JP2006310861A - 無線識別アンテナ用磁性シート及びその製造方法、これを利用した無線識別アンテナ - Google Patents

無線識別アンテナ用磁性シート及びその製造方法、これを利用した無線識別アンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2006310861A
JP2006310861A JP2006122563A JP2006122563A JP2006310861A JP 2006310861 A JP2006310861 A JP 2006310861A JP 2006122563 A JP2006122563 A JP 2006122563A JP 2006122563 A JP2006122563 A JP 2006122563A JP 2006310861 A JP2006310861 A JP 2006310861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic sheet
amorphous alloy
rfid
amorphous
rfid antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006122563A
Other languages
English (en)
Inventor
Suk Yang Jae
ジェ・スク・ヤン
Hyeon Chul Lim
ヒョン・チュル・リム
Byoung Ki Lee
ビュン・キ・リー
Yong Sup Lee
ヨン・スプ・リー
Yong Hyun Kim
ヨン・ヒュン・キム
Yong Sul Song
ヨン・スル・ソン
Kyun Kwon Sang
サン・キュン・クウォン
Beom Jin Kim
ボム・ジン・キム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amosense Co Ltd
Original Assignee
Amosense Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR1020050034460A external-priority patent/KR100523313B1/ko
Priority claimed from KR1020060024493A external-priority patent/KR100623518B1/ko
Application filed by Amosense Co Ltd filed Critical Amosense Co Ltd
Publication of JP2006310861A publication Critical patent/JP2006310861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/067Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components
    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/077Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
    • G06K19/07749Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being capable of non-contact communication, e.g. constructional details of the antenna of a non-contact smart card
    • G06K19/07771Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being capable of non-contact communication, e.g. constructional details of the antenna of a non-contact smart card the record carrier comprising means for minimising adverse effects on the data communication capability of the record carrier, e.g. minimising Eddy currents induced in a proximate metal or otherwise electromagnetically interfering object
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q17/00Devices for absorbing waves radiated from an antenna; Combinations of such devices with active antenna elements or systems

