本発明は、飲食店などの施設へ訪れる際に、利用者がその施設をすぐに利用できる可能性を高めることを目的とする施設検索システムに関する。
利用者が、外出先で飲食店などの施設を利用する場合には、インターネットなどを用いて検索し、住所や地図情報などを取得することによって訪れることが多い。その場合には、事前に電話などにより飲食店に空席があるかを確認してから訪れることもある。これは確認せずに飲食店に訪れた時に、混雑している場合には待ち時間が発生し時間が無駄になってしまうからである。
下記特許文献1乃至特許文献3では、飲食店の空席情報をインターネットを介して提供するシステムが開示されている。
特開2004−326500号公報
特開2003−122996号公報
特開2002−279262号公報
上述した発明に記載のシステムを利用した場合や電話などで確認する場合、その時点での空席情報を把握できる点では有益である。しかし利用者はその時点での空席を知ることが出来たとしても、まだ飲食店には到着していない為、その間に第三者が飲食店を訪れて、満席になる事態も想定される。従って、利用者としては空席だと思って飲食店を訪れたとしても、実際にはその間に第三者が来店したことによって満席になってしまい、すぐには着席できない場合もある。
特に第三者も利用者と同様にインターネットなどでその飲食店の情報を検索していた場合、利用者と全く同じ行動を取ることも多い。第三者が先に飲食店に到着してしまうと、折角、空席を事前に確認していても、着席できない事態が現実に起こることも想定される。このような事態が頻発すると、空席情報を提供する飲食店自体の信頼問題にもなりかねない。
飲食店などの空席情報を提供することは利用者にとって有益な反面、このような問題点を生じさせている。従って、利用者が検索後、当該飲食店に移動している間に、同様に第三者が検索し先に来店してしまう、といった事態を防ぐことが求められている。
本発明者は上記問題点に鑑み、飲食店の情報を検索後、所定の操作をすることによって、第三者が飲食店の検索を行った場合に、その飲食店の情報が検索されないようにする、或いは検索されても下位の優先順位で表示されるようにすることで、上記問題点の解決を図る施設検索システムを発明した。
請求項1の発明は、第1の利用者が利用する第1の端末との間、第2の利用者が利用する第2の端末との間で情報の送受信が各々可能であって、利用者が利用する端末から受信した検索条件に該当する施設を検索する施設検索システムであり、前記施設検索システムは、前記施設に関する情報を記憶する施設情報記憶手段と、前記施設の検索条件を前記利用者の端末から受信し、前記施設情報記憶手段から前記検索条件に該当する施設を検索結果として取得する検索手段と、前記検索手段で取得した検索結果に対して所定の基準で並べ替えを行う制御手段と、を有しており、前記検索手段は、前記検索条件を前記第1の端末から受信して前記施設情報記憶手段から前記検索結果を取得し、前記制御手段に於いて前記取得した検索結果の並べ替えを行い、前記並べ替えた検索結果を前記検索手段が前記第1の端末に送信し、前記検索結果に於ける前記第1の利用者により選択された施設にこれから行くことを示す情報を、前記検索手段が前記第1の端末から受信した場合には、前記制御手段に対して、前記選択された施設について所定時間内に於いて検索結果から除外する又は検索しにくくする指示を渡し、前記検索手段は、前記検索条件を前記第2の端末から受信して前記施設情報記憶手段から前記検索結果を取得し、前記検索結果に前記選択された施設が含まれている場合であって、前記所定時間内ならば、前記制御手段は、前記選択された施設について検索結果から除外する又は検索しにくくする制御を行った上で並べ替えを行い、前記並べ替えた検索結果を前記検索手段が前記第2の端末に送信する、施設検索システムである。
本発明のように構成することで、第1の利用者が選択した施設については、所定時間内であれば第三者(第2の利用者)が検索をした検索結果に含まれていたとしても、その施設が表示されない、或いは後順位で表示されることとなる。これによって、第三者がその施設を選択する可能性が低くなり、第1の利用者は、従来よりも高い確率でその施設をすぐに利用することが出来る。
請求項2の発明は、第1の利用者が利用する第1の端末との間、第2の利用者が利用する第2の端末との間で情報の送受信が各々可能であって、利用者が利用する端末から受信した検索条件に該当する施設を検索する施設検索システムであり、前記施設検索システムは、前記施設に関する情報を記憶する施設情報記憶手段と、前記利用者の端末の現在位置情報を取得する現在位置取得手段と、前記施設の検索条件を前記利用者の端末から受信し、前記施設情報記憶手段から前記検索条件に該当する施設を検索結果として取得する検索手段と、前記検索手段で取得した検索結果に対して所定の基準で並べ替えを行う制御手段と、指定された地点間の経路探索を行う経路探索手段と、を有しており、前記現在位置取得手段は、前記第1の端末の現在位置情報を取得し、前記検索手段は、前記検索条件を前記第1の端末から受信して前記施設情報記憶手段から前記検索結果を取得し、前記制御手段に於いて前記取得した検索結果の並べ替えを行い、前記並べ替えた検索結果を前記検索手段が前記第1の端末に送信し、前記検索結果に於ける前記第1の利用者により選択された施設にこれから行くことを示す情報を、前記検索手段が前記第1の端末から受信した場合には、前記現在位置情報から前記選択された施設までの経路探索を前記経路探索手段に於いて行い、前記検索手段は、前記制御手段に対して、前記選択された施設について、所定時間内又は前記経路探索手段で探索した前記現在位置から前記選択された施設までの所要時間内に於いて、検索結果から除外する又は検索しにくくする指示を渡し、前記検索手段は、前記検索条件を前記第2の端末から受信して前記施設情報記憶手段から前記検索結果を取得し、前記検索結果に前記選択された施設が含まれている場合であって、前記所定時間内又は前記所要時間内ならば、前記制御手段は、前記選択された施設について検索結果から除外する又は検索しにくくする制御を行った上で並べ替えを行い、前記並べ替えた検索結果を前記検索手段が前記第2の端末に送信する、施設検索システムである。
本発明のように構成しても請求項1の発明と同様の効果を得ることが出来る。また本発明では、利用者が利用する端末の現在位置情報を取得しているので、そこから選択した施設までの所要時間を算出することが可能となる。そこでその所要時間内又は所定時間内であれば第三者(第2の利用者)が検索をした検索結果に含まれていたとしても、その施設が表示されない、或いは後順位で表示されるようにすることができる。これによって検索除外或いは検索しにくくなる時間を的確にすることが出来る。施設にとっては検索されない、或いは検索しにくくなる時間が長いと売り上げにも影響するので、このように的確な時間とすることで、この問題も解消することが出来る。
請求項3の発明は、前記検索結果から除外する指示は、前記選択された施設について前記検索手段で取得した検索結果の並べ替えの対象から除外する指示、である施設検索システムである。
請求項4の発明は、前記検索しにくくする指示は、前記選択された施設について前記検索手段で取得した検索結果の並べ替えの際に、その優先順位を繰り下げる、或いは所定の優先順位にする指示、である施設検索システムである。
具体的にはこれらの発明に記載のような指示であると良い。
請求項5の発明は、前記制御手段に於ける検索結果から除外する制御は、前記選択された施設について前記検索手段で取得した検索結果の並べ替えの対象から除外する制御をし、前記検索結果に於ける前記選択された施設以外の施設について並べ替えを行う、施設検索システムである。
本発明の制御を行うことによって、第三者は、第1の利用者が選択した施設については所定時間又は所要時間内は検索結果として取得できなくなる。これによって、第三者が当該施設を利用できる可能性が高まる。
請求項6の発明は、前記制御手段に於ける検索しにくくする制御は、前記選択された施設について付加条件を課すことでその優先順位を繰り下げる制御をし、前記検索結果の並べ替えを行う、施設検索システムである。
