JP5988592B2 - 可動ミラー、波面補正デバイスおよび眼底検査装置 - Google Patents

可動ミラー、波面補正デバイスおよび眼底検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、可動ミラー、波面補正デバイスおよび眼底検査装置に関するものである。
静電引力によって変位させるタイプの可動ミラーは、光を利用した様々な分野への応用が期待されている。例えば眼底検査装置、天体望遠鏡などに入る補償光学用波面補正デバイスとして利用することが出来る。このような静電引力で変位さる可動ミラーの典型例として2枚の平行平板電極を使って可動させる手法が挙げられるが、この平行平板型の欠点として可動量が小さいことが挙げられる。
それに対してより大きな可動量を得ることが出来る櫛歯電極を用いた可動ミラーが昨今提案されている。その一例が特許文献1に開示されている。図13に示したように、この可動ミラーでは、可動側の櫛歯電極520を支持する支持部530と、固定側の櫛歯電極510を支持している支持部570が、紙面上ではそれぞれ垂直方向上下に位置している。可動櫛歯電極と固定櫛歯電極はお互いに対向し、かつ交互になるように配置している。これにより従来の平行平板型よりも大きな重なり面積が発生するので静電引力が大きくなり可動量を大きくすることが出来る。
米国特許出願公開第2002/0109894号公報
しかしながら特許文献1に開示されている構造では、可動櫛歯電極の可動方向に櫛歯電極と支持部が配置されるので、静電引力がばねの復元力に比べて過大となって可動側の櫛歯が固定側の支持部に衝突するプルイン(引き込み)という現象が起きる。よってこの構造ではより大きな可動量を得ることが困難であるという課題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、櫛歯電極を含むアクチュエータを用いる可動ミラーにおいて、プルインの発生を抑止する技術を提供することを目的とする。
本発明は以下の構成を採用する。すなわち、
反射面を有する反射部材と、アクチュエータと、を有する可動ミラーであって、
前記アクチュエータは、
可動部と、前記反射部材と前記可動部を接続するポストと、
前記反射部材と距離を隔てて位置し、前記可動部によって支持されて前記反射面に対して平行な方向に延出する可動櫛歯電極と、
支持部と、
前記支持部によって支持されて前記反射面に対して平行な方向に延出し、かつ、前記可動櫛歯電極と交互に配置される固定櫛歯電極と、
前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極に電圧を印加して、前記可動櫛歯電極と前記可動部を前記反射面の法線方向に変位させる電圧制御手段と、
前記可動部に接続され、前記可動櫛歯電極と前記可動部が前記反射面の前記法線方向以外に変位することを抑制するばねと、を有し、
前記可動部の前記可動櫛歯電極を支持する部位と、前記支持部の前記固定櫛歯電極を支持する部位とは、前記可動櫛歯電極の前記反射面の法線方向への変位の際に前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極とがすれ違えるように配置されている
ことを特徴とする可動ミラーである。
本発明はまた、以下の構成を採用する。すなわち、
反射面を有する反射部材と、アクチュエータと、を有する可動ミラーであって、
前記アクチュエータは、
可動部と、
前記反射部材と前記可動部を接続するポストと、
前記反射部材と距離を隔てて位置し、前記可動部によって支持されて前記反射面に対して平行な方向に延出する可動櫛歯電極と、
支持部と、
前記支持部によって支持されて前記反射面に対して平行な方向に延出し、かつ、前記可動櫛歯電極と交互に配置される固定櫛歯電極と、
前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極に電圧を印加して、前記可動櫛歯電極と前記可動部を前記反射面の法線方向に変位させる電圧制御手段と、
前記可動部に接続され、前記可動櫛歯電極と前記可動部が前記反射面の前記法線方向以外に変位することを抑制するばねと、を有し、
前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極とは、前記可動櫛歯電極の前記反射面の法線方向への変位の際にすれ違えるように配置されている
ことを特徴とする可動ミラーである。
本発明によれば、櫛歯電極を含むアクチュエータを用いる可動ミラーにおいて、プルインの発生を抑止する技術を提供することができる。
本発明の構造を模式的に示す斜視図。 本発明の構造を模式的に示す上面図および断面図。 本発明における反射部の構造を示す断面図。 本発明において可動櫛歯が可動する方法を説明した模式図。 実施例1の構造を模式的に示す斜視図。 実施例1の構造を模式的に示す上面図および断面図。 実施例1における反射部の構造を示す断面図。 実施例1において可動櫛歯が可動する方法を説明した模式図。 実施例2の構造を模式的に示す斜視図。 実施例2の構造を模式的に示す上面図および断面図。 実施例2における反射部の構造を示す断面図。 実施例2において可動櫛歯が可動する方法を説明した模式図。 従来技術を説明するための図。
