JP4196920B2 - 綴じ具 - Google Patents

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本発明は、ベースと紙押さえ部との間に紙葉類を挟持可能な綴じ具に関する。
従来より、ベースと、ベースとの間で紙葉類を挟持可能な位置に配される紙押さえ部と、前記紙押さえ部を前記ベースに接離可能に支持するリンクメンバと、前記紙押さえ部を前記ベースに接離させる操作力を受け付ける操作部と、前記操作部の動きに応動させて前記紙押さえ部を前記ベースに接離させるための応動機構と、前記操作部を綴じ位置に係止するストッパと、前記操作部が綴じ位置に係止している際に前記紙押さえ部を前記基板側に付勢する付勢要素とを有する綴じ具が知られている。このような綴じ具のリンクメンバとして、基端部を前記ベースに形成したリンクメンバ支持部に枢支させているとともに、回動端部を前記紙押さえ部に枢支させていて、基端部と回動端部とをアーム部を介して略最短距離で接続する構成が知られている。(例えば、特許文献1を参照。)
特開2003−291573号公報
しかして、紙葉類をリンクメンバ支持部に当接させる構成においては、綴じ込む紙葉類の量が多く、上面が前記リンクメンバの回動中心より上方に位置する場合、上部に位置する紙葉類は前記アーム部に当接し、該アーム部はリンクメンバ支持部から紙葉類側に向けて延伸するので、紙葉類は綴じ具から離間する方向にずれ、従って紙葉類が不揃いとなり見た目が損なわれる。さらに、このような構成では、紙葉類が綴じ具から離間する方向にずれることに起因して前記紙押さえ部と紙葉類の端縁との間の押さえしろが少なくなり、紙葉類を安定して保持できない不具合が発生し得る。
このような不具合を解消すべく、特許文献1記載の構成ではリンクメンバのアーム部から該リンクメンバの基端部と反対側に離間した位置に紙葉類の端縁を当接可能な当接面を有する突き当て片を形成しているが、このような構成においても、紙葉類をリンクメンバ支持部に当接させる構成と比較して紙葉類を綴じ具から離間する方向に位置させているので、前記紙押さえ部と紙葉類の端縁との間の押さえしろが少なくなる課題は残る。
本発明は、上記問題を解決すべく構成するものである。
すなわち本発明に係る綴じ具は、基板及び紙葉類に当接可能な当接面を形成した紙当て部を有するベースと、前記基板との間で紙葉類を挟持可能な位置に配される紙押さえ部と、前記紙押さえ部を前記ベースに接離可能に支持し紙葉類を配置する側の端縁が前記当接面と同一平面上に配置されるアーム部を有するリンクメンバとを具備するものであって、前記ベースが、前記基板から起立して設けたリンクメンバ支持部を有するとともに、このリンクメンバ支持部の少なくとも基端部に前記紙当て部を形成していることを特徴とする。
このようなものであれば、紙葉類の端縁は前記当接面又は前記アーム部の端縁に当接するが、これらアーム部の端縁と前記当接面とが同一平面上に位置するので、紙葉類の端縁を揃え見栄えを整えることができ、アーム部がリンクメンバ支持部から紙葉類側に向けて延伸する態様において綴じ込む紙葉類の量が多くアーム部の回動中心を越える場合に発生する紙葉類が不揃いとなる不具合を解消できるとともに、綴じ込む紙葉類の量が多い場合であっても紙葉類の当接面側の端縁が綴じ具から離間する方向にずれることを防ぐことができ、前記紙押さえ部と紙葉類の端縁との間の押さえしろを十分確保して紙葉類を安定して保持することができる。
さらに、前記ベースが、前記基板から起立して設けたリンクメンバ支持部を有するとともに、このリンクメンバ支持部の少なくとも基端部に前記紙当て部を形成しているので、少ない部品点数でかつ少ない製造工数でこのような綴じ具を実現することができる
特に、前記リンクメンバ支持部が、前記リンクメンバのアーム部を収納可能な凹部を有するとともに、前記凹部以外の部位を前記紙当て部としているものであれば、アーム部の回動中心の高さ方向位置を越えて前記紙当て部を形成できるので、より確実に紙葉類の端縁の位置決めを行うことができるようになる。
前記リンクメンバの回動端部が前記紙押さえ部を貫通するものであって、前記リンクメンバが前記紙押さえ部に収納される部分の径を、前記リンクメンバの他の部分と比較して大きくしているものであれば、前記紙押さえ部の幅方向の移動を前記リンクメンバにより規制でき、前記紙押さえ部が幅方向にずれることを防ぐことができる。