上述の発明のように、施設が検索結果として出されないと、第1の利用者にとっては非常に有益であるが、施設にとっては機会の喪失にあたる。そこでこの両者の利益を衡量し、前記選択された施設について付加条件を課すことで、後順位で表示をすることとすることが出来る。例えば何もしないと第1番目の検索結果として表示される飲食店について、駅からの実際の距離に、付加条件として所定の距離を加算し、その距離で並べ替えを行うことで、実際よりも後順位で表示されることとなる。これによって第三者は選択された飲食店の情報を取得することは出来るが、その飲食店を選択するまでに他の先に表示されている飲食店を選択する可能性が高まる。これによって利用者及び飲食店双方の最低限の利益が確保される。
請求項7の発明は、前記制御手段に於ける検索しにくくする制御は、前記選択された施設について所定の優先順位に繰り下げる制御をし、前記検索結果の並べ替えを行う、施設検索システムである。
本発明では請求項6の発明のように付加条件を課すのではなく、所定の優先順位(例えば最後)として繰り下げる制御をしても良い。これによっても同様の効果を得られる。
請求項8の発明は、前記制御手段は、前記所定時間又は前記所要時間が経過したら前記指示を解除する、施設検索システムである。
本発明によって、所定時間又は所要時間が経過したら通常の並べ替え制御に戻ることが出来る。
請求項9の発明は、前記施設情報記憶手段は、前記施設の空席情報を記憶しており、前記施設検索システムは、更に、前記施設が利用する施設端末から前記施設の空席情報を受信して前記施設情報記憶手段に記憶させる空席情報受付手段を有しており、前記制御手段は、前記検索手段に於いて取得した検索結果について前記空席情報が満席であることを示す情報かを検索し、満席である場合には、前記施設について並べ替えの対象から除外する、或いは優先順位を繰り下げ、その結果に対して所定の基準で並べ替えを行う、施設検索システムである。
施設からその空席情報を受け付けても良い。これによって、満席の施設の情報を検索した利用者に対して送信せずに済む。
請求項10の発明は、前記所定時間は、各施設毎に一律の時間、各施設毎に定められた時間、又は所定の料金を支払った施設については通常よりも短い時間、のいずれかで設定されている、施設検索システムである。
所定時間は、どのように設定されても良いが、本発明のように設定されていると良い。
本発明によって、利用者が所定の操作をすることによって、第三者が飲食店の検索を行った場合であっても、その飲食店の情報が検索されないようになる、或いは検索されても下位の優先順位で表示される。その為、第三者がその飲食店の情報を取得する機会が繰り下げられるので、利用者としては空席でその飲食店を利用できる可能性が高まる。これによって飲食店の信頼性を損なう可能性も減る。また結果的に飲食店は確実に利用者を自店の客としてつかまえることが出来る。
本発明の施設検索システム1のシステム構成の一例を図1、図3、図5、図7のシステム構成図を用いて説明する。施設検索システム1は、インターネット等のネットワーク4を介して、当該飲食店等の施設の利用者Aが利用する端末(コンピュータ端末の他、携帯電話、PHS、PDA等の携帯端末も含む)との間、第三者Bが利用する端末(コンピュータ端末の他、携帯電話、PHS、PDA等の携帯端末も含む)との間で、情報の送受信が各々可能である。
本発明の施設検索システム1は、CPUなどの演算処理装置、RAMやハードディスクなどの記憶装置を有するコンピュータ端末(サーバも含む)上でその処理が実現される。施設検索システム1を実現するプログラムは、当該コンピュータ端末のハードディスクに記録されており、それが所定の操作がされることによってRAMなどに読み込まれ、その機能(手段)を演算処理装置で実行することで、処理が行われる。そしてその処理に用いる記憶手段として記憶する情報は、データベースやデータファイルなどの各種のファイル保存形式でRAMやハードディスクなどの記憶装置に記憶されており、その処理の際に適宜読み出されることで処理が行われる。また処理結果もRAMやハードディスクなどの記憶装置に書き出され、適宜記憶される。
本発明の施設検索システム1は、例えば以下の4つの実施態様で具体的に説明される。第1に、利用者からすぐに飲食店等の施設に行くことを決定する情報を受信し、それにより所定時間、第三者から当該飲食店等の施設を検索しにくくする場合(実施例1)、第2に、利用者からすぐに飲食店等の施設に行くことを決定する情報と現在位置情報とを受信し、現在位置から飲食店等の施設までの移動に要する想定時間に於いて、第三者から当該飲食店等の施設を検索しにくくする場合(実施例2)、第3に、第1の場合に於いて更に飲食店等の施設から空席情報を受け付ける場合(実施例3)、第4に、第2の場合に於いて更に飲食店等の施設から空席情報を受け付ける場合(実施例4)である。以下では4つの実施例に分けて説明する。
尚、本発明の施設検索システム1は、飲食店に限らず、例えば宿泊施設や遊戯施設、その他の各種施設に同様に用いることが出来るが、以下の実施例では施設として飲食店の場合を説明する。従って、飲食店と記載してある箇所は施設と読み替えられる。
本実施例に於ける施設検索システム1のシステム構成の一例を図1のシステム構成図を用いて説明する。本実施例の施設検索システム1は、施設情報記憶手段5と検索手段6と制御手段7とを有している。
施設情報記憶手段5は、利用者に対して飲食店が提供する飲食店に関する情報を記憶する手段である。飲食店に関する情報としては、飲食店の名称、住所、電話番号、電子メールアドレス、URL、メニュー、価格帯、地図情報、位置情報などがある。
検索手段6は、利用者の端末A2から飲食店の検索要求と検索条件とを受信し、その検索条件に該当する飲食店を施設情報記憶手段5から取得する。そして並べ替えを制御手段7で行い、その結果を利用者の端末A2に対してネットワーク4を介して送信する手段である。
制御手段7は、検索手段6が施設情報記憶手段5から取得した検索結果について、所定の方法で並べ替えを行い、並べ替えた結果を検索手段6に渡す手段である。この並べ替えは、予め定められた優先順位又は利用者が指定した優先順位に基づいて様々な方法で行える。例えば価格の低い順番、駅から近い順番、五十音順などがあるが、任意の優先順位を定めることが出来る。
また制御手段7は、利用者の端末A2から、選択した一の飲食店について「すぐに行く」ことを示す情報を受信した場合には、所定時間内、その飲食店の優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外する制御を行う。これによって、例えば利用者Aが飲食店Xについて「すぐに行く」ことを選択し、利用者Aの端末A2からその情報を受信した場合には、所定時間内、その飲食店Xの優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外する制御を行う。これによって、第三者Bが飲食店Xを含む検索を行った場合に、制御手段7は、飲食店Xの優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外するので、検索手段6が第三者Bの端末B3に検索結果を送信する際には、飲食店Xが後順位で表示される、或いは表示されないこととなる。
次に本実施例の施設検索システム1の処理プロセスの一例を図2のフローチャートと図1のシステム構成図とを用いて説明する。
まず利用者Aは所定の方法により、自らが利用する端末A2を操作して、飲食店の情報を提供する施設検索システム1にアクセスする。そして料理のジャンルや飲食店の場所、価格帯等の諸々の検索条件を入力することで、端末A2から施設検索システム1に検索条件と検索要求が送信される。それらを施設検索システム1の検索手段6で受信する。
検索手段6は、端末A2から受信した検索条件を満たす飲食店の情報があるかを施設情報記憶手段5から検索する(S100)。検索条件を満たす飲食店の情報がある場合には、その検索結果を制御手段7は検索手段6から受け取り、所定の方法で並べ替えを行う(S110)。一方、検索条件を満たす飲食店の情報がない場合には、検索手段6は、該当する飲食店の情報がないことを端末A2に送信する。