Abstract

【課題】非晶質合金からなるRFIDアンテナ用磁性シート、これを含むRFIDアンテナを提供する。
【解決手段】本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線識別アンテナ用磁性シート及びその製造方法、これを利用した無線識別アンテナに関するもので、詳しくは、非晶質合金を1種以上含む合金粉末で製造された単層磁性シートまたはこのような磁性シートの間に非晶質合金からなる非晶質合金リボンを積層させて圧縮成形された多層構造を有する無線識別アンテナ用磁性シート及びその製造方法、これを利用した無線識別アンテナに関するものである。
最近、ICチップを備えたトランスポンダ(transponder)とリーダー/ライターの間またはトランスポンダとリーダーの間でデータを交信する無線識別システム(radio frequency identification system、以下、RFIDシステムと称する)が普及している。該RFIDシステムは、トランスポンダ及びリーダー/ライターのそれぞれに備えられたアンテナを使用してデータを交信するから、これらを接触させることなく、トランスポンダをリーダー/ライターから数cm乃至数十cm離隔しても通信が可能であり、汚染や静電気などに強いから、工場の生産管理、物流の流通及び在庫の管理、入退室の管理などの多くの分野で利用されている。
例えば、最近、RFIDシステムを利用する機器として携帯電話がある。通常、携帯電話は、本体部とバッテリー部が分離可能に結合されているが、RFIDシステムを利用し得る携帯電話は、本体部のうちバッテリー部と接するようになる面にICチップを備えるように構成されていて、バッテリー部のうち本体部と接しない反対面にタグアンテナ(tag antenna)を備えて本体部と接するようになる面にバッテリーを備えるように構成されている。
前記バッテリー部を構成するタグアンテナとバッテリーは、プラスチックなどからなるケース内に内蔵された形態で構成することができる。ここで、前記本体部のICチップとバッテリー部のタグアンテナが前述したRFIDシステムのトランスポンダの役割をするようになり、これらは、携帯電話の外部に位置するリーダーとデータを取り交わす。具体的に、リーダーアンテナにおいては、135kHz以下あるいは13.56MHzの周波数、特に、インダクティブ(inductive)方式を使用したRFID携帯電話は、13.56MHzの周波数を主に使用して無線電磁波であるサイン波が作られ、これによってリーダーアンテナを通じてタグ、すなわちトランスポンダアンテナの方にエネルギーを伝達すると、トランスポンダがこれによって活性化されてリーダーはタグの方からデータを受けるようになる。
前記のような周波数領域のRFIDシステムは、トランスフォーマー方式のインダクティブ電磁カップリングによって相互通信が行われ、このためにタグアンテナは、矩形の平面螺旋形のインダクタ(inductor)から構成されることができる。通信はアンテナのLC共振によって行われ、共振周波数はインダクタのインダクタンスとキャパシタのキャパシタンスによって決定される。トランスポンダは、通常、並列共振回路を採用していて、この場合、最小の電流で最大の電圧を得るためには、LC共振による共振周波数でインピーダンスを最大に得るように設計されることが重要である。
図1には、インダクティブカップリング方式でデータ通信が行われるリーダー100とトランスポンダ200から構成されたRFIDシステムが例示されている。前記リーダー100は、13.56MHzの電磁波を生成させるためのオシレータ1、キャパシタ2、抵抗3及びコイル8から構成される。前記トランスポンダ200においては、前記リーダー100の前記コイル8から発生した磁場6が前記トランスポンダ200に付着されたRFIDアンテナコイル7に到逹してコイルの両端に電圧が誘導され、該誘導された電圧は、前記RFIDアンテナコイル7と並列に結合される前記キャパシタ2と直列に結合されるダイオード4を通過して直流電圧がRFIDチップ5に供給される。
前記直流電圧が前記RFIDチップ5に供給されることで、前記トランスポンダ200は、活性化されて前記RFIDチップ5に格納されているID情報を、前記RFIDアンテナコイル7を通じて前記リーダー100に伝達する。
この場合、タグアンテナで誘導される電圧は、ファラデーの法則(Faraday's law)とレンツの法則(Lenz's law)によって決定されるから、高い電圧信号を得るためには、トランスポンダアンテナコイルと鎖交する磁束の量が多いほど有利である。磁束の量は、トランスポンダアンテナコイルに含まれた軟磁性材料の量が多いほど、そして、材料の透磁率が高いほど大きくなる。特に、RFIDシステムは、本質的に非接触によるデータ通信であるため、リーダーアンテナで作られる無線電磁波をタグアンテナに収束させるためには、透磁率の高い磁性材料からなるアブソーバシート(absorber sheet)が必要である。
一般に、与えられたトランスポンダ用アンテナコイルのインダクタンスの高低は、使用された磁性材料の透磁率に比例する値で与えられる。通信過程でトランスポンダアンテナのインダクタンスが高いほどこれに比例して高い電圧が誘導されるから、タグアンテナ用アブソーバシートの材料として透磁率の高い磁性材料を採用すると、データを通信し得る距離が増加するだけではなく、データエラー確率を低めることができる。
携帯電話RFIDアンテナ用アブソーバシートを構成するための従来の磁性材料としては、Mn-Zn係またはNi-Zn係の酸化物を含むフェライトを樹脂とともに混合してシート形態に製作したものが使用されている。このような従来の技術においては、これらフェライトの厚さの不均一によってトランスポンダアンテナのインダクタンスの偏差が激しくてLC共振回路のチューニングがとても難しい。また、厚さの誤差範囲を超過する不均一は、磁性シートをバッテリーパックの空間内に取り付ける場合に設置が難しいだけではなく、データの相互伝達過程で2進コード(binary code)データの形成及び伝達過程でエラーを発生させ不良率を非常に高くする。
また、最近、携帯電話は、ゲーム、画像通信、インターネット機能の追加、カメラなどの高機能を採用することで、電力使用量が増加し、与えられた空間内でバッテリーの体積を可能な限り大きくすることが必要であり、これと共に機器の小型化と薄形化が進行している。しかし、フェライトで製作されるRFIDアンテナ用アブソーバシートは、0.35mm以下の厚さにおいては、トランスポンダアンテナのRFID通信のためのインダクタンスが低くて通信距離が短すぎるなどの性能の品質が満たされないため、新しい材料の開発が切実に要求されている。
一方、軟磁性の特性に優れたパーマロイ(permalloy)またはモリブデン(Mo)を含有しているMPP(Moly Permally Powder)も携帯電話RFIDアンテナ用アブソーバの磁性材料として使用されている。パーマロイまたはMPPは、フェライトに比べて軟磁性の特性に優れ、0.2mmでも携帯電話RFIDアンテナ用アブソーバシートに使用されているが、球状で製造される粉末をナノサイズに粉砕した後、扁平化しなければならないため、製造工程が複雑で難しくて原材料が高価であるという問題点があった。
然るに、従来の技術で磁性材料として使用されたフェライトやモリブデンを含有したパーマロイの場合、これらは、工程条件と関係なく球状の結晶質をなす。したがって、フェライトやモリブデンを含有したパーマロイを利用して0.2mm以下の薄い厚さのアブソーバシートを製造するためには、微細粉末化を経て粉末の扁形化工程などの複雑な工程を通さなければならないという不都合な点があった。また、これらの従来の各材料は、薄い厚さであるほど磁性を示す材料の有効断面積を確保し得ないため、RFID通信の距離確保に必要なインダクタンスを高くするには限界があり、製造時に厚さが不均一でインダクタンスの偏差が激しいという問題点があった。
米国特許第6、887412号は、電磁干渉を抑圧し得る複合磁気シート及びその製造方法を開示している。前記複合磁気シートは、ストレス変形(stress strain)を除去するためのアニーリング処理した板形状の軟磁性粉末をバインダー及び溶媒と混合してスラリー混合物を準備した後、薄膜形態に成形して溶媒を除去することで製造される。
しかし、このような軟磁性粉末からなる磁気シートは、前記RFID用アブソーバとしての特性に優れておらず、シートの厚さがRFIDアンテナに適用するにはあまりにも厚いという問題点があった。
本発明者らは、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bの中から選択される何れか一つの組成を有する非晶質(amorphous)合金を利用する場合、この合金リボンは、通常、その厚さが0.03mm以下の薄い薄膜形態で直接製造されるから、既存の金属シートに比べて、0.35mm以下の薄くて均一な厚さを有する磁性シートを最小の工程及び低費用で製造し得るという事実を明かした。
また、前記のような非晶質合金で製作された磁性シートは、飽和磁束密度(0.57T〜1.6T)が既存のフェライトの飽和磁束密度(0.45T)より格段に高くて、薄い厚さでも透磁率が高く、RFID通信で変調される磁束を効果的にトランスポンダアンテナコイルに収束させ得る一方、携帯電話の通信過程でRFID通信と無関係の0.9GHz及び1.8GHz帯域、そして、これら基準通信電磁波帯域の高調波成分である数GHz帯域の電磁波を別途の金属層のような部品がなくてもフェライトシートに比べて効率的に遮断し得るという事実を見出した。このような磁性シートをRFIDアンテナ用アブソーバ、特に、携帯電話などの携帯用機器のRFIDアンテナ用アブソーバとして使用する場合に従来の問題点を解決することができる。
したがって、本発明は、前述した組成からなる非晶質合金からなるRFIDアンテナ用磁性シート、これを含むRFIDアンテナを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、非晶質合金を1種以上含む合金粉末で製造された磁性シート層の間に非晶質合金からなる非晶質合金リボンを積層させて圧縮成形することで、薄型で製造工程が簡単になって透磁率に優れた多層構造を有する無線識別アンテナ用磁性シート及びその製造方法、これを利用した無線識別アンテナを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を熱処理して得られた合金を含むことを特徴とする。
本発明に係る磁性シートは、前述した組成の非晶質合金粉末と樹脂の混合物からなる磁性シート層と前述した組成のスリッティングされた非晶質合金リボンが積層された形態であり得るし、前記磁性シートには、前述した各組成のうち2以上の組成の合金が混合されていることもあり得ることを特徴とする。
また、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む非晶質合金粉末と、シートの形態で成形するために前記非晶質合金粉末と混合されるバインダー用樹脂を含むことを特徴とする。
前記非晶質合金粉末とバインダー用樹脂は、重量比で5:1乃至9:1の範囲で混合されることを特徴とする。
また、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートの製造方法は、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む非晶質合金粉末とバインダー用樹脂を混合して混合物を得る段階と、前記混合物を基材に薄膜で塗布した後、乾燥して磁性シートを得る段階を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む合金粉末で製造された第1及び第2磁性シート層と、前記非晶質合金のうち1種からなり前記第1及び第2磁性シート層の間に積層された第1非晶質合金リボンから構成され、多層構造を有することを特徴とする。
前記RFID用磁性シートは、好ましくは、前記第1及び第2磁性シート層のうち何れか一つの表面に積層され、前記非晶質合金のうち1種からなる第2非晶質合金リボンと、該第2非晶質合金リボンの表面に積層され、前記非晶質合金を1種以上含む合金粉末で製造された第3磁性シート層を更に含むことを特徴とする。
この場合、前記混合シートの間に積層した非晶質合金リボンは、シートの圧延またはプレスを通じて微細クラックが発生して損失を下げるため、非晶質合金リボンの短所である周波数の特性を改善して既存の非晶質合金リボンを使用するためにスリッティングした複雑な工程を改善し得るということを特徴とする。このような場合には、RFID通信で必要なインダクタンスを効果的に得ることができるから、同一の厚さのバッテリーパックでバッテリーの容量を増やすか、またはバッテリーパックの厚さを更に超薄型に作ることが可能になることを特徴とする。
前記本発明に係るRFID用磁性シートの製造方法は、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む合金粉末で製造された第1及び第2磁性シート層を準備する段階と、前記非晶質合金のうち1種からなる第1非晶質合金リボンを準備する段階と、前記第1及び第2磁性シート層の間に前記第1非晶質合金リボンを積層した後、積層された磁性シート層の相対密度を増加させると同時に、前記第1非晶質合金リボンに微細亀裂を形成するために積層された多層磁性シート層を圧縮成形する段階から構成されることを特徴とする。
前記RFID用磁性シートの製造方法は、前記非晶質合金のうち1種からなる第2非晶質合金リボンと、前記非晶質合金を1種以上含む合金粉末で製造された第3磁性シート層を準備する段階と、前記積層された磁性シート層を圧延する前に前記第1及び第2磁性シート層のうち何れか一つの表面に第2非晶質合金リボンを積層して該第2非晶質合金リボンの表面に第3磁性シート層を積層する段階を更に含むことができることを特徴とする。
また、前記積層された多層磁性シート層を圧縮成形する段階は、熱間圧延、熱間プレス、冷間圧延及び冷間プレスのうち何れか一つの方法で実施し得ることを特徴とする。
前記非晶質合金は、nm単位の結晶粒の大きさを有するように300℃乃至600℃の温度で10時間以下の時間で熱処理されることが好ましいことを特徴とする。
前記多層構造の磁性シートの厚さは、0.2mm以下の薄膜形態で製造され得ることを特徴とする。
また、本発明に係るRFID用磁性シートは、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む合金粉末で製造された多数の磁性シート層と、前記非晶質合金のうち少なくとも1種からなり前記多数の磁性シート層の間に積層された多数の非晶質合金リボンから構成されることを特徴とする。
