JP2006312218A - フローティングテーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が簡単で大型のアクチュエータが不要であり、かつ、確実に中立位置の位置出しを行うことが可能な位置出し機構を備えるフローティングテーブルを提供する。
【解決手段】 固定側のベースプレート12に固定されたピン24を、可動側のベースプレート14に固定されたX−Y規制アタッチ32に係合させると、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の変位が、ピン24を中心とする揺動変位のみに規制される。さらに、ピン24を、1つの多軸変位モジュール16Aの、リニヤガイド20のスライダに固定された、θ規制アタッチ34にも係合させることで、1つの多軸変位モジュール16Aの変位を、中立位置に規制することができる。よって、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の位置を、中立規制することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フローティングテーブルに関するものである。
自動車等、各種工業製品のアッセンブリーライン等において、ライン上を流れる組付け対象物に対し、ワークを載置したテーブルを組立ラインと平行に流し、ワークの組付け作業時にテーブルの位置を組付け対象物に合わせて変位させることにより、取付け作業を容易とする、フローティングテーブルが従来から用いられている。
従来、かかるフローティングテーブルは、多軸方向の変位を可能とするために、水平方向の第1軸と、第1軸に直交する水平方向の第2軸と、第1軸および第2軸の何れにも直交する鉛直軸回りの回転軸である第3軸の、各変位方向に係るテーブルを積層する構造が一般的であった。しかしながら、フローティングテーブルのコンパクト化を促進すべく、固定側および可動側のベースプレートが平行に配置され、各ベースプレートの対向面の複数箇所を多軸変位モジュールで連結したフローティングテーブルが発明されている(例えば、特許文献2参照。)。
実開平2−35626号公報
ところで、上記フローティングテーブルには、組付け対称物に対するワークの組付け作業時には、多軸方向へと自由に移動することが望まれるが、それ自体にワークを載置する際には、中立位置に復帰してその位置に固定(以下、「中立規制」という。)されていることが望ましい。したがって、従来の、各軸方向の変位に係るテーブルを積層することによって、多軸方向の変位を可能としたフローティングテーブルの場合には、例えば、テーブルに固定された正方形断面を有するダイヤブロックを、左右方向からVブロックで挟み込むようにして中立規制を行うロック機構が用いられていた。しかしながら、かかるロック機構は、Vブロックのロック力を高めるために、Vブロックを駆動するアクチュエータが大型化し、かかるアクチュエータを収納するために、フローティングテーブル自体も大型化するといった問題が指摘されていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造が簡単で大型のアクチュエータが不要であり、かつ、確実に中立位置の位置出しを行うことが可能な位置出し機構を備えるフローティングテーブルを提供することにある。
上記課題を解決するための、本発明に係るフローティングテーブルは、固定側および可動側のベースプレートが平行に配置され、これらベースプレートの対向面が、各ベースプレートと平行な直交2軸方向、および、各ベースプレートとの直交軸に対する回転方向に変位する多軸変位モジュールで、複数箇所連結されたフローティングテーブルであって、前記固定側のベースプレートに固定され、かつ、前記可動側のベースプレートに対し出没自在なピンと、前記可動側のベースプレートに固定され、かつ、前記ピンとの係合により、前記固定側のベースプレートに対する前記可動側のベースプレートの変位を、前記ピンを中心とする揺動変位のみに規制する第1の作動規制部材と、前記複数の多軸変位モジュールのうちいずれか1つの多軸変位モジュールの、回転方向の変位に係る部材に固定され、かつ、前記第1の作動規制部材と係合状態にある前記ピンとの係合により、前記1つの多軸変位モジュールを中立位置に規制する第2の作動規制部材とを備えることを特徴とするものである。