前記リンクメンバの回動端部が前記紙押さえ部を貫通するものであって、前記紙押さえ部の前記リンクメンバが貫通する部位の幅寸法を他の部位の幅寸法より小さくしているものであれば、前記リンクメンバの移動端を前記紙押さえ部の端縁を越えないようにすることができ、従って前記リンクメンバの移動端に指等を引っかける不具合の発生を防ぐことができる。
前記ベースが、前記基板の反綴じ側端縁から起立させて設けた起立壁と、前記基板の幅方向中間部から前記起立壁と平行に起立させて設けたリンクメンバ支持部とを有するとともに、前記起立壁及び前記リンクメンバ支持部により前記リンクメンバの基端部を枢支させているものであって、前記起立壁の外面に、前記リンクメンバの基端が突出することを防ぐ凹部を形成しているものであれば、前記リンクメンバの基端をこの凹部に収納し、前記リンクメンバの基端に指等を引っかける不具合の発生を防ぐことができる。
前記紙押さえ部を前記ベースに接離させる操作力を受け付ける操作部と、前記操作部の動きに応動させて前記紙押さえ部を前記ベースに接離させるための応動機構と、前記操作部を綴じ位置に係止するストッパと、前記操作部が綴じ位置に係止している際に前記紙押さえ部を前記基板側に付勢する付勢要素とをさらに有するものであれば、前記ストッパを利用して前記操作部を綴じ位置に係止しておくと前記付勢要素が機能して前記紙押さえ部が前記基板側に付勢されるので、紙葉類を安定して保持させることができる。
特に、一端部を前記紙押さえ部、他端部を前記操作部にそれぞれ接続してなるねじりコイルバネ部材を利用して、前記応動機構及び前記付勢要素を形成しているものであれば、少ない部品点数により前段で述べた効果を実現できる。
また、前記ストッパが、前記ベース又は前記操作部の一方に形成した係止爪と、他方に形成した係止孔とを係合させてなるものであれば、簡単な構成により紙葉類を安定して保持させることができる効果が得られる。
前記リンクメンバが、前記アーム部の両端から基端部及び回動端部がそれぞれ延伸する形状の線状部材であれば、このようなリンクメンバを簡単に形成でき、またこのようなリンクメンバをベース及び紙押さえ部に容易に取り付けることができる。
なお、本発明において、「綴じ側」とは紙葉類が配される側、「反綴じ側」とは紙葉類が配される側と反対側と示す概念である。
本発明に係る綴じ具は、アーム部の端縁と前記当接面とが同一平面上に位置するので、従来紙葉類の端縁を揃え見栄えを整えることができ、アーム部がリンクメンバ支持部から紙葉類側に向けて延伸する態様において綴じ込む紙葉類の量が多くアーム部の回動中心を越える場合に発生する紙葉類が不揃いとなる不具合を解消できるとともに、綴じ込む紙葉類の量が多い場合であっても前記紙押さえ部と紙葉類の端縁との間の押さえしろを十分確保して紙葉類を安定して保持することができる。さらに、ベースが、前記基板から起立して設けたリンクメンバ支持部を有するとともに、このリンクメンバ支持部の少なくとも基端部に前記紙当て部を形成しているので、少ない部品点数でかつ少ない製造工数でこのような綴じ具を実現することができる
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本発明に係る綴じ具1は、例えば図1に示すように、書類等の紙葉類Pを綴じた状態で収納可能なファイルFに適用されるものである。このファイルFは、表紙体Hと、この表紙体Hの内面に一体的に取付けられる綴じ具1とを有する。この綴じ具1は、紙葉類を綴じる位置である綴じ位置と、紙葉類の着脱が可能な開放位置との間で変化可能である。
先ず、この表紙体Hについて簡単に説明しておくと、この表紙体Hは、例えば合成樹脂素材からなる一体成形品であり、背表紙H1と、背表紙H1を挟んで一対にして設けた表表紙H2及び裏表紙H3とを有するものである。この表紙体Hは、背表紙H1と表表紙H2との境界部分、及び背表紙H1と裏表紙H3との境界部分にそれぞれヒンジとして機能する溝部Mを設け、これら溝部Mを利用して谷折りに折畳可能に構成されている。
