JP2006306533A - 移動式クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】 全体の構造が簡単・軽量でありながらも十分な吊上げ性能を有するラフィングジブを備えた移動式クレーンを提供する。
【解決手段】 その基端部がジブサポート16に連結されその先端部がブーム起伏面に対する側方に傾斜可能な左右一対の第1マスト21と、当該第1マスト先端部24と前記ジブ本体17先端部とを連結する左右一対の第1テンション部材50と、前記第1マスト先端部24と上部旋回体12とを連結する左右一対の第2テンション部材51と、前記第1マスト21よりも伸縮ブーム側に位置しその基端部が前記ジブサポート16に連結されその先端部23が前記第2テンション部材51を支持可能なブーム起伏面内に位置する一本の第2マスト22と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、伸縮ブームの先端にラフィングジブを装着した状態におけるラフィングジブ及び伸縮ブームに作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収する装置を装備した移動式クレーンに関するものである。
移動式クレーンの伸縮ブームが伸長されその起伏角度が大きいクレーン作業姿勢における伸縮ブームの縦方向及び横方向の曲げモーメントを吸収する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ところが、特許文献1に記載された装置は伸縮ブームのみを用いたブーム作業には有効であるものの、伸縮ブームの先端にラフィングジブを装着したラフィングジブ作業におけるラフィングジブ及び伸縮ブーム全体での縦方向及び横方向の曲げモーメントの吸収に対しては十分な効果が期待できなかった。
そこで、本願出願人は伸縮ブーム先端にラフィングジブを装着した状態で、ラフィングジブと伸縮ブームの全体に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収することにより、吊上げ荷重の最大値を増加させることができる装置を備えた移動式クレーンを提案している(例えば、非特許文献1参照。)。
図4は非特許文献1に記載されたラフィングジブ作業時の移動式クレーンWを側面から見た図を示している。移動式クレーンWは、下部走行体1と、当該下部走行体1に旋回可能に搭載された上部旋回体2と、当該上部旋回体2に起伏可能に枢着された伸縮ブーム3と、当該伸縮ブーム3の先端部に着脱可能とされたラフィングジブ4と、を備えている。
ラフィングジブ4は、伸縮ブーム3の先端部30に着脱可能なジブサポート31と、当該ジブサポート31に起伏可能に枢着されたジブ本体32とから構成されている。ジブ本体32は、基端ジブ33と当該基端ジブ33に連結された複数の中間ジブ34、34、・・と、当該中間ジブ34の先端に連結された先端ジブ35とから構成されている。ジブ本体32は前記中間ジブ34の数を増減することによりその全長を変更可能となっている。
36は前記ジブサポート31先端上部に連結された第1マストであり、37は同様にジブサポート先端上部に連結された第2マストである。第2マスト37は第1マスト36より伸縮ブーム側に位置するように配置されている。第1マスト36及び第2マスト37は共にジブ本体32の起伏面に沿ってジブサポート31との枢着点を中心に回動可能となっている。
38は上記第1マスト36及び第2マスト37の先端部同士を連絡するマスト間テンション部材である。マスト間テンション部材38は屈曲可能なリンクあるいはワイヤロープ等により構成される。第1マスト36、第2マスト37及びマスト間テンション部材38によって形作られる三角形は、ジブサポート31に対するジブ本体32の起伏角度変化に関わりなく、一定の形状を保つため、伸縮ブーム3に対するジブ本体32の折れ曲がり角度が大きな角度となってもモーメントを発生させる腕長さを確保できることとなる。すなわち、伸縮ブーム3に対するジブ本体32の広範な折れ曲がり角度でのラフィングジブ作業が可能となる。
39は先端ジブ35の先端部と第1マスト36の先端部を連結する第1テンション部材であって、ワイヤロープ又は連続したリンク等により構成されている。この第1テンション部材39の長さは上述したジブ本体32の長さに合わせて変更可能とされている。