以下、図1を参照して、本発明に係る静電櫛歯型可動ミラーについて説明する。ここで、図1は本発明の実施形態である櫛歯静電型可動ミラーの斜視図である。図1に示す可動ミラー101は、駆動機能を持つアクチュエータ部102と、反射機能を持つ反射部103を有する。
図2(a)にアクチュエータ部102の上面図を示す。図2(a)では紙面横方向をx方向、紙面縦方向をy方向、紙面鉛直方向をz方向とする。図で示されているxy面は基板に平行な面である。アクチュエータ部102は、可動櫛歯電極201、固定櫛歯電極202、可動部203、ばね204、支持部205(205a、205b)によって構成される。
可動部203は、ばね204に連結されており、可動櫛歯電極201及び反射部103と接続している。ばね204の一端は支持部205aに固定されている。可動櫛歯電極201及びばね204は可動部203の側壁と接続しており、反射部103は可動部203の上面と接続している。
可動櫛歯電極201は可動部203のxz面に平行な側壁よりy方向に伸びており、固定櫛歯電極202は支持部205bのxz面に平行な側壁よりy方向に伸びている。可動部および支持部の側壁が対向しているため、可動櫛歯電極201と固定櫛歯電極202はお互いに向き合うように配置され、かつそれぞれの櫛歯が交互に並ぶように配置されている。
図2(b)は可動ミラー101の断面図を示している。可動櫛歯電極201の側面と固定櫛歯電極202の側面のz方向の高さが異なっており、お互いに重なり合わない部分が存在する必要がある。すなわち、櫛歯電極同士は、反射部103の反射面に垂直な方向において、重なり合わない部分を持つ。なお、ここで「高さが異なる」とは、双方の櫛歯電極のz方向のサイズが異なることを言うのではなく、電圧が印加されない初期状態では、両者がz方向においてずれて配置されることを指す。これは、本発明が、櫛歯電極同士が静電引力で引かれる時に、重なり合う方向に力が働き可動する現象を利用した方式(可変重なり型)であるためである。この現象において櫛歯電極同士が全て重なりあった場合それ以上可動しなくなるので、初期位置では重なり合う部分を少なくし、電圧を印加した時に重なり合う部分を増大させる必要がある。本図に示したように、可動櫛歯電極201と反射部103はz方向において所定の距離を隔てて位置しており、固定櫛歯電極202はz方向において他の部材と接触していない。したがって櫛歯電極同士で静電引力が発生して引きあっても、いずれかの櫛歯電極が他の櫛歯電極に接続された部材と衝突することがない。図2(a)および図2(b)から分かるように、可動櫛歯電極201は可動部203の所定の部位により片持ち状に支持されて、反射面と平行な方向に延出している。また、固定櫛歯電極202は支持部205bの所定の部位により片持ち状に支持されて、反射面と平行な方向に延出している。なお、後述するように反射部が複数のアクチュエータを連続的に覆う場合、反射部が変形するため反射面の角度が一様ではなくなる可能性がある。その場合であっても、それぞれの櫛歯電極は反射面のうち少なくとも可動部に接続された部位に平行な方向に伸びている。
図2(b)では固定櫛歯電極202に対して可動櫛歯電極201がz方向上部に位置するように配置して記載したが、両者の位置関係は逆でもよい。
ばね204は可動部203のyz面に平行な側壁よりx方向に伸びており、支持部205aのyz面に平行な側壁に固定されている。可動部203がz方向以外の方向に変位した場合、可動櫛歯電極201と固定櫛歯電極202で干渉する可能性がある。よって、z方向以外の方向(言い換えると、反射部103の反射面の法線方向以外の方向)への変位を抑制する必要がある。
固定櫛歯電極202とばね204はそれぞれ支持部205bと205aにより固定されている。固定櫛歯電極202と、可動櫛歯電極201にそれぞれ独立に電位を与える。そのため、絶縁用溝206により、固定櫛歯電極202に属する支持部205bと、可動櫛歯電極202に属する支持部205aを電気的に分離している。分離した支持部にそれぞれ配線を配置し電圧制御回路207に接続する。
反射部103は、補正する光を反射する光学的反射機能を有する。反射部103は、光を反射するために反射面を持つ。この反射部103はアクチュエータ部102を覆うように配置されており、可動部203と連結している。反射部は本発明の反射部材に相当する。
図3は複数のアクチュエータ部102が配置されている場合を示す図である。これに対して反射部は図3(a)で示すような、複数のアクチュエータ部102を全体的に覆うような連続な面301でもよいし、図3(b)で示すような、各アクチュエータ部を個別に覆うような独立した面302でもよい。各アクチュエータの可動部203が個別に可動することにより所望の形状を得ることが出来る。これにより各アクチュエータ部で反射する
光の光路長を変化することが出来るので、波面補正デバイスとして使用することが出来る。
次に可動部203の可動の方法を、図4を参照して説明する。図4は可動櫛歯電極201と固定櫛歯電極202が交互に配列した部分の断面図である。それぞれ可動櫛歯電極201と固定櫛歯電極202に符号が逆の電荷を与えることで可動櫛歯電極201をz方向(反射部103の反射面の法線方向)に可動することが出来る。可動櫛歯電極と固定櫛歯電極に電位差を与えた時に働くz方向の静電引力Fzは以下の式(1)で表わされる。
