JP2006308036A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 変速時におけるヨークとトラニオンとの接触を防止して、変速を円滑に行なうことができるトロイダル型無段変速機を提供する。
【解決手段】 本発明のトロイダル型無段変速機においては、互いに対向する一対のヨーク23A,23B間に、これらを互いに離間させる方向で付勢力を作用させる第1の付勢手段202が介挿されるとともに、第1の付勢手段202から付勢力を受ける各ヨーク23A,23Bの面300と反対側の面302には、第1の付勢手段202の付勢力に抗する付勢力が第2の付勢手段202によって作用されている。特に、第1の付勢手段202による付勢力と第2の付勢手段200による付勢力とが釣り合った状態ではヨーク23A,23Bとトラニオン15との間に所定の隙間sが形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や各種産業機械の変速機などに利用可能なトロイダル型無段変速機に関する。
例えば自動車用変速機として用いるダブルキャビティ式トロイダル型無段変速機は、図2および図3に示すように構成されている。図2に示すように、ケーシング50の内側には入力軸(中心軸)1が回転自在に支持されており、この入力軸1の外周には、2つの入力側ディスク2,2と2つの出力側ディスク3,3とが取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力側ディスク3,3がスプライン結合によって連結されている。
入力軸1は、図中左側に位置する入力側ディスク2とカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介してケーシング50内に支持されており、これにより、入力軸1の軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
出力側ディスク3,3は、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、図中左側の入力側ディスク2は、入力軸1にボールスプライン6を介して支持され、図中右側の入力側ディスク2は、入力軸1にスプライン結合されており、これら入力側ディスク2は入力軸1と共に回転するようになっている。また、入力側ディスク2,2の内側面(凹面)2a,2aと出力ディスク3,3の内側面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11(図3参照)が回転自在に挟持されている。
図2中右側に位置する入力側ディスク2の内周面2cには、段差部2bが設けられ、この段差部2bに、入力軸1の外周面1aに設けられた段差部1bが突き当てられるとともに、入力側ディスク2の背面(図2の右面)がローディングナット9に突き当てられている。これによって、入力側ディスク2の入力軸1に対する軸線O方向の変位が実質的に阻止されている。また、カム板7と入力軸1の鍔部1dとの間には、皿ばね8が設けられており、この皿ばね8は、各ディスク2,2,3,3の凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する。
図3は、図2のA−A線に沿う断面図である。図3に示すように、ケーシング50の内側には、入力軸1に対し捻れの位置にある一対の枢軸14,14を中心として揺動する一対のトラニオン15,15が設けられている。なお、図3においては、入力軸1の図示は省略している。各トラニオン15,15は、支持板部16の長手方向(図3の上下方向)の両端部に、この支持板部16の内側面側に折れ曲がる状態で形成された一対の折れ曲がり壁部20,20を有している。そして、この折れ曲がり壁部20,20によって、各トラニオン15,15には、パワーローラ11を収容するための凹状のポケット部Pが形成される。また、各折れ曲がり壁部20,20の外側面には、各枢軸14,14が互いに同心的に設けられている。
支持板部16の中央部には円孔21が形成され、この円孔21には変位軸(支持軸)23の基端部(第1の軸部)23aが支持されている。そして、各枢軸14,14を中心として各トラニオン15,15を揺動させることにより、これら各トラニオン15,15の中央部に支持された変位軸23の傾斜角度を調節できるようになっている。また、各トラニオン15,15の内側面から突出する変位軸23の先端部(第2の軸部)23bの周囲には、各パワーローラ11が回転自在に支持されており、各パワーローラ11,11は、各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の間に挟持されている。なお、各変位軸23,23の基端部23aと先端部23bとは、互いに偏心している。