S110に於ける並べ替えは、予め定められた優先順位又は利用者が指定した優先順位に基づいて様々な方法で行える。例えば価格の低い順番、駅から近い順番、五十音順などがあるが、任意の優先順位を定めることが出来る。
例えば検索結果として、「I酒場」(駅から200m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「G屋本店」(駅から120m)、「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「H家」(駅から135m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)があった場合には、制御手段7は、これらの9店舗を予め定められた順番で並べ替えを行う。例えばここでは優先順位として、駅から近い順番に並べ替えるとする。そうすると「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)、「G屋本店」(駅から120m)、「H家」(駅から135m)、「I酒場」(駅から200m)、の順番になり、これを検索結果の並べ替えの結果として検索手段6に渡す。
検索手段6は、制御手段7で並べ替えた検索結果を端末A2に送信する(S120)。ここで送信する検索結果の画面を図9に示す。
利用者Aはこの検索結果の画面から、自分が利用したいと考える飲食店の情報を閲覧し、一の飲食店に今すぐ行くことを決定する(S130)。例えば図9で「A屋神田錦町店」を選択すると、図10に示すような「A屋神田錦町店」の詳細情報の画面が端末A2で表示されるので、図10の詳細情報の画面から「今すぐ行く」ことを選択する。
利用者Aが端末A2で「今すぐ行く」ことを選択したことを示す情報は、端末A2から施設検索システム1に送信される。施設検索システム1の検索手段6は、その情報を受信すると、制御手段7に対して、その飲食店を一時的に並べ替えの対象から外す、或いは優先順位を繰り下げる指示を渡す(S140)。
例えばここでは「A屋神田錦町店」が選択されているので、利用者Aが「A屋神田錦町店」に「今すぐ行く」ことを選択した情報を検索手段6で受信すると、検索手段6は、制御手段7に対して、所定時間、「A屋神田錦町店」が並べ替えの対象から外されるように、或いは優先順位を繰り下げるように制御する指示を制御手段7に渡す。
並べ替えの対象から外される指示を制御手段7が受け取った場合には、利用者Aが「A屋神田錦町店」を「今すぐ行く」ことを選択した情報を受信した後、所定時間に於いては、第三者Bが同様の検索条件で飲食店の検索を行ったときに、例えば検索手段6が利用者Aの上記検索結果と同様の検索結果を施設情報記憶手段5から取得(「I酒場」(駅から200m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「G屋本店」(駅から120m)、「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「H家」(駅から135m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m))した場合であっても、本来ならば「A屋神田錦町店」が駅から最も近いので制御手段7に於ける並び替えに於いて最上位となるが、上記指示を受け取っているので、「A屋神田錦町店」は並び替えの対象から除外され、次に駅に近い「Bそば小川町店」が並び替えの最上位となる。そしてその結果を検索手段6が端末B3に送信するので、図11に示すような検索結果の画面を第三者Bは閲覧することが出来る。
また優先順位を繰り下げるように制御する指示を制御手段7が受け取った場合には、検索手段6の検索結果に対して、優先順位に於ける付加条件を当該店舗に課する制御を行う。例えば駅からの距離に200mを加算する。
そうすると、「A屋神田錦町店」の実際の駅からの距離は10mであるので、検索結果が上記と同様の場合には並び替えに於いて最上位となるが、この付加条件が課されるので、並び替えの優先順位の判断基準に於いては駅からの距離が210mであるとして判断される。そうすると制御手段7に於ける上述の検索結果の並び替えは、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)、「G屋本店」(駅から120m)、「H家」(駅から135m)、「I酒場」(駅から200m)、「A屋神田錦町店」(駅から210m(実際は10mだが200mの付加条件が課されている)となる。そしてその結果を検索手段6が端末B3に送信するので、図12に示すような検索結果の画面を第三者Bは閲覧することが出来る。
そして制御手段7は、検索手段6から上記飲食店を一時的に並べ替えの対象から外す、或いは優先順位を繰り下げる指示を受け取ってから所定時間経過したら、その指示を解除し、通常通りの優先順位で並べ替えの処理を行う(S150)。
次に、利用者からすぐに飲食店に行くことを決定する情報と現在位置情報とを受信し、現在位置から飲食店までの移動に要する所要時間に於いて、第三者から当該飲食店を検索しにくくする場合を説明する。尚、本実施例では利用者Aの端末A2の現在位置情報を施設検索システム1で用いるので、端末A2は、GPSやPHSの位置測位システムにより現在位置情報を施設検索システム1に送信することが出来る端末である。
本実施例に於ける施設検索システム1のシステム構成の一例を図3のシステム構成図を用いて説明する。本実施例の施設検索システム1は、施設情報記憶手段5と検索手段6と制御手段7と現在位置取得手段9と経路探索手段8と経路探索情報記憶手段10とを有している。
施設情報記憶手段5は、利用者に対して飲食店が提供する飲食店に関する情報を記憶する手段である。飲食店に関する情報としては、飲食店の名称、住所、電話番号、電子メールアドレス、URL、メニュー、価格帯、地図情報、位置情報などがある。
検索手段6は、利用者の端末A2から飲食店の検索要求と検索条件とを受信し、その検索条件に該当する飲食店を施設情報記憶手段5から取得する。そして並べ替えを制御手段7で行い、その結果を利用者の端末A2に対してネットワーク4を介して送信する手段である。
検索手段6は、検索条件として利用者Aの端末A2の現在位置情報を条件として付加しても良い。これによって利用者Aの端末A2の付近に位置する飲食店を検索することが出来る。
制御手段7は、検索手段6が施設情報記憶手段5から取得した検索結果について、所定の方法で並べ替えを行い、並べ替えた結果を検索手段6に渡す手段である。この並べ替えは、予め定められた優先順位又は利用者が指定した優先順位に基づいて様々な方法で行える。例えば価格の低い順番、駅から近い順番、五十音順などがあるが、任意の優先順位を定めることが出来る。
また制御手段7は、利用者の端末A2から、選択した一の飲食店について「すぐに行く」ことを示す情報を受信した場合には、所定時間内或いは利用者Aが現在位置から選択した飲食店に到達する時間内、その飲食店の優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外する制御を行う。これによって、例えば利用者Aが飲食店Xについて「すぐに行く」ことを選択し、利用者Aの端末A2からその情報を受信した場合には、所定時間内、その飲食店Xの優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外する制御を行う。これによって、第三者Bが飲食店Xを含む検索を行った場合に、制御手段7は、飲食店Xの優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外するので、検索手段6が第三者Bの端末B3に検索結果を送信する際には、飲食店Xが後順位で表示される、或いは表示されないこととなる。