本発明によれば、平行に配置された固定側および可動側のベースプレートの対向面の複数箇所が、複数の多軸変位モジュールで連結されることによって、可動側のベースプレートは、固定側のベースプレートに対し、これらベースプレートと平行な直交2軸方向およびベースプレートとの直交軸に対する回転方向に、所定範囲の変位をするものである。この構成によると、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレートの最大変位量は、多軸変位モジュールの、各ベースプレートと平行な直交2軸方向、および、各ベースプレートとの直交軸に対する回転方向の、各可動範囲によって制限を受ける。
そして、固定側のベースプレートに固定されたピンが、可動側のベースプレートに対し突出し、可動側のベースプレートに固定された第1の作動規制部材に係合することで、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレートの変位が、ピンを中心とする揺動変位のみに規制される。
かかる状態で、ピンがさらに、複数の多軸変位モジュールのうちいずれか1つの多軸変位モジュールの、回転方向の変位に係る部材に固定された第2の作動規制部材にも係合し、当該1つの多軸変位モジュールが中立位置に規制される。これと同時に、当該1つの多軸変位モジュールと同一の固定側ベースプレートおよび可動側ベースプレートに固定された他の多軸変位モジュールについても、結果的に中立位置への復帰が促される。よって、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレートの位置が、中立規制されることとなる。
また、本発明において、前記第1の作動規制部材には、前記ピンとの係合穴と、該係合穴が前記ピンに一致するように前記第1の作動規制部材の移動を促すガイド面と、前記第2の作動規制部材を受け入れる受入スペースとが形成され、前記係合穴は前記受入スペースへと貫通しており、前記第2の作動規制部材には、前記第1の作動規制部材の受入スペースに挿入される挿入アームが設けられ、該挿入アームには、前記ピンに係合する位置決め穴が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、固定側のベースプレートに固定されたピンが、可動側のベースプレートへと突出し、第1の作動規制部材のガイド面に当接することで、ピンと係合穴とが一致するように、第1の作動規制部材の移動が促され、各多軸変位モジュールが中立位置へと近寄って行く。そして、固定側のベースプレートに固定されたピンは、可動側のベースプレートに固定された第1の作動規制部材の係合穴に対し、自動的に係合することとなる。このとき、ピンと、第1の作動規制部材の係合穴との芯出しが行われるが、各多軸変位モジュールの作動規制がなされるわけではない。よって、可動側のベースプレートは、ピンを中心として固定側のベースプレートに対し揺動し得る状態となる。すなわち、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレートの変位が、ピンを中心とする揺動変位のみに規制される。
一方、第2の作動規制部材は、前述のごとく1つの多軸変位モジュールの、回転方向の変位に係る部材に固定されていることから、第1の作動規制部材のガイド面にピンが当接して、ピンと係合穴とが一致するように、第1の作動規制部材の移動が促され、各多軸変位モジュールが中立位置へと近寄って行くことに伴い、第2の作動規制部材も中立位置へと近寄っていくこととなる。
しかも、第1の作動規制部材の係合穴が、第2の作動規制部材を受け入れる受入スペースへと貫通していることから、第1の作動規制部材の係合穴と係合状態にあるピンが、さらに、受入スペースに挿入される第2の作動規制部材の、挿入アームの位置決め穴に対し係合することとなる。よって、第2の作動規制部材を備える1つの多軸変位モジュールの、全方向の変位が規制されることとなる。
一方、ピンと、第1の作動規制部材の係合穴、および、第2の作動規制部材の位置決めとの係合が解除された状態では、可動側のベースプレートは、直ちに固定側のベースプレートに対し変位可能となる。以上のように、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレートの中立規制および規制解除を、ピンの昇降動作のみによって行うことが可能となる。