また、各トラニオン15,15の枢軸14,14はそれぞれ、一対のヨーク23A,23Bに対して揺動自在および軸方向(図2の裏表方向、図3の上下方向)に変位自在に支持されており、各ヨーク23A,23Bにより、トラニオン15,15はその水平方向の移動を規制されている。各ヨーク23A,23Bは鋼等の金属のプレス加工あるいは鍛造加工により矩形状に形成されている。各ヨーク23A,23Bの四隅には円形の支持孔18が4つ設けられており、これら支持孔18にはそれぞれ、トラニオン15の両端部に設けた枢軸14が球面軸受30を介して揺動自在に支持されている。また、ヨーク23A,23Bの幅方向(図2の左右方向)の中央部には、円形の係止孔19が設けられており、この係止孔19の内周面は球状凹面として球面ポスト64,68を内嵌している。すなわち、上側のヨーク23Aは、ケーシング50に固定部材52を介して支持されている球面ポスト64によって揺動自在に支持されており、下側のヨーク23Bは、球面ポスト68およびこれを支持するシリンダ31の上側シリンダボディ61によって揺動自在に支持されている。なお、球面ポスト64,68はそれぞれ、入力側ディスク2の内側面2aと出力側ディスク3の内側面3aとの間にある第1キャビティ121および第2キャビティ122にそれぞれ対向する状態で設けられている。したがって、ヨーク23A,23Bは、球面ポスト64,68に支持された状態で、その一端部が第1キャビティ121の外周部分に対向するとともに、その他端部が第2キャビティ122の外周部分に対向している。
各トラニオン15,15に設けられた各変位軸23,23は、入力軸1に対し、互いに180度反対側の位置に設けられている。また、これらの各変位軸23,23の先端部23bが基端部23aに対して偏心している方向は、両ディスク2,2,3,3の回転方向に対して同方向(図3で上下逆方向)となっている。また、偏心方向は、入力軸1の配設方向に対して略直交する方向となっている。したがって、各パワーローラ11,11は、入力軸1の長手方向に若干変位できるように支持される。その結果、押圧装置12が発生するスラスト荷重に基づく各構成部材の弾性変形等に起因して、各パワーローラ11,11が入力軸1の軸方向に変位する傾向となった場合でも、各構成部材に無理な力が加わらず、この変位が吸収される。
また、パワーローラ11の外側面とトラニオン15の支持板部16の内側面との間には、パワーローラ11の外側面の側から順に、スラスト転がり軸受であるスラスト玉軸受24と、スラストニードル軸受25とが設けられている。このうち、スラスト玉軸受24は、各パワーローラ11に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ11の回転を許容するものである。このようなスラスト玉軸受24はそれぞれ、複数個ずつの玉(以下、転動体という)26,26と、これら各転動体26,26を転動自在に保持する円環状の保持器27と、円環状の外輪28とから構成されている。また、各スラスト玉軸受24の内輪軌道は各パワーローラ11の外側面(大端面)に、外輪軌道は各外輪28の内側面にそれぞれ形成されている。
また、スラストニードル軸受25は、トラニオン15の支持板部16の内側面と外輪28の外側面との間に挟持されている。このようなスラストニードル軸受25は、パワーローラ11から各外輪28に加わるスラスト荷重を支承しつつ、これらパワーローラ11および外輪28が各変位軸23の基端部23aを中心として揺動することを許容する。
さらに、各トラニオン15,15の一端部(図3の下端部)にはそれぞれ駆動ロッド(トラニオン軸)29,29が設けられており、各駆動ロッド29,29の中間部外周面に駆動ピストン(油圧ピストン)33,33が固設されている。そして、これら各駆動ピストン33,33はそれぞれ、上側シリンダボディ61と下側シリンダボディ62とによって構成された駆動シリンダ31内に油密に嵌装されている。これら各駆動ピストン33,33と駆動シリンダ31とで、各トラニオン15,15を、これらトラニオン15,15の枢軸14,14の軸方向に変位させる駆動装置32を構成している。
このように構成されたトロイダル型無段変速機の場合、入力軸1の回転は、押圧装置12を介して、各入力側ディスク2,2に伝えられる。そして、これら入力側ディスク2,2の回転が、一対のパワーローラ11,11を介して各出力側ディスク3,3に伝えられ、更にこれら各出力側ディスク3,3の回転が、出力歯車4より取り出される。
入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比を変える場合には、一対の駆動ピストン33,33を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン33,33の変位に伴って、一対のトラニオン15,15が互いに逆方向に変位する。例えば、図3の左側のパワーローラ11が同図の下側に、同図の右側のパワーローラ11が同図の上側にそれぞれ変位する。その結果、これら各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各入力側ディスク2,2および各出力側ディスク3,3の内側面2a,2a,3a,3aとの当接部に作用する接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って、各トラニオン15,15が、ヨーク23A,23Bに枢支された枢軸14,14を中心として、互いに逆方向に揺動する。
