JP2006311696A - マイクロモータ用のモータシャフト及びマイクロモータ - Google Patents

マイクロモータ用のモータシャフト及びマイクロモータ Download PDF

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Abstract

【課題】 減速用ギヤ機構により大きな減速比を得ることができ、且つピニオンの高い寸法精度と耐久性が得られるマイクロモータ用のモータシャフトを得る。
【解決手段】 シャフトの先端側に、シャフトの外径以下の外径を有するピニオンを一体的に形成するとともに、このシャフトのうち少なくともピニオン部分を、ガラス質金属組織を体積率で50%以上含むガラス質基合金で構成した。ピニオンを十分に小径化できるため、減速用ギヤ機構により大きな減速比を得ることができ、また、少なくともピニオン部分がガラス質基合金で構成されるため、ピニオン部分を高い寸法精度と耐久性を備えたものとすることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、各種小型装置類の駆動源として用いられるマイクロモータ用のモータシャフトと、このモータシャフトが適用されたマイクロモータ及びマイクロギヤードモータに関する。
従来、携帯電話に内蔵される無音呼び出し用振動発生装置の駆動源等として、外径が数mm程度のマイクロモータが用いられている。また、この種のマイクロモータは、医療機器(例えば、内視鏡先端部のレンズ駆動機構や胎空内診断治療装置の駆動機構)をはじめとする様々な最先端装置類の駆動源として、今後その利用分野が益々拡大するものと考えられる。
一般に、マイクロモータを医療機器等のような小型装置類に使用する場合、減速用ギヤ機構を有するギヤヘッドを結合したマイクロギヤードモータとして装置内に組み込まれる(例えば、特許文献1)。
特開2001−119894号公報
このマイクロギヤードモータは、図6に示すように、モータシャフト22にピニオン23が固着されたモータ部20(マイクロモータ)と、このモータ部20に前記ピニオン23を介して駆動連結される減速用ギヤヘッド部21とからなる。前記ピニオン23はその取付孔(中心貫通孔)内にモータシャフト22を圧入又は接着することにより、モータシャフト22に固定されている。また、前記減速用ギヤヘッド部21には減速用ギヤ機構部24が内蔵され、その初段歯車26に前記ピニオン23が噛み合い、モータシャフト22の駆動力は減速用ギヤ機構部24を経て出力軸25に伝えられる。
マイクロギヤードモータが適用される装置によっては、減速用ギヤ機構部による大きな減速比が必要となる場合がある。減速比は減速用ギヤ機構部側の歯車の歯数とモータシャフト側のピニオンの歯数との関係で決まり、減速用ギヤ機構部側の歯車の歯数が多いほど、また、ピニオンの歯数が少ないほど大きな減速比を得ることができる。しかし、減速用ギヤヘッド部には大きさ(径)の制約があるため、減速用ギア機構部側の歯車の歯数を増やすことには限度があり、一方において、上述したような構造の従来のマイクロギヤードモータでは、ピニオン径を小さくして歯数を少なくすることにも限度がある。このため従来のマイクロギヤードモータでは、十分に大きな減速比が得られないという問題がある。
また、従来のマイクロモータでは、ピニオンが接着や圧入等の方法でモータシャフトに接合されるが、この接合構造には次のような問題がある。
(a) 極小サイズのピニオンとモータシャフトとを接着又は圧入するための工程が必要であるため、コストアップとなるだけでなく、繰り返し運転により接合部が緩み、ピニオンスリップなどの不具合が生じることがある。
(b) 極小サイズのものどうしの接合であるため、モータシャフトとピニオンの同軸度の確保が難しく、このためピニオンと減速用ギヤ機構部側の初段歯車との良好な噛み合い状態が得られないことがあり、モータの故障や騒音発生の原因となりやすい。
また、マイクロモータのモータシャフト用のピニオンには高い寸法精度が要求されるとともに、破損や摩耗を生じにくい優れた耐久性を確保するために高強度・高硬度であることが求められ、また、製造が容易であることも重要な要素である。しかし、金属素材を放電加工や切削加工することにより、或いはプレス成形や転造成形などの塑性加工を行うことにより得られる従来のピニオンは、それらの諸要求を十分に満足し得るものではない。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、減速用ギヤ機構により大きな減速比を得ることができるとともに、モータシャフトとピニオンとの高い同軸度を確保できること、ピニオンスリップなどの不具合を生じることがないこと、ピニオンの高い寸法精度が確保できること、高度の耐久性が得られること、製造が容易であること、などの諸要求をすべて十分に満足し得るマイクロモータ用のモータシャフトを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、そのようなモータシャフトを用いたマイクロモータ及びマイクロギヤードモータを提供することにある。
先に述べたように、マイクロギヤードモータにおいて大きな減速比を得ようとする場合、モータの大きさ(径)の制約上、減速用ギヤ機構部側の歯車径を大きくして歯数を増やすことはできない。そこで、本発明者らは、モータシャフトのピニオンを小径化するという観点から詳細な検討を行い、その際に、ピニオンを取付孔を介してモータシャフトに接合するという旧来の構造に対して、モータシャフトそのものにピニオンを一体的に形成(成形)することによりピニオンを極限的に小径化する、すなわちシャフト径以下のピニオン径にするという着想を得た。しかし、従来の当業者の技術常識からして、そのようにピニオンをモータシャフト径以下まで小径化したような構造では、ピニオンの強度が著しく不足し、モータトルクによる負荷によってピニオン(=モータシャフトの一部)の破損や疲労破壊が頻発することが予想された。ところが、本発明者らが実際に同構造のマイクロギヤードモータを試作し、繰り返し運転試験を行ったところ、当初の予想に全く反し、ピニオンに強度不足による破損や繰り返し荷重の負荷による疲労破壊が生じるようなことはなく、実用上殆ど問題がない耐久性が得られることが判明した。これは、マイクロギヤードモータは一般のモータや他の小型モータに較べてモータトルクが非常に小さい(通常、数μNm〜数百μNm程度)ために、シャフト径以下のピニオンであってもモータトルクに対して十分な強度を有するためであると考えられ、従来全く知られていなかったマイクロギヤードモータに特有の性能である。