現在位置取得手段9は、GPS等により端末の現在位置情報を取得する手段である。GPSを用いた測位方式には、端末独自にGPSの衛星信号を受信・解析して現在位置を求めるAutonomous方式、現在位置の演算などを所定のサーバに依存するA-GPS方式、GPS衛星の軌道情報などの最小限のサポートを所定のサーバから受けるMS-BASED方式などがあるが、いずれの方法であっても良い。A-GPS方式やMS-BASED方式などのように、現在位置情報の取得に、所定のサーバを利用する場合には、現在位置取得手段9は、そのサーバから現在位置情報を取得しても良いし、利用者Aの端末A2から取得しても良い。更に、GPS等を用いずに、例えば携帯電話やPHSの位置特定サービスを利用することで、端末A2の現在位置情報を取得しても良い。
経路探索手段8は、指定された地点間の経路探索を行う手段であって、利用者Aの端末A2の現在位置情報と利用者Aが選択した飲食店の位置情報とにより、利用者Aの現在位置から利用者Aが選択した飲食店までの経路(場合によっては所要時間も)を、経路探索情報記憶手段10に記憶する経路探索情報に基づいて算出する手段である。この経路探索には様々な方法を用いることが出来、例えば特開2001−298765号公報による「ポテンシャルによるラベル確定法」、「ラベル確定法」を利用することが出来るが、これらに限定されるものではない。
経路探索情報記憶手段10は、指定された地点間の経路探索を行うための地図情報や時刻表情報を記憶している手段である。
次に本実施例の施設検索システム1の処理プロセスの一例を図4のフローチャートと図3のシステム構成図とを用いて説明する。
まず利用者Aは所定の方法により、自らが利用する端末A2に備えられたナビゲーション装置を起動する。この際の画面を図13に示す。図13の画面から「周辺検索」を選択すると、図14に示すような周辺検索用の画面が表示される。そして利用者Aは飲食店を検索することを欲するので、「グルメ」を選択すると、GPS等により利用者Aの端末A2の現在位置情報を測位する。端末A2は、GPSによりその現在位置を測位したら、現在位置情報を施設検索システム1に送信し、現在位置情報取得手段は、それを受信する(S200)。尚、GPSによる測位のタイミングは如何なるタイミングで行われても良い。
図14に示した周辺検索用の画面から「グルメ」を選択すると、図15に示すような「グルメ」のうちどのカテゴリであるかを選択する画面が端末A2で表示され、利用者Aが利用したい飲食店のカテゴリを選択する。ここでは「居酒屋」を選択したとする。そうすると、検索手段6は、「居酒屋」のカテゴリの中から、現在位置取得手段9で受信した現在位置情報に基づいて、利用者Aの周辺に位置する(例えば利用者Aを中心として半径2km以内に位置する)飲食店の情報を施設情報記憶手段5から取得する(S210)。この場合には利用者の現在位置情報(飲食店の位置)とカテゴリが検索条件になっているといえるが、それ以外の検索条件、例えば価格帯などを検索条件に付加することもできる。
そして検索条件を満たす飲食店の情報がある場合には、制御手段7は、その検索結果を検索手段6から受け取り、所定の方法で並べ替えを行う(S220)。一方、検索条件を満たす飲食店の情報がない場合には、検索手段6は、該当する飲食店の情報がないことを端末A2に送信する。
S220に於ける並べ替えは、予め定められた優先順位又は利用者が指定した優先順位に基づいて様々な方法で行える。例えば価格の低い順番、駅から近い順番、五十音順などがあるが、任意の優先順位を定めることが出来る。
例えば検索結果として、「I酒場」(駅から200m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「G屋本店」(駅から120m)、「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「H家」(駅から135m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)があった場合には、制御手段7は、これらの9店舗を予め定められた順番で並べ替えを行う。例えばここでは優先順位として、駅から近い順番に並べ替えるとする。そうすると「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)、「G屋本店」(駅から120m)、「H家」(駅から135m)、「I酒場」(駅から200m)、の順番になり、これを検索結果の並べ替えの結果として検索手段6に渡す。
検索手段6は、制御手段7で並べ替えた検索結果を端末A2に送信する(S230)。ここで送信する検索結果の画面を図9に示す。
利用者Aはこの検索結果の画面から、自分が利用したいと考える飲食店の情報を閲覧し、一の飲食店に今すぐ行くことを決定する(S240)。例えば図9で「A屋神田錦町店」を選択すると、図10に示すような「A屋神田錦町店」の詳細情報の画面が端末A2で表示されるので、図10の詳細情報の画面から「今すぐ行く」ことを選択する。
そうすると利用者Aの端末A2では、図16に示すように、利用者Aの現在位置から「A屋神田錦町店」までの経路探索を行うかの確認画面を表示する。そして「ルート案内開始」を選択することによって、経路探索手段8が、利用者Aの現在位置情報と「A屋神田錦町店」の位置情報とにより、経路探索情報記憶手段10に記憶した地図情報、時刻表情報などに基づいて利用者Aの現在位置から「A屋神田錦町店」までの経路探索を行う(S250)。この際に端末に表示される画面の一例が図17である。
利用者Aが端末A2で「今すぐ行く」ことを選択したことを示す情報は、端末A2から施設検索システム1に送信される。施設検索システム1の検索手段6は、その情報を受信すると、制御手段7に対して、その飲食店を一時的に並べ替えの対象から外す、或いは優先順位を繰り下げる指示を渡す(S260)。またこのような経路探索と併せて、経路探索手段8は、利用者Aの現在位置から目的地である「A屋神田錦町店」までの所要時間を算出する。
例えばここでは「A屋神田錦町店」が選択されているので、利用者Aが「A屋神田錦町店」に「今すぐ行く」ことを選択した情報を検索手段6で受信すると、検索手段6は、制御手段7に対して、利用者Aが目的地である「A屋神田錦町店」に到着されると予想される所要時間、「A屋神田錦町店」が並べ替えの対象から外されるように、或いは優先順位を繰り下げるように制御する指示を制御手段7に渡す。
並べ替えの対象から外される指示を制御手段7が受け取った場合には、利用者Aが「A屋神田錦町店」を「今すぐ行く」ことを選択した情報を受信した後、所要時間に於いては、第三者Bが同様の検索条件で飲食店の検索を行ったときに、例えば検索手段6が利用者Aの上記検索結果と同様の検索結果を施設情報記憶手段5から取得(「I酒場」(駅から200m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「G屋本店」(駅から120m)、「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「H家」(駅から135m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m))した場合であっても、本来ならば「A屋神田錦町店」が駅から最も近いので制御手段7に於ける並び替えに於いて最上位となるが、上記指示を受け取っているので、「A屋神田錦町店」は並び替えの対象から除外され、次に駅に近い「Bそば小川町店」が並び替えの最上位となる。そしてその結果を検索手段6が端末B3に送信するので、図11に示すような検索結果の画面を第三者Bは閲覧することが出来る。
また優先順位を繰り下げるように制御する指示を制御手段7が受け取った場合には、検索手段6の検索結果に対して、優先順位に於ける付加条件を当該店舗に課する制御を行う。例えば駅からの距離に200mを加算する。
