JP2006310250A - 接点装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】可動鉄心の移動時に発生する振動を抑制することで動作音を低減する。
【解決手段】可動鉄心受け体16は磁性材料によって有底円筒形に形成され、底面中央を貫通する貫通孔16aに固定鉄心7の小径部7dが挿通されることにより、可動鉄心8の移動方向に沿って移動可能に固定鉄心7に取り付けられる。可動鉄心受け体16の底面と固定板11との間には衝撃吸収体17が配設されている。この衝撃吸収体17は可動鉄心受け体16の底面と固定板11の表面とに当接した状態で可動鉄心受け体16と固定板11との間に狭持される。可動鉄心8が可動鉄心受け体16と当たると固定鉄心7に対して可動鉄心受け体16が衝撃吸収体17に近付く向きに移動し、可動鉄心8が可動鉄心受け体16に当たることで発生する振動(衝撃)が衝撃吸収体17に吸収される。故に固定板11や継鉄15などの部材への振動の伝搬を抑制して動作音を低減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】可動鉄心受け体16は磁性材料によって有底円筒形に形成され、底面中央を貫通する貫通孔16aに固定鉄心7の小径部7dが挿通されることにより、可動鉄心8の移動方向に沿って移動可能に固定鉄心7に取り付けられる。可動鉄心受け体16の底面と固定板11との間には衝撃吸収体17が配設されている。この衝撃吸収体17は可動鉄心受け体16の底面と固定板11の表面とに当接した状態で可動鉄心受け体16と固定板11との間に狭持される。可動鉄心8が可動鉄心受け体16と当たると固定鉄心7に対して可動鉄心受け体16が衝撃吸収体17に近付く向きに移動し、可動鉄心8が可動鉄心受け体16に当たることで発生する振動(衝撃)が衝撃吸収体17に吸収される。故に固定板11や継鉄15などの部材への振動の伝搬を抑制して動作音を低減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、パワー負荷用のリレーや電磁開閉器等に好適な接点装置に関するものである。
図12は従来の接点装置の一例である封止接点装置を示す側面断面図である(例えば、特許文献1参照)。この封止接点装置は、封止接点部Aと駆動部Bとを備えて構成されている。
まず、封止接点部Aについて説明する。セラミックのような耐熱性材料により一面が開口する箱状の封止容器1が形成され、その底部の2箇所に貫通孔1aが設けられている。これらの貫通孔1a,1aに一部が挿通される固定端子2,2は、例えば銅系材料等により略多段有底円筒状に形成され、底側の一端部には固定接点2aが固着され、開口部側の他端部には鍔部2bが設けられている。また固定端子2は、その他端部が封止容器1から突出した状態で、鍔部2b付近が封止容器1にロウ付け等により気密接合される。さらに、固定端子2の開口部側から内方へ向かってねじ溝(図示せず)が形成されている。
可動接触子3は、例えば銅系材料等により平板状に形成され、固定接点2aと接離する間隔を有して両端部に可動接点3aが固着されている。可動接触子3の中央部には挿通孔3bが設けてあり、この挿通孔3bに絶縁材料により略丸棒状に形成された可動軸4の一端4aが挿通され且つかしめられることで可動軸4に可動接触子3が結合されている。なお、可動接触子3は後述する接圧ばね6によって可動接点3aが固定接点2aに接触する向き(図中上向き)に弾性付勢されている。また、可動軸4の他端4bには雄ねじ4cが切られている。
固定鉄心7は、一端部7aが細い略円柱状に形成されるとともに、可動軸4を挿通する挿通孔7bが軸方向に設けられている。この固定鉄心7は、後述する固定板11の挿通孔11aに挿通して一端部7aが固着され、他端部には挿通孔7bの内径よりも大きい内径を有した凹部7cが設けられている。略円柱状に形成された可動鉄心8は、可動軸4が挿通される挿通孔8aが軸方向に設けられている。この挿通孔8aには、可動軸4の雄ねじ4cと螺合して可動軸4と可動鉄心8との連結位置を可動軸4の軸方向に沿って可変とするための雌ねじ(図示せず)が切られている。この可動鉄心8は、その軸方向の一端側に固定鉄心7との対向面8bを有しており、その他端部に雌ねじの内径よりも大きい内径を有した凹部8cが設けられている。また、この可動鉄心8は、その外方面が後述するキャップ10の内周面に摺動する摺動面となっている。