綴じ具1は、綴じ位置における全体斜視図を図2、開放位置における全体斜視図を図3、平面図を図4の(a)、綴じ側側面図を同図の(b)、正面図を同図の(c)にそれぞれ図示するように、表紙体Hに固定され、基板たるベース本体21を有するベース2と、このベース本体21との間に紙葉類Pを挟持可能な位置に配される紙押さえ部3と、この紙押さえ部3を前記ベース2に接離可能に支持するリンクメンバ4と、前記紙押さえ部3を前記ベース2に接離させる操作力を受け付ける操作部たるレバー5と、このレバー5を綴じ位置に係止するストッパSと、前記ベース2に枢着され、一端部を前記紙押さえ部3に、他端部を前記レバー5にそれぞれ接続してなるねじりコイルバネ部材6とを具備するものである。
ベース2は、前記図2ないし図4に示すように、また、平面図を図5の(a)、綴じ側側面図を同図の(b)に、さらに図5におけるa−a断面図を図6にそれぞれ図示するように、薄板状の金属性素材を用いて成形されたものであり、表紙体Hの上下方向に沿って延びる基板たるベース本体21と、このベース本体21の短手方向の一端縁から上方に連続して起立する起立壁22とを有する一体成形品である。ベース本体21には、その長手方向両端部近傍に固定用孔211が形成され、これらの固定用孔211に図示しないリベットを挿入して表紙体Hにベース1を固定している。また、ベース本体21の短手方向の他端部には、長手方向に沿って延びるリブ状の隆起部212を形成し、この隆起部212によって、綴じ込まれる書類Sに脱落させないための抵抗を付与するようになっている。さらに、このベース本体21の長手方向両端部近傍の幅方向中央部を部分的に切り起こして起立させて前記リンクメンバ4を枢支するリンクメンバ支持部213、213を形成し、また、このベース本体21の長手方向中央部近傍を部分的に切り起こしてねじりコイルバネ部材6を枢支するバネ支持壁214を形成している。前記リンクメンバ支持部213、213の上部には、前記リンクメンバ4の後述するアーム部41を収納可能な凹部213b、213bを形成し、この凹部213b、213bの中心には前記リンクメンバ4の後述する基端部42を挿通可能なリンクメンバ挿通孔213x、213xを形成している。そして、前記リンクメンバ支持部213、213の前記凹部213b、213b以外の箇所を紙当て部とし、この紙当て部に紙葉類Pを当接可能な当接面213a、213aを形成している。一方、起立壁22には、リンクメンバ支持部213、213に形成した前記リンクメンバ挿通孔213x、213xに対応する位置にリンクメンバ支持孔22x、22xがそれぞれ形成されているとともに、このリンクメンバ支持孔22x、22x周辺の外面に、前記リンクメンバ4の基端が突出することを防ぐ凹部22y、22yを形成している。
紙押さえ部3は、前記図2ないし図4に示すように、また、反綴じ側側面図を図7の(a)、平面図を同図の(b)、綴じ側側面図を同図の(c)に、さらに図7におけるb−b断面図を図8にそれぞれ図示するように、例えば一枚の薄板状の金属製素材をプレス成形した一体成形品であり、紙葉類Pを綴じる際に紙葉類Pを上方から圧接するとともに、側断面視略コの字状をなす。すなわち、この紙押さえ部3は、平面視ベース2の長手方向に沿って延伸する矩形状をなす平板部31と、この平板部31の前記起立壁22側の端縁から垂下する第1側壁32と、前記平板部31の反対側の端縁から垂下する第2側壁33とを有する。さらに、第1側壁32には、前記リンクメンバ4の回動端部43が挿入される第1軸受孔321、及びねじりコイルバネ部材6の後述する屈曲軸62が挿入される第2軸受孔322が形成されているとともに、第2側壁33には、前記リンクメンバ4の回動端部43が挿入される第3軸受孔331、及びねじりコイルバネ部材6の後述する屈曲軸62が挿入される第4軸受孔332が形成されている。すなわち、前記リンクメンバ4の回動端部43は、前記第1軸受孔321及び第3軸受孔331を順に通過してこの紙押さえ部3を貫通する。また、ねじりコイルバネ部材6の屈曲軸62は、前記図8に想像線で示しているように、前記第2軸受孔322及び第4軸受孔332を順に通過してこの紙押さえ部3を貫通する。そして、前記第2側壁33のこれら第3軸受孔331及び第4軸受孔332近傍の部位に、幅寸法を減じさせて凹部33a、33bをそれぞれ形成している。さらに、前記第4軸受孔332の上縁部からは、ねじりコイルバネ部材6に当接する付勢力受部部333を第1側壁32側に延伸して設けている。そして、この付勢力受部333の上面を、前記ねじりコイルバネ部材6と面的に当接可能な付勢力受面333aとしている。
