JP2014095758A - アクチュエータ及び可変形状ミラー - Google Patents

アクチュエータ及び可変形状ミラー Download PDF

Info

Publication number
JP2014095758A
JP2014095758A JP2012245863A JP2012245863A JP2014095758A JP 2014095758 A JP2014095758 A JP 2014095758A JP 2012245863 A JP2012245863 A JP 2012245863A JP 2012245863 A JP2012245863 A JP 2012245863A JP 2014095758 A JP2014095758 A JP 2014095758A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
substrate
comb electrode
actuator
comb
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012245863A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Shimada
康弘 島田
Hiroyuki Ozaki
裕之 尾崎
Kenji Tamamori
研爾 玉森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012245863A priority Critical patent/JP2014095758A/ja
Priority to US14/059,700 priority patent/US20140125950A1/en
Priority to EP20130190788 priority patent/EP2730213A1/en
Priority to CN201310537546.6A priority patent/CN103809286A/zh
Publication of JP2014095758A publication Critical patent/JP2014095758A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N1/00Electrostatic generators or motors using a solid moving electrostatic charge carrier
    • H02N1/002Electrostatic motors
    • H02N1/006Electrostatic motors of the gap-closing type
    • H02N1/008Laterally driven motors, e.g. of the comb-drive type
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0841Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting element being moved or deformed by electrostatic means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/12Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes
    • A61B3/1225Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes using coherent radiation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/14Arrangements specially adapted for eye photography

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】櫛歯電極を含むアクチュエータやこれを用いる可変形状ミラーにおいて、可動方向へ大きく変位することや不要な方向に変位することによるプルインの発生を抑止した構造を提供する。
【解決手段】アクチュエータは、基板101と、該基板に対して可動に設けられた可動部102と、可動部を変位可能に基板に支持する3本以上の弾性体105と、可動部に支持され基板の面と平行な方向に延出する可動櫛歯電極103と、基板に支持され基板の面と平行な方向に延出する固定櫛歯電極104を有する。可動櫛歯電極と固定櫛歯電極とは間隔を隔てて交互に噛み合うように配置される。全ての弾性体の各々について、この弾性体105の長軸とのなす角が90度より大きく180度以下である該弾性体105が1つ以上ある。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクチュエータ及びこれを用いた可変形状ミラーに関するものである。
静電引力によって変位させるタイプの可動ミラーは、光を利用した様々な分野への応用が期待されている。例えば、眼底検査装置、天体望遠鏡などに入る補償光学用波面補正デバイスとして利用することが出来る。このような静電引力で変位させる可動ミラーの典型例として、2枚の平行平板電極を使って可動にする手法が挙げられるが、この平行平板型の欠点として可動量が小さいことが挙げられる。
