JP2006312958A - コンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造 - Google Patents

コンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造 Download PDF

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Abstract

【目的】 厳格なコンタミネーション対策を講じておくことできるコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造を提供する。
【構成】 ハウジング21の軸貫通壁部20に、ハウジング内面のフッ素樹脂コーティング層2aに連なるフッ素樹脂コーティング層2dを被覆形成した環状平面であって回転軸22に直交する固定面25を設けると共に、固定面25の外径側部分25aに衝合しうる当たり面3eを形成した環状の金属製シールフランジ3を、ハウジング側密封環4を内嵌保持させた状態で、軸線方向に締め付け自在に取り付けてある。シールフランジ3を当たり面3eが固定面25の外径側部分25aに衝合する状態に軸貫通壁部20に締め付けることにより、Oリング32により二次シールされた状態で、ハウジング側密封環4が軸貫通壁部20に固定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属イオン等によるコンタミネーションを厳格に回避する必要があるコンタミレス回転機器(例えば、半導体、半導体製造用材料(電子材料)又は医薬品等の製造プロセスで使用される攪拌機等)において、軸封手段として装備されるメカニカルシールのハウジング側密封環をハウジングの軸貫通壁部に固定しておくためのハウジング側密封環の固定構造に関するものである。
この種のコンタミレス回転機器にあっては、ハウジングの軸貫通壁部とこれを貫通してハウジング外に突出する回転軸との間に、軸貫通壁部に固定させたハウジング側密封環とこれに対向してハウジング外の回転軸部分に設けた軸側密封環との相対回転部分においてハウジング内流体をシールするメカニカルシールを配設し、金属イオン等によるコンタミネーションを防止するために、各密封環を金属イオン等を発生しないセラミックス,カーボン等で構成すると共にハウジングの内面を含むハウジング内流体と接触する部分にフッ素樹脂コーティングを施しておくことが行われている。
而して、このようにハウジングの軸貫通壁部と回転軸との間に配設されるメカニカルシールにあっては、一般に、ハウジング側密封環が環状の金属製シールフランジを介して軸貫通壁部に固定されている。すなわち、シールフランジを軸貫通壁部に取り付けると共に、このシールフランジの内周部に、これに突設した環状突起にハウジング側密封環の背面を衝合係止させた状態で、Oリングを介してハウジング側密封環を内嵌保持させてある(例えば、特許文献1の図1を参照)。
特開平10−053480公報(図1)
しかし、このようなハウジング側密封環の固定構造にあっては、金属製のシールフランジがハウジング内に露出して、ハウジング内流体と接触するため、金属イオンによる汚染を防止することができず、またハウジング内流体が腐食性流体である場合にはシールフランジが腐食する虞れがあり、厳格なコンタミネーション対策を講じることができない。
本発明は、このような点に鑑みて、金属製シールフランジがハウジング内流体と接触することなく、シールフランジによりハウジング側密封環を軸貫通壁部に固定しておくことができ、厳格なコンタミネーション対策を講じておくことできるコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、ハウジングの軸貫通壁部とこれを貫通してハウジング外に突出する回転軸との間に、軸貫通壁部に固定させたハウジング側密封環とこれに対向してハウジング外の回転軸部分に設けた軸側密封環との相対回転部分においてハウジング内流体をシールするメカニカルシールを配設し、ハウジングの内面を含むハウジング内流体と接触する部分にフッ素樹脂コーティングを施してあるコンタミレス回転機器において、ハウジング側密封環をハウジングの軸貫通壁部に固定しておくためのハウジング側密封環の固定構造であって、上記の目的を達成すべく、特に、前記軸貫通壁部に、ハウジング内面のフッ素樹脂コーティング層に連なるフッ素樹脂コーティング層を被覆形成した環状平面であって回転軸に直交する固定面を設けると共に、固定面の外径側部分に衝合しうる当たり面を形成した環状の金属製シールフランジをハウジング側密封環を内嵌保持させた状態で軸線方向に締め付け自在に取り付けてあり、シールフランジを当たり面が固定面の外径側部分に衝合する状態に軸貫通壁部に締め付けることにより、ハウジング側密封環の背面と固定面の内径側部分との間に介在させたOリングが当該両面間を二次シールすべく挟圧された状態で、ハウジング側密封環を前記軸貫通壁部に固定させるように構成しておくことを提案するものである。