40は上部旋回体2に配置された第1ウインチ41から繰出され前記第2マスト37の先端部とを連絡するワイヤであって、第2テンション部材に該当するものである。伸縮ブーム3の伸縮動作に応じて、当該第1ウインチ41を動作させることにより第2テンション部材40の長さを調整することができる。また、伸縮ブーム3の長さが一定の状態で第1ウインチ41により第2テンション部材40の長さを変化させることにより、伸縮ブーム3に対するジブ本体32の折れ曲がり角度を変更することができる。
43は上部旋回体の第2ウインチ42から繰出された吊上げ作業用ワイヤである。吊上げ作業用ワイヤ43は、第2マストのガイドシーブ44、第1マストのガイドシーブ45を経て、先端ジブ35の先端から吊下され、その先端には吊荷用フック46が連結されている。
図5は図4のA矢視詳細図であって、第2マスト37の詳細を示すものである。図5に示されたように第2マスト37は、左右一対のマストから構成されていて、そのうちの一方の右側第2マスト37Rが起伏面Yに対して右側にα度傾斜し、他方の左側第2マスト37Lが起伏面Yに対して同様に左側にα度傾斜している。(左右一対の部材で構成されている要素に対しては、番号にR(右側の部材)、L(左側の部材)を付与して識別する。)
第2マスト37Rは、ジブサポート31に対して、揺動部材61Rを介して連結されている。揺動部材61Rは伸縮ブーム3に対して平行な傾動軸60Rを中心として起伏面Yに対し傾動可能となっている。さらに、第2マスト37Rは揺動部材61Rに対して、前記傾動軸60Rに直交する回動軸62Rを中心として回動可能となっている。係る構成により、第2マスト37Rは起伏面Yに対する傾斜が変更可能であり、かつ起伏面Yに沿っての起伏動作が可能である。
63Rはジブサポート31と揺動部材61Rとにその両端部を枢着した傾動油圧シリンダであって、マスト傾斜角を変更するためのものである。傾動油圧シリンダ63Rを伸縮動作することにより、揺動部材61R及び第2マスト37Rの起伏面Yに対する傾斜角度αを変更することができる。なお、傾斜角度αは0度とすることが可能であり、その場合は左右の第2マスト37Lと37Rとは平行となる。なお、第1マスト36の構成は上述した第2マスト37と全く同じであるので図示及び説明は省略する。
このように、第1マスト36及び第2マスト37の起伏面Yに対する傾斜角を変更しその傾斜角を維持することにより、第1テンション部材39及び第2テンション部材40によりラフィングジブ4及び伸縮ブーム3に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収することができる。
特開2001−58791号公報(第4−5頁、第1図) 特願2003−403279号公報(第4−5頁、第2図、第6図)
ところが、図4に示したような伸縮ブーム3に対するジブ本体32の折れ曲がり角度が大きい時、言い換えれば作業半径が大きく吊上げ荷重が小さい時のラフィングジブ作業においては吸収すべき縦方向の曲げモーメントは大きいものの、横方向の曲げモーメントは非常に小さいものであった。そのため、上述した第1マスト36及び第2マスト37をV字状に開く必要は無く、むしろ第1マスト36及び第2マスト37共にI字状に閉じたほうが、縦方向の曲げモーメントの吸収を最大にするためには好都合であった。
一方、図6に示したような伸縮ブーム3に対するジブ本体32の折れ曲がり角度が小さく伸縮ブーム起伏角度が大きい時、すなわち作業半径が小さく吊上げ荷重が大きい時のラフィングジブ作業においては横方向の曲げモーメントが大きいため、上述した第1マスト36及び第2マスト37をV字状に開くことにより、横方向の曲げモーメントを吸収する必要がある。その場合であっても図6に示すようにテンションリンク38と第2テンション部材40とはほぼ直線状となっていることから判るように、第2マスト37はほとんどテンション部材の支持部材としての機能は果たしておらず、第1リンク36のみでも十分である。以上から、第2マスト37をV字状に開いて使用する場合が無いことが判る。
しかし、非特許文献1記載の移動式クレーンWは、図5に示したように第2マスト37は一対のマスト37をV字状に開くとともに、その形状を維持する構造となっており、油圧シリンダ63等を用いた複雑なものとなっていた。そのため、ラフィングジブ全体の重量が大きくなりコストも高いものとなっていた。
そこで、本発明は、非特許文献1に記載された移動式クレーンの第2マストの構造と使用方法を改善することにより、全体の構造が簡単・軽量でありながらも十分な吊上げ性能を有するラフィングジブを備えた移動式クレーンを提供しようとするものである。