その結果、各パワーローラ11,11の周面11a,11aと各内側面2a,3aとの当接位置が変化し、入力軸1と出力歯車4との間の回転速度比が変化する。また、これら入力軸1と出力歯車4との間で伝達するトルクが変動し、各構成部材の弾性変形量が変化すると、各パワーローラ11,11およびこれら各パワーローラ11,11に付属の外輪28,28が、各変位軸23,23の基端部23a、23aを中心として僅かに回動する。これら各外輪28,28の外側面と各トラニオン15,15を構成する支持板部16の内側面との間には、それぞれスラストニードル軸受25,25が存在するため、前記回動は円滑に行われる。したがって、前述のように各変位軸23,23の傾斜角度を変化させるための力が小さくて済む。
ところで、トラニオン15の枢軸14を揺動自在に且つ軸方向に変位自在に支持する前述したヨーク23A,23Bは、従来から様々な構造形態のものが知られている(例えば特許文献1ないし特許文献6参照)が、一般的には、それ自体が球面ポスト64,68を中心に揺動することにより、例えば一方のトラニオン15(例えば図3の右側のトラニオン15)の上側への変位に伴って他方のトラニオン15(例えば図3の左側のトラニオン15)を下側へ変位させるといったように、同一キャビティ内で対向する一対のトラニオン15の動きをシーソーのように同期させてこれらをそれぞれ逆方向に変位させる機能を有している。
例えば、図3の左側の駆動ピストン33が同図の下側に変位し且つ右側の駆動ピストン33が同図の上側に変位すると、これらの駆動ピストン33に結合されているトラニオン15,15が互いに逆方向に変位し(左側のトラニオン15が下側に変位し、右側のトラニオン15が上側に変位し)、これにより、第1のヨーク23Aは、その右側が上になる方向に、ケーシング50の固定部材52に当接したその突起(図示せず)を中心に傾く。同様に、第2のヨーク23Bも、駆動シリンダ31の上側シリンダボディ61に当接したその突起(図示せず)を中心に、第1のヨーク23Aと同じ方向に傾く。逆に、図3の左側の駆動ピストン33が同図の上側に変位し且つ右側の駆動ピストン33が同図の下側に変位すると、第1のヨーク23Aは、その左側が上になる方向に、ケーシング50の固定部材52に当接した前記突起を中心に傾き、同様に、第2のヨーク23Bも、第1のヨーク23Aと同じ方向に傾く。
特開平2−283949号公報 特公平8−23386号公報 特開平9−250616号公報 特開平1−206150号公報 特開2000−294098号公報 特開平6−34007号公報
前述したように、ヨーク23A,23Bは、スラスト荷重を支持し、トラニオン15の位置決めを行なうとともに、変速時のシーソー運動を可能にする。変速時にトラニオン15を上下に動かすことにより、パワーローラ11の回転中心とディスク2,3の回転中心とがずれることで接触面に傾転させる力が発生し、目標変速比になると中立の位置(パワーローラ11の回転中心とディスク2,3の回転中心とが一致する位置)に戻される。
ここで、問題となるのは、変速時にトラニオン15が傾転運動する際、トラニオン15とヨーク23A,23Bとが接触していると、それが抵抗となって、傾転運動を阻害してしまい、その結果、円滑に変速を行なうことができなくなってしまったり、トラニオン15の上下運動が妨げられたりするという点である。また、このような事態が生じると、最悪の場合、トラニオン15とヨーク23A,23Bとの接触面が破損してしまい、動力伝達が不可能になってしまう。実際に、例えば特許文献5に開示される構成にあっては、ヨーク23A,23Bとトラニオン15とが常に接触しているため、傾転運動が阻害される虞がある。また、このようにヨーク23A,23Bとトラニオン15とが常に接触していると、摩擦力によりトラニオン15に作用している荷重が異なる場合があり、荷重不均一が起こり、同期安定性や耐力低下を招いてしまう。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、変速時におけるヨークとトラニオンとの接触を防止して、変速を円滑に行なうことができるトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に揺動するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ揺動自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、を備えるトロイダル型無段変速機であって、互いに対向する前記一対のヨーク間には、これらを互いに離間させる方向で付勢力を作用させる第1の付勢手段が介挿されるとともに、前記第1の付勢手段から付勢力を受ける前記各ヨークの面と反対側の面には、前記第1の付勢手段の付勢力に抗する付勢力が第2の付勢手段によって作用されることを特徴とする。
この請求項1に記載された発明においては、ヨークの両面に互いに相反する付勢力が作用するため、これらの付勢力を所望の値に設定することにより、変速時におけるヨークとトラニオンとの接触を回避することが可能になる。そのため、変速応答性および変速安定性を向上させることができるとともに、耐久性を向上させることもできるようになる。