Figure 0005988592
ここでε:真空の誘電率、N:櫛歯電極間ギャップの数、h:可動櫛歯電極と固定櫛歯電極のオーバーラップ長、Vm:可動櫛歯電極の電位、Vf:固定櫛歯電極の電位、g:櫛歯電極間ギャップ幅である。
例えば図4に示すように可動櫛歯電極201と固定櫛歯電極202を配置した場合に、可動櫛歯電極201をz方向下側に可動させるには以下の方法が挙げられる。まず図4(a)に示した電圧印加直後の状態のように、可動櫛歯電極201と固定櫛歯電極202にそれぞれ符号が逆の電荷を与えることにより静電引力が発生し、電極同士が互いに引き合う。これにより可動櫛歯電極201は固定櫛歯電極202に近づこうとするが、x方向に関しては左右概均等に静電引力を受けるので、z方向下側に変位することになる。
続いて図4(b)に示すようなつりあい状態となる。すなわち、ばね204の復元力と、可動部203を可動させた静電引力が釣り合う位置で、可動櫛歯電極201が停止する。
続いて可動櫛歯電極201と固定櫛歯電極202との電位差を0にすると、図4(c)に示すように、電荷が与えられない状態となる。電圧開放後、ばね204の復元力により可動櫛歯電極201は初期位置にまで戻る。この変位後の様子を図4(d)に示す。
本実施形態では静電引力による変位を記載したが、静電斥力による変位も可能である。
可動櫛歯電極201が可動した時、特許文献1で示す構造であれば、可動櫛歯電極の可動方向であるz方向に櫛歯電極と支持部が配置されている。そのため、櫛歯電極の先端面
と支持部の面で静電引力が発生し、静電引力がばねの復元力に比べて過大となった時にプルインが生じ櫛歯電極と支持部が衝突する。しかし本実施形態の構造によれば、可動櫛歯方向の可動方向であるz方向に支持部が配置されていないので、プルインが発生しない。つまり、本発明の構造であれば、静電引力が働いた時でも両方の櫛歯電極が衝突せずにすれ違うことができる。従ってプルインは発生せず、電極のショートが起こることもない。
可動量に関しては、静電容量値を測定することで可動量を見積もることが出来るので、フィードバック制御をすることが可能である。
また、本発明の構造を使う場所は、真空中でもあり得るし、空気中の可能性もある。もし空気中で用いる場合、特許文献1に記載されたような構造では、櫛歯が移動したときに支持部間に挟まれた空気がダンピングを起こし、応答速度が低下する可能性がある。しかし本実施形態の構造によれば、ダンピングの影響を抑制することができる。
本実施形態では、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々に変形や修正が施されてもよい。
例えば本実施形態では反射部103と可動部203を接続しているが、この間にポストを設置することも可能である。このとき反射部103が櫛歯電極に干渉しない範囲でポストを設置する必要がある。
また可動櫛歯電極201および固定櫛歯電極202に電位を与えるために、本実施例で
は可動部203、ばね204、支持部205を導電性不純物ドープシリコンで構成した。しかし、これらを導電性材料にせず、替わりに配線を形成して給電させる、若しくはワイヤーボンディングで給電する方法も可能である。
<実施例1>
以下、図5を参照して、本発明の実施例1に係る静電櫛歯型可動ミラーについて説明する。ここで、図5は本発明の実施例1に係る櫛歯静電型可動ミラー501の斜視図である。図5に示す可動ミラー501は、駆動機能を持つアクチュエータ部502と、反射機能503をもつ反射部を有する。
図6(a)はアクチュエータ部502の上面図を示す。図6(a)では紙面横方向をx方向、紙面縦方向をy方向、紙面鉛直方向をz方向とする。図で示されているxy面は基板に平行な面である。アクチュエータ部502は、可動櫛歯電極601、固定櫛歯電極602、可動部603、ばね604、支持部605(605a、605b)、ポスト610によって構成される。
可動部603は、ばね604に連結されており、可動櫛歯電極601及びポスト610と接続している。ばね604の一端は支持部605aに固定されている。本実施例では可動部603の形状は四角柱とし、4面ある側壁の内、xz面に平行な2面に可動櫛歯電極601が配置され、yz面に平行な2面にはそれぞれ前記一端が支持部605bに固定されているばね604が連結されている。また上面には可動部603の変位を反射部503に伝達するためのポスト610を有している。
可動櫛歯電極601は可動部603のxz面に平行な側壁よりy方向に伸びており、固定櫛歯電極602は支持部605bのxz面に平行な側壁よりy方向に伸びている。可動部および支持部の側壁が対向しているため、可動櫛歯電極601と固定櫛歯電極602はお互いに向き合うように配置され、かつそれぞれの櫛歯が交互に並ぶように配置されている。本実施例では、可動櫛歯電極601および固定櫛歯電極602はどちらも厚さ200umであり、長さは200umである。櫛歯電極の本数は、1アクチュエータにつき可動櫛歯電極が40本、可動櫛歯電極が42本であり、よって櫛歯電極間のギャップ数は80箇所である。なお、櫛歯電極の厚さとはz方向のサイズを、長さとはy方向のサイズを、幅とはx方向のサイズを指す。