また、本発明者らがピニオンを一体化した上記モータシャフトの材質について検討した結果、少なくともピニオン部分をガラス質金属組織を主体とするガラス質基合金で構成することにより、高い寸法精度と特に優れた耐久性が得られることが判った。
本発明は、以上のような着想と知見に基づきなされたもので、その要旨は以下のとおりである。
(1)シャフトの先端側に、シャフトの外径以下の外径を有するピニオンが一体的に形成されるとともに、該シャフトのうち少なくともピニオン部分が、ガラス質金属組織を体積率で50%以上含むガラス質基合金からなることを特徴とするマイクロモータ用のモータシャフト。
(2)上記(1)のモータシャフトにおいて、シャフト全体がガラス質基合金からなることを特徴とするマイクロモータ用のモータシャフト。
(3)上記(1)又は(2)のモータシャフトにおいて、シャフトの少なくともピニオン部分を含む先端側部分がガラス質基合金からなり、該先端側部分が接合されたシャフト本体部分が結晶質金属材からなることを特徴とするマイクロモータ用のモータシャフト。
(4)上記(3)のモータシャフトにおいて、シャフト本体部分に接して、先端側部分を鋳造することにより成形することを特徴とするマイクロモータ用のモータシャフト。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかのモータシャフトにおいて、少なくともピニオン部分は、ビッカース硬度Hv500以上、引張強度1500MPa以上のうちの少なくとも一方を満足することを特徴とするマイクロモータ用のモータシャフト。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかのモータシャフトにおいて、少なくともピニオン部分は、表面粗度Ryが2μm以下であることを特徴とするマイクロモータ用のモータシャフト。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかのモータシャフトにおいて、シャフトの外径が1mm以下であることを特徴とするマイクロモータ用のモータシャフト。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかのモータシャフトを有することを特徴とするマイクロモータ。
(9)上記(8)のマイクロモータにおいて、外径が4mm以下であることを特徴とするマイクロモータ。
(10)上記(8)又は(9)のマイクロモータで構成されるモータ部と、該モータ部に、モータシャフトに形成されたピニオンを介して駆動連結される減速用ギヤヘッド部とを備えることを特徴とするマイクロギヤードモータ。
(11)上記(10)のマイクロギヤードモータにおいて、モータ部のモータシャフトに形成されたピニオンと減速用ギヤヘッド部の第1段目の減速用歯車との間の減速比が5以上となるように、前記ピニオンと減速用歯車の歯数が設定されることを特徴とするマイクロギヤードモータ。
(12)上記(10)又は(11)のマイクロギヤードモータにおいて、モータ部がブラシレスモータであり、減速用ギヤヘッド部の減速用ギヤ機構が遊星歯車減速機構であることを特徴とするマイクロギヤードモータ。
(13)上記(10)〜(12)のいずれかのマイクロギヤードモータにおいて、外径が4mm以下であることを特徴とするマイクロギヤードモータ。
本発明に係るマイクロモータ用のモータシャフト及びこれを適用したマイクロモータ並びにマイクロギヤードモータによれば、ピニオンを十分に小径化できるため、減速用ギヤ機構により大きな減速比を得ることができる。また、モータシャフトそのものにピニオンを一体的に形成するため、モータシャフトとピニオンとの高い同軸度を確保でき、このため故障が少なく長寿命であって且つ騒音発生の少ないモータとすることができ、しかもピニオンスリップなどの不具合を生じることもない。また、接着や圧入等によるピニオンの接合工程も不要であるため、製造工数と製造コストを削減できる利点もある。さらに、少なくともピニオン部分がガラス質基合金で構成されるため、ピニオン部分を高い寸法精度と耐久性を備えたものとすることができる。
図1及び図2は本発明のモータシャフト及びこれが適用されたマイクロギヤードモータの一実施形態を示すもので、図1は縦断面図、図2は図1中のII−II線に沿う断面図である。
図において、1はマイクロモータで構成されるモータ部、2はこのモータ部1にモータシャフトのピニオンを介して駆動連結される減速用ギヤヘッド部である。なお、この実施形態において減速用ギヤヘッド部2を設けないものが、本発明のマイクロモータである。
本発明において、前記モータ部1を構成するマイクロモータの機構は任意であり、例えば、コアレスモータ、ブラシレスモータ等とすることができるが、本実施形態ではブラシレスモータにより構成されている。すなわち、モータ部1は、ハウジング3Aと、モータシャフト用の軸受4a,4bと、この軸受4a,4bに回転自在に保持されるモータシャフト5と、軸受4a,4b間のモータシャフト部分に外装固定されるローターマグネット6と、このローターマグネット6に対向してハウジング3Aの内側に固定されるステータコイル7等から構成されており、このような構造自体は従来のマイクロギヤードモータと同様である。