そうすると、「A屋神田錦町店」の実際の駅からの距離は10mであるので、検索結果が上記と同様の場合には並び替えに於いて最上位となるが、この付加条件が課されるので、並び替えの優先順位の判断基準に於いては駅からの距離が210mであるとして判断される。そうすると制御手段7に於ける上述の検索結果の並び替えは、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)、「G屋本店」(駅から120m)、「H家」(駅から135m)、「I酒場」(駅から200m)、「A屋神田錦町店」(駅から210m(実際は10mだが200mの付加条件が課されている)。となる。そしてその結果を検索手段6が端末B3に送信するので、図12に示すような検索結果の画面を第三者Bは閲覧することが出来る。
そして制御手段7は、検索手段6から上記飲食店を一時的に並べ替えの対象から外す、或いは優先順位を繰り下げる指示を受け取ってから所要時間経過したら、その指示を解除し、通常通りの優先順位で並べ替えの処理を行う(S270)。
次に、実施例1の場合に於いて、更に飲食店から空席情報を受け付ける場合を説明する。本実施例に於ける施設検索システム1のシステム構成の一例を図5のシステム構成図を用いて説明する。本実施例の施設検索システム1は、施設情報記憶手段5と検索手段6と制御手段7と空席情報受付手段11とを有している。
施設情報記憶手段5は、利用者に対して飲食店が提供する飲食店に関する情報を記憶する手段である。飲食店に関する情報としては、飲食店の名称、住所、電話番号、電子メールアドレス、URL、メニュー、価格帯、地図情報、位置情報、各飲食店に於ける空席情報などがある。空席情報は、飲食店の利用状況を示す情報であれば各飲食店の空席数であっても良いし、満席か空席のいずれかを示す情報であっても良いし、満席、空席わずか、空席余裕ありなどの情報であっても良い。
検索手段6は、利用者の端末A2から飲食店の検索要求と検索条件とを受信し、その検索条件に該当する飲食店を施設情報記憶手段5から取得する。そして並べ替えを制御手段7で行い、その結果を利用者の端末A2に対してネットワーク4を介して送信する手段である。
制御手段7は、検索手段6が施設情報記憶手段5から取得した検索結果について、所定の方法で並べ替えを行い、並べ替えた結果を検索手段6に渡す手段である。この並べ替えは、予め定められた優先順位又は利用者が指定した優先順位に基づいて様々な方法で行える。例えば価格の低い順番、駅から近い順番、五十音順などがあるが、任意の優先順位を定めることが出来る。
また制御手段7は、利用者の端末A2から、選択した一の飲食店について「すぐに行く」ことを示す情報を受信した場合には、所定時間内、その飲食店の優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外する制御を行う。これによって、例えば利用者Aが飲食店Xについて「すぐに行く」ことを選択し、利用者Aの端末A2からその情報を受信した場合には、所定時間内、その飲食店Xの優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外する制御を行う。これによって、第三者Bが飲食店Xを含む検索を行った場合に、制御手段7は、飲食店Xの優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外するので、検索手段6が第三者Bの端末B3に検索結果を送信する際には、飲食店Xが後順位で表示される、或いは表示されないこととなる。
制御手段7では、更に、検索手段6が取得した検索結果に於いて飲食店の空席情報も取得し、満席になっている飲食店については、並べ替えの対象から除外するように制御する。このようにすることで、利用者A(又は第三者B)が取得する飲食店の検索結果から、既に満席の飲食店を除外することができ、利用者Aが余計な閲覧をしなくても済む。そして満席となった飲食店から「空席」の情報を空席情報受付手段11で受信し、それが施設情報記憶手段5に記憶されると、次回の当該飲食店の並び替えの時には、「満席」ではないので、その飲食店も検索結果として利用者Aに送信される。尚、並べ替えそのものから除外しなくても、上述と同様に、何らかの付加条件を課すことや所定順位とすることによって、並べ替えの優先順位を繰り下げることとしても良い。従って、空席情報が「満席」の場合、「すぐに行く」ことを示す情報を受信した場合には優先順位を繰り下げる制御を制御手段7で行う場合に於いて、空席情報が「満席」であって、利用者Aが「すぐに行く」ことを選択した飲食店の場合には、「満席」であることにより付加条件が課され、更に「すぐに行く」ことが選択されたことにより更に付加条件が課される。これは制御手段7での制御の態様により、並べ替えの対象から除外する、所定の優先順位とする、制御を適宜組み合わせることが可能である。
空席情報受付手段11は、飲食店の担当者が利用する施設端末12から、その飲食店の空席を示す情報を受信し、施設情報記憶手段5に記憶させる手段である。
次に本実施例の施設検索システム1の処理プロセスの一例を図5のフローチャートと図6のシステム構成図とを用いて説明する。
まず飲食店の担当者は、所定の方法により、施設端末12を操作して、その飲食店の空席情報を入力する。例えば図18に示すような画面から、飲食店が満席ならば「満席」を選択し、空席があるならば「空席」を選択することで、空席情報を施設端末12から施設検索システム1に送信する。これを空席情報受付手段11で受信し、施設情報記憶手段5に記憶しておく。
尚、多くの空席がある場合には、「空席」を複数回押下することによって、その空席数が多数であることを入力できるようにしても良い。また飲食店が空席から満席になった場合には、図18の画面から「満席」を選択することで、その飲食店が満席であることが空席情報として施設情報記憶手段5に記憶される。
そして利用者Aは所定の方法により、自らが利用する端末A2を操作して、飲食店の情報を提供する施設検索システム1にアクセスする。そして料理のジャンルや飲食店の場所、価格帯等の諸々の検索条件を入力することで、端末A2から施設検索システム1に検索条件と検索要求が送信される。それらを施設検索システム1の検索手段6で受信する。
検索手段6は、端末A2から受信した検索条件を満たす飲食店の情報があるかを施設情報記憶手段5から検索する(S300)。検索条件を満たす飲食店の情報がある場合には、その検索結果を制御手段7に渡し、その中からまず各飲食店のうち、満席である飲食店を検索し(S310)、満席の飲食店を並べ替えの対象から除外する、或いは優先順位を繰り下げる制御をする(S320)。そしてS320の結果に対して、所定の方法で並べ替えを行う(S330)。一方、検索条件を満たす飲食店の情報がない場合には、検索手段6は、該当する飲食店の情報がないことを端末A2に送信する。
S330に於ける並べ替えは、予め定められた優先順位又は利用者が指定した優先順位に基づいて様々な方法で行える。例えば価格の低い順番、駅から近い順番、五十音順などがあるが、任意の優先順位を定めることが出来る。
例えば検索結果として、「I酒場」(駅から200m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「G屋本店」(駅から120m)、「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「H家」(駅から135m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)があった場合には、空席情報が「満席」であることを示す情報を有する飲食店があるかを検索し(S310)、満席があるならば並び替えの対象から除外する、或いは付加条件を課すことによって優先順位を繰り下げる(S320)。そして制御手段7は、これらの店舗を予め定められた順番で並べ替えを行う(S330)。
例えば「D」の空席情報が満席であった場合、「D」を並べ替えの対象から除外する、或いは付加条件を課すことによって優先順位を繰り下げる制御をする。ここでは除外をすることとする。そうすると、検索手段6が施設情報記憶手段5から取得した9件の検索結果のうち、「D」が除外されたので、8件が検索結果となる。
ここでは優先順位として、駅から近い順番に並べ替えるとする。そうすると「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)、「G屋本店」(駅から120m)、「H家」(駅から135m)、「I酒場」(駅から200m)、の順番になり、これを検索結果の並べ替えの結果として検索手段6に渡す。
