JPH11287332A - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

Info

Publication number
JPH11287332A
JPH11287332A JP10092101A JP9210198A JPH11287332A JP H11287332 A JPH11287332 A JP H11287332A JP 10092101 A JP10092101 A JP 10092101A JP 9210198 A JP9210198 A JP 9210198A JP H11287332 A JPH11287332 A JP H11287332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
gas
end faces
seal
sealing ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10092101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2941774B1 (ja
Inventor
Eiji Okumachi
英二 奥町
Satoshi Fujiwara
聡史 藤原
Toshihiko Fuse
敏彦 布施
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP10092101A priority Critical patent/JP2941774B1/ja
Priority to US09/281,281 priority patent/US6325378B1/en
Priority to DE69931420T priority patent/DE69931420T2/de
Priority to EP99302638A priority patent/EP0947747B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2941774B1 publication Critical patent/JP2941774B1/ja
Publication of JPH11287332A publication Critical patent/JPH11287332A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Sealing (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厳格な衛生管理を必要とする回転機器に好適
に使用することができる軸封装置を提供する。 【解決手段】 軸封装置109は、回転機器ケーシング
102に取り付けられたシールケース1と、回転軸10
6に固定された回転密封環3と、シールケース1に保持
された静止密封環4と、静止密封環4を回転密封環3へ
と押圧附勢するスプリング5と、シールケース1及び静
止密封環4を貫通して両密封環3,4の対向端面たる密
封端面間に開口する一連のガス通路6と、シールガス7
1又は滅菌ガス72を選択的にガス通路6から密封端面
間に噴出させるガス噴出機構7とを具備する。通常運転
時においては、シールガス71を密封端面間に噴出させ
ることにより、密封端面間を非接触状態に保持させつ
つ、密封端面の相対回転部分においてシール機能を発揮
させる。滅菌作業時においては、滅菌ガス72を密封端
面間に噴出させることにより、少なくともガス通路6及
び密封端面を滅菌処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厳格な衛生管理が
必要とされる回転機器(例えば、医薬品,食品の製造に
使用される攪拌機や混合機等)に使用される軸封装置に
関するものである。
【0002】例えば、乳酸菌飲料等の発酵製品を製造す
る場合に使用される竪形の発酵処理用攪拌機101は、
図4に示す如く、発酵槽を構成する本体ケーシング10
2の上面部に原動機支持枠103を立設し、原動機支持
枠103の上端部に原動機(減速機付きモータ等)10
4を取り付け、原動機104に直結されると共に原動機
支持枠103にベアリング105を介して回転自在に支
持された攪拌軸たる回転軸106を、本体ケーシング1
02を貫通して機内(醗酵槽内)107に垂下させてな
り、回転軸106の下端側部分に設けた攪拌翼108に
より機内107の被処理物を攪拌させつつ、その発酵処
理を行なうように構成されている。
【0003】かかる発酵処理用攪拌機101にあって
は、本体ケーシング102の回転軸貫通部分102aと
回転軸106との間に適宜の軸封装置109を設けて、
機内107で発生する発酵ガス等が漏出しないように図
っている。
【0004】而して、このような攪拌機101に設けら
れる軸封装置109としては、一般に、端面接触形のメ
カニカルシールをシングル又はダブルで使用したものや
