JP2006307686A - 内燃機関 - Google Patents

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忍 釜田
Hiroshi Iwano
岩野  浩
Hiroshi Oba
大羽  拓
Kenji Ota
健司 太田
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Abstract

【課題】 吸気時のフリクションを低減しつつ、膨張速度のみを変更できる内燃機関を提供する。
【解決手段】 内燃機関は、吸気行程及び圧縮行程を行う吸気圧縮シリンダ2と、吸気圧縮シリンダ2内の吸気圧縮ピストン10に連係された動力出力軸となるクランクシャフト12と、膨張行程及び排気行程を行う膨張排気シリンダ3と、膨張排気シリンダ3内の膨張排気ピストン14に連係された補助クランクシャフト18と、クランクシャフト12を補助クランクシャフト18とは異なる回転数で回転させることが可能な回転数比変更手段と、を有する。これによって、吸気圧縮行程と膨張排気工程を分離しているため、吸気時のフリクションを低減しつつ、膨張速度のみを向上できるので正味効率を向上させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関に関する。
特許文献1には、吸気行程と圧縮行程を行う圧縮シリンダと、膨張行程と排気行程を行う膨張シリンダと、を備え、圧縮シリンダの行程容積に対して膨張シリンダの行程容積を大きくすることで高膨張比を得ることができる内燃機関が開示されている。
特開2001−227368号公報
しかしながらこの特許文献1においては、エンジンが低回転で運転中の場合は、燃焼ガスがシリンダ壁面と接触する時間が長くなるため冷却損失が増加し、正味効率が低下してしまうという問題がある。
また、エンジン回転数によらず吸気行程及び膨張行程のピストンモーションが略一定であるため、エンジン回転数が高い場合、燃焼期間中に大きくピストンが下降してしまい、燃焼時間損失が大、すなわち燃焼により筒内圧力が十分に上昇する前にピストンが下降してしまいピストンに十分な燃焼圧力を伝えられないという問題がある。
また、エンジンが高回転で運転中の場合は、筒内圧が充分に上昇する前にピストンが下降するため燃焼時間損失が大きくなってしまう問題があった。
そこで、本発明の内燃機関は、吸気行程及び圧縮行程を行う吸気圧縮シリンダと、吸気圧縮シリンダ内の吸気圧縮ピストンに連係された動力出力軸となるクランクシャフトと、膨張行程及び排気行程を行う膨張排気シリンダと、膨張排気シリンダ内の膨張排気ピストンに連係された補助クランクシャフトと、クランクシャフトを補助クランクシャフトとは異なる回転数で回転させることが可能な回転数比変更手段と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、吸気圧縮行程と膨張排気工程を分離しているため、吸気時のフリクションを低減しつつ、膨張速度のみを変更できるので内燃機関の正味効率を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の第1実施形態における内燃機関の本体1(以下、機関本体1と記す)を模式的に示した説明図である。
機関本体1は、吸気行程と圧縮行程を行う吸気圧縮シリンダ2と、膨張行程と排気行程を行う膨張排気シリンダ3とを有し、吸気圧縮シリンダ2と膨張排気シリンダ3とが一対となって実質的に一つの気筒が構成されている。
吸気圧縮シリンダ2には、燃料噴射弁(図示せず)が配置された吸気ポート4が連結されており、吸気バルブ5を開弁動作させることで吸気圧縮シリンダ2に吸気ポート4から混合気が導入される。
吸気圧縮シリンダ2は、隣接して対となる膨張排気シリンダ3に、連結通路6を介して接続されている。連結通路6の一端側、すなわち吸気圧縮シリンダ2と連結通路6との連結部分には、圧縮バルブ7が配置されている。
膨張排気シリンダ3には、排気ポート8が連結されており、排気バルブ9を開弁動作させることで膨張排気シリンダ3から排気が排出される。
吸気圧縮シリンダ2内には、吸気圧縮ピストン10が配置されている。吸気圧縮ピストン10は、吸気圧縮コンロッド11を介してクランクシャフト12のクランクピン(図示せず)に回転可能に連結されている。クランクシャフト12は、トランスミッション軸(図示せず)に連結されるものであって、一端側に、吸気圧縮1速ギヤ15と吸気圧縮2速ギヤ16が配置されている。吸気圧縮1速ギヤ15及び吸気圧縮2速ギヤ16は、クランクシャフト12のクランクジャーナル12bに固定されたものであって、クランクシャフト12のクランクジャーナル12bと一体となって回転する。尚、図1中の17は点火プラグである。
膨張排気シリンダ3内には、膨張排気ピストン14が配置されている。膨張排気ピストン14は、膨張排気コンロッド13を介して補助クランクシャフト22のクランクピン22aに回転可能に連結されている。補助クランクシャフト22は、クランクシャフト12と平行に配置されたものであって、一端側に、吸気圧縮一速ギヤ15に係合する膨張排気1速ギヤ18と、吸気圧縮2速ギヤ16に係合する膨張排気2速ギヤ19と、が配置されている。膨張排気1速ギヤ18は、第1クラッチ20を介して補助クランクシャフト22のクランクジャーナル22bに取り付けられている。膨張排気2速ギヤ19は、第2クラッチ21を介して補助クランクシャフト22のクランクジャーナル22bに取り付けられている。
この第1実施形態においては、吸気圧縮1速ギヤ15及び膨張排気1速ギア18は、補助クランクシャフト22の回転数がクランクシャフト12の回転数の2倍の回転数となるように設定されている。そして、吸気圧縮2速ギヤ16及び膨張排気2速ギア19は、補助クランクシャフト22がクランクシャフト12と同一回転数となるよう設定されている。