かかるハウジング側密封環の固定構造にあって、ハウジング側密封環の背面と固定面の内径側部分との間は、Oリングを介して接触するのみで、直接的には接触していないことが好ましく、ハウジング側密封環の背面と固定面の内径側部分との間に形成される隙間に作用するハウジング内流体の圧力によって、Oリングがシールフランジの内周面に押圧されるように構成されていることが好ましい。また、固定面の回転軸に対する直角度が(50/100)mm以内とされていることが好ましい。特に、両密封環が非接触状態で相対回転する非接触形メカニカルシールである場合には、(10/100)mm以内としておくことが好ましく、(5/100)mm以内としておくことがより好ましい。また、前記軸貫通壁部の内径側部分は、その外径側部分より密封環方向に膨出する環状部に形成されていて、この環状部の表面がフッ素樹脂コーティング層で被覆された固定面に構成されていることが好ましく、シールフランジに前記環状部に係合する環状係合部を形成して、その係合作用によりシールフランジの軸貫通壁部に対する径方向の位置決めが行われるように構成しておくことが好ましい。また、ハウジング内流体との接触によるパーティクル発生をより厳格に防止するために、両密封環の表面であって少なくともハウジング内流体に接触する部分にフッ素樹脂コーティングを施しておくことが好ましい。
本発明のハウジング側密封環の固定構造によれば、金属製シールフランジがハウジング内流体と接触することなく、シールフランジによりハウジング側密封環を軸貫通壁部に固定しておくことができ、金属イオン汚染等を生じることなく、高度のコンタミネーション対策を講じておくことできる。しかも、ハウジング側密封環の固定を高精度に行うことができ、軸側密封環との相対回転部分におけるシール機能を良好に発揮させることができる。
以下、本発明の構成を図1〜図6を参照して具体的に説明する。
図1及び図2は本発明に係るハウジング側密封環の固定構造を採用したメカニカルシール1の一例を示したもので、このメカニカルシール1は、図6に示す如く、半導体製造用材料(電子材料)の製造工程において使用されるコンタミレス回転機器2に装備されている。すなわち、このコンタミレス回転機器2は、図6に示す如く、フォトレジスタ等の反応容器であり、上部に軸貫通壁部20を形成した容器本体であるハウジング21と、軸貫通壁部20を貫通して上下方向に延びる攪拌軸たる回転軸22と、回転軸22の下端部に設けられた攪拌翼23と、回転軸22を回転させる原動機(モータ等)24とを具備しており、メカニカルシール1は、軸貫通壁部20と回転軸22との間に介装されて、機内領域(ハウジング20内の領域)Hと機外領域(大気領域)Lとの間をシールしている。反応容器2におけるハウジング内流体(フォトレジスト等の反応させるべき流体及びその蒸発成分等であって、ハウジング21内に存在するすべての流体を含む)と接触する部分には、フッ素樹脂コーティングが施されている。すなわち、ハウジング21の内面、回転軸22の外周面、攪拌翼23の表面及び後述する軸貫通壁部20の一部20aには、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)樹脂等のフッ素樹脂コーティング層2a,2b,2c,2dが被覆形成されている。
メカニカルシール1は、図1及び図2に示す如く、ハウジング21の軸貫通壁部20に取り付けられたシールフランジ3と、シールフランジ3を介して軸貫通壁部20に固定されたハウジング側密封環4と、ハウジング側密封環4の機外側(上方側)に配して回転軸22に固定されたスプリングリテーナ5と、ハウジング側密封環4とスプリングリテーナ5との間に配して、回転軸22に嵌挿保持された軸側密封環6と、軸側密封環6とスプリングリテーナ5との間に介装されたスプリング部材7と、シールフランジ3及びハウジング側密封環4を貫通して両密封環4,6の対向端面たる密封端面40,60間に開口する一連のガス通路8と、機内領域Hの圧力(ハウジング21内の圧力)より高圧のシールガス90をガス通路8から密封端面40,60間に噴出させるガス噴出機構9と、軸側密封環6の振動を防止する防振機構10とを具備する静圧形の非接触形メカニカルシールである。
而して、このメカニカルシール1にあっては、ハウジング側密封環4の軸貫通壁部20への固定構造が本発明に従って次のように構成されている。