グランドパッキンを使用したものが周知である。
【0005】すなわち、端面接触形のメカニカルシール
をシングルで使用したもの(以下「第1従来装置」とい
う)は、回転軸貫通部分102aにシールケースを取り
付けると共に、シールケースに設けた静止密封環を回転
軸106に設けた回転密封環に押圧接触させて、両密封
環の対向端面たる密封端面の相対回転摺接作用により、
機内107をシールするように構成されている。
【0006】また、端面接触形のメカニカルシールをダ
ブルで使用したもの(以下「第2従来装置」という)
は、第1従来装置と同様構造をなす2組のメカニカルシ
ールを軸線方向に並列配置して、両メカニカルシール間
に形成したシール流体の封入領域を介して、機内107
をシールするように構成されている。シール流体として
はオイル又は機内107に漏洩して支障ない液体が使用
される。オイルを使用する場合には、オイルユニットを
併設してオイルを循環させ、オイルが封入領域から機内
107へと漏洩しないように図っている。また、機内1
07に漏洩して支障ない液体を使用する場合には、当該
液体の圧力を機内107の圧力より高くして、機内ガス
(発酵ガス)の封入領域への漏れを完全に阻止するよう
に図っている。
【0007】また、グランドパッキンを使用したもの
(以下「第3従来装置」という)では、回転軸貫通部分
102aにスタフィングボックスを取り付け、このスタ
フィンボックスとこれを貫通する回転軸106との間に
適当数のグランドパッキン(一般に、編組パッキンが使
用される)を並列状に装填させることにより、機内10
7をシールするように構成されている。なお、一般に、
グランドパッキン群の中間にランタンリングを配置し
て、窒素ガスを供給するようにしている。
【0008】ところで、上記した発酵処理用攪拌機10
1のように医薬品,食品やこれらの原料等を扱う回転機
器にあっては、厳格な衛生管理が要求されており、定期
的に或いは必要に応じて機内107に滅菌ガス(一般
に、高温水蒸気(スチーム)が使用される)を注入し
て、滅菌処理することが行なわれている。この場合、機
内107に臨む軸封装置部分については、機内107に
注入された滅菌ガスのみによっては充分に滅菌されない
ことから、当該軸封装置部分に向けて同一の滅菌ガスを
直接噴射させることにより滅菌するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1及び第2
従来装置を使用した場合、両密封端面が接触しているた
め、滅菌ガスを噴射させても、密封端面の滅菌が充分に
行なわれない。特に、構造が複雑な第2従来装置では、
滅菌ガスが充分に行き渡らない部分が多く存在し、滅菌
が甚だ充分である。また、端面接触形のメカニカルシー
ルであることから、運転時においては、両密封端面の接
触により摩耗粉が発生して、これが機内107に侵入す
る虞れがある。したがって、機内107の衛生管理を充
分に行い得ない。また、第1従来装置では機内ガスの漏
れを完全に阻止することができないため、機内ガスが毒
性や異臭性を有するものである場合には、周辺環境が悪
化することになる。
【0010】また、第3従来装置を使用した場合、グラ
ンドパッキンに滅菌ガスを直接噴射させても、その滅菌
を充分に行なうことができない。しかも、運転時におい
ては、グランドパッキンが回転軸106との接触により
発塵し、機内107に侵入する虞れがある。したがっ
て、第1及び第2従来装置を使用した場合と同様に、機
内107の衛生管理を充分に行い得ない。
【0011】このように、第1〜第3従来装置は滅菌ガ
スによる滅菌処理を含めた衛生管理を充分に行なうこと
ができず、厳格な衛生管理を必要とする回転機器の軸封
装置としては甚だ不適当なものであり、従来からも、そ
の対策が強く望まれているのが実情である。
【0012】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、摩耗粉等の発塵を生じることなく、機内から
の漏出を確実に阻止することができると共に、滅菌ガス
による滅菌処理を充分に行なうことができ、厳格な衛生
管理を必要とする回転機器にも好適に使用することがで
きる軸封装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の軸封装置は、回転機器の本体ケーシングにおける回
転軸貫通部分に取り付けられたシールケースと、回転機
器の回転軸に固定された回転密封環と、シールケースに
回転密封環に対向して軸線方向移動可能に保持された静
止密封環と、シールケースと静止密封環との間に介装さ
れて静止密封環を回転密封環へと押圧附勢する附勢部材
と、シールケース及び静止密封環を貫通して両密封環の
対向端面たる密封端面間に開口する一連のガス通路と、
シールガス又は滅菌ガスを選択的にガス通路から密封端
面間に噴出させるガス噴出機構とを具備して、通常運転
時においては、シールガスを密封端面間に噴出させるこ
