JP2006306439A - 液体包装用紙製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体や粘稠体等の液状体の内容物を密封包装するための紙製容器、特に内容物が分解して酸素を発生するような液状体を密封包装するための液体包装用紙製容器において、使用する紙基材の坪量を調整することにより、容器内に気体の酸素が発生した場合であっても、容器の膨張量をできる限り最小限に抑えることができる液体包装用紙製容器を提供することにある。
【解決手段】容器外面側から内面側に向かって順にポリエチレン樹脂による外面シーラント層2/坪量450〜600g/m2 の紙基材層1/ポリエチレン樹脂による中間樹脂層3/セラミック蒸着ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムによるガスバリアフィルム層4/ポリエチレン樹脂による内面シーラント層5を積層して構成される積層体Aにより形成された容器製函用ブランクシートを用いて製函されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体や粘稠体等の液状体の内容物を密封包装するための紙製容器に関し、特に内容物が分解して酸素を発生するような液状体を密封包装するための液体包装用紙製容器に関する。
一般に、液体包装用の紙製容器は、液体や粘稠体等の液状体の内容物を密封包装するために使用されるが、その内容物としては、二液剤からなるヘアーカラー剤などのように、分解して酸素を発生するような過酸化水素系の液状体がある。
このような液状体を包装する容器としては、1000ml前後の内容積のものが広く多用されており、このような1000ml前後の内容積を持つ液体包装用の紙製容器の紙基材としては、その縦、横、高さ等の容器の寸法に関わらず、280g/m2 〜400g/m2 の坪量の用紙が広く多用されている。
そこで、これらの坪量の用紙を紙基材する液体包装用の紙製容器として、例えば、容器外面側から内面側に向かって順に、ポリエチレン樹脂による外面シーラント層/紙基材層/ポリエチレン樹脂層/アルミニウム箔によるガスバリア層/ポリエチレンテレフタレート樹脂層/ポリエチレン樹脂による内面シーラント層、あるいはポリエチレン樹脂による外面シーラント層/紙基材層/ポリエチレン樹脂層/セラミック蒸着ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムによるガスバリア層/ポリエチレン樹脂による内面シーラント層、あるいはポリエチレン樹脂による外面シーラント層/紙基材層/セラミック蒸着ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムによるガスバリア層/ポリエチレン樹脂による内面シーラント層から構成されるハイバリア性の液体包装用紙製容器の製函用のハイバリア構成の積層体による製函用ブランクシートを用いて製函した1000mlの紙製容器に、二液剤からなる液状のヘアーカラー剤を充填、密封包装して紙製容器を作製した場合、この紙製容器は、積層体の構成中にアルミニウム箔や蒸着セラミック蒸着ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムによるガスバリア層があるため、このような酸素バリア性の高い容器では内容物から発生する酸素により容器が膨張し、例えば、ヘアーカラー剤の二液剤中に含まれる過酸化水素の分解によって容器内に気体の酸素が発生するために容器は膨張してしまう。
そして、ある程度、容器が膨張したところで平衡に達して、容器は、それ以上膨張しなくなるが、これは容器内部の圧力が増加するにしたがって、容器自体の気体透過度が上昇して、内圧と気体透過度が平衡に達するためであり、平衡に達した時点で、それ以上の膨張はなくなるものである。
一方、容器外面側から内面側に向かって順に、例えば、ポリエチレン樹脂層/紙基材層/ポリエチレン樹脂層から構成されるローバリア性の液体包装用紙製容器製函用のハイバリア構成の積層体による製函用ブランクシートを用いて製函した紙製容器では、製函時のヒートシールによる加熱によって樹脂層にピンホールが発生し、耐熱性に劣り、内容物の液漏れに繋がる可能性があり、水蒸気バリア性にも劣るものである。
本発明の課題は、液体や粘稠体等の液状体の内容物を密封包装するための紙製容器、特に内容物が分解して酸素を発生するような液状体を密封包装するための液体包装用紙製容
器において、容器内に気体の酸素が発生した場合であっても、容器の膨張量をできる限り最小限に抑えることができる液体包装用紙製容器を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、容器外面側から内面側に向かって順にポリエチレン樹脂による外面シーラント層/紙基材層/ポリエチレン樹脂による中間樹脂層/ポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層/ポリエチレン樹脂による内面シーラント層を積層して構成される積層体により形成された容器製函用ブランクシートを用いて製函されている液体包装用紙製容器であって、前記ポリエチレン樹脂による内面シーラント層が、ラミネート樹脂層/中間シーラント樹脂層/接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されている形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、容器外面側から内面側に向かって順に厚さ20〜40μmのポリエチレン樹脂による外面シーラント層/坪量300〜500g/m2 