本願の請求項1に記載された移動式クレーンは、下部走行体と、当該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、当該上部旋回体に起伏可能に枢着された伸縮ブームと、当該伸縮ブーム先端部に着脱可能なラフィングジブと、を備えた移動式クレーンを対象とする。
そして、前記ラフィングジブは、前記伸縮ブーム先端部に着脱可能なジブサポートと当該ジブサポートに起伏可能に枢着されたジブ本体とからなり、さらに前記ラフィングジブは、その基端部が前記ジブ本体基端部又はジブサポートに連結されその先端部がブーム起伏面に対する側方に傾斜可能な左右一対の第1マストと、当該第1マスト先端部と前記ジブ本体先端部とを連結する左右一対の第1テンション部材と、前記第1マスト先端部と伸縮ブーム基端部又は上部旋回体とを連結する左右一対の第2テンション部材と、前記第1マストよりも伸縮ブーム側に位置しその基端部が前記ジブ本体基端部又はジブサポートに連結されその先端部がブーム起伏面内に位置する一本の第2マストと、を備え、前記伸縮ブームに対するジブ本体の折れ曲がり角度が小さい時は、前記第1マストをV字状に開いてラフィングジブ作業を行い、前記伸縮ブームに対するジブ本体の折れ曲がり角度が大きい時は、前記第1マストをI字状に閉じると共に、前記第2マストの先端部が前記第2テンション部材を支持してラフィングジブ作業を行うことを特徴とする。
請求項1に記載された移動式クレーンは、前記伸縮ブームに対するジブ本体の折れ曲がり角度が小さい時は、前記第1マストをV字状に開いてラフィングジブ作業を行うので、ラフィングジブ及び伸縮ブームに作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収することができる。すなわち、作業半径が小さく吊上げ荷重が大きい時のラフィングジブ作業において、第1マストをV字状に開くことにより、縦方向のみならず横方向の曲げモーメントをも吸収することができる。その結果、かかる横方向のラフィングジブ及び伸縮ブームの曲がりが問題となる作業姿勢における吊上げ荷重の最大値を大きくすることができる。
また、前記伸縮ブームに対するジブ本体の折れ曲がり角度が大きい時は、前記第1マストをI字状に閉じると共に、前記第2マストが第1マストに対してブーム起伏面内で所定の角度開いた状態でその先端部が前記第2テンション部材を支持してラフィングジブ作業を行うので、ラフィングジブ及び伸縮ブームに作用する縦方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収することができる。すなわち、作業半径が大きく吊上げ荷重が小さい時のラフィングジブ作業における、縦方向の大きい曲げモーメントを最大の効果が得られるように吸収することができる。この場合にも、非特許文献1に記載されたラフィングジブに比べて第2マストを簡単に構成することができるので、全体として軽量で低コストのラフィングジブとすることができる。
(折れ曲がり角度が小さい時)
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る移動式クレーンXを示す。移動式クレーンXは下部走行体11と、当該下部走行体11に旋回可能に搭載された上部旋回体12と、当該上部旋回体12に起伏可能に枢着された伸縮ブーム13と、当該伸縮ブーム13の先端部に着脱可能とされたラフィングジブ14と、を備えている。
ラフィングジブ14は、伸縮ブーム13の先端部15に着脱可能なジブサポート16と、当該ジブサポート16に起伏可能に枢着されたジブ本体17とから構成されている。ジブ本体17は、基端ジブ18と当該基端ジブ18に連結された複数の中間ジブ19、19、・・と、当該中間ジブ19の先端に連結された先端ジブ20とから構成されている。ジブ本体17は前記中間ジブ19の数を増減することによりその全長を変更可能となっている。
21は前記ジブサポート16に連結された左右一対の第1マストであり、その先端部24がブーム起伏面に対する側方に傾斜可能となっている。22はジブサポート16に連結された第2マストであって、第1マスト21より伸縮ブーム側に位置するように配置されている。第2マスト22は、その先端部23がブーム起伏面内に位置する1本のマストである。第1マスト21及び第2マスト22は共にジブ本体17の起伏面に沿ってジブサポート16との枢着点を中心に回動可能となっている。また、第2マスト22は第1マスト21に対してブーム起伏面における所定の開き角度を維持して追随するようにマスト間連結部材(図示しない)によって関連付けられている。さらに、第2マスト22の先端部23には後述する第2テンション部材の支持部材25が設けられている。支持部材25は一対の第2テンション部材を容易に支持できるように先端に向けて開口した形状を有している。
