部材70が綴じる書類などの被綴じ物Xを押圧して操作レバー60を固定用凸部28に係止させたときには、ばね部材50の第1端部50cが屈曲状態から伸びた状態になるとともに先端部(係止部50f)がねじれて係止部50fが水平状態から下向きに変形するが、このばね部材50の変形状態を許容できるように、貫通孔78が折曲部74の長手方向及び幅方向に延びている。
なお、押圧部76によって押圧される部分は、1本の直線状に限らず、図8に示すように、押圧部76の長手方向の両端部で押圧されてもよい。この場合、押圧部76の先端においては、長手方向の両端部から中央部に向かうにしたがって凹むような形状に形成される。また、図9に示すように、押圧部76の長手方向の複数個所の凹部を形成し、直線上の複数の点で書類など被綴じ物Xを押圧してもよい。さらに、直線上の複数個所で書類などの被綴じ物Xを押圧する場合、図10に示すように、点ではなく線状に押圧してもよい。このように、押圧部76で押圧する部分は、1本の直線状であってもよいし、直線上の複数個所における点または線状の部分であってもよい。
このような綴じ具20は、たとえば基板22に形成された貫通孔44に取付用金具などを挿通することにより、ファイルなどに取り付けられる。そして、操作レバー60を操作することにより、綴じ部材70を開閉することができる。ここで、図1に示すように、操作レバー60を上げることにより、ばね部材50の他方側50cが綴じ具20を持ち上げ、基板22と綴じ部材70の押圧部76との間に隙間が生じる。この隙間に書類などの被綴じ物Xが挿入され、操作レバー60を下げることにより、綴じ部材70が閉じて、押圧部76によって書類などの被綴じ物Xが基板22に向かって押し付けられる。つまり、操作レバー60を下げることにより、ばね部材50の巻線部50aが締め付けられ、ばね部材50の第1端部50cによって、押圧部76が基板22方向に付勢される。
このとき、図11に示すように、書類などの被綴じ物Xに対して、押圧部76が斜めに押し付けられる。そして、書類などの被綴じ物Xを引き抜くような力が加わったとき、押圧部76の傾斜方向とは逆向きの力が加わるとともに、折曲部74および押圧部76の屈曲部分をさらに屈曲させる向きの力が加わる。このような折曲部74および押圧部76の変形が元に戻ろうとする力により、押圧部76から書類などの被綴じ物Xの引き抜きに対して抵抗力となるような力が加わり、書類などの被綴じ物Xが綴じ具20から外れにくくなる。
さらに、押圧部76が折曲部74から基板22側に向かうにしたがって綴じ部材70の回転中心側に向かうように傾斜しているため、図12に示すように、書類などの被綴じ物Xが厚くなっても、書類などの被綴じ物Xが薄いときと比してやや立ちぎみとはなるが、押圧部76は書類などの被綴じ物Xの面に対して直交する位置にはなりにくく、書類などの被綴じ物Xの抜け落ちに対する抵抗力を保つことができる。
なお、押圧部76の形状としては、綴じ部材70の端部を折り曲げた形状に限らず、図13に示すように、湾曲する板状の綴じ部材70の先端部を押圧部76としてもよい。この場合、綴じ部材70の断面形状を半円形などの形状にしておけば、図14に示すように、書類などの被綴じ物Xが厚みに関係なく、書類などの被綴じ物Xの面に対する押圧部76の角度にあまり変わりはない。そのため、綴じ部材70の全体で書類などの被綴じ物Xの引き抜き方向にかかる力に対抗することができ、書類などの被綴じ物Xが外れにくくなる。それに対して、図15に示すように、綴じ部材70の断面形状が矩形に折り曲げられた形状である場合、書類などの被綴じ物Xが厚くなると、押圧部76が書類などの被綴じ物Xの引き抜き方向に傾斜するため、書類などの被綴じ物Xの引き抜き方向にかかる力に対する抵抗力が弱く、書類などの被綴じ物Xが外れやすくなる。したがって、綴じ部材70の先端部を折り曲げないで押圧部74とする場合、綴じ部材70の断面形状は、半円形などのような湾曲した形状にすることが好ましい。
また、綴じ部材70を折り曲げて押圧部76とする場合、図16に示すように、1回だけ綴じ部材70の先端部を回転中心側に折り曲げて押圧部76としてもよい。この場合、折曲部74は形成されないが、書類などの被綴じ物Xを引き抜くような力が加わったときに、押圧部76の傾斜方向とは逆向きの力が加わり、押圧部76が起き上がるように変形する。そのため、押圧部76の変形が元に戻ろうとする力により、書類などの被綴じ物Xの引き抜きに対して抵抗力を得ることができる。なお、図13、図15、図16などに示すような押圧部76を有する綴じ具20においても、図8ないし図10に示すように、押圧部76で押圧する部分は、1本の直線状であってもよいし、直線上の複数個所における点または線状の部分であってもよい。
綴じ部材70を開いたとき、図17(A)(B)に示すように、基板22からの押圧部76の高さHが同じであれば、綴じ部材70の幅が大きいほうが、基板22の面上において、閉じたときの位置とのずれXが小さくなる。そのため、書類などの被綴じ物Xを綴じるときに、綴じ部材70が開いたときの押圧部76の位置から書類などの被綴じ物Xの綴じ位置までの誤差が少なく、書類などの被綴じ物Xの綴じ込みを容易にすることができる。
前記実施の形態においては、ばね部材50の綴じ部材70への固定側の端部50cが、軸受板24に近い位置に形成されたが、押圧部76の長手方向において全体的に力が加わるようにするために、折曲部74の長手方向における中央近傍においてばね部材50の綴じ部材70への固定側の端部50cが固定されるようにしてもよい。
このように、この発明の一実施の形態である綴じ具20では、綴じ部材70が書類などの被綴じ物Xの綴じ位置で動作するため、書類の所定の位置で正確に保持することが可能である。さらに、ばね部材によって、綴じ部材70の先端側の押圧部76近傍が付勢されるため、操作レバー60を操作することにより力が効率的に押圧部76に加わり、書類などの被綴じ物Xが外れにくくなる。
