JP2006311783A - アクチュエータおよびアクチュエータを有する光学装置及び当該アクチュエータの製造方法 - Google Patents

アクチュエータおよびアクチュエータを有する光学装置及び当該アクチュエータの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ミラーのような対象物を任意の駆動力により動作をコントロールすることができるアクチュエータおよびアクチュエータを有する光学装置等を提供すること。
【解決手段】基部20と、本体部11と、本体部11を基部20に対して移動可能に保持する保持部13と、を有する対象物30と、対象物30側から保持部13の形成方向に対して略直交する方向に延びている可動櫛歯部60と、基部20から保持部13の形成方向に対して略直交する方向に延びて、可動櫛歯部60とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されている固定櫛歯部80と、を備え、固定櫛歯部80は、定常的に駆動電圧をかける定常電圧付与固定櫛歯80Aと、電圧を調整してかけるための可変電圧付与固定櫛歯80Bと、から構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ミラーのような対象物を駆動させるためのアクチュエータおよびアクチュエータを有する光学装置と当該アクチュエータの製造方法に関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical System)デバイスとしては、たとえばミラーデバイスが用いられる。このデバイスを回転駆動するためにアクチュエータが必要である。この種のアクチュエータとしては、これまで、平行平板アクチュエータや電磁アクチュエータが用いられてきた経緯がある。しかし、平行平板アクチュエータでは、可動板と電極板が離れていると駆動トルクが非常に小さくなり、駆動トルクを向上させるために可動板と電極板を近づけて製作すると十分な振れ角が得られなくなるデメリットがある。
電磁アクチュエータでは、駆動力は優れているものの、構造体に電流を流す配線が必要であること、電流を流すため熱が生じること、永久磁石を配置するためデバイスが大きくなってしまうことが欠点として挙げられる。
これらのアクチュエータに代わる存在として、近年注目を集めているのが垂直櫛歯アクチュエータである。垂直櫛歯アクチュエータは駆動方式は平行平板アクチュエータと同様に静電引力方式であるが、高い駆動トルクが得られること、振れ角に制約が無いことに加えて、電磁アクチュエータのような大掛かりなものではなく構造もシンプルであり製作しやすいことから、垂直櫛歯アクチュエータを搭載したMEMSデバイスの研究開発や報告が盛んに行われている。この種のアクチュエータは、たとえば特許文献1に提案されている。
特開2004−301865号公報(第1頁、図1、図2)
ところが、特許文献1に示すアクチュエータでは次のような問題がある。可動櫛歯状構造体に対しては、プラス側を接続し、固定櫛歯状構造体にはマイナス側を接続することで両者の間に電位差を与えると、静電引力によって可動櫛歯状構造体は固定櫛歯状構造体側へ引き付けられる。これによりトーションバーにはねじりモーメントが生じて、可動板は支持基板に対して変位角を生じる。このように可動櫛歯状構造体側にはプラスの電圧をかけて固定櫛歯状構造体にはマイナスの電圧をかけるだけであるので、可動板を駆動する駆動力を任意に調整することができず、可動板は自由にコントロールすることができない。
そこで本発明は上記課題を解消し、ミラーのような対象物を任意の駆動力により動作をコントロールすることができるアクチュエータおよびアクチュエータを有する光学装置と当該アクチュエータの製造方法を提供することを目的としている。
上記目的は、第1の発明にあっては、基部と、本体部と、前記本体部を前記基部に対して移動可能に保持する保持部と、を有する対象物と、前記対象物側から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びている可動櫛歯部と、前記基部から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びて、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されている固定櫛歯部と、を備え、前記固定櫛歯部は、定常的に駆動電圧をかける定常電圧付与固定櫛歯と、電圧を調整してかけるための可変電圧付与固定櫛歯と、から構成されていることを特徴とするアクチュエータにより、達成される。
第1の発明の構成によれば、対象物は本体部とこの本体部を基部に対して移動可能に保持する保持部を有している。可動櫛歯部は、対象物側から保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びている。固定櫛歯部は、基部から保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びていて、可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されている。
この固定櫛歯部は、定常電圧付与固定櫛歯と、可変電圧付与固定櫛歯から構成されている。定常電圧付与固定櫛歯は、定常的に駆動電圧をかけるための櫛歯である。可変電圧付与固定櫛歯は、電圧を調整してかけるための櫛歯である。