それに対して、より大きな可動量を得ることが出来る櫛歯電極を用いた可変形状ミラーが近年提案されている。その一例が特許文献1に開示されている。図8に示すように、この可変形状ミラーでは、可動側の櫛歯電極520を支持する支持部530と、固定側の櫛歯電極510を支持している支持部570が、紙面上ではそれぞれ垂直方向上下に位置している。可動櫛歯電極と固定櫛歯電極は、互いに対向し、かつ間隔を隔てて交互になるように配置されている。これにより、上記平行平板型よりも大きな電極重なり面積が生じるので、櫛歯電極間で発生する静電引力が大きくなり、可動量を大きくすることが出来る。
米国特許第6384952号
しかしながら、特許文献1に開示されている構造では、可動櫛歯電極の可動方向に固定櫛歯電極とその支持部が配置されている。したがって、可動櫛歯電極に作用する静電引力が、該電極に働くばねの復元力に比べて過大となって、可動側の櫛歯電極が固定側の支持部に衝突するプルイン(引き込み)という現象が起きることがある。よって、この構造では、より大きな可動量を得ることが容易ではない。また、櫛歯電極を使用するため、可動部が櫛歯面と平行な方向以外の不要な方向に変位する成分が大きいと、可動櫛歯電極と固定櫛歯電極とがプルインする、あるいは接触するということが起こり得る。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものである。その目的は、櫛歯電極を含むアクチュエータやそれを用いる可変形状ミラーにおいて、可動方向へ大きく変位するときにもプルインが起こらない構造、及び不要な方向に変位することによるプルインの発生を抑止する構造を提供することである。
上記課題を解決するための本発明のアクチュエータは以下の構成を採用する。すなわち、基板と、該基板に対して可動に設けられた可動部と、該可動部を前記基板の面に垂直な方向に変位可能に前記基板に支持する3本以上の弾性体と、前記可動部に支持され前記基板の面と平行な方向に延出する可動櫛歯電極と、前記基板に支持され該基板の面と平行な方向に延出する固定櫛歯電極と、を有し、可動櫛歯電極と固定櫛歯電極とが間隔を隔てて交互に噛み合うように配置されたアクチュエータである。そして、全ての前記弾性体の各々について、該弾性体の長軸とのなす角が90度より大きく180度以下である該弾性体が少なくとも1つあることを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明の可変形状ミラーは以下の構成を採用する。すなわち、少なくとも1つ以上の上記アクチュエータと、反射面を有するミラー部と、を有し、該ミラー部が、アクチュエータの前記可動部に接続され、アクチュエータを動作させることにより前記ミラー部の形状を変化させることが可能な可変形状ミラーである。
本発明によれば、櫛歯電極を含むアクチュエータやこれを用いる可変形状ミラーにおいて、可動方向へ大きく変位するときにもプルインが起こらない構造、及び不要な方向に変位することによるプルインの発生を抑止する構造を提供することができる。
本発明の実施例1によるアクチュエータを示す斜視図である。 本発明の実施例1によるアクチュエータを示す上面図である。 本発明の実施例1によるアクチュエータの動作を示す断面図である。 本発明の実施例2による可変形状ミラーの一部を示す斜視図である。 本発明の実施例2による可変形状ミラーの動作を示す断面図である。 本発明の実施例3によるアクチュエータを示す上面図である。 本発明の実施例4によるアクチュエータを示す上面図である。 特許文献1に開示されている可変形状ミラーを示す図である。
本発明のアクチュエータ及びこれを用いる可変形状ミラーは、基板の面に垂直な方向に固定櫛歯電極に対して静電引力により変位させられる可動櫛歯電極と共に変位する可動部を、該基板に対して、3本以上の弾性体で支持する。そして、各弾性体について、該弾性体の長軸とのなす角が90度より大きく180度以下である該弾性体が少なくとも1つあることを特徴とする。こうした条件で規定される構成において、基板、該基板に対して可動に設けられた可動部、可動及び固定櫛歯電極、弾性体を具体的な要求に応じて適宜に設計すればよい。こうして、可動方向へ大きく変位することや不要な方向に変位することによるプルインの発生を抑止する構造を容易に実現できる。具体的な構造が後述の実施形態や実施例で説明されているが、勿論、本発明はこれらに限られるものではない。例えば、長軸のなす角が互いに178度、91度、91度である3本の弾性体で可動部を基板に支持するような構造も可能である。
以下、図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係るアクチュエータについて説明する。図1は本実施形態のアクチュエータの斜視図、図2は本実施形態のアクチュエータの上面図である。アクチュエータ100は、平板状の基板101を加工して形成される。可動部102は、3本以上(ここでは3本)の弾性体105により基板101に、該基板の面と垂直な方向に変位可能に支持される。各弾性体105は、少なくとも基板101の面に垂直な方向に撓むことができる板ばね、ロッド状のバネなどで構成される。可動櫛歯電極103は可動部102から基板の面に平行な方向に延出する。固定櫛歯電極104は基板101から基板の面に平行な方向に延出する。可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104は互いに向き合うように配置され、かつそれぞれの櫛歯が間隔を隔てて交互に並ぶように配置されている。互いに向き合う櫛歯面は、可動部102の可動方向に平行に伸びている。