この発明は、前記実施の形態にかぎらず、この発明の思想に基づき種々変更することが可能である。
次に、前記図1ないし図7図示実施の形態の変形例について説明する。
図18は、この発明の一実施の形態である綴じ具を示す斜視図であり、図19はこの綴じ具を閉じた状態を示す斜視図であり、図20は図18に示す綴じ具のばね部材及びスペーサー部の近傍を表わした平面図解図であり、図21は図18に示す綴じ具のばね部材及びピンを示す平面図解図であり、図22は綴じ具を開いた状態を示す側面図解図であり、図23は綴じ具を閉じた状態を示す側面図解図であり、図24は図18に示す綴じ具の分解斜視図であり、図25は綴じ部材の正面図であり、図26は図18に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図解図であり、図27は図18に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図で、(A)は正断面図解図であり、(B)は一部分の側面図解図であり、図28は図18に示す綴じ具で少ない書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図であり、図29は図18に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図で、(A)は正断面図解図であり、(B)は一部分の側面図解図であり、図30は図18に示す綴じ具で多い書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。
綴じ具220は、金属製薄板によって形成される台部材を構成する板状本体たる基板222を含む。基板222の幅方向の第2端部における直線状長手端縁に操作部材固定部を構成する軸受部を備え、軸受部は、図24に示すように、基板222に対して直立する起立面部を有する軸受板224が一体的に形成されてなる。軸受板224は、基板222の長手方向の手前側端縁より向こう側端縁近傍に至るまで連続して形成される。軸受板224の長手方向の一端側(向こう側)には、操作部材固定部を構成する円形の貫通孔226が形成され、軸受板224の長手方向の他端側(手前側)には、後述の操作レバーを固定するための固定用凸部228が形成される。固定用凸部228は、たとえば軸受板224に4角形の孔を形成し、孔の上方部分を基板222側に押し出すことにより形成される。
軸受板224の貫通孔226形成部の向こう側近傍において、軸受板224と適宜な間隔を隔てて基板222の長手方向の一端側の角部が切り起こされ、枢支部230が形成される。枢支部230の主面は、軸受板224の主面と直交するように形成される。この枢支部230には、円形の貫通孔232が形成される。さらに、固定用凸部228の手前側近傍において、枢支部230の主面に平行な面を有する別の枢支部234が形成される。枢支部234は、基板222にU字状の切り込みを形成し、この部分を切り起こすことにより形成される。この枢支部234には、円形の貫通孔236が形成される。これらの枢支部230と枢支部234とは対向し、その貫通孔232,236を結ぶ線は、軸受板224の基板222側の主面に平行となるように配置される。
さらに、これらの枢支部230,234の間であって、枢支部230の貫通孔232と枢支部234の貫通孔236とを結ぶ線より軸受部224から離れる側において、軸受板224の面と平行な面を有する軸受部238が形成される。この軸受部238も、基板222にU字状の切り込みを形成し、この部分を切り起こすことにより形成される。この軸受部238には、円形の貫通孔240が形成され、軸受板224の貫通孔226と軸受部238の貫通孔240とが対向するように配置される。すなわち、枢支部230の貫通孔232と枢支部234の貫通孔236とを結ぶ線と、軸受板224の貫通孔226と軸受部238の貫通孔240とを結ぶ線とが、互いに斜交するように形成される。また、基板222の幅方向の他端側には、2つの凸部242が形成される。これらの凸部242は、基板222の長手方向に一定の間隔をおいて並んで形成される。そして、基板222の長手方向の両側には、綴じ具220をファイルなどに取り付けるための貫通孔244が向こう側と手前側とに一対形成される。
軸受板224の貫通孔226と軸受部238の貫通孔240には、軸246が挿通され、軸246に捩りコイルばねからなるばね部材250および操作部材たる操作レバー260が取り付けられる。
ばね部材250は、軸246の外周に巻装された巻線部250aと、前記巻線部250aの一端から綴じ部材270側に延びる第1端部250cと、前記巻線部250aの軸受板224側の他端から操作部材260側に直線状に延びる第2端部250bとを有している。
ばね部材250の第2端部250bは、巻線部250aの軸受板224側でその後側の上端より手前側に直線状に延び、その先端が外力を受けないときは、その先端が手前側に斜め上方に向けて延びるように形成されている。
第1端部250cは、巻線部250aの軸受部238側でその手前側の下端より軸受板224とは反対側に延びた立ち上がり部250bを備え、外力を受けないときは略L字状となるように、上方に延びた立ち上がり部250dの上端から斜め上方に架け渡し部250eが延び、架け渡し部250eの自由端側に水平方向に屈曲した係止部250fが突設されている。
前記外力が作用しない第1端部250cと外力が作用しない第2端部250b(特に立ち上がり部250b)とは、巻線部250aからその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びる略八の字状に形成されている。
基板222は、軸246の一端を軸支する軸固定部たる軸受板224と、前記軸受板224の貫通孔226より向こう側にわずかにずれた位置に形成され、軸246の他端を軸支する軸固定部たる軸受部238とを有する。