前記モータシャフト5の先端部には、モータシャフト5の外径以下の外径を有するピニオン8が一体的に形成(成形)されている。このモータシャフト5のうち、少なくともピニオン部分はガラス質金属組織を体積率で50%以上含むガラス質基合金で構成される。具体的には、モータシャフト全体を上記ガラス質基合金で構成してもよいし、また、モータシャフトの少なくともピニオン部分を含む先端側部分をガラス質基合金で構成し、この先端側部分が接合されたシャフト本体部分を鋼材などの結晶質金属材で構成してもよい。
なお、ピニオン8はモータシャフト5の先端側に形成されるが、その位置はモータシャフト5の最先端部でなくてもよい。
図3(a)〜(e)は、モータシャフトの種々の構造例を示している。
これらのうち図3(a)のモータシャフト5は、ピニオン8を含むシャフト全体をガラス質基合金で構成したものである。このようなモータシャフト5は、例えば、溶融金属の精密射出技術を利用した鋳造成形により製造することができる。また、ガラス質基合金の丸棒の先端にホブ加工などの切削加工や転造加工等を施すことにより成形することもできる。このようにピニオン8をモータシャフト5そのものを切削加工や転造加工して形成する場合には、ガラス質基合金の丸棒からなるシャフト用部材をセンタレス加工して外径寸法精度と面粗さを調整した後、その先端部に切削加工又は転造加工等によってピニオン8を形成(成形)し、次いで、熱処理、バレル研磨処理等の工程を経てピニオン8を備えたモータシャフト5に仕上げられる。図4は、モータシャフト5の先端をホブ加工してピニオン8を成形したものを示しており、図中Pで示す範囲が実質的なピニオン部分である。
図3(b)のモータシャフト5は、ピニオン8のみをガラス質基合金で構成し、それ以外のシャフト本体部分50を鋼材(例えば、ステンレス鋼)などの結晶質金属材で構成したものである。この図3(b)のモータシャフト5では、シャフト本体部分50の先端の異形孔501にピニオン8(ピニオン部分)の後端の異形小径部80が嵌め込まれた構造となっている。
また、図3(c)〜(e)のモータシャフト5は、ピニオン8を含むシャフト先端側部分51をガラス質基合金で構成し、それ以外のシャフト本体部分52を鋼材(例えば、ステンレス鋼)などの結晶質金属材で構成したものである。この例では、軸受4aで支持される部分を含めたシャフト先端側部分51がガラス質基合金で構成されている。ここで、図3(c)のモータシャフト5は、シャフト先端側部分51の後端の孔510にシャフト本体部分52の先端の小径部520が嵌め込まれた構造であり、図3(d)のモータシャフト5は、シャフト先端側部分51の後端の異形孔511にシャフト本体部分52の先端の異形小径部521が嵌め込まれた構造であり、図3(e)のモータシャフト5は、シャフト本体部分52の先端の異形孔522にシャフト先端側部分51の後端の異形小径部512が嵌め込まれた構造である。
一般的には、図3(b)〜(e)の構造のモータシャフト5は、シャフト本体部分50,52に接してピニオン8又はシャフト先端側部分51を鋳造することにより製造される。また、これらのなかで図3(c),(d)のモータシャフト5では、シャフト先端側部分51の後半部分又は後端部分がシャフト本体部分52の先端の小径部520又は異形小径部521を鋳ぐるむようにしてシャフト先端側部分51が鋳造され、この鋳ぐるみ部によりシャフト先端側部分51・シャフト本体部分52間での強固な接合構造が得られる。また、図3(b),(e)のモータシャフト5では、ピニオン8又はシャフト先端側部分51の後端部分がシャフト本体部分50,52の先端の異形孔501,522内に鋳込まれるようにしてピニオン8又はシャフト先端側部分51が鋳造され、この鋳込み部によりピニオン8・シャフト本体部分50間又はシャフト先端側部分51・シャフト本体部分52間での強固な接合構造が得られる。
図5は、図3(a)〜(e)に示すようなモータシャフト5を、その全体又は一部を鋳造することにより製造する方法の具体例を示したものであり、17は鋳型を構成する固定型、18は同じく可動型である。前記固定型17はシャフト本体部分を鋳込むための鋳込み空間又は予め製作されたシャフト本体部分を収納保持するための挿入孔を有し、一方、前記可動型18はピニオン又はピニオンを含むシャフト先端側部分を鋳込むための鋳込み空間を有しており、この可動型18は固定型17に対してモータシャフト軸方向で移動可能となっている。本発明のモータシャフトはシャフトの外径以下の外径のピニオンが一体的に形成されるので、鋳造完了後は可動型18をモータシャフト軸方向に移動させて鋳造体を引き抜くことができ、バリの少ないモータシャフトを容易に製造することができる。
図5(a)は、図3(a)に示すようなモータシャフトを得るために、モータシャフト全体を一体に鋳造する場合を示しており、固定型17にはシャフト本体部分用の鋳込み空間170が、また、可動型18にはシャフト先端側部分用の鋳込み空間180がそれぞれ形成され、両型17,18を組み付けることによりモータシャフト全体の鋳込み空間が構成される。可動型18の下面には鋳込み空間に通じる湯道181が形成されている。この実施形態では、両型17,18により構成される鋳込み空間内に湯道181を通じて湯(溶融金属)が供給され、モータシャフト5が一体的に鋳造される。鋳造されたモータシャフト5に連なるランナー(湯道181内の凝固金属)は後に除去される。
図5(b)は、図3(b)に示すようなモータシャフト5を得るために、シャフト本体部分50に対してピニオン8を鋳造する場合を示しており、固定型17にはシャフト本体部分50を保持するための挿入孔171が形成され、また、可動型18にはピニオン用の鋳込み空間180が形成されている。また、この可動型18の下面には鋳込み空間180に通じる湯道181が形成されている。この実施形態では、固定型17の挿入孔171に、製作済みのシャフト本体部分50を挿入した後、可動型18を組み付け、シャフト本体部分50の上方にピニオン用の鋳込み空間180を位置させる。この状態で、鋳込み空間180内に湯道181を通じて湯(溶融金属)が供給され、シャフト本体部分50の先端にピニオン8が鋳造される。鋳造されたピニオン8に連なるランナー(湯道181内の凝固金属)は後に除去される。なお、通常、シャフト本体部分50の先端には、図3(b)に示すような接合構造を得るための孔や小径部(図示せず)が設けられる。