とにより、密封端面間を非接触状態に保持させつつ、密
封端面の相対回転部分においてシール機能を発揮させる
と共に、滅菌作業時においては、シールガスに代えて滅
菌ガスを密封端面間に噴出させることにより、少なくと
もガス通路及び密封端面を滅菌処理するように構成した
ものである。かかる軸封装置にあっては、回転軸の軸振
れによるシール機能の低下,喪失を防止すべく、シール
ケースと回転軸とをベアリングを介して相対回転自在に
且つ径方向に相対変位不能に連結しておくことが好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3に基づいて具体的に説明する。
【0015】この実施の形態は、本発明を図4に示す発
酵処理用攪拌機101の軸封装置109に適用した例に
係る。
【0016】すなわち、この実施の形態における軸封装
置109は、図1及び図2に示す如く、発酵槽を構成す
る本体ケーシング102の回転軸貫通部分102aに取
り付けたシールケース1と、シールケース1及び回転軸
貫通部分102aを貫通して機内(本体ケーシング10
2で構成される発酵槽の内部)107へと延びる攪拌軸
たる回転軸106とシールケース1とを相対回転自在に
且つ径方向に相対運動不能に連結する連結部材2と、シ
ールケース1内に配して回転軸106に固定した回転密
封環3と、シールケース1に回転密封環3に対向して軸
線方向移動自在に設けられた静止密封環4と、シールケ
ース1と静止密封環4との間に介装されて、静止密封環
4を回転密封環3へと押圧附勢する附勢部材5と、シー
ルケース1及び静止密封環3を貫通して両密封環3,4
の対向端面たる密封端面31,41間に開口する一連の
ガス通路6と、シールガス71又は滅菌ガス72を選択
的にガス通路6から密封端面31,41間に噴出させる
ガス噴出機構7と、ガス71,72を排出するドレン機
構8とを具備して、両密封端面31,41をその間に発
生させたシールガス71による静圧により非接触状態に
保持しつつ、両密封環3,4の相対回転部分において、
その外周側領域である機内107をシールするように構
成された外部加圧形の非接触シールである。
【0017】シールケース1は、図1に示す如く、円筒
状の本体部11と、本体部11の下端側部分に形成され
たリテーナ部12,13,14と、本体部11の下端部
に設けられた環状のフランジ部15とを具備してなり、
フランジ部15により、回転軸106を同心状に囲繞す
る状態で本体ケーシング102の回転軸貫通部分102
aに取り付けられている。リテーナ部は、円筒状の外側
保持部12と内側保持部13とを環状の背面壁部14で
連結した、下方開口状の二重筒構造をなしている。
【0018】連結部材2は、図1に示す如く、シールケ
ース1の本体部11の上端部分と回転軸106に嵌合固
着された円筒状のスリーブ106aとの間に装填された
ベアリングで構成されており、シールケース1と回転軸
106とを相対回転自在に且つ径方向及び軸線方向に相
対変位不能に連結している。なお、シールケース1の本
体部11と回転軸106のスリーブ106aとの間に
は、連結部材たるベアリング2の上下に配したオイルシ
ール21,21により密閉された潤滑空間23が形成さ
れていて、本体部11に形成した潤滑通路24から潤滑
空間23に注入した潤滑材(グリース等)25によりベ
アリング2を潤滑させるように工夫されている。
【0019】回転密封環3は、図1及び図2に示す如
く、スリーブ106aの下端部に、これに一体形成した
環状鍔部106bとスリーブ106aの下端側部分に嵌
合固着した円筒状の固定用スリーブ106cとを介し
て、軸線方向移動不能に且つ相対回転不能に嵌合固定さ
れている。
【0020】静止密封環4は、図1及び図2に示す如
く、その下端面たる静止密封端面41を回転密封環3の
上端面たる回転密封端面31に同心状に直対向させた状
態で、シールケース1に軸線方向移動自在に且つ相対回
転不能に保持されている。すなわち、静止密封環4の外
周部は、上下方向に所定間隔を隔てて並列する一対の第
一Oリング91,91を介在させた二次シール状態で、
リテーナ部の外側保持部12の内周部に上下移動自在に
保持されている。また、静止密封環4の内周部は、第二
Oリング92を介在させた二次シール状態で、リテーナ
部の内側保持部13の外周部に上下移動自在に保持され
ている。また、静止密封環4は、図1に示す如く、その
上端面部たる背面部に係合凹部42に穿設して、この係
合凹部42にリテーナ部の背面壁部14に植設した回り
止めピン43を係合させることによって、一定範囲での
軸線方向移動つまり上下移動が許容された状態で、シー
ルケース1に対する相対回転が阻止されている。
【0021】附勢部材5は、図1及び図2に示す如く、
静止密封環4の背面部とリテーナ部の背面壁部14との
間に介挿された一又は複数のコイルスプリング(一のみ
図示)で構成されていて、静止密封環4を回転密封環3
へと押圧附勢するものである。