前記リンクメンバ4は、図9の(a)に正面図、同図の(b)に側面図をそれぞれ示すように、アーム部41の両端から基端部42及び回動端部43を相反する方向に延伸させたクランク状をなす線状部材であり、前記図6に想像線で示しているように、前記基端部42を前記リンクメンバ支持部213及び前記起立壁22に枢支させているとともに、前記回動端部43を上述したように前記紙押さえ部3に貫通させるようにしている。また、本実施形態では、前記回動端部43のうち、前記紙押さえ部3に収納される部位の径を他の部位の径よりも大きくして大径部431を形成しているとともに、前記第1軸受孔321の一部を、前記大径部431が通過可能な取付口321aとしている。
レバー5は、例えば一枚の薄板状の金属性素材からなる一体成形品である。なお、以下の説明においては、ベース2に取り付けられる一端部を取付端部とし、他端部を自由端部とする。このレバー5の取付端部の反綴じ側側面には、固定ピンNが挿入可能な挿入孔(図示省略)を形成しているとともに、綴じ側側面の対応箇所はこの固定ピンNを通過可能に切り欠いてある。
前記ストッパSは、前記第1側面部52から外方かつ上方に突出して設けられる係合爪54と、レバーを前記綴じ込み位置に位置させた際にこの係合爪54と係合可能に前記ベース2の起立壁22に形成した前記係合孔22kとにより形成され、これらを係合させることにより機能する。
ねじりコイルバネ部材6は、例えば1本の金属製線状体を用いて形成したものであり、略円筒状に巻いたコイル状部61と、このコイル状部61の一端から延び所定箇所を適宜の角度で二段階に折り曲げてなる屈曲軸62と、コイル状部61の他端から直線状に延長させてなる係合軸63とにより構成されている。コイル状部61は、その内面に固定ピンNが貫通するように設定されていて、上述したようにベース2に枢支させるようにしている。屈曲軸62は、前記紙押さえ部3を貫通し、この紙押さえ部3の付勢力受部333に当接する。そして、前記レバー5が綴じ位置に係止されている際には、この紙押さえ部3の付勢力受部333を下方に付勢している。すなわち、このねじりコイルバネ部材6は、請求項中の付勢要素としての機能を有する。係合軸63は、操作部本体41の長手寸法より若干小さい寸法を有するものであり、前記操作部4の第2側面部43の下縁部から第1側面部42側に延伸して設けたバネ止め部45に当接している。そして、前記レバー5が綴じ位置に係止されている際には、前記レバー5を上方に付勢している。さらに、前記レバー5の係止が解除された状態では、前記レバー5の動きに応動させて前記紙押さえ部3を前記ベース2に接離させるための応動機構として機能する。なお、前記屈曲軸62の端部は、前記紙押さえ部3が紙葉類に当接しているとともに係合爪44が前記係合孔22kと係合していない状態においては紙葉類に向かう側に傾斜している。また、前記屈曲軸62は、前記紙押さえ部3の第1側壁32よりも前記付勢力受部333に優先して当接するようにしている。
また、本実施形態では、前記起立壁22、前記紙押さえ部3、及び前記リンクメンバ4、4からなる平行リンク機構を形成していて、前記紙押さえ部3は、この平行リンク機構を介して紙葉類に当接する位置である綴じ位置と開放位置との間を前記ベース本体21と平行を保ちつつ移動可能である。
しかして本実施形態では、前記アーム部41、41の紙葉類Pを配置する側の端縁と、前記リンクメンバ支持部213の当接面213aとを同一平面上に位置させている。
本実施形態に係るファイルにおいては、紙葉類の量が少ない場合は、紙葉類の端縁を前記当接面215aに当接させた状態で該紙葉類を前記ベース2と前記紙押さえ部3との間に挟持するようにしている。
一方、紙葉類の量が多く、積み重ねた紙葉類の上面が前記当接面213aの上端よりも上方に位置するような場合では、前記操作部4を上方に引き上げ、前記当接面213aの上端よりも上方に位置する紙葉類の端縁を前記アーム部41の端縁に当接させた状態で該紙葉類を前記ベース2と前記紙押さえ部3との間に挟持するようにしている。このようにして紙葉類を挟持しても、前記当接面213aと前記アーム部41の端縁とは同一平面上に位置するので、これらに当接させる紙葉類の端縁もまた同一平面上に位置し、従って紙葉類の端縁を揃え見栄えを整えつつ、前記紙押さえ部3と紙葉類の端縁との間の押さえしろを十分確保して紙葉類を安定して保持することができる。