軸受板224の貫通孔226に固定された軸246は、その綴じ部材270側である軸受部238側の方が、軸246の軸受板224側を中心にして操作レバー260の自由端より離れる方向に水平面上において回転した位置において、軸受部238の貫通孔240に固定されている。
ばね部材250は、軸固定部たる軸受板224と軸受部238との間において、巻線部250aが軸246の軸回りに略水平に装着され、前記外力が作用しない第2端部250bは、操作レバー260の長手方向と略平行に操作レバー260に固定されている。
すなわち、前記外力が作用しない第2端部250bは、被綴じ物Xを押圧するロック状態とロックを解除する状態とに操作レバー260を回動させる方向、すなわち操作レバー260が回動する軌道面に沿って、操作レバー260に固定されている。
巻線部250aの内径は、軸246の外径と略同じで、殆んどクリアランスがない状態において、軸246の外周面上に巻線部250aが巻装されている。
すなわち、巻線部250aは、操作レバー260の長手方向とは斜めに交差するように第2端部250b側から第1端部250c側に向けて延び、ばね部材250の第1端部250cの側が、第2端部250bの側より向こう側の位置において、基板222に固定されている。
ばね部材250に外力が作用しないとき、第1端部250cは、操作レバー260の自由端を軸246を枢軸として押し上げるように形成され、第2端部250bは、綴じ部材270を基板222の表面に接近するように形成されている。
ばね部材250は、第2端部250cが操作レバー260の長手方向と略平行に操作レバー260に固定されているので、操作レバー260を倒伏位置に向けて押し下げるとき、軸受板224と略平行な方向すなわち垂直方向に向けて押し下げ、軸受板224に形成された固定部たる固定用凸部228に係止させることができる。
操作レバー260は、金属板などによって長尺状に形成され、その強度を高めるために、横断面略L字状または横断面略U字状に形成され、軸受板224側の第1垂直側壁260aと、第1垂直側壁260aと一定の間隔をおいて平行に形成された第2垂直側壁260bとを備える。
操作レバー260の長手方向の一端側における第1垂直側壁260aには、円形の貫通孔262が形成される。そして、軸246が、操作レバー260の貫通孔262と第1垂直側壁260aの内側に配設されたばね部材250の巻線部250aとに挿通するようにして、軸受板224および軸受部238に取り付けられる。ばね部材250の第2端部250bは、操作レバー260の内側に沿って配置され、操作レバー260の第1垂直側壁260aの一部を内側に折り曲げた折曲片264によって固定される。さらに、操作レバー260の第1垂直側壁260aには、軸受板224の固定用凸部228に対応する位置に矩形の貫通孔266が形成される。この貫通孔266に固定用凸部228が嵌め込まれることにより、操作レバー260が軸受板224に固定される。また、操作レバー260の長手方向の他端側は、幅広の操作部260cが形成され、指で操作しやすくなっている。
なお、固定用凸部228は、操作レバー260の第1垂直側壁260a及び第2垂直側壁260bが基板222の表面に達する前に、操作レバー260の貫通孔262から外れる幅を有している。
前記操作レバー260は、軸受板224に固定する部位である固定部たる第1垂直側壁260aを備え、軸受板224は、前記操作レバー260の第1垂直側壁260aと接して操作レバー260を固定する部位である操作部材固定部たる貫通孔226周辺に、スペーサー324を備える。
すなわち、軸246の固定部たる貫通孔226の周辺は、操作レバー260側に向けて円環状に打ち出し膨出されたスペーサー324が形成されている。そして、スペーサー324の突出分だけ軸受板224の内面と操作レバー260の第1垂直側壁260aの外面との間に間隔があき、操作レバー260をロック状態とロックを解除する状態とに回動させるとき、ばね部材250の不要な力が操作レバー260にかかることなく操作レバー260が軸受板224に擦れることがない。
この実施の形態においては、スペーサー324が軸受板224に形成されたが、スペーサー324は、操作レバー260側に形成してもよく、また軸受板224と操作レバー260の両方に形成してもよい。例えば、操作レバー260の第1垂直側壁260aの周辺を、軸受板224側に向けて円環状に膨出されたスペーサーを形成するようにしてもよい。
さらに、基板222上には、平面視略長方形状の綴じ部材270が、基板222の長手方向に延びて軸受板224と平行に取り付けられ、軸受板224とは反対側の長手端縁が基板222の表面に接近離間するように形成される。綴じ部材270は、たとえば1枚の金属板によって形成される。綴じ部材270は、たとえば枢支部230,234の距離に略等しい長さを有し、幅方向において上方に向けて膨らむように屈曲する形状(断面略L字状)に形成される。
そして、綴じ部材270の幅方向の軸受板224側において、その長手方向の両側に突出する枢軸たる突出片272が形成される。これらの突出片272が、枢軸受けたる枢支部230の貫通孔232および枢軸受けたる枢支部234の貫通孔236に嵌め込まれる。したがって、綴じ部材270は、2つの突出片272を結ぶ線を回転中心として回動可能となっている。なお、突出片272の強度を高め、貫通孔232,236内で突出片272が回転しやすいように、突出片272は幅方向に屈曲するように形成される。このように、綴じ部材270から突出する突出片272を枢支部230,234の貫通孔232,236に嵌め込むことにより、別部品たる回転軸などを用いて綴じ部材270を回動可能に保持する場合に比べて、部品数を少なくすることができる。