50は先端ジブ20の先端部と第1マスト21の先端部24を連結する一対の第1テンション部材であって、ワイヤロープ又は連続したリンク等により構成されている。この第1テンション部材50の長さは上述したジブ本体17の長さに合わせて変更可能とされている。
51は上部旋回体12に配置されたウインチ5から繰出され前記第1マスト21の先端部24とを連絡するワイヤであって、第2テンション部材に該当するものである。伸縮ブーム13の伸縮動作に応じて、当該ウインチ5を動作させることにより第2テンション部材51の長さを調整することができる。また、伸縮ブーム13の長さが一定の状態でウインチ5により第2テンション部材51の長さを変化させることにより、伸縮ブーム13に対するジブ本体17の折れ曲がり角度を変更することができる。
図2は図1のB矢視詳細図であって、第1マスト21の詳細を示すものである。図2に示されたように第1マスト21は、左右一対のマストから構成されていて、そのうちの一方の右側第1マスト21Rが起伏面Yに対して右側にα度傾斜し、他方の左側第1マスト21Lが起伏面Yに対して同様に左側にα度傾斜している。(左右一対の部材で構成されている要素に対しては、番号にR(右側の部材)、L(左側の部材)を付与して識別する。)
第1マスト21Rは、ジブサポート16に対して、揺動部材26Rを介して連結されている。揺動部材26Rは伸縮ブーム13に対して平行な傾動軸27Rを中心として起伏面Yに対し傾動可能となっている。さらに、第1マスト21Rは揺動部材26Rに対して、前記傾動軸27Rに直交する回動軸28Rを中心として回動可能となっている。係る構成により、第1マスト21Rは起伏面Yに対する傾斜が変更可能であり、かつ起伏面Yに沿っての起伏動作が可能である。
52Rはジブサポート16と揺動部材26Rとにその両端部を枢着した傾動油圧シリンダであって、マスト傾斜角度を変更するためのものである。当該傾動油圧シリンダ52Rを伸縮動作することにより、揺動部材26R及び第1マスト21Rの起伏面Yに対する傾斜角度αを変更することができる。なお、傾斜角度αは0度とすることが可能であり、その場合は左右の第1マスト21Rと21Lとは平行となりI字状に閉じることとなる。
以上の構成によると、図1に示すように第1マスト21起伏面Yに対する傾斜角を変更すると共にその傾斜角を維持すると、第1テンション部材50及び第2テンション部材51によりラフィングジブ14及び伸縮ブーム13に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収することができる。すなわち、作業半径が小さく吊上げ荷重が大きい時のラフィングジブ作業において、第1マスト21をV字状に開き、吊上げ条件に応じその開度を調節することにより吊上げ荷重の最大値を大きくすることができる。
(折れ曲がり角度が大きい時)
図3は上述した移動式クレーンXの伸縮ブーム13に対するジブ本体17の折れ曲がり角度が大きい時の状態を示している。第1マスト21はI字状に閉じられており、その先端部24はほぼブーム起伏面上に位置している。第2マスト22先端の支持部材25は第2テンション部材51を支持している。図3に示すように、第1マスト21と第2マスト22とはブーム起伏面内において所定の角度開いた状態の三角形状を形作っている。
図1に示した状態から図3に示した状態へは以下の過程を経ている。まず、図2に示した左右の傾動油圧シリンダ52を共に伸長させる。すると、左右の第2マスト21は共に傾動軸27を中心に起伏面Yに接近する方向で傾動する。左右の第2マスト21はほぼ平行になるまで傾動し、全体としてI字状に閉じた状態となる。これによって、左右一対の第1テンション部材50と第2テンション部材51は、共に接近した状態となる。この時、第2マスト22は第1マスト21よりもやや短く作られているので、第2マスト22の先端の支持部材25は第2テンション部材51に接近するものの、接触することは無い。