また、前記ベースが、前記基板から起立して設けたリンクメンバ支持部を有するとともに、このリンクメンバ支持部の少なくとも基端部に前記紙当て部を形成している少ない部品点数でかつ少ない製造工数でこのような綴じ具を実現することができる。
さらに、前記リンクメンバ支持部213が、前記リンクメンバ4のアーム部41を収納可能な凹部213bを有するとともに、前記凹部213b以外の部位を前記紙当て部としているので、アーム部41の回動中心である前記リンクメンバ挿通孔213xの高さ方向位置を越えて前記紙当て部を形成できるので、より確実に紙葉類Pの端縁の位置決めを行うことができるようになる。
前記リンクメンバ4の回動端部43が前記紙押さえ部3を貫通し、前記リンクメンバ4が前記紙押さえ部3に収納される部分の径を、前記リンクメンバ4の他の部分と比較して大きくしているので、前記紙押さえ部3の幅方向の移動を前記リンクメンバ4により規制でき、前記紙押さえ部3が幅方向にずれることを防ぐことができる。
前記紙押さえ部3の前記リンクメンバ4が貫通する部位である前記第3軸受部331近傍の部位に、幅寸法を減じさせて凹部33aを形成し他の部位の幅寸法より小さくしているので、前記リンクメンバ4の回動端が前記紙押さえ部3の端縁を越えず、従って前記リンクメンバ4の回動端に指等を引っかける不具合の発生を防ぐことができる。
前記ベース2が、前記ベース本体21の反綴じ側端縁から起立させて設けた起立壁22と、前記ベース本体21の幅方向中間部から前記起立壁22と平行に起立させて設けたリンクメンバ支持部213とを有するとともに、前記起立壁22及び前記リンクメンバ支持部213により前記リンクメンバ4の基端部42を枢支させているものであって、前記起立壁22の外面に、前記リンクメンバ4の基端が突出することを防ぐ凹部22yを形成しているものであれば、前記リンクメンバ4の基端をこの凹部22yに収納し、前記リンクメンバ4の基端に指等を引っかける不具合の発生を防ぐことができる。
前記レバー5を綴じ位置に係止するストッパSと、前記レバー5が綴じ位置に係止している際に前記紙押さえ部3を前記ベース本体21側に付勢する付勢要素として機能するねじりコイルバネ部材6とをさらに有するので、前記ストッパSを利用して前記レバー5を綴じ位置に係止しておくと前記ねじりコイルバネ部材6により前記紙押さえ部3が前記基板側に付勢され、紙葉類Pを安定して保持させることができる。
さらに、前記ねじりコイルバネ部材6の屈曲軸62を前記紙押さえ部3、係合軸63を前記レバー5にそれぞれ接続し、前記応動機構及び前記付勢要素を形成しているので、少ない部品点数により前段で述べた効果を実現できる。
また、前記ストッパSを、前記レバー5に形成した係止爪59と、前記ベース2の起立壁22に形成した係止孔22zとを係合させてなるものにしているので、簡単な構成により紙葉類Pを安定して保持させることができる効果が得られる。
前記リンクメンバ4が、前記アーム部41の両端から基端部42及び回動端部43をそれぞれ延伸させて形成している線状部材あるので、このようなリンクメンバ4を簡単に形成でき、またこのようなリンクメンバ4をベース2及び紙押さえ部3に容易に取り付けることができる。
なお、本発明は以上に述べた実施の形態に限られない。
例えば、上述した実施形態におけるリンクメンバ4に代えて、以下に述べるようなリンクメンバ40を採用してもよい。このリンクメンバ40を利用した綴じ具10の平面図を図10に示す。
このリンクメンバ40は、前記図10に示すように、板状をなし、アーム部401の両端から基端部402及び回動端部403をそれぞれ延伸して設けている。前記アーム部401の基端部402側の端部は、リンクメンバ支持部213を収納するように切り欠いていて、当接面213aとアーム部401の綴じ側の端縁とが同一平面上に配されるようにしている。また、このリンクメンバ40においては、アーム部401と基端部402との境界付近を屈曲させて側面視への字状に形成している。
また、リンクメンバ支持部をアーム部の端縁よりも反綴じ側に形成し、このリンクメンバ支持部とはべつに当接面を有する紙当て部を基板から起立させて形成するようにしてもよい。