なお、第1の作動規制部材のガイド面を、中心に前記係合穴が形成されたすり鉢状の凹面とすることにより、固定側のベースプレートからピンを突出させ、すり鉢状の凹面に当接させてその面上を摺動させるようにピンの突出量を増大させることのみによって、確実に、上記ガイド面の作用効果を得ることができる。
また、前記多軸変位モジュールは、前記固定側および可動側のベースプレートに各々固定される、互いに直交する一対のリニヤガイドと、該一対のリニヤガイドのスライダ同士を連結する回転ベアリングとで構成されていることが望ましい。
この構成によれば、可動側のベースプレートが、固定側のベースプレートに対し回転することなく平行に移動する場合には、固定側および可動側のベースプレート同士を連結する、複数の多軸変位モジュールのリニヤガイドのみが変位し、回転ベアリングは変位しない。
一方、可動側のベースプレートが、固定側のベースプレートに対する中立位置において平行移動を伴わずに回転する場合や、平行移動と合わせて回転する場合には、一対のリニヤガイドの変位と共に、回転ベアリングも変位する。そして、何れの変位が生じた場合であっても、ピンが第1の作動規制部材の係合穴に係合することによって各多軸変位モジュールは中立位置へと近寄り、さらに、ピンが第2の作動規制部材の位置決め穴に係合することにより、第2の作動規制部材を備える1つの多軸変位モジュールの全方向の変位が規制される。その結果、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレート位置が、中立規制されることとなる。
なお、かかる多軸変位モジュールの構成においては、前記第2の作動規制部材は、前記1つの多軸変位モジュールの、固定側のベースプレートに固定されるリニヤガイドの、スライダに固定されているものである。
本発明によれば、第2の作動規制部材にピンが係合することで、1つの多軸変位モジュールの、固定側のベースプレートに固定されるリニヤガイドのスライダと、ピンとの位置関係が固定されることとなる。ここで、多軸変位モジュールのリニアガイドのスライダには、前述のごとく、互いに直交する一対のリニヤガイドのスライダ同士を連結するための回転ベアリングが固定された構造を有している。そして、ピンが第1の作動規制部材の係合穴に係合した状態で生じる、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレートの揺動は、多軸変位モジュールを構成する一対のリニヤガイドと、該一対のリニヤガイドのスライダ同士を連結する回転ベアリングの全てが変位することによって生じるものである。
よって、前述のごとく、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレートの変位が、ピンを中心とする揺動変位のみに規制された状態において、固定側のベースプレートに固定されるリニヤガイドのスライダの、ピンとの位置関係が固定されると、固定側のベースプレートに対する可動側のベースプレートの揺動は、妨げられることとなる。その結果、第2の作動規制部材が設けられた多軸変位モジュールの、回転ベアリングおよび可動側のベースプレートに固定されるリニヤガイドのスライドも結果的に機能しなくなり、全方向の変位が規制されることとなる。そして、かかる1つの多軸変位モジュールの、全方向の変位が規制されることで、可動側のベースプレートは固定側のベースプレートに対し中立規制され、当該1つの多軸変位モジュールと同一の固定側ベースプレートおよび可動側ベースプレートに固定された他の多軸変位モジュールについても、結果的に変位不能となり、全方向の変位が規制されることとなる。
本発明はこのように構成したので、構造が簡単で大型のアクチュエータが不要となり、かつ、確実に中立位置の位置出しを行うことが可能な位置出し機構を備えるフローティングテーブルを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。本説明において、便宜上、図1における左右方向に伸びる水平軸を「X軸」と、同上下方向に延びる水平軸を「Y軸」とし、X軸およびY軸の何れとも直交する鉛直軸を「θ軸」と、θ軸回りの回転方向を「θ方向」とする。
