JP2006311846A - ノリ場構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 独特の風味があって珍重されている岩ノリであるが、「ノリ場」と呼ばれる採取場所で自然生育を待ち、収穫期には手作業で摘採するという方法が大半であり、足場が悪く採取時期が厳寒期であるため危険であった。また、ノリ場自体も減少している。
【解決手段】 海岸或いは沖海上に構築されるものであって、外海側端部が年間平均海面より0.5m以上3m未満高く、且つ上面がほぼ平坦なコンクリート製岩ノリ育成面を有する構造物であり、海側若しくは外海側から、陸側若しくは内海側にかけて、標高が次第に低くなってゆく傾斜面が形成されているもの。

【選択図】 図2

Description

本発明は、岩ノリと呼ばれる海藻類を安全且つ効率的に育成・収穫するための構造物に関するものである。
ノリ(海苔)とは、食用にする柔らかな葉状またはコケ状の藻類、及びそれらを原料とする一部の製品の総称であり、「ノリ」の文字が付く藻類は非常に多い。しかし単に「ノリ」と言えば、「紅藻類ウシケノリ科のアマノリ類」を指し、ここにアサクサノリ、スサビノリ、マルバアマノリ、ウップルイノリ、等が属する。本明細書においても、「ノリ」とはこの「アマノリ類」を指すものとする。更に「岩ノリ」という語句については、定義が曖昧であり、外海に面した磯などに付着し食用に供するノリ全般を指すとしている場合が多く、同一種であっても内海で人工的に「ひび」に付着させ収穫すれば岩ノリとはならないこととなっている。そして本明細書においてもこれに従うため、生物学上の分類には当たらない語句である。但し一般には、「岩ノリ」と呼ばれるものは、マルバアマノリ、オニアマノリ、ウップルイノリ、クロノリ、チシマクロノリ、等であり、「養殖ノリ」と呼ばれるものは、アサクサノリが主体であるが、スサビノリもあるし、これらに他のアマノリ類が混入することもある。
ノリは現在、ひび網を用いた養殖によって収穫されるものが主流となっている。即ち、対象海藻類の糸状体を培養し、初秋にこれから放出される単胞子をひび網に付着させ、漁場に張り込む。養殖に用いられているノリは、もともと潮間帯に生育する種であり、ある程度の乾性耐性を有している。一方、ノリ生育を阻害し収穫対象外であるアオノリや付着ケイ藻類はこの耐性が低い。そこでこの耐性差に目を付け、長らく潮の干満差を利用する方法が採られていた。即ち浅い海に支柱を立て、満潮時には水没し、干潮時には干出するよう配置することで不純物の少ない良質のノリを得るという方法である。しかし近時そうした環境が減少しているので、自然と同様の干出条件を人工的に再現させる「浮き流し養殖」と呼ばれる手法が主流となっている。さて、ひび網に付着した単胞子は生長し葉状体となり収穫できる大きさとなった段階で、よく伸びた葉状体を摘採してゆく。残った芽はすぐに生長するので、同じひび網について終漁期まで数回乃至十数回の摘採が行われる。摘採には、回転力を有するノリ摘み機が利用されている。このような長期にわたる進化の結果、養殖ノリ生産量は板海苔換算で、1960年代初めには20〜30億枚だったのが1980年代には100億枚にまで増しており、ほぼ充分な量の生産ができている。
岩ノリについては、養殖ノリほどには技術改革がなされておらず、「ノリ場」と呼ばれる採取場所で自然生育を待ち、収穫期には手作業で摘採するのが大半である。この「ノリ場」は、実は潮間帯に生育するノリ特性を持ち合わせた場所となっており、満潮時には僅かに水没し、それ以外の時も小さな波でも容易に被ってしまうという場所となっている。このような条件に合う場所は当然ながら少なく、岩ノリ採取を業とする者にとって「ノリ場」の維持管理は極めて重要なものとなっている。
特開2003−64633
岩ノリ採取についての技術改革というものは、上記の通り特に革命的な提案はないが、ただ、岩ノリ単胞子の定着性が打ちっ放しのコンクリート表面で良好であることを利用して、満潮時に水没しない部分をなくすため旧来のノリ場の上面を削って平坦面を広く作りここにコンクリートで被覆するという方法も採用されたことはあった。しかし、岩盤にコンクリート表層を形成するという方法は、剥離に対して脆弱であり、数度の台風通過でほぼ完全に剥がれ落ちてしまった。
