JP2006305680A - 連結ねじドライバ - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな押付力で作動して作業者の疲労の軽減を図ることができる連結ねじドライバを提供すること。
【解決手段】モータと、出力軸3と、モータと出力軸3を収容するハウジング2と、前記出力軸3に取り付けられたビット4と、を有するドライバ部と、前記ハウジング2に取り付けられる筒状の部材であって、ガイド溝6を有するスライダケース5と、該スライドケース5内に往復動可能に設けられたスライダ7と、該スライダ7を反ハウジングに付勢するスプリング8と、前記スライダ7の往復動に応じて回転してねじを送るドラムと、を備えて成る連結ねじドライバにおいて、前記スプリング8を、前記スライダ7に当接する一端8aから前記スライダケース5に当接する他端8bに向かってその外径が漸増するテーパ筒状のコイルスプリングで構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ねじの締付動作に連動してねじ連結帯を1ピッチずつ送りながら、該ねじ連結帯に連結されたねじを被締付材に順次ねじ込むための連結ねじドライバに関するものである。
この種の連結ねじドライバは、木材や鋼材等の下地材に石膏ボードをねじ止めによって固定する作業等に使用され、これに関する提案も幾つかなされている(例えば、特許文献1,2参照)。
この連結ねじドライバは、ねじの締付動作に連動してねじ連結帯を1ピッチずつ送るねじ送り機構を備えているが、このねじ送り機構は、ハウジングに取り付けられた筒状のスライダケースと、該スライドケース内に往復動可能に設けられたスライダと、該スライダを反ハウジングに付勢するスプリングと、前記スライダの往復動に応じて回転してねじを間欠的に送るドラムを含んで構成されている。
そして、ねじ締め作業に際しては、モータによってビットを回転させながら、連結ねじドライバを被締付材に押し付ければ、スライダがスプリングの付勢力に抗してスライダケース内に押し込まれて後退し、この動作に連動してねじがねじ送り機構によって送られるとともに、このねじがビットと係合してビットと共にねじ連結帯(テープ)を突き破って被締付材にねじ込まれる。
その後、連結ねじドライバを被締付材から離脱させると、スライダはスプリングの付勢力によってスライダケース内を前進して初期位置に戻る。
以上の操作を繰り返すことによって、ねじが1本ずつ間欠的に送られて被締付材にねじ込まれる。
特許第2900982号公報 実用新案登録第2550301号公報
前述のように連結ねじドライバによるねじの締付作業においては、連結ねじドライバを被締付材に押し付けてスライダをスプリングの付勢力に抗して後退させる動作を繰り返す必要があるため、作業が長時間に及ぶと作業者の手の疲労が大きくなってしまう。前記特許文献1,2に提案されたものを含む従来の連結ねじドライバにおいては、スライダを付勢するスプリングには、一端がスライダ内周に収まるよう外径が小さく設定され、その外径のままスライダケースに当接する側の他端まで延びる円筒状のコイルスプリングが使用されていたため、スライダの押し付けに大きな力を要し、作業者の手の疲労が大きかった。
又、従来の円筒状のコイルスプリングを用いた場合には、スライダが後退したときにコイルスプリングが径方向に撓んで「く」の字状に座屈し易く、「く」の字状に曲がった部分がスライダケースの内面に当接し、スライダケースの内面に沿って後退してくるスライダと干渉してしまう。このため、スライダが後退しづらくなり、該スライダの押付力が余計に大きくなってしまう。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、小さな押付力で作動して作業者の疲労の軽減を図ることができる連結ねじドライバを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、モータと、該モータによって回転駆動される出力軸と、これらのモータと出力軸を収容するハウジングと、前記出力軸に取り付けられたビットと、を有するドライバ部と、
前記ビットが挿通されるよう前記ハウジングに取り付けられる筒状の部材であって、ガイド溝を有するスライダケースと、
該スライドケース内に往復動可能に設けられたスライダと、
該スライダを反ハウジングに付勢するスプリングと、
前記スライダの往復動に応じて回転してねじを送るドラムと、
を備えて成る連結ねじドライバにおいて、
前記スプリングを、前記スライダに当接する一端から前記スライダケースに当接する他端に向かってその外径が漸増するテーパ筒状のコイルスプリングで構成したことを特徴とする。