本発明の実施の形態に係るフローティングテーブル10は、図1から図4に示すように、固定側のベースプレート12および可動側のベースプレート14が平行に配置され、これらベースプレートの対向面が、各ベースプレートと平行な方向(X軸−Y軸方向)、および、各ベースプレートとの直交軸(θ軸)に対する回転方向(θ方向)に変位する多軸変位モジュール16(16A、16B、16C、16D)で、複数箇所(図示の例では4ヶ所)連結されたフローティングテーブルである。また、固定側のベースプレート12は、例えば、自動車等、各種工業製品のアッセンブリーライン等におけるワーク搬送台車等に固定されるものである。
多軸変位モジュール16は、固定側のベースプレート12および可動側のベースプレート14に各々固定される、互いに直交する一対のリニヤガイド18、20と、これら一対のリニヤガイド同士を連結する回転ベアリング22とで構成されている。ここで、リニヤガイド18は、図4に示すように、X軸方向に延びるガイドレール18aと、ガイドレール18aに案内されてX軸方向へと変位するスライダ18bとを備えている。また、リニヤガイド20は、Y軸方向に延びるガイドレール20aと、ガイドレール20aに案内されてY軸方向へと変位するスライダ20bとを備えている。さらに、回転ベアリング22は、リニヤガイド18のスライダ18bに固定されたリング22aと、リニヤガイド20のスライダ20bに固定されたシャフト22bを備えている。
なお、回転ベアリング22には、回転角度を制限する回転規制ストッパが設けられている。また、図示の例では、多軸変位モジュール16A、16Bについては、固定側のベースプレート12にリニヤガイド20が固定され、可動側のベースプレート14にリニヤガイド18が固定されている。一方、これらとは逆に、多軸変位モジュール16C、16Dについては、固定側のベースプレート12にリニヤガイド18が固定され、可動側のベースプレート14にリニヤガイド20が固定されている。
したがって、可動側のベースプレート14は、固定側のベースプレート12に対し、前後左右方向(X軸−Y軸方向)および回転方向(θ軸回りに回転するθ方向)に所定範囲の変位をすることが可能となる。なお、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の最大変位量は、多軸変位モジュール16の、各ベースプレート12、14に沿って延びる直交2軸方向(X軸−Y軸方向)、および、各ベースプレートとの直交軸に対する回転方向(θ方向)の可動範囲(リニヤガイド18、20および回転ベアリング22の可動範囲)によって制限を受ける。
固定側のベースプレート12には、可動側のベースプレート14に対し出没自在なピン24が固定されている。ピン24は、先端に面取りが施された円柱状の部材であり、シリンダ28により、可動側のベースプレート14に対する出没方向へと駆動されるものである。シリンダ28は、固定側のベースプレート12の開口12aに固定された、円筒状の取付ステー26を介して、固定側のベースプレート12に固定されている。また、取付けステー26の上端部には、ピン24を摺動案内するためのメタルガイド30が設けられている。なお、取付けステー26は、固定側のベースプレート12に対し確実にシリンダ28を固定し、かつ、ピン24を確実に案内し得るものであれば、その形状は円筒状に限られない。また、シリンダ28は、フローティングテーブル10の使用環境に応じ、流体圧作動式または電気作動式のシリンダ等を、適宜選択することができる。
可動側のベースプレート14には、第1の作動規制部材32が固定されている。なお、後述する理由から、以下の説明において、第1の作動規制部材32を「X−Y規制アタッチ」と称する。X−Y規制アタッチ32は、ピン24との係合穴32aと、係合穴32aがピン24に一致するようにX−Y規制アタッチ32の移動を促すガイド面32bと、後述する第2の作動規制部材34を受け入れる受入スペース32cとが形成され、係合穴32aは受入スペース32cへと貫通している。
X−Y規制アタッチ32は、ピン24との対向面にすり鉢状の凹面が形成された、円柱状の部材である。そして、すり鉢状の凹面がガイド面32bとして機能し、その中心に係合穴32aが形成されたものである。また、X−Y規制アタッチ32の可動側のベースプレート14との当接面側に、脚32dを残して受入スペース22が設けられることで、X−Y規制アタッチ32は固定側のベースプレート12に確実に固定され、かつ、係合穴32aが受入スペース32cに貫通する構造となっている。