また、本発明に係るRFID用アンテナは、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む合金粉末で製造された多数の磁性シート層と、前記非晶質合金のうち少なくとも1種からなり前記多数の磁性シート層の間に積層された多数の非晶質合金リボンを含む多層構造の磁性シートと、該磁性シートの表面に形成された絶縁層と、該絶縁層の表面に導電体でパターン形成されたアンテナコイルパターンから構成されることを特徴とする。
また、本発明は、前記本発明に係るRFIDアンテナを備えた無線識別機器を提供することを特徴とする。
本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、0.35mm以下の薄くて均一な厚さで製造され得るから、インダクタンスの偏差が小さくて、薄い厚さでも透磁率に優れているから、これをRFIDトランスポンダ用アンテナアブソーバに適用する場合、RFID通信に必要な電磁波である135kHz以下の周波数領域及び13.56MHz周波数の動作周波数で高いインダクタンス性能の機能を有するという効果がある。
したがって、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、無線識別機能を有する機器に装着される場合、データ形成及び伝達エラーを最小化し得るだけではなく、機器の薄膜及び軽量化を達成することができる。また、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、別途の遮断層がなくても機器に装着された電子回路から発生する数GHz帯域の電磁波を吸収するから、別途の伝導性シートを付着しなくても相当のノイズ減殺効果を得ることができるという効果がある。本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、特に、携帯電話のような携帯用機器に有用であるという効果がある。
さらに、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、多層構造からなるにもかかわらず、生産性に優れた圧縮成形工程を通すことで、0.2mm以下の薄くて均一な厚さを有しながら低廉な費用で製造され得るし、高いインダクタンスが得られると同時に、インダクタンスの偏差が小さく、薄い厚さでも透磁率に優れているから、これをRFIDトランスポンダ用アンテナ磁性シートに適用させる場合、RFID通信に必要な電磁波である135kHz以下の周波数領域及び13.56MHz周波数の動作周波数で高いインダクタンス性能の機能を有するという効果がある。
以下、本発明について詳しく説明する。
軟磁性の材料としてFe合金または非晶質合金が使用され得るという事実は知られているが、本発明においては、Fe合金のうち特定の組成、すなわちFe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される組成の物質を非晶質に製造した合金を利用して本発明のRFIDアンテナ用アブソーバのための磁性シートで製造することで、従来の技術の問題点を解決することができた。具体的に説明すると、次のようである。
Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される組成の物質を非晶質で製造した合金を利用する場合、0.35mm以下の薄くて均一な厚さを有する磁性シートに製造することができる。従来の技術で磁性材料として使用されたフェライトやモリブデンを含有したパーマロイの場合、これらは、工程条件と関係なく球状の結晶質をなす。したがって、フェライトやモリブデンを含有したパーマロイを利用して0.35mm以下の薄い厚さのシートを製造するためには、微細粉末化を経て粉末の扁平化工程などの複雑な工程を通さなければならないという問題点があった。また、これら従来の各材料は、薄い厚さであるほど磁性を示す材料の有効断面積を確保し得ないため、RFID通信の距離確保に必要なインダクタンスを高く作るためには限界があり、製造時に厚さが不均一でインダクタンスの偏差が激しいという問題点があった。
しかし、本発明で使用する合金の原型は、リボン形態の非晶質であるから、0.35mm以下の薄い厚さのシートで容易に製造し得るだけではなく、シートの厚さを均一に調節しやすい。したがって、本発明においては、薄くて均一な磁性シートをRFIDアンテナ用アブソーバに使用することで、インダクタンスの偏差を最小化してLC共振回路のチューニングが容易で、データの相互伝達過程で2進コード(binary code)データの形成及び伝達過程で発生するエラーを減らし得るだけではなく、磁性シートの製造過程が簡単で製造費用も低廉であるという長所がある。
また、従来の技術に使用された各材料は、外部から発生するRFID通信と関係のない電磁波を遮断するために別途の金属層を備えなければならないという問題点があった。しかし、前述した本発明に係る非晶質合金は、135kHz以下、あるいは13.56MHzのインダクティブ電磁波をタグアンテナコイルに収束させ得ると同時にRFID通信と関係のない数GHz帯域までの電磁波を遮断し得るという特性を有する。したがって、前述した本発明に係る非晶質合金を利用してRFIDアンテナ用磁性シートを製造する場合、外部の電磁波の遮断のための金属層などの別途の層を備える必要がない。
本発明の組成の合金は、目的とする組成をなすための各材料成分を混合した後、約106K/sの速度で急冷することで、非晶質で製造され得るが、製造方法がこれだけに限定されるのではなく、合金を非晶質で製造し得る方法なら制限されることなく使用することができる。
本発明において、非晶質で製造されるFe-Si-B合金は、Feが70-90atomic%、Si及びBの合計が10-30atomic%であることが好ましい。Feなどの金属の含有量が高いほど飽和磁束の密度が高くなるが、Fe元素の含有量が過剰である場合、非晶質を形成しにくいため、本発明においては、Feの含量が70-90atomic%であることが好ましい。また、Si及びBの合計が10-30atomic%の範囲である場合、合金の非晶質形成能が最も優れている。このような基本組成に腐食を防止させるためにCrなどの耐腐食性元素を数atomic%以内で添加することもできる。
また、本発明において、Fe-Si-B-Cu-Nb合金は、Feが73-80atomic%、Si及びBの合計が1-5atomic%であることが好ましい。このような組成範囲ではリボン形態に製作された非晶質合金は後述する熱処理によってナノ状の結晶粒を容易に析出することができる。
本発明において、Fe-Zr-B合金の場合は、Feが85-93atomic%、Zrが5-10atomic%、Bが2-5atomic%であることが好ましい。このような組成領域では後述する熱処理によってナノ状の結晶粒を容易に析出することができる。
本発明において、Co-Fe-Si-B合金は、Coが71-85atomic%、Si及びBの合計が12-21atomic%であることが好ましく、必要であれば、Mo、Cr、Niなどを数atomic%以内で添加することが可能である。この場合、CrとNiの含量の合計は、2-7atomic%以内であることが好ましい。Coの含有量が低いほど最大の磁束密度は低いが、透磁率が非常に高いため、高いインダクタンスを得るには低いCoの含有量が有利であるが、Coの含有量によって直流電流によるバイアス特性が大きく変わるため、システムと関連して考慮しなければならない。
本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、次のように製造することができる。Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bのうちから選択される組成をなすための出発物質としてFe-BまたはCo-Bを混合し、ここに、Si、Cu、Nb、Zr、Mo、Cr、Niなどの原料を組成に合うように選択して配合した後、高周波誘導炉を使用して高温の金属溶融体を作る。この場合、添加される原料の形態は、粉末、顆粒あるいは塊のいずれでもよい。
次いで、この金属の溶融体を106K/s以上の速度で急冷することで、薄い厚さの連続薄膜形態を有するリボン型非晶質合金を製造する。その後、前記非晶質合金リボンをボールミルなどの当該技術分野において知られている粉砕方法を利用して粉砕して非晶質合金粉末を製造する。非晶質合金粉末は、薄膜形態の薄い厚さの平板型模様であり、平板型は、円形、四角形あるいは針状でもよく、本発明は、合金粉末の形態によって限定されない。
次いで、前記のように製造された非晶質合金粉末をバインダー用樹脂と混合するが、この場合、必要であれば、粘度を調節するためにポリビニルアルコール、アルコール、あるいはその他の揮発性溶媒を添加して配合することができる。本発明で使用され得る樹脂の例としては、ゴム、ポリイミド、ポリアミド、ウレタン、シリコーン、フェノール樹脂などがあるが、これらだけに限定されるものではない。非晶質合金粉末と樹脂の混合比は、5:1-9:1の間で選定することが好ましい。混合比が5:1以下である場合、RFID通信で必要なインダクタンスを得にくく、9:1以上の混合比ではシートを製造しにくい。配合された粉末を基材に0.35mm以下の厚さの薄膜状で塗布して乾燥した後、基材を分離することで、磁性シートを製造し得るし、これを所望するアンテナの大きさに合うように切断することで、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートに使用することができる。
前記RFIDアンテナ用磁性シートの製造方法において、本発明に係る組成の非晶質合金リボンまたはこれを粉砕して得た非晶質合金粉末を熱処理することで、磁性特性を向上させるか、または結晶粒の大きさをnmサイズ、好ましくは、10nm程度に微細化させて磁気的な性質を優れたものにできるし、このように製作された合金を利用して本発明のRFIDアンテナ用磁性シートを製造すると、磁性シートの高周波特性を向上させることができる。本発明においては、熱処理温度を300℃乃至600℃、熱処理時間を最大10時間以内として実施することが好ましい。
本発明に係るRFIDアンテナ30は、図2a乃至図5cに例示したように、基本的にアンテナコイルと前述したRFIDアンテナ用磁性シートを含む。この場合、本発明に係るRFIDアンテナ30は、プラスチック、PBT(Polybutylene Telephthalate)、PET(Polyethlene Telephthalate)及びこれと類似の種類の射出材料で作られた絶縁ケース内に内蔵することができる。
本発明において、アンテナコイル9は、当該技術分野において知られている材料と方法で製造し得るし、例えば、絶縁フィルムなどのベース板に電気伝導度の高い金属膜を形成してエッチングやパンチング法などによってコイルを形成する方法などの多様な方法を利用し得るし、印刷回路基板の銅箔積層板を使用することもできる。
本発明に係るRFIDアンテナ30のアンテナコイル9は、図2aに示したように、平面に水平に渦パターンで構成することもできる。図2aには、前記アンテナコイル9の渦パターンが矩形に図示されているが、これは、円形でもよく矩形と円形を混合した形態などの多様な構造を有することができる。トランスポンダ用アンテナコイルの場合、全体の厚さを薄くするために厚さの薄い樹脂がコーティングされた銅箔板を使用することができる。本発明で前記アンテナコイル9を形成するための絶縁層10は、厚さが0.15mm以下であることが好ましい。
本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、図2a及び図2bに図示した第1実施形態のように、非晶質合金粉末と樹脂を混合して形成した単層構造の磁性シート層12からなることができる。
この場合、第1実施形態に係るRFIDアンテナ30は、絶縁層10上に形成されたアンテナコイル9と単層構造の磁性シート層12が接着層11によって一体化されている。
本発明においては、前記アンテナコイル9とアブソーバ用磁性シート層12を付着させるための接着層11として両面テープを使用することもできるし、これだけに限定されることなく、RFIDアンテナの性能を制限しない範囲でアンテナコイルと磁性シート層を結合させるための多様な方法を利用することができる。
また、前記アンテナコイル9を製作するために樹脂がコーティングされた柔軟な(flexible)薄い印刷回路基板を使用する場合、前述した磁性シート、特に、合金リボンからなる磁性シートを別途の接着剤を追加することなく、前記印刷回路基板に付着することができる。前記樹脂がコーティングされた柔軟な薄い印刷回路基板とは、好ましくは、厚さが0.15mm以下で、フェノール/ポリイミドから構成された絶縁板の両面に部分硬化されたプリプレグ(prepreg)樹脂がコーティングされていることを意味する。
また、本発明に係るRFIDアンテナ用磁性シートは、図3a乃至3eに図示した第2実施形態及び図5a乃至5cに図示した第4実施形態のように、非晶質合金粉末と樹脂を混合して形成した磁性シート層12とスリッティングされた非晶質合金リボン13、14、16が積層された形態で構成されることができる。ここで、スリッティングされた非晶質合金リボン13、14、16は、図示したように多様な形態でパターン化されることができる。
図3aは、本発明の第2実施形態に係る非晶質合金粉末からなる磁性シート層とスリット型非晶質合金リボンが積層された磁性シートを備えたRFIDアンテナの構造を示した斜視図で、図3bは図3aのB-B'線の断面図である。
例えば、図3a及び図3bに図示した第2実施形態のRFIDアンテナ31は、前記第1実施形態のアンテナ30に付加してリーダーアンテナから放射された無線電磁波を前記アンテナ30のアンテナコイル9に収束させるために非晶質合金粉末で製造した磁性シート層12の下面に厚さが0.3mm以下の多数の非晶質合金リボン13を積層したもので、該非晶質合金リボン13は、幅を10mm以下の範囲にした多数のスリッティングされたリボンを一定の空間15を置いてRFIDアンテナ31の長さ方向と平行に配列した例である。
前記アンテナコイル9が形成された絶縁層10と磁性シート層12の間には接着層11が挿入されていて、また、前記磁性シート層12の下面にも図6のように、バッテリーケースに収納する場合、バッテリーパックに固定するための接着層11が形成されている。