【0022】ガス通路6は、図1〜図3に示す如く、静
止密封環4の外周部と外側保持部12の内周部との間に
形成された空間であって、上下の第一Oリング91,9
1によってシールされた環状の連絡空間61と、シール
ケース1の外周部から外側保持部12を貫通して連絡空
間61に至るケース側通路62と、静止密封端面41に
形成された複数の静圧発生溝63…と、静止密封環4を
貫通して、連絡空間61から静圧発生溝63…に至る密
封環側通路64とからなる。図3に示す如く、静圧発生
溝63…は、静止密封端面41と同心の環状をなして並
列する円弧状凹溝であり、また密封環側通路64の下流
端部は分岐されていて、その分岐部分64aが各静圧発
生溝63に開口されている。
【0023】ガス噴出機構7は、図1に示す如く、適宜
のシールガス供給源73から導かれており、下流端がケ
ース側通路62に接続されたシールガス供給管74と、
シールガス供給管74に配設されたシールガス供給弁7
4a、圧力調整弁74b、フィルタ74c及び逆止弁7
4dと、適宜の滅菌ガス供給源75から導かれており、
下流端がシールガス供給管74における逆止弁74dよ
り下流部分に分岐接続された滅菌ガス供給管76と、滅
菌ガス供給管76に配設された滅菌ガス供給弁76a及
び逆止弁76bとを具備して、機内107の圧力より高
圧のシールガス71又は滅菌ガス72を選択的にガス通
路6に供給させるように構成されている。
【0024】すなわち、軸封装置109による軸封機能
が必要とされる通常運転時においては、シールガス供給
弁74aを開操作させると共に滅菌ガス供給弁76aを
閉操作させることにより、機内107の圧力より高圧の
シールガス71を、シールガス供給管74からケース側
通路62、連絡空間61、密封環側通路64を経て静圧
発生溝63…に供給して、両密封端面31,41間にこ
れを非接触状態に保持する静圧を発生させるようになっ
ている。シールガス71としては、機内107に洩れて
支障のないガスが使用され、この例では窒素ガスが使用
されている。
【0025】また、軸封装置109による軸封機能が必
要とされない運転停止時であって、機内107の滅菌作
業が行われる場合には、滅菌ガス供給弁76aを開操作
させると共にシールガス供給弁74aを閉操作させるこ
とにより、適当圧力(例えば、シールガス71と同等
圧)の滅菌ガス72を、滅菌ガス供給管76からシール
ガス供給管74の下流部分(滅菌ガス供給管76の分岐
接続箇所より下流側の部分)、ケース側通路62、連絡
空間61及び密封環側通路64を経て静圧発生溝63…
に供給するようになっている。滅菌ガス72としては、
機内107の滅菌処理に使用される滅菌ガスと同一のも
のが使用され、この例では高温水蒸気(スチーム)が使
用されている。なお、滅菌ガス供給源75としては、機
内107の滅菌処理システムにおける滅菌ガス供給源が
兼用されている。また、この例では、シールケース1の
外側保持部12にこれを貫通する滅菌ガス通路76cを
形成すると共に、この滅菌ガス通路76cを滅菌ガス供
給管76に接続して、滅菌ガス供給管76から供給され
る滅菌ガスたるスチーム72の一部を密封環3,4の衝
合部分の外周面に向けて噴出させるように工夫してあ
る。
【0026】ドレン機構8は、図1及び図2に示す如
く、シールケース1の内部空間であって、密封端面3
1,41及び下部のオイルシール21により機内107
及び潤滑空間23と遮蔽されたドレン空間81と、ドレ
ン空間81に配してスリーブ106aに固着されたスリ
ンガ82と、シールケース1の本体部11を貫通してド
レン空間81の下端側に開口する排出口83とを具備す
る。スリンガ82の外周縁部には、環状突起82aが下
方に向けて突設されている。この環状突起82aの内周
部には、背面壁14の内周縁部に上方に向けて突設した
環状突起14aの上端部が突入されている。排出口83
は、上下方向において、環状突起14a,82aに対応
する位置に開口されている。ドレン機構8によれば、密
封端面31,41間からドレン空間81に流出したガス
71,72は、両環状突起14a,82a間を通って排
出口83から排出されるが、環状突起82aにより排出
口83へと積極的に誘導されて、排出口83から排出さ
れずに上方へと流動することが殆どなく、排出口83か
らのガス排出が迅速且つ円滑に行なわれる。したがっ
て、例えば高温のスチーム72が排出口83より上方に
流動することにより、オイルシール21が高温に晒され
て劣化するといったような問題を生じることがない。
【0027】ところで、軸封装置109の各構成部材
(スリーブ106a,106cを含む)は、発酵処理温
度,衛生面を考慮して、SUS316等の金属材で構成
されている。但し、密封環3,4の構成材はシール条件
等に応じて適宜に選定される。この例では、回転密封環
3はSUS316で構成されており、その密封端面31
はCrO2 等のセラミックコーティング層で構成されて
いる。静止密封環4はカーボンで構成されている。