本発明によれば、コイルスプリングのスライダケースに当接する側の外径が大きくなるため、同じ線径であれば外径が大きいほどバネ定数が小さくなるというコイルスプリングの特性に従って、従来のスライダ内周に収まるような小さな外径のままスライダケース側まで延びるように設定されていたコイルスプリングに比べてスプリングのバネ定数が小さくなる。よって、ねじ締め作業時の押付力が従来よりも小さく抑えられ、作業者の手の疲労が軽減される。
又、コイルスプリングの外径がスライダ側の一端では小さく、スライダケース側の他端では大きいため、該コイルスプリングの付勢力に抗してスライダをスライダケース側に移動させたとき、コイルスプリングの外径の大きなスライダケース側の端部が該コイルスプリングを安定させてその径方向への撓み変形を抑制し、その座屈を抑える。この結果、コイルスプリングの座屈して変形した部分がスライダと干渉して該スライダの移動を妨げるという不具合が発生することがなくなるため、スプリングのバネ定数が小さくなったにも拘らず、当該連結ねじドライバの作動安定性が向上する。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る連結ねじドライバの側面図、図2は同連結ねじドライバの分解斜視図、図3は同連結ねじドライバのねじ送り機構部の分解斜視図、図4はコイルスプリングの側面図、図5はドラムの断面図、図6〜図10はねじ送り機構部の動作を説明するための部分底断面図である。
図1に示す連結ねじドライバ1において、2はハウジングであって、このハウジング2内には、駆動源である不図示のモータと該モータによって回転駆動される出力軸3(図2参照)が収容されており、図2に示すように、前記出力軸3にはビット4が取り付けられている。尚、ハウジンク2とその内部に収容されたモータと出力軸3及び該出力軸3に取り付けられたビット4は、ドライバ部を構成している。
又、図1及び図2に示すように、前記ハウジング2の先端部には矩形筒状のスライダケース5が取り付けられており、このスライダケース5の一側面には略横L字状を成すガイド溝6が形成されている。そして、スライダケース5内にはスライダ7が摺動可能に嵌合保持されており、このスライダ7は、これとスライダケース5間に縮装されたコイルスプリング8によって常時一方向(図1の左方向)に付勢されている。
ここで、前記コイルスプリング8は、スライダ7に当接する一端(前端)8aからスライダケース5に当接する他端(後端)8bに向かってその外径が漸増するテーパ筒状のコイルスプリングで構成されており、図4に示すように、スライダ7に当接する一端(前端)8aの外径はφd1、スライダケース5に当接する他端(後端)8bの外径はφd1よりも大きな値φd2(>φd1)に設定されている。
ところで、上記スライダ7は、図2に示すように、左右に2分割された分割片7A,7Bを結合一体化して構成され、図3に示すように、その内部にはアーム部9と、コイルスプリング10と、ドラム11と、板ばね部材12と、軸部材13と、コイルスプリング14及びストッパプレート15が収納されている。又、スライダ7の一方の分割片7Aには円弧状の長穴7aが形成されている。
ここで、上記アーム部9は、シャフトアーム16とクラッチアーム17とで構成されており、シャフトアーム16は、ドラム11の回転軸11aと平行な別の軸上でスライダ7に回動可能に支持される軸部16aと、該軸部16aからスライダケース5の前記ガイド溝6まで延び、一端がガイド溝6に係合するガイドアーム部16bとを有している。
又、前記クラッチアーム17は、シャフトアーム16の軸部16aからドラム11まで延びる部材であって、その一端に形成された矩形状の孔17aが前記シャフトアーム16の軸部16aに相対回転不能に挿通嵌合されており、他端は前記ドラム11まで延び、その端部にはピン状の係合突起17bが形成されている。
更に、前記ドラム11は、前記スライダ7に回転可能に軸支される円筒状部材であって、その回転軸11aには円板状の2枚のフランジ部11b,11cが軸方向に離間して形成されており、各フランジ部11b,11cの外周には、図1に示すねじ連結帯100に係合する複数の突起11d(図6参照)が形成されている。尚、ねじ連結帯100には複数のねじ101が等間隔で挿通保持されており、該ねじ連結帯100の幅方向両端縁には、前記ドラム11の両フランジ部11b,11cの外周に形成された突起11dが係合するための複数の係合溝が長さ方向に等ピッチで形成されている。