復帰ばね9は、固定接点2aと可動接点3aの開離方向へ可動鉄心8を弾性付勢するものであって、固定鉄心7の挿通孔7bの内径よりも若干大きい内径を有した圧縮コイルばねからなり、固定鉄心7の挿通孔7bに挿通された可動軸4に外挿されて、その一端部が固定鉄心7の凹部7cに嵌まり込んで位置規制される。キャップ10は、非磁性材料により有底円筒状に形成され、その底部側に可動鉄心8を収納するとともに、その可動鉄心8の対向面8bに対向する固定鉄心7を開口部側に収納する。
固定板11は、鉄等の磁性金属材料により矩形状に形成され、後述する継鉄15に連結されて固定鉄心7及び可動鉄心8と共に磁気回路を形成する。この固定板11は、前述したように、固定鉄心7の一端部7aを固着する前に挿通する挿通孔11aが中央に設けられ、挿通孔11a付近がキャップ10に気密接合される。接合部材12は、金属材料により両端部に開口穴12aを有して筒状に形成され、一端部側の開口穴12aの内周縁が封止容器1の内方面よりも内側に位置するようになっている。接合部材12は、その一端部側で封止容器1の開口端部に気密接合されるとともに他端部側で固定板11に気密接合される。また、接合部材12は筒部途中が全周に渡って屈曲されており、開口穴12aの開口断面が一端部側よりも他端部側の方が大きく形成されている。そして、この接合部材12は、前述した封止容器1及び固定板11に気密接合されることによって固定接点2a及び可動接点3a並びに固定鉄心7及び可動鉄心8を収容するための気密空間を形成し、この気密空間が水素を主体とするガスが例えば2気圧程度でもって気密封止される。なお、圧縮コイルばねからなる接圧ばね6が、可動軸4に外挿された状態で固定板11と可動接触子3との間に介挿されて可動接触子3を弾性付勢している。
次に、駆動部Bについてを説明する。この駆動部Bは、固定鉄心7及び可動鉄心8並びに固定板11と共に電磁石装置を構成するものである。コイルボビン14にコイル巻線が巻回されることでコイル13が形成されている。継鉄15はコイル13を外囲するよう中央片及び両対向片でU字状に形成され、その中央片に貫通孔15aが設けられてなり、固定鉄心7及び可動鉄心8並びに固定板11と共に磁気回路をなす。そして、継鉄15が配設された状態では、前述したキャップ10の胴部が継鉄15と可動鉄心8との間に位置している。
上述のように構成される従来の封止接点装置は、以下のように動作する。コイル13の励磁前は可動接点3aが固定接点2aと所定の距離(接点ギャップ)を有して対向している。コイル13を励磁すると、可動鉄心8が固定鉄心7に吸引されて移動することにより、その可動鉄心8にねじ止めされて後に接着剤により固定された可動軸4が駆動されて、可動接点3aは、接点ギャップを徐々に小さくしてゆき、やがて固定接点2aに当接する。その後、ばね負荷は、接圧ばね6のばね負荷分だけ急に大きくなり、更に可動軸4が駆動されると、可動鉄心8は、オーバートラベル量だけ移動して、ばね負荷が更に大きくなる。この接点ギャップ及びオーバートラベル量の合計は、可動鉄心8のストロークとなっている。
また、コイル13の励磁が切られると、可動接触子3は、主として復帰ばね9の付勢力でもって復帰して逆に変位し、可動接点3aが固定接点2aから開離するとともに、可動鉄心8も所定の距離だけ復帰して元の状態に戻る。なお、復帰時に接点間に発生するアークは、図示しない磁気手段の磁場により可動接触子3の両端方向へ十分に引き伸ばされて消弧される。
特開平11−232986号公報
ところで上記従来例においては、コイル13の励磁によって移動した可動鉄心8が固定鉄心7と当たることで振動(衝撃)が発生し、その振動が固定板11や継鉄15などの部材へ伝搬されて可聴域の音波(以下、「動作音」と呼ぶ。)として空気中へ放射される場合があった。このような動作音は聴感上好ましくない音であるから、できるだけ低減することが望ましい。