また、綴じ部材270の幅方向における軸受板224の反対側は、上述の回転中心側(突出片272側)に向かって水平面に対して略20°折り曲げられ、折曲部274が形成される。折曲部274は、綴じ部材270の手前側端縁より向こう側端縁に至るまで連続して形成される。さらに、折曲部274の先端側が基板222側に向かって折り曲げられ、書類などの被綴じ物Xを押えるための押圧部276が形成される。押圧部276は、折曲部274の手前側端縁より向こう側端縁に至るまで連続して形成される。押圧部276は、綴じ部材270が基板222側に閉じた状態のときに、折曲部274から基板222に向かうにしたがって、綴じ部材270の回転中心側に傾斜するように形成される。したがって、折曲部274と押圧部276とは、略L字状に連設される。この押圧部276によって、書類などの被綴じ物Xが1本の直線状に押圧される。ここで、綴じ部材270が基板222側に閉じた状態のときに、折曲部274は綴じ部材270の端部側から綴じ部材270の内側に向けて上昇する。
綴じ部材270は、図25において示すように、突出片272側より軸受板224とは反対側の斜め上方に延びた立ち上がり部270aと、立ち上がり部270aの上端から斜め下方(水平面に対して略22°)に向けて延びた架け渡し部270bと、架け渡し部270bの自由端に形成された折曲部274および押圧部276とを備え、前記立ち上がり部270aと架け渡し部270bと折曲部274および押圧部276とは、一体形成されている。
架け渡し部270bの自由端には、綴じ部材270の手前側端縁より向こう側端縁に亘って斜め下方(垂直面に対して略15°)に向けて折り曲げられて、屈曲部270cが形成されている。屈曲部270cの自由端には、折曲部274が連設され、折曲部274は、架け渡し部270bと一定の間隔をおいて略平行に形成され、書類などの被綴じ物Xを押えるときに架け渡し部270b側に若干撓みつつ押圧部276が書類などの被綴じ物Xを押圧し得るように形成されている。
綴じ部材270の立ち上がり部270aは、操作レバー260を固定用凸部228から外すことができるスペースを確保するように、軸受板224との間が上方に向かうに従って拡がる傾斜面(垂直面に対して略45°傾斜した面)が形成されている。
ばね部材250は、第1端部250cが綴じ部材270の内面に近似した形状に形成され、ばね部材250の立ち上がり部250dが綴じ部材270の立ち上がり部270aの内面近傍にそしてばね部材250の架け渡し部250eが綴じ部材270の架け渡し部270bの内面近傍に位置するように、綴じ部材270の内面側に設けられている。
折曲部274には、矩形の貫通孔278が形成され、ばね部材250の第1端部250cが架け渡し部270b側より嵌め込まれ、ばね部材250の第1端部250cの先端部(係止部250f)が折り曲げられて貫通孔278から外れないようにされている。この実施の形態においては、貫通孔278は、綴じ部材270の前後端に形成された突出片272の間において、軸246に巻装された巻線部250aに近い位置に形成されている。さらに、押圧部276には、書類などの被綴じ物Xを押さえ付けたときの力による変形を防ぐために、直線状のリブ280が形成されている。
ばね部材250の先端部(係止部250f)は、図26において示すように、綴じ部材270が閉じた状態のときと開いた状態のときのいずれのときにも、基板222の幅方向における位置は殆ど変わらない。そして、綴じ部材270が綴じる書類などの被綴じ物Xを押圧して操作レバー260を固定用凸部228に係止させたときには、ばね部材250の第1端部250cが屈曲状態から伸びた状態になるとともに先端部(係止部250f)がねじれて係止部250fが水平状態から下向きに変形するが、このばね部材250の変形状態を許容できるように、貫通孔278が折曲部274の長手方向及び幅方向に延びている。
基板222は、枢支部234の突出片272より外側において、綴じる書類などの被綴じ物Xの端縁を揃えるための軸受板224の面と平行な面を有する、用箋揃え部290が形成されている。
用箋揃え部290も、基板222にU字状の切り込みを形成し、この部分を切り起こすことにより形成される。
なお、枢支部234は、軸受板224とは反対側の端縁が、用箋揃え部290の軸受板224とは反対側の表面と同一平面(想像上)上に揃うように形成されている。
したがって、枢支部234の端縁がガイドとなって、用箋揃え部290に綴じる書類などの被綴じ物Xの端縁を当接させて綴じることができる。
このような綴じ具220は、たとえば基板222に形成された貫通孔244に取付用金具などを挿通することにより、ファイルなどに取り付けられる。そして、操作レバー260を操作することにより、綴じ部材270を開閉することができる。ここで、図18に示すように、操作レバー260を上げることにより、ばね部材250の他方側250cが綴じ具220を持ち上げ、基板222と綴じ部材270の押圧部276との間に隙間が生じる。この隙間に書類などの被綴じ物Xが挿入され、操作レバー260を下げることにより、綴じ部材270が閉じて、押圧部276によって書類などの被綴じ物Xが基板222に向かって押し付けられる。つまり、操作レバー260を下げることにより、ばね部材250の巻線部250aが締め付けられ、ばね部材250の第1端部250cによって、押圧部276が基板222方向に付勢される。
このとき、図27及び28に示すように、書類などの被綴じ物Xに対して、押圧部276が斜めに押し付けられる。そして、書類などの被綴じ物Xを引き抜くような力が加わったとき、押圧部276の傾斜方向とは逆向きの力が加わるとともに、折曲部274および押圧部276の屈曲部分をさらに屈曲させる向きの力が加わる。このような折曲部274および押圧部276の変形が元に戻ろうとする力により、押圧部276から書類などの被綴じ物Xの引き抜きに対して抵抗力となるような力が加わり、書類などの被綴じ物Xが綴じ具220から外れにくくなる。
さらに、押圧部276が折曲部274から基板222側に向かうにしたがって綴じ部材270の回転中心側に向かうように傾斜しているため、図29及び30に示すように、書類などの被綴じ物Xが厚くなっても、書類などの被綴じ物Xが薄いときと比してやや立ちぎみとはなるが、押圧部276は書類などの被綴じ物Xの面に対して直交する位置にはなりにくく、書類などの被綴じ物Xの抜け落ちに対する抵抗力を保つことができる。