そして、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の位置の如何にかかわらず、ピン24を可動側のベースプレート14へ向けて突出させると、ピン24の先端部がガイド面32bに当接し、X−Y規制アタッチ32は、ピン24の突出に伴いガイド面32bに案内されて、ピン24と係合穴32aとの中心が一致する方向へと移動し、ピン24と係合穴32aとを一致させることができる。
ピン24が係合穴32aに係合した状態では、固定側のベースプレート12のピン24と、可動側のベースプレート14のX−Y規制アタッチ32とが、X軸−Y軸方向の中立位置に規制された状態となる(かかる機能から、第1の作動規制部材32をX−Y規制アタッチと称している)。このとき、各多軸変位モジュール16A、16B、16C、16Dの、リニヤガイド18、20および回転ベアリング22は、何ら作動制限がなされていないことから、可動側のベースプレート14は、固定側のベースプレート12に対し、ピン24を中心として揺動可能な状態にある。
なお、X−Y規制アタッチ32は、図示の形状に限定されるものではない。例えば、漏斗状の部材を可動側のベースプレート14に対し隙間を空けて固定し、当該隙間を受入スペース32cとして利用し、漏斗の円錐状内壁面をガイド面32bとして利用し、漏斗中央の穴を係合穴32aとして利用することによっても、図示のX−Y規制アタッチ32と同一の機能を発揮するものとなる。
複数の多軸変位モジュールうち、1つの多軸変位モジュール16Aの、固定側のベースプレート12に固定されるリニヤガイド20のスライダ20bには、第2の作動規制部材34が固定されている。なお、後述する理由から、以下の説明では第2の作動規制部材34を「θ規制アタッチ」と称する。θ規制アタッチ34には、X−Y規制アタッチ32の受入スペース32cに挿入される、板状の挿入アーム34aが設けられている。また、挿入アーム34aには、X−Y規制アタッチ32の係合穴32aと係合状態にあるピン24に、さらに係合する、位置決め穴34bが形成されている。
なお、挿入アーム34aは、固定側のベースプレート12に対し、可動側のベースプレート14が如何なる位置にあっても、X−Y規制アタッチ32の受入スペース32c内に位置することが可能な形状とすることが望ましい。
そして、X−Y規制アタッチ32と係合状態にあるピン24が、さらに、θ規制アタッチ34にも係合することで、多軸変位モジュール16Aの、固定側のベースプレート12に固定されるリニヤガイド20のスライダ20bと、ピン24との位置関係が固定され、その結果、後述のごとく多軸変位モジュール16Aの全方向の変位が規制されることとなる。
なお、図示の例では、挿入アーム34aは板材により構成され、位置決め穴34bが穿孔された構造となっているが、これに限定されるものではない。例えば、棒材によって、ワッシャ等位置決め穴を構成し得る部材を支持する構造としても、図示のθ規制アタッチ34と同様の機能を発揮するものとなる。
上記構成をなす、フローティングテーブル10により得られる作用効果は、以下の通りである。
まず、フローティングテーブル10の基本構成として、平行に配置された固定側および可動側のベースプレート12、14の対向面の、端縁寄りの4箇所が、複数の多軸変位モジュール16(16A、16B、16C、16D)で連結されることによって、可動側のベースプレート14は、固定側のベースプレート12と平行な方向および回転方向に所定範囲の変位をするものである。
そして、固定側のベースプレート12に固定されたピン24が、可動側のベースプレート14に対し突出し、可動側のベースプレート24に固定されたX−Y規制アタッチ32に係合することで、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の変位が、ピン24を中心とする揺動変位のみに規制されることとなる。
かかる状態で、ピン24が、さらに、1つの多軸変位モジュール16Aの回転方向の変位に係る部材(具体的には、リニヤガイド20のスライダ20bである。リニヤガイド20のスライダ20bには、回転ベアリング22のシャフト22bが固定されており、スライダ20bが変位しない限り、回転ベアリング22も変位しない。)に固定されたθ規制アタッチ34にも係合し、1つの多軸変位モジュール16Aが中立位置に規制される。これと同時に、多軸変位モジュール16Aと同一の固定側ベースプレート12および可動側ベースプレート14に固定された他の多軸変位モジュール16B、16C、16Dについても、結果的に中立位置への復帰が促される。よって、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の位置が、中立規制されることとなる。