さらに、リンクメンバの回動端にかしめ加工を施し、紙押さえ部と当接する位置にズレ止め部材を別途取り付け可能に形成する等、リンクメンバに大径部を設ける以外の方法によりリンクメンバのズレ止めを図るようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
本発明の一実施形態に係る綴じ具を用いたファイルを示す全体斜視図。 同実施形態に係る綴じ具を示す全体斜視図。 同実施形態に係る綴じ具を示す全体斜視図。 同実施形態に係る綴じ具を示す平面図、綴じ側側面図、及び正面図。 同実施形態に係るベースを示す平面図及び綴じ側側面図。 図5におけるa−a断面を示す図。 同実施形態に係る紙押さえ部を示す反綴じ側側面図、平面図、及び綴じ側側面図。 図7におけるa−a断面を示す図。 同実施形態に係るリンクメンバを示す図。 本発明の他の実施形態に係る綴じ具を示す平面図。
符号の説明
1…綴じ具
2…ベース
213…リンクメンバ支持部
213a…当接面
213b…凹部
22…起立壁
3…紙押さえ部
33a…凹部
4…リンクメンバ
41…アーム部
42…基端部
43…回動端部
5…レバー(操作部)
6…ねじりコイルバネ部材(付勢要素)

Claims (9)

  1. 基板及び紙葉類に当接可能な当接面を形成した紙当て部を有するベースと、前記基板との間で紙葉類を挟持可能な位置に配される紙押さえ部と、前記紙押さえ部を前記ベースに接離可能に支持し紙葉類を配置する側の端縁が前記当接面と同一平面上に配置されるアーム部を有するリンクメンバとを具備するものであって、
    前記ベースが、前記基板から起立して設けたリンクメンバ支持部を有するとともに、このリンクメンバ支持部の少なくとも基端部に前記紙当て部を形成していることを特徴とする綴じ具。
  2. 前記リンクメンバ支持部が、前記リンクメンバのアーム部を収納可能な凹部を有するとともに、前記凹部以外の部位を前記紙当て部としていることを特徴とする請求項記載の綴じ具。
  3. 前記リンクメンバの回動端部が前記紙押さえ部を貫通するものであって、前記リンクメンバが前記紙押さえ部に収納される部分の径を、前記リンクメンバの他の部分と比較して大きくしていることを特徴とする請求項1又は2記載の綴じ具。
  4. 前記リンクメンバの回動端部が前記紙押さえ部を貫通するものであって、前記紙押さえ部の前記リンクメンバが貫通する部位の幅寸法を他の部位の幅寸法より小さくしていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の綴じ具。
  5. 前記ベースが、前記基板の反綴じ側端縁から起立させて設けた起立壁と、前記基板の幅方向中間部から前記起立壁と平行に起立させて設けたリンクメンバ支持部とを有するとともに、前記起立壁及び前記リンクメンバ支持部により前記リンクメンバの基端部を枢支させているものであって、前記起立壁の外面に、前記リンクメンバの基端が突出することを防ぐ凹部を形成していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の綴じ具。
  6. 前記紙押さえ部を前記ベースに接離させる操作力を受け付ける操作部と、前記操作部の動きに応動させて前記紙押さえ部を前記ベースに接離させるための応動機構と、前記操作部を綴じ位置に係止するストッパと、前記操作部が綴じ位置に係止している際に前記紙押さえ部を前記基板側に付勢する付勢要素とをさらに有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の綴じ具。
  7. 一端部を前記紙押さえ部、他端部を前記操作部にそれぞれ接続してなるねじりコイルバネ部材を利用して、前記応動機構及び前記付勢要素を形成していることを特徴とする請求項記載の綴じ具。
  8. 前記ストッパが、前記ベース又は前記操作部の一方に形成した係止爪と、他方に形成した係止孔とを係合させてなるものであることを特徴とする請求項又は記載の綴じ具。
  9. 前記リンクメンバが、前記アーム部の両端から基端部及び回動端部がそれぞれ延伸する形状の線状部材であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の綴じ具。
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