図3cに図示した構造は、前記図3a及び図3bの第2実施形態と類似の変形例であって、接着層11の下部に多数のスリッティングされた合金リボン14をRFIDトランスポンダアンテナ31の長さが短い方向と平行に配列した構成を有していて、図3dに図示した第2実施形態の他の変形例は、接着層11の下部に多数のスリッティングされた合金リボン16をリボンの間に空間を置くことなく、隣接させて配列した例であり、図3eに図示した変形例は、多数のスリッティングされた合金リボン13、14をお互いに直交するように積層配列した例である。
一方、図4a及び4bに図示した第3実施形態のRFIDアンテナ32は、それぞれ上面にアンテナコイル9を備えた絶縁層10の下面に多数のスリッティングされた合金リボン17を、空間19を置いて配列した構造を例示したものである。
また、図5a乃至5cに図示した第4実施形態は、それぞれ上面にアンテナコイル9を備えた絶縁層10の下面に多数のスリッティングされた合金リボン17を、空間19を置いて長さ方向及び幅方向に配列し、多数のスリッティングされた合金リボン17の下部に接着層11を介して磁性シート層12を付着した構成を例示した図面である。
図5aに図示した第4実施形態のアンテナ33は、図3aに図示した第2実施形態のアンテナ31と殆ど同一のインダクタンスを示す。
前記第3及び第4実施形態において、アンテナコイル9を備えた絶縁層10に合金リボン17、18を接着する方法は、非晶質合金リボンをスリッティングした後、樹脂でコーティングされた可撓性(flexible)の基板に配列してホットプレスなどを使用して接着する方法と、アンテナコイル9を備えた絶縁層10の大きさで広い幅のリボンを付着させた後、蝕刻してパターニングする方法などを使用し得るし、ここで、付着及びパターニング方法は、特定方法に限定されない。
本発明において、前述したように、アンテナ30-33は、他の種類の磁性シート層12と多数のスリッティングされた合金リボン13、14、16、17、18を積層させる場合には、RFID通信で必要なインダクタンスを効果的に得ることができるから、同一の厚さのバッテリーパックでバッテリーの容量を増やすか、またはバッテリーパックの厚さを更に超薄型に作るなどの効果が非常に大きい。
バッテリーパックの厚さに対して性能を向上させる方法としては、与えられたバッテリーの厚さでバッテリーに使用される材料の誘電率を高めて電気の容量を増やす方法、接着用両面テープのような接着層11の厚さを現在使用されている厚さ、例えば0.1mm、0.03mmまたは0.018mmよりもっと薄い厚さにする方法、磁性シート12の厚さを現在使用している0.35〜0.4mmよりもっと薄くしながらも性能を既存の厚さのものと同等に維持する方法、印刷回路基板自体の絶縁層10の厚さを既存の0.17〜0.2mmよりもっと薄くする方法及びアンテナコイル9の材料を銅より電気伝導度の高い銀(Ag)または銀を含むペーストなどで処理して既存の銅板の厚さよりもっと薄くする方法などがあり、これら方法を二つ以上組み合わせて使用することができる。このような方法を利用する場合、RFIDトランスポンダ用アンテナを含むバッテリーパックは、同一の厚さの従来のバッテリーパックに比べて使用時間を20〜30%向上することができる。
本発明に係るRFIDアンテナは、無線識別システムを利用する機器に装着され得るし、リーダー/ライターとトランスポンダの全てに適用され得るし、その機器の種類は特に限定されない。特に、本発明に係るRFIDアンテナは、薄い厚さの磁性シートを含んでいるから、無線識別機能を有する携帯用機器に装着する場合に非常に有用である。例えば、本発明に係るRFIDアンテナは、携帯電話のバッテリー部に装着され得るし、このような実施形態は図6に例示されている。
図6は、本発明の第1実施形態に係るRFIDアンテナを備えた携帯電話バッテリーの概略断面図であって、RFIDアンテナを備えた携帯電話バッテリー25は、バッテリーケース21、22の内部に携帯電話の本体と接する側面にバッテリーセル20が配置されていて、該バッテリーセル20の上部にそれぞれ絶縁層11を介して磁性シート12と上面にアンテナコイル9を備えた絶縁層10が積層されている。
前記のように本発明に係るRFIDアンテナは、携帯電話のバッテリーに適用されるのと類似の方法でPDA、ノート型パソコン、交通カード、クレジットカード、出入カードなどの多様な機器に適用することができる。
添付の図7は、本発明の第5実施形態に係るRFIDアンテナ用多層磁性シートの製造方法を説明するための概略工程図である。
本発明の第5実施形態に係るRFIDアンテナ用多層磁性シートは、次のように製造される。先ず、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bのうちから選択される組成をなすための出発物質としてFe-BまたはCo-Bを混合し、ここにSi、Cu、Nb、Zr、Mo、Cr、Niなどの原料を組成に合うように選択して配合した後、高周波誘導炉を使用して高温の金属溶融体を作る。この場合、添加される原料の形態は、粉末、顆粒あるいは塊の何れでもよい。次いで、この金属の溶融体を106K/s以上の速度で押出しながら急冷することで、リボン型合金、すなわち非晶質合金リボンを製造する(S1)。ここで、リボン型とは、薄い厚さの連続薄膜形態を意味する。
次いで、前記リボン型合金をボールミルなどの当該技術分野に知られている粉砕方法を利用して粉砕して合金粉末を製造する(S2)。合金粉末は、薄膜形態の薄い厚さの平板型であり、平板型は円形、四角形あるいは針状でもよく、本発明は合金粉末の形態によって限定されない。
前記のように製造された粉末またはシートの間に挿入される非晶質合金リボンを熱処理することで、非晶質合金の粉砕時に発生するストレス(Stress)を解放することにより、磁性の特性を向上させるか、または特に、Fe-Si-B-Cu-Nb組成の非晶質合金の場合、結晶粒の大きさをnm大きさ、好ましくは、10nm程度に微細化させて磁気的な性質を優れたものでできるし、このように製作された合金を利用して本発明のRFIDアンテナ用磁性シートを製造する場合、磁性シートの高周波特性を向上させることができる。本発明においては、熱処理温度を300℃乃至600℃、熱処理時間を最大10時間以内として実施することが好ましい。
前記のように製造された合金粉末を樹脂と混合するが、ここに必要な場合に粘度を調節するためにポリビニルアルコール、アルコールあるいはトルエンなどのような揮発性の溶媒を添加して配合することができる(S3)。本発明で使用され得る樹脂の例としては、ゴム、ポリイミド、ポリアミド、ウレタン、シリコーン、フェノール樹脂、アクリルなどがあるが、これらだけに限定されるものではない。合金粉末と樹脂の混合比は、5:1-9:1の間で選定することが好ましい。配合された粉末と樹脂を0.5mm以下の厚さの厚膜状で塗布して乾燥する。
図8は、図7で成形された混合シートの圧延工程を説明するための説明図であって、前記乾燥した非晶質合金粉末44aと樹脂44bの混合シート44(以下、“混合シート”と称する)を、図8に図示したように、非晶質合金粉末の密度を高めるために、例えば、一対の上部ロール41と下部ロール42からなる圧縮成形ロール43を連続的に通過させる方式で1次圧縮された磁性シート層45を製造する(S4)。
前記混合シートを圧縮成形する方法は、例えば、熱間圧延、熱間プレスまたは冷間圧延、冷間プレスの何れか一つの方法で実施することができる。熱間圧延時の温度は、例えば、70℃で実施することができる。
図9は、本発明の好ましい第5実施形態に係る無線識別アンテナ用磁性シートの圧縮成形工程を説明するための工程断面図であって、先ず、圧延またはプレスを通じて1次圧縮された一対の磁性シート層45a、45bの間に非晶質合金リボン46を積層する(S6)。
この場合、前記非晶質合金リボン46は、Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bの中から選択される組成を有して1次圧縮された磁性シート層45a、45bのような大きさで切断して樹脂を利用して付着する。
その後、積層された多層シート47を前記1次圧縮成形と同様に冷間または熱間でプレスまたは圧延を利用した2次圧縮成形を実施して多層構造からなる磁性シート50を得る(S7)。
前記第1実施形態の磁性シート50は、一対の1次圧縮された磁性シート層45a、45bと非晶質合金リボン46を含む3層の構造からなるもので、例えば、0.2mm以下の厚さに成形することができる。
その後、圧縮成形が完了した多層磁性シート50は、酸化防止のために、例えば、アクリル、ポリウレタン、フェノールなどの樹脂系列の材料を利用して表面を2μm以内にコーティングし、特性検査を実施する(S8、S9)。
図10には、本発明の好ましい第6実施形態に係る無線識別アンテナ用磁性シートの断面図を図示している。
図示したように、第6実施形態に係る無線識別アンテナ用磁性シート50aは、3個の1次圧縮された磁性シート層45a、45b、45cの間に2個の非晶質合金リボン46a、46bを挿入して積層した5層構造からなっている。前記第6実施形態のように積層される非晶質合金リボン46a、46bが増加すると、磁性シートの厚さは多少増加するが、磁性シートのインダクタンスは更に増加するようになって透磁率が非常に高くなる。本発明においては、このように多層構造からなる場合にも圧縮成形の圧力を増加させることで、例えば、3mm以下の厚さで製作可能である。
前記本発明の第5及び第6実施形態に係る多層磁性シートにおいては、前述したように、前記磁性シート層45a、45b、45cの間に積層した非晶質合金リボン46、46a、46bには、圧延またはプレス工程を通じて微細亀裂52が発生するため、損失が低下するようになる。その結果、本発明においては、一般的な非晶質合金リボンの短所である周波数特性を改善すると同時に、従来に非晶質合金リボンを使用するためにスリッティングして付着した複雑な製造工程を自動化が可能な簡単な工程に改善することができる。
このような場合には、RFID通信で必要なインダクタンスを効果的に得ることができるから、同一の厚さのバッテリーパックでバッテリーの容量を増やすか、またはバッテリーパックの厚さを更に超薄型に作るなどの効果を期待することができる。
本発明に係るRFID磁性シートは、無線識別システムを利用するRFID機器に装着され得るし、リーダー/ライターとトランスポンダの全てに適用され得るし、その機器の種類は特に限定されない。特に、本発明に係るRFIDアンテナは、磁性シートからなる薄い厚さのアブソーバを含んでいるから、無線識別機能を有する携帯用機器に装着する場合に非常に有用である。
例えば、本発明に係るRFID磁性シートは、携帯電話のバッテリー部に装着されるRFID機器に使用し得るし、このような実施形態は、図11に例示されている。
図11は、第5実施形態に係る無線識別アンテナ用磁性シートを利用して製造された無線識別アンテナを携帯電話のバッテリー部に適用した例を示す断面図である。
図11で参照番号9は導電性材料からなるアンテナコイル、10は絶縁層、11a-11cは接着層、20はバッテリーセル、21及び22はバッテリーケースである。図11でアンテナコイル9が形成された絶縁層10とバッテリーセル20の間には、接着層11b、11cを通じて磁性シート層45a、45bと非晶質合金リボン46を含む3層の構造からなる本発明の多層構造の磁性シート50が挿入されている。
前記のように本発明に係るRFID磁性シートは、薄膜形態で製作され得るから、携帯電話に適用される方法と類似の方法でPDA、ノート型パソコン、交通カード、クレジットカード、出入カードなどの多様な機器に適用されることができる。
以下、実施形態を通じて本発明についてより詳細に説明するが、本発明の範囲が下記の実施形態によって限定されるものではない。
<実施形態>
実施形態1及び2
図2aに図示した第1実施形態と同一の構造を有するように厚さ0.20mmのポリイミドの絶縁層上に銅アンテナコイルを1Oz規格(コイルの厚さ0.04mm)に蝕刻して形成した。
一方、アブソーバ用磁性シートを製造するために非晶質合金Fe-Si-Bを製造した。具体的に、出発物質としてFe-Bを母合金にし、ここに組成比に合うように電解鉄(Fe)とSiを配合し、溶融路で一緒に溶かした後、Fe79(Si、B)21組成のインゴットを製作した。次いで、高周波誘導炉に前記インゴットを装入した後、高周波誘導炉に電源を印加して高周波エネルギーをインゴットに付加することでインゴットを完全に溶かした。次いで、ノズルを通じて高速で回転する冷却ロールに高温の溶融された前記組成の金属を噴射して平均厚さが0.02mmの厚さを有する非晶質合金リボンを製作した。製作された非晶質リボンをボールミルによって粉末で製造した。該製造された粉末を320℃で7時間の間熱処理した。
前記のように製造された合金粉末をウレタン樹脂と7:1の割合で混合し、これを基板にコーティングした後、乾燥して基材を分離することで、厚さ0.18mm(実施形態1)及び0.25mm(実施形態2)の磁性シートを製造した。
前記磁性シートを、アンテナコイルを備えた絶縁層のアンテナコイルを備えた面と反対面に厚さ0.025mmの両面テープ(9461P、3M社、USA)を利用して付着し、図2bのような構造のRFIDアンテナを製作した。
実施形態3及び4
磁性シート用合金の実施形態3と4は、日本Hitach社のFINEMET(登録商標)及びドイツVacuumschmelze社のVitroperm(登録商標)であるFe73.5Cu1Nb3Si13.5B9組成の非晶質合金を使用し、磁性シートの厚さを0.20mm(実施形態3)及び0.25mm(実施形態4)にしたことを除いては、実施形態1と同一の方法でRFIDアンテナを製造した。
実施形態5
磁性シート用合金の製造時に出発物質としてFe-Bを使用し、組成比に合うように電解鉄(Fe)及びZr元素を添加してFe90Zr7B3組成の非晶質合金を製造して磁性シートの厚さを0.25mmにしたことを除いては、実施形態1と同一の方法でRFIDアンテナを製造した。
実施形態6
磁性シート用合金の製造時に出発物質としてCo-Bを使用し、組成比に合うようにCo、Si、Fe、Ni及びCr元素を添加してCo76(Si、B)15Fe4(Cr、Ni)5組成の非晶質合金を製造し、磁性シートの厚さを0.40mmにしたことを除いては、実施形態1と同一の方法でRFIDアンテナを製造した。
比較例1
MnとZnの組成比が2:1である、直径5μmの微細なフェライト粉末を使用してMn-Zn系フェライトシートにすることにより製造した厚さ0.40mmの磁性シートをRFIDアンテナに付着したことを除き、実施形態1と同一の方法でRFIDアンテナを製造した。
比較例2