図5(c)は、図3(c)〜(e)に示すようなモータシャフト5を得るために、シャフト本体部分52に対してシャフト先端側部分51を鋳造する場合を示しており、固定型17にはシャフト本体部分52を保持するための挿入孔171が形成され、また、可動型18にはシャフト先端側部分用の鋳込み空間180が形成されている。また、この可動型18の下面には鋳込み空間180に通じる湯道181が形成されている。この実施形態では、固定型17の挿入孔171に、製作済みのシャフト本体部分52を挿入した後、可動型18を組み付け、シャフト本体部分52の上方にシャフト先端側部分用の鋳込み空間180を位置させる。この状態で、鋳込み空間180内に湯道181を通じて湯(溶融金属)が供給され、シャフト本体部分52の先端にシャフト先端側部分51が鋳造される。鋳造されたシャフト本体部分52に連なるランナー(湯道181内の凝固金属)は後に除去される。なお、通常、シャフト本体部分52の先端には、図3(c)〜(e)に示すような接合構造を得るための孔や小径部(図示せず)が設けられる。
先に述べたように、一般的なサイズのモータや小型モータのなかでもマイクロモータよりも大きいモータは相応のモータトルクを有するため、ピニオン径をあまり小さくすると歯の部分に大きな応力が加わるため、破損や疲労破壊が容易に生じてしまう。これに対して、一般に外径が4mm以下であるマイクロモータの場合には、モータトルクが数μNm〜数百μNmと非常に小さく、仮にロックして最大負荷を加えた場合でも、ピニオンの歯の部分の破損や繰り返し荷重による疲労破壊が生じ難いことが判った。そして、本発明のように、少なくともピニオン部分をガラス質基合金で構成することにより、ピニオンの歯の部分の破損や疲労破壊が特に生じ難くなることが判った。ちなみに、本発明者らが試作した直径2mmのマイクロモータのモータトルクは7μNmであった。
本発明において、ピニオン8の外径をモータシャフト5の外径以下とするのは、言うまでもなくピニオンを小径化して大きな減速比を得るためであるが、モータシャフト5そのものを切削加工や転造加工等で加工してピニオン8を形成する場合においては、ピニオン8の外径をモータシャフト5の外径以下とすることは、以下のようなメリットもある。すなわち、ピニオン外径をモータシャフト外径より大きくする場合には、ピニオン形成前のブランク状態のモータシャフトは、直径の異なる段付きの棒形状となり、特に切削加工されたモータシャフトの外径精度と面粗さを高精度に仕上げることが難しくなる。これに対して、ピニオン外径がモータシャフト外径よりも小さければ、ピニオン形成前のブランク状態のモータシャフトは段付きのない丸棒形状となり、センタレス加工を行うことでモータシャフトの外径精度と面粗さが高精度に仕上げられる。そして、このようにセンタレス加工されたモータシャフトにピニオンを加工し、熱処理、バレル研磨処理等の工程を経てピニオン8を有するモータシャフト5が仕上げられる。
また、モータシャフトに一体形成されるピニオンの外径がモータシャフトの外径より大きい場合には、モータシャフトを軸受(ギヤヘッド側)に前方側から通した状態でローターマグネットを接着剤等によって固着しなければならないが、軸受が介在されている状態であると、モータシャフトとローターマグネットを高精度な位置関係で固着することが難しく、また接着剤がはみ出した場合、拭き取る工程も難しくなる。この点、ピニオン8の外径がモータシャフト5の外径より小さい本発明の場合には、予めモータシャフト5とローターマグネット6を固着することができるため、高精度で容易な組立が可能となる。
次に、モータシャフトのうち少なくともピニオン部分を構成するガラス質基合金について説明する。
ガラス質金属組織を有するガラス質基合金により構成されるピニオン部分(以下、単に「ピニオン」という)は、高い強度・硬度と表面平滑性を有している。しかし、ガラス質金属組織の体積率が50%未満では、このような特性が十分に得られないため、本発明ではガラス質基合金中のガラス質金属組織の体積率は50%以上とする。
ピニオンを構成するガラス質基合金は、ガラス質金属組織中に粒径が100nm以下のナノ結晶粒が混在した金属組織を有するものであってもよい。一般に、ガラス質基合金のガラス質組織中に結晶が含まれると、同合金が備える高強度などの機械的性質が低下する傾向があるが、ガラス質金属組織の体積率が50%以上であれば、機械的性質の低下はほとんど認められない。
但し、結晶粒の粒径が100nmを超えるとピニオンの表面粗度(表面平滑性)に悪影響を与えてしまうので、ガラス質金属組織のマトリックス中に混在する結晶粒の粒径は100nm以下であることが望ましい。一方、優れた靭性及び展性を有する結晶粒がガラス質金属組織のマトリックス中に混在する場合には、機械的性質が向上することが知られており、この場合の結晶粒の粒径は20nm以下であることがより好ましい。
また、ピニオンを構成するガラス質基合金としては、特に以下のような組成を有する合金、すなわち、Fe,Co,Ni,Cu,Ti,Zr,Hfなどの元素の1種以上を主成分とする3元系又は4元系以上の組成を有するガラス質基合金を用いることが好ましい。このようなガラス質基合金は、XRDパターンがハローパターン、すなわちブロードなピークを示す一定の規則性を持たない無秩序な組織から形成されていることが特徴であり、このガラス質基合金を用いることにより、工具鋼に匹敵する機械的性質(特に強度・硬度)を備え、且つ優れた加工性、表面平滑性、動的特性を備えたピニオンを得ることができる。