アクチュエータの動作を示す断面図である図3(a)に示す様に、櫛歯電極間に電位差を与えていない初期位置において、可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104との間には基板の面に垂直な方向の段差が形成される。すなわち、櫛歯電極同士は、基板の面に垂直な方向において、重なり合わない部分を持つ。これは、本発明における櫛歯電極が、櫛歯電極同士が静電引力で引かれる時に、重なり合う方向に力が働き変位する現象を利用した方式(可変重なり型)であるためである。
この現象において、櫛歯電極同士が全て重なりあった場合それ以上変位しなくなるので、初期位置では重なり合う部分を少なくし、電圧を印加した時に重なり合う部分を増大させる必要がある。可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104は電気的に分離されており、可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104の間に電圧をかけることにより、可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104との間隔が保たれたまま、可動部102が基板の面に垂直な方向に変位する。可動櫛歯電極と固定櫛歯電極の間に電位差を与えた時に働くz方向(基板の面に垂直な方向)の静電引力Fzは以下の式(1)で表わされる。
Fz=[(ε・N・h)/(2g)]・(Vm−Vf) (1)
ここで、ε:真空の誘電率、N:櫛歯電極間間隔の数、h:可動櫛歯電極と固定櫛歯電極のオーバーラップ長、Vm:可動櫛歯電極の電位、Vf:固定櫛歯電極の電位、g:櫛歯電極間間隔の幅である。
まず図3(a)に示した電圧印加直後の状態のように、可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104の間に電位差を与えることにより静電引力が発生し、電極同士が互いに引き合う。これにより、可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104とが引き付け合うが、櫛歯面が対面する方向に関しては左右、概ね均等に静電引力を受けるので、基板の面に垂直な方向に変位することになる。続いて図3(b)に示すような釣り合い状態となる。すなわち、弾性体105の復元力と、可動部102を変位させた静電引力が釣り合う位置で、可動櫛歯電極103が停止する。続いて可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104の間の電位差を0にすると、弾性体105の復元力により可動櫛歯電極103は初期位置にまで戻る。図3に示すように、櫛歯電極同士間で静電引力が発生して引き合っても、いずれの櫛歯電極も他の櫛歯電極に接続された部材と衝突することがない。
上記特許文献1で示す構造では可動櫛歯電極の可動方向である基板面と垂直な方向に櫛歯電極と支持部が配置されている。そのため、可動櫛歯電極が変位する際、櫛歯電極の先端面と支持部の面で静電引力が発生して静電引力がばねの復元力に比べて過大となった時にプルインが生じ櫛歯電極と支持部が衝突することがあり得る。しかし本実施形態の構造によれば、可動櫛歯電極の可動方向である基板の面と垂直な方向に支持部が配置されていないので、プルインが発生しない。つまり、本実施形態の構造であれば、静電引力が働いた時でも両方の櫛歯電極が衝突せずにすれ違うことができる。従って、プルインは発生せず、電極のショートが起こることもない。
本実施形態はまた、基板の面に垂直な方向以外の不要な変位を抑制するための構造を備える。基板の面に垂直な方向以外の不要な変位とは、基板の面に平行な面内2方向の並進と、基板に平行な面内の回転と、基板に平行な軸まわりの回転2成分である。任意の向きで噛み合う可動櫛歯電極と固定櫛歯電極1組について考えると、特に問題となる不要方向は、櫛歯電極面と垂直な方向への並進と、櫛歯電極面に垂直な軸回りの回転以外の回転成分である。これらの方向の変位が大きくなると、可動櫛歯電極と固定櫛歯電極とがプルインする、あるいは接触する問題が生じる。
可動部を支持する複数の弾性体の長軸が一致している場合、長軸まわり回転のばね定数が小さくなり、不要方向である弾性体の長軸まわりの回転が起こり易くなる。特に、低電圧で駆動する目的で平板状の弾性体の厚さを小さくするのは限界があるため、弾性体の幅を細くすると、ねじりなどの不要モードのバネ定数も小さくなる。また、全ての弾性体が、可動部を含む基板の面内の軸で分割したときの片側に集中している場合、全体を1つのカンチレバーと見なせるため、カンチレバーの撓みが起こり易くなる。この撓みは、基板の面に垂直な方向の変位以外の方向、すなわち不要方向の変位成分を含む。以上を鑑み、本発明では、可動部が3本以上の弾性体で支持され、かつ、全ての弾性体の各々について、その長軸とのなす角が90度より大きく180度以下である該弾性体が少なくとも1つある構造とする。ここで、弾性体の長軸とは基板側の固定端の中央と、可動部側の固定端の中央とを結んだ線と考えて良い。