これにより、定常電圧付与固定櫛歯に対して定常的に駆動電圧をかけている状態で、可変電圧付与固定櫛歯に対して電圧を調整しながらかけることにより、可動櫛歯部は固定櫛歯部に対して静電引力により引き付けることができるとともに、電圧を調整してかけることにより、対象物および可動櫛歯部に与える駆動力を自由にコントロールすることができる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記本体部から延びて形成されており、前記固定櫛歯部は、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されていることを特徴とする。
第2の発明の構成によれば、可動櫛歯部は、対象物の本体部を平面において移動させるために本体部から延びて形成されている。固定櫛歯部は、可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されている。
これにより、対象物の本体部と可動櫛歯部は、平面内において静電引力により移動させることができる。
第3の発明は、第1の発明の構成において、前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記保持部から延びて形成されており、前記固定櫛歯部は、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されていることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、可動櫛歯部は、対象物の本体部を平面において移動させるために保持部から延びて形成されている。固定櫛歯部は、可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されている。
これにより、対象物の本体部と可動櫛歯部は、平面内において静電引力により移動させることができる。
第4の発明は、第1の発明の構成において、前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記本体部から延びて形成され、しかも別の前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記保持部を中心として前記対象物を回転させるために前記保持部から延びて形成されており、前記固定櫛歯部は、各前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、可動櫛歯部は、対象物の本体部を平面において移動させるために本体部から延びて形成されている。しかも別の可動櫛歯部は、対象物の保持部を中心として対象物を回転させるために保持部から延びて形成されている。固定櫛歯部は、可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置にそれぞれ配置されている。
これにより、対象物の本体部と可動櫛歯部は、平面内において静電引力により移動させることができる。対象物の本体部と可動櫛歯部は、対象物の保持部を中心として回転駆動力を与えることができる。
第5の発明は、第1の発明ないし第4の発明のいずれかの構成において、少なくとも1つの前記定常電圧付与固定櫛歯と、少なくとも1つの前記可変電圧付与固定櫛歯は、交互に間隔をあけて配列されていることを特徴とする。
第5の発明の構成によれば、少なくとも1つの定常電圧付与固定櫛歯と、少なくとも1つの可変電圧付与固定櫛歯は、交互に間隔をあけて配列されている。
これにより、可変電圧付与固定櫛歯に対して電圧を調整してかけた場合であっても、固定櫛歯部と可動櫛歯部との間における静電引力を全体において均一に発生させることができる。
第6の発明は、第1の発明ないし第4の発明のいずれかの構成において、前記可変電圧付与固定櫛歯には、直流電圧を印加することを特徴とする。
第6の発明の構成によれば、可変電圧付与固定櫛歯には、直流電圧を印加する。
これにより、直流電圧を可変電圧付与固定櫛歯に印加するだけで、可動櫛歯部と固定櫛歯部間における静電引力の値を微妙に調整することができ、対象物の本体部の駆動力の微小なコントロールを確実に行うことができる。
第7の発明は、第2の発明または第4の発明の構成において、前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部の一方の側部と、前記一方の側部とは反対側の他方の側部と、にそれぞれ配置されており、前記固定櫛歯部は、各前記可動櫛歯部に対応してそれぞれ配置されていることを特徴とする。
第7の発明の構成によれば、櫛歯部は、対象物の本体部の一方の側部と他方の側部とにそれぞれ配置されている。固定櫛歯部は、各可動櫛歯部に対応してそれぞれ配置されている。
これにより、可動櫛歯部は、一方の側部と他方の側部にそれぞれ配置されていることから、対象物の本体部は一方の側部と他方の側部のいずれの方向においても同様にして駆動力を与えることができる。
第8の発明は、第3の発明または第4の発明の構成において、前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記保持部の一方の側部と、前記一方の側部とは反対側の他方の側部と、にそれぞれ配置されており、前記固定櫛歯部は、各前記可動櫛歯部に対応してそれぞれ配置されていることを特徴とする。