FeとSiを3:1のatomic%比で混合し、混合物を高温の真空熱処理炉で合金化した後に粉砕することにより作ったFe75Si25の組成の粉末を使用して製造した厚さ0.25mmの磁性シートを除いて、実施形1と同一の方法でRFIDアンテナを製造した。
[実験の結果]
インダクタンス性能の測定
実施形態1乃至4で製造したRFIDアンテナに対して13.56MHz領域でインダクタンス性能を測定してその結果を表1に示した。
Figure 2006310861
前記比較例1と実施形態6の結果を比較すると、同一の厚さでのインダクタンス性能は実施形態6で37%向上したことがわかる。実施形態3の結果を見ると、比較例1より厚さを半分に減少させたにもかかわらず比較例1よりインダクタンス性能が約8%向上した。また、実施形態2、4、5及び比較例2の実験結果を比較すると、実施形態のアンテナは全て比較例2に比べて性能が2〜7%向上したことがわかる。
[RFID動作距離の測定]
比較例1、2及び実施形態2に対してRFID動作距離を測定した。測定方法は、RFIDリーダーであるSK TELECOM社のモネータを図1のリーダー部のように設置し、比較例1、2及び実施形態2で製作されたアンテナを図6のようにバッテリーパックに設置してRFIDチップが組み込まれた携帯電話を使用して動作距離を測定した。測定結果を下記の表2に示した。
Figure 2006310861
前記表2に示されているように、実施形態2のRFID動作距離は、比較例1及び2に比べて30〜45%ほどさらに確保されたことがわかる。これは、本発明が携帯電話を使用したRFID通信で従来の短い作動距離による使用者の不便さを相当部分解消し得ることを意味する。
実施形態7
磁性シートの厚さを0.23mmにしたことを除いては実施形態1と同一の方法でRFIDアンテナを製造した。このアンテナに対して13.56MHz領域でインダクタンス性能を測定してその結果を表3に示した。
実施形態8乃至10
実施形態1の非晶質合金を利用し、合金粉末を利用した磁性シート及び合金リボンを図3b、図3c及び図3eのように積層したことを除いては、実施形1と同一の方法で実施形態8(図3b)、実施形態9(図3c)及び実施形態10(図3e)のRFIDアンテナを製造した。これらアンテナに対して13.56MHz領域でインダクタンス性能を測定してその結果を表3に示した。
Figure 2006310861
前記表3を参照すると、厚さ0.23mmである合金粉末磁性シートに厚さ0.02mmまたは0.04mmの合金リボンを付着させた場合(実施形態8-10)、インダクタンスは、合金粉末磁性シートのみを使用した場合(実施形態7)に比べて約7〜18%のインダクタンス性能の向上を得ることができ、厚さ0.4mmであるMn-Znフェライトに比べて約21-33%のインダクタンス性能の向上を得ることができ、厚さ0.25mmのFe75Si25シートに比べても10-22%の性能の向上を得ることができた。
実施形態11乃至14
アンテナコイルを形成した絶縁層として部分硬化されたプリプレグ樹脂がコーティングされたフェノール/ポリイミドからなる基板を使用し、絶縁層の厚さをそれぞれ0.080mm(実施形態11)、0.050mm(実施形態12)、0.025mm(実施形態13)、0.013mm(実施形態14)にしたことを除いては実施形態1と同様にRFIDアンテナを製造した。実施形態11乃至14のアンテナに対して13.56MHzにおける空心インダクタンス及び直流抵抗を測定してその結果を下記の表4に示した。
比較例3及び4
アンテナコイルを形成した絶縁層の厚さをそれぞれ0.17mm及び0.20mmにしたことを除いては実施形態1と同様にRFIDアンテナを製造し、比較例3及び4のアンテナに対して13.56MHzにおける空心インダクタンス及び直流抵抗を下記の表4に示した。
Figure 2006310861
前記各実施形態は、バッテリーパックの厚さを現在よりもっと薄くするか、または現在のような同一の厚さのバッテリーパックでバッテリーの性能を最小20%以上増加させ得る方法の一環として実施されたものである。RFIDに使用されるアンテナの空心インダクタンスを同一の水準に維持しながらアンテナ自体の絶縁層の厚さを薄くすることで、RFIDアンテナの厚さを既存に使用される厚さに比べて22-57%の水準に薄く製作した。実施形態11乃至14のアンテナは、実施形態1乃至10のアンテナよりもっと効果的である。
実施形態15及び比較例5
磁性シートの厚さを0.35mmにしたことを除いては比較例1と同一の方法で製造したフェライトシート(比較例5)及び磁性シートの厚さを0.35mmにしたことを除いては実施形態1と同一の方法で製造した非晶質合金粉末シート(実施形態15)の高周波吸収率を測定した。測定方法は、該当の周波数別に電磁波のエネルギーを磁性シートに供給した後、磁性シートの反対側に透過される電磁波のエネルギーと比較して高周波の吸収率を測定した。測定の結果を下記の表5に示した。
Figure 2006310861
前記表5に示したように、実施形態15の磁性シートは、比較例5の磁性シートに比べて数GHz帯域の電磁波に対する遮断効果に優れていることがわかる。
実施形態16及び17
前記実施形態1と同様にFe79(Si、B)21組成の非晶質合金リボンを0.02mmの厚さで製作して該製作された非晶質リボンを、ハンマーミルにより粉末に製造した。製造した粉末を、320℃で7時間の間熱処理した。その後、前記のように製造された合金粉末をウレタン樹脂と7:1の割合で混合し、これを基板にコーティングした後、乾燥して基材を分離することで、混合シートを製造した。混合シートを70℃で熱間圧延を実施することで、厚さ0.2mm(実施形態16)及び0.1mm(実施形態17)の1次圧縮成形した磁性シートを製造した。
実施形態18及び19
実施形態18及び19では、磁性シート用合金として実施形態3と同様に日本Hitachi社のFINEMET(登録商標)及びドイツVacuumschmelze社のVitroperm(登録商標)であるFe73.5Cu1Nb3Si13.5B9組成の非晶質合金を使用し、混合粉末を実施形態16と同様に製作し、製造した粉末を540℃で3時間の間熱処理を実施した。1次圧縮成形された磁性シートの製造方法は、実施形態16と同様に行って磁性シートの厚さを0.2mm(実施形態18)及び0.1mm(実施形態19)で製作した。
実施形態20
1次圧縮成形された磁性シートを実施形態16と同様の方法で製造した後、1次圧縮成形された磁性シート2枚の間にFe73.5Cu1Nb3Si13.5B9組成の非晶質合金リボンを混合シートの大きさと同一に切断した後、バインダー用樹脂と同一の成分の粘着剤を使用するか、または粘着剤なしに図9のように結合させる。1次圧縮成形された磁性シートと非晶質合金リボンを結合させた多層シートを70℃で熱間圧延して0.2mmの厚さの2次圧縮成形された単一体の磁性シート(実施形態20)に製造した。
実施形態21
1次圧縮成形された磁性シートの間に挿入される非晶質合金リボンの製造時に出発物質として実施形態6と同様にCo-Bを使用し、組成比に合うようにCo、Si、Fe、Ni及びCr元素を添加してCo76(Si、B)15Fe4(Ni、Cr)5組成の非晶質合金を製造したことを除いては実施形態20と同一の方法、同一の構造で0.2mmの厚さで製造した。
実施形態22
1次圧縮成形された磁性シートを実施形態17と同一の方法で製造し、2次圧縮成形された多層磁性シートを実施形態21と同一の方法、同一の構造で0.2mmの厚さで製造した。
実施形態23
実施形態5と同様にFe90Zr7B3組成の非晶質合金を製造し、1次圧縮成形された磁性シートの製造方法は実施形態16と同様にし、多層シートの間に挿入する非晶質合金リボン及び製作方法は実施形態21と同様にして2次圧縮成形された磁性シートを0.2mmの厚さで製作した。
実施形態24
1次圧縮成形された磁性シートの製造方法は実施形態16と同様にし、多層シートの間に挿入される非晶質合金リボンは実施形態18と同様に製作し、得られた非晶質合金リボン2個を挿入して磁性シートの間に非晶質合金リボンが存在するようにする。多層化する方法は実施形態20と同様にして0.3mmの厚さにし、その形態は図10のようである。
比較例6
磁性シートの原材料にMPP粉末を使用し、MPP粉末はNi81Fe17Mo2の組成比に合うように混合して溶融させた後、アトマイジング法で製造した。球状で製造されたMPP粉末を、ボールミルを利用して扁平にした後、直径が5μm以下の粉末を分級して使用し、厚さが0.4mmの磁気シートを製造した。
[インダクタンス性能の測定]
実施形態16乃至24、実施形態3及び比較例6で製造された磁性シートを利用して図11のような構造のRFIDアンテナを製作した後、13.56MHz領域でインダクタンス性能を測定してその結果を表6に示した。
Figure 2006310861
先ず、実施形態3と実施形態18と比較して見ると、同一の組成の非晶質合金粉末を利用して同一の厚さで製造したが、圧縮成形された実施形態18は実施形態3よりインダクタンスが18%向上していることがわかる。実施形態19の結果を見ると、実施形態3より厚さを半分に減少させたにもかかわらずインダクタンスが14%向上していることがわかる。このようなインダクタンスの差は、実施形態3と実施形態16乃至19の間に密度の差が存在することによる。
図12aは実施形態3の磁性シート、すなわち圧縮成形される前の磁性シートの断面写真であり、図12bは実施形態16の磁性シート、すなわち圧縮成形された磁性シートの断面写真である。実施形態3の非晶質合金粉末対比シートの相対密度は52%T.D.(theoretical density)で、実施形態17の相対密度は68%T.D.以上である。
磁性シートの間に非晶質合金リボンを添加した実施形態20乃至実施形態23は、実施形態9に比べて79%〜100%のインダクタンスが向上した。このような結果は、添加した非晶質合金リボンの面積の点から見て実施形態20乃至実施形態23が実施形態9より小さく、発生する渦電流損(eddy current loss)が少なく、13.56MHzでも軟磁気特性を失わないからである。
2層の非晶質合金リボンを採用した実施形態24(厚さ0.3mm)はインダクタンス21.33を示し、実施形態6(厚さ0.4mm)のインダクタンス8.71と比較すると、実施形態24は厚さが33%減少したにもかかわらず、インダクタンス値は145%も高くなった。
以上、本発明を特定の好ましい実施形態の例を挙げて図示して説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の精神を脱しない範囲内で当該発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者によって多様な変更と修正が可能であろう。
インダクティブカップリング方式のRFIDシステムを例示した回路図である。 本発明の第1実施形態に係る非晶質合金粉末を利用して製造した単層構造のアブソーバ用磁性シートを備えたRFIDアンテナの構造を示した斜視図である。 図2aのA-A'線の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る非晶質合金粉末からなる磁性シート層とスリット型非晶質合金リボンが積層された磁性シートを備えたRFIDアンテナの構造を示した斜視図である。 図3aのB-B'線の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る非晶質合金粉末からなる磁性シート層とスリット型非晶質合金リボンが積層された磁性シートの変形例を備えたRFIDアンテナの構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る非晶質合金粉末からなる磁性シート層とスリット型非晶質合金リボンが積層された磁性シートの変形例を備えたRFIDアンテナの構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る非晶質合金粉末からなる磁性シート層とスリット型非晶質合金リボンが積層された磁性シートの変形例を備えたRFIDアンテナの構造を示した断面図である。 本発明の第3実施形態に係るアブソーバ用スリット型非晶質合金リボンを備えたRFIDアンテナの構造を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るアブソーバ用スリット型非晶質合金リボンを備えたRFIDアンテナの構造を示した斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る非晶質合金粉末からなる磁性シート層とスリット型非晶質合金リボンが積層された磁性シートを備えたRFIDアンテナの構造を示した斜視図である。 図5aのC-C'線の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る非晶質合金粉末からなる磁性シート層とスリット型非晶質合金リボンが積層された磁性シートの変形例を備えたRFIDアンテナの構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係るRFIDアンテナを備えた携帯電話バッテリーの概略断面図である。 本発明の好ましい第5実施形態に係る無線識別アンテナ用磁性シートの製造方法を説明するための工程図である。 図7で成形された混合シートの圧延工程を説明するための説明図である。 本発明の好ましい第5実施形態に係る無線識別アンテナ用磁性シートの圧縮成形工程を説明するための工程断面図である。 本発明の好ましい第6実施形態に係る無線識別アンテナ用磁性シートの変形例の断面図である。 第5実施形態に係る無線識別アンテナ用磁性シートを利用して製造された無線識別アンテナを携帯電話のバッテリー部に適用した例を示す断面図である。 圧縮成形される前の磁性シートの断面写真である。 圧縮成形された磁性シートの断面写真である。
符号の説明
1:オシレータ、2:キャパシタ、3:抵抗、4:ダイオード、5:RFIDチップ、6:磁場、7:トランスポンダコイル、8:リーダーコイル、9:アンテナコイル、10:絶縁層、11、11a−11c:接着層、12:磁性シート、13、14、16、17、18:非晶質合金リボン、15、19:空間、20:バッテリーセル、21、22:バッテリーケース、25:バッテリー、30〜33:アンテナ、47:多層シート、41:上部ロール、42:下部ロール、43:圧縮成形ロール、44、45、45a〜45c:混合シート、44a:非晶質合金粉末、44b:樹脂、50、50a:磁性シート層、46、46a、46b:非晶質合金リボン、100:リーダー、200:トランスポンダ。