またノリ場というものは、「容易に波を被る平坦面」であるためこれを人工的に建造してもノリ採取以外の用途がない、と思われがちである。
そして岩ノリ採取の主流である「磯での手摘み」の場合には、時に波に洗われるような状況下でありながら、収穫するのが厳寒期である。ノリで滑りやすくなっていることも手伝い、結局危険性の高い作業とならざるを得なかった。
そこで本発明者は上記点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明をなしたものでありその特徴とするところは、海岸或いは沖海上に構築されるものであって、外海側端部が年間平均海面より0.5m以上3m未満高く、且つ上面がほぼ平坦なコンクリート製岩ノリ育成面を有する構造物であり、海側若しくは外海側から、陸側若しくは内海側にかけて、標高が次第に低くなってゆく傾斜面が形成されている点にある。
即ち本発明は、海岸から沖に向けて、或いは外海と内海を仕切るように構築される構造物でありながら、その高さが極端に低く、満潮時或いはちょっとした波浪で完全に海水を被るような性質のものである。
海岸から沖に向けて、或いは外海と内海を仕切るような構造物としては、防波堤(陸続きのものと沖波止)がある。これらは、堤の高さによって設定高さの波浪を全て受け止めて災害を防止しようとする思想に基づく構造物である。この点について本発明者は、一定奥行きという制限があれば当然「高さ」に防波効果を求めることになるが、「高さ」がほとんどゼロでも奥行きさえ充分にあれば、波のエネルギーは相当減少すると考える。詰まり、25m程度を最大奥行きとするという限定付きの構造であるが故に、それが防波堤であるためには高さを高くせざるを得なかったということになる。これを、40m以上、或いは100mを超えるような奥行きのものとすれば、高さが例え潮位とさほど変わらない堤であっても、乗り越えた波は他端に到達した段階では相当勢いを失い、例えば沖波止として設置した場合には「超えて湾内に入り込む波」は穏やかなものとなる。そして、そのような幅広で高さの低い堤は、岩ノリ育成には理想的な「ノリ場」でもある。尤も、陸側(若しくは内海側)端部にパラペット(胸壁)を設けた場合には、これもまた波止効果を有しているので、パラペットの高さを0.5〜4.0m程度とすれば、この奥行き長さ部分で波浪の第一撃を凌げば、波の衝撃力は緩和される。本発明者が知るところでは、波高分の奥行きがあれば当該波浪の第一撃を凌げる。そこで、最大波高を20mとすればこの奥行きは20m以上あれば足りることになる。そして、衝撃力を失った波浪をこのパラペットが受けるということになる。
なお「年間平均海面」とは、1年にわたって平均した海面高さに相当する面をいう。潮汐・波浪等の影響を取り去った海水位となる。この年間平均海面より0.5m以上3m未満という高さは、満潮時、或いは少し高い波で波を被る高さであることを意味する。この数値の幅は、本発明構造物の設置環境の違いによる幅であり、2mを超えるような波高が頻繁な海域では3m近くになるであろうし、入り江で風の陰になるような所に据える場合には0.5mを僅かに超える程度になる。
「上面がほぼ平坦」とは、被った波が本発明構造物上面のできるだけ全面に海水が行き渡るために、それを阻害する凹凸がほぼ存在しないということを意味する語句であるが、歩行路を確保するための凸段差、うち寄せた漂流物(流木やゴミ芥類)を集積させておくための桝状凹穴、パラペット等の凸条、灯台などの施設、等々の存在は、この「ほぼ平坦」の範囲に属するものとする。なお次項で述べるが、ここでの「平坦」は、「水平」を意味する語句ではない。
本発明構造物上面は、単に平坦なだけでなく沖側に向けて高くなるよう傾斜している。沖側に向けて低くなる傾斜は、自然が作り出している砂浜の傾斜とは逆方向の傾斜であって、意識してこのように建造された堤構造体はこれまで存在していない。この傾斜は、上面に乗った海水を上面全体に行き渡らせるという働きをする。傾斜の度合いは、本発明者が実験した範囲では水平距離100mに対して、0.3m乃至0.5m程度が最適であって、0.2m以下では効果が期待できず、1.0mを超えると被った海水が構造物上面を伝わる際に勢いを増して安全な摘採作業が次第に困難になることが判った。