可動櫛歯電極601の側面と固定櫛歯電極602の側面のz方向の高さが異なっており、お互いに重なり合わない部分が存在する必要がある。これは、本発明が、櫛歯電極同士が静電引力で引かれる時に、重なり合う方向に力が働き可動する方式を利用した方式(可変重なり型)であるためである。この現象において櫛歯電極同士が全て重なりあった場合それ以上可動しなくなるので、初期位置では重なり合う部分を少なくし、電圧を印加した時に重なり合う部分を増大させる必要がある。
図6(b)は可動ミラー501の断面図を示しており、本実施例における可動櫛歯電極601と固定櫛歯電極602の位置関係を示している。それぞれの位置関係は、固定櫛歯電極602に対して可動櫛歯電極601が上部に位置するように配置する。この時のズレ量は10umである。また可動櫛歯電極601および固定櫛歯電極602の幅はどちらも10umで形成し、この2つの電極間ギャップは5umで形成する。本図に示したように、可動櫛歯電極601と反射部503はz方向において所定の距離を隔てて位置しており、固定櫛歯電極602はz方向において他の部材と接触していない。したがって櫛歯電極同士で静電引力が発生して引きあっても、いずれかの櫛歯電極が他の櫛歯電極に接続された部材と衝突することがない。
ばね604は可動部603のyz面に平行な側壁よりx方向に伸びており、支持部60
5aのyz面に平行な側壁に固定されている。可動部603がz方向以外の方向に変位した場合、可動櫛歯電極601と固定櫛歯電極602で干渉する可能性がある。よって、z方向以外の方向への変位を抑制する必要がある。本実施例では、xy方向に拡がる形状にすることでx方向、y方向および、xy面内回転、yz面内回転等の方向へのばね定数を大きくし、それらの変位を抑制する構成にしている。本実施例でのばね603の寸法は、厚さ5um、x方向長さ500um、y方向幅300umで形成する。
ポスト610は、可動部603の変位を反射部503に正確に伝達するために十分な剛性を持つ必要がある。またポスト610の高さは可動部603が可動した時に固定櫛歯電極602と反射部503が干渉しない高さである必要がある。本実施例ではポスト610の高さを20umで形成した。
固定櫛歯電極602とばね604はそれぞれ支持部605bと605aにより固定されている。可動櫛歯電極601と、固定櫛歯電極602にそれぞれ異なる電圧を印加する。そのため、絶縁用溝606により可動櫛歯電極601に属する支持部605aと、固定櫛歯電極602に属する支持部605bを電気的に分離している。分離した支持部605にそれぞれ配線を配置し電圧制御回路607に接続する。
反射部503は、補正する光を反射する光学的反射機能を有する。反射部503は、光を反射するために反射面を持つ。この反射部503はアクチュエータ部502を覆うように配置されており、ポスト610を介してアクチュエータ部502と連結している。反射部503の膜厚は5umで形成する。反射部は本発明の反射部材に相当する。
図7は複数のアクチュエータ部502が配置されている場合を示す図である。これに対して反射部は図7(a)で示すような、複数のアクチュエータ部を全体的に覆うような連続な面701でもよいし、図7(b)で示すような、各アクチュエータ部を個別に覆うような独立した面702でもよい。本実施例では、複数のアクチュエータ部を全体的に覆うように反射部を配置する。各アクチュエータ部501は個別に可動することにより所望の形状を得ることが出来る。これにより各アクチュエータ部501で反射する光の光路長を変化することが出来るので、波面補正デバイスとして使用することが出来る。
次に可動部502の可動の方法を、図8を参照して説明する。図8は可動櫛歯電極601と固定櫛歯電極602が交互に配列した部分の断面図である。それぞれ可動櫛歯電極601と固定櫛歯電極602に符号が逆の電荷を与えることで可動櫛歯電極601をz方向に可動することが出来る。
例えば図8に示すように可動櫛歯電極601と固定櫛歯電極602を配置した場合に、可動櫛歯電極601をz方向下側に可動させるには以下の方法が挙げられる。まず図8(a)に示した電圧印加直後の状態のように、可動櫛歯電極601と固定櫛歯電極602にそれぞれ符号が逆の電荷を与えることにより静電引力が発生し、電極同士が互いに引き合う。これにより可動櫛歯電極601は固定櫛歯電極602に近づこうとするが、水平方向(x方向)に関しては左右概均等に静電引力を受けるので、z方向下側に変位することになる。本実施例では可動櫛歯電極601に負の電荷を、固定櫛歯電極602に正の電荷を与えている。
続いて図8(b)に示すような釣り合い状態となる。すなわち、ばね604の復元力と、可動部603を可動させた静電引力が釣り合う位置で、可動櫛歯電極601が停止する。
続いて可動櫛歯電極601と固定櫛歯電極602との電位差を0にすると、図8(c)に示すように、電荷が与えられない状態となる。電圧開放後、ばね604の復元力により可動櫛歯電極601は初期位置にまで戻る。この変位後の様子を図8(d)に示す。
本実施例では静電引力による変位を記載したが、静電斥力による変位も可能である。