第1クラッチ20は、膨張排気1速ギヤ18と補助クランクシャフト22との間に介装されたものであって、膨張排気1速ギヤ18と補助クランクシャフト22との締結と解放を行い、締結時には両者は一体に回転可能となり、解放時には、膨張排気1速ギア18と補助クランクシャフト22との間で動力の伝達が行われないようになっている。第2クラッチ21は、膨張排気2速ギヤ19と補助クランクシャフト22との間に介装されたものであって、膨張排気2速ギヤ19と補助クランクシャフト22との締結と解放を行い、締結時には両者は一体に回転可能となり、解放時には、膨張排気2速ギア19と補助クランクシャフト22との間で動力の伝達が行われないようになっている。ここで、第1クラッチ20と第2クラッチ21は、どちらか一方が締結された状態では、他方が解放された状態となっている。尚、第1クラッチ20及び第2クラッチ21は、具体的には、湿式多板クラッチあるいはシンクロ機構を有したドグクラッチとすることが好ましい。また、この第1実施形態においては、補助クランクシャフト22の回転数がエンジン回転数に応じてクランクシャフト12の回転数と同じもしくは2倍となるよう2段階で切り替えられているが、補助クランクシャフト22の回転数がエンジン回転数に応じて2段階以上(多段階)に切り替えられるよう、ギヤ段(吸気圧縮1速ギヤ15、膨張排気1速ギア18、吸気圧縮2速ギヤ16、膨張排気2速ギア19)の数を増加させた構成とすることも可能である。
この第1実施形態においては、吸気圧縮ピストン10が下降する動作に合わせて吸気バルブ5が開かれる。吸気圧縮ピストン10が下死点に到達し再び上昇し始めると吸気バルブ5が閉じられる。吸気圧縮ピストン10が上死点に接近すると圧縮バルブ7が開かれ、膨張排気シリンダ3へ圧縮された混合気が送り込まれる。吸気圧縮ピストン10が上死点に到達すると圧縮バルブ7が閉じられ圧縮された混合気の逆流を防止する。圧縮された混合気は点火プラグ17によって点火されて燃焼し、膨張排気ピストン14を下降させる。
このとき、補助クランクシャフト22は、クランクシャフト12の回転数が低い場合にはクランクシャフト12の2倍の回転数となり(第1クラッチ:締結、第2クラッチ:解放)、クランクシャフト12の回転数が高い場合にはクランクシャフト12と同一の回転数となるよう(第1クラッチ:解放、第2クラッチ:締結)、制御される。
膨張排気ピストン14の膨張速度は第1クラッチ20と第2クラッチ21のどちらが締結状態となっているかで決定される。また吸気圧縮ピストン10と膨張排気ピストン14が同時に上死点となるように第1クラッチ20または第2クラッチ21のどちらか一方を締結する。膨張排気ピストン14が下死点から再び上昇を始めると排気バルブ9が開かれ排気する。また、エンジン回転数が低い場合は第1クラッチ20が締結状態となり(第2クラッチ21は解放状態)、膨張排気ピストン14が吸気圧縮ピストン10に比べて倍の周期で動作することになるので、このとき損失が生じないように、第1クラッチ20は吸気圧縮ピストン10が下死点から上昇した際の上死点と下死点との中間で係合させる。
尚、吸気バルブ5の開閉タイミング及び排気バルブ9の開閉タイミングは、エンジン回転数に応じて適正化することが好ましい。また、締結状態の第1クラッチ20は、膨張行程が終了した時点で解放することが好ましい。さらに、第1クラッチ20を締結状態として、吸気圧縮ピストン10が上死点もしくは圧縮バルブ7が開弁される前段階まで排気バルブ9を開いていても良い。そして、エンジン回転数が高い場合は、第2クラッチ21を行程にかかわらず係合状態とすることが好ましい。
このように、第1実施形態における内燃機関は、吸気圧縮行程を行うシリンダと膨張排気行程を行うシリンダとを分離し、膨張行程における膨張排気ピストン14の膨張速度と、膨張行程における膨張排気シリンダ3内の筒内圧とを、ギヤ段(吸気圧縮1速ギヤ15、膨張排気1速ギア18、吸気圧縮2速ギヤ16、膨張排気2速ギア19)により変更して動作させることができるものである。
詳述すると、膨張行程において、クランクシャフト12の回転角度に対する上死点からの膨張排気ピストン14の作動(移動)距離をクランクシャフト12の回転速度に応じて変更し、クランクシャフト12の回転速度が低い場合、クランクシャフト12の回転角度に対する上死点からの膨張排気ピストン14の作動(移動)距離を相対的に長くする。すなわち、膨張排気ピストン14が下死点に向かって下降する際のピストンスピードを速くする。一方、クランクシャフト12の回転速度が高い場合、膨張行程において、クランクシャフト12の回転角度に対する上死点からの膨張排気ピストン14の作動(移動)距離を相対的に短くする。すなわち、膨張排気ピストン14が下死点に向かって下降する際のピストンスピードを相対的に遅くする。
つまり、この第1実施形態においては、クランクシャフト12が低回転のときは、膨張行程における膨張排気ピストン14のピストンスピードが相対的に速くなり、燃焼ガスとシリンダ壁面(膨張排気シリンダ3の壁面)との接触時間が少なくなって、冷却損失を低減することができる。また、クランクシャフト12が高回転のときは、膨張行程における膨張排気ピストン14のピストンスピードを相対的に遅くすることで、筒内圧を適切に設定することができ、燃焼時間損失を低減することができる。さらに吸気圧縮行程と膨張排気工程を分離しているため吸気時のフリクションを低減しつつ、膨張速度のみを変更できるので正味効率を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図3〜図5は、本発明の第2実施形態における内燃機関の本体31(以下、機関本体31と記す)を模式的に示した説明図である。
この第2実施形態における内燃機関は、一つの吸気圧縮シリンダが2つの膨張排気シリンダと連通可能で、かつ一つの膨張排気シリンダが2つの吸気圧縮シリンダと連通可能に構成されたものである。
機関本体31は、吸気行程と圧縮行程を行う第1吸気圧縮シリンダ32a及び第2吸気圧縮シリンダ32b(図示せず)と、膨張行程と排気行程を行う第1膨張排気シリンダ33a及び第2膨張排気シリンダ33b(図示せず)と、を有している。
各吸気圧縮シリンダ32a,32bには、燃料噴射弁(図示せず)が配置された吸気ポート34がそれぞれ連結されており、対応する吸気バルブ35(第2吸気圧縮シリンダ32bに対応する吸気バルブは図示せず)を開弁動作させることで各吸気圧縮シリンダ32a,32bに吸気ポート34から混合気が導入される。
各吸気圧縮シリンダ32a,32bは、隣接した膨張排気シリンダ33a,33bに、連結通路36を介して接続されている。この連結通路36は、各吸気圧縮シリンダ32a,32b及び各膨張排気シリンダ33a,33bのそれぞれに開口するものであって、第1吸気圧縮シリンダ32aとの連結部分には第1圧縮バルブ37aが配置され、第2吸気圧縮シリンダ32bとの連結部分には第2圧縮バルブ37b(図示せず)が配置され、第1膨張排気シリンダ33aとの連結部分には第1燃焼室バルブ38aが配置され、第2膨張排気シリンダ33bとの連結部分には第2燃焼室バルブ38b(図示せず)がそれぞれ配置されている。