この発明は、前記実施の形態にかぎらず、この発明の思想に基づき更に変更することが可能である。
このZ式金具、すなわち綴じ具620は、図31及び32に示すようなファイル・バインダー類を構成する表紙の背表紙に沿って取り付けられる台部材を構成する板状本体たる基板622を含み、基板622の幅方向の一端側に軸受板624が直立して設けられている。軸受板624には、基板622に対して垂直な平面内で回動可能に、操作レバー660が軸支され、内側面には操作レバー660をロック状態にする固定用凸部628が突設されている。
操作レバー660は、軸受板624側の側壁に固定用凸部628に係合されて、操作レバー660をロック状態にするための嵌合孔662が穿設されている。
さらに、操作レバー660の回動と連動して基板622に対して接近離間する綴じ部材670が設けられる。綴じ部材670と操作レバー660との間には、操作レバー660を操作したときに、綴じ部材670を基板622側に付勢するためのばね部材650が設けられている。このばね部材650を挟んで両側に、クランク692が取り付けられる。クランク692は、軸受板624と綴じ部材670の間に掛け渡され、綴じ部材670が基板622に対してほぼ平行な姿勢で基板622に接近離間するようにしている。綴じ部材670は、断面略逆U字状の断面形状を有し、幅方向の両側で書類などの被綴じ物Xを押える構成となっている。
ばね部材650は、軸受板624に設けた支点軸646に外嵌する巻線部650aの両端から延長させた入力腕たる第2端部650b及び出力腕たる第1端部650cとからなり、前記第2端部650bを操作レバー660に連結すると、共に前記第1端部650cの先端から略直角に延長させた架け渡し部650eを、綴じ部材670に設けた長手方向に長い長孔(図示せず)に嵌入させるように形成されている。
従って、操作レバー660は、押し下げた後、水平移動させ、且つ、固定用凸部628を貫通孔662に嵌入させると、操作レバー660がロックされる。このロックを解除するには、操作レバー660を前記とは逆方向に水平移動させればよい。
このような綴じ具620では、操作レバー660を操作することにより、綴じ部材670が軸受板624に沿って移動しながら基板622方向に変位し、書類などの被綴じ物Xを挟み込んで保持することができる
ばね部材650は、軸646の外周に巻装された巻線部650aと、前記巻線部650aから綴じ部材670側に延びる第1端部650cと、前記巻線部650aから操作部材660側に直線状延びる第2端部650bとを有し、前記外力が作用しない第1端部650cと外力が作用しない第2端部650bとは、巻線部650aからその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びる略八の字状に形成されている。
基板622は、軸646の一端を軸支する軸固定部たる軸受板624と、前記軸受板624の貫通孔626より向こう側にわずかにずれた位置に形成され、軸646の他端を軸支する軸固定部たる軸受部638とを有する。
軸受板624の貫通孔626に固定された軸646は、その綴じ部材670側である軸受部638側の方が、軸646の軸受板624側を中心にして操作レバー660の自由端より離れる方向に水平面上において回転した位置において、軸受部638の貫通孔640に固定されている。
ばね部材650は、軸固定部たる軸受板624と軸受部638との間において、巻線部650aが軸646の軸回りに略水平に装着され、前記外力が作用しない第2端部650bは、操作レバー660の長手方向と略平行に操作レバー660に固定されている。
すなわち、前記外力が作用しない第2端部650bは、被綴じ物Xを押圧するロック状態とロックを解除する状態とに操作レバー660を回動させる方向、すなわち操作レバー660が回動する軌道面に沿って、操作レバー660に固定されている。
巻線部650aの内径は、軸646の外径と略同じで、殆んどクリアランスがない状態において、軸646の外周面上に巻線部650aが巻装されている。
すなわち、巻線部650aは、操作レバー660の長手方向とは斜めに交差するように第2端部650b側から第1端部650c側に向けて延び、ばね部材650の第1端部650cの側が、第2端部650bの側より向こう側の位置において、基板622に固定されている。
ばね部材650に外力が作用しないとき、第1端部650cは、操作レバー660の自由端を軸646を枢軸として押し上げるように形成され、第2端部650bは、綴じ部材670を基板622の表面に接近するように形成されている。
ばね部材650は、第2端部650cが操作レバー660の長手方向と略平行に操作レバー660に固定されているので、操作レバー660を倒伏位置に向けて押し下げるとき、軸受板624と略平行な方向すなわち垂直方向に向けて押し下げ、軸受板624に形成された固定部たる固定用凸部628に係止させることができる。
操作レバー660は、金属板などによって長尺状に形成され、その強度を高めるために、横断面略L字状または横断面略U字状に形成され、軸受板624側の第1垂直側壁660aと、第1垂直側壁660aと一定の間隔をおいて平行に形成された第2垂直側壁660bとを備える。
操作レバー660の長手方向の一端側における第1垂直側壁660aには、円形の貫通孔662が形成される。そして、軸646が、操作レバー660の貫通孔662と第1垂直側壁660aの内側に配設されたばね部材650の巻線部650aとに挿通するようにして、軸受板624および軸受部638に取り付けられる。ばね部材650の第2端部650bは、操作レバー660の内側に沿って配置され、操作レバー660の第1垂直側壁660aの一部を内側に折り曲げた折曲片664によって固定される。さらに、操作レバー660の第1垂直側壁660aには、軸受板624の固定用凸部628に対応する位置に矩形の貫通孔666が形成される。この貫通孔666に固定用凸部628が嵌め込まれることにより、操作レバー660が軸受板624に固定される。また、操作レバー660の長手方向の他端側は、幅広の操作部660cが形成され、指で操作しやすくなっている。