【0028】以上のように構成された本発明に係る軸封
装置109によれば、冒頭で述べた各従来装置のような
問題を生じることなく、機内107を良好にシールさせ
ることができる。
【0029】すなわち、当該攪拌機101による発酵処
理が行われる通常運転時においては、シールガス供給弁
74aを開操作させると共に滅菌ガス供給弁76aを閉
操作して、シールガス71をガス通路6から密封端面3
1,41間に供給させると、密封端面31,41間にこ
れを開く方向に作用する開力が発生することになる。こ
の開力は、静圧発生溝63…に供給されたシールガス7
1によって発生する静圧によるものである。したがっ
て、密封端面31,41は、この開力と密封端面31,
41間を閉じる方向に作用する閉力(静止密封環4を回
転密封環3へと押圧附勢するスプリング5によるもの)
とがバランスする非接触状態に保持される。そして、シ
ールガス71が機内107の圧力より高圧であることか
ら、機内107の流体(発酵ガス等)は密封端面31,
41間に侵入せず、機内107が完全にシールされるこ
とになり、周辺環境を悪化させる虞れは全くない。
【0030】このとき、密封端面31,41を非接触状
態に保持しつつ機内107をシールさせることから、密
封端面31,41の接触による磨耗粉が機内107に侵
入するようなことがなく、衛生的なシール機能が発揮さ
れる。また、シールガス71は密封端面31,41間か
ら機内107に漏洩することになるが、シールガス71
が機内107に漏洩しても支障のない窒素ガスであるこ
とから、シールガス71の機内107への漏洩を許容す
ることによる問題も生じない。なお、シールガス71の
供給は攪拌機101の運転中において継続して行われる
が、攪拌機101の運転(回転軸106の駆動)は、シ
ールガス71の供給が開始されて密封端面31,41間
が適正な非接触状態に保持された後において、開始され
る。また、シールガス71の供給停止は、攪拌機101
の運転停止後であって回転軸106が完全に停止した後
に行われる。
【0031】また、攪拌機101の機内107は、冒頭
で述べた如く、定期的に或いは必要に応じて、スチーム
の供給により滅菌され、かかる滅菌作業時においては、
スチーム72をガス通路6に供給させることにより、機
内107に臨む軸封装置部分をも良好に滅菌することが
できる。
【0032】すなわち、回転軸106が停止した状態に
おいて、滅菌ガス供給弁76aを開操作させると共にシ
ールガス供給弁74aを閉操作して、スチーム72をガ
ス通路6に供給すると、スチーム72はガス通路6を通
って静圧発生溝63…に至り、密封端面31,41間を
通過して機内107及びドレン空間81へと噴出する。
このとき、密封端面31,41は接触状態にあるが、ガ
ス通路6に供給されるスチーム72はシールガス71と
同等の高圧ガスであるから、シールガス71を供給させ
た場合と同様に、スチーム72は密封端面31,41を
開きつつ機内107及びドレン空間81へと噴出するこ
とになる。
【0033】したがって、ガス通路6内は勿論、接触状
態にある密封端面31,41についてもスチーム72が
万遍なく接触して、スチーム72による滅菌が良好に行
われる。また、密封端面31,41間から機内107へ
と噴出したスチーム72は、機内107に臨む軸封装置
部分(密封環3,4の外周面等)に接触しつつ機内10
7へと流動することから、当該軸封装置部分についても
良好な滅菌が行われる。なお、当該軸封装置部分の滅菌
は、滅菌ガス通路76cから密封環3,4の衝合部分の
外周面に向けて噴出されるスチーム72によって、更に
良好に行われることになる。
【0034】ところで、静圧発生溝63…に供給された
シールガス71により、密封端面31,41間にこれを
適正な非接触状態に保持するための静圧を発生させて、
良好なシール機能を発揮させるためには、密封端面3
1,41の平行度や同心度が維持されることが必要であ
る。したがって、シールケース1の本体ケーシング10
2への取り付け精度が低い場合や回転軸106に軸振れ
を生じた場合には、密封端面31,41の平行度や同心
度が損なわれて、良好なシール機能を発揮できない。特
に、上記した攪拌機101における如く、回転軸106
がその上端側のみをベアリング106で支持した片持状
の支持構造をなすものである場合には、軸振れは甚だし
く、良好なシール機能は到底期待し得ない。
【0035】しかし、上記した軸封装置109では、シ
ールケース1と回転軸106とが連結部材たるベアリン
グ2により相対回転自在に且つ径方向における相対変位
不能に連結されているから、軸振れを生じた場合にも、
回転軸106に設けられた回転密封環3とシールケース
1に設けられた静止密封環4との相対位置関係が変動せ
ず、一定に保持される。したがって、密封端面31,4
1の平行度,同心度が適正に維持されて、良好なシール
機能を発揮することができる。しかも、回転軸106