可動量に関しては、静電容量値を測定することで可動量を見積もることが出来るので、
フィードバック制御をすることが可能である。本実施例では、櫛歯電極の静電容量値に基づいて閉ループ制御(可動量フィードバック)を行っている。また、上下に伸びる可動櫛歯電極601の可動量をフィードバック制御することで、両可動櫛歯を等しく可動することが出来るので、yz面内回転方向の変位を抑制することが出来る。
可動櫛歯電極601および固定櫛歯電極602は、各々の電極に個別の電圧が掛けられるようにする必要がある。本実施例では、可動部603、ばね604、支持部605を、電極に電圧を印加させるため不純物が導入された導電性のシリコンで構成している。また電圧制御回路607に接続するために配線を形成しているが、この配線は導電性材料で形成される必要があり、本実施例では銅で形成する。
反射部503は光学的反射機能を有し、また可動部603の可動により変形した時に所望の形状を得るために適切な剛性を持っている必要がある。本実施例では反射部503は2層で構成し、下層は反射部503の形状を決めるシリコン膜であり、上層は反射性能を決める金薄膜である。この場合、金薄膜が反射面となる。
本実施形態では、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々に変形や修正が施されてもよい。
例えば、可動櫛歯電極601および固定櫛歯電極602に電位を与えるために、本実施例では、可動部603、ばね604、支持部605を導電性不純物ドープシリコンで構成した。しかし、これらを導電性材料にせず、替わりに配線を形成して給電させる、若しくはワイヤーボンディングで給電する方法も可能である。
また記載した寸法は設計事項であるので、自由に設定してもよい。
<実施例2>
以下、図9を参照して、本発明の実施例2に係る静電櫛歯型可動ミラーについて説明する。ここで、図9は本発明の実施例2に係る櫛歯静電型可動ミラー901の斜視図である。図9に示す可動ミラーは、駆動機能を持つアクチュエータ部902と、反射機能を持つ反射部903を有する。
図10(a)はアクチュエータ部902の上面図を示す。図10(a)では紙面横方向をx方向、紙面縦方向をy方向、紙面鉛直方向をz方向とする。図で示されているxy面は基板に平行な面である。アクチュエータ部902は、可動櫛歯電極1001、固定櫛歯電極1002、可動部1003、ばね1004、支持部1005(1005a、1005b)、ポスト1010によって構成される。
可動部1003は、ばね1004に連結されており、可動櫛歯電極及1001びポスト1010に接続している。ばね1004の一端は支持部1005aに固定されている。本実施例では可動部1003の形状は四角柱とし、4面ある側壁の内、xz面に平行な2面に可動櫛歯電極1001が配置され、yz面に平行な2面にはそれぞれ前記一端が支持部1005aに固定されているばね1004が連結されている。また上面には可動部1003の変位を反射部903に伝達するためのポスト1010を有している。
可動櫛歯電極1001および固定櫛歯電極1002は、z方向に対して分割された電極を持つ。本実施例では、Si層−SiO2埋め込み絶縁層−Si層からなるSOI(Silicon On Insulator)ウエハより形成する。ウエハとしては、大きさは4インチサイズ、厚さはSi層(100um)−SiO2埋め込み層(1um)−Si層(100um)のものを用いた。
可動櫛歯電極1001は可動部1003のxz面に平行な側壁よりy方向に伸びており、固定櫛歯電極1002は支持部1005bのxz面に平行な側壁よりy方向に伸びている。可動部および支持部の側壁が対向しているため、可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電
極1002はお互いに向き合うように配置され、かつそれぞれの櫛歯が交互に並ぶように配置されている。本実施例では、可動櫛歯電極1001および固定櫛歯電極1002はどちらも厚さ200umであり、長さは200umである。櫛歯電極の本数は、1アクチュエータにつき可動櫛歯電極が40本、可動櫛歯電極が42本であり、よって櫛歯電極間のギャップ数は80箇所である。
可動櫛歯電極1001の側面と固定櫛歯電極1002の側面のz方向の位置関係は、本発明の実施例1とは異なり、必ずしも重なり合わない部分が存在する必要がない。これは本実施例では、可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電極1002がどちらもz方向に電気的に分割されているために、同じ高さであっても電圧の掛け方次第で重なり合わない部分を作ることが出来るからである。
図10(b)は可動ミラー901の断面図を示しており、本実施例における可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電極1002の位置関係を示している。それぞれの位置関係は、可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電極1002が同じ高さに位置するように配置する。すなわち、櫛歯電極同士は、反射部903の反射面に垂直な方向において、重なり合っている。本実施例では、可動櫛歯電極1001および固定櫛歯電極1002の幅はどちらも10umで形成し、この2つの電極間ギャップは5umで形成する。本図に示したように、可動櫛歯電極1001と反射部903はz方向において所定の距離を隔てて位置しており、固定櫛歯電極1002はz方向において他の部材と接触していない。したがって櫛歯電極同士で静電引力が発生して引きあっても、いずれかの櫛歯電極が他の櫛歯電極に接続された部材と衝突することがない。