また、本実施形態は、可動部の不要方向の変位を低減するための別の構造を備える。可動部の大きさが小さいと、不要な回転方向の変位が起こり易くなる。しかしながら、他方、可動部の大きさを大きくすると、重量が大きくなるために固有振動数を下げ、高速応答に関して課題が生ずる。すなわち、不要方向変位の抑制と高速応答性にはトレードオフの関係がある。本実施形態では可動部の重量を必要最小限にとどめつつ、不要な回転方向変位を抑制するために、可動部に、本体部から延出する延出部を設け、延出部に弾性体の端部を接続する。これにより、同じ本数の弾性体を延出部無しで接続する場合に比べ、複数の弾性体の端部間の距離を大きくできるため、不要な回転方向の変位を抑制することが可能となる。
また、本実施形態は、小型のアクチュエータで低電圧駆動・大ストロークを実現するための構造を備える。低電圧駆動で高ストロークを実現するためには、第1に、可動櫛歯電極及び固定櫛歯電極の櫛歯の本数を多くすることである。1枚の櫛歯電極の寸法が同じ場合は、可動櫛歯及び固定櫛歯の本数が多いほど静電引力の発生力が大きくなり大きな変位が可能となる。第2に、弾性体の可動方向のばね定数が小さいことである。ばね定数が小さいと同じ駆動電圧での可動部の変位が大きくなる。しかしながら、上記2項目は双方とも相応の面積を必要とするため、アクチュエータを高密度で配置するなど小型にする必要がある場合は実現が容易ではない。本実施形態では上記2項目を実現するために可動部に延出部を設け、延出部に可動櫛歯電極を形成する。これにより、弾性体の長さを確保し(これにより弾性体の可動方向のばね定数を小さくできる)、かつ、櫛歯の本数を増大させることが出来る。
上記実施形態では、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々に変形や修正が施されてもよい。
以下、より具体的な実施例を説明する。
(実施例1)
本実施例は、本発明によるアクチュエータの一態様である。実施例1によるアクチュエータを、図1及び図2を用いて説明する。図1は実施例1によるアクチュエータの斜視図、図2は実施例1によるアクチュエータの上面図である。アクチュエータ100は、シリコンよりなる基板101を加工して形成される。可動部102は、3本の弾性体105により基板101に支持される。弾性体105は、基板101に絶縁層112を介して形成されたシリコンよりなる弾性体層113を加工して形成される。3本の弾性体105の長手方向の長軸が互いになす角は120度である。本実施例の構造により、基板に垂直な方向のばね定数が同じで長軸方向が重なった2本の弾性体で支持する場合の長軸まわりの回転ばね定数と比較し、本実施例の任意の弾性体の長軸まわりの回転に関するばね定数は約50倍となる。これにより、不要方向の回転を抑制する効果が得られる。
可動部102に形成された隣接する2本の弾性体105の端部の間には、可動部102から基板の面に平行な方向に延出した可動櫛歯電極103が形成される。固定櫛歯電極104は基板101から基板の面に平行な方向に延出する。可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104は互いに向き合うように配置され、かつそれぞれの櫛歯が交互に並ぶように配置されている。可動櫛歯電極103と固定櫛歯電極104は、マスク層111をエッチングマスクとしてドライエッチングにより形成することができる。
本実施例においては、可動部102が6箇所の延出部106を有する構造とし、延出部106にも可動櫛歯電極103を形成した。これにより、弾性体の長さが同じで延出部を持たない場合と比較し、同じストロークを得るための駆動電圧を約半分にできた。本実施例のアクチュエータの動作は図3を用いて前述したとおりである。
(実施例2)
本実施例は、本発明による可変形状ミラーの一態様である。実施例2による可変形状ミラーを、図4及び図5を用いて説明する。図4は実施例2による可変形状ミラーの一部を示す斜視図、図5は実施例2による可変形状ミラーの動作を示す図である。本実施例による可変形状ミラーでは、基板101に、実施例1によるアクチュエータ100を複数二次元に配置する。それぞれのアクチュエータ100は接続部121を介して1枚のミラー部120に接続される。
それぞれのアクチュエータ100の構造及び動作原理は実施例1に示すものと同様である。本実施例の可変形状ミラーは、各アクチュエータ100の可動部102が個別に変位することにより所望の形状を得ることが出来る。これにより、ミラー部120の反射面の所望の位置で反射する光の光路長を変化させることが出来るので、波面補正デバイスとして使用可能である。
本実施例では、複数のアクチュエータ100に接続された1枚のミラー部120を有するタイプを示したが、複数のアクチュエータ100のそれぞれに接続部121を介して1枚ずつ反射面をもつミラー部を接続したタイプも可能である。これにより、各アクチュエータ部で反射する光の光路長を変化させることが出来るので、波面補正デバイスとして使用可能である。
(実施例3)
本実施例は、本発明によるアクチュエータの一態様である。実施例3によるアクチュエータの上面図を図6に示す。構成要素は実施例1で示した図1のタイプと同一であるため、その詳しい説明は省略する。アクチュエータの動作は図3を用いて前述したとおりである。