は、本体ケーシング102の回転軸貫通部分102aに
おいても、これに取り付けられたシールケース1及びベ
アリング2を介して、軸受支持されることになるから、
つまり本体ケーシング102から離れた箇所で軸受10
5されるのみならず本体ケーシング102に近接した箇
所でも軸受支持2されることになるから、回転翼108
…による攪拌抵抗に伴う軸振れを可及的に抑制すること
ができ、攪拌機能の向上を図ることができる。また、シ
ールケース1が回転軸106にベアリング2により連結
されることから、シールケース1と回転軸106との相
対位置関係がベアリング2により一定に保持され、シー
ルケース1の本体ケーシング102への取り付け精度の
確保も容易となる。
【0036】なお、本発明に係る軸封装置109は、上
記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の
基本原理を逸脱しない範囲において適宜に変更,改良す
ることができる。
【0037】例えば、ガス通路6の適所(密封環側ガス
通路64等)にオリフィス,毛細管,多孔質部材等の絞
り器を設けて、密封端面31,41間の隙間が自動調整
されるように構成しておいてもよい。すなわち、回転機
器(攪拌機101)の振動等により密封端面31,41
間の隙間が大きくなったときは、静圧発生溝63…から
密封端面31,41間に流出するシールガス量と絞り器
を通って静圧発生溝63…に供給されるシールガス量と
が不均衡となり、静圧発生溝63…内の圧力が低下し
て、開力が閉力より小さくなるため、密封端面31,4
1間の隙間が小さくなるように変化して、その隙間が適
正なものに調整される。逆に、密封端面31,41間の
隙間が小さくなったときは、上記したと同様の作用によ
り静圧発生溝63…内の圧力が上昇して、開力が閉力よ
り大きくなり、密封端面31,41間の隙間が大きくな
るように変化して、その隙間が適正なものに調整され
る。また、静圧発生溝63の形状も任意であり、例えば
密封端面41と同心環状をなす凹溝で構成するようにし
てもよい。
【0038】また、本発明に係る軸封装置109は、竪
形の発酵処理用攪拌機101の軸封手段として使用され
る他、スチーム等の滅菌ガス72による厳格な滅菌処理
を必要とされる各種の回転機器(医薬品,食品の製造に
使用される攪拌機,混合機等)の軸封手段として好適に
使用することができる。特に、密封端面間をその相対回
転による発生動圧により非接触状態に保持する動圧形の
非接触シールと異なって、回転軸106の回転速度が必
要な動圧を発生させ得る程度にまで高くない回転機器や
有毒物質を扱うため機内107からの漏出を完全に阻止
する必要のある回転機器にも好適に使用することができ
る。勿論、何れの回転機器に適用する場合にあっても、
密封端面31,41間に噴出させるシールガス71及び
滅菌ガス72の性状,圧力は、当該回転機器の使用目
的,条件に応じて設定しておくことが必要である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解されるよう
に、本発明の軸封装置は、機内圧力より高圧のシールガ
スを密封端面間に供給することにより、密封端面を非接
触状態に保持しつつ機内をシールさせるものであるか
ら、機内からの漏出を完全に阻止することができると共
に、密封端面の接触により磨耗粉が発生して機内に侵入
するようなことがない。しかも、スチーム等の滅菌ガス
を密封端面間からその内外周側へと噴出させることがで
きるため、機内に臨む軸封装置部分を、特に滅菌困難な
密封端面を含めて、効果的に滅菌処理することができ
る。したがって、本発明によれば、当該軸封装置部分を
含めた回転機器の機内の衛生管理を良好且つ充分に行う
ことができる。
【0040】また、本発明の軸封装置にあっては、シー
ルケース及び静止密封環に形成したガス通路をシールガ
スによる静圧発生手段及び滅菌ガスによる滅菌処理手段
として兼用するように工夫したから、上記した如き優れ
た作用効果を奏するものでありながら、装置構造を可及
的に簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸封装置の一例を示す縦断側面図
である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】当該軸封装置における静止密封環の密封端面を
示す正面図である。
【図4】当該軸封装置が装備された回転機器の一例を示
す概略の縦断側面図である。
【符号の説明】
1…シールケース、3…回転密封環、4…静止密封環、
5…附勢部材(コイルスプリング)、6…ガス通路、7
…ガス噴出機構、31,41…密封端面、71…窒素ガ
ス(シールガス)、72…スチーム(滅菌ガス)、10
1…攪拌機(回転機器)、102…本体ケーシング、1
02a…回転軸貫通部分、106…回転軸、107…機
内、109…軸封装置。