なお、固定用凸部628は、操作レバー660の第1垂直側壁660a及び第2垂直側壁660bが基板622の表面に達する前に、操作レバー660の貫通孔662から外れる幅を有している。
前記操作レバー660は、軸受板624に固定する部位である固定部たる第1垂直側壁660aを備え、軸受板624は、前記操作レバー660の第1垂直側壁660aと接して操作レバー660を固定する部位である操作部材固定部たる貫通孔626周辺に、スペーサー724を備える。
すなわち、軸646の固定部たる貫通孔626の周辺は、操作レバー660側に向けて円環状に打ち出し膨出されたスペーサー724が形成されている。そして、スペーサー724の突出分だけ軸受板624の内面と操作レバー660の第1垂直側壁660aの外面との間に間隔があき、操作レバー660をロック状態とロックを解除する状態とに回動させるとき、操作レバー660が軸受板624に擦れることがない。
この実施の形態においては、スペーサー724が軸受板624に形成されたが、スペーサー724は、操作レバー660側に形成してもよく、また軸受板624と操作レバー660の両方に形成してもよい。例えば、操作レバー660の第1垂直側壁660aの周辺を、軸受板624側に向けて円環状に膨出されたスペーサーを形成するようにしてもよい。
この発明は、前記実施の形態に限らず、この発明の思想に基づき、種々変更することが可能である。
例えば、図18ないし30において図示した実施の形態である綴じ具220を、次のように変更してもよい(図33及び図34図示)。
板状の台部材たる基板222と、前記基板222上において被綴じ物Xを押圧して保持する押圧部276を有する綴じ部材270と、前記基板222の軸246に固定され、被綴じ物Xを押圧するロック状態とロックを解除する状態とに回動可能に設けられた操作部材たる操作レバー260と、前記基板222上に固定された軸246に装着され、前記操作レバー260に連結されるとともに綴じ部材270に連結され、被綴じ物Xを押圧する方向に綴じ部材270を付勢するばね部材250とを含み、前記ばね部材250は、軸246の外周に装着された巻線部250aと、前記巻線部250aから綴じ部材270側に延びる第1端部250cと、前記巻線部250aから操作レバー260側に延びる第2端部250bとを有し、前記外力が作用しない第1端部250cと外力が作用しない第2端部250bとは、巻線部250aからその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、前記基板222は、板状本体たる基板222と、その一端部より上方に向けて突設された操作部材固定部を構成する軸受部たる軸受板224とを備え、前記軸受板224は、操作レバー260の固定部を枢支し、且つ軸246の固定部の周辺において、操作レバー260側に向けて突設され、操作レバー260と接触するスペーサー324が形成されている。
前記ばね部材250は、巻線部250aが捩りコイルばねで、第2端部250bは、ばね部材250の長手方向に直線状に延びて形成され、その先端部は軸受板224の内側に近い位置まで延びている。巻線部250aは、綴じ部材270の長手方向と略直交するように、第2端部250b側から第1端部250c側に向けて延びて形成されている。
前記基板222は、軸246の両端を軸支する軸固定部たる軸受部238を有し、前記操作レバー60は、自由端とは反対側端の近傍で、前記軸受板224と軸受部238との間において、軸246により、軸受板224と軸受部238とに回動自在に固定されている。
そして、前記ばね部材250は、軸固定部たる軸受板224と軸受部238との間において、軸受板224と直交するように、巻線部250aが軸246の軸回りに装着されている。
前記軸受部238は、操作レバー260の固定部を枢支し、且つ軸246の固定部の周辺において、操作レバー260側に向けて突設され、操作レバー260と接触するスペーサー324が形成されているので、前記巻線部250aは、少なくとも巻線部250aの第2端部250b側より第2端部250bの先端の拡がった幅に対応する距離を、操作レバー260を固定する軸受部238より綴じ部材270側の方向に離れて前記操作レバー260の固定部の近傍において固定されている。
ばね部材250の第2端部250bは、ロックを解除する方向に力を作用させることが少なく、操作レバ−260を被綴じ物Xを押圧するロック状態にするために軸受部238側に移動させるときもまたロックを解除するために軸受部238とは離れる方向に向けて移動させるときにも、操作レバー260は不要な力がかかることなく操作でき、操作性が良い。
また、固定用凸部228を軸受板224に形成したが、固定用凸部228を操作レバー260に形成し、それに対応して貫通孔266を軸受板224に形成してもよい。
また、スペーサー324は、前記実施の形態のスペーサー324のように軸受板224の操作レバー260と対向する主面より膨出するのではなく、別途軸受部238と同様に軸受板224よりスペーサの高さ分すなわち第二端部250bの拡がった距離に相当する分離れて、板本体たる基板222より起立するようにしてもよい。