本発明構造物の奥行き長さ(海側若しくは外海側から、陸側若しくは内海側にかけての長さ)は、岩ノリ採集に関しては最小値というものはないが、防波堤に代わる構造物として機能するものであるためには、ある程度の長さが必要である。但しこの値は、風が強い外海上にある場合と、湾内の波、風共に小さい所にある場合とでは相当異なる。本発明者の試算では、湾内の波穏やかな所でも40m以上、外海では100m以上、荒れやすいところでは150m以上必要であると思われる。但し、陸側若しくは内海側に高さのある部分を付帯させると、40m未満のものにも対応可能である。既述の如く大型のパラペットを具備したものの場合、20m程度でも対応できる。なお長さに関しては、従来の防波堤と同等であり、陸続きのものであれば40m程度のものでも効果は見込めるし、沖波止の場合では500mを超えるようなものもあり得る。
構造物上面の傾斜は、奥行き方向だけでなく長さ方向にあっても良い。但し奥行き方向の傾斜が本発明の必須要件であるのに対し長さ方向の傾斜は不可欠のものではない。この傾斜は、海水の排水のためのものであり、行き渡った海水が上面に溜まり続けないようにしたものである。後端側(陸から構造物を見て手前になる方の端部)に排水溝を設けてこれに代えることも可能である。
また、前端側(陸から構造物を見て沖側になる方の端部)に突条を設けても良い。これは、岩ノリの生育に必要な海水の供給を阻害するものであってはならないので、着脱自在にしておき岩ノリ育成に必要な時期(例えば10月から3月まで)には取り外しておくようにするか、或いは高さ10cm程度のものとしておくのが好ましい。この突条は、岩ノリの育成と収穫に関係のない時期(特に夏場)に、この構造物を釣り場として開放活用する際の、人や物の落下を防止するのに貢献する。更に、危険防止のために上面の所々に吊り環金具などを突出固定しておき、ここに釣り道具類をロープで繋いでおいたり、命綱を繋いでおいても良い。
このように奥行き長さの大きい構造物であるので、建造に際しては、外縁をケーソンや方塊ブロックで構築した上で内部には、砂、土壌、石、廃棄コンクリート等の廃棄物、等々を埋め、表層にコンクリート層を形成させるというのが一般的である。その場合、従来のケーソン、或いは方塊ブロックの場合、これらの突き合わせ間隙には海水が出入りすることになる。この出入りが積み重なると、浸食されて内部に空洞が生じ構造的に脆弱となる。そこで従来、内部に砂利や土壌を投入する前にこの突き合わせ間隙部分を非透水性材料(多くはゴム)にて成る板状体を設置し、対処していた。しかしそれとて現実には不備の生じる可能性があり実際に重大な事故も発生している。
そこで本発明構造物において用いるケーソンや方塊ブロックについて、その対向する接合側面には、鉛直方向に凹溝が設けておき、接合して形成される鉛直孔に、止水部材が詰められているもの、或いは、その対向する接合側面には鉛直方向に、片側には凹溝、他方には該凹溝に充分な隙間を以て嵌り込む凸条が設けておき、接合して形成される該隙間に、止水部材が詰めたもの、を用いるとそうした事故発生の可能性は激減する。止水部材としては、水中コンクリートが好ましいが、海中で長く機能するものであれば他の材質のものを採用しても勿論良い。
本発明に係るノリ場構造物は、以下述べる如き種々の効果を有する極めて高度な発明である。
(1) 岩ノリの生育に最適な場所が提供できる。
(2) 防波効果も期待できる。
(3) 磯での作業に比して岩ノリ摘採作業が安全なものとなる。
(4) 岩ノリの生育や収穫に関係のない夏場には、釣りその他のレジャー施設となり得る。
以下図面に基づいて本発明を更に詳細に説明する。
図1は、本発明に係るノリ場構造物1(以下本発明構造物1という)の設置場所の一例を示すものである。本例の本発明構造物1は、漁港を成す陸続きの波止を兼ねて建造されており、本発明構造物1と、陸続き波止A、沖波止Bとによってこの漁港の防波堤は形成されている。そこで図の如く本発明構造体1によって、外海Xと内海Yとが分画されているとも言える。なお本発明に係る構造物は、必ずしもこのような波止構造である必要はなく例えば本図のような地形であればCのような場所に設置することも可能である。