検索手段6は、制御手段7での並べ替えの結果を端末A2に送信する(S340)。ここで送信する検索結果の画面を図19に示す。
利用者Aはこの検索結果の画面から、自分が利用したいと考える飲食店の情報を閲覧する。図19の検索結果の画面から「A屋神田錦町店」を選択すると、図20に示すように「A屋神田錦町店」の空席情報が記載された詳細情報の画面が端末A2で表示される。
利用者Aはこの検索結果の画面から、自分が利用したいと考える飲食店の情報を閲覧し、一の飲食店に今すぐ行くことを決定する(S350)。例えば図20の詳細情報の画面から「今すぐ行く」ことを選択する。
利用者Aが端末A2で「今すぐ行く」ことを選択したことを示す情報は、端末A2から施設検索システム1に送信される。施設検索システム1の検索手段6は、その情報を受信すると、制御手段7に対して、その飲食店を一時的に並べ替えの対象から外す、或いは優先順位を繰り下げる指示を渡す(S360)。
例えばここでは「A屋神田錦町店」が選択されているので、利用者Aが「A屋神田錦町店」に「今すぐ行く」ことを選択した情報を検索手段6で受信すると、検索手段6は、制御手段7に対して、所定時間、「A屋神田錦町店」が並べ替えの対象から外されるように、或いは優先順位を繰り下げるように制御する指示を制御手段7に渡す。
並べ替えの対象から外される指示を制御手段7が受け取った場合には、利用者Aが「A屋神田錦町店」を「今すぐ行く」ことを選択した情報を受信した後、所定時間に於いては、第三者Bが同様の検索条件で飲食店の検索を行ったときに、例えば検索手段6が利用者Aの上記検索結果と同様の検索結果を施設情報記憶手段5から取得(「I酒場」(駅から200m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「G屋本店」(駅から120m)、「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「H家」(駅から135m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m))する。
この場合であっても、「D」の空席情報が「満席」である場合には、第三者Bの並び替えからも「D」を除外する或いは優先順位を下げる制御を行い、「空席」であることを示す情報がある場合には、第三者Bの検索では並び替えの対象に含める。尚、以下では「D]には「空席」であることを示す情報があるとする(従って並び替えの対象になる)。
そして本来ならば「A屋神田錦町店」が駅から最も近いので制御手段7に於ける並び替えに於いて最上位となるが、上記指示を受け取っているので、「A屋神田錦町店」は並び替えの対象から除外され、次に駅に近い「Bそば小川町店」が並び替えの最上位となる。そしてその結果を検索手段6が端末B3に送信するので、図11に示すような検索結果の画面を第三者Bは閲覧することが出来る。
また優先順位を繰り下げるように制御する指示を制御手段7が受け取った場合には、検索手段6の検索結果に対して、優先順位に於ける付加条件を当該店舗に課する制御を行う。例えば駅からの距離に200mを加算する。
そうすると、「A屋神田錦町店」の実際の駅からの距離は10mであるので、検索結果が上記と同様の場合には並び替えに於いて最上位となるが、この付加条件が課されるので、並び替えの優先順位の判断基準に於いては駅からの距離が210mであるとして判断される。そうすると制御手段7に於ける上述の検索結果の並び替えは、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)、「G屋本店」(駅から120m)、「H家」(駅から135m)、「I酒場」(駅から200m)、「A屋神田錦町店」(駅から210m(実際は10mだが200mの付加条件が課されている)。となる。そしてその結果を検索手段6が端末B3に送信するので、図12に示すような検索結果の画面を第三者Bは閲覧することが出来る。
そして制御手段7は、検索手段6から上記飲食店を一時的に並べ替えの対象から外す、或いは優先順位を繰り下げる指示を受け取ってから所定時間経過したら、その指示を解除し、通常通りの優先順位で並べ替えの処理を行う(S370)。
次に、実施例2に於いて、更に飲食店から空席情報を受け付ける場合を説明する。尚、本実施例では利用者Aの端末A2の現在位置情報を施設検索システム1で用いるので、端末A2は、GPSやPHSの位置測位システムにより現在位置情報を施設検索システム1に送信することが出来る端末である。
本実施例に於ける施設検索システム1のシステム構成の一例を図7のシステム構成図を用いて説明する。本実施例の施設検索システム1は、施設情報記憶手段5と検索手段6と制御手段7と現在位置取得手段9と経路探索手段8と経路探索情報記憶手段10と空席情報受付手段11とを有している。
施設情報記憶手段5は、利用者に対して飲食店が提供する飲食店に関する情報を記憶する手段である。飲食店に関する情報としては、飲食店の名称、住所、電話番号、電子メールアドレス、URL、メニュー、価格帯、地図情報、位置情報、各飲食店に於ける空席情報などがある。空席情報は、飲食店の利用状況を示す情報であれば各飲食店の空席数であっても良いし、満席か空席のいずれかを示す情報であっても良いし、満席、空席わずか、空席余裕ありなどの情報であっても良い。
検索手段6は、利用者の端末A2から飲食店の検索要求と検索条件とを受信し、その検索条件に該当する飲食店を施設情報記憶手段5から取得する。そして並べ替えを制御手段7で行い、その結果を利用者の端末A2に対してネットワーク4を介して送信する手段である。
検索手段6は、検索条件として利用者Aの端末A2の現在位置情報を条件として付加しても良い。これによって利用者Aの端末A2の付近に位置する飲食店を検索することが出来る。
制御手段7は、検索手段6が施設情報記憶手段5から取得した検索結果について、所定の方法で並べ替えを行い、並べ替えた結果を検索手段6に渡す手段である。この並べ替えは、予め定められた優先順位又は利用者が指定した優先順位に基づいて様々な方法で行える。例えば価格の低い順番、駅から近い順番、五十音順などがあるが、任意の優先順位を定めることが出来る。
また制御手段7は、利用者の端末A2から、選択した一の飲食店について「すぐに行く」ことを示す情報を受信した場合には、所定時間内或いは利用者Aが現在位置から選択した飲食店に到達する時間内、その飲食店の優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外する制御を行う。これによって、例えば利用者Aが飲食店Xについて「すぐに行く」ことを選択し、利用者Aの端末A2からその情報を受信した場合には、所定時間内、その飲食店Xの優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象から除外する制御を行う。これによって、第三者Bが飲食店Xを含む検索を行った場合に、制御手段7は、飲食店Xの優先順位を下げる、或いは並べ替えの対象として除外するので、検索手段6が第三者Bの端末B3に検索結果を送信する際には、飲食店Xが後順位で表示される、或いは表示されないこととなる。
制御手段7では、更に、検索手段6が取得した検索結果に於いて飲食店の空席情報も取得し、満席になっている飲食店については、並べ替えの対象から除外するように制御する。このようにすることで、利用者A(又は第三者B)が取得する飲食店の検索結果から、既に満席の飲食店を除外することができ、利用者Aが余計な閲覧をしなくても済む。そして満席となった飲食店から「空席」の情報を空席情報受付手段11で受信し、それが施設情報記憶手段5に記憶されると、次回の当該飲食店の並び替えの時には、「満席」ではないので、その飲食店も検索結果として利用者Aに送信される。尚、並べ替えそのものから除外しなくても、上述と同様に、何らかの付加条件を課すことや所定順位とすることによって、並べ替えの優先順位を繰り下げることとしても良い。従って、空席情報が「満席」の場合、「すぐに行く」ことを示す情報を受信した場合には優先順位を繰り下げる制御を制御手段7で行う場合に於いて、空席情報が「満席」であって、利用者Aが「すぐに行く」ことを選択した飲食店の場合には、「満席」であることにより付加条件が課され、更に「すぐに行く」ことが選択されたことにより更に付加条件が課される。これは制御手段7での制御の態様により、並べ替えの対象から除外する、所定の優先順位とする、制御を適宜組み合わせることが可能である。