次に上部旋回体12のウインチ5を操作しワイヤ51(第2テンション部材)をゆっくりと巻き戻す。すると、第1マスト21は図2に示した揺動部材26の回動軸28回りに起伏面Yに沿って前方に向かって回動する。それに伴ってジブ本体17もジブサポート16との枢着点を中心に伸縮ブーム13とジブ本体17との折れ曲がり角度が増加する方向へ倒伏していく。この時、第2マスト22も図示しないマスト間連結部材の作用により第1マスト21の回動に伴ない起伏面Yに沿って前方に向かって回動する。第2マスト22の先端の支持部材25と第2テンション部材51との距離は上記動作に伴って減少していき、ついには支持部材25と第2テンション部材51とは接触するようになる。そして、さらに伸縮ブーム13に対するジブ本体17の折れ曲がり角度を増加していくと、第2テンション部材51は第2マスト22先端の支持部材25を支点として折れ曲がって支えられるようになる。
図3に示したように、第1マスト21と第2マスト22によって形作られる三角形は、ジブサポート16に対するジブ本体17の折れ曲がり角度変化に関わりなく一定の形状を保つため、第1マスト21及び第2マスト22と、第2テンション部材51とによって発生するジブ本体17を支えるバックモーメントの腕長さを確保できることとなる。
以上のように、前記伸縮ブーム13に対するジブ本体17の折れ曲がり角度が大きい時は、前記第1マスト21をI字状に閉じると共に、前記第2マスト22が第1マスト21に対してブーム起伏面内で所定の角度開いた状態でその先端の支持部材25が前記第2テンション部材51を支持してラフィングジブ作業を行うので、ラフィングジブ14及び伸縮ブーム13に作用する縦方向曲げモーメントの一部及び全部を最大の効果が得られるように吸収することができる。言い換えると、作業半径が大きく吊上げ荷重が小さい時のラフィングジブ作業における吊上げ性能の最大値を大きくすることができる。
以上のように、本願発明の移動式クレーンのラフィングジブは第1マストがV字状となるよう2本のマストから構成され、第2マストはI字状であるので1本のマストから構成され、合わせて3本のマストで構成されている。すなわち、最小本数のマストの構成でラフィングジブの広範囲なチルト角度を全てカバーし、各条件で最大の吊上げ性能を発揮することができるのである。
図7は第2の実施の形態に係るラフィングジブ14の主要部を示したものである。図1に示したものと共通な部分については同じ番号を付し、その部分の説明は省略する。また、図7のB矢視についても図2に示したものと共通である。
(折れ曲がり角度が小さい時)
72は第1マスト先端24に回動自在に連結され、その先端に前記第2テンション部材51が連結されている左右一対のマスト間連結棒である。マスト間連結棒72と第2テンション部材51との連結部には連結用ボール73が設けられている。
70は第2マストであって、その基端部はジブサポート16に連結されている。71は第2マスト70の先端に設置された連結用ボール受けである。連結用ボール受け71には、前記マスト間連結棒72、連結用ボール73及び第2テンション部材51が直線状に連結されたまま、それらを受け入れる溝部74が左右一対設けられている。溝部74はマスト間連結棒72、連結用ボール73及び第2テンション部材51の径寸法よりもすこし大きい寸法に作られているため、溝部74にはまりこむとマスト間連結棒72の軸方向又は第2テンション部材51の軸方向には抜け出ることがないようになっている。
以上説明した第2の実施の形態によれば、図7に示した伸縮ブーム13に対するジブ本体17の折れ曲がり角度が小さい時、すなわち作業半径が小さく吊上げ荷重が大きい時のラフィングジブ作業において、第1マスト21をV字状に開き、吊上げ条件に応じその開度を調節することにより吊上げ荷重の最大値を大きくすることができる。
(折れ曲がり角度が大きい時)
図8は第2の実施の形態に係るラフィングジブ14において、そのジブ本体17の伸縮ブーム13に対する折れ曲がり角度が大きい時の状態を示したものである。図7に示した状態から図8に示した状態へは以下の過程を経ている。まず、図2に示した左右の傾動油圧シリンダ52を共に伸長させる。すると、左右の第2マスト21は共に傾動軸27を中心に起伏面Yに接近する方向で傾動する。左右の第2マスト21はほぼ平行になるまで傾動し、全体としてI字状に閉じた状態となる。これによって、左右一対の第1テンション部材50と第2テンション部材51は、共に接近した状態となる。また、同時に左右一対のマスト間連結棒72と連結用ボール73も接近した状態となる。この時、第2マスト70は第1マスト21よりもやや短く作られているので、第2マスト22の先端の連結用ボール受け71は連結用ボール73に接近するものの、接触することは無い。