また、請求項2に記載のトロイダル型無段変速機は、請求項1に記載の発明において、前記第1の付勢手段による付勢力と前記第2の付勢手段による付勢力とが釣り合った状態では前記ヨークと前記トラニオンとの間に所定の隙間が形成されることを特徴とする。
この請求項2に記載された発明においては、第1の付勢手段による付勢力と第2の付勢手段による付勢力とが釣り合った状態でヨークとトラニオンとの間に所定の隙間が形成されるため、変速時におけるヨークとトラニオンとの接触を確実に回避することができ、請求項1の作用効果を常に発揮させることができる。
本発明のトロイダル型無段変速機においては、ヨークの両面に互いに相反する付勢力が作用するため、これらの付勢力を所望の値に設定することにより、変速時におけるヨークとトラニオンとの接触を防止して、変速を円滑に行なうことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の特徴は、ヨークおよびトラニオンの支持構造にあり、その他の構成および作用は前述した従来の構成および作用と同様であるため、以下においては、本発明の特徴部分についてのみ言及し、それ以外の部分については、図2および図3と同一の符号を付して簡潔に説明するに留める。
図1は本発明の実施形態を示している。図示のように、本実施形態にあっては、互いに対向する一対のヨーク23A,23B間に第1の付勢手段としての一対の第1のバネ部材(弾性部材)202が介挿されている。これらの第1のバネ部材202は、各ヨーク23A,23Bに対しこれらを互いに離間させる方向で付勢力を作用させている。
また、第1のバネ部材202から付勢力を受ける各ヨーク23A,23Bの面300と反対側の面302には、バネ部材202の付勢力に抗する付勢力が第2の付勢手段としての一対の第2のバネ部材(弾性部材)200によって作用されている。これらの第2のバネ部材200は、例えばケーシング50の固定部材52により支持されている。
また、本実施形態では、第1のバネ部材202による付勢力と第2のバネ部材200による付勢力とが釣り合った状態で、ヨーク23A,23Bとトラニオン15との間に所定の隙間sが形成されるようになっている。
このように、本実施形態では、ヨーク23A,23Bの両面に互いに相反する付勢力が作用するため、これらの付勢力を所望の値に設定することにより、第1のバネ部材202による付勢力と第2のバネ部材200による付勢力とが釣り合った状態でヨーク23A,23Bとトラニオン15との間に所定の隙間sが形成されるようにすれば、変速時におけるヨークとトラニオンとの接触を確実に回避することが可能になる。したがって、変速応答性および変速安定性を向上させることができるとともに、耐久性を向上させることもできるようになる。なお、ヨーク23A,23Bとトラニオン15との間にこのように隙間sが形成されている場合でも、球面軸受30とヨーク23A,23Bとの摩擦で上下のシーソー(同期)運動を行なうことができる。
本発明は、シングルキャビティ型やダブルキャビティ型などの様々なハーフトロイダル型無段変速機に適用することができる。
本発明の実施形態の要部断面図である。 従来から知られているハーフトロイダル型無段変速機の具体的構造の一例を示す断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。
符号の説明
2 入力側ディスク
3 出力側ディスク
11 パワーローラ(内輪)
15 トラニオン
23A,23B ヨーク
200 第2のバネ部材(第2の付勢手段)
202 第1のバネ部材(第2の付勢手段)
300,302 面
s 隙間

Claims (2)

  1. ケーシングと、このケーシングの内側で互いの内側面同士を対向させた状態で互いに同心的に且つ回転自在に支持された入力側ディスクおよび出力側ディスクと、これらの両ディスク間に挟持される複数のパワーローラと、前記入力側ディスクおよび前記出力側ディスクの中心軸に対して捻れの位置にあり且つ互いに同心的に設けられた一対の枢軸を中心に揺動するとともに、前記各パワーローラを回転自在に支持する複数のトラニオンと、前記各トラニオンを前記枢軸の軸方向に変位させる駆動装置と、前記各トラニオンの前記各枢軸をそれぞれ揺動自在且つ軸方向に変位自在に支持するとともに、前記トラニオンの変位により揺動する一対のヨークと、を備えるトロイダル型無段変速機において、
    互いに対向する前記一対のヨーク間には、これらを互いに離間させる方向で付勢力を作用させる第1の付勢手段が介挿されるとともに、前記第1の付勢手段から付勢力を受ける前記各ヨークの面と反対側の面には、前記第1の付勢手段の付勢力に抗する付勢力が第2の付勢手段によって作用されることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記第1の付勢手段による付勢力と前記第2の付勢手段による付勢力とが釣り合った状態では前記ヨークと前記トラニオンとの間に所定の隙間が形成されることを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
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