ばね1004は可動部1003のyz面に平行な側壁よりx方向に伸びており、支持部1005aのyz面に平行な側壁により固定されている。アクチュエータ部902がz方向以外の方向に変位した場合、可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電極1002で干渉する可能性がある。よって、ばね1004によりz方向以外の方向への変位を抑制する必要がある。本実施例では、xy方向に拡がる形状にすることでx方向、y方向および、xy面内回転、yz面内回転等の方向へのばね定数を大きくし、それらの変位を抑制する構成にしている。本実施例でのばね1004の寸法は、厚さ5um、x方向長さ500um、y方向幅300umで形成する。
ポスト1010は、可動部1003の変位を反射部903に正確に伝達するために十分な剛性を持つ必要がある。またポスト1010の高さは可動部1003が可動した時に固定櫛歯電極1002と反射部903が干渉しない高さである必要がある。本実施例ではポスト1010の高さを20umで形成した。
固定櫛歯電極1002とばね1004は、それぞれ支持部1005bと1005aにより固定されている。固定櫛歯電極1002と、可動櫛歯電極1001にそれぞれ異なる電圧を印加するため、絶縁部1006により固定櫛歯電極に属する支持部と可動櫛歯電極に属する支持部を電気的に分離している。また固定櫛歯電極および可動櫛歯電極のそれぞれに対して、絶縁層1011を介してz方向上下に2つの電極をもつので、アクチュエータ部902には合計4つの電極が配置されることになる。これら4つに分離した支持部1003にそれぞれ配線を配置し電圧制御回路1007に接続する。
反射部903は、補正する光を反射する光学的反射機能を有する。反射部903は、光を反射するために反射面を持つ。この反射部903はアクチュエータ部902を覆うように配置されており、ポスト1010を介してアクチュエータ部902と連結している。反射部903の膜厚は5umで形成する。反射部は本発明の反射部材に相当する。
図11は複数のアクチュエータ部902が配置されている場合を示す図である。これに対して反射部は図11(a)で示すような、複数のアクチュエータ部を全体的に覆うよう
な連続な面1101でもよいし、図11(b)で示すような、各アクチュエータ部を個別に覆うような独立した面1102でもよい。本実施例では、複数のアクチュエータ部902を全体的に覆うように反射部903を配置する。各アクチュエータ902部は個別に可動することにより所望の形状を得ることが出来る。これにより各アクチュエータ部で反射する光の光路長を変化することが出来るので、波面補正デバイスとして使用することが出来る。
次に可動部1003の可動の方法を、図12を参照して説明する。図12は可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電極1002が交互に配列した部分の断面図である。可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電極1002およびそれらのz方向に分割された電極に符号が逆の電荷を与えることで、可動櫛歯電極1001をz方向に対して上下に可動することが出来る。
例えば可動櫛歯電極1001をz方向下側に可動させるには以下の方法が挙げられる。まず図12(a)に示した電圧印加直後の状態のように、可動櫛歯電極1001の上部電極と固定櫛歯電極1002の下部電極にそれぞれ符号が逆の電荷を与えることにより静電引力が発生し、電極のうち電荷を与えた部分同士が互いに引き合う。本実施例では図12(a)で示すように可動櫛歯電極1001の上部電極に負の電荷を、固定櫛歯電極1002の下部電極に正の電荷を与えている。これにより可動櫛歯電極1001の上部電極は固定櫛歯電極1002の下部電極に近づこうとするが、水平方向に関しては左右概均等に静電引力を受けるので、z方向下側に変位することになる。
続いて図12(b)に示すような釣り合い状態となる。すなわち、ばね1004の復元力と、可動部1003を可動させた静電引力が釣り合う位置で、可動櫛歯電極1001が停止する。
続いて可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電極1002との電位差を0にすると、図12(c)に示すように、電荷が与えられない状態となる。電圧開放後、ばね1004の復元力により可動櫛歯電極1001は初期位置にまで戻る。この変位後の様子を図12(d)に示す。