空席情報受付手段11は、飲食店の担当者が利用する施設端末12から、その飲食店の空席を示す情報を受信し、施設情報記憶手段5に記憶させる手段である。
現在位置取得手段9は、GPS等により端末の現在位置情報を取得する手段である。GPSを用いた測位方式には、端末独自にGPSの衛星信号を受信・解析して現在位置を求めるAutonomous方式、現在位置の演算などを所定のサーバに依存するA-GPS方式、GPS衛星の軌道情報などの最小限のサポートを所定のサーバから受けるMS-BASED方式などがあるが、いずれの方法であっても良い。A-GPS方式やMS-BASED方式などのように、現在位置情報の取得に、所定のサーバを利用する場合には、現在位置取得手段9は、そのサーバから現在位置情報を取得しても良いし、利用者Aの端末A2から取得しても良い。更に、GPS等を用いずに、例えば携帯電話やPHSの位置特定サービスを利用することで、端末A2の現在位置情報を取得しても良い。
経路探索手段8は、指定された地点間の経路探索を行う手段であって、利用者Aの端末A2の現在位置情報と利用者Aが選択した飲食店の位置情報とにより、利用者Aの現在位置から利用者Aが選択した飲食店までの経路(場合によっては所要時間も)を、経路探索情報記憶手段10に記憶する経路探索情報に基づいて算出する手段である。この経路探索には様々な方法を用いることが出来、例えば特開2001−298765号公報による「ポテンシャルによるラベル確定法」、「ラベル確定法」を利用することが出来るが、これらに限定されるものではない。
経路探索情報記憶手段10は、指定された地点間の経路探索を行うための地図情報や時刻表情報を記憶している手段である。
次に本実施例の施設検索システム1の処理プロセスの一例を図8のフローチャートと図7のシステム構成図とを用いて説明する。
まず飲食店の担当者は、所定の方法により、施設端末12を操作して、その飲食店の空席情報を入力する。例えば図18に示すような画面から、飲食店が満席ならば「満席」を選択し、空席があるならば「空席」を選択することで、空席情報を施設端末12から施設検索システム1に送信する。これを空席情報受付手段11で受信し、施設情報記憶手段5に記憶しておく。
尚、多くの空席がある場合には、「空席」を複数回押下することによって、その空席数が多数であることを入力できるようにしても良い。また飲食店が空席から満席になった場合には、図18の画面から「満席」を選択することで、その飲食店が満席であることが空席情報として施設情報記憶手段5に記憶される。
そして利用者Aは所定の方法により、自らが利用する端末A2に備えられたナビゲーション装置を起動する。この際の画面を図13に示す。図13の画面から「周辺検索」を選択すると、図14に示すような周辺検索用の画面が表示される。そして利用者Aは飲食店を検索することを欲するので、「グルメ」を選択すると、GPS等により利用者Aの端末A2の現在位置情報を測位する。端末A2は、GPSによりその現在位置を測位したら、現在位置情報を施設検索システム1に送信し、現在位置情報取得手段は、それを受信する(S400)。尚、GPSによる測位のタイミングは如何なるタイミングで行われても良い。
図14に示した周辺検索用の画面から「グルメ」を選択すると、図15に示すような「グルメ」のうちどのカテゴリであるかを選択する画面が端末A2で表示され、利用者Aが利用したい飲食店のカテゴリを選択する。ここでは「居酒屋」を選択したとする。そうすると、検索手段6は、「居酒屋」のカテゴリの中から、現在位置取得手段9で受信した現在位置情報に基づいて、利用者Aの周辺に位置する(例えば利用者Aを中心として半径2km以内に位置する)飲食店の情報を施設情報記憶手段5から取得する(S410)。この場合には利用者の現在位置情報(飲食店の位置)とカテゴリが検索条件になっているといえるが、それ以外の検索条件、例えば価格帯などを検索条件に付加することもできる。
そして検索条件を満たす飲食店の情報がある場合には、その検索結果を制御手段7に渡し、その中からまず各飲食店のうち、満席である飲食店を検索し(S420)、満席の飲食店を並び替えの対象から除外する、或いは優先順位を繰り下げる制御をする(S430)。そしてS430の結果に対して、制御手段7は、所定の方法で並べ替えを行う(S440)。一方、検索条件を満たす飲食店の情報がない場合には、該当する飲食店の情報がないことを端末A2に送信する。
S440に於ける並べ替えは、予め定められた優先順位又は利用者が指定した優先順位に基づいて様々な方法で行える。例えば価格の低い順番、駅から近い順番、五十音順などがあるが、任意の優先順位を定めることが出来る。
例えば検索結果として、「I酒場」(駅から200m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「G屋本店」(駅から120m)、「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「H家」(駅から135m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)があった場合には、空席情報が「満席」であることを示す情報を有する飲食店があるかを検索し(S420)、満席があるならば並び替えの対象から除外する、或いは付加条件を課すことによって優先順位を繰り下げる(S430)。そして制御手段7は、これらの店舗を予め定められた順番で並べ替えを行う。
例えば「D」の空席情報が満席であった場合、「D」を並べ替えの対象から除外する、或いは付加条件を課すことによって優先順位を繰り下げる制御をする。ここでは除外をすることとする。そうすると、検索手段6が施設情報記憶手段5から取得した9件の検索結果のうち、「D」が除外されたので、8件が並べ替えの対象となる。
ここでは優先順位として、駅から近い順番に並べ替えるとする。そうすると「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)、「G屋本店」(駅から120m)、「H家」(駅から135m)、「I酒場」(駅から200m)、の順番になり、これを検索結果の並べ替えの結果として検索手段6に渡す。
検索手段6は、制御手段7での並べ替えの結果を端末A2に送信する(S450)。ここで送信する検索結果の画面を図19に示す。
利用者Aはこの検索結果の画面から、自分が利用したいと考える飲食店の情報を閲覧し、一の飲食店に今すぐ行くことを決定する(S460)。例えば図19で「A屋神田錦町店」を選択すると、図20に示すような「A屋神田錦町店」の詳細情報の画面が端末A2で表示されるので、図20の詳細情報の画面から「今すぐ行く」ことを選択する。
そうすると利用者Aの端末A2では、図16に示すように、利用者Aの現在位置から「A屋神田錦町店」までの経路探索を行うかの確認画面を表示する。そして「ルート案内開始」を選択することによって、経路探索手段8が、利用者Aの現在位置情報と「A屋神田錦町店」の位置情報とにより、経路探索情報記憶手段10に記憶した地図情報、時刻表情報などに基づいて利用者Aの現在位置から「A屋神田錦町店」までの経路探索を行う(S470)。この際に端末に表示される画面の一例が図17である。
また利用者Aの端末A2で検索結果を受信してから経路探索が開始されるまでに、その飲食店が満席になっている可能性もあるので、経路探索の開始する際に、端末A2は再度、その飲食店が満席であるかを確認する要求を施設検索システム1に送信する。その要求を受信した検索手段6は、再度施設情報記憶手段5の当該飲食店の空席情報を検索し(S480)、満席の場合には経路探索を中止する。一方、変わらずに満席でない場合には飲食店の経路探索を継続する。