各膨張排気シリンダ33a,33bには、排気ポート39がそれぞれ連結されており、対応する排気バルブ40(第2膨張排気シリンダ33bに対応する排気バルブは図示せず)を開弁動作させることで各膨張排気シリンダ33a,33bから排気が排出される。
各吸気圧縮シリンダ32a,32b内には、第1吸気圧縮ピストン41aと第2吸気圧縮ピストン41bがそれぞれ配置されている。各吸気圧縮ピストン41a,41bは、対応する吸気圧縮コンロッド42(第2吸気圧縮ピストン41aに対応する吸気圧縮コンロッドは図示せず)を介してクランクシャフト43のクランクピン(図示せず)に回転可能に連結されている。クランクシャフト43は、トランスミッション軸(図示せず)に連結されるものであって、一端側に、吸気圧縮1速ギヤ44と吸気圧縮2速ギヤ45が配置されている。吸気圧縮1速ギヤ44及び吸気圧縮2速ギヤ45は、クランクシャフト43のクランクジャーナル43bに固定されたものであって、クランクシャフト43のクランクジャーナル43bと一体となって回転する。尚、図3中の46は点火プラグである。
各膨張排気シリンダ33a,33b内には、第1膨張排気ピストン47aと第2膨張排気ピストン47bがそれぞれ配置されている。各膨張排気ピストン47a,47bは、対応する膨張排気コンロッド48を介して補助クランクシャフト49のクランクピン49aに回転可能に連結されている。補助クランクシャフト49は、クランクシャフト43と平行に配置されたものであって、一端側に、吸気圧縮一速ギヤ44に係合する膨張排気1速ギヤ50と、吸気圧縮2速ギヤ45に係合する膨張排気2速ギヤ51と、が配置されている。膨張排気1速ギヤ50は、第1クラッチ52を介して補助クランクシャフト49のクランクジャーナル49bに取り付けられている。膨張排気2速ギヤ51は、第2クラッチ53を介して補助クランクシャフト49のクランクジャーナル49bに取り付けられている。
この第2実施形態においては、吸気圧縮1速ギヤ44及び膨張排気1速ギア50は、補助クランクシャフト49の回転数がクランクシャフト43の回転数の2倍の回転数となるように設定されている。そして、吸気圧縮2速ギヤ45及び膨張排気2速ギア51は、補助クランクシャフト49がクランクシャフト43と同一回転数となるよう設定されている。
第1クラッチ52は、膨張排気1速ギヤ50と補助クランクシャフト49との間に介装されたものであって、膨張排気1速ギヤ50と補助クランクシャフト49との締結と解放を行い、締結時には両者は一体に回転可能となり、解放時には、膨張排気1速ギア50補助クランクシャフト49との間で動力の伝達が行われないようになっている。第2クラッチ53は、膨張排気2速ギヤ51と補助クランクシャフト49との間に介装されたものであって、膨張排気2速ギヤ51と補助クランクシャフト49との締結と解放を行い、締結時には両者は一体に回転可能となり、解放時には、膨張排気2速ギア51と補助クランクシャフト49との間で動力の伝達が行われないようになっている。ここで、第1クラッチ52と第2クラッチ53は、どちらか一方が締結された状態では、他方が解放された状態となっている。尚、第1クラッチ52及び第2クラッチ53は、具体的には、湿式多板クラッチあるいはシンクロ機構を有したドグクラッチとすることが好ましい。また、この第2実施形態においては、補助クランクシャフト49の回転数がエンジン回転数に応じてクランクシャフト43の回転数と同じもしくは2倍となるよう2段階で切り替えられているが、補助クランクシャフト49の回転数がエンジン回転数に応じて2段階以上(多段階)に切り替えられるよう、ギヤ段(吸気圧縮1速ギヤ44,膨張排気1速ギア50,吸気圧縮2速ギヤ45,膨張排気2速ギア51)の数を増加させた構成とすることも可能である。
この第2実施形態においては、吸気圧縮ピストン41が下降する動作に合わせて対応する吸気バルブ35が開かれる。吸気圧縮ピストン41が下死点に到達し再び上昇し始めると対応する吸気バルブ35が閉じられる。吸気圧縮ピストン41が上死点に接近すると対応する圧縮バルブ37と燃焼室バルブ38が開かれ、対応する膨張排気ピストン47のあるシリンダへ圧縮された混合気が送り込まれる。吸気圧縮ピストン41が上死点に到達すると対応する燃焼室バルブ38と圧縮バルブ37が閉じられ、圧縮された混合気の逆流を防止する。圧縮された混合気は点火プラグ46によって点火されて燃焼し膨張排気ピストン47を下降させる。
このとき、補助クランクシャフト49は、クランクシャフト43の回転数が低い場合にはクランクシャフト43の2倍の回転数となり(第1クラッチ:締結、第2クラッチ:解放)、クランクシャフト43の回転数が高い場合にはクランクシャフト43と同一の回転数となるよう(第1クラッチ:解放、第2クラッチ:締結)、制御される。
膨張排気ピストン47の膨張速度は第1クラッチ52と第2クラッチ53のどちらが締結状態となっているかで決定される。また吸気圧縮ピストン41と対応する膨張排気ピストン47が両方とも上死点となるように第1クラッチ52または第2クラッチ53のどちらか一方を締結する。膨張排気ピストン47が下死点から再び上昇を始めると対応する排気バルブ40が開かれ排気する。また、エンジン回転数が低い場合は第1クラッチ52が締結状態となり(第2クラッチ53は解放状態)、膨張排気ピストン47が吸気圧縮ピストン41に比べて倍の周期で動作することになるので、このとき損失が生じないように、第1クラッチ52は吸気圧縮ピストン41が下死点から上昇し、かつ上死点と下死点の中間で係合する。
尚、各吸気バルブ35の開閉タイミング及び各排気バルブ40の開閉タイミングは、エンジン回転数に応じて適正化することが好ましい。また、締結状態の第1クラッチ52は、膨張行程が終了した時点で解放することが好ましい。さらに、第1クラッチ52を締結状態として、吸気圧縮ピストン41が上死点もしくは圧縮バルブ37及び燃焼室バルブ38が開弁される前段階まで対応する膨張排気シリンダ33の排気バルブ40を開いていても良い。そして、エンジン回転数が高い場合は、第2クラッチ53を行程にかかわらず係合状態とすることが好ましい。
このように、第2実施形態における内燃機関は、吸気圧縮行程を行うシリンダと膨張排気行程を行うシリンダと分離し、膨張行程における膨張排気ピストン47の膨張速度と、膨張行程における膨張排気シリンダ33内の筒内圧とを、ギヤ段(吸気圧縮1速ギヤ44,膨張排気1速ギア50,吸気圧縮2速ギヤ45,膨張排気2速ギア51)により変更して動作させることができるものである。
詳述すると、この第2実施形態における内燃機関も、上述した第1実施形態のように、膨張行程において、クランクシャフト43の回転速度が低い時には、膨張排気ピストン47のピストンスピードが相対的に速くなり、クランクシャフト43の回転速度が高いときには、膨張排気ピストン47のピストンスピードが相対的に遅くなる。