また、固定側のベースプレート12に固定されたピン24が、可動側のベースプレート14へと突出し、X−Y規制アタッチ32のガイド面32bに当接することで、ピン24と係合穴32aとが一致するように、X−Y規制アタッチ32の移動が促され、各多軸変位モジュール16が中立位置へと近寄って行く。そして、固定側のベースプレート12に固定されたピン24は、可動側のベースプレート14に固定されたX−Y規制アタッチ32の係合穴32aに対し、自動的に係合することとなる。このとき、ピン24とX−Y規制アタッチの係合穴32aとの芯出しが行われるが、各多軸変位モジュール16の作動規制がなされるわけではない。よって、可動側のベースプレート14は、ピン24を中心として固定側のベースプレート12に対し揺動し得る状態となる。すなわち、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の変位が、ピン24を中心とする揺動変位のみに規制される。
一方、θ規制アタッチ34は、図4に示すように、多軸変位モジュール16Aの回転方向の変位に係る部材であるリニヤガイド20のスライダ20bに固定されていることから、X−Y規制アタッチ32のガイド面32bにピン24が当接して、ピン24と係合穴32aとが一致するように、X−Y規制アタッチ32の移動が促され、各多軸変位モジュール16が中立位置へと近寄って行くことに伴い、θ規制アタッチ34も中立位置へと近寄っていくこととなる。
しかも、X−Y規制アタッチ32の係合穴32aが、θ規制アタッチ34を受け入れる受入スペース32cへと貫通していることから、X−Y規制アタッチ32の係合穴32aと係合状態にあるピン24が、さらに、受入スペース32cに挿入されるθ規制アタッチ34の、挿入アーム34aの位置決め穴34bに対し係合することとなる。よって、多軸変位モジュール16Aの、全方向の変位が規制されることとなる。
また、X−Y規制アタッチ32のガイド面32bを、中心に係合穴32aが形成されたすり鉢状の凹面としていることから、固定側のベースプレート12からピン24を突出させ、すり鉢状の凹面32bに当接させてその面上を摺動させるようにピン24の突出量を増大させることのみによって、確実に、上記ガイド面の作用効果(ピン24と係合穴32aとが一致するように、X−Y規制アタッチ32の移動が促され、それに伴い、各多軸変位モジュール16が中立位置へと近寄って行く。)を得ることができる。
また、多軸変位モジュール16は、固定側および可動側のベースプレート12、14に各々固定される、互いに直交する一対のリニヤガイド18、20と、一対のリニヤガイド18、20のスライダ18b、20b同士を連結する回転ベアリング22とで構成されている。そして、可動側のベースプレート14が、固定側のベースプレート12に対し回転することなく平行に移動する場合には、固定側および可動側のベースプレート12、14同士を連結する、複数の多軸変位モジュール16の、一対のリニヤガイド18、20のみが変位し、回転ベアリング22は変位しない。
一方、可動側のベースプレート14が、固定側のベースプレート12に対する中立位置において平行移動を伴わずに回転し、若しくは、平行移動と合わせて回転する場合には、一対のリニヤガイド18、20の変位と共に、回転ベアリング22も変位する。そして、何れの変位が生じた場合であっても、ピン24がX−Y規制アタッチ32の係合穴32aに係合する際に、各多軸変位モジュール16は中立位置へと近寄り、さらに、ピン24が第2の作動規制部材34の位置決め穴34bに係合することにより、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の位置が、中立規制されることとなる。