一方、可動櫛歯電極1001をz上側に可動させる例として以下の方法が挙げられる。まず図12(e)に示した電圧印加直後の状態のように、可動櫛歯電極1001の下部電極と固定櫛歯電極1002の上部電極にそれぞれ符号が逆の電荷を与えることにより静電引力が発生し、電極のうち電荷を与えた部分が互いに引き合う。本実施例では図12(e)で示すように可動櫛歯電極1001の下部電極に負の電荷を、固定櫛歯電極1002の上部電極に正の電荷を与えている。これにより可動櫛歯電極1001の下部電極は固定櫛歯電極1002の上部電極に近づこうとするが、水平方向に関しては左右概均等に静電引力を受けるので、z方向上側に変位することになる。
続いて図12(f)に示すような釣り合い状態となる。すなわち、ばね1004の復元力と、可動部1003を可動させた静電引力が釣り合う位置で、可動櫛歯電極1001が停止する。
続いて可動櫛歯電極1001と固定櫛歯電極1002との電位差を0にすると、図12(g)に示すように、電荷が与えられない状態となる。電圧開放後、ばね1004の復元力により可動櫛歯電極1001は初期位置にまで戻る。この変位後の様子を図12(h)に示す。
本実施例では静電引力による変位を記載したが、静電斥力による変位も可能である。
可動量に関しては、静電容量値を測定することで可動量を見積もることが出来るので、フィードバック制御をすることが可能である。本実施例では、櫛歯電極の静電容量値に基づいて閉ループ制御(可動量フィードバック)を行っている。また、上下に伸びる可動櫛歯電極1001の可動量をフィードバック制御することで、両可動櫛歯を等しく可動する
ことが出来るので、yz面内回転方向の変位を抑制することが出来る。
可動櫛歯電極1001および固定櫛歯電極1002は、各々の電極に個別の電圧が掛けられるようにする必要がある。本実施例では、可動部1003、ばね1004、支持部1005を電極に電圧を印加させるため不純物が導入された導電性のシリコンで構成している。また電圧制御回路1007に接続するために配線を形成しているが、この配線は導電性材料で形成される必要があり、本実施例では銅で形成する。
反射部は光学的反射機能を有し、また可動部1003の可動により変形した時に所望の形状を得るために適切な剛性を持っている必要がある。本実施例では反射部903は2層で構成し、下層は反射部の形状を決めるシリコン膜であり、上層は反射性能を決める金薄膜である。この場合、金薄膜が反射面となる。
本実施形態では、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々に変形や修正が施されてもよい。
例えば、可動櫛歯電極1001および固定櫛歯電極1002に電位を与えるために、本実施例では、可動部1003、ばね1004、支持部1005を導電性不純物ドープシリコンで構成した。しかし、これらを導電性材料にせず、替わりに配線を形成して給電させる、若しくはワイヤーボンディングで給電する方法も可能である。
また記載した寸法は設計事項であるので、自由に設定してもよい。
本発明の構造体は、応答速度が速い可動ミラーを可能にするので、眼底検査装置、天体望遠鏡などに入る補償光学用波面補正デバイスとして利用することが出来る。
101…可動ミラー,102…アクチュエータ部,103…反射部,201…可動櫛歯電極,202…固定櫛歯電極,203…可動部,204…ばね,205…支持部,207…電圧制御回路

Claims (18)

  1. 反射面を有する反射部材と、アクチュエータと、を有する可動ミラーであって、
    前記アクチュエータは、
    可動部と、
    前記反射部材と前記可動部を接続するポストと、
    前記反射部材と距離を隔てて位置し、前記可動部によって支持されて前記可動部から延出する可動櫛歯電極と、
    支持部と、
    前記支持部によって支持されて前記支持部から延出し、かつ、前記可動櫛歯電極と交互に配置される固定櫛歯電極と、
    前記可動櫛歯電極前記固定櫛歯電極に電圧を印加して、前記可動櫛歯電極前記可動部を前記反射面の法線方向に変位させる電圧制御手段と、
    前記可動部に接続され、前記可動櫛歯電極と前記可動部が前記法線方向以外の方向に変位することを抑制するばねと、を有し、
    前記可動部の前記可動櫛歯電極を支持する部位と、前記支持部の前記固定櫛歯電極を支持する部位とは、前記可動櫛歯電極と前記可動部の前記法線方向への変位の際に前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極とがすれ違えるように配置されている
    ことを特徴とする可動ミラー
  2. 前記可動櫛歯電極は、前記可動部によって片持ち状に支持され、
    前記固定櫛歯電極は、前記支持部によって片持ち状に支持され、
    前記可動部の前記可動櫛歯電極を支持する部位と前記支持部の前記固定櫛歯電極を支持する部位とが対向して配置されることにより、前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極が交互に噛み合うように配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の可動ミラー
  3. 前記電圧制御手段は、前記可動櫛歯電極前記固定櫛歯電極ごとに異なる電圧を印加するものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の可動ミラー