軸貫通壁部20は円環状のフランジ形状をなすもので、その内径側部分20aは、図1〜図3に示す如く、外径側部分20bより密封環方向(上方)に膨出する環状部に形成されている。この環状部20aの表面(上面)は、ハウジング内面のフッ素樹脂コーティング層2aに連なるフッ素樹脂コーティング層2dを被覆形成した環状平面であって回転軸22に直交する固定面25とされている。この固定面25の回転軸22に対する直角度は(10/100)mm以内としておくことが好ましく、(5/100)mm以内としておくことがより好ましい。
シールフランジ3は、図1〜図3に示す如く、内周面3aの上端縁部に環状係止部3bを突設すると共に、外径側部分3cを内径側部分3dより軸線方向に肉厚とした金属製の円環状体に構成されている。内径側部分3dの下端面は、回転軸22に直交する環状平面であって固定面25の外径側部分25aに衝合しうる当たり面3eとされている。外径側部分3cの下端部は、軸貫通壁部20の環状部20aに外嵌状に係合する環状係合部3fとされていて、両部3f,20aの係合作用によりシールフランジ3の軸貫通壁部20に対する径方向の位置決めが行われるように工夫されている。シールフランジ3は、図1〜図3に示す如く、これに挿通させた適当数のボルト30を軸貫通壁部20の外径側部分20bにねじ込むことによって、上記環状部20aに係合部3fを係合させた状態で軸線方向に締め付け自在に軸貫通壁部20に取り付けられている。この軸線方向への締め付けは、シールフランジ3の当たり面3eが固定面の外径側部分25aに衝合することによって完了し、この締め付け完了状態においては、係合部3fは軸貫通壁部20の外径側部分20bに衝合しない。
ハウジング側密封環4はカーボンで構成された円環状体であり、図1に示す如く、回転軸22に同心状に遊嵌された状態でシールフランジ3に第一及び第二Oリング31,32を介して内嵌保持されている。ハウジング側密封環4の先端面(上端面)は平滑な密封端面40に構成されている。第一Oリング31は、ハウジング側密封環4の上端外周部とシールフランジ3の係止部3bとの間に装填されていて、シールフランジ3とハウジング側密封環4との間を二次シールしている。第二Oリング32は、ハウジング側密封環4の背面4aと固定面25の内径側部分25bとの間に装填されている。第二Oリング32は、図1〜図3に示す如く、ハウジング側密封環4の背面4aの外周縁部に形成された凹部4bに係合保持されていて、シールフランジ3を当たり面3eが固定面25の外径側部分25aに衝合する状態に軸貫通壁部20に締め付けることにより、ハウジング側密封環4の背面4aと固定面25の内径側部分25bとの間に適正に二次シールすべく状態に挟圧される。この状態においては、ハウジング側密封環4の背面4aと固定面25の内径側部分25bとの間は、図1〜図3に示す如く、第二Oリング32を介して接触するのみで、直接的には接触していない。このハウジング側密封環4の背面4aと固定面25の内径側部分25bとの間に形成される隙間にはハウジング内流体の圧力が作用し、この流体圧力の作用により第二Oリング32は拡径変形されて、シールフランジ3の内周面3aへの接触圧が増大される。なお、Oリング31,32は、耐食性,耐熱性に優れたフッ素系ゴム(例えば、パーフロロゴム)で構成されている。また、ハウジング側密封環4の内周面の背面側部分は下拡がり円錐状のテーパ面4cに形成されている。
スプリングリテーナ5は、図1に示す如く、環状壁部50とその内周部から下方に突出する円筒状のOリング係止部51と環状壁部50の外周部から下方に突出する円筒状の保持部52とを有する金属製(例えば、SUS304)のものである。スプリングリテーナ5は、環状壁部50及びOリング係止部51を回転軸22に嵌合させると共に環状壁部50に螺合させたセットスクリュー53を回転軸22へと締め付けることにより、回転軸22に固定されている。なお、回転軸22の外周面には、前記した如くフッ素樹脂コーティングが施されているが、そのコーティング層2bの上端は、図2に示す如く、セットスクリュー53が当接する箇所より若干下方に位置されている。