の紙基材層/厚さ10〜60μmのポリエチレン樹脂による中間樹脂層/厚さ12〜25μmのポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層/厚さ30〜100μmのポリエチレン樹脂による内面シーラント層を積層して構成される積層体により形成された容器製函用ブランクシートを用いて製函されている液体包装用紙製容器であって、前記内面シーラント層が、ラミネート樹脂層/中間シーラント樹脂層/接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による内面シーラント層が、密度0.925〜0.965、MIが0.2〜20のポリエチレン樹脂によるラミネート樹脂層/密度0.925〜0.965、MIが0.2〜20のポリエチレン樹脂による中間シーラント樹脂層/密度0.900〜0.925、MIが0.2〜20のポリエチレン樹脂による接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至3のいずれか1項に係る液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による内面シーラント層が、密度0.935、MIが1.5のポリエチレン樹脂によるラミネート樹脂層/密度0.935、MIが1.5のポリエチレン樹脂による中間シーラント樹脂層/密度0.915、MIが2のポリエチレン樹脂による接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項に係る液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成する紙基材層の坪量が350g/m2 であることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項1乃至5のいずれか1項に係る液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による外面シーラント層の厚さが20μmであることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項1乃至6のいずれか1項に係る液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による中間樹脂層の厚さが30μmであることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の請求項8に係る発明は、上記請求項1乃至7のいずれか1項に係る液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による内面シーラント層の厚さが60μmであることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれか1項記載の液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による内面シーラント層が、厚さ20μmのラミネート樹脂層/厚さ20μmの中間シーラント樹脂層/厚さ20μmの接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器である。
本発明の液体包装用紙製容器(角筒状容器、円筒状容器など)は、容器製函用ブランクシートに使用する積層体の内面シーラント層5に、厚さ30〜100μmポリエチレン樹脂によるシーラント層を用いており、しかも、その内面シーラント層5は、ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層と接液シーラント樹脂層との三層構成により形成され、それぞれ三層は各々ポリエチレン樹脂の密度とMIとを調整して形成されているため、積層体Aを用いて作製した製函用ブランクシートにより製函された本発明容器(角筒状容器、円筒状容器など)を構成する胴面部(4つの側面部、円周側面部など)、底面部、上面部の容器としての酸素透過度、水蒸気透過度、耐熱性を適正に保持した状態で、容器には、その内部に発生する酸素等の気体の内圧による容器外部への適度な気体の透過性が得られるものであり、そのために容器本体の外観的に目立つ過大な膨張変形等を回避でき、容器本体の剛度や強度、耐変形性を高めた状態で、容器内部に発生する酸素等の気体による膨張変形のグレードを低減させる効果が得られるものである。
本発明の液体包装用紙製容器を、その実施の形態に基づいて以下に詳細に説明すれば、図1(a)は、本発明の液体包装用紙製容器の製函用ブランクシートとして使用される積層体Aの側断面図であり、容器の外面側から内面側に向かって順にポリエチレン樹脂による外面シーラント層2と、紙基材層1と、ポリエチレン樹脂による中間樹脂層3と、ポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層4と、ポリエチレン樹脂による内面シーラント層5とを積層接着して構成されている。