(イ)M100−nTM(但し、Mは、Fe,Co,Ni,Cu,Ti,Zr,Hfの中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、TMは、Cr,Mo,Nb,Al,Sn,Bの中から選ばれる1種又は2種以上の元素を1原子%以上含み、残部が3族,4族,5族,6族,8族,9族,10族及び11族の遷移金属元素(但し、Cr,Mo,Nb及びMに適用した元素を除く)、13族,14族及び15族の典型元素(但し、Al,Sn,Bを除く)の中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、100−n,nはM,TMの各々の原子%を表し、nは5原子%以上50原子%以下である。)で示される組成を有するガラス質基合金。
上記(イ)の合金組成において、nが5原子%未満ではガラス質金属組織を形成することが困難であり、一方、nが50原子%を超えてもガラス質金属組織を形成することは可能であるが、強度・硬度の低下や寸法精度の低下が生じやすくなる。また、TMとして、Fe,Co,Ni,Cu,Ti,Zr,Hfの中から選ばれる1種又は2種以上の元素を含有させることにより、結晶化による無秩序構造の秩序化が抑制され、より熱的に安定な信頼性の高いピニオン得ることが可能となる。
(ロ)CuTiM1100−p−q(但し、M1は、Hf,Zr,鉄族元素,白金族元素,Ag,Au,Al,Sn,Znの中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、p,q,100−p−qはCu,Ti,M1の各々の原子%を表し、pは50原子%以上65原子%以下、qは2原子%以上20原子%以下である。)で示される組成を有するガラス質基合金。
上記(ロ)の組成(Cuを主成分とする組成)を有するガラス質基合金は、1800MPa以上の引張強度と3.5%を超える非常に大きな伸び歪みを示し、高強度で且つ破壊耐性に著しく優れている。この(ロ)の合金組成において、pが50原子%未満では強度及び硬度が低下し、一方、65原子%を超えると優れた破壊耐性が得られない。また、qが2原子%未満では伸び歪み限界が低下し、一方、20原子%を超えると優れた表面平滑性が得られ難くなる。また、特に優れた破壊耐性を得るためには、M1としてHf及び/又はZrを10原子%以上40原子%以下、より好ましくは20原子%以上35原子%以下含有することが望ましい。
(ハ)Ni100−s−t−uNb(Zr,Hf)M2(但し、(Zr,Hf)は「Zr及び/又はHf」を表し、M2は、Ti,鉄族元素,白金族元素,Ag,Auの中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、100−s−t−u,s,t,uはNi,Nb,(Zr,Hf),M2の各々の原子%を表し、sは10原子%以上25原子%以下、tは5原子%以上20原子%以下、uは5原子%から25原子%以下、tとuの和は10原子%以上35原子%以下である。)で示される組成を有するガラス質基合金。
上記(ハ)の組成(Niを主成分とする組成)を有するガラス質基合金は、全ての構成元素が遷移金属元素であるため粘り強く、さらにNiを主成分とするため高い硬度及び引張強度を有している。また、このガラス質基合金のようなNi−Nb系合金は、酸化雰囲気に対して不働態皮膜を形成し、酸化による材質の劣化が極めて起き難い材料であるが、ピニオンに適用することによる最大のメリットは、無潤滑の歯車機構を形成することができ、潤滑油の粘性による抵抗がない動的特性を最大限に享受できることにある。この(ハ)の合金組成において、sが最大値より15原子%大きく、t,uがそれぞれ下限値よりも少ない、或いは存在しない場合でもガラス質金属組織は得られるが、既知の製造方法では加工条件が厳しくなり、優れた寸法精度及び表面精度を確保することが難しくなる。また、その他のs,t,u,t+uに関する数値限定は、既知の製造方法での加工条件において、優れた寸法精度及び表面精度(表面粗さRy2μm以下)を確保できる範囲を限定したものである。
なお、同様の観点から、M2としては、特に5原子%以上20原子%以下のTiを含有することが好ましい。
(ニ)Fe100−x−yM3M4(但し、M3は、3族,4族,5族及び6族の遷移金属元素の中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、M4は、Mn,Ru,Rh,Pd,Ga,Al,Ge,Si,B,Cの中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、100−x−y,x,yはFe,M3,M4の各々の原子%を表し、xは2原子%以上35原子%以下、yは5原子%以上30原子%以下である。)で示される組成を有するガラス質基合金。
上記(ニ)の組成(Feを主成分とする組成)を有するガラス質基合金は、特に硬質であり、弾性変形の起こり難い特性を有する。この(ニ)の合金組成において、xが2原子%未満及び35原子%超のいずれの場合でも、またyが5原子%未満及び30原子%超のいずれの場合でも、寸法精度、表面平滑性が著しく低下する。
(ホ)(Fe1−a(Co,Ni)100−x−yM3M4(但し、(Co,Ni)は「Co及び/又はNi」を表し、M3は、3族,4族,5族及び6族の遷移金属元素の中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、M4は、Mn,Ru,Rh,Pd,Ga,Al,Ge,Si,B,Cの中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、1−a,aはFe,(Co,Ni)の各々の原子分率を表し、100−x−y,x,yは(Fe1−a(Co,Ni)),M3,M4の各々の原子%を表し、aは0.1以上0.7以下、xは2原子%以上35原子%以下、yは5原子%以上30原子%以下である。)で示される組成を有するガラス質基合金。