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の軸封装置は、回転機器の本体ケーシングにおける回
転軸貫通部分に取り付けられたシールケースと、回転軸
貫通部分及びシールケースを上下方向に貫通する回転機
器の回転軸に固定された回転密封環と、シールケース
リテーナ部に回転密封環に対向して軸線方向移動可能に
保持された静止密封環と、シールケースのリテーナ部
静止密封環との間に介装されて静止密封環を回転密封環
へと押圧附勢する附勢部材と、リテーナ部の内周縁部に
上方に向けて突設された環状突起と、外周縁部に下方に
向けて突設した環状突起を有しており、当該環状突起の
内周部に前記リテーナ部の環状突起の上端部が突入する
状態で回転軸に固着されたスリンガと、シールケースを
貫通して、上下方向において前記両環状突起に対応する
位置に開口された排出口と、シールケース及び静止密封
環を貫通して両密封環の対向端面たる密封端面間に開口
する一連のガス通路と、シールガス又は滅菌ガスを選択
的にガス通路から密封端面間に噴出させるガス噴出機構
とを具備して、通常運転時においては、シールガスを密
封端面間に噴出させることにより、密封端面間を非接触
状態に保持させつつ、密封端面の相対回転部分において
シール機能を発揮させると共に、滅菌作業時において
は、シールガスに代えて滅菌ガスを密封端面間に噴出さ
せることにより、少なくともガス通路及び密封端面を滅
菌処理するように構成したものである。かかる軸封装置
にあっては、回転軸の軸振れによるシール機能の低下,
喪失を防止すべく、シールケースと回転軸とをベアリン
グを介して相対回転自在に且つ径方向に相対変位不能に
連結しておくことが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1…シールケース、3…回転密封環、4…静止密封環、
5…附勢部材(コイルスプリング)、6…ガス通路、7
…ガス噴出機構、12,13,14…リテーナ部、14
a…リテーナ部の内周縁部に上方に向けて突設された環
状突起、31,41…密封端面、71…窒素ガス(シー
ルガス)、72…スチーム(滅菌ガス)、82…スリン
ガ、82a…スリンガの外周縁部に下方に向けて突設し
た環状突起、101…攪拌機(回転機器)、102…本
体ケーシング、102a…回転軸貫通部分、106…回
転軸、107…機内、109…軸封装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機器の本体ケーシングにおける回転
    軸貫通部分に取り付けられたシールケースと、回転機器
    の回転軸に固定された回転密封環と、シールケースに回
    転密封環に対向して軸線方向移動可能に保持された静止
    密封環と、シールケースと静止密封環との間に介装され
    て静止密封環を回転密封環へと押圧附勢する附勢部材
    と、シールケース及び静止密封環を貫通して両密封環の
    対向端面たる密封端面間に開口する一連のガス通路と、
    シールガス又は滅菌ガスを選択的にガス通路から密封端
    面間に噴出させるガス噴出機構とを具備して、通常運転
    時においては、シールガスを密封端面間に噴出させるこ
    とにより、密封端面間を非接触状態に保持させつつ、密
    封端面の相対回転部分においてシール機能を発揮させる
    と共に、滅菌作業時においては、シールガスに代えて滅
    菌ガスを密封端面間に噴出させることにより、少なくと
    もガス通路及び密封端面を滅菌処理するように構成した
    ことを特徴とする軸封装置。
JP10092101A 1998-04-01 1998-04-03 軸封装置 Expired - Fee Related JP2941774B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10092101A JP2941774B1 (ja) 1998-04-03 1998-04-03 軸封装置
US09/281,281 US6325378B1 (en) 1998-04-01 1999-03-30 Shaft seal apparatus
DE69931420T DE69931420T2 (de) 1998-04-01 1999-04-01 Wellendichtung
EP99302638A EP0947747B1 (en) 1998-04-01 1999-04-01 Shaft seal apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10092101A JP2941774B1 (ja) 1998-04-03 1998-04-03 軸封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2941774B1 JP2941774B1 (ja) 1999-08-30
JPH11287332A true JPH11287332A (ja) 1999-10-19