軸側密封環6は、図1に示す如く、その先端面(下端面)をハウジング側密封環4の密封端面40に直対向する平滑な密封端面60に構成したセラミックス製の円環状体であり、ハウジング側密封環4とスプリングリテーナ5との間に配して、軸側密封環6の内周面と回転軸22の外周面(フッ素樹脂コーティング層2b)との間に第一Oリング61を装填した二次シール状態で、回転軸22に軸線方向移動可能に嵌挿保持されている。第一Oリング61は耐食性,耐熱性に優れたフッ素系ゴム(例えば、パーフロロゴム)で構成されている。第一Oリング61の下方への移動は軸側密封環6の下端内周部に形成された環状のOリング係止面62によって阻止されており、上方への移動はスプリングリテーナ5のOリング係止部51の端面によって阻止されている。このOリング係止部51の端面は軸線に直交しているが、Oリング係止面62は、図3に示す如く、内周方向且つ下方向へと傾斜するテーパ面とされている。軸側密封環6の外周部は、後述する如く、スプリングリテーナ5の保持部52に、一対の第二Oリング68,68を介して、軸側密封環6の軸線方向移動を許容する状態で嵌合保持されている。また、軸側密封環6の基端部(上端部)には、金属製(例えば、SUS304)のドライブカラー63が衝合されている。ドライブカラー63は、これに突設したピン64を軸側密封環6に形成した凹部65に係合させることにより、軸側密封環6との相対回転を阻止されている。
スプリング部材7は、図1に示す如く、スプリングリテーナ5と軸側密封環6との間に介挿された複数のコイルスプリング(一個のみ図示)で構成されていて、軸側密封環6をハウジング側密封環4へと押圧附勢するものであり、密封端面40,60間を閉じる方向に作用する閉力を発生させるものである。スプリング部材7は、基端部をスプリングリテーナ5の環状壁部50に形成した凹部に保持すると共に、先端部をドライブカラー63に当接させることにより、軸側密封環6を押圧附勢するものである。また、図2に示す如く、スプリングリテーナ5の環状壁部50に貫通孔50aを形成すると共に、この貫通孔50aに上方から挿通させたドライブピン66をドライブカラー63に螺着することにより、軸側密封環6をスプリングリテーナ5に軸線方向移動を許容しつつ相対回転不能に保持させている。
ガス通路8は、図1及び図3に示す如く、シールフランジ3とハウジング側密封環4との嵌合部分に形成された空間であって、Oリング31,32によってシールされた環状の連絡空間81と、シールフランジ3を径方向に貫通して連絡空間81に至るフランジ側通路82と、密封端面40に形成された複数の静圧発生溝83…と、ハウジング側密封環4を貫通して連絡空間81から静圧発生溝83…に至る密封環側通路84とからなる。静圧発生溝83…は、図4に示す如く、密封端面40と同心の環状をなして並列する円弧状凹溝であり、また密封環側通路84の下流側端部は分岐されていて、その分岐部分84aが各静圧発生溝83に開口されている。
ガス噴出機構9は、図1に示す如く、機内領域Hの圧力より高圧としたシールガス90をガス通路8から密封端面40,60間に噴出させるものである。機内領域Hの圧力より高圧のシールガス90を、フランジ側通路82、連絡空間81、密封環側通路84を経て静圧発生溝83…に供給させることにより、両密封端面40,60間にこれを非接触状態に保持する静圧を発生させるようになっている。シールガス90としては、ハウジング内流体(シールガスを除く流体)に対して不活性なガスが使用され、この例では窒素ガスを使用している。なお、ガス通路8の適所(密封環側通路84等)には、必要に応じて、オリフィス,毛細管,多孔質部材等の絞り器が設けられ、密封端面40,60間の隙間が自動調整されるように構成される。すなわち、回転機器2の振動等により密封端面40,60間の隙間が大きくなったときは、静圧発生溝83…から密封端面40,60間に流出するシールガス量と絞り器を通って静圧発生溝83…に供給されるシールガス量とが不均衡となり、静圧発生溝83…内の圧力が低下して、開力が閉力より小さくなるため、密封端面40,60間の隙間が小さくなるように変化して、その隙間が適正なものに調整される。逆に、密封端面40,60間の隙間が小さくなったときは、上記したと同様の作用により静圧発生溝83…内の圧力が上昇して、開力が閉力より大きくなり、密封端面40,60間の隙間が大きくなるように変化して、その隙間が適正なものに調整される。
防振機構10は、図3に示す如く、軸側密封環6の外周部を囲繞するスプリングリテーナ5の保持部52と、軸側密封環6の外周部に形成した一対の環状のOリング溝67,67と、各Oリング溝67に係合保持されて軸線方向に並列する一対の第二Oリング68,68と、軸側密封環6とスプリングリテーナ5の保持部52との対向周面間に形成され且つ第二Oリング68,68でシールされた環状空間11と、軸側密封環6に形成された複数のシールガス導入路12…とからなる。
各第二Oリング68は、耐食性,耐熱性に優れた非圧縮性弾性材(フッ素ゴム等)で構成されたものであり、Oリング溝67の底面と保持部52の内周面との間に適度に圧縮された状態(軸側密封環6の軸線方向移動を妨げない状態)で充填されていて、環状空間11の軸線方向両端部をシールしている。各シールガス導入路12は、図3に示す如く、軸側密封環6を貫通しており、一端部が密封端面60に開口すると共に他端部が環状空間11に開口している。各シールガス導入路12の一端開口部は、図5に示す如く、静圧発生溝83に直対向しており、その開口径は静圧発生溝83の溝幅と同一若しくは小さく設定されている。