次に図2及び図3は、図1で示した本発明構造物1の平面図及び概略断面図である。本発明構造物1は、全体としては概ね外海X側から内海Y側に向かって次第に低くなってゆく傾斜平坦面2を有する構造物である。また外海X側端部3の高さhは、年間平均海面Lの上方約1mである。広さは、奥行き約100m×長さ約200mであって、おおよそ2万平方メートルという従来の「ノリ場」(岩ノリ採取場)では考えられない規模の面積の傾斜平坦面2が形成され、ここ全面に岩ノリNが生育することになる。また傾斜平坦面2を超えて押し寄せた波は、この傾斜平坦面2全面に行き渡った後、図中太矢印で示すように本発明構造物1外へ排出される。
本発明構造物1の上面には、桝状凹穴4、繋留環5、手摺り12(適宜間隔を空けて立設したポールの上端同士をチェーンで連結したもの)、等々が設けられており、また内海Y側端部には長さ方向に高さ0.2mのパラペット6が設けられている。このうち桝状凹穴4は、10m四方深さ0.5m程度の大きさのもので、波で打ち上げられる流木その他の漂流物をある程度自動的に集積させるように設けた設備である。これは、夏場のいわゆる岩ノリ育成期間外にここをレジャー用として開放した際に、幼児子供の簡易海水プールとしても活用できる。プールとして活用する場合には漂流物が流れ込むのを防止する適当な策を講じると良い。しかしこの桝状凹穴4は設けなくても良い。繋留環5は、ノリ摘採作業者に付けたロープを繋いでおき、本発明構造体1から落下することがないようにする設備の一つであり、表層コンクリートに設けられた小さな凹孔の底に吊り輪金具を一部埋設させて形成させたものであり、傾斜平坦面2から部材が突出しない構造となっているので安全である。コンクリート打設前に鉄筋と一体化させておくと充分な強度が発揮されるがそれ以外の手法で設けても良いし、全く設けずとも良い。パラペット6も、安全に寄与する設備となるが、本発明に不可欠の構造ではない。またその高さについても制限はしない。手摺り12についても、着脱自在にしておいても、設けずとも良い。
但し、波浪が傾斜平坦面2を超えた場合にはこのパラペット6は、波止として機能することになる。そこで、図4の如く大型パラペット6’を内海Y側(若しくは陸側)に配置しておくと、相応の効果がある。本図では大型パラペット6’の高さは2mとし、傾斜平坦面2の奥行きは20mとなっている。
傾斜平坦面2の傾斜の形態は、図5(a)に示すように外海Xから内海Yにかけて一様に傾斜したものであっても良いが、同図(b)に示すように長さ方向にも一様な傾斜が設けられたもの、同図(c)のように長さ方向の傾斜が一様ではないもの、等々であっても良い。また外海Xから内海Yにかけての傾斜は、本例の場合端部同士の高さの差が0.4mであるが、0.2m以上1.0m以下という範囲内であれば好適に機能する。
次に図6は、本発明構造物1の一例の構造を概略的に示すものであり、図より明らかなように、ケーソン7にて周囲を囲繞した後その内側に裏込めとして割栗石8を詰め、更に内部空間に砂利混じりの土壌90、廃棄コンクリート片91、等々を投入し、上面部分にコンクリート10を打設し傾斜平坦面2を形成させたものである。ケーソン7の代わりに方塊コンクリートを使用しても良い(図示せず)。また本例では、コンクリート10のひび割れ防止のため、適宜間隔でゴム目地R部分を設けている。
図7は、ケーソン7の形状の一例を示すものであり、従来のケーソンとは異なり、連結面に鉛直方向に縦溝71が設けられている。この縦溝71は、隣接するケーソン7の縦溝71と合体して大きな鉛直孔を形成することとなり、ここに水中コンクリート11を投入して一体化を図るものである。なお、縦溝71を設ける箇所は、本発明構造物1のコーナー部分に配置されるものについては隣接する面に、それ以外のものについては対向する面に設けるのが好ましいので、2種準備しておくのが好ましい。このように、ケーソン連結面に水中コンクリート11等の止水部材が嵌め込まれていると、台風その他で大きな圧力を受けケーソン同士の連結にズレを生じさせる力が働いたとしても、ある程度までは耐えることができるし、例え多少ズレて隙間が生じても、当該隙間内には止水部材が存在しているので本発明構造物1内の土壌その他が逸出してしまうような事態とはなりにくい。
