JP2006312162A - 分離処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底部が半円筒形の断面で長寸状をなすとともに傾斜軸状に設置される分離処理槽2、し渣および/または汚砂が導入される導入槽部12、同処理槽の傾斜方向中途個所底部には、分離砂誘導ガイド4と分離砂ホッパー5とが設けられ、同槽内の長手方向にわたるべく、スクリュウコンベア20が回転駆動可能に通されるとともに、別駆動系で異なる回転速度で回転する回転外筒25が同心状に設けられ、傾斜方向上部には掻き揚げられたし渣をし渣ホッパーに導くための流出口16がそれぞれ設けられるとともに、同回転外筒の傾斜方向中途個所には、掻き揚げられる砂を分離除去するためのスクリーン32が形成されている。
【選択図】 図1
Description
前記分離処理装置は、し渣と汚砂とを分離処理するのに非常に有効な装置であるが、本出願人は、ここで他の方式によりさらに有効な分離処理装置を提供しようとしている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、回転外筒は、スクリューコンベアよりも遅く回転駆動されるようになっている。
請求項3記載の発明は、底部が半円筒形の断面で長寸状をなすとともに傾斜軸状に設置される分離処理槽を本体として備え、同分離処理槽の内部には、同槽内の長手方向にわたるべく、回転駆動可能なスクリュウコンベアが通されるとともに、同スクリュウコンベアの外周には、前記分離処理槽との内外間に分離砂を誘導するための隙間を残した状態で周方向に往復的に回転駆動される回転外筒が通され、同回転外筒は、分離砂や水を通過可能な多孔状のスクリーンをその周底部に有し、前記回転外筒の上側には、し渣および/または汚砂が投入される投入口が開口されるとともに、同回転外筒の傾斜方向上部底面からはし渣を排出可能な開口が形成され、前記分離処理槽の傾斜方向下部には、分離砂排出のための開口が前記隙間に連通して形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のものにおいて、回転外筒の往復回転駆動は、スクリュウコンベアを駆動するための単一の駆動源から伝動装置を介して連動自在に構成されている。
請求項5記載の発明は、請求項1から4までのいずれかに記載のものにおいて、投入口には他の前分離処理装置がし渣および/または汚砂を導入可能に前置装置として組み合わされ、同前分離処理装置は、装置本体たる処理槽は、し渣および/または汚砂を含む汚水を槽内に導入する手段と、槽内の汚水を排出する手段と、洗浄水供給手段と、洗浄済みの砂泥を排出する手段とを備えるとともに、処理槽内には、同処理槽に導入されたものがエアーおよび/または水の上昇力発生手段により複数個の分離促進ピースとともに上昇する接触浮上路が縦向きに伸びるように形成されるとともに、同処理槽内には、接触浮上路内での上昇流が分離促進ピースとともに再び接触浮上路の下端に導入され接触浮上路とともに循環路を形成する沈降路が形成されており、導入される汚水からの分離浮上した分離浮上物が槽外に取り出される一方分離浮上物が分離され洗浄処理を受けた砂泥が外部に排出されるように構成された装置であって、前記処理槽の下部内には、同下部に下降してくるし渣および/または汚砂を上昇流発生手段により吸い上げ前記接触浮上路内に導入する浮上促進用流路が設けられていることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明によれば、回転外筒は、スクリュウコンベアよりも遅く回転駆動されるようになっているので、し渣および/または汚砂の導入や排出が確実になされるようになる。
請求項3記載の発明によれば、掻き揚げられるし渣および/または汚砂の分離作用がより早期にかつ確実になされるようになる。
請求項4記載の発明によれば、より簡略な駆動系をもつ装置を提供できるようになる。
請求項5記載の発明によれば、分離処理が最も効果的になされるようになる。
Aは前分離処理装置、Bは(後)分離処理装置、1はバルブを示す。図1では前分離処理装置Aで処理されたものを次の分離処理装置Bに投入する場合と、前分離処理装置Aなしで直接矢印X2のように分離処理装置B内に投入する場合の双方を例示している。
前記スクリーン32は、回転外筒25の周方向全周に形成されていたが、周方向一部にのみ形成することがある。例えば、周方向1個所、2個所あるいは3個所等に配置してもよい。
前記分離処理槽2の上部内には、図1および図4に示すように、スクリーン32の目詰まりを防止するためのスプレーパイプ(ノズル付き)33を配備してもよい。
図6における50は架台で、同架台50は、4本支柱とこれらの間を上下段にわたって横つなぎする連結部材とでなる枠型のもので、ここでは、アジャスタ51で支持されているが図示しないキャスターで移動自在に構成してもよい。この架台50の一側には回転支点52を介して(下部側)本体サポート53が回転自在に取り付けられる一方、他側には、ロック付き回転ネジジョイント54にねじ込まれたネジ軸55を介して回転自在に(上部側)本体サポート53が設けられている。これら上下一対の本体サポート53,53は、分離処理装置B−1の外周を抱き持つようにしており、前記回転ネジジョイント54をハンドル操作により調整することで図6に仮想線で示すように角度変更可能に構成してある。その角度範囲は、図示仮想線よりもさらに下げることができる一方、ネジ軸55を長いものにしたり図6の右側以外に左側にもネジ軸を設けるなどすることで、図6の実線で示す装置B−1の角度(30度前後)よりも大きい角度まで調整することもできる。すなわち、傾斜角度範囲は自在に選ぶことができる。
尚、装置B−1側と架台50側との間にゴムなどの緩衝手段を介装することがある。この緩衝手段は、振動発生手段としても機能するものとすれば後述する分離作用が効率化する。
また、前記回転外筒72の多孔は全周に設けられていたが、周方向の下半部分のみに多孔を設けてスクリーンとしてもよい。この下半部分は、周方向に角度180分を指すがそれより小さい角度例えば、120°や90°、60°などにしてもよい。
さらに、同多孔は、回転外筒72の長手方向全長に亘って設けられていたが、例えば、傾斜方向下半部分のみに設け上半部分には設けず円筒面としてもよい。
また、回転外筒72は、図9に示すように上下半割れ式で合わせ型とされている。その上下を全て多孔状のものにしてもよいが、上記のように上半分だけを多孔でない通常の半円筒体にしてもよい。
尚、76はスプレー手段で、回転外筒72のスクリーンの目詰まりを防止するためのもので、図10のように一対のパイプ(ノズル付き)を前記長手方向に配備したが、これに限定されない。また、同スプレー手段76は、上蓋58より外部に配置してあるが、槽57内に配してもよい。
尚、前記駆動源78の出力軸に備えたスプロケット80aとスクリュウ中軸66回りに備えた2つのスプロケット80b、81aとは同径(PCD162)であるが、クランク軸82回りに備えたスプロケット81bは前記80a、80b、81aよりも小径(PCD97)とされてクランク軸82はスクリュウ中軸66よりも67%前後増速回転されるようになっている。この関係に限定されず、クランク軸82がスクリュウ中軸66よりも減速回転されるようにする場合と、同速回転されるようにする場合とがある。
Claims (5)
- 底部が半円筒形の断面で長寸状をなすとともに傾斜軸状に設置される分離処理槽を本体として備え、同分離処理槽の傾斜方向下部には、投入口からのし渣および/または汚砂が導入される導入槽部を備える一方、同処理槽の傾斜方向上部には、し渣ホッパーが連通状に設けられるとともに、同処理槽の傾斜方向中途個所底部には、分離砂誘導ガイドと分離砂ホッパーとが設けられ、前記分離処理槽の内部には、同槽内の長手方向にわたるべく、スクリュウコンベアが回転駆動可能に通されるとともに、同スクリュウコンベアの外周には、スクリュウコンベアとは別駆動系で異なる回転速度で回転する回転外筒が同心状に設けられ、同回転外筒の傾斜方向下部に前記導入槽部からのし渣および/または汚砂を受け入れる流入口が、傾斜方向上部には掻き揚げられたし渣をし渣ホッパーに導くための流出口がそれぞれ設けられるとともに、同回転外筒の傾斜方向中途個所には、掻き揚げられる砂を分離除去するためのスクリーンが前記分離砂誘導ガイド内に連通すべく形成されていることを特徴とする分離処理装置。
- 請求項1記載のものにおいて、回転外筒は、スクリューコンベアよりも遅く回転駆動されるようになっている分離処理装置。
- 底部が半円筒形の断面で長寸状をなすとともに傾斜軸状に設置される分離処理槽を本体として備え、同分離処理槽の内部には、同槽内の長手方向にわたるべく、回転駆動可能なスクリュウコンベアが通されるとともに、同スクリュウコンベアの外周には、前記分離処理槽との内外間に分離砂を誘導するための隙間を残した状態で周方向に往復的に回転駆動される回転外筒が通され、同回転外筒は、分離砂や水を通過可能な多孔状のスクリーンをその周底部に有し、前記回転外筒の上側には、し渣および/または汚砂が投入される投入口が開口されるとともに、同回転外筒の傾斜方向上部底面からはし渣を排出可能な開口が形成され、前記分離処理槽の傾斜方向下部には、分離砂排出のための開口が前記隙間に連通して形成されていることを特徴とする分離処理装置。
- 請求項3記載のものにおいて、回転外筒の往復回転駆動は、スクリュウコンベアを駆動するための単一の駆動源から伝動装置を介して連動自在に構成されている分離処理装置。
- 請求項1から4までのいずれかに記載のものにおいて、投入口には他の前分離処理装置がし渣および/または汚砂を導入可能に前置装置として組み合わされ、同前分離処理装置は、装置本体たる処理槽は、し渣および/または汚砂を含む汚水を槽内に導入する手段と、槽内の汚水を排出する手段と、洗浄水供給手段と、洗浄済みの砂泥を排出する手段とを備えるとともに、処理槽内には、同処理槽に導入されたものがエアーおよび/または水の上昇力発生手段により複数個の分離促進ピースとともに上昇する接触浮上路が縦向きに伸びるように形成されるとともに、同処理槽内には、接触浮上路内での上昇流が分離促進ピースとともに再び接触浮上路の下端に導入され接触浮上路とともに循環路を形成する沈降路が形成されており、導入される汚水からの分離浮上した分離浮上物が槽外に取り出される一方分離浮上物が分離され洗浄処理を受けた砂泥が外部に排出されるように構成された装置であって、前記処理槽の下部内には、同下部に下降してくるし渣および/または汚砂を上昇流発生手段により吸い上げ前記接触浮上路内に導入する浮上促進用流路が設けられていることを特徴とするものである分離処理装置。
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