そして、ドラム11の一方のフランジ部11bの内面(他方のフランジ部11cに対向する面)にはラチェット11eが形成されており(図6参照)、同フランジ部11bの外面(ラチェット11eが形成された反対側の面)には複数の係合溝11fが形成されている。そして、この係合溝11fには、スライダ7(分割片7A)の内壁に固定された波形の前記板ばね部材12が凹凸係合している。
ここで、ドラム11は、図5に示すように、軸方向に2分割された分割片11A,11Bをボルト30によって結合一体化して構成されており、一方の分割片11AはSUS等の金属で構成され、他方の分割片11Bは樹脂で構成されている。そして、金属製の分割片側のフランジ部11Aの内面に前記ラチェット11eが形成されている。
又、前記ストッパプレート15は、図3に示すように、前記シャフトアーム16の軸部16aから前記ドラム11のラチェット11eまで延びる部材であって、横L字状に成形され、その中間部が前記軸部材13によってスライダ7に揺動可能に軸支されている。ここで、軸部材13は、前記シャフトアーム16と前記ドラム11の前後方向中間においてスライダ7の左右の分割片7A,7B間に架設されており、前記ストッパプレート15に形成された円孔15aが該軸部材13に挿通することによって、ストッパプレート15が軸部材13によって揺動可能に支持されている。
ストッパプレート15は、その一端15bが鍵状に成形され、この鍵状の部分15bは、前記シャフトアーム16の軸部16aの両鍔部16cの間に嵌合することによって軸部16aに接続され、他端部は前記ドラム11のフランジ部11bに形成されたラチェット11eに係脱する係合部15cを構成している。そして、このストッパプレート15は、前記軸部材13に挿通された前記コイルスプリング14によって軸方向(係合部15cがドラム11のラチェット11eに係合する方向)に付勢されている。
ところで、前記クラッチアーム17は、シャフトアーム16の軸部16aに挿通された前記コイルスプリング10によってシャフトアーム16と共に軸方向に付勢されており、その端部に形成された前記係合突起17bがドラム11のラチェット11eに押圧されて係合している。ここで、コイルスプリング10は、コの字状を成す一端10aがシャフトアーム16のガイドアーム部16bに係止されており、他端10bはスライダ7の一方の分割片7Bに係止され、前述のようにシャフトアーム16とクラッチアーム17を軸方向に付勢する機能と、捩りによってシャフトアーム16をそのガイドアーム部16bがスライダケース5のガイド溝6に当接するよう押圧する方向に付勢する機能を兼備している。
尚、シャフトアーム16の軸部16aは、図6に示すように、その先端部がスライダ7の分割片7Aに形成された円孔7bから外側方に突出している。
次に、以上の構成を有する連結ねじドライバ1の作用について説明する。
例えば図1に示す下地材W1に石膏ボードW2をねじ止めによって固定する作業において、図6に示す初期状態にある連結ねじドライバ1を石膏ボードW2に押し付ければ、スライダ7がコイルスプリング8の付勢力に抗してスライダケース5内に押し込まれ、この動作に連動して図7に示すようにシャフトアーム16が軸部16aを中心として揺動する。
即ち、スライダ7に保持されたシャフトアーム16のガイドアーム部16bがスライダケース5のガイド溝6(図1及び図2参照)に沿って摺動するため、シャフトアーム16が図7の矢印方向に所定角度だけ回動し、その軸部16aに挿通嵌合するクラッチアーム17も同方向に一体的に回動する。そして、このクラッチアーム17の回動によって、ラチェット11eがクラッチアーム17の係合突起17bに係合してドラム11が図7の矢印方向に回動し、該ドラム11の両フランジ部11b,11cに係合するねじ連結帯100が所定量だけ間欠的に送り出され、該ねじ連結帯100に保持されたねじ101が1本ずつ送り出される。尚、このとき、ストッパプレート15は、ドラム11のラチェット11eの傾斜が緩やかな側の面に押圧されることよって図7の矢印方向に揺動し、ドラム11の回転を許容する。
上記のようにしてねじ101が送り出されると、ドライバ部のビット4の軸線上に位置するねじ101がビット4によってねじ連結帯100から押し出されて石膏ボードW2に押し付けられ、該ねじ101は、不図示のモータによって回転駆動されるビット4によって締め付けられて石膏ボードW2を下地材W1に固定する。このとき、図8に示すように、ストッパプレート15の係合部15cがドラム11のラチェット11eに係合してドラム11の逆転を阻止する。