Claims (29)

  1. Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含むことを特徴とするRFIDアンテナ用磁性シート。
  2. 前記非晶質合金は、300℃乃至600℃の温度で10時間以下の時間で熱処理されたことを特徴とする請求項1記載のRFIDアンテナ用磁性シート。
  3. 前記磁性シートは、前記非晶質合金の粉末と樹脂の混合物からなる磁性シート層と、
    該磁性シート層に積層された、前記非晶質合金のうち少なくとも1種からなる非晶質合金リボンを含むことを特徴とする請求項1記載のRFIDアンテナ用磁性シート。
  4. 前記非晶質合金リボンは、スリッティングされた多数の合金リボンであることを特徴とする請求項3記載のRFIDアンテナ用磁性シート。
  5. 前記磁性シートの厚さは、0.35mm以下であることを特徴とする請求項1記載のRFIDアンテナ用磁性シート。
  6. Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む非晶質合金粉末と、
    シートの形態で成形するために前記非晶質合金粉末と混合されるバインダー用樹脂を含むことを特徴とするRFIDアンテナ用磁性シート。
  7. 前記非晶質合金粉末とバインダー用樹脂は、重量比で5:1乃至9:1の範囲で混合されることを特徴とする請求項6記載のRFIDアンテナ用磁性シート。
  8. 前記バインダー用樹脂は、ゴム、ポリイミド、ポリアミド、ウレタン、シリコーン及びフェノール樹脂からなる群から選択された何れか一つであることを特徴とする請求項6記載のRFIDアンテナ用磁性シート。
  9. Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む磁性シートと、
    絶縁層上に導電性の金属材でパターン形成されたアンテナコイルと、
    前記磁性シートと絶縁層を接合させるための接合層から構成されることを特徴とするRFIDアンテナ。
  10. 前記絶縁層は、少なくとも一つの表面に部分硬化されたプリプレグ樹脂がコーティングされていることを特徴とする請求項9記載のRFIDアンテナ。
  11. 前記絶縁層の部分硬化されたプリプレグ樹脂がコーティングされた一つの表面に積層された、前記非晶質合金のうち少なくとも1種からなる非晶質合金リボン層を更に含むことを特徴とする請求項10記載のRFIDアンテナ。
  12. 前記磁性シートの下面に積層された、前記非晶質合金のうち少なくとも1種からなる非晶質合金リボン層を更に含むことを特徴とする請求項9記載のRFIDアンテナ。
  13. 前記非晶質合金リボン層は、スリッティングされた多数の合金リボンから構成されることを特徴とする請求項12記載のRFIDアンテナ。
  14. 前記アンテナは、携帯電話のバッテリーに内蔵されることを特徴とする請求項9記載のRFIDアンテナ。
  15. Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択された少なくとも1種の非晶質合金を含む合金粉末で製造された第1及び第2磁性シート層と、
    前記非晶質合金のうち1種からなり、前記第1及び第2磁性シート層の間に積層された第1非晶質合金リボンから構成され、多層構造を有することを特徴とするRFID用磁性シート。
  16. 前記第1及び第2磁性シート層のうち何れか一つの表面に積層された、前記非晶質合金のうち1種からなる第2非晶質合金リボンと、
    該第2非晶質合金リボンの表面に積層された、前記非晶質合金を1種以上含む合金粉末で製造された第3磁性シート層を更に含むことを特徴とする請求項15記載のRFID用磁性シート。
  17. 前記多層構造のシートの厚さは、0.2mm以下であることを特徴とする請求項15または16記載のRFID用磁性シート。
  18. 前記非晶質合金は、熱処理によってnm単位の結晶粒の大きさを有することを特徴とする請求項15記載のRFID用磁性シート。
  19. 前記第1及び第2磁性シート層の間に積層された第1非晶質合金リボンは、圧縮成形によって微細クラックが存在することを特徴とする請求項15記載のRFID用磁性シート。
  20. Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む合金粉末で製造された多数の磁性シート層と、
    前記非晶質合金のうち少なくとも1種からなり、前記多数の磁性シート層の間に積層された多数の非晶質合金リボンから構成されることを特徴とするRFID用磁性シート。
  21. Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む合金粉末で製造された多数の磁性シート層と、前記非晶質合金のうち少なくとも1種からなり、前記多数の磁性シート層の間に積層された多数の非晶質合金リボンを含む多層構造の磁性シートと、
    該磁性シートの表面に形成された絶縁層と、
    該絶縁層の表面に導電体でパターン形成されたアンテナコイルパターンで構成されることを特徴とするRFIDアンテナ。
  22. 前記アンテナは、携帯電話のバッテリーに内蔵されることを特徴とする請求項21記載のRFIDアンテナ。
  23. Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む非晶質合金粉末とバインダー用樹脂を混合して混合物を得る段階と、
    前記混合物を基材に薄膜の形態で塗布した後、乾燥して磁性シートを得る段階を含むことを特徴とするRFIDアンテナ用磁性シートの製造方法。
  24. 後続工程として前記磁性シートを圧縮成形する段階を更に含むことを特徴とする請求項23記載のRFIDアンテナ用磁性シートの製造方法。
  25. Fe-Si-B、Fe-Si-B-Cu-Nb、Fe-Zr-B及びCo-Fe-Si-Bからなる群から選択される少なくとも1種の非晶質合金を含む合金粉末で製造された第1及び第2磁性シート層を準備する段階と、
    前記非晶質合金のうち1種からなる第1非晶質合金リボンを準備する段階と、
    前記第1及び第2磁性シート層の間に前記第1非晶質合金リボンを積層した後、該積層されたシートの相対密度を増加させると同時に、前記第1非晶質合金リボンに微細亀裂を形成するために積層された多層シートを圧縮成形する段階から構成されることを特徴とするRFID用磁性シートの製造方法。
  26. 前記非晶質合金のうち1種からなる第2非晶質合金リボンと、前記非晶質合金を1種以上含む合金粉末で製造された第3磁性シート層を準備する段階と、
    前記積層された多層シートを圧縮成形する前に前記第1及び第2磁性シート層のうち何れか一つの表面に第2非晶質合金リボンを積層し、該第2非晶質合金リボンの表面に第3磁性シート層を積層する段階を更に含むことを特徴とする請求項25記載のRFID用磁性シートの製造方法。
  27. 前記積層された多層シートを圧縮成形する段階は、熱間圧延、熱間プレス、冷間圧延及び冷間プレスのうち何れか一つの方法で実施されることを特徴とする請求項25記載のRFID用磁性シートの製造方法。
  28. 前記圧縮成形された多層シートの厚さは、0.2mm以下であることを特徴とする請求項25記載のRFID用磁性シートの製造方法。
  29. 前記非晶質合金を300℃乃至600℃の温度で10時間以下の時間で熱処理する段階を更に含むことを特徴とする請求項25記載のRFID用磁性シートの製造方法。
JP2006122563A 2005-04-26 2006-04-26 無線識別アンテナ用磁性シート及びその製造方法、これを利用した無線識別アンテナ Pending JP2006310861A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020050034460A KR100523313B1 (ko) 2005-04-26 2005-04-26 무선 식별 안테나용 압소바 및 이를 이용한 무선 식별안테나
KR1020060024493A KR100623518B1 (ko) 2006-03-16 2006-03-16 무선 식별 안테나용 자성시트 및 그 제조방법, 이를 이용한무선 식별 안테나