この発明の一実施の形態である綴じ具を示す斜視図である。 図1に示す綴じ具を閉じた状態を示す斜視図である。 図1に示す綴じ具のばね部材及びスペーサー部の近傍を表わした平面図解図である。 図1に示す綴じ具のばね部材及びピンを示す平面図解図である。 図1に示す綴じ具を開いた状態を示す側面図解図である。 図1に示す綴じ具を閉じた状態を示す側面図解図である。 図1に示す綴じ具の分解斜視図である。 図1に示す綴じ具の押圧部の変形例を示す平面図である。 図1に示す綴じ具の押圧部の他の変形例を示す平面図である。 図1に示す綴じ具の押圧部のさらに他の変形例を示す平面図である。 図1に示す綴じ具で少ない書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。 図1に示す綴じ具で多い書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。 他の押圧部を有する綴じ部材で少ない書類を綴じた状態を示す図解図である。 図12に示す綴じ部材で多い書類を綴じた状態を示す図解図である。 さらに他の押圧部を有する綴じ部材で多い書類を綴じた状態を示す図解図である。 別の押圧部を有する綴じ部材で書類を綴じた状態を示す図解図である。 (A)(B)は、綴じ部材の幅と綴じ部材が開いたときのずれとの関係を示す図解図である。 この発明の一実施の形態である綴じ具を示す斜視図である。 この綴じ具を閉じた状態を示す斜視図である。 図18に示す綴じ具のばね部材及びスペーサー部の近傍を表わした平面図解図である。 図18に示す綴じ具のばね部材及びピンを示す平面図解図である。 綴じ具を開いた状態を示す側面図解図である。 綴じ具を閉じた状態を示す側面図解図である。 図18に示す綴じ具の分解斜視図である。 綴じ部材の正面図である。 図18に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図解図である。 図18に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図で、(A)は正断面図解図であり、(B)は一部分の側面図解図である。 図18に示す綴じ具で少ない書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。 図18に示す綴じ具の綴じ部材及びばね部材の作動状態を示す図で、(A)は正断面図解図であり、(B)は一部分の側面図解図である。 図18に示す綴じ具で多い書類を綴じたときの押圧部の状態を示す図解図である。 この発明の綴じ具のさらに他の例を示す斜視図である。 図31に示す綴じ具の開いた状態を示す斜視図である。 図18に示す綴じ具を変形した例を示す平面図解図である。 図33に示す綴じ具のばね部材及びピンを示す平面図解図である。 従来の綴じ具の一例を示す図解図である。
符号の説明
20,220 綴じ具
22,222 基板
24,224 軸受板
124,324,724 スペーサー
26,226 貫通孔
28,228 固定用凸部
30,34,230,234 枢支部
32,36,40,232,236,240 貫通孔
38,238 軸受部
42 凸部
44 貫通孔
46,246 軸
50,250 ばね部材
50a,250a 巻線部
50b,250b 第2端部
50c,250c 第1端部
50d,250d 立ち上がり部
50e,250e 架け渡し部
50f,250f 係止部
60,260 操作レバー
60a 第1垂直側壁
60b 第2垂直側壁
62,262 貫通孔
64,264 折曲片
66,266 貫通孔
70,270 綴じ部材
270a 立ち上がり部
270b 架け渡し部
270c 屈曲部
72,272 突出片
74,274 折曲部
76,276 押圧部
78,278 貫通孔
80,280 リブ
90 用箋揃え部
X 被綴じ物

Claims (10)

  1. 板状の台部材と、
    前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能に設けられた操作部材と、
    前記台部材に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、
    前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、
    前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、
    前記外力が作用しない第2端部は、操作部材をロックするための移動方向と略平行に操作部材に固定された、綴じ具。
  2. 板状の台部材と、
    前記台部材上において台部材に接近離間自在に設けられ、台部材の面に接近し被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記台部材上の軸に固定され、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに前記軸を中心に回動可能に設けられた操作部材と、
    前記台部材上に固定された軸に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、
    前記ばね部材は、前記軸の外周に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材の長手方向に延びる第2端部とを有し、
    前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れる方向に向けて延びるように形成され、
    前記外力が作用しない第2端部は、操作部材のロックするために回動する軌道面に沿って操作部材に固定された、請求項1に記載の綴じ具。
  3. 前記ばね部材は、巻線部が捩りコイルばねで、
    第2端部は、操作部材の長手方向と略平行した直線状に延びて形成され、
    巻線部は、操作部材の長手方向と斜めに交差するように、第2端部側から第1端部側に向けて延びて形成された、請求項1または2に記載の綴じ具。
  4. 前記台部材は、軸の両端を軸支する軸固定部を有し、
    前記操作部材は、自由端とは反対側端の近傍で、前記軸固定部の間において軸により、軸固定部に回動自在に固定され、
    前記ばね部材は、軸固定部の間において、巻線部が軸の軸回りに装着され、
    前記軸は、装着されたばね部材の第1端部の側が、操作部材の自由端より離れる方向で第2端部の側より向こう側の位置において台部材の軸固定部に固定された、請求項1ないし3のいずれかに記載の綴じ具。