第8の発明の構成によれば、可動櫛歯部は、対象物の保持部の一方の側部と他方の側部にそれぞれ配置されている。固定櫛歯部は、各可動櫛歯部に対応してそれぞれ配置されている。
これにより、対象物の保持部の一方の側部と他方の側部にそれぞれ可動櫛歯部が形成されていることから、対象物は対象物の保持部を中心として一方の側部側と他方の側部側においてそれぞれ同じように駆動力を与えることができる。
上記目的は、第9の発明にあっては、対象物を駆動するためのアクチュエータを有する光学装置であって、前記アクチュエータは、基部と、本体部と、前記本体部を前記基部に対して移動可能に保持する保持部と、を有する前記対象物と、前記対象物側から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びている可動櫛歯部と、前記基部から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びて、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されている固定櫛歯部と、を備え、前記固定櫛歯部は、定常的に駆動電圧をかける定常駆動電圧付与固定櫛歯と、電圧を調整してかけるための可変電圧付与固定櫛歯と、から構成されていることを特徴とするアクチュエータを有する光学装置により、達成される。
これにより、定常電圧付与固定櫛歯に対して定常的に駆動電圧をかけている状態で、可変電圧付与固定櫛歯に対して電圧を調整しながらかけることにより、可動櫛歯部は固定櫛歯部に対して静電引力により引き付けることができるとともに、電圧を調整してかけることにより、対象物および可動櫛歯部に与える駆動力を自由にコントロールすることができる。
上記目的は、第10の発明にあっては、ベース層と、前記ベース層の上に形成された絶縁層と、前記絶縁層の上に形成された活性層とを有する基部の前記活性層に対して、本体部と前記本体部を基部に対して移動可能に保持する保持部とを有する対象物と、前記対象物側から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びている可動櫛歯部と、前記基部から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びて、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に固定櫛歯部と、を形成し、前記対象物と前記可動櫛歯部に対応する前記ベース層と前記絶縁層の積層部分を除去することで、前記固定櫛歯部には、定常的に駆動電圧をかける定常電圧付与固定櫛歯と、電圧を調整してかけるための可変電圧付与固定櫛歯とを形成することを特徴とするアクチュエータの製造方法により、達成される。
第10の発明の構成によれば、基部の活性層に対して、本体部と保持部を有する対象物と、可動櫛歯部および固定櫛歯部を形成する。対象物は本体部と保持部を有しているが、この保持部は本体部を基部に対して移動可能に保持する部分である。可動櫛歯部は対象物側から保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びている。固定櫛歯部は、基部から保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びていて、可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に形成される。
対象物と可動櫛歯部に対応するベース層と絶縁層の積層部分が除去されることにより、固定櫛歯部には、定常的に駆動電圧をかける定常電圧付与固定櫛歯と、電圧を調整してかけるための可変電圧付与固定櫛歯とを形成する。
これにより、次のようなアクチュエータを製造することができる。すなわち、定常電圧付与固定櫛歯に対して定常的に駆動電圧をかけている状態で、可変電圧付与固定櫛歯に対して電圧を調整しながらかけることにより、可動櫛歯部は固定櫛歯部に対して静電引力により引き付けることができるとともに、電圧を調整してかけることにより、対象物および可動櫛歯部に与える駆動力を自由にコントロールすることができる。
第11の発明は、第10の発明の構成において、前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記本体部から延びて形成され、前記固定櫛歯部は、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されることを特徴とする。
第11の発明の構成によれば、可動櫛歯部は、対象物の本体部を平面において移動させるために本体部から延びて形成され、固定櫛歯部は、可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置される。
これにより、対象物の本体部と可動櫛歯部は、平面内において静電引力により移動させることができる。
第12の発明は、第10の発明の構成において、前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記保持部を平面において移動させるために前記保持部から延びて形成され、前記固定櫛歯部は、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されることを特徴とする。
第12の発明の構成によれば、可動櫛歯部は、対象物の保持部を平面において移動させるために保持部から延びて形成され、固定櫛歯部は、可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置される。