次に第2実施形態の内燃機関におけるピストンモーションを図6〜図8に示す。 図6に示すように、第1吸気圧縮ピストン41aと第2吸気圧縮ピストン41bは、ギヤ位置によらず、180deg位相がずれた状態にある。
第1クラッチ52が締結されている状態では、図7に示すように、第1膨張排気ピストン47aと第2膨張排気ピストン47bは90deg位相がずれる。図9は第1クラッチ52が締結されている時の混合気の流れを模式的に示し、図10は第1クラッチ52が締結されている時の各ピストン41、47及び各バルブ35,37,38,40の動作を示すタイミングチャートである。
クランクシャフト43の回転数が低い場合(第1クラッチ:締結、第2クラッチ:解放)には、第2膨張排気ピストン47bのみが第1吸気圧縮ピストン41aと第2吸気圧縮ピストン41bに同期するので、図9及び図10に示すように、第1膨張排気シリンダ33a(第1膨張排気ピストン47a)を休止状態とし、第1及び第2吸気圧縮シリンダ32a、32bで圧縮された混合気に対して、第2膨張排気シリンダ33bで膨張行程と排気行程がそれぞれ実施される。詳述すると、第1吸気圧縮ピストン41aが上死点に接近すると、第1圧縮バルブ37a及び第2燃焼室バルブ38bが開かれ、第2圧縮バルブ37b及び第1燃焼室バルブ38aが閉じられ、第1吸気圧縮シリンダ32aから第2膨張排気シリンダ33bに圧縮された混合気が導入される。そして、第2吸気圧縮ピストン41bが上死点に接近すると、第2圧縮バルブ37b及び第2燃焼室バルブ38bが開かれ、第1圧縮バルブ37a及び第1燃焼室バルブ38aが閉じられ、第2吸気圧縮シリンダ32bから第2膨張排気シリンダ33bに圧縮された混合気が導入される。
また、第1クラッチ52が締結された状態においては、補助クランクシャフト49の回転数がクランクシャフト43の回転数の2倍となっているため、クランクシャフト43の回転角度に対する上死点からの膨張排気ピストン47の作動(移動)距離が相対的に長くなる。すなわち、第1クラッチ52が締結された状態においては、上死点から下死点に向かって下降する際の膨張排気ピストン47のピストンスピードが速くなる高速膨張モードで内燃機関が運転される。
このような高速膨張モードにおいては、高温の燃焼ガスとシリンダ壁面(膨張排気シリンダ33の内壁面)の接触時間が短くなり、冷却損失を低減することができる。
第2クラッチ53が締結された状態においては、図8に示すように、第1膨張排気ピストン47aと第2膨張排気ピストン47bは180deg位相がずれる。
図11は第2クラッチ53が締結されている高出力モード時の混合気の流れを模式的に示し、図12は第2クラッチ53が締結されている時の各ピストン41、47及び各バルブ35,37,38,40の動作を示すタイミングチャートである。
クランクシャフト43の回転数が高い場合(第1クラッチ:解放、第2クラッチ:締結)には、第1吸気圧縮ピストン41aが第1膨張排気ピストン47aに同期し、第2吸気圧縮ピストン41bが第2膨張排気ピストン47bに同期するので、図11及び図12に示すように、第1吸気圧縮シリンダ32aで圧縮された混合気に対しては第1膨張排気シリンダ33aで膨張行程と排気行程が実施され、第2吸気圧縮シリンダ32bで圧縮された混合気に対しては第2膨張排気シリンダ33bで膨張行程と排気行程が実施される。詳述すると、第1吸気圧縮ピストン41aが上死点に接近すると、第1圧縮バルブ37a及び第1燃焼室バルブ38aが開かれ、第2圧縮バルブ37b及び第2燃焼室バルブ38bが閉じられ、第1吸気圧縮シリンダ32aから第1膨張排気シリンダ33aに圧縮された混合気が導入される。そして、第2吸気圧縮ピストン41bが上死点に接近すると、第2圧縮バルブ37b及び第2燃焼室バルブ38bが開かれ、第1圧縮バルブ37a及び第1燃焼室バルブ38aが閉じられ、第2吸気圧縮シリンダ32bから第2膨張排気シリンダ33bに圧縮された混合気が導入される。
そのため、エンジン高回転時には、相対的に多くの燃焼回数を得ることができる高出力モードで内燃機関が運転される。また、クランクシャフト43が高回転のときは、膨張行程における膨張排気ピストン47のピストンスピードを相対的に遅くすることで、筒内圧を適切に設定することができ、燃焼時間損失を低減することができる。
さらに、この第2実施形態においても、吸気圧縮行程と膨張排気工程を分離しているため吸気時のフリクションを低減しつつ、膨張速度のみを変更できるので正味効率が向上させることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。尚、上述した第2実施形態と同一構成要素に対しては、同一の符号を付し重複する説明を省略する。
図13及び図14は、第3実施形態における内燃機関の機関本体61を模式的に示した説明図であり、図13は高膨張比モードのとき、図14は高出力モードのときの補助クランクシャフト62側の状態をそれぞれ示している。
この第3実施形態における内燃機関は、上述した第2実施形態における補助クランクシャフト49に、第1膨張排気ピストン47aと第2膨張排気ピストン47bのストローク特性の位相を相対的に変化させる位相変更手段としての位相変更装置63を付加したものであって、それ以外の構成は、実質的に第2実施形態と同一構成となっている。
詳述すると、この第3実施形態における補助クランクシャフト62は、同軸上に配置された第1補助クランクシャフト64と第2補助クランクシャフト65とが位相可変装置63を介して連結された構成となっている。第1膨張排気ピストン47aが第1補助クランクシャフト64のクランクピン64aに連係され、第2膨張排気ピストン47bが第2補助クランクシャフト65のクランクピン65aに連係されている。膨張排気1速ギヤ50及び膨張排気2速ギヤ51は、第1補助クランクシャフト64の一端側に配置され、それぞれ第1クラッチ52及び第2クラッチ53を介して第1補助クランクシャフト64に取り付けられている。
位相変更装置63は、いわゆるクラッチ機構のクラッチをスリップさせることで、第1補助クランクシャフト64と第2補助クランクシャフト65の回転位相を変化させるものである。尚、位相変更装置を油圧室の油圧バランスを変化させることで位相を変化させるいわゆるベーン式として構成してもよい。