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、可動鉄心の移動時に発生する振動を抑制することで動作音が低減できる接点装置を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、固定接点を設けた固定端子と、固定接点に接離する可動接点を設けた可動接触子と、可動接触子が一端側に固定される棒状の可動軸と、可動軸の他端側に固定された可動鉄心と、可動軸に外挿されて可動接触子並びに可動鉄心と対向する固定鉄心と、固定鉄心と可動鉄心との間に磁気吸引力を発生させて可動鉄心を固定鉄心に当たる向きに移動させる電磁石装置と、可動鉄心と固定鉄心の間に介挿されて可動鉄心を固定鉄心から離れる向きに弾性付勢する復帰ばねとを備え、電磁石装置は、磁性材料からなり固定鉄心が固定される固定板と、固定板に連結され内部に固定鉄心及び可動鉄心を収納する継鉄と、励磁されたときに固定板から継鉄を介して可動鉄心と固定鉄心を通る磁束を発生させるコイルとを有する接点装置において、可動鉄心の移動方向に沿って移動可能に固定鉄心に取り付けられ、一端部が磁気吸引力によって移動した可動鉄心と当接する可動鉄心受け体と、可動鉄心受け体と固定板との間に配設され、可動鉄心受け体及び固定板に当接して可動鉄心が当たる際の衝撃を吸収する衝撃吸収体とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、可動鉄心受け体及び可動鉄心の一方の端面であって互いに対向し且つ当接する端面が可動鉄心の移動方向に対して略直交する平面からなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、可動鉄心受け体及び可動鉄心の一方の端面であって互いに対向し且つ当接する端面が可動鉄心の移動方向に対して傾斜した傾斜面からなることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、固定鉄心及び可動鉄心の一方の端面であって互いに対向する端面が可動鉄心の移動方向に対して略直交する平面からなることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明において、固定鉄心及び可動鉄心の一方の端面であって互いに対向する端面が可動鉄心の移動方向に対して傾斜した傾斜面からなることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、可動鉄心受け体に対向する衝撃吸収体の表面から1乃至複数の突起を突出させ、該突起の先端部で衝撃吸収体が可動鉄心受け体に当接することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、衝撃吸収体に対向する可動鉄心受け体の端面に1乃至複数の突起を突設し、該突起の先端部に衝撃吸収体が当接することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、固定板に対向する衝撃吸収体の表面から1乃至複数の突起を突出させ、該突起の先端部で衝撃吸収体が固定板に当接することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜5の何れかの発明において、衝撃吸収体に対向する固定板の端面に1乃至複数の突起を突設し、該突起の先端部に衝撃吸収体が当接することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜9の何れかの発明において、可動鉄心の移動方向に沿って固定鉄心と対向する可動鉄心受け体の部位に1乃至複数の突起を突設し、該突起の先端部に固定鉄心を当接することを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1〜9の何れかの発明において、可動鉄心の移動方向に沿って可動鉄心受け体と対向する固定鉄心の部位に1乃至複数の突起を突設し、該突起の先端部に可動鉄心受け体を当接することを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1〜9の何れかの発明において、可動鉄心の移動方向に沿って対向する固定鉄心と可動鉄心受け体との間にレシジュアルプレートを介装したことを特徴とする。
本発明によれば、可動鉄心が可動鉄心受け体に当たる際の衝撃が可動鉄心受け体と固定板との間に配設された衝撃吸収体によって吸収されるので、可動鉄心の移動時に発生する振動を抑制することで動作音が低減できるという効果がある。