これにより、対象物の本体部と可動櫛歯部は、平面内において静電引力により移動させることができる。
第13の発明は、第10の発明の構成において、前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記本体部から延びて形成され、しかも別の前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記保持部を中心として前記対象物を回転するために前記保持部から延びて形成され、前記固定櫛歯部は、各前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されることを特徴とする。
第13の発明の構成によれば、可動櫛歯部は、対象物の本体部を平面において移動させるために本体部から延びて形成され、別の可動櫛歯部は、対象物の保持部を中心として対象物を回転するために保持部から延びて形成され、固定櫛歯部は可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置される。
これにより、対象物の本体部と可動櫛歯部は、平面内において静電引力により移動させることができる。しかも、対象物の本体部と可動櫛歯部は、対象物の保持部を中心として回転駆動力を与えることができる。
第14の発明は、第10の発明ないし第13の発明の構成において、少なくとも1つの前記定常電圧付与固定櫛歯と、少なくとも1つの前記可変電圧付与固定櫛歯は、交互に間隔をあけて配列されることを特徴とする。
第14の発明の構成によれば、少なくとも1つの定常電圧付与固定櫛歯部と、少なくとも1つの可変電圧付与固定櫛歯は、交互に間隔をあけて配列される。
これにより、可変電圧付与固定櫛歯に対して電圧を調整してかけた場合であっても、固定櫛歯部と可動櫛歯部との間における静電引力を全体において均一に発生させることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
好ましい実施形態1
図1は、本発明のアクチュエータの好ましい実施形態を示す斜視図であり、また本発明による製造方法の好ましい実施形態により得られたアクチュエータの好ましい一例である。図2と図3は、図1のA−A線におけるアクチュエータ10の断面構造例を示し、図2はアクチュエータ10の作成途中であり、図3は完成したアクチュエータ10を示している。
図1を参照しながらアクチュエータ10の構造例について説明する。
アクチュエータ10は、ミラー11を駆動するためのものである。このアクチュエータ10は、いわゆる垂直櫛歯アクチュエータと呼ぶことができ、静電引力を用いてミラー11を駆動させるのであるが、高い駆動トルクが得られることと、振れ角の制約が無いことに加えて、たとえば電磁アクチュエータのような大掛かりなものではなく、構造もシンプルであり製作しやすいものである。
アクチュエータ10は、概略的には基部20、対象物30、可動櫛歯部60および固定櫛歯部80を有している。
基部20は、図1と図2に示すようにベース層21、絶縁層22および活性層23を積層して形成した積層体である。この基部20は、基板とも呼ぶことができ、たとえばSOI基板(シリコン・オン・インシュレーター)を使用することができる。
ベース層21はSi基板を使用することができる。絶縁層22は、ベース層21と活性層23の間に形成されており、ベース層21と活性層23の間の電気的な絶縁をとっている。対象物30、可動櫛歯部60および固定櫛歯部80は、活性層23により形成する。たとえばこれらの対象物30、可動櫛歯部60および固定櫛歯部80は、活性層23に対してレジスト膜を用いてドライエッチングにより形成することができる。この他に活性層23には複数の電極100,101が形成されている。
図1において、基部20とミラー11の平面方向は、X方向とY方向により形成されている。Z方向は、基部20に対して垂直な方向である。X,YおよびZ方向は互いに垂直である。
対象物30は、活性層23を用いて形成されているが、対象物30はミラー11と保持部13,13を有している。ミラー11の2つの端部は、保持部13,13により固定側部14に対して保持されている。保持部13はたとえば断面矩形状を有し、バーとも呼ぶことができる。ミラー11は対象物の本体部に相当する。
図1におけるアクチュエータ10は、ミラー11をY方向に沿ってX,Y平面において移動させる機能を有している。
ミラー11の一方の側部11Aと他方の側部11Bには、それぞれ複数の可動櫛歯部60が、互いに反対方向に突出して形成されている。各可動櫛歯部60は、互いに平行であるが、間隔をおいて突出して形成されている。可動櫛歯部60の突出方向は、Y方向であり、保持部13の長手方向に対して直交する方向もしくは略直交する方向である。2つの保持部13は、X方向に沿って形成されている。各可動櫛歯部60は互いに一定の間隔をおいて突出して形成されていて、各可動櫛歯部60はX方向に沿って間隔をおいて並べて形成された櫛歯である。
図4には、可動櫛歯部60がX方向に沿って、しかも所定間隔ごとに突出して形成されている例を示している。ミラー11と保持部13は、固定側部14とともにグランド14Gに接続されている。可動櫛歯部60は、それぞれたとえば長方形状の部材である。可動櫛歯部60は、一方の側部11Aと他方の側部11Bにおいて、たとえば図示例では6つ形成されている。