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006310861A true JP2006310861A (ja) 2006-11-09

Family

ID=36764042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006122563A Pending JP2006310861A (ja) 2005-04-26 2006-04-26 無線識別アンテナ用磁性シート及びその製造方法、これを利用した無線識別アンテナ

Country Status (3)

Country Link
US (2) US20060266435A1 (ja)
EP (1) EP1724708B1 (ja)
JP (1) JP2006310861A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148318A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Siemens Audiologische Technik Gmbh トランスポンダ識別を有する聴取装置及びその制御方法
WO2010131683A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 アンテナ装置
WO2013153673A1 (ja) * 2012-04-14 2013-10-17 新電元工業株式会社 電子部品搭載用配線基材、電子部品搭載用配線基材の製造方法、電子回路モジュール及びランド形成装置
KR20150001417A (ko) 2013-06-27 2015-01-06 엘지이노텍 주식회사 수신 안테나 및 이를 포함하는 무선 전력 수신 장치
JPWO2013153673A1 (ja) * 2012-04-14 2015-12-17 新電元工業株式会社 電子部品搭載用配線基材、電子部品搭載用配線基材の製造方法及び電子回路モジュール
CN114444624A (zh) * 2020-10-30 2022-05-06 菜鸟智能物流控股有限公司 传输线、天线、射频识别装置和识别设备