以下、本発明を実施形態により詳細に説明する。但し、本発明の実施形態の基本構成は従来例と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
(実施形態1)
図1は本実施形態を示す側面断面図である。本実施形態は、可動鉄心8の移動方向(図1における上下方向)に沿って移動可能に固定鉄心7に取り付けられ、一端部が磁気吸引力によって移動した可動鉄心8と当接する可動鉄心受け体16と、可動鉄心受け体16と固定板11との間に配設され、可動鉄心受け体16及び固定板11に当接して可動鉄心8が当たる際の衝撃を吸収する衝撃吸収体17とを備えた点に特徴がある。
図1は本実施形態を示す側面断面図である。本実施形態は、可動鉄心8の移動方向(図1における上下方向)に沿って移動可能に固定鉄心7に取り付けられ、一端部が磁気吸引力によって移動した可動鉄心8と当接する可動鉄心受け体16と、可動鉄心受け体16と固定板11との間に配設され、可動鉄心受け体16及び固定板11に当接して可動鉄心8が当たる際の衝撃を吸収する衝撃吸収体17とを備えた点に特徴がある。
固定鉄心7は、固定板11の挿通孔11aの内径よりも小さい外径を有する小径部7dと、挿通孔11aの内径よりも大きい外径を有する大径部7eとを有し、固定板11の挿通孔11aに挿通された小径部7dの先端部分をかしめることにより、大径部7eがキャップ10内に収納された状態で固定板11に固定される。可動鉄心受け体16は磁性材料によって有底円筒形に形成され、底面中央を貫通する貫通孔16aに固定鉄心7の小径部7dが挿通されることにより、可動鉄心8の移動方向に沿って移動可能に固定鉄心7に取り付けられる。ここで可動鉄心受け体16の内径は固定鉄心7の大径部7eの外径とほぼ等しくしてあり、図1に示すように可動鉄心受け体16の内側に大径部7eが収納された状態では可動鉄心受け体16と大径部7eとがほぼ隙間なく接触している。
可動鉄心受け体16の底面と固定板11との間には衝撃吸収体17が配設されている。この衝撃吸収体17はシリコンゴムのような弾性材料によって円板状に形成され、中央に貫通した孔17aに固定鉄心7の小径部7dが挿通され且つ可動鉄心受け体16の底面と固定板11の表面(図1における下面)とに当接した状態で可動鉄心受け体16と固定板11との間に狭持される。
而して、コイル13の励磁によって生じる磁束が可動鉄心受け体16、固定鉄心7、固定板11、継鉄15、可動鉄心8を通ることで可動鉄心受け体16及び固定鉄心7と可動鉄心8との間に磁気吸引力がはたらき、この磁気吸引力により可動鉄心8が移動することで可動軸4を介して可動接触子3が駆動されて可動接点3aが固定接点2aと接触する。そして、移動した可動鉄心8が可動鉄心受け体16と当たると固定鉄心7に対して可動鉄心受け体16が衝撃吸収体17に近付く向き(図1における上向き)に移動し、可動鉄心8が可動鉄心受け体16に当たることで発生する振動(衝撃)が衝撃吸収体17に吸収されることになる。そのため、固定板11や継鉄15などの部材への振動の伝搬を抑制して動作音を低減することができる。また、衝撃吸収体17による磁気ギャップを必要としないため、磁気吸引力の低下が起こらない。
ところで本実施形態では、可動鉄心受け体16及び固定鉄心7と対向する可動鉄心8の対向面8b、並びにこの対向面8bに当接する可動鉄心受け体16の対向面16bと固定鉄心7の対向面7fを何れも可動鉄心8の移動方向(図1における上下方向)に対して直交する平面としているが、図2に示すように可動鉄心8の移動方向に対して傾斜した傾斜面16c,8dを可動鉄心受け体16及び可動鉄心8の各対向面16b,8bに形成してもよい。すなわち、対向面16b,8bが平面の場合には対向面16b,8bのどの位置でも対向面16bと8bとのギャップがほぼ均一となるが、傾斜面16c,8dを形成した場合には、対向面16b,8bとのギャップより傾斜面16c,8dとのギャップの方が小さくなることにより、可動鉄心8と固定鉄心7との間にはたらく磁気吸引力が増す。しかし、対向面16b,8bのギャップが小さくなると、トータルの磁束は対向面16b,8bが平面の場合と比較して同じであるが、対向面積が増えるために磁束密度が低下し、磁気吸引力が小さくなる。よって固定鉄心7に当接する直前の可動鉄心8の移動速度を低下させることができるから、可動鉄心8が固定鉄心7に当接したときに発生する振動を抑えることができるという利点がある。なお、図3に示すように固定鉄心7の対向面7f及びこれと対向する可動鉄心8の対向面8bに傾斜面7g,8dを形成したり、あるいは図4に示すように可動鉄心受け体16の対向面16b、固定鉄心7の対向面7f並びに可動鉄心8の対向面8b全てに傾斜面16c,7g,8dを形成しても同様の作用効果を奏し得るものである。