以上のように構成されたメカニカルシール1によれば、金属イオン発生等のコンタミネーションを生じることなく機内領域Hを良好にシールすることができる。
すなわち、シールガス90をガス通路8から密封端面40,60間に供給させると、密封端面40,60間にこれを開く方向に作用する開力が発生することになる。この開力は、静圧発生溝83…に供給されたシールガス90によって発生する静圧によるものである。したがって、密封端面40,60は、この開力と密封端面40,60間を閉じる方向に作用する閉力(ハウジング側密封環4を軸側密封環6へと押圧附勢するスプリング部材7によるもの)とがバランスする非接触状態に保持される。そして、シールガス90が機内領域Hの圧力より高圧であることから、機内流体は密封端面40,60間に侵入せず、機内領域Hが完全にシールされることになり、周辺環境を悪化させる虞れはない。
このとき、密封端面40,60を非接触状態に保持しつつ機内領域Hをシールさせることから、密封端面40,60の接触による摩耗粉が機内領域Hに侵入するようなことがなく、コンタミネーションを生じないコンタミレスシール機能が発揮される。また、シールガス90は密封端面40,60間から機内領域Hに漏洩することになるが、シールガス90が機内領域Hに漏洩しても支障のない窒素ガス等であることから、シールガス90の機内領域Hへの漏洩を許容することによる問題も生じない。
また、ハウジング側密封環4は金属製のシールフランジ3を介して軸貫通壁部20に固定されているが、シールフランジ3は機内領域Hに露出しておらず、ハウジング内流体と接触しない。したがって、冒頭で述べた如く、ハウジング内流体がシールフランジ3に接触することによって金属イオン汚染が生じることはない。
また、シールフランジ3が、当たり面3eを軸貫通壁部20の固定面25の外径側部分25aに衝合させた状態で、軸貫通壁部20に取り付けられているから、シールフランジ3によるハウジング密封環4の固定精度、つまり密封端面40の回転軸22に対する直角度及び相手密封端面60との平行度を適正に確保することができ、両密封環4,6によるシール機能を良好に発揮させることができる。特に、固定面25の回転軸22に対する直角度を上記した如く(10/100)mm以内(より好ましくは(5/100)mm以内)としておくことによって、当該固定精度の更なる向上を図ることができる。
また、ハウジング側密封環4の背面4aとフッ素樹脂コーティング面である固定面25との間に装填されたOリング32は、ハウジング側密封環4の背面4aと固定面25との隙間に侵入したハウジング内流体(通常、後述する如くシールガス90である)の圧力によって、シールフランジ3の内周面へも押圧接触されることになる。そして、この押圧接触力は、ハウジング内流体の圧力に比例して増減することになるから、ハウジング内圧力が変動するような条件下においても、Oリング32による二次シール機能が常に適正に発揮されることになり、ハウジング内流体がシールフランジ3に接触して金属イオン汚染を生じるような虞れが確実に回避される。
また、機内領域Hにはその圧力より高圧のシールガス90が漏洩するが、このシールガス90は、ハウジング側密封環4の背面4aと固定面25との隙間に侵入して、この隙間にシールガス以外のハウジング内流体の侵入を阻止することになる。したがって、この隙間にシールガス以外のハウジング内流体が滞留し、雑菌が繁殖する等の問題が生じず、より有効なコンタミネーション防止が可能となる。
ところで、静圧形の非接触形メカニカルシールに構成されたメカニカルシール1にあっては、ガス供給路8から密封端面40,60間に供給されるシールガス90が圧縮性のものであることから、密封端面40,60間に至るシールガス流動経路には、いわゆるニューマチックハンマと称せられる自励振動が不可避的に生じる。その結果、シールフランジ3に固定されているハウジング側密封環4については問題を生じないが、回転軸22にOリング61を介して嵌挿保持されているにすぎない軸側密封環6については、上記自励振動により、密封端面40,60間の隙間と同程度若しくはそれ以下の微小振幅で振動することになり、振動音を発生することになる。