図15は、この第3実施形態の内燃機関において、クランクシャフト43の回転数が低い場合のピストンモーションを示している。尚、クランクシャフト43の回転数が高い場合の膨張排気ピストン47のピストンモーション及び吸気圧縮ピストン41のピストンモーションは、上述した第2実施形態と同様(上述の図6及び図8を参照)である。
第1クラッチ52が締結されている状態(クランクシャフト43の回転数が低い場合)では、図15に示すように、第1膨張排気ピストン47aのストローク特性の位相と第2膨張排気ピストン47bのストローク特性の位相とが一致するように位相変更装置63が制御される。図16は第1クラッチ52が締結されている時の混合気の流れを模式的に示し、図17は第1クラッチ52が締結されて時の各ピストン41、47及び各バルブ35,37,38,40の動作を示すタイミングチャートである。
クランクシャフト43の回転数が低い場合(第1クラッチ:締結、第2クラッチ:解放)には、図13、図16、図17に示すように、第1膨張排気ピストン47aのストローク特性の位相と、第2膨張排気ピストン47bのストローク特性の位相と、が一致し、第1吸気圧縮シリンダ32aで圧縮された混合気は、第1膨張排気シリンダ33a及び第2膨張排気シリンダ33bの双方で同時に膨張行程を迎える。同様に第2吸気圧縮シリンダ32bで圧縮された混合気は、第1膨張排気シリンダ33a及び第2膨張排気シリンダ33bの双方で同時に膨張行程を迎える。詳述すると、第1吸気圧縮ピストン41aが上死点に接近すると、第1圧縮バルブ37a、第1燃焼室バルブ38a及び第2燃焼室バルブ38bが開かれ、第2圧縮バルブ37bが閉じられ、第1吸気圧縮シリンダ32aから第1膨張排気シリンダ33a及び第2膨張排気シリンダ33bの双方に圧縮された混合気が導入される。そして、第2吸気圧縮ピストン41bが上死点に接近すると、第2圧縮バルブ37b、第1燃焼室バルブ38a及び第2燃焼室バルブ38bが開かれ、第1圧縮バルブ37aが閉じられ、第2吸気圧縮シリンダ32bから第1膨張排気シリンダ33a及び第2膨張排気シリンダ33bの双方に圧縮された混合気が導入される。
すなわち、第1クラッチ52が締結された状態においては、上死点から下死点に向かって下降する際の膨張排気ピストン47が速くなると共に、1つの吸気圧縮シリンダで圧縮された混合気を2つの膨張排気シリンダ33a、33bで膨張させて高膨張比設定した高速膨張−高膨張比モードで内燃機関が運転される。このような高速膨張−高膨張比モードで運転される内燃機関においては、高温の燃焼ガスとシリンダ壁面(膨張排気シリンダ33の内壁面)の接触時間が短くなり、冷却損失を低減することができる。また、一つの吸気圧縮シリンダで圧縮された混合気を2つの膨張排気シリンダ33a,33bで同時に膨張させることで高膨張比を得ることができ、排気損失を低減して熱効率を向上させることができる。
尚、第2クラッチ53が締結された状態においては、第1膨張排気ピストン47aと第2膨張排気ピストン47bは180deg位相がずれるように、位相変更装置63が制御され、上述した第2実施形態と同様の高出力モードで内燃機関が運転される。
図18は、第1クラッチを締結した場合及び第2クラッチを締結した場合の熱効率とエンジン回転数(クランクシャフトの回転数)の相関関係を示した特性線図であって、上述した第1〜第3実施形態に共通するものである。
第1クラッチが締結状態の場合には、低回転時の冷却損失低減効果が高いため低回転の正味効率を向上させることができる。第2クラッチが締結状態の場合には、高回転での等容度を向上するため燃焼時間損失を低減する効果が高い。
そこで、第1クラッチ、第2クラッチ及び位相切換装置(第3実施形態のみ)の切換えを、図18の切換え点となる回転数で行うことで、エンジン回転数の全領域で正味効率向上を図ることができる。また、吸気圧縮行程と膨張排気工程を分離しているため吸気時のフリクションを低減しつつ、膨張速度のみを変更できるのでフリクション増加を最小限にして正味効率が向上させることができる。
図19〜図21は、本発明の第4実施形態における内燃機関の機関本体を模式的に示した説明図である。
この第4実施形態における内燃機関は、1つの吸気圧縮シリンダが1つの膨張排気シリンダと連通可能で、かつ1つの膨張排気シリンダが2つの吸気圧縮シリンダと連通可能に構成されたものである。
機関本体71は、吸気行程と圧縮行程を行う第1吸気圧縮シリンダ72a及び第2吸気圧縮シリンダ72b(図示せず)と、膨張行程と排気行程を行う膨張排気シリンダ73を有している。
各吸気圧縮シリンダ72a,72bには、燃料噴射弁(図示せず)が配置された吸気ポート74がそれぞれ連結されており、対応する吸気バルブ75(第2吸気圧縮シリンダ72bに対応する吸気バルブは図示せず)を開弁動作させることで各吸気圧縮シリンダ72a,72bに吸気ポート74から混合気が導入される。
各吸気圧縮シリンダ72a,72bは、隣接した膨張排気シリンダ73に、連結通路76を介して接続されている。この連結通路76は、各吸気圧縮シリンダ72a,72b及び膨張排気シリンダ73のそれぞれに開口するものであって、第1吸気圧縮シリンダ72aとの連結部分には第1圧縮バルブ77aが配置され、第2吸気圧縮シリンダ72bとの連結部分には第2圧縮バルブ77b(図示せず)が配置され、膨張排気シリンダ73との連結部分には燃焼室バルブ78がそれぞれ配置されている。
膨張排気シリンダ73には、排気ポート79が連結されており、排気バルブ80を開弁動作させることで膨張排気シリンダ73から排気が排出される。
各吸気圧縮シリンダ72a,72b内には、第1吸気圧縮ピストン81aと第2吸気圧縮ピストン81bがそれぞれ配置されている。各吸気圧縮ピストン81a,81bは、対応する吸気圧縮コンロッド82(第2吸気圧縮ピストン81bに対応する吸気圧縮コンロッドは図示せず)を介してクランクシャフト83のクランクピン(図示せず)に回転可能に連結されている。クランクシャフト83は、トランスミッション軸(図示せず)に連結されるものであって、一端側に、吸気圧縮ギヤ84が配置されている。吸気圧縮ギヤ84は、クランクシャフト83のクランクジャーナル83b(図示せず)に固定されたものであって、クランクシャフト83のクランクジャーナル83bと一体となって回転する。尚、図19中の85は点火プラグである。
膨張排気シリンダ73内には、膨張排気ピストン86が配置されている。膨張排気ピストン86は、膨張排気コンロッド87を介して補助クランクシャフト88のクランクピン88aに回転可能に連結されている。補助クランクシャフト88は、クランクシャフト83と平行に配置されたものであって、一端側に、吸気圧縮ギヤ84に係合する膨張排気ギヤ89が配置されている。膨張排気ギヤ89は、補助クランクシャフト88のクランクジャーナル88bに固定されたものであって、補助クランクシャフト88のクランクジャーナル88bと一体となって回転する。