次に上部旋回体12のウインチ5を操作しワイヤ51(第2テンション部材)をゆっくりと巻き戻す。すると、第1マスト21は図2に示した揺動部材26の回動軸28回りに起伏面Yに沿って前方に向かって回動する。それに伴ってジブ本体17もジブサポート16との枢着点を中心に伸縮ブーム13とジブ本体17との折れ曲がり角度が増加する方向へ倒伏していく。この時、第2マスト22の先端の連結用ボール受け71と連結用ボール73との距離は上記動作に伴って減少していき、ついには連結用ボール受け71の溝74にマスト間連結棒72、連結用ボール73及び第2テンション部材51は一体となってはまりこんでいく。そして、さらに伸縮ブーム13に対するジブ本体17の折れ曲がり角度を増加していくと、第1マスト21、第2マスト70およびマスト間連結棒72によって形状の変化しない三角形を形作ることとなる。そのため、第1マスト21及び第2マスト70によって発生するジブ本体17を支えるバックモーメントの腕長さを確保できることとなる。
以上のように、前記伸縮ブーム13に対するジブ本体17の折れ曲がり角度が大きい時は、前記第1マスト21をI字状に閉じると共に、前記第2マスト70が第1マスト21に対してブーム起伏面内で所定の角度開いた状態でその先端の連結用ボール受け71が前記第2テンション部材51を連結してラフィングジブ作業を行うので、ラフィングジブ14及び伸縮ブーム13に作用する縦方向曲げモーメントの一部及び全部を最大の効果が得られるように吸収することができる。言い換えると、作業半径が大きく吊上げ荷重が小さい時のラフィングジブ作業における吊上げ性能の最大値を大きくすることができる。さらに、第2の実施の形態のラフィングジブによれば第1マスト21と第2マスト70の先端間を長さの変化することの無いマスト間連結棒72で連結するので、第1の実施の形態で必要であったマスト間の所定の開き角度を維持するためのマスト間連結部材が不要になるという効果を有している。
本発明の実施の形態に係る移動式クレーンXである。 図1のB矢視詳細図である。 移動式クレーンXの伸縮ブーム13に対するジブ本体17の折れ曲がり角度が大きい時の状態である。 非特許文献1に記載されたラフィングジブ作業時の移動式クレーンWを側面から見た図である。 図4のA矢視図である。 移動式クレーンWの伸縮ブーム3に対するジブ本体32の折れ曲がり角度が小さく伸縮ブーム3の起伏角度が大きい時の状態である。 第2の実施の形態に係るラフィングジブ14の主要部を示したものである。 第2の実施の形態に係るラフィングジブ14において、そのジブ本体17の伸縮ブーム13に対する折れ曲がり角度が大きい時の状態を示したものである。
符号の説明
11:下部走行体
12:上部旋回体
13:伸縮ブーム
15:伸縮ブーム先端部
16:ジブサポート
17:ジブ本体
18:ジブ本体基端部
20:ジブ本体先端部
21:第1マスト
22:第2マスト
23:第2マスト先端部
24:第1マスト先端部
50:第1テンション部材
51:第2テンション部材
70:第2マスト

Claims (1)

  1. 下部走行体と、当該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、当該上部旋回体に起伏可能に枢着された伸縮ブームと、当該伸縮ブーム先端部に着脱可能なラフィングジブと、を備えた移動式クレーンにおいて、
    前記ラフィングジブは、前記伸縮ブーム先端部に着脱可能なジブサポートと当該ジブサポートに起伏可能に枢着されたジブ本体とからなり、さらに前記ラフィングジブは、その基端部が前記ジブ本体基端部又はジブサポートに連結されその先端部がブーム起伏面に対する側方に傾斜可能な左右一対の第1マストと、当該第1マスト先端部と前記ジブ本体先端部とを連結する左右一対の第1テンション部材と、前記第1マスト先端部と伸縮ブーム基端部又は上部旋回体とを連結する左右一対の第2テンション部材と、前記第1マストよりも伸縮ブーム側に位置しその基端部が前記ジブ本体基端部又はジブサポートに連結されその先端部がブーム起伏面内に位置する一本の第2マストと、を備え、
    前記伸縮ブームに対するジブ本体の折れ曲がり角度が小さい時は、前記第1マストをV字状に開いてラフィングジブ作業を行い、
    前記伸縮ブームに対するジブ本体の折れ曲がり角度が大きい時は、前記第1マストをI字状に閉じると共に、前記第2マストの先端部が前記第2テンション部材を支持してラフィングジブ作業を行うことを特徴とする移動式クレーン。
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