この(ホ)の合金組成のように、上記(ニ)の合金組成における主成分であるFeの一部をCo及び/又はNiと置換することにより、硬度及び強度はやや低下するものの、融点の低下や溶融金属の粘度の低下により成形が容易になり、また、より優れた寸法精度及び表面平滑性を得ることができる。
この(ホ)の合金組成において、aの原子分率が0.1未満ではCo、Niを添加して融点を下げる効果がほとんど得られず、一方、0.7を超えるとFeにより強度を確保する効果が十分に得られなくなる。このような観点から、aの原子分率のより好ましい範囲は0.2以上0.6以下である。また、x,yの限定理由は、先に述べた(ニ)の合金組成と同様である。
(ヘ)上記(ニ)又は(ホ)のガラス質基合金において、M4として、少なくともB及び/又はSiを含むガラス質基合金。
上記(ニ)のFeを主成分とするガラス質基合金及び上記(ホ)のFe,Co及び/又はNiを主成分とするガラス質基合金は、特にM4としてB及び/又はSiを含む場合には、安価な合金になるだけでなく、これら半金属成分の存在が負荷に対する弾性変形をより効果的に抑制し、ピニオンが有する微小で肉薄の歯のたわみ(歯の噛合い前後に起こることが懸念される歯のたわみ)を極めて小さくすることができる。しかも、表面平滑性も極めて良好であることから、ピニオンの小型化に最も有利な合金であると言える。この場合、好ましいFe,Co,Niの含有量の総和は70原子%以上である。また、xの好ましい範囲は2原子%以上原子10%以下であり、xが2原子%未満及び10原子%超の場合には、優れた精度及び表面平滑性を得ることが難しくなる。
(ト)(Zr,Hf)M5M6(但し、(Zr,Hf)は「Zr及び/又はHf」を表し、M5は、3族,5族及び6族の遷移金属元素,鉄族元素,白金族元素,Ag,Au,Ti,Mnの中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、M6は、Be,Zn,Al,Ga,B,C,Nの中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、a,b,cは(Zr,Hf),M5,M6の各々の原子%を表し、aは30原子%以上70原子%以下、bは15原子%以上65原子%以下、cは1原子%以上30原子%以下である。)で示される組成を有するガラス質基合金。
上記(ト)の組成(Zr及び/又はHfを主成分とする組成)を有するガラス質基合金は、特に過冷却液体温度領域が広く、冷却速度が比較的小さくても複雑形状が得られやすい特徴を有し、特に優れた寸法精度及び表面平滑性が得られる。この合金の表面硬度はビッカース硬度Hvが約500程度と上述した他の合金のなかで最も低いが、主成分が耐食性に有効なZr及び/又はHfであるため屋外や腐食環境などで用いることが可能で、また生体毒性が特に低い元素群からなるピニオンを構成できるため、医療用途に特に有利である。
この(ト)の合金組成において、aが30原子%未満では優れた耐食性が得られず、一方、70原子%を超えると高い寸法精度及び表面平滑性が得られない。また、b及びcが規定の範囲を外れると、歯部に充填不良が発生し易くなり、耐久性が低下する。
(チ)Ti100−i−j−kCuM7M8(但し、M7は、Zr,Hf,鉄族元素,白金族元素の中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、M8は、3族,5族及び6族の遷移金属元素,Al,Sn,Ge,Si,B,Beの中から選ばれる1種又は2種以上の元素からなり、100−i−j−k,i,j,kはTi,Cu,M7,M8の各々の原子%を表し、iは5原子%以上35原子%以下、jは10原子%以上35原子%以下、kは1原子%以上20原子%以下である。)で示される組成を有するガラス質基合金。
上記(チ)の組成(Tiを主成分とする組成)を有するガラス質基合金は、Fe族を主成分とする合金に次ぐ高い強度を有しており、またTiは低比重であることから特に軽量なピニオンを得ることができ、起動時のトルク損失が低い歯車機構を得ることができる。この(チ)の合金組成において、i,jが規定する下限値未満であると優れた表面平滑性が得られなくなり、一方、上限値を超えると、比重の増加によってTiを主成分とする優位性がなくなってしまう。また、kが1原子%未満及び20原子%超のいずれの場合でも、鋳造の際に適切に金属ガラス化せず、所望のガラス質金属組織が得られ難くなる。
以上挙げた(イ)〜(チ)のガラス質基合金は、表面粗度Ryが2μm以下で、寸法精度±5μmのピニオンを製造することが可能であり、加工性、機械的性質、動的特性に優れ且つ高い寸法精度を有する微小ピニオンを得るのに極めて有用な合金である。また、ピニオンは、面圧分布を均一化し局所応力の発生を極力抑える必要があるが、上記ガラス質基合金からなるピニオンは、表面粗度及び寸法精度の改善によって滑らかな歯車伝達が可能となり、その結果、面圧分布が均一化して局所応力の発生が抑えられ、損失が少なく耐久性の高いピニオンが実現できる。また、上記ガラス質基合金からなるピニオンは、ミクロンオーダーのエッジ部位を持たない極めて緩やかな凹凸面を形成することが可能であることから、歯面の圧力分布が均一化され、微視的な欠損などのトラブルが抑制され、この点からも高い耐久性が実現できる。また、規則性を有する結晶金属からなるピニオンと異なり、方位性を持たない無秩序構造であり、あらゆる方向からの外部応力に対して強い構造を持つため、割れや欠けのない超精密で信頼性の高いピニオンが得られる。