ここで、この第4実施形態においては、吸気圧縮ギヤ84及び膨張排気ギア89は、補助クランクシャフト88の回転数がクランクシャフト83の回転数の2倍の回転数となるように設定されている。また、この第4実施形態においては、燃焼室バルブ78,排気バルブ80,膨張排気ピストン86及び膨張排気シリンダ73といった膨張排気シリンダ側の構成部品が、断熱材として熱抵抗の高い材料、例えばセラミックなどからなっている。膨張排気シリンダ側の構成部品のみ断熱材とするのは、膨張行程でのシリンダ壁面(膨張排気シリンダ73の内壁面)へ受熱される冷却損失を低減するためである。また、膨張排気シリンダ側の構成部品のみを断熱材とすることで吸気行程では冷却を促進し、充填効率を高める効果がある。
この第4実施形態においては、吸気圧縮ピストン81が下降する動作に合わせて対応する吸気バルブ75が開かれる。吸気圧縮ピストン81が下死点に到達し再び上昇し始めると対応する吸気バルブ75が閉じられる。吸気圧縮ピストン81が上死点に接近すると対応する圧縮バルブ77と燃焼室バルブ78が開かれ、膨張排気ピストン86のあるシリンダへ圧縮された混合気が送り込まれる。吸気圧縮ピストン81が上死点に到達すると対応する圧縮バルブ77と燃焼室バブル78が閉じられ、圧縮された混合気の逆流を防止する。圧縮された混合気は点火プラグ85によって点火されて燃焼し膨張排気ピストン86を下降させる。膨張排気ピストン86が下死点から再び上昇を始めると、排気バルブ80が開かれ排気する。
尚、各吸気バルブ75の開閉タイミング及び排気バルブ80の開閉タイミングは、エンジン回転数に応じて適正化することが好ましい。
このように、第4実施形態における内燃機関は、吸気圧縮行程を行うシリンダと膨張排気行程を行うシリンダと分離し、複数の吸気圧縮シリンダ72a,72bに対して一つの膨張排気シリンダ73で膨張行程を行えるよう構成されたものである。詳述すると、この第4実施形態における内燃機関は、補助クランクシャフト88が常にクランクシャフト83の2倍の回転数で回転するものであって、エンジン回転数に関わらず、膨張排気ピストン86のピストンスピードが、吸気圧縮ピストン81のピストンスピードよりも速くなるよう構成されたものである。
図22及び図23は、第4実施形態の内燃機関におけるピストンモーションを示している。図22に示すように、第1吸気圧縮ピストン81aと第2吸気圧縮ピストン81bは、180deg位相がずれた状態にある。そして、クランクシャフト83に対して、補助クランクシャフト88が2倍の回転数で回転するため、図23に示すように、吸気圧縮行程が1行程終了する間に膨張排気行程は2行程実行することが可能な構成になっている。つまり第1吸気圧縮ピストン81aまたは第2吸気圧縮ピストン81bが吸気行程を実行中の期間、膨張排気ピストン86は膨張行程を実行する。また、第1吸気圧縮ピストン81aまたは第2吸気圧縮ピストン81bが圧縮行程を実行中の期間、膨張排気ピストン86は排気行程を実行する
図24は第4実施形態の内燃機関の混合気の流れを模式的に示した説明図であり、図25は第4実施形態の内燃機関の各ピストン81,86及び各バルブ75,77,78,80の動作を示すタイミングチャートである。
図24の下図はクランク角0、360degでの混合気の流れを示し、第1吸気圧縮シリンダ72aからの混合気を膨張排気シリンダ73へ供給する。このとき、第2吸気圧縮ピストン81b側の第2圧縮バルブ77bが閉じられ混合気が第2吸気圧縮シリンダ72bへ流入するのを防ぐ。
図24の上図はクランク角180degでの混合気の流れを示し、第2吸気圧縮シリンダ72bからの混合気を膨張排気シリンダ73へ供給する。このとき、第1吸気圧縮ピストン81a側の第1圧縮バルブ77aが閉じられ混合気が第1吸気圧縮シリンダ72aへ流入するのを防ぐ。
図26は、エンジン回転数と熱効率との相関を示す特性線図である。エンジン回転数が低いほど通常エンジンよりも上述した第4実施形態における内燃機関の熱効率が向上する。これは、膨張行程における燃焼ガスの膨張時間が、通常エンジンよりも上述した第4実施形態における内燃機関の方が短いためであり、これにより高温燃焼ガスとシリンダ壁面(膨張排気シリンダ73の内壁面)の接触時間が短くなりシリンダ壁面を通して冷却水へ損失として逃げる熱量が減少するためである。尚、通常エンジンとは、吸気圧縮行程におけるピストンスピードと膨張排気行程におけるピストンスピードとがエンジン回転数に関わらず全運転領域で等しくなるものである。
尚、膨張排気シリンダ73の壁温を吸気圧縮シリンダ72よりも高温として燃焼ガスとの温度差を低減し、冷却損失を低減しても構わない。このときの一例としては、例えば吸気圧縮シリンダ72を水冷、排気膨張シリンダ73側を空冷エンジンとする。また、膨張排気シリンダ73側の冷却水の水量を制御して、膨張排気シリンダ73の壁温を高温とすることも可能である。
図27は、上述した第4実施形態における内燃機関に適用される吸気バルブ75及び排気バルブ80の駆動方法を模式的に示したものであって、吸気圧縮シリンダ側のバルブ駆動はクランクシャフトを動力源とし、膨張排気シリンダ側のバルブ駆動は補助クランクシャフトを動力源としたものである。
図28は、クランクシャフトから全てのバルブを駆動する比較例(図27に対する)である。図28に示すバルブ駆動例では、クランクシャフトに設けられた吸気圧縮クランクプーリーからタイミングベルト(又はチェーン)で吸気圧縮側カムプーリーが駆動される。図28に示す比較例を上述した第4実施形態に適用する場合、第4実施形態においてはクランクシャフト83の回転数に対して補助クランクシャフト88の回転数が2倍であるため、クランクシャフト83から膨張排気側カムプーリーの動力を得えようとすると、一次減速機が必要となる。そのため、一次減速機としての膨張排気側クランププーリーで一次減速を行ったクランクシャフト83の動力をタイミングベルトを介して膨張排気側カムプーリーへと伝達し、膨張排気側カムプーリーを駆動する。この場合、一次減速機(膨張排気側クランクプーリー)を使用するため伝達時に補助クランクシャフト88のピストンモーションに対して膨張排気側バルブモーションに誤差が生じてエンジン性能が低下する可能性がある。尚、クランクシャフト83ではなく、補助クランクシャフト88から全てのバルブ駆動力を得る場合も同様の問題がある。