そして、連結ねじドライバ1を石膏ボードW2から離脱させると、スライダ7はコイルスプリング8の付勢力によってスライダケース5内を摺動して初期位置に戻り、このスライダ7の動作によってシャフトアーム16とクラッチアーム17は図9に示すように逆転するが、これらの回動はドラム11に伝達されないため、ねじ連結帯100及びねじ101の送り出しはなされない。即ち、ストッパプレート15の係合部15cがドラム11のラチェット11eに係合してドラム11の逆転を阻止しており、クラッチプレート17は、その係合突起17bがドラム11のラチェット11eの傾斜が緩やかな側の面に押圧されることによって図9の矢印方向に揺動し、ラチェット11eとの係合が解除されるために回転をドラム11に伝達することがない。
以上の操作を繰り返すことによって、ねじ連結帯100が1ピッチずつ送られ、該ねじ連結帯100に連結されたねじ101が1本ずつ送られて順次ねじ込まれ、これによって石膏ボードW2が下地材W1に複数のねじ101によって固定される。
ところで、図10に示すように、シャフトアーム16のガイドアーム部16bを押してコイルスプリング10の付勢力に抗してシャフトアーム16を軸方向(図10の矢印方向)に移動させれば、クラッチアーム17及びストッパプレート15も同方向に移動してこれらのラチェット11eとの係合が解除されるため、ドラム11をねじ連結帯100の送り方向及びその逆方向に自由に回転させることができる。このため、ねじ連結帯100を送り過ぎた場合でも、これを簡単に逆方向に戻すことができ、当該連結ねじドライバ1の操作性が高められる。
而して、本実施の形態では、スライダ7を反ハウジング方向(前方)へ付勢するスプリングとして、従来のスライダ内周に収まるような小さな外径のままスライダケース側まで延びるように設定されていた円筒状コイルスプリングに代えて、図2及び図4に示すような、スライダ7側ではスライダ7内に収納できる程度に外径が小さく設定され、スライダ7よりも大きなスライダケース5側ではより外径が大きくなるよう設定されたテーパ筒状のコイルスプリング8を用いた。一般的にコイルスプリングには、同じ線径であれば大きい外径ほどバネ定数が小さくなるという特性があり、この特性により本実施の形態に係るコイルスプリング8のバネ定数は従来のコイルスプリングのバネ定数よりも小さい。
ここで、本実施の形態において使用したテーパ筒状のコイルスプリング8のバネ特性を従来の円筒状のコイルスプリングのそれと比較して図11に示す。図11において、横軸はコイルスプリングの圧縮変形量(撓み量)δ、縦軸は押付力Pであり、実線Aはテーパ筒状のコイルスプリング8のバネ特性を示し、破線Bは円筒状の従来のコイルスプリングのバネ特性を示す。
スライダ7を移動させるには、ビット4がねじ連結帯100を貫通してねじ101を引き抜くために要する荷重(引き抜き荷重)と粉塵等によるスライダ7の摩擦抵抗等に打ち勝つために先ず最初に初期荷重P0をスライダ7に掛ける必要があり、その後、コイルスプリング8の付勢力に抗してスライダ7を移動させるためには、スライダ7の移動量(コイルスプリング8の圧縮変形量δ)に比例した大きさの押付力Pを掛ける必要がある。この場合、前述のようにテーパ筒状のコイルスプリング8のバネ定数(図11の実線Aにて示す特性線の傾斜)は従来の円筒状のコイルスプリングのバネ定数(図11の破線Bにて示す特性線の傾斜)よりも小さいため、スライダ7を押し込むために必要な最大押付力(押し込み最大時δmax での押付力)として従来のコイルスプリングを用いた場合には図11に示すP2が必要であったのに対して、テーパ筒状のコイルスプリング8を用いた場合にはP2よりも小さな押付力P1(<P2)で済む。
従って、本実施の形態では、スライダ7を前方へ付勢するスプリングとして、スライダ7側ではスライダ7内に収納できる程度に外径が小さく設定され、スライダ7よりも大きいスライダケース5側ではより外径が大きくなるよう設定されたテーパ筒状のコイルスプリング8を用いたため、ねじ締め作業時の押付力が従来よりも小さく抑えられ、作業者の手の疲労が軽減される。
又、コイルスプリング8の外径がスライダ7側の一端8aでは小さく、スライダケース5側の他端8bでは大きいため、該コイルスプリング8の付勢力に抗してスライダ7をスライダケース5側に移動させたとき、コイルスプリング8の外径の大きなスライダケース5側の端部8bが該コイルスプリング8を安定させてその径方向への撓み変形を抑制し、その座屈を抑える。この結果、コイルスプリング8の座屈して変形した部分がスライダ7と干渉して該スライダ7の移動を妨げるという不具合が発生することがなくなるため、スプリングのバネ定数が小さくなったにも拘らず、当該連結ねじドライバ1の作動安定性が向上する。
ところで、初期荷重P0を低く抑えるためには、ビット4がねじ連結帯100を貫通してねじ100を引き抜くために要する荷重(引き抜き荷重)が小さくなるようにすれば良い。