  4. 前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極は、前記電圧制御手段が電圧を印加しないとき、前記法線方向において重なり合わない部分を持つように配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の可動ミラー
  5. 前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極は、前記電圧制御手段が電圧を印加しないとき、前記法線方向において重なり合う部分と重なり合わない部分を有し、前記可動櫛歯電極の前記重なり合わない部分は、前記重なり合う部分に対して前記法線方向における第1の向きに突出し、かつ、前記固定櫛歯電極の前記重なり合わない部分は、前記重なり合う部分に対して前記法線方向における前記第1の向きと逆の向きに突出し、
    前記電圧制御手段が電圧を印加すると、前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極は、前記重なる部分が増大するように変位する
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の可動ミラー。
  6. 前記可動櫛歯電極前記固定櫛歯電極はそれぞれ、前記法線方向において電気的に分割された複数の電極を含
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の可動ミラー
  7. 前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極は、前記電圧制御手段が電圧を印加しないとき、前記法線方向において重なり合うように配置される
    ことを特徴とする請求項に記載の可動ミラー
  8. 前記ばねは、前記支持部と電気的に分離した第2の支持部に固定され、前記可動部と前記第2の支持部を接続することにより、前記可動櫛歯電極前記可動部が前記法線方向以外の方向に変位するのを抑制す
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の可動ミラー
  9. 前記ばね、前記反射面に対して水平方向に拡が
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の可動ミラー
  10. 前記ばねによる前記変位の抑制は、前記可動櫛歯電極前記固定櫛歯電極の静電容量値に基づいてフィードバック制御される
    ことを特徴とする請求項に記載の可動ミラー
  11. 複数のアクチュエータを有し
    前記複数のアクチュエータの少なくとも1つが請求項1ないし10のいずれか1項に記載されたアクチュエータであることを特徴とする可動ミラー。
  12. 記反射部材は、前記複数のアクチュエータを連続して覆うものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の可動ミラー。
  13. 記反射部材は、複数に分割されており、分割された反射部材それぞれは、前記複数のアクチュエータそれぞれを個別に覆うものである
    ことを特徴とする請求項11に記載の可動ミラー。
  14. 前記ばねの前記法線方向における厚みは、前記可動部の前記法線方向における厚みよりも小さい
    ことを特徴とする請求項1ないし13のいずれか1項に記載の可動ミラー。
  15. 前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極の長さは等しい
    ことを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の可動ミラー。
  16. 反射面を有する反射部材と、アクチュエータと、を有する可動ミラーであって、
    前記アクチュエータは、
    可動部と、
    前記反射部材と前記可動部を接続するポストと、
    前記反射部材と距離を隔てて位置し、前記可動部によって支持されて前記可動部から延出する可動櫛歯電極と、
    支持部と、
    前記支持部によって支持されて前記支持部から延出し、かつ、前記可動櫛歯電極と交互に配置される固定櫛歯電極と、
    前記可動櫛歯電極前記固定櫛歯電極に電圧を印加して、前記可動櫛歯電極前記可動部を前記反射面の法線方向に変位させる電圧制御手段と、
    前記可動部に接続され、前記可動櫛歯電極と前記可動部が前記法線方向以外の方向に変位することを抑制するばねと、を有し、
    前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極とは、前記可動櫛歯電極と前記可動部の前記法線方向への変位の際にすれ違えるように配置されている
    ことを特徴とする可動ミラー
  17. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の可動ミラーを備える波面補正デバイス。
  18. 請求項1ないし16のいずれか1項に記載の可動ミラーを備える眼底検査装置。
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