また、合金は硬度が高いほど顕著な脆化が見られ、ピッチングなどの歯車面疲労に対する耐性に大きな悪影響を及ぼされることが知られているが、ガラス質基合金からなる本発明のピニオンは、ヤング率が低いため、高い硬度を有するにも拘わらず、ピッチングなどの歯車面疲労耐性に優れている。また、この効果を顕著に発現させるために、ガラス質基合金中の非金属元素量は30原子%以下であることが望ましい。また、特に非金属元素量を25原子%以下とした場合には、最も硬質なFeを主成分とするガラス質基合金においても、降伏若しくは破断までの曲げ歪みが1.5%以上であり、粘り強いピニオンを形成することが可能となる。
また、工具鋼並みの硬度と強度を備えるために、ピニオンはビッカース硬度Hv500(ロックウェル硬さHRc49相当)以上、引張強度1500MPa以上のうちの少なくとも一方を満足すること、望ましくはその両方を満足することが好ましいが、ガラス質基合金からなる本発明のピニオン、特に上述した(イ)〜(チ)のガラス質基合金からなるピニオンは、そのような硬度と強度を容易に達成することができる。
また、ガラス質基合金は、昇温速度0.67K/sで30K以上の過冷却液体領域を有することが好ましい。ガラス質基合金は、溶融液体から過冷却液体領域、ガラス固体に至るまで安定した温度変化特性を示す。特に、昇温速度0.67K/sで30K以上の過冷却温度領域を有するガラス質基合金は、ガラス固体としての安定性が高いため、粘性流動による射出成形、押出し成形、加圧転造成形等の安価で形状再現性の高い成形加工を用いて、ピニオンを高精度に製造することができる。
ピニオンに適用するガラス質基合金を得る場合(同合金でピニオンを直接鋳造する場合を含む)、その無秩序構造の安定性に関わらず、溶融金属からの体積収縮を抑えるために、鋳造成型時には300℃/秒以上の冷却速度で冷却凝固させることが好ましい。また、さらに好ましい冷却速度は10℃/秒以上である。但し、鋳造成型時の冷却速度が10℃/秒を超えると、溶融金属が鋳型に十分に充填される前に凝固し始めるため、充填不良となりやすい。その結果、表面粗度や寸法精度が著しく低下してしまう。このため鋳造成型時の冷却速度は300℃/秒以上(より好ましくは10℃/秒以上)10℃/秒以下とすることが好ましい。
上記(イ)〜(チ)のガラス質基合金からなる本発明のモータシャフトを、公知の加圧鋳造成形装置を用いて一体鋳造成形した結果を以下に示す。このモータシャフトの鋳造では、溶融金属が10〜10℃/秒程度の冷却速度で急冷凝固するようにした。
製造されたモータシャフトのピニオン部分について、表面外観、寸法誤差、歯面の表面粗度Ry・表面硬度(ビッカース硬度Hv)、引張強度、伸び歪み、XRDパターンの測定・評価を行った。その結果を表1に示す。寸法誤差は、ピニオン内周円径の寸法誤差を工具顕微鏡により測定した。歯面の表面粗度Ryは非接触式粗さ測定計にて測定し、表面硬度はマイクロビッカース硬度計を用いて100g〜1kgの負荷にて測定した。引張強度は解析機能が付属した卓上引張試験機を用いて歯の肉厚に相当する60μm厚、50μm幅の箔体を0.20mm幅で固定することによって測定し、歪みゲージおよび破断後の測長にて測定した。また、XRDパターンは微小X線回折装置を用いて測定し、ハローパターンを示すものを(G)、ハローパターンにピークの混在するものを(G+C)、完全に結晶のパターンを示すものを(C)と判断した。ここで、(G)は非晶質、(C)は結晶を表す記号である。
Figure 2006311696
本発明のモータ自体の外径やモータシャフト5の外径に特別な制約はないが、先に述べたようにマイクロモータのモータシャフト5にシャフト径以下のピニオン8を一体的に形成した場合でも、ピニオンが強度の面で十分な耐久性を得られるのは、モータトルクが非常に小さいマイクロモータに特有の性質であり、このような観点からは、特にモータの外径が4mm以下、モータシャフト5の外径が1mm以下のマイクロモータ(マイクロギヤードモータ)が好適である。
また、ピニオン8の外径はモータシャフト5の外径よりも小さければよく、ピニオン外径の下限は特に限定しないが、一般には強度的な面からモータシャフト5の外径の少なくとも80%程度の外径を有することが好ましい。
前記減速用ギヤヘッド部2は、ハウジング3Bと、前記ピニオン8が駆動連結される減速用ギヤ機構部9と、その出力側(先端側)に配置され、軸受11に回転自在に支持される出力軸10とを備えており、前記ピニオン8は、減速用ギヤ機構部9の初段歯車に噛み合っている。
この減速用ギヤヘッド部2が有する減速用ギヤ機構部9の構造は任意であり、種々の機構のものを適用することができるが、本実施形態では遊星歯車減速機構により構成されている。この遊星歯車減速機構の基本構造は、図6に示すような従来の機構と同じであり、本実施形態ではモータ部1側から出力軸10側に向かって順に配置される2組の独立したキャリアユニット12a,12bと、出力軸10の基端部に設けられた1組のキャリアユニット12cを備えている。
前記各キャリアユニット12a,12bは、モータ部側の面に遊星歯車支持用の3本の軸部130が周方向において120°等分の配置関係で突設されるとともに、反モータ部側の面の中央部に太陽歯車15が突設された板状のキャリア13と、前記各軸部130に回転自在に支持された遊星歯車14(周方向において120°等分の配置関係の遊星歯車14)とを備えている。
また、キャリアユニット12cは、モータ部側の面に遊星歯車支持用の3本の軸部130cが周方向において120°等分の配置関係で突設されるとともに、反モータ部側の面の中央部に出力軸10が基端部に固定(又は基端部に一体的に形成)された板状のキャリア13cと、前記各軸部130cに回転自在に支持された遊星歯車14cとを備えている。
また、減速用ギヤ機構部9が配置されたハウジング3Bの内面には内歯車16が設けられている。
以上のような減速用ギヤ機構部9は、キャリアユニット12a〜12cの遊星歯車14,14cは内歯車16に噛み合うとともに、隣り合うキャリアユニット12間では、モータ部側のキャリアユニット12の太陽歯車15が反モータ側のキャリアユニット12の各3つの遊星歯車14,14cに噛み合い、さらに、第1段目のキャリアユニット12aの3つの遊星歯車14にモータシャフト5のピニオン8が噛み合っている。これによりピニオン8の回転は、3つのキャリアユニット12a〜12cを経て出力軸10に伝えられるが、その過程において、