利用者Aが端末A2で「今すぐ行く」ことを選択したことを示す情報は、端末A2から施設検索システム1に送信される。施設検索システム1の検索手段6は、その情報を受信すると、制御手段7に対して、その飲食店を一時的に並べ替えの対象から外す、或いは優先順位を繰り下げる指示を渡す(S490)。またこのような経路探索と併せて、経路探索手段8は、利用者Aの現在位置から目的地である「A屋神田錦町店」までの所要時間を算出する。
例えばここでは「A屋神田錦町店」が選択されているので、利用者Aが「A屋神田錦町店」に「今すぐ行く」ことを選択した情報を検索手段6で受信すると、検索手段6は、制御手段7に対して、利用者Aが目的地である「A屋神田錦町店」に到着されると予想される所要時間、「A屋神田錦町店」が並べ替えの対象から外されるように、或いは優先順位を繰り下げるように制御する指示を制御手段7に渡す。
並べ替えの対象から外される指示を制御手段7が受け取った場合には、利用者Aが「A屋神田錦町店」を「今すぐ行く」ことを選択した情報を受信した後、所要時間に於いては、第三者Bが同様の検索条件で飲食店の検索を行ったときに、例えば検索手段6が利用者Aの上記検索結果と同様の検索結果を施設情報記憶手段5から取得(「I酒場」(駅から200m)、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「G屋本店」(駅から120m)、「A屋神田錦町店」(駅から10m)、「H家」(駅から135m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m))する。
この場合であっても、「D」の空席情報が「満席」である場合には、第三者Bの並び替えからも「D」を除外する或いは優先順位を下げる制御を行い、「空席」であることを示す情報がある場合には、第三者Bの検索では並び替えの対象に含める。尚、以下では「D]には「空席」であることを示す情報があるとする(従って並び替えの対象になる)。
そして本来ならば「A屋神田錦町店」が駅から最も近いので制御手段7に於ける並び替えに於いて最上位となるが、上記指示を受け取っているので、「A屋神田錦町店」は並び替えの対象から除外され、次に駅に近い「Bそば小川町店」が並び替えの最上位となる。そしてその結果を検索手段6が端末B3に送信するので、図11に示すような検索結果の画面を第三者Bは閲覧することが出来る。
また優先順位を繰り下げるように制御する指示を制御手段7が受け取った場合には、検索手段6の検索結果に対して、優先順位に於ける付加条件を当該店舗に課する制御を行う。例えば駅からの距離に200mを加算する。
そうすると、「A屋神田錦町店」の実際の駅からの距離は10mであるので、検索結果が上記と同様の場合には並び替えに於いて最上位となるが、この付加条件が課されるので、並び替えの優先順位の判断基準に於いては駅からの距離が210mであるとして判断される。そうすると制御手段7に於ける上述の検索結果の並び替えは、「Bそば小川町店」(駅から20m)、「C屋」(駅から50m)、「D」(駅から75m)、「E亭」(駅から90m)、「F庵」(駅から100m)、「G屋本店」(駅から120m)、「H家」(駅から135m)、「I酒場」(駅から200m)、「A屋神田錦町店」(駅から210m(実際は10mだが200mの付加条件が課されている)。となる。そしてその結果を検索手段6が端末B3に送信するので、図12に示すような検索結果の画面を第三者Bは閲覧することが出来る。
そして制御手段7は、検索手段6から上記飲食店を一時的に検索結果から外す、或いは優先順位を繰り下げる指示を受け取ってから所要時間経過したら、その指示を解除し、通常通りの優先順位で並べ替えの処理を行う(S500)。
以上、実施例1から実施例4に於いて、本発明の実施態様の各例を説明したが、これらの発明によって、所定時間(所要時間)内に第三者Bが検索をしたとしても、利用者Aがこれから行くことを決定した「A屋神田錦町店」の情報が第三者Bに渡りにくくなるので、利用者Aが移動している間に、第三者Bに利用されてしまう可能性が減る。また、このシステムを利用する飲食店としても、飲食店の検索結果が上位に来る可能性が増える。
尚、上述の例では利用者Aと第三者Bが同一の検索条件で同一の検索結果を取得する場合を説明したが、異なる検索条件で、その一部に利用者Aが「今すぐ行く」ことを選択した飲食店が含まれている場合であっても同様に処理される。即ち、「今すぐ行く」ことを選択した飲食店に対しては、制御手段7は、並べ替えの対象から外す、或いは優先順位に於ける付加条件を課すことによって、優先順位を繰り下げる制御を行う。尚、付加条件を課すという制御を行うのではなく、自動的に検索結果の所定順位(例えば最後尾)まで繰り下げるという制御であっても良い。
また制御手段7がこの指示に基づいて並び替えの制御を行う所要時間は、ここで説明したように、利用者Aの現在位置から目的地に着くまでの予想される所要時間でも良いし、それ以外に予め定められた一律の時間であっても良いし、任意に定められていても良い。また各飲食店毎に異なる所定時間が定められていても良い。例えば一定の付加料金を支払った飲食店は所定時間よりも短い時間とし、払わない飲食店の場合には所定時間のままとしても良い。
本発明の各実施例に於ける各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
上述した本発明によって、利用者が所定の操作をすることで、第三者が飲食店の検索を行った場合であっても、その飲食店の情報が検索されないようになる、或いは検索されても下位の優先順位で表示される。その為、第三者がその飲食店の情報を取得する機会が繰り下げられるので、利用者としては空席でその飲食店を利用できる可能性が高まる。これによって飲食店の信頼性を損なう可能性が減る。また結果的に飲食店は確実に利用者を自店の客としてつかまえることが出来る。
本発明の第1の実施例のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
本発明の第1の実施例の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施例のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
本発明の第2の実施例の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
本発明の第3の実施例のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
本発明の第3の実施例の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
本発明の第4の実施例のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
本発明の第4の実施例の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
検索結果の画面の一例を示す図である。
詳細情報の画面の一例を示す図である。
第三者Bの検索結果の画面の一例を示す図である。
第三者Bの検索結果の画面の他の一例を示す図である。
ナビゲーション装置を起動した画面の一例である。
周辺検索の画面の一例を示す図である。
カテゴリ選択の画面の一例を示す図である。
経路探索の確認画面の一例を示す図である。
経路探索の画面の一例を示す図である。
空席情報の登録画面の一例を示す図である。
満席の飲食店を除外した検索結果の画面の一例を示す図である。
空席情報を加味した詳細結果の画面の一例を示す図である。
符号の説明
1:施設検索システム
2:利用者Aの端末A
3:第三者Bの端末B
4:ネットワーク
5:施設情報記憶手段
6:検索手段
7:制御手段
8:経路探索手段
9:現在位置取得手段
10:経路探索情報記憶手段
11:空席情報受付手段
12:施設端末