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007324865A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Sony Chemical & Information Device Corp アンテナ回路及びトランスポンダ
DE102006028827A1 (de) * 2006-06-21 2008-01-10 Dynamic Systems Gmbh Transponder mit elektronischem Speicherchip und magnetischer Ringantenne
WO2008018413A1 (fr) * 2006-08-08 2008-02-14 Panasonic Corporation Feuille magnétique rfid, carte de circuit imprimé sans contact et appareil de communication mobile portable
US20080084311A1 (en) * 2006-10-06 2008-04-10 Texas Instruments Inductance enhancement by magnetic material introduction
JP4403431B2 (ja) * 2007-06-14 2010-01-27 ソニー株式会社 通信システム並びに通信装置
JP5118394B2 (ja) * 2007-06-20 2013-01-16 パナソニック株式会社 非接触電力伝送機器
JP4420073B2 (ja) * 2007-07-11 2010-02-24 セイコーエプソン株式会社 コイルユニット及び電子機器
US20090021352A1 (en) * 2007-07-18 2009-01-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Radio frequency ic device and electronic apparatus
US20090266736A1 (en) * 2008-04-25 2009-10-29 Drug Plastics & Glass Company, Inc. Container having an identification device molded therein and method of making same
TW200949710A (en) * 2008-05-16 2009-12-01 Unibase Technology Co Ltd UHF Radio-frequency label
EP2304859A2 (en) * 2008-06-05 2011-04-06 QUALCOMM Incorporated Ferrite antennas for wireless power transfer
KR101023884B1 (ko) * 2009-02-18 2011-03-22 삼성에스디아이 주식회사 배터리팩
US8752277B2 (en) * 2009-07-28 2014-06-17 Dexerials Corporation Method for producing antenna device
EP2461424B1 (en) * 2009-07-28 2015-12-16 Dexerials Corporation Production method for antenna device
US8692639B2 (en) * 2009-08-25 2014-04-08 Access Business Group International Llc Flux concentrator and method of making a magnetic flux concentrator
WO2013095036A1 (ko) * 2011-12-21 2013-06-27 주식회사 아모센스 무선 충전기용 자기장 차폐시트 및 그의 제조방법과 이를 이용한 무선충전기용 수신장치
TWI417908B (zh) * 2009-12-25 2013-12-01 Ind Tech Res Inst 具可撓性之高導磁率片材及其製作方法
US8469281B2 (en) 2010-09-07 2013-06-25 Identive Group, Inc. RFID label with shielding element
JP5625723B2 (ja) * 2010-10-15 2014-11-19 ソニー株式会社 電子機器、給電方法および給電システム
MY166125A (en) * 2011-09-14 2018-05-24 Microconnections Sas Rfid antenna
US10225966B2 (en) 2011-10-13 2019-03-05 Philips Ip Ventures B.V. Composite metal surface
US9507390B2 (en) * 2012-02-03 2016-11-29 Amosense Co., Ltd. Magnetic field shielding sheet for digitizer, manufacturing method thereof, and portable terminal device using same
EP2895994B1 (en) * 2012-09-14 2022-07-06 JAMM Technologies, Inc. High temperature transponders
KR101823542B1 (ko) * 2012-10-04 2018-01-30 엘지이노텍 주식회사 무선충전용 전자기 부스터 및 그 제조방법
KR101399022B1 (ko) * 2012-12-27 2014-05-27 주식회사 아모센스 전자파 흡수시트 및 그의 제조방법과 이를 포함하는 전자기기
KR20140103063A (ko) * 2013-02-15 2014-08-25 주식회사 아모텍 전자파 흡수시트 및 이를 구비하는 안테나 모듈
KR101703842B1 (ko) * 2013-03-05 2017-02-08 주식회사 아모센스 자기장 및 전자파 차폐용 복합시트 및 이를 구비하는 안테나 모듈
KR102027246B1 (ko) * 2013-03-14 2019-10-01 삼성전자주식회사 디지타이저 및 그 제조 방법
KR101443292B1 (ko) * 2013-05-28 2014-09-22 주식회사 아모센스 디지타이저용 자기장 차폐시트 및 이를 구비한 휴대 단말기
KR101431983B1 (ko) * 2013-08-19 2014-08-20 삼성전기주식회사 무선 전력 전송용 코일형 유닛, 무선 전력 전송장치, 전자기기 및 무선전력 전송용 코일형 유닛의 제조방법
KR20150085253A (ko) * 2014-01-15 2015-07-23 삼성전기주식회사 복합 페라이트 시트와 그 제조 방법 및 이를 구비하는 전자 기기
GB2523169A (en) * 2014-02-17 2015-08-19 Bombardier Transp Gmbh A vehicle and a method of manufacturing a vehicle
KR101762778B1 (ko) 2014-03-04 2017-07-28 엘지이노텍 주식회사 무선 충전 및 통신 기판 그리고 무선 충전 및 통신 장치
KR101952359B1 (ko) * 2014-09-29 2019-02-26 엘지이노텍 주식회사 복합자성시트 및 이를 포함하는 무선충전모듈
CN105789837A (zh) * 2014-12-26 2016-07-20 环旭电子股份有限公司 用于无线通信的天线
KR101594380B1 (ko) * 2015-03-04 2016-02-16 엘지전자 주식회사 이동 단말기 및 코일 안테나 모듈
KR20180082511A (ko) 2015-12-08 2018-07-18 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 자기 아이솔레이터, 이의 제조 방법 및 이를 포함하는 디바이스
WO2017099993A1 (en) 2015-12-08 2017-06-15 3M Innovative Properties Company Magnetic isolator, method of making the same, and device containing the same
KR20180116302A (ko) 2016-02-09 2018-10-24 이스타블리쉬먼트 렙스 에스.에이. 이식 가능한 의료 장치용 트랜스폰더 및 센서 및 그 사용 방법
US9922761B2 (en) * 2016-07-29 2018-03-20 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Magnetic material and device for transmitting data using the same
KR102284906B1 (ko) * 2017-03-07 2021-08-04 주식회사 위츠 자성체의 제조 방법 및 이를 포함하는 무선 통신 안테나의 제조 방법
KR102014456B1 (ko) * 2019-02-20 2019-08-26 엘지이노텍 주식회사 복합자성시트 및 이를 포함하는 무선충전모듈
KR102078290B1 (ko) * 2019-08-20 2020-02-18 엘지이노텍 주식회사 복합자성시트 및 이를 포함하는 무선충전모듈

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62221199A (ja) * 1986-03-24 1987-09-29 株式会社 リケン 磁気シ−ルド材
US4705578A (en) * 1986-04-16 1987-11-10 Westinghouse Electric Corp. Method of constructing a magnetic core
EP0295028B1 (en) * 1987-06-08 1993-04-14 Esselte Meto International GmbH Magnetic devices
US5015993A (en) * 1989-06-29 1991-05-14 Pitney Bowes Inc. Ferromagnetic alloys with high nickel content and high permeability
US5252144A (en) * 1991-11-04 1993-10-12 Allied Signal Inc. Heat treatment process and soft magnetic alloys produced thereby
JPH06282229A (ja) * 1993-01-27 1994-10-07 Unitika Ltd 盗難防止ラベル
US5800635A (en) * 1995-06-15 1998-09-01 Alliedsignal Inc. Method of achieving a controlled step change in the magnetization loop of amorphous alloys
DE19533362A1 (de) * 1995-09-09 1997-03-13 Vacuumschmelze Gmbh Längsgestreckter Körper als Sicherungsetikett für elektromagnetische Diebstahlsicherungssysteme
TW350054B (en) * 1996-11-29 1999-01-11 Mitsubishi Materials Corp Burglarproof label
ZA983959B (en) * 1997-08-25 1999-11-04 Sensormatic Electronics Corp Continuous process for transverse magnetic field annealing of amorphous material used in an eas marker and composition of amorphous material.
US6011475A (en) * 1997-11-12 2000-01-04 Vacuumschmelze Gmbh Method of annealing amorphous ribbons and marker for electronic article surveillance
WO2001024205A1 (en) * 1999-09-28 2001-04-05 Tokin Corporation Composite magnetic sheet and method of producing the same
US6556139B2 (en) * 2000-11-14 2003-04-29 Advanced Coding Systems Ltd. System for authentication of products and a magnetic tag utilized therein
JP2002158484A (ja) * 2000-11-21 2002-05-31 Sony Corp 電波吸収体
WO2003021610A1 (fr) * 2001-08-31 2003-03-13 Tdk Corporation Element stratifie constitue d'un materiau magnetique doux, feuille constituee d'un materiau magnetique doux et procede de production dudit element stratifie
KR100689085B1 (ko) * 2002-01-16 2007-03-02 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 자성기재, 자성기재의 적층체 및 그 제조방법
JP3896965B2 (ja) * 2002-01-17 2007-03-22 三菱マテリアル株式会社 リーダ/ライタ用アンテナ及び該アンテナを備えたリーダ/ライタ
KR100545849B1 (ko) * 2003-08-06 2006-01-24 주식회사 아모텍 철계 비정질 금속 분말의 제조방법 및 이를 이용한 연자성코어의 제조방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008148318A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Siemens Audiologische Technik Gmbh トランスポンダ識別を有する聴取装置及びその制御方法
WO2010131683A1 (ja) * 2009-05-12 2010-11-18 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 アンテナ装置
JP2010288242A (ja) * 2009-05-12 2010-12-24 Sony Chemical & Information Device Corp アンテナ装置
WO2013153673A1 (ja) * 2012-04-14 2013-10-17 新電元工業株式会社 電子部品搭載用配線基材、電子部品搭載用配線基材の製造方法、電子回路モジュール及びランド形成装置
JPWO2013153673A1 (ja) * 2012-04-14 2015-12-17 新電元工業株式会社 電子部品搭載用配線基材、電子部品搭載用配線基材の製造方法及び電子回路モジュール
KR20150001417A (ko) 2013-06-27 2015-01-06 엘지이노텍 주식회사 수신 안테나 및 이를 포함하는 무선 전력 수신 장치
KR102034231B1 (ko) * 2013-06-27 2019-10-18 엘지이노텍 주식회사 수신 안테나 및 이를 포함하는 무선 전력 수신 장치
CN114444624A (zh) * 2020-10-30 2022-05-06 菜鸟智能物流控股有限公司 传输线、天线、射频识别装置和识别设备

Also Published As

Publication number Publication date
US8268092B2 (en) 2012-09-18
EP1724708B1 (en) 2016-02-24
US20060266435A1 (en) 2006-11-30
US20100288418A1 (en) 2010-11-18
EP1724708A1 (en) 2006-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006310861A (ja) 無線識別アンテナ用磁性シート及びその製造方法、これを利用した無線識別アンテナ
KR100523313B1 (ko) 무선 식별 안테나용 압소바 및 이를 이용한 무선 식별안테나
KR100623518B1 (ko) 무선 식별 안테나용 자성시트 및 그 제조방법, 이를 이용한무선 식별 안테나
KR101707883B1 (ko) 하이브리드형 자기장 차폐시트 및 이를 구비하는 안테나 모듈
US10658870B2 (en) Combo antenna unit and wireless power receiving module comprising same
TWI246227B (en) Magnetic core member, antenna module, and mobile communication terminal having the same
TWI258710B (en) Antenna for reader/recorder and reader/recorder having the antenna
KR101197684B1 (ko) 자성시트, 자성시트와 일체화된 방사체 패턴을 구비한 무선 식별 안테나 및 그 제조방법
CN108292804B (zh) 多功能复合模块及包括其的便携式设备
JP2006245950A (ja) 磁芯部材、磁芯部材の製造方法、アンテナモジュール及びこれを備えた携帯情報端末
US10607770B2 (en) Shield unit for wireless charging and wireless power transmission module comprising same
JP2005340759A (ja) アンテナモジュール用磁芯部材、アンテナモジュールおよびこれを備えた携帯情報端末
JP2009105774A (ja) アンテナ回路及びその抵抗低減方法、並びにトランスポンダ
US20160056536A1 (en) Electromagnetic Wave Absorbing Sheet and Antenna Module Having Same
CN110178264B (zh) 天线模块
KR101362753B1 (ko) 무소결 페라이트 세라믹 후막을 이용한 전자파 차폐시트
JP2005269599A (ja) アンテナモジュール用磁芯部材およびその製造方法
JP2006262053A (ja) アンテナモジュール用磁芯部材、アンテナモジュール及びこれを備えた携帯情報端末
KR101331406B1 (ko) 리본 타입 자성시트
KR101909956B1 (ko) 단일 열압착을 이용한 안테나 모듈 제조 방법
JP2005277607A (ja) アンテナモジュール用磁芯部材の製造方法およびその製造用金型

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081105

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090603

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090608

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091006

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20091118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091118