Family

ID=14045066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10092101A Expired - Fee Related JP2941774B1 (ja) 1998-04-01 1998-04-03 軸封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2941774B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005133852A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd コンタミレスの耐食性軸封装置
JP2006312958A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Nippon Futsuso Kogyo Kk コンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造
KR100922996B1 (ko) 2009-08-25 2009-10-22 중앙씰산업주식회사 누설방지 장치
JP2010007715A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Moriyama:Kk 回転軸のシール機構

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005133852A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd コンタミレスの耐食性軸封装置
JP2006312958A (ja) * 2005-05-06 2006-11-16 Nippon Futsuso Kogyo Kk コンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造
JP4555728B2 (ja) * 2005-05-06 2010-10-06 日本フッソ工業株式会社 コンタミレス回転機器におけるハウジング側密封環の固定構造
JP2010007715A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Moriyama:Kk 回転軸のシール機構
KR100922996B1 (ko) 2009-08-25 2009-10-22 중앙씰산업주식회사 누설방지 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2941774B1 (ja) 1999-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6325378B1 (en) Shaft seal apparatus
EP1798455B1 (en) Static pressure type non-contact gas seal
AU667384B2 (en) Gas lubricated barrier seal
US4136886A (en) Arrangement for cleaning a sealing ring on a shaft
EP0644798B1 (en) Mixer systems
US6431551B1 (en) Non-contact type mechanical seal
JP4465668B2 (ja) メカニカルシール及びこれを用いた攪拌装置並びに攪拌方法
WO2006004052A1 (ja) メカニカルシール
JP3839432B2 (ja) コンタミレスの耐食性軸封装置
JP2009030665A (ja) ロータリジョイント
JP2941774B1 (ja) 軸封装置
JP2990149B2 (ja) メカニカルシール
JP4090392B2 (ja) 軸封構造及びそれを用いた撹拌装置
JP2011190902A (ja) ドライコンタクトメカニカルシール
JPH05506296A (ja) シャフトパッキング
JP4806430B2 (ja) 静圧形の非接触メカニカルシール
JP3145977B2 (ja) ロータリジョイント
JP6863857B2 (ja) 軸封装置
JP4227120B2 (ja) 処理装置用シール装置
JP2001132640A (ja) 圧縮機
JP4136971B2 (ja) スラリ流体用ロータリジョイント
EP4080093A1 (en) Sealing element assembly for shaft seal
JP2001087638A (ja) 密閉撹拌機の軸封部
JPH09196185A (ja) 流体機器用軸封装置
JPH11117943A (ja) 軸受箱のシール装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees