JP2006312014A - 成型し易いゴルフクラブヘッド半製品 - Google Patents

Abstract

【課題】コストを降下すると共に、良品率を高める成型し易いゴルフクラブヘッド半製品を提供する。
【解決手段】一体形成とするゴルフクラブヘッド部（２０）と、メイン注入口（１０）と、外部注入パイプ（３０）と、連接注入パイプ（３１）とを有し、該メイン注入口（１０）は金型によって成型されるブロックであると共に、ゴルフクラブヘッド部（２０）の一端におけるネック（２１）の隣側に設けられ、該外部注入パイプ（３０）は金型によって成型される棒体であると共に、該ゴルフクラブヘッド部（２０）の外側に設けられ、該外部注入パイプとゴルフクラブヘッド部との間に金型によって成型される棒体である複数の連接注入パイプ（３１）が設けられ、該外部注入パイプ（３０）の一端が該メイン注入口（１０）と連接されることを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

本発明は、特にコストを降下すると共に、良品率を高める成型し易いゴルフクラブヘッド半製品に関するものである。

従来のゴルフクラブヘッドは、例えばチタン合金からなるドライバーの半製品について、１、金型によって蝋モールドと外部注入パイプが形成され、２、該蝋モールドと外部注入パイプを溶接によって組合せ、３、該組合わせた蝋モールドと外部注入パイプにチタン合金を注入させ、４、凝固したチタン合金から蝋モールドと外部注入パイプを除去させることにより、ゴルフクラブヘッド半製品を製造し、５、所定の高温でゴルフクラブヘッド半製品を焼結させることにより、ゴルフクラブヘッド半製品を成型し、６、成型したゴルフクラブヘッド半製品におけるメイン注入口と外部注入パイプのチタン合金部分を削除し、７、フェイスを該ゴルフクラブヘッドに溶接すると共に、研磨することにより、ゴルフクラブヘッドを完成する。

しかし、前記工程２について、該蝋モールドと外部注入パイプを溶接によって組合せる必要があるので、非常に面倒であり、更に、組合わせたゴルフクラブヘッド半製品の体積が大きくなるため、産量に悪影響を及ぼす恐れがあった。

図６に示すように、従来のゴルフクラブヘッド半製品は、ゴルフクラブヘッド部（６０）と、該ゴルフクラブヘッド部（６０）の一端の上側におけるネック（６２）と、該ゴルフクラブヘッド部（６０）の一側におけるメイン注入口（７０）と、を有し、該メイン注入口（７０）とゴルフクラブヘッド部（６０）における他の箇所との間に三つの外部注入パイプ（７１）（７２）（７３）が設けられ、各外部注入パイプ（７１）（７２）（７３）とゴルフクラブヘッド部（６０）との間に夫々補助注入部（７４）（７５）（７６）が設けられ、該メイン注入口（７０）や外部注入パイプ（７１）（７２）（７３）や補助注入部（７４）（７５）（７６）は、モールド成型によって成型したブロック、棒体とプレートである。

前記従来のゴルフクラブヘッド半製品について、先ず金型によって蝋の外部注入パイプ（７１Ａ）（７２Ａ）（７３Ａ）を製造し（図５を参照する）、次に人工溶接によって該蝋の外部注入パイプ（７１Ａ）（７２Ａ）（７３Ａ）をゴルフクラブヘッド部における蝋の補助注入部（７４Ａ）（７５Ａ）（７６Ａ）と組合せる。又、前記ゴルフクラブヘッド半製品は、一般によく使用されるものであるため、特に特許文献又は非特許文献には記載されていない。

しかしながら、各金型によって製造した蝋の外部注入パイプ（７１Ａ）（７２Ａ）（７３Ａ）と蝋の補助注入部（７４Ａ）（７５Ａ）（７６Ａ）の規格は、均一に達成できないので、良品率を降下すると製造コストを増加する問題を有し、更に、蝋の外部注入パイプ（７１Ａ）（７２Ａ）（７３Ａ）を組合わせたゴルフクラブヘッド半製品の体積が大きいため、産量に悪影響を及ぼす恐れがあった。

そこで、出願されたのが本発明であって、コストを降下すると共に、良品率を高める成型し易いゴルフクラブヘッド半製品を提供することを目的としている。

本願の請求項１の発明は、一体形成とするゴルフクラブヘッド部と、メイン注入口と、外部注入パイプと、連接注入パイプとを有し、該メイン注入口は金型によって成型されるブロックであると共に、ゴルフクラブヘッド部の一端におけるネックの隣側に設けられ、該外部注入パイプは金型によって成型される棒体であると共に、該ゴルフクラブヘッド部の外側に設けられ、該外部注入パイプとゴルフクラブヘッド部との間に金型によって成型される棒体である複数の連接注入パイプが設けられ、該外部注入パイプの一端が該メイン注入口と連接されることを特徴とする成型し易いゴルフクラブヘッド半製品、を提供する。