これに対して、図4の固定櫛歯部80は、両側の可動櫛歯部60,60に対して対向する位置に配置されている。固定櫛歯部80は、定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bにより構成されている。図1と図4の例では、定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bは、1つずつ互い違いに配列されている。
定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bは、各可動櫛歯部60に対して相互に間隔をおいて噛み合うような位置に配列されている。したがって、各定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bは、Y方向に沿って、それぞれミラー11側に対して突出するようにして形成されている。定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bは、保持部13の長手方向に対して略直交する方向である。
図4の定常電圧付与固定櫛歯80Aは、たとえば定常電圧発生部であるたとえばAC(交流)電圧発生部200に対して電極100を介してそれぞれ接続されている。可変電圧付与固定櫛歯80Bは、DC(直流)電圧発生部210に対して電極101を介して電気的に接続されている。DC電圧発生部210は、駆動力の微調整用に、可変電圧付与固定櫛歯80Bだけに調整した電圧を付与する機能を有している。
このように、固定櫛歯部80は、定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bにより構成することにより、次のようなメリットがある。すなわち、AC電圧発生部200から定常電圧付与固定櫛歯80Aに通電することで、定常電圧付与固定櫛歯80Aと可動櫛歯部60の間で静電引力を発生してミラー11をY方向に移動させる。この場合に、DC電圧発生部210が可変電圧付与固定櫛歯80Bに対して供給する供給電圧を調整することにより、このミラー11のY方向に関する平面における駆動力、すなわち可変電圧付与固定櫛歯80Bと可動櫛歯部60の間における静電引力の微妙な調整を簡単かつ確実に行うことができる。
図4では、固定櫛歯部80の各櫛歯に対しては通電していない状態を示しているが、図5では、定常電圧付与固定櫛歯80Aに対して定常電圧を供給し、可変電圧付与固定櫛歯80Bに調整電圧を供給した例を示していて、ミラー11はY1方向に移動している。この場合に保持部13はミラー11の移動により弾性変形している。
ここで図2と図3を参照して、アクチュエータ10の製造方法の好ましい例について説明する。
図2と図1に示すように、基部20を用意し、この基部20の活性層23に対して図1に示すような対象物30、可動櫛歯部60、固定櫛歯部80および電極100,101を形成する。
その後、図3に示すようにベース層21の裏面21R側からベース層21のある領域21Tをエッチングにより除去する。このベース層21により除去された領域21Tは、図1の可動櫛歯部60と対象物30に対応する領域である。このようにこの領域21Tを除去することで、可動櫛歯部60と対象物30はベース層21と絶縁層22からの拘束から解放することができ、対象物30と可動櫛歯部60は基部20に対して自由に動くことができる。必要に応じて、固定櫛歯部80に対応する部分についても、対応するベース層21と絶縁層22を除去することができる。
図1に示すアクチュエータ10は、ミラー11をY方向に関して平面的に移動させることができる。図4に示す可変電圧付与固定櫛歯80Bに対してDC電圧発生部210から供給する電圧を大きくすることで、固定櫛歯部80と可動櫛歯部60の間における静電引力を大きくでき、駆動力を上昇させることができる。また逆に可変電圧付与固定櫛歯80Bに対する電圧を下げることにより駆動力を下げることができる。
好ましい実施形態2
図6と図7は、本発明の好ましい実施形態2を示し、かつ本発明の製造方法の好ましい実施形態によって得られた別のアクチュエータの例である。図6はアクチュエータ10の形状を示す斜視図であり、図7はアクチュエータ10の配線例を示す平面図である。
図6と図7に示すアクチュエータ10は、基部20を有していて、基部20はベース層21、絶縁層22および活性層23を有している。図6と図7に示すアクチュエータ10の構成要素が、図1に示すアクチュエータ10の構成要素と略同じ構成要素である場合には同じ符号を記してその説明を用いることにする。
図6と図7に示すアクチュエータ10が特徴的なのは次の点である。対象物30のミラー11は、保持部13,13により固定側部14に対して保持されている。この保持部13,13はトーションバーとも呼ぶことができる。
保持部13,13にはそれぞれ可動櫛歯部60が突出して形成されている。一方の保持部13の一方の側部にはたとえば6つの可動櫛歯部60が突出して形成され、他方の側部にはやはり6つの可動櫛歯部60が突出して形成されている。反対側の保持部13についても同様の構造である。
各可動櫛歯部60は、保持部13の長手方向に対して略直交する方向である。保持部13は、X方向に沿って形成されており、各可動櫛歯部60はY方向に突出して形成されている。