図2に示すように、本発明の容器Bは上記積層体Aにより作製した容器製函用ブランクシートにより製函されていて、該積層体Aを構成する前記外面シーラント層2は、厚さ20〜40μmのポリエチレン樹脂により形成され、前記紙基材層1は、坪量300〜500g/m2 の用紙により形成され、前記中間樹脂層3は、厚さ10〜60μmのポリエチレン樹脂により形成され、前記耐熱性樹脂層4は、厚さ12〜25μmのポリエチレンテレフタレート樹脂により形成され、前記内面シーラント層5は、厚さ30〜100μmのポリエチレン樹脂により形成されている。なお、前記ガスバリアフィルム層は、酸化ケイ素、酸化アルミ、酸化マグネシウム等の無機酸化物のセラミック類によるガスバリア性の蒸着層を成形した厚さ12〜25μmのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムにより形成されている。
上記積層体Aを使用して製函されている本発明の容器Bの内容積は、本発明においては
特に限定されるものではないが、例えば、400〜1500ml程度が好ましい。
前記容器製函用の積層体Aにより製函された本発明の容器Bの最外層(最表面)には、前記外面シーラント層2として塗膜20〜40μmのポリエチレン樹脂がコーティング、又は厚さ20〜40μmのポリエチレン樹脂フィルムがラミネートされている。
また、本発明の容器Bの最内層には、前記内面シーラント層5として塗膜30〜100μmのポリエチレン樹脂がコーティング、又は厚さ30〜100μmのポリエチレン樹脂フィルムがラミネートされている。
本発明の液体包装用紙製容器Bの紙基材層2には、内容積が400〜1500ml程度の従来の紙製容器の製函用の積層体に使用されている紙基材の坪量と同程度、又はそれよりも大きい坪量の坪量300〜500g/m2 程度の紙基材が使用されている。
本発明の液体包装用紙製容器(角筒状容器、円筒状容器など)においては、容器製函用ブランクシートに使用する上記積層体Aの内面シーラント層5として、厚さ30〜100μmのポリエチレン樹脂によるシーラント層を用いている。
本発明の液体包装用紙製容器の前記ポリエチレン樹脂による内面シーラント層5は、図1(b)に示すように、ラミネート樹脂層51と中間シーラント樹脂層52と接液シーラント樹脂層53との三層構成により形成されている。
内面シーラント層5のそれぞれ三つの層は、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIとを、適度に調整して形成されていて、積層体Aを用いて作製した製函用ブランクシートにより製函される本発明容器B(角筒状容器、円筒状容器など)を構成する胴面部11(4つの側面部11、11、11、11、円周側面部など)、底面部12、上面部13の容器としての酸素透過度、水蒸気透過度、耐熱性を適正に保持した状態で、その容器には、その内部に発生する酸素等の気体の内圧による容器外部への適度な気体の透過性を付与しているものである。
本発明の容器は、適度な気体の透過性の付与により、容器内に発生する酸素等の気体を適度に逃がし、発生気体による外観的に目立つ過大な膨張変形等を回避して、容器本体の剛度や強度、耐変形性を高めた状態で、容器内部に発生する酸素等の気体による膨張変形のグレードを低減させるものである。
前記ポリエチレン樹脂による内面シーラント層5のラミネート樹脂層51と中間シーラント樹脂層52と接液シーラント樹脂層53の三つの層に使用する各々ポリエチレン樹脂の密度とMIは、例えば下記の通りである。
ラミネート樹脂層51に使用されるポリエチレン樹脂としては、その密度が0.925〜0.965程度、MIが0.2〜20程度、中間シーラント樹脂層52に使用されるポリエチレン樹脂としては、その密度が0.925〜0.965程度、MIが0.2〜20程度、接液シーラント樹脂層53に使用されるポリエチレン樹脂としては、その密度が0.900〜0.925程度、MIが0.2〜20程度が適当である。
内面シーラント層5におけるポリエチレン樹脂の密度の調整は低密度0.900〜高密度0.965の間で調整されるものであるが、低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)と高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)と中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)とのブレンド比率により設定することができる。
例えば、内面シーラント層5のラミネート樹脂層51と、中間シーラント樹脂層52には、防湿性を高めるために、密度の高いポリエチレン樹脂を使用し、また、内面シーラント層5の接液シーラント樹脂層53(内面シーラント層5の最表面層)には、シール適性を向上させるために、密度の低いポリエチレン樹脂を使用し、例えば、メタロセン触媒を使用して重合した低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)を使用してもよい。
また、本発明においては、前記ラミネート樹脂層51と中間シーラント樹脂層52の両層には、同一密度のポリエチレン樹脂を使用してもよいし、両層51、52を一体の層としてもよい。