なお、本実施形態では、接点装置の一例として、固定接点並びに可動接点を収納して封止される封止容器を備えるような封止接点装置を例に挙げて説明したが、本実施形態の接点装置は、上記のような封止接点装置に限られるものではなく、固定接点並びに可動接点が気密に封止されてないものであってもよい。この点は、後述する実施形態2,3においても同様である。
(実施形態2)
本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
本実施形態は、図5に示すように可動鉄心受け体16の底面に対向する衝撃吸収体17の表面(図5における下面)から複数の突起17bを突出させ、これら複数の突起17bの先端部で衝撃吸収体17が可動鉄心受け体16に当接する点に特徴がある。
すなわち、実施形態1では衝撃吸収体17と可動鉄心受け体16の底面とを全面で当接させているため、衝撃吸収体17と可動鉄心受け体16との相対的な位置関係がずれた場合に衝撃吸収体17による衝撃吸収効果が低下する可能性があるが、上述のように複数の突起17bの先端部のみで当接させることにより、衝撃吸収体17と可動鉄心受け体16との相対的な位置関係がずれた場合でも衝撃吸収体17による衝撃吸収効果が低下することがなく、動作音を安定して低減できるという利点がある。なお、図6に示すように衝撃吸収体17に対向する可動鉄心受け体16の底面に複数の突起16dを突設し、これら複数の突起16dの先端部に衝撃吸収体17を当接させたり、図7に示すように固定板11に対向する衝撃吸収体17の表面(図7における上面)から複数の突起17bを突出させ、これら複数の突起17bの先端部に固定板11を当接させたり、あるいは、図8に示すように衝撃吸収体17に対向する固定板11に複数の突起11bを突設し、これら複数の突起11bの先端部に衝撃吸収体17を当接させても同様の作用効果を奏し得るものである。
(実施形態3)
本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して図示並びに説明を省略し、本実施形態の特徴となる構成についてのみ説明する。
本実施形態は、図9に示すように可動鉄心8の移動方向に沿って固定鉄心7の大径部7eと対向する可動鉄心受け体16の底面に複数の突起16eを突設し、これら複数の突起16eの先端部で固定鉄心7に当接させた点に特徴がある。
すなわち、コイル13を励磁したときに固定鉄心7の大径部7eと可動鉄心受け体16との間に磁路が形成され、可動鉄心受け体16に衝撃吸収体17から遠ざかる向き(図9における下向き)の磁気吸引力が作用するために衝撃吸収体17による衝撃吸収効果が低減されてしまう可能性があるが、上述のように複数の突起16eの先端部のみで固定鉄心7の大径部7eと可動鉄心受け体16とを当接させることにより、両者間の磁気抵抗を増大させて磁気吸引力を低下させることができ、その結果、衝撃吸収体17による衝撃吸収効果を向上することができるという利点がある。なお、図10に示すように固定鉄心7の大径部7eに複数の突起7hを突設し、これらの複数の突起7hの先端部で可動鉄心受け体16に当接させたり、あるいは図11に示すように固定鉄心7の大径部7eと可動鉄心受け体16との間に非磁性材料からなるレシジュアルプレート18を介装しても同様の作用効果を奏し得るものである。
1 封止容器
2a 固定接点
3 可動接触子
3a 可動接点
4 可動軸
6 接圧ばね
7 固定鉄心
7d 外鍔部
8 可動鉄心
9 復帰ばね
11 固定板
13 コイル
15 継鉄
16 可動鉄心受け体
17 衝撃吸収体
2a 固定接点
3 可動接触子
3a 可動接点
4 可動軸
6 接圧ばね
7 固定鉄心
7d 外鍔部
8 可動鉄心
9 復帰ばね
11 固定板
13 コイル
15 継鉄
16 可動鉄心受け体
17 衝撃吸収体
Claims (12)