本願の請求項２の発明は、前記外部注入パイプの他端に充填材を集中するための集中部が設けられることを特徴とする請求項１に記載の成型し易いゴルフクラブヘッド半製品、を提供する。

本発明は上記の課題を解決するものであり、ゴルフクラブヘッド部の外側に、メイン注入口と、該メイン注入口と連接する一本の外部注入パイプと、該外部注入パイプとゴルフクラブヘッド部との間に設けられる複数の連接注入パイプが設けられることにより、簡単にゴルフクラブヘッド半製品を成型することができるだけではなく、良品率を向上すると共に、製造コストを降下することができる。

以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。

図１は本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品の斜視図であり、図２は本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品の平面図であり、図３は本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品の底面図であり、図４は本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品の断面図である。

図１乃至図４に示すように、本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品は、一体形成とするゴルフクラブヘッド部（２０）と、メイン注入口（１０）と、外部注入パイプ（３０）と、連接注入パイプ（３１）とを有し、該メイン注入口（１０）は金型によって成型されるブロックであると共に、ゴルフクラブヘッド部（２０）の一端におけるネック（２１）の隣側に設けられ、該外部注入パイプ（３０）は金型によって成型される棒体であると共に、該ゴルフクラブヘッド部（２０）の外側に設けられ、該外部注入パイプ
（３０）とゴルフクラブヘッド部（２０）との間に金型によって成型される棒体である複数の連接注入パイプ（３１）が設けられ、該外部注入パイプ（３０）の一端が該メイン注入口（１０）と連接されると共に、他端に例えばチタン合金の充填材を集中するための集中部（３２）が設けられる。

前記ゴルフクラブヘッド半製品を製造する際、モールドの内部に、メイン注入口の箇所から充填材を注入させ、該充填材が順序に外部注入パイプと連接注入パイプの箇所を介してゴルフクラブヘッド部の箇所に流れることにより、ゴルフクラブヘッド半製品を完成することができ、また、充填材の注入中、冷却した充填材を集中部（３２）に集中することにより、充填作業をスムーズに進めることができる。

又、充填作業を完成した後、該メイン注入口（１０）と外部注入パイプ（３０）と連接注入パイプ（３１）を削除して、研磨することにより、ゴルフクラブヘッドを完成することができる。

本発明は上記の構成を有するので、ゴルフクラブヘッド部の外側に、メイン注入口と、該メイン注入口と連接する一本の外部注入パイプと、該外部注入パイプとゴルフクラブヘッド部との間に設けられる複数の連接注入パイプが設けられることにより、簡単にゴルフクラブヘッド半製品を成型することができるだけではなく、良品率を向上すると共に、製造コストを降下することができる。

本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品の斜視図である。 本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品の平面図である。 本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品の底面図である。 本発明に係る成型し易いゴルフクラブヘッド半製品の断面図である。 従来のゴルフクラブヘッド半製品の分解斜視図である。 従来のゴルフクラブヘッド半製品の斜視図である。

符号の説明

１０ メイン注入口
２０ ゴルフクラブヘッド部
２１ ネック
３０ 外部注入パイプ
３１ 連接注入パイプ
３２ 集中部
６０ ゴルフクラブヘッド部
６１ 上蓋
６２ ネック
７０ メイン注入口
７１ 外部注入パイプ
７１Ａ 蝋の外部注入パイプ
７２ 外部注入パイプ
７２Ａ 蝋の外部注入パイプ
７３ 外部注入パイプ
７３Ａ 蝋の外部注入パイプ
７４ 補助注入部
７４Ａ 蝋の補助注入部
７５ 補助注入部
７５Ａ 蝋の補助注入部
７６ 補助注入部
７６Ａ 蝋の補助注入部

Claims (2)

1. 一体形成とするゴルフクラブヘッド部と、メイン注入口と、外部注入パイプと、連接注入パイプとを有し、該メイン注入口は金型によって成型されるブロックであると共に、ゴルフクラブヘッド部の一端におけるネックの隣側に設けられ、該外部注入パイプは金型によって成型される棒体であると共に、該ゴルフクラブヘッド部の外側に設けられ、該外部注入パイプとゴルフクラブヘッド部との間に金型によって成型される棒体である複数の連接注入パイプが設けられ、該外部注入パイプの一端が該メイン注入口と連接されることを特徴とする成型し易いゴルフクラブヘッド半製品。
2. 前記外部注入パイプの他端に充填材を集中するための集中部が設けられることを特徴とする請求項１に記載の成型し易いゴルフクラブヘッド半製品。

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