本発明の液体包装用紙製容器の前記内面シーラント層5は、それぞれ前記ポリエチレン樹脂によるラミネート樹脂層51と中間シーラント樹脂層52と接液シーラント樹脂層53とによる三層構成、又はラミネート樹脂層51と中間シーラント樹脂層52の両層を一体化した同一層と接液シーラント樹脂層53とによる二層構成であるが、三層構成の場合には、紙基材層1側の耐熱性樹脂層4に対して、三層を共押し出し方式により積層形成することができ、また、二層構成の場合には、紙基材層1側の耐熱性樹脂層4に対して、同種のポリエチレン樹脂によるラミネート樹脂層51と中間シーラント樹脂層52との両層を同一層として前記接液シーラント樹脂層53との二層を共押し出し方式により積層形成することができる。
また、上記三層構成、又は二層構成による内面シーラント層5は、ドライラミネート方式、あるいは押し出しサンドイッチラミネート方式等により、紙基材層1側の耐熱性樹脂層4に対して積層形成することができる。
以下に本発明の液体包装用紙製容器Bの具体的実施例について説明する。
<実施例1>
実施例1の液体包装用紙製容器を構成する容器製函用積層体Aとして、図1(a)に示すように、坪量350g/m2 の紙基材層1と、厚さ20μmのポリエチレン樹脂による外面シーラント層2と、厚さ30μmのポリエチレン樹脂による中間樹脂層3と、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層4と、厚さ60μmのポリエチレン樹脂による内面シーラント層5とを、容器の外面側から内面側に向かってこの順に積層接着したものを使用した。
上記積層体Aは、耐熱性(融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層4)を有する積層体であり、酸素透過度(20℃、60%)が1.0cc/pak/day/0.2atm 、水蒸気透過度(40℃、75%)が1.5g/pak/day であった。
上記積層体Aによるシートを用いて、液体包装用紙製容器Bを製函するためのブランクシートを作製した後、該ブランクシートの各々折目を折り曲げ、図2に示すような角筒状の胴面部11(4つの側面部11、11、11、11、又は円周側面部など)と底面部12の各シール部をヒートシールして、胴面部11と底面部12と開口する上面部13とを備えた包装内容積1000mlの角筒状の液体包装用紙製容器Bを製函した。
その後、上記液体包装用紙製容器Bの開口する上面部13から、内容物としてヘアーカラー剤(二液剤)を充填した後、該上面部13をヒートシールして密封し、上面部13に設けた注出口部にはキャップCを施蓋して、ヘアーカラー剤(二液剤)を包装した包装内容積1000ml(高さh=160mm、横a=85mm、縦b=85mm)の実施例1の角筒状の液体包装紙製容器B(図2参照)を作製した。
<比較例1>
比較例1として、酸素透過度(20℃、60%)が0.2cc/pak/day/0.2atm 、水蒸気透過度(40℃、75%)が0.8g/pak/day であって、耐熱性(融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層)を有する積層体(従来のハイバリア構成の積層体)によるシートを用いて液体包装用紙製容器Bを製函するためのブランクシートを作製し、該ブランクシートを製函に用いた以外は上記実施例1と同様にして包装内容積1000mlの角筒状の液体包装用紙製容器Bを製函し、その後、上記実施例1と同様にして充填密封して、比較例1の角筒状の液体包装紙製容器B(図2参照)を作製した。
<比較例2>
比較例2として、酸素透過度(20℃、60%)が1.5cc/pak/day/0.2atm 、水蒸気透過度(40℃、75%)が3.0g/pak/day であって、耐熱性(融点260℃のポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層)の無い積層体(従来のローバリア構成の積層体)によるシートを用いて液体包装用紙製容器Bを製函するためのブランクシートを作製し、該ブランクシートを製函に用いた以外は上記実施例1と同様にして包装内容積1000mlの角筒状の液体包装用紙製容器Bを製函し、その後、上記実施例1と同様にして充填密封して、比較例2の角筒状の液体包装紙製容器B(図2参照)を作製した。
<測定結果>
上記実施例1により作製した充填密封包装直後の液体包装紙製容器Bと、該液体包装紙製容器Bを充填密封包装後に40℃の雰囲気中に1ヶ月放置した液体包装紙製容器Bとの、それぞれ互いに対向する各胴面部11、11の測定点11a、11aの離間距離dの変化を測定した。
また、上記比較例1、比較例2により作製した充填密封包装直後の液体包装紙製容器Bと、該液体包装紙製容器Bを充填密封包装後に40℃の雰囲気中に1ヶ月放置した液体包装紙製容器Bとの、それぞれ互いに対向する各胴面部11、11の測定点11a、11aの離間距離dの変化を測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2006306439
その結果、表1に示すように、従来品である比較例1、比較例2による容器Bの充填密封包装後の離間距離dの変化に対して、本発明品である実施例1による容器Bの充填密封包装後の離間距離dの変化は少なく、本発明品である実施例1による容器Bは、従来品である比較例1、2による容器Bに比較して、内容物の気体発生による容器の膨張を抑制することができ、また低酸素バリア性、水蒸気バリア性、耐熱性の三つの特徴を併せ持つ容器が得られた。