本実施例の配置は、1軸上の2本の板ばねで可動部を支持する構造を、板ばねの長手方向にそれぞれ分割して角度を変えて取り付けた形に相当する。各1本の弾性体105の長手方向の長軸が他の弾性体の長軸となす角度は、30度、150度、180度である。本実施例の構造により、2本の板ばねの場合と比較し、図6の櫛歯面に垂直な軸まわりの回転に関するばね定数が約20倍となり、可動部の不要方向の回転を抑制する効果が得られた。また、櫛歯をドライエッチングで形成するとき、同時に、幅の広い弾性体部の基板をエッチングする場合、局所的なエッチング面積が異なるために櫛歯部より弾性体部でエッチングが速く進み、パターンの異常を起こす場合がある。しかし、弾性体部を分割することにより、このようなパターン異常を回避する効果も得られる。
本実施例はまた、可動部102が4箇所の延出部106を有する構造とし、延出部106にも可動櫛歯電極103を形成した。これにより弾性体の長さが同じで延出部を持たない場合と比較し、同じストロークを得るための駆動電圧を約3分の1にできた。本実施例では、隣接する弾性体105の間に可動櫛歯電極103を形成していない部分があるが、この部分に可動櫛歯電極103を形成してももちろん良い。
(実施例4)
本実施例は、本発明によるアクチュエータの一態様である。実施例4によるアクチュエータの上面図を図7に示す。この構成要素も実施例1で示した図1のタイプと同一であるため、その詳しい説明は省略する。アクチュエータの動作は図3を用いて前述したとおりである。
本実施例は、図7に示すように可動部102が4箇所の延出部106を有する構造とし、延出部106にも可動櫛歯電極103を形成するとともに、4本の弾性体105の端部を4つの延出部106それぞれに接続した構造とした。各1本の弾性体の長手方向の長軸が他の弾性体の長軸となす角度は、0度及び180度である。また、延出部106の側面の一部は、対向する固定櫛歯電極104と作用することにより可動櫛歯電極として機能する。本実施例の構造により、延出部が無い場合と比較し、延出部106の延出方向とは垂直な基板の面内方向を回転軸としたばね定数が約5倍となり、可動部の不要方向の回転を抑制する効果を得た。
また、延出部106にも可動櫛歯電極103を形成したこと、及び延出部106の側面の一部を可動櫛歯電極として機能させたことにより、延出部106に可動櫛歯電極103が無い場合と比較し、同じストロークを得るための駆動電圧を約半分にできた。本実施例では、弾性体の長手方向を0度及び180度に揃えたが、これに限るものではない。例えば、隣接する弾性体の長手方向がなす角をそれぞれ90度になる様に配置しても良い。
100・・アクチュエータ、101・・基板、102・・可動部、103・・可動櫛歯電極、104・・固定櫛歯電極、105・・弾性体、106・・延出部、120・・ミラー部、121・・接続部

Claims (4)

  1. 基板と、該基板に対して可動に設けられた可動部と、該可動部を前記基板の面に垂直な方向に変位可能に前記基板に支持する3本以上の弾性体と、前記可動部に支持され前記基板の面と平行な方向に延出する可動櫛歯電極と、前記基板に支持され該基板の面と平行な方向に延出する固定櫛歯電極と、を有し、前記可動櫛歯電極と前記固定櫛歯電極とが間隔を隔てて交互に噛み合うように配置されたアクチュエータであって、
    全ての前記弾性体の各々について、該弾性体の長軸とのなす角が90度より大きく180度以下である該弾性体が少なくとも1つあることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記可動部が延出部を有し、少なくとも一部の前記弾性体が、前記延出部に接続されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記可動部が延出部を有し、少なくとも一部の前記可動櫛歯電極が、前記延出部に支持されることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  4. 少なくとも1つ以上の請求項1から3の何れか1項に記載のアクチュエータと、反射面を有するミラー部と、を有し、
    該ミラー部が、前記アクチュエータの前記可動部に接続され、前記アクチュエータを動作させることにより前記ミラー部の形状を変化させることが可能な可変形状ミラー。
JP2012245863A 2012-11-07 2012-11-07 アクチュエータ及び可変形状ミラー Withdrawn JP2014095758A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012245863A JP2014095758A (ja) 2012-11-07 2012-11-07 アクチュエータ及び可変形状ミラー
US14/059,700 US20140125950A1 (en) 2012-11-07 2013-10-22 Actuator, deformable mirror, adaptive optics system using the deformable mirror, and scanning laser ophthalmoscope using the adaptive optics system
EP20130190788 EP2730213A1 (en) 2012-11-07 2013-10-30 Actuator, deformable mirror, adaptive optics system using the deformable mirror, and scanning laser ophthalmoscope using the adaptive optics system