これらの可動櫛歯部60に対応するようにして、固定櫛歯部の定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bが交互に形成されている。各定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bは、対応する可動櫛歯部60に対して噛み合うようにしてしかも相互に間隔をあけるようにして突出して形成されていることは、図1の実施形態の例と同様である。
固定櫛歯部80の定常電圧付与固定櫛歯80Aは、電極100を通じてAC電圧発生部200に接続されている。同様にして可変電圧付与固定櫛歯80Bは、電極101を介してDC電圧発生部210に接続されている。対象物30のミラー11および保持部13はグランド14Gに接続されている。
図6と図7の例では、定常電圧付与固定櫛歯80Aに対して定常電圧を供給するとともに、可変電圧付与固定櫛歯80Bに対して調整電圧を付与することにより、ミラー11は、たとえばY方向に沿って平面的に移動させることができる。
この場合には、保持部13,13に対して可動櫛歯部60が形成されており、固定櫛歯部80がそれに対応して配置されている。このように保持部13に対して可動櫛歯部60を形成するのは、たとえばミラー11のサイズが小型であって、ミラー11の一方の側部と他方の側部に対して直接的に可動櫛歯部60を形成することができない場合に特に有効である。
図1と図6の実施形態では、図2に示すように可動櫛歯部60と固定櫛歯部80は、同一平面上において配列されていて、Z方向に関して凹凸の無いように形成することにより、ミラー11の移動の際には回転トルクは発生しない構造になっている。
好ましい実施形態3
図8と図9は、本発明のさらに好ましい実施形態を示し、かつ本発明の製造方法の好ましい実施形態により得られたさらに別のアクチュエータの例を示している。図8は、アクチュエータ10の構造を示す斜視図であり、図9は、図8のアクチュエータ10の配線構造例を示す平面図である。図8と図9に示すアクチュエータ10の構成要素が、図1と図6に示すアクチュエータ10の構成要素と略同じ構成要素である場合には同じ符号を記してその説明を用いることにする。
図8と図9に示すアクチュエータ10は、ミラー11をY方向に平面的に駆動するばかりでなく、ミラー11をθ方向に回転駆動できる構造のものである。
すなわち、アクチュエータ10は、対象物30のミラー11を、Y方向に沿って平面的に駆動するばかりでなく、ミラー11を保持部13,13を中心としてθに沿って回転駆動することができる。
図8におけるミラー11および保持部13とミラー11の可動櫛歯部60およびその付近の固定櫛歯部80の定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bの構造および動作については、図1の実施形態と同じであるのでその説明を用いる。
図8のアクチュエータ10において特徴的なのは、保持部13,13に対応して配置されている可動櫛歯部60,60と定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bの構造である。
図10は、図8のC−C線における断面構造例を示しており、図11は、図8のアクチュエータ10のD−D線における断面構造例を示している。図10に示すように、ミラー11の付近における断面構造例では、ベース層21と絶縁層22の領域21Tが、可動櫛歯部60とミラー11に対応する部分が完全に除去されている。
これに対して、図11に示すように、保持部13の付近における領域では、ベース層21と絶縁層22の領域21Sがエッチングにより除去されている。この領域21Sは、図10の領域21Tに比べて狭い領域である。しかも、可動櫛歯部60,60は、保持部13の一方の側部13Aと他方の側部13BにおいてそれぞれY方向に沿って反対方向に突出して形成されている。これらの可動櫛歯部60,60と、対応して配置されている固定櫛歯部80の定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bは、Z方向に沿ってずれるようにして形成されている。
このように可動櫛歯部60と固定櫛歯部80をZ方向に関してずらして形成することにより、定常電圧付与固定櫛歯80Aに定常電圧を供給し、可変電圧付与固定櫛歯80Bに調整電圧を供給することにより、可動櫛歯部60と固定櫛歯部80の間には静電引力が発生するが、図12に示すように、保持部13はたとえばθ1方向に回転駆動することができる。あるいはθ2方向に回転駆動することができる。このことから、ミラー11は、Y方向における平面駆動だけではなく、θ1またはθ2方向における回転駆動を発生させることができる。
なお、図8における保持部13,13における回転駆動形式は、図6におけるアクチュエータ10に適用することにより、図6のアクチュエータ10はY方向における平面移動ではなく、ミラー11の回転移動のみを行うことも勿論可能である。
本発明のアクチュエータの各実施形態は、図2と図3に示すようなアクチュエータの製造方法により作られる。
図13は、本発明のアクチュエータ10の適用例を示していて、アクチュエータ10が、光学装置の一例であるレーザプリンタ1000に設けられている。
レーザプリンタ1000は、レーザ光源1001、レンズ1002、アクチュエータ10、レンズ1003および感光体1010を有している。レーザ光源1001のレーザ光Lは、レンズ1002を通じてアクチュエータ10のミラー11により反射する。アクチュエータ10はたとえば回転駆動することにより、レーザ光Lはレンズ1003を通じて感光体1010に対して一次元的に走査することができる。走査されたレーザ光Lは、感光体1010において画像を形成するために静電潜像を形成する。