しかも、θ規制アタッチ34は、複数の多軸変位モジュール6のうちいずれか1つの多軸変位モジュール(図示の例では16A)の、固定側のベースプレート12に固定されるリニヤガイドの、スライダ20bに固定されていることから、θ規制アタッチ34にピン24が係合することで、1つの多軸変位モジュール16Aのリニヤガイド20のスライダ20bと、ピン24との位置関係が固定されることとなる。ここで、多軸変位モジュール16のリニアガイドのスライダ20bには、回転ベアリング22が設けられた構造を有している。そして、ピン24が、X−Y規制アタッチ32の係合穴32aに係合した状態で生じる、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の揺動は、多軸変位モジュール16A、16B、16C、16Dを構成する。リニアガイド18、20と、回転ベアリング22の全てが変位することによって生じるものである。
よって、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の変位が、ピン24を中心とする揺動変位のみに規制された状態において、固定側のベースプレート12に固定されるリニヤガイドのスライダ20bの、ピン24との位置関係が固定されると、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の揺動は、妨げられることとなる。その結果、θ規制アタッチ34が設けられた多軸変位モジュール16Aの、回転ベアリング22および可動側のベースプレート12に固定されるリニヤガイド18のスライド18bも機能しなくなり(かかる機能から、第2の作動規制部材34をθ規制アタッチと称している。)、多軸変位モジュール16Aの全方向の変位が規制されることとなる。そして、かかる1つの多軸変位モジュール16Aの全方向(X、Y、θ)の変位が規制されることで、可動側のベースプレート14は固定側のベースプレート12に中立規制されることとなり、他の多軸変位モジュール16B、16C、16Dについても、結果的に変位不能となる。
なお、突出状態にあるピン24が固定側のベースプレート12の方向へと引き込まれ、X−Y規制アタッチ32の係合穴32a、θ規制アタッチ34の位置決め穴34bの何れとの係合も解除された状態では、可動側のベースプレート14は、直ちに固定側のベースプレート12に対し変位可能となることは理解されるであろう。
以上のごとく、本発明の実施の形態に係るフローティングテーブル10は、第1の作動規制部材32および第2の作動規制部材34の双方にピン24が係合した状態で、第1の作動規制部材32により、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の、ベースプレートに平行な方向(X軸−Y軸方向)の変位が中立規制され、
第2の作動規制部材34により、固定側のベースプレート12に対する可動側のベースプレート14の、ベースプレートとの直交軸(θ軸)に対する回転方向(θ方向)の変位が中立規制されるものである。
なお、応用例として、多軸変位モジュール16を構成するリニヤガイド18、20および回転ベアリング22に、各々の中立位置への復帰を促すばねを設けることとしても良い。
また、多軸変位モジュール16については、図示のごとく互いに直交する一対のリニヤガイド18、20と、一対のリニヤガイドのスライダ18b、20b同士を連結する回転ベアリング22とで構成されているものに限定されるものではなく、X軸、Y軸およびθ軸回りの変位が可能な、他の多軸変位モジュールや多軸変位機構(例えば、多関節のリンク機構を用いた多軸変位モジュールや、複数の移動方向に係るテーブルを積層した多軸変位機構等、)を用いることとしても、同様の作用効果を得ることが可能である。
また、本発明の実施の形態では、第2の作動規制部材34を、多軸変位モジュール16Aに設けたが、他のいずれかの多軸変位モジュール16B、16C、16Dに設けることとしても、同様の機能を発揮するものとなる。また、本発明の実施の形態では、第1の作動規制部材32および第2の作動規制部材34は、固定側および可動側のベースプレート12、14によって挟まれた空間の端部近傍に設けられているが、これを、上下ベースプレート12、14によって挟まれた空間の中央もしくは中央寄りに設けることとしても、同様の機能を発揮するものとなる。さらには、本発明の実施の形態では、第1の作動規制部材32および第2の作動規制部材34は、固定側および可動側のベースプレート12、14によって挟まれた空間内に配置されているが、第1の作動規制部材32および第2の作動規制部材34を、固定側および可動側のベースプレート12、14の外側に設けることとしても、同様の機能を発揮するものとなる。