CN201310537546.6A CN103809286A (zh) 2012-11-07 2013-11-04 致动器、可变形镜、使用可变形镜的自适应光学系统和使用自适应光学系统的扫描激光检眼镜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012245863A JP2014095758A (ja) 2012-11-07 2012-11-07 アクチュエータ及び可変形状ミラー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014095758A true JP2014095758A (ja) 2014-05-22

Family

ID=49509996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012245863A Withdrawn JP2014095758A (ja) 2012-11-07 2012-11-07 アクチュエータ及び可変形状ミラー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20140125950A1 (ja)
EP (1) EP2730213A1 (ja)
JP (1) JP2014095758A (ja)
CN (1) CN103809286A (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8944598B2 (en) * 2012-11-13 2015-02-03 Canon Kabushiki Kaisha Electrostatic comb actuator, deformable mirror using the electrostatic comb actuator, adaptive optics system using the deformable mirror, and scanning laser ophthalmoscope using the adaptive optics system
CN104076617B (zh) * 2014-07-01 2016-04-27 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种像散变形镜装置
CN104076616B (zh) * 2014-07-01 2016-03-02 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种三叶像差变形镜装置
CN104076618B (zh) * 2014-07-01 2016-03-02 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种四叶像差变形镜装置
JP2016018049A (ja) * 2014-07-07 2016-02-01 キヤノン株式会社 可変形状ミラー及びその製造方法
US9306475B1 (en) * 2014-08-01 2016-04-05 Faez Ba-Tis Piston-tube electrostatic microactuator
US9529470B2 (en) * 2014-08-01 2016-12-27 Faez Ba-Tis Touch-sensitive interface module
US10241129B1 (en) * 2014-08-01 2019-03-26 Faez Ba-Tis MEMS piston-tube based capacitive accelerometer
EP3186189A4 (en) * 2014-08-04 2018-05-09 Ba-Tis, Faez 3-dof mems piston-tube electrostatic microactuator
JP2016139009A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 キヤノン株式会社 アクチュエータ、及びアクチュエータを用いた可変形状ミラー
DE102015204874A1 (de) 2015-03-18 2016-09-22 Carl Zeiss Smt Gmbh Einrichtung zur Verschwenkung eines Spiegel-Elements mit zwei Schwenk-Freiheitsgraden
CN105607249B (zh) * 2015-12-21 2018-06-26 西安励德微系统科技有限公司 一种单侧不等高梳齿驱动的微扭转镜
WO2019009397A1 (ja) 2017-07-06 2019-01-10 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイス
JP7174697B2 (ja) 2017-07-06 2022-11-17 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイス
JP7112876B2 (ja) 2017-07-06 2022-08-04 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイス
JP6503151B1 (ja) 2017-07-06 2019-04-17 浜松ホトニクス株式会社 光学デバイス
TWI822686B (zh) 2017-07-06 2023-11-21 日商濱松赫德尼古斯股份有限公司 光學裝置
EP4160295A1 (en) 2017-11-15 2023-04-05 Hamamatsu Photonics K.K. Optical device production method
US10384928B1 (en) * 2018-02-08 2019-08-20 Pixart Imaging Inc. Manufacturing method of sensor package
CN110824456B (zh) * 2019-11-05 2023-05-30 广西大学 一种自适应分辨率三维激光扫描方法
US12007554B2 (en) * 2020-01-30 2024-06-11 Lumentum Operations Llc Self-aligned vertical comb drive assembly

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6384952B1 (en) 1997-03-27 2002-05-07 Mems Optical Inc. Vertical comb drive actuated deformable mirror device and method
US20020136485A1 (en) * 2001-02-02 2002-09-26 Reed Jason D. Apparatus and method for micro-electromechanical systems two-dimensional large movement electrostatic comb drive
KR100624436B1 (ko) * 2004-10-19 2006-09-15 삼성전자주식회사 2축 액츄에이터 및 그 제조방법
KR100707193B1 (ko) * 2005-05-31 2007-04-13 삼성전자주식회사 복층 구조의 콤전극을 구비한 광스캐너
JP5464891B2 (ja) * 2009-04-13 2014-04-09 キヤノン株式会社 補償光学系を備えた光画像取得装置、及び、その制御方法
CN101862178B (zh) * 2010-06-02 2012-07-11 中国科学院光电技术研究所 一种基于自适应光学的反射式共焦扫描视网膜成像系统

Also Published As

Publication number Publication date
EP2730213A1 (en) 2014-05-14
CN103809286A (zh) 2014-05-21
US20140125950A1 (en) 2014-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014095758A (ja) アクチュエータ及び可変形状ミラー
NL2007554C2 (en) Mems scanning micromirror.
JP5988592B2 (ja) 可動ミラー、波面補正デバイスおよび眼底検査装置
CN107797274B (zh) 用于光的二维偏转的微机械装置和方法
US10877263B2 (en) Mirror device having leaf spring with openings
US5969848A (en) Micromachined electrostatic vertical actuator
KR100743315B1 (ko) 마이크로 미러 디바이스 및 이를 이용한 마이크로 미러디바이스 어레이
JP2016200834A (ja) 可動ミラー
CN106707415B (zh) 可调式光学装置
US20060220492A1 (en) Rocker-arm actuator for a segmented mirror
JP3709847B2 (ja) 静電型アクチュエータ
SG175240A1 (en) Long travel range mems actuator
JP2006171349A (ja) アクチュエータ
US20170005257A1 (en) Drive apparatus
JP2014035429A (ja) 光偏向器
US20170357075A1 (en) Optical element
EP3650919B1 (en) Optical device
JP2014102355A (ja) 光偏向器
JP2006053396A (ja) 駆動機構、および該機構を備えたマイクロミラー装置
CN112368232A (zh) 包括可移动结构元件的mems和mems阵列
TW201328961A (zh) 梳狀電極結構
WO2017141529A1 (ja) ミラー駆動装置、ミラー駆動装置の制御方法およびミラー駆動装置の製造方法
JP6092589B2 (ja) 光偏向器
JP5024235B2 (ja) 光学装置
WO2015146146A1 (ja) 駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160122

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20160519