一方、この第4実施形態においては、図27に示すように、クランクシャフト83が吸気圧縮側クランクプーリーからタイミングベルト(又はチェーン)を通じて吸気圧縮側カムプーリーを駆動する。また補助クランクシャフト88が膨張排気側クランクプーリーからタイミングベルト(又はチェーン)を通じて膨張排気側カムプーリーを駆動する。つまり、吸気圧縮側カムプーリーと膨張排気側カムプーリーとを別駆動とすることで吸気圧縮シリンダ72のピストン81a,81bとバルブ75、膨張排気シリンダ73のピストン86とバルブ80の同期が正確にできるためエンジン性能を向上させることができる。
尚、上述した第1〜第4実施形態においては、予混合以外(筒内直接燃料噴射)の内燃機関や着火方法(圧縮着火、火花点火など)や他の燃料を使用した場合にも有効であり、燃焼室形状、ピストン形状等は、燃焼方法(HCCIなど)や燃料に合わせて適宜変更することが好ましい。
上記実施形態から把握し得る本発明の技術的思想について、その効果とともに列記する。
(1) 内燃機関は、吸気行程及び圧縮行程を行う吸気圧縮シリンダと、吸気圧縮シリンダ内の吸気圧縮ピストンに連係された動力出力軸となるクランクシャフトと、膨張行程及び排気行程を行う膨張排気シリンダと、膨張排気シリンダ内の膨張排気ピストンに連係された補助クランクシャフトと、クランクシャフトを補助クランクシャフトとは異なる回転数で回転させることが可能な回転数比変更手段と、を有する。これによって、吸気圧縮行程と膨張排気工程を分離しているため、吸気時のフリクションを低減しつつ、膨張速度のみを変更できるので正味効率を向上させることができる。
(2) 上記(1)に記載の内燃機関において、回転数比変更手段は、クランクシャフトの1回転に対して補助クランクシャフトが1回転以上回転する第1のギヤ比と、クランクシャフトと補助クランクシャフトとが同一の回転数となる第2のギヤ比と、を備えている。
(3) 上記(2)に記載の内燃機関において、内燃機関の回転速度が低い場合には、回転数比変更手段で第1のギヤ比が選択される。これによって、エンジン低回転時では、高温の燃焼ガスとシリンダ壁面の接触時間を少なくできるため冷却損失を低減させることができる。
(4) 上記(2)または(3)に記載の内燃機関において、内燃機関の回転速度が高い場合には、回転数比変更手段で第2のギヤ比が選択される。これによって、エンジン高回転時では、燃焼中にピストンが下降する量が減少して筒内圧が適切に設定することができ、燃焼時間損失を低減させることができる。
(5) 上記(1)に記載の内燃機関において、回転数比変更手段は、クランクシャフトの1回転に対して補助クランクシャフトが1回転以上回転する第1のギヤ比と、クランクシャフトと補助クランクシャフトとが同一の回転数となる第2のギヤ比と、を備え、一つの吸気圧縮シリンダが複数の膨張排気シリンダと連通可能で、一つの吸気圧縮シリンダに対して複数の膨張排気シリンダで膨張行程を行えるよう構成されていると共に、複数の膨張排気シリンダ内の各膨張排気ピストンのストローク特性の位相を変化させる位相変更手段を有している。これによって、一つの吸気圧縮シリンダで圧縮された混合気を複数の膨張排気シリンダで同時に膨張させることで高膨張比を得ることができ、排気損失を低減して熱効率を向上させることができる。
(6) 上記(5)に記載の内燃機関において、内燃機関の回転速度が低い場合には、回転数比変更手段で第1のギヤ比が選択され、位相変更手段で複数の膨張排気ピストンのストローク特性の位相が同一となるよう制御され、一つの吸気圧縮シリンダで圧縮された吸気を複数の膨張排気シリンダで同時に膨張させる。これによって、エンジン低回転時において、高温の燃焼ガスとシリンダ壁面の接触時間を少なくして冷却損失を低減できる。
(7) 上記(5)に記載の内燃機関において、内燃機関の回転速度が低い場合には、回転数比変更手段で第1のギヤ比が選択され、位相変更手段で複数の膨張排気ピストンのストローク特性の位相が同一となるよう制御され、一つの吸気圧縮シリンダで圧縮された吸気を一つの膨張排気シリンダで膨張させる。
(8) 上記(5)〜(7)のいずれかに記載の内燃機関において、内燃機関の回転速度が高い場合には、回転数比変更手段で第2のギヤ比が選択され、位相変更手段で複数の膨張排気ピストンのストローク特性の位相が互いに異なるよう制御され、一つの吸気圧縮シリンダで圧縮された吸気を一つの膨張排気シリンダで膨張させる。これによって、エンジン高回転において、ピストンが下降する量を相対的に減少させ筒内圧を適切に設定し燃焼時間損失を低減することができる。また燃焼回数を確保することができるため高効率かつ高出力とすることができる。
(9) 上記(1)に記載の内燃機関において、内燃機関は、一つの膨張排気シリンダが複数の吸気圧縮シリンダに連通可能で、複数の吸気圧縮シリンダに対して一つの膨張排気シリンダで膨張行程を行えるよう構成されている。これによって、膨張排気シリンダとその構成部品を削減することができる。また、内燃機関の重量を相対的に軽量化することができるため、車両へ搭載する場合の搭載性や燃費性能の向上を図ることができる。
(10) 上記(1)〜(9)のいずれかに記載の内燃機関において、膨張排気シリンダ及び膨張排気シリンダ側の構成部品に、断熱材が用いられている。これによって、吸気温度を下げて充填効率を向上させつつ、膨張行程における冷却損失の更なる低減を実現することができる。
本発明に係る内燃機関の第1実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第1実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態における吸気圧縮ピストンのピストンモーションを示す説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態において、エンジン回転数が低い場合の膨張排気ピストンのピストンモーションを示す説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態において、エンジン回転数が高い場合の膨張排気ピストンのピストンモーションを示す説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態において、エンジン回転数が低い場合の混合気の流れを模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態において、エンジン回転数が低い場合のバルブ及びピストンの動作を示すタイミングチャート。