本発明のアクチュエータを有する光学装置としては、レーザプリンタに限らず、たとえばプロジェクタやバーコードリーダなどであっても勿論構わない。プロジェクタとしては直接投射型のものと背面投射型のものがある。
本発明の実施した各実施形態において、固定櫛歯部80は定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bを有している。たとえば図4に示すように、定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bは1つずつ交互に配列されている。しかしこれに限らず、配列される定常電圧付与固定櫛歯80Aの数と配列される可変電圧付与固定櫛歯80Bの数は2つ以上であっても勿論構わない。
固定櫛歯部80の数と可動櫛歯部60の数は図示した数に限るものではない。
可変電圧付与固定櫛歯80Bは、DC電圧発生部210から任意のDC電圧を供給されるようになっているが、これに限らず任意のAC電圧を供給するようにしても良い。また可変電圧付与固定櫛歯80Bに対しては、DC電圧発生部もしくはAC電圧発生部から電圧を供給しないようにすることも勿論可能である。
定常電圧付与固定櫛歯80Aと可変電圧付与固定櫛歯80Bに対して、同じ電圧を印加することにより、従来用いられている固定櫛歯部と同様な用法にすることも勿論可能である。可変電圧付与固定櫛歯80Bに対してDC電圧を印加することにより、電気ばねとしての機能をさせて、動作時における可動櫛歯部60の振幅のコントロールをすることもできる。可変電圧付与固定櫛歯80Bに付与する電圧を大きくすることにより、可動櫛歯部60とミラー11の駆動力を上昇させることができ、逆に可変電圧付与固定櫛歯80Bに対する電圧を小さくすることで、可動櫛歯部60とミラー11の駆動力を小さくすることもできる。本発明の実施形態では、固定櫛歯に加える電圧を部分的に変化させることで、対象物の駆動力の可変や振幅(変位)の制御ができる。また、基部20では、絶縁層22の上にたとえばポリシリコンを形成することで活性層23を形成しても良い。
本発明の実施形態ではアクチュエータ10が可動させる対象物としてミラー11を例に挙げているが、これに限らず他の要素を駆動する場合にも本発明のアクチュエータは使用することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
各実施形態の各要素は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明のアクチュエータの好ましい実施形態を示す斜視図であり、かつ本発明の製造方法の好ましい実施形態により得られたアクチュエータを示す図。 図1のA−A線における断面構造例を示す図であり、作成途中を示す図。 図1のA−A線における作成後の断面構造例を示す図。 図1のアクチュエータの各要素と電気的な接続例を示す図。 図4の接続例においてミラーが平面方向に移動した例を示す図。 本発明のアクチュエータの別の実施形態を示す斜視図であり、かつ本発明の製造法により得られたアクチュエータを示す図。 図6に示す実施形態の電気的な配線例を示す平面図。 本発明のアクチュエータのさらに別の実施形態を示す斜視図であり、かつ本発明の製造法により得られたアクチュエータを示す図。 図8のアクチュエータの電気的接続例を示す図。 図8のC−C線における断面構造例を示す図。 図8におけるD−D線における断面構造例を示す図。 保持部が回転駆動された状態を示す図。 本発明のアクチュエータの実施形態が適用された光学装置の一例であるレーザプリンタを示す図。
符号の説明
10・・・アクチュエータ、11・・・ミラー(対象物の本体部の一例)、13・・・保持部、20・・・基部、21・・・ベース層、22・・・絶縁層、23・・・活性層、30・・・対象物、60・・・可動櫛歯部、80・・・固定櫛歯部、80A・・・定常電圧付与固定櫛歯、80B・・・可変電圧付与固定櫛歯

Claims (14)

  1. 基部と、
    本体部と、前記本体部を前記基部に対して移動可能に保持する保持部と、を有する対象物と、
    前記対象物側から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びている可動櫛歯部と、
    前記基部から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びて、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されている固定櫛歯部と、を備え、
    前記固定櫛歯部は、定常的に駆動電圧をかける定常電圧付与固定櫛歯と、電圧を調整してかけるための可変電圧付与固定櫛歯と、から構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記本体部から延びて形成されており、
    前記固定櫛歯部は、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記保持部から延びて形成されており、
    前記固定櫛歯部は、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  4. 前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記本体部から延びて形成され、