何れの場合であっても、ピン24を駆動するシリンダ28は、単にピン24を昇降させるだけの駆動力を発揮するものであれば良く、装置全体の小型化を図ることができる。また、固定側および可動側のベースプレート12、14によって挟まれた空間およびその周辺部に、各種機能部品を追加することも容易となる。さらに、多軸変位モジュール16の配置も自由であり、これらを固定側および可動側のベースプレート12、14の比較的外側に配置することができるので、高剛性のフローティングテーブル10を構成することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るフローティングテーブルの要部模式図であり、(a)は(b)のD−D線における横断面図、(b)は(a)のA−A線における縦断面図である。 図1のB−B線における縦断面図である。 図1のC−C線における縦断面図である。 図1(b)の要部拡大図である。
符号の説明
10:フローティングテーブル、12:固定側のベースプレート、14:可動側のベースプレート、 16(16A、16B、16C、16D):多軸変位モジュール、 18、20:リニヤガイド、 18a、20a:ガイドレール、 18b、20b:スライダ、22:回転ベアリング、24:ピン、32:X−Y規制アタッチ、32a:係合穴、32b:ガイド面、32c:受入スペース、34:θ規制アタッチ、34a:挿入アーム、34b:位置決め穴

Claims (5)

  1. 固定側および可動側のベースプレートが平行に配置され、これらベースプレートの対向面が、各ベースプレートと平行な直交2軸方向、および、各ベースプレートとの直交軸に対する回転方向に変位する多軸変位モジュールで、複数箇所連結されたフローティングテーブルであって、
    前記固定側のベースプレートに固定され、かつ、前記可動側のベースプレートに対し出没自在なピンと、
    前記可動側のベースプレートに固定され、かつ、前記ピンとの係合により、前記固定側のベースプレートに対する前記可動側のベースプレートの変位を、前記ピンを中心とする揺動変位のみに規制する第1の作動規制部材と、
    前記複数の多軸変位モジュールのうちいずれか1つの多軸変位モジュールの、回転方向の変位に係る部材に固定され、かつ、前記第1の作動規制部材と係合状態にある前記ピンとの係合により、前記1つの多軸変位モジュールを中立位置に規制する第2の作動規制部材とを備えることを特徴とするフローティングテーブル。
  2. 前記第1の作動規制部材には、前記ピンとの係合穴と、該係合穴が前記ピンに一致するように前記第1の作動規制部材の移動を促すガイド面と、前記第2の作動規制部材を受け入れる受入スペースとが形成され、前記係合穴は前記受入スペースへと貫通しており、
    前記第2の作動規制部材には、前記第1の作動規制部材の受入スペースに挿入される挿入アームが設けられ、該挿入アームには、前記ピンに係合する位置決め穴が形成されていることを特徴とする請求項1記載のフローティングテーブル。
  3. 前記第1の作動規制部材のガイド面は、中心に前記係合穴が形成されたすり鉢状の凹面であることを特徴とする請求項2記載のフローティングテーブル。
  4. 前記多軸変位モジュールは、前記固定側および可動側のベースプレートに各々固定される、互いに直交する一対のリニヤガイドと、該一対のリニヤガイドのスライダ同士を連結する回転ベアリングとで構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のフローティングテーブル。
  5. 前記第2の作動規制部材は、前記1つの多軸変位モジュールの、固定側のベースプレートに固定されるリニヤガイドの、スライダに固定されていることを特徴とする請求項4記載のフローティングテーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104385173A (zh) * 2014-09-28 2015-03-04 成都市翻鑫家科技有限公司 一种定位销转动式多工件定位夹具
CN111660079A (zh) * 2020-06-08 2020-09-15 博众精工科技股份有限公司 一种位置可调的组装装置

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