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態において、エンジン回転数が高い場合の混合気の流れを模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第2実施形態において、エンジン回転数が高い場合のバルブ及びピストンの動作を示すタイミングチャート。 本発明に係る内燃機関の第3実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第3実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第3実施形態において、エンジン回転数が低い場合の膨張排気ピストンのピストンモーションを示す説明図。 本発明に係る内燃機関の第3実施形態において、エンジン回転数が低い場合の混合気の流れを模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第3実施形態において、エンジン回転数が低い場合のバルブ及びピストンの動作を示すタイミングチャート。 第1クラッチを締結した場合及び第2クラッチを締結した場合の熱効率とエンジン回転数の相関関係を示した特性線図。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態における構成を模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態における吸気圧縮ピストンのピストンモーションを示す説明図。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態における膨張排気ピストンのピストンモーションを示す説明図。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態における混合気の流れを模式的に示した説明図。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態におけるバルブ及びピストンの動作を示すタイミングチャート。 エンジン回転数と熱効率との相関を示す特性線図。 本発明に係る内燃機関の第4実施形態におけるバルブ駆動方法を模式的に示した説明図。 バルブ駆動方法の比較例を模式的に示した説明図。
符号の説明
2…吸気圧縮シリンダ
3…膨張排気シリンダ
5…吸気バルブ
7…圧縮バルブ
9…排気バルブ
10…吸気圧縮ピストン
12…クランクシャフト
14…膨張排気ピストン
32…吸気圧縮シリンダ
33…膨張排気シリンダ
35…吸気バルブ
37…圧縮バルブ
38…燃焼室バルブ
40…排気バルブ
41…吸気圧縮ピストン
43…クランクシャフト
44…吸気圧縮1速ギヤ
45…吸気圧縮2速ギヤ
47…膨張排気ピストン
49…補助クランクシャフト
50…膨張排気1速ギヤ
51…膨張排気2速ギヤ
52…第1クラッチ
53…第2クラッチ

Claims (10)

  1. 吸気行程及び圧縮行程を行う吸気圧縮シリンダと、
    吸気圧縮シリンダ内の吸気圧縮ピストンに連係された動力出力軸となるクランクシャフトと、
    膨張行程及び排気行程を行う膨張排気シリンダと、
    膨張排気シリンダ内の膨張排気ピストンに連係された補助クランクシャフトと、
    クランクシャフトを補助クランクシャフトとは異なる回転数で回転させることが可能な回転数比変更手段と、を有することを特徴とする内燃機関。
  2. 回転数比変更手段は、クランクシャフトの1回転に対して補助クランクシャフトが1回転以上回転する第1のギヤ比と、
    クランクシャフトと補助クランクシャフトとが同一の回転数となる第2のギヤ比と、を備えていることを特徴とする請求項1に内燃機関。
  3. 内燃機関の回転速度が低い場合には、回転数比変更手段で第1のギヤ比が選択されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 内燃機関の回転速度が高い場合には、回転数比変更手段で第2のギヤ比が選択されることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関。
  5. 回転数比変更手段は、クランクシャフトの1回転に対して補助クランクシャフトが1回転以上回転する第1のギヤ比と、クランクシャフトと補助クランクシャフトとが同一の回転数となる第2のギヤ比と、を備え、
    一つの吸気圧縮シリンダが複数の膨張排気シリンダと連通可能で、一つの吸気圧縮シリンダに対して複数の膨張排気シリンダで膨張行程を行えるよう構成されていると共に、複数の膨張排気シリンダ内の各膨張排気ピストンのストローク特性の位相を変化させる位相変更手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  6. 内燃機関の回転速度が低い場合には、回転数比変更手段で第1のギヤ比が選択され、位相変更手段で複数の膨張排気ピストンのストローク特性の位相が同一となるよう制御され、一つの吸気圧縮シリンダで圧縮された吸気を複数の膨張排気シリンダで同時に膨張させることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関。
  7. 内燃機関の回転速度が低い場合には、回転数比変更手段で第1のギヤ比が選択され、位相変更手段で複数の膨張排気ピストンのストローク特性の位相が同一となるよう制御され、一つの吸気圧縮シリンダで圧縮された吸気を一つの膨張排気シリンダで膨張させることを特徴とする請求項5に記載の内燃機関。
  8. 内燃機関の回転速度が高い場合には、回転数比変更手段で第2のギヤ比が選択され、位相変更手段で複数の膨張排気ピストンのストローク特性の位相が互いに異なるよう制御され、一つの吸気圧縮シリンダで圧縮された吸気を一つの膨張排気シリンダで膨張させることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の内燃機関。
  9. 内燃機関は、一つの膨張排気シリンダが複数の吸気圧縮シリンダに連通可能で、複数の吸気圧縮シリンダに対して一つの膨張排気シリンダで膨張行程を行えるよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  10. 膨張排気シリンダ及び膨張排気シリンダ側の構成部品に、断熱材が用いられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の内燃機関。
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