(a)は本発明の液体包装用紙製容器の製函に使用される製函用ブランクシート用の積層体を説明する側断面図、(b)はその積層体の内面シーラント層の側断面図。 本発明の液体包装用紙製容器の一例を説明する全体斜視図。
符号の説明
A…製函用ブランクシート用の積層体
B…液体包装用紙製容器
C…キャップ
1…紙基材層
2…外面シーラント層
3…中間樹脂層
4…耐熱性樹脂層
5…内面シーラント層
11…胴面部
11a…測定点
12…底面部
13…上面部

Claims (9)

  1. 容器外面側から内面側に向かって順にポリエチレン樹脂による外面シーラント層/紙基材層/ポリエチレン樹脂による中間樹脂層/ポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層/ポリエチレン樹脂による内面シーラント層を積層して構成される積層体により形成された容器製函用ブランクシートを用いて製函されている液体包装用紙製容器であって、前記ポリエチレン樹脂による内面シーラント層が、ラミネート樹脂層/中間シーラント樹脂層/接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されている形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器。
  2. 容器外面側から内面側に向かって順に厚さ20〜40μmのポリエチレン樹脂による外面シーラント層/坪量300〜500g/m2 の紙基材層/厚さ10〜60μmのポリエチレン樹脂による中間樹脂層/厚さ12〜25μmのポリエチレンテレフタレート樹脂による耐熱性樹脂層/厚さ30〜100μmのポリエチレン樹脂による内面シーラント層を積層して構成される積層体により形成された容器製函用ブランクシートを用いて製函されている液体包装用紙製容器であって、前記内面シーラント層が、ラミネート樹脂層/中間シーラント樹脂層/接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器。
  3. 請求項1又は2記載の液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による内面シーラント層が、密度0.925〜0.965、MIが0.2〜20のポリエチレン樹脂によるラミネート樹脂層/密度0.925〜0.965、MIが0.2〜20のポリエチレン樹脂による中間シーラント樹脂層/密度0.900〜0.925、MIが0.2〜20のポリエチレン樹脂による接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による内面シーラント層が、密度0.935、MIが1.5のポリエチレン樹脂によるラミネート樹脂層/密度0.935、MIが1.5のポリエチレン樹脂による中間シーラント樹脂層/密度0.915、MIが2のポリエチレン樹脂による接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成する紙基材層の坪量が350g/m2 であることを特徴とする液体包装用紙製容器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による外面シーラント層の厚さが20μmであることを特徴とする液体包装用紙製容器。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載の液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による中間樹脂層の厚さが30μmであることを特徴とする液体包装用紙製容器。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項記載の液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による内面シーラント層の厚さが60μmであることを特徴とする液体包装用紙製容器。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項記載の液体包装用紙製容器において、前記容器製函用の積層体を構成するポリエチレン樹脂による内面シーラント層が、厚さ20μmのラミネート樹脂層/厚さ20μmの中間シーラント樹脂層/厚さ20μmの接液シーラント樹脂層の三層構成、又は前記ラミネート樹脂層と中間シーラント樹脂層とが同一層の二層構成により、各々ポリエチレン樹脂の密度とMIを調整して形成されていることを特徴とする液体包装用紙製容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07205972A (ja) * 1994-01-18 1995-08-08 Dainippon Printing Co Ltd 紙容器
JP2004189247A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Toppan Printing Co Ltd 液体用紙容器

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