しかし、かかる振動音は防振機構10によって確実に防止されることになる。すなわち、静圧発生溝83に供給されたシールガス90により密封端面40,60間が適正な非接触状態に保持されると共に、密封端面40,60間に供給されたシールガス90がシールガス導入路12…から環状空間11に導入されて、環状空間11内が密封端面40,60間の圧力と同一に保持される。したがって、各Oリング68は、環状空間11内のシールガス90によってOリング溝67の外側の壁面へと押圧されることになり、軸側密封環6の軸線方向に圧縮される。その結果、各Oリング68が非圧縮性の弾性材で構成されたものであることから、軸側密封環6の外周面(Oリング溝67の底面)及びこれに対向するスプリングリテーナ5の保持部52の内周面への各Oリング68の圧接力が増大し、軸側密封環6はスプリングリテーナ5の保持部52の内周面にOリング68,68を介して強力に固定されることになる。したがって、密封端面40,60間に至るシールガス流動経路においてニューマチックハンマ(自励振動)が発生せず、これによって軸側密封環6が振動するようなことがなく、一般に「鳴き」と称せられる振動音が発生することがない。
なお、本発明に係るハウジング側密封環の固定構造は、コンタミレス回転機器2の軸封手段として静圧形の非接触形メカニカルシール1を使用する場合の他、両密封環4,6の相対回転摺接作用によりシールを行うドライコンタクト形のメカニカルシールを使用する場合にも、好適に適用することができる。なお、コンタクト形のメカニカルシールである場合、固定面25の回転軸22に対する直角度を非接触形メカニカルシールの場合のように(10/100)mm以内(より好ましくは(5/100)mm以内)としておくことは必要ないが、両密封環4,6が適正に衝合して相対回転摺接するためには当該直角度を(50/100)mm以内としておくことが好ましい。
また、両密封環4,6の表面であってハウジング内流体に接触する部分(機内領域Hに面する部分)には、図7に示す如く、フッ素樹脂コーティング層(PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)樹脂等)2e,2fを形成しておいてもよい。このようにしておけば、ハウジング内流体との接触による機内領域Hでのパーティクル発生をより確実に防止することができる。また、特にハウジング側密封環4については、シールガス90と接触する部分にもフッ素樹脂コーティングを施して、シールガス90との接触によるパーティクルの発生及びそれが密封端面40,60間からシールガス90に同伴して機内領域Hに侵入する虞れを確実に回避することができる。すなわち、図8に示す如く、連絡空間81に面するハウジング側密封環4の外周面、各静圧発生溝83及び密封環側通路84の内周面に、フッ素樹脂コーティング層(PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)樹脂等)2g,2h,2iを形成しておく。勿論、必要に応じて、シールフランジ3において、シールガス90と接触する連絡空間81及びフランジ側通路82の内周面にもフッ素樹脂コーティングを施しておいてもよい。なお、密封端面40,60については、フッ素樹脂コーティングを施さない。
本発明に係るハウジング側密封環の固定構造を採用したコンタミレス回転機器の一例を示す要部の縦断正面図である。 同要部の縦断側面図である。 図1の要部を拡大して示す詳細図である。 図1のIV−IV線に沿う要部の横断平面図である。 図1のV−V線に沿う要部の横断底面図である。 当該コンタミレス回転機器の全体を示す概略の縦断正面図である。 当該コンタミレス回転機器の変形例を示す図3相当の縦断側面図である。 当該コンタミレス回転機器の他の変形例を示す図3相当の縦断側面図である。
符号の説明
1 メカニカルシール(非接触形メカニカルシール)
2 コンタミレス回転機器(反応容器)
2a フッ素樹脂コーティング層
2b フッ素樹脂コーティング層
2c フッ素樹脂コーティング層
2d フッ素樹脂コーティング層
2e フッ素樹脂コーティング層
2f フッ素樹脂コーティング層
2g フッ素樹脂コーティング層
2h フッ素樹脂コーティング層
2i フッ素樹脂コーティング層
3 シールフランジ
3a シールフランジの内周面
3b 環状係止部
3c シールフランジの外径側部分
3d シールフランジの内径側部分
3e シールフランジの当たり面
3f 環状係合部
4 ハウジング側密封環
4a ハウジング側密封環の背面
4b ハウジング側密封環の背面の外周縁部に形成された凹部
4c テーパ面(ハウジング側密封環の内周面の背面側部分)
5 スプリングリテーナ
6 軸側密封環
7 スプリング部材
8 ガス通路
9 ガス噴出機構
10 防振機構
11 環状空間
12 シールガス導入路
20a 軸貫通壁部の内径側部分(環状部)
20b 軸貫通壁部の外径側部分