- 固定接点を設けた固定端子と、固定接点に接離する可動接点を設けた可動接触子と、可動接触子が一端側に固定される棒状の可動軸と、可動軸の他端側に固定された可動鉄心と、可動軸に外挿されて可動接触子並びに可動鉄心と対向する固定鉄心と、固定鉄心と可動鉄心との間に磁気吸引力を発生させて可動鉄心を固定鉄心に当たる向きに移動させる電磁石装置と、可動鉄心と固定鉄心の間に介挿されて可動鉄心を固定鉄心から離れる向きに弾性付勢する復帰ばねとを備え、電磁石装置は、磁性材料からなり固定鉄心が固定される固定板と、固定板に連結され内部に固定鉄心及び可動鉄心を収納する継鉄と、励磁されたときに固定板から継鉄を介して可動鉄心と固定鉄心を通る磁束を発生させるコイルとを有する接点装置において、可動鉄心の移動方向に沿って移動可能に固定鉄心に取り付けられ、一端部が磁気吸引力によって移動した可動鉄心と当接する可動鉄心受け体と、可動鉄心受け体と固定板との間に配設され、可動鉄心受け体及び固定板に当接して可動鉄心が当たる際の衝撃を吸収する衝撃吸収体とを備えたことを特徴とする接点装置。
- 可動鉄心受け体及び可動鉄心の一方の端面であって互いに対向し且つ当接する端面が可動鉄心の移動方向に対して略直交する平面からなることを特徴とする請求項1記載の接点装置。
- 可動鉄心受け体及び可動鉄心の一方の端面であって互いに対向し且つ当接する端面が可動鉄心の移動方向に対して傾斜した傾斜面からなることを特徴とする請求項1記載の接点装置。
- 固定鉄心及び可動鉄心の一方の端面であって互いに対向する端面が可動鉄心の移動方向に対して略直交する平面からなることを特徴とする請求項1又は2記載の接点装置。
- 固定鉄心及び可動鉄心の一方の端面であって互いに対向する端面が可動鉄心の移動方向に対して傾斜した傾斜面からなることを特徴とする請求項1又は2記載の接点装置。
- 可動鉄心受け体に対向する衝撃吸収体の表面から1乃至複数の突起を突出させ、該突起の先端部で衝撃吸収体が可動鉄心受け体に当接することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の接点装置。
- 衝撃吸収体に対向する可動鉄心受け体の端面に1乃至複数の突起を突設し、該突起の先端部に衝撃吸収体が当接することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の接点装置。
- 固定板に対向する衝撃吸収体の表面から1乃至複数の突起を突出させ、該突起の先端部で衝撃吸収体が固定板に当接することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の接点装置。
- 衝撃吸収体に対向する固定板の端面に1乃至複数の突起を突設し、該突起の先端部に衝撃吸収体が当接することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の接点装置。
- 可動鉄心の移動方向に沿って固定鉄心と対向する可動鉄心受け体の部位に1乃至複数の突起を突設し、該突起の先端部に固定鉄心を当接することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の接点装置。
- 可動鉄心の移動方向に沿って可動鉄心受け体と対向する固定鉄心の部位に1乃至複数の突起を突設し、該突起の先端部に可動鉄心受け体を当接することを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の接点装置。
- 可動鉄心の移動方向に沿って対向する固定鉄心と可動鉄心受け体との間にレシジュアルプレートを介装したことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の接点装置。
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-
2005
- 2005-09-02 JP JP2005255399A patent/JP2006310250A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
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---|---|---|---|---|
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