また、縦溝71同士を合体させるという方法以外に、図7の如く縦溝71に相当の隙間を以て嵌り込む縦凸条72を形成し、当該隙間に止水部材(水中コンクリート11等)を充填するという方法を採用しても良い。この場合、図6の例の連結構造と同等の止水効果を有していながら、止水部材の必要量は少なくて済むという効果を有する。
本発明に係るノリ場構造物の設置場所の一例を示す概略平面図である。 図1で示した本発明構造物の概略平面図である。 図1で示した本発明構造物の概略断面図である。 本発明に係るノリ場構造物の他の例を示す概略断面図である。 (a)(b)(c)は、いずれも本発明に係るノリ場構造物の傾斜平坦面の傾斜の形態を示す全て模式図である。 本発明に係るノリ場構造物の一例の構造を概略的に示す断面図である。 図5で示した本発明構造物の概略部分平面図である。 ケーソン同士の連結の形態に関する他の例を示す概略部分平面図である。
符号の説明
1 本発明に係るノリ場構造物
2 傾斜平坦面
3 外海側端部
4 桝状凹穴
5 繋留環
6 パラペット
6’ 大型パラペット
7 ケーソン
71 縦溝
72 縦凸条
8 割栗石
90 砂利混じりの土壌
91 廃棄コンクリート
10 コンクリート
11 水中コンクリート
12 手摺り
A 陸続き波止
B 沖波止
X 外海
Y 内海
h 外海側端部の高さ
L 年間平均海面
N 岩ノリ
R ゴム目地

Claims (10)

  1. 海岸或いは沖海上に構築されるものであって、外海側端部が年間平均海面より0.5m以上3m未満高く、且つ上面がほぼ平坦なコンクリート製岩ノリ育成面を有する構造物であり、海側若しくは外海側から、陸側若しくは内海側にかけて、標高が次第に低くなってゆく傾斜面が形成されているものであることを特徴とするノリ場構造物。
  2. 海側若しくは外海側から、陸側若しくは内海側にかけての方向と直交する方向にも傾斜しているものである請求項1記載のノリ場構造物。
  3. 陸側若しくは内海側の上面に、海側若しくは外海側から来る海水若しくは波を受け止めるパラペットを設けたものである請求項1又は2記載のノリ場構造物。
  4. 本体外縁部は、ケーソン又は方塊ブロックを連設してなるものである請求項1、2又は3記載のノリ場構造物。
  5. ケーソン又は方塊ブロックの対向する接合側面には、鉛直方向に凹溝が設けられており、接合して形成される鉛直孔に、止水部材が詰められているものである請求項1、2、3又は4記載のノリ場構造物。
  6. ケーソン又は方塊ブロックの対向する接合側面には鉛直方向に、片側には凹溝、他方には該凹溝に充分な隙間を以て嵌り込む凸条が設けられており、接合して形成される該隙間に、止水部材が詰められているものである請求項1、2、3又は4記載のノリ場構造物。
  7. 該海側端部には、固定式或いは取り外し自在な突条がその長手方向に沿って取設されているものである請求項1、2、3、4又は5記載のノリ場構造物。
  8. 海側若しくは外海側から、陸側若しくは内海側にかけての奥行きが、40m以上である請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のノリ場構造物。
  9. 海側若しくは外海側から、陸側若しくは内海側にかけての傾斜は、水平距離1mに対して2mm以上30mm以下である請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のノリ場構造物。
  10. 該パラペットの高さが、0.5m以上4m未満であり、海側若しくは外海側から、陸側若しくは内海側にかけての奥行きが、このパラペット部分を除いて20m以上である請求項3、4、5、6、7又は9記載のノリ場構造物。
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