減速比=(Z3/Z1+1)
Z1:ピニオン8又は太陽歯車15の歯数
Z3:内歯車16の歯数
で示される減速比で回転数が順次減速され、最終的に出力軸10から出力される。
ここで、ピニオン8と減速用ギヤ機構部9の第1段目の減速用歯車(本実施形態では内歯車16)との間の減速比が5以上となるように、前記ピニオン8と減速用歯車の歯数を設定することが好ましい。この減速比5以上は、図6に示すような従来のマイクロギヤードモータでは達成不可能な減速比であるが、本発明によれば容易に達成することができる。
図6に示すような従来例のマイクロギヤードモータと、図1に示すような本発明例のマイクロギヤードモータについて、得られる減速比の一例を以下に示す。
・従来例
ピニオン(=太陽歯車)の歯数Z1:14枚
遊星歯車の歯数Z2:15枚
内歯車の歯数Z3:46枚
減速比=(Z3/Z1+1)≒4.286(4.286:1)
・本発明例
ピニオン(=太陽歯車)の歯数Z1:8枚
遊星歯車の歯数Z2:18枚
内歯車の歯数Z3:46枚
減速比=(Z3/Z1+1)≒6.75(6.75:1)
以上のとおり、本発明例では従来例に較べて減速比を50%以上も高めることができる。
なお、本発明のマイクロギヤードモータにおいて、前記ピニオン8が駆動連結される減速用ギヤ機構部9を構成する各歯車についても、ガラス質金属組織を体積率で50%以上含むガラス質基合金、とりわけ上述したような(イ)〜(チ)のガラス質基合金で構成することが好ましい。これにより減速用ギヤ機構部9を構成する各歯車に対しても、すでに述べたような優れた特性が付与されることになり、マイクロギヤードモータのギヤ機構部全体の性能が向上し、特に耐久性を大きく向上させることができる。
本発明のマイクロギヤードモータの一実施形態を示す縦断面図 図1中のII−II線に沿う断面図 本発明のモータシャフトの構造例を示す説明図 本発明のモータシャフトの他の構造例を示す斜視図 本発明のモータシャフトを、その全体又は一部を鋳造することにより製造する方法の具体例を示した説明図 従来のマイクロギヤードモータの一例を示す縦断面図
符号の説明
1 モータ部
2 減速用ギヤヘッド部
3A,3B ハウジング
4a,4b 軸受
5 モータシャフト
6 ローターマグネット
7 ステータコイル
8 ピニオン
9 減速用ギヤ機構部
10 出力軸
11 軸受
12a〜12c キャリアユニット
13,13c キャリア
130,130c 軸部
14,14c 遊星歯車
15 太陽歯車
16 内歯車
17 固定型
18 可動型
170,180 鋳込み空間
171 挿入孔
181 湯道
50,52 シャフト本体部分
51 シャフト先端側部分
510 孔
501,511,522 異形孔
80,512,521 異形小径部
520 小径部

Claims (13)

  1. シャフトの先端側に、シャフトの外径以下の外径を有するピニオンが一体的に形成されるとともに、該シャフトのうち少なくともピニオン部分が、ガラス質金属組織を体積率で50%以上含むガラス質基合金からなることを特徴とするマイクロモータ用のモータシャフト。
  2. シャフト全体がガラス質基合金からなることを特徴とする請求項1に記載のマイクロモータ用のモータシャフト。
  3. シャフトの少なくともピニオン部分を含む先端側部分がガラス質基合金からなり、該先端側部分が接合されたシャフト本体部分が結晶質金属材からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のマイクロモータ用のモータシャフト。
  4. シャフト本体部分に接して、先端側部分を鋳造することにより成形することを特徴とする請求項3に記載のマイクロモータ用のモータシャフト。
  5. 少なくともピニオン部分は、ビッカース硬度Hv500以上、引張強度1500MPa以上のうちの少なくとも一方を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロモータ用のモータシャフト。
  6. 少なくともピニオン部分は、表面粗度Ryが2μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマイクロモータ用のモータシャフト。
  7. シャフトの外径が1mm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のマイクロモータ用のモータシャフト。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のモータシャフトを有することを特徴とするマイクロモータ。
  9. 外径が4mm以下であることを特徴とする請求項8に記載のマイクロモータ。
  10. 請求項8又は9に記載のマイクロモータで構成されるモータ部と、該モータ部に、モータシャフトに形成されたピニオンを介して駆動連結される減速用ギヤヘッド部とを備えることを特徴とするマイクロギヤードモータ。
  11. モータ部のモータシャフトに形成されたピニオンと減速用ギヤヘッド部の第1段目の減速用歯車との間の減速比が5以上となるように、前記ピニオンと減速用歯車の歯数が設定されることを特徴とする請求項10に記載のマイクロギヤードモータ。
  12. モータ部がブラシレスモータであり、減速用ギヤヘッド部の減速用ギヤ機構が遊星歯車減速機構であることを特徴とする請求項10又は11に記載のマイクロギヤードモータ。
  13. 外径が4mm以下であることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載のマイクロギヤードモータ。
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