  5. 板状の台部材と、
    前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、
    前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、
    前記台部材は、前記操作部材の固定部を固定する操作部材固定部を備え、
    前記ばね部材は、台部材に軸にて装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、
    前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、
    前記巻線部は、前記軸の長さ方向において、第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に移動されて前記操作部材の固定部の近傍において固定された、綴じ具。
  6. 板状の台部材と、
    前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、
    前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、
    前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する軸受部を備え、
    前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、
    前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、
    前記巻線部は、巻線部の第2端部側より第2端部の先端の拡がった幅に対応して、操作部材と対向する軸受部の主面より第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に離れて前記操作部材の固定部の近傍において固定された、綴じ具。
  7. 板状の台部材と、
    前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、
    前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、
    前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、
    前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する操作部材固定部を備え、
    前記操作部材の固定部及び/又は台部材の操作部材固定部には、巻線部を第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に離すためのスペーサーが形成された、綴じ具。
  8. 板状の台部材と、
    前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記台部材の軸に固定され、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに回動可能に設けられた操作部材と、
    前記台部材上に固定された軸に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、
    前記ばね部材は、軸の外周に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、
    前記台部材は、板状本体と、その一端部より上方に向けて突設された軸受部とを備え、
    前記軸受部は、操作部材の固定部を枢支し、且つ軸の固定部の周辺において、操作部材側に向けて突設され、操作部材と接触するスペーサーが形成された、請求項7に記載の綴じ具。
  9. 板状の台部材と、
    前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、
    前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、
    前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、
    前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、
    前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する操作部材固定部を備え、
    前記台部材の操作部材固定部は、巻線部を第2端部の先端の拡がる方向とは反対方向に移動されて形成された、綴じ具。
  10. 板状の台部材と、
    前記台部材上において被綴じ物を押圧して保持する押圧部を有する綴じ部材と、
    前記台部材上において、被綴じ物を押圧するロック状態とロックを解除する状態とに移動可能にその固定部において台部材に固定された操作部材と、
    前記台部材上に装着され、前記操作部材に連結されるとともに綴じ部材に連結され、被綴じ物を押圧する方向に綴じ部材を付勢するばね部材とを含み、
    前記ばね部材は、台部材に装着された巻線部と、前記巻線部から綴じ部材側に延びる第1端部と、前記巻線部から操作部材側に延びる第2端部とを有し、
    前記外力が作用しない第1端部と外力が作用しない第2端部とは、巻線部からその先端に向かうに従って、それぞれが離れ拡がる方向に向けて延びるように形成され、
    前記台部材は、前記操作部材の固定部と接して固定する軸受部を備え、
    前記軸受部は、軸受部の操作部材と対向する主面から巻線部を第2端部の拡がり方向とは反対側に離するためのスペーサーが形成された、綴じ具。
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