そこで、サイズM3〜M3.9のねじに対して従来はビット径をφ4.8mm〜φ6mmに設定していたが、本実施の形態では、ビット径を従来よりも小さなφ3.6mm〜φ3.9mmとした。この結果、引き抜き荷重が小さくなり、初期荷重も図11に示すようにP0よりも小さな値P0’に下がるため、必要な押付力もP1よりも小さな値P1’(<P1)で済み、当該連結ねじドライバ1を更に小さな力で作動させることができ、作業者の手の疲労が更に軽減される。
ところで、ドラム11の2つのフランジ部11b,11c間の距離はねじ連結帯100の幅寸法に合わせて設定されるために両フランジ11b,11c間には比較的大きな空間が形成されるが、本実施の形態では、ドラム11のフランジ部11bの内面にラチェット11eを形成したため、粉塵の影響を最も受け易い部分であるラチェット11eとクラッチアーム17の係合突起17bとの係合面が両フランジ11b,11c間の比較的大きな空間に配置されることとなる。このため、粉塵がラチェット11eとクラッチアーム17との係合面に溜りにくく、溜ったとしても清掃によって容易に粉塵を取り除くことができ、当該連結ねじドライバ1の作動安定性が高められる。
又、本実施の形態に係る連結ねじドライバ1においては、1つのコイルスプリング10が2つの機能(シャフトアーム16とクラッチアーム17を軸方向に付勢する機能とシャフトアーム16を回動方向に付勢する機能)を兼備するため、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。
更に、本実施の形態では、ドラム11を軸方向に2分割したため、各分割片11A,11Bをそれぞれ型成形し、両者を組み合わせることによって、フランジ部11bの内面にラチェット11eを有する複雑な形状のドラム11を製造することができる。
本発明に係る連結ねじドライバの側面図である。 本発明に係る連結ねじドライバの連結ねじドライバの分解斜視図である。 本発明に係る連結ねじドライバのねじ送り機構部の分解斜視図である。 本発明に係る連結ねじドライバのコイルスプリングの側面図である。 本発明に係る連結ねじドライバのドラムの断面図である。 本発明に係る連結ねじドライバのねじ送り機構部の動作(初期状態)を説明するための部分底断面図である。 本発明に係る連結ねじドライバのねじ送り機構部の動作(ねじ送り中)を説明するための部分底断面図である。 本発明に係る連結ねじドライバのねじ送り機構部の動作(ねじ送り完了)を説明するための部分底断面図である。 本発明に係る連結ねじドライバのねじ送り機構部の動作(初期状態への復帰)を説明するための部分底断面図である。 本発明に係る連結ねじドライバのねじ送り機構部の動作(ドラムの逆転可能状態)を説明するための部分底断面図である。 コイルスプリングのバネ特性を示す図である。
符号の説明
1 連結ねじドライバ
2 ハウジング
3 出力軸
4 ビット
5 スライダケース
6 ガイド溝
7 スライダ
7a 長穴
8 テーパ筒状コイルスプリング
9 アーム部
10 コイルスプリング
11 ドラム
11e ラチェット
12 板ばね部材
13 軸部材
14 コイルスプリング
15 ストッパプレート
16 シャフトアーム
16a 軸部
16b ガイドアーム部
17 クラッチアーム
100 ねじ連結帯
101 ねじ

Claims (1)

  1. モータと、該モータによって回転駆動される出力軸と、これらのモータと出力軸を収容するハウジングと、前記出力軸に取り付けられたビットと、を有するドライバ部と、
    前記ビットが挿通されるよう前記ハウジングに取り付けられる筒状の部材であって、ガイド溝を有するスライダケースと、
    該スライドケース内に往復動可能に設けられたスライダと、
    該スライダを反ハウジングに付勢するスプリングと、
    前記スライダの往復動に応じて回転してねじを送るドラムと、
    を備えて成る連結ねじドライバにおいて、
    前記スプリングを、前記スライダに当接する一端から前記スライダケースに当接する他端に向かってその外径が漸増するテーパ筒状のコイルスプリングで構成したことを特徴とする連結ねじドライバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010005737A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Hitachi Koki Co Ltd ねじ締め機

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