    しかも別の前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記保持部を中心として前記対象物を回転させるために前記保持部から延びて形成されており、
    前記固定櫛歯部は、各前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  5. 少なくとも1つの前記定常電圧付与固定櫛歯と、少なくとも1つの前記可変電圧付与固定櫛歯は、交互に間隔をあけて配列されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記可変電圧付与固定櫛歯には、直流電圧を印加することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  7. 前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部の一方の側部と、前記一方の側部とは反対側の他方の側部と、にそれぞれ配置されており、
    前記固定櫛歯部は、各前記可動櫛歯部に対応してそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項2または請求項4に記載のアクチュエータ。
  8. 前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記保持部の一方の側部と、前記一方の側部とは反対側の他方の側部と、にそれぞれ配置されており、
    前記固定櫛歯部は、各前記可動櫛歯部に対応してそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のアクチュエータ。
  9. 対象物を駆動するためのアクチュエータを有する光学装置であって、
    前記アクチュエータは、
    基部と、
    本体部と、前記本体部を前記基部に対して移動可能に保持する保持部と、を有する前記対象物と、
    前記対象物側から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びている可動櫛歯部と、
    前記基部から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びて、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されている固定櫛歯部と、を備え、
    前記固定櫛歯部は、定常的に駆動電圧をかける定常駆動電圧付与固定櫛歯と、電圧を調整してかけるための可変電圧付与固定櫛歯と、から構成されていることを特徴とするアクチュエータを有する光学装置。
  10. ベース層と、前記ベース層の上に形成された絶縁層と、前記絶縁層の上に形成された活性層とを有する基部の前記活性層に対して、本体部と前記本体部を基部に対して移動可能に保持する保持部とを有する対象物と、前記対象物側から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びている可動櫛歯部と、前記基部から前記保持部の形成方向に対して略直交する方向に延びて、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に固定櫛歯部と、を形成し、
    前記対象物と前記可動櫛歯部に対応する前記ベース層と前記絶縁層の積層部分を除去することで、前記固定櫛歯部には、定常的に駆動電圧をかける定常電圧付与固定櫛歯と、電圧を調整してかけるための可変電圧付与固定櫛歯とを形成することを特徴とするアクチュエータの製造方法。
  11. 前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記本体部から延びて形成され、
    前記固定櫛歯部は、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されることを特徴とする請求項10に記載のアクチュエータの製造方法。
  12. 前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記保持部を平面において移動させるために前記保持部から延びて形成され、
    前記固定櫛歯部は、前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されることを特徴とする請求項10に記載のアクチュエータの製造方法。
  13. 前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記本体部を平面において移動させるために前記本体部から延びて形成され、しかも別の前記可動櫛歯部は、前記対象物の前記保持部を中心として前記対象物を回転するために前記保持部から延びて形成され、前記固定櫛歯部は、各前記可動櫛歯部とは間隔をあけて噛み合わされる位置に配置されることを特徴とする請求項10に記載のアクチュエータの製造方法。
  14. 少なくとも1つの前記定常電圧付与固定櫛歯と、少なくとも1つの前記可変電圧付与固定櫛歯は、交互に間隔をあけて配列されることを特徴とする請求項10ないし請求項13のいずれかに記載のアクチュエータの製造方法。
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