21 ハウジング
22 回転軸(攪拌軸)
23 攪拌翼
24 原動機
25 固定面
25a 固定面の外径側部分
25b 固定面の内径側部分
30 ボルト
31 第一Oリング
32 第二Oリング(ハウジング側密封環の背面と固定面の内径側部分との間
に介在されたOリング)
40 ハウジング側密封環の密封端面
50 スプリングリテーナの環状壁部
50a 貫通孔
51 スプリングリテーナのOリング係止部
52 スプリングリテーナの保持部
53 セットスクリュー
60 軸側密封環の密封端面
61 第一Oリング
62 Oリング係止面
63 ドライブカラー
64 ピン
65 凹部
66 ドライブピン
67 Oリング溝
68 第二Oリング
81 連絡空間
82 フランジ側通路
83 静圧発生溝
84 密封環側通路
90 シールガス
H 機内領域(ハウジング内の領域)
L 機外領域(大気領域)

Claims (7)

  1. ハウジングの軸貫通壁部とこれを貫通してハウジング外に突出する回転軸との間に、軸貫通壁部に固定させたハウジング側密封環とこれに対向してハウジング外の回転軸部分に設けた軸側密封環との相対回転部分においてハウジング内流体をシールするメカニカルシールを配設し、ハウジングの内面を含むハウジング内流体と接触する部分にフッ素樹脂コーティングを施してあるコンタミレス回転機器において、ハウジング側密封環をハウジングの軸貫通壁部に固定しておくためのハウジング側密封環の固定構造であって、
    前記軸貫通壁部に、ハウジング内面のフッ素樹脂コーティング層に連なるフッ素樹脂コーティング層を被覆形成した環状平面であって回転軸に直交する固定面を設けると共に、固定面の外径側部分に衝合しうる当たり面を形成した環状の金属製シールフランジをハウジング側密封環を内嵌保持させた状態で軸線方向に締め付け自在に取り付けてあり、シールフランジを当たり面が固定面の外径側部分に衝合する状態に軸貫通壁部に締め付けることにより、ハウジング側密封環の背面と固定面の内径側部分との間に介在させたOリングが当該両面間を二次シールすべく挟圧された状態で、ハウジング側密封環を前記軸貫通壁部に固定させるように構成したことを特徴とするコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造。
  2. ハウジング側密封環の背面と固定面の内径側部分との間は、Oリングを介して接触するのみで、直接的には接触していないことを特徴とする、請求項1に記載するコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造。
  3. ハウジング側密封環の背面と固定面の内径側部分との間に形成される隙間に作用するハウジング内流体の圧力によって、Oリングがシールフランジの内周面に押圧されるように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載するコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造。
  4. 固定面の回転軸に対する直角度が(50/100)mm以内とされていることを特徴とする、請求項1、請求項2又は請求項3に記載するコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造。
  5. 前記軸貫通壁部の内径側部分は、その外径側部分より密封環方向に膨出する環状部に形成されていて、この環状部の表面がフッ素樹脂コーティング層で被覆された固定面に構成されていることを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載するコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造。
  6. シールフランジに前記環状部に係合する環状係合部を形成して、その係合作用によりシールフランジの軸貫通壁部に対する径方向の位置決めが行われるように構成したことを特徴する、請求項5に記載するコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造。
  7. 両密封環の表面であって少なくともハウジング内流体に接触する部分にフッ素樹脂コーティングを施してあることを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載するコンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造。
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