JP2006304676A - 海産稚貝の飼育方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダウンウエリング法による飼育環境を改善し、高品質の稚貝の生産性を向上する。
【解決手段】採苗後の海産稚貝を中間育成するための海産稚貝の飼育方法の改善であって、底面をメッシュ21形成した飼育容器1に採苗後の海産稚貝sを収容して海水中に半沈設又は半没水設置し、容器1内に海水を給排しながら育成する。ここで、飼育容器1が樹脂製ポットであって、海面筏2から懸垂され、かつ、波浪により揺動又は振動可能に保持されている。また、海水の給排は、餌料が豊富で付着生物の少ない水深から採取した海水を容器1開口上部から流下供給し容器1底部より開放排水するようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、採苗後の海産稚貝を中間育成するための海産稚貝の飼育方法に係り、詳しくは、ダウンウエリング法による飼育環境を改善し、高品質で生産性を向上した海産稚貝の飼育方法に関する。ここで、海産稚貝は少なくともカキに代表される二枚貝である。
従来より、採苗後の海産稚貝をかごに移して保護的な環境下で給餌しながら育成するかご養殖法(ダウンウエリング法)が知られている。(例えば、特許文献1、2を参照。)
特開平7−184507号公報 特開2001−204295号公報
上記従来例では網かごを用い、完全に没水して全周囲から通水(給餌)するので、給餌量の適否や水生生物の付着による汚染の抑制等についての管理を要する。また、陸上の飼育施設でおこなう場合、管理コストはさらに増大する。人工種苗を大量に生産するには、珪藻を主とする餌料培養の確保が不可欠で、特に採苗後の稚貝では給餌量が急激に増加するため、餌料培養経費が無視できないからである。
ところで、広島湾海域はカキの養殖が盛んであることからもわかるように、貝類の餌料となる植物プランクトンが豊富で、高い生産力がある。カキ養殖用海面筏も多数設置されており、稚貝を沖だしして育成するに適している。
しかしながら、近年、養殖漁場全体の生産量に低下がみられ、漁場(海域)の環境悪化に加え、従来的な筏垂下式養殖のあり方、特に過密養殖(養殖期間の長期化を含む)の弊害が問題視されてきた。こうしたなかで、既存の海面筏を利用し、かつ、生産効率のよい一粒カキを養殖するダウンウエリング法の採用が期待されている。ここでは、母貝育成に先立つ稚貝の中間育成の改善技術(歩留りがよく高品質の稚貝飼育技術)の確立が重要である。
発明が解決しようとする問題点は、少なくと以下の点に求められる。
(1)海面水位の変動に影響を受けることなく、栄養豊富な(餌料となるプランクトンが多い)海水を採取し、稚貝に供給すること。
(2)ふ泥や生物付着を抑制すること。
(3)飼育容器への固着や稚貝同士間の固着を回避すること。
(4)適宜な揺動や振動を付与することにより汚れがなく形状の揃った高品質の稚貝を育成(生産)すること。
(5)設備投資や管理コストを低減した集約的な量産により生産性の向上を図ること。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、上記課題を解消し、底面をメッシュ形成した飼育容器に採苗後の稚貝を収容して海水中に半沈設又は半没水設置して付着生物が少なく餌料が豊富な水深の海水を強制的に給排水することによりダウンウエリング法による飼育環境を改善し、高品質で生産性を向上した海産稚貝の飼育方法を提供するものである。
課題を解決するために本発明は、採苗後の海産稚貝を中間育成するための海産稚貝の飼育方法の改善であって、底面をメッシュ形成した飼育容器に採苗後の海産稚貝を収容して海水中に半沈設又は半没水設置し、容器内に海水を給排しながら育成することを特徴とするものである。
本発明は、少なくとも以下の効果を奏する。
(1)海面筏から懸垂設置しているので海面水位の変動に影響を受けることがない。
(2)栄養豊富で付着生物の少ない水深数メートルから採取した海水を強制的に給排するので、ふ泥の堆積もなく生産力が高い。しかも、餌料培養コストが不要である。
(3)汲み上げた海水を管路(パイプ)を介して飼育容器の開口上部から流下供給し容器底部より開放排水するので、飼育容器への固着や稚貝同士間の固着を回避することができる。
(4)海面筏から懸垂され、波浪により揺動又は振動可能に保持されているので、適宜な揺動や振動を付与することができ、汚れがなく形状の揃った高品質の稚貝を育成(生産)することができる。
(5)海水中に半沈設又は半没水した飼育容器であるため監視が容易であり、設備投資や管理コストを低減できる。しかも、海面筏の下面に連設され、水路を張って海水供給するので集約的な量産が可能で、生産性の向上を図ることができる。
本発明の実施の最良形態は、上記構成の飼育方法において、飼育容器が樹脂製ポットであって、海面筏から懸垂され、かつ、波浪により揺動又は振動可能に保持されている。
また、海水の給排は、餌料が豊富で付着生物の少ない水深から採取した海水を容器開口上部から流下供給し容器底部より開放排水するようにしている。
本発明の一実施例について添付図面を参照して以下詳細説明する。
実施例方法は、カキの稚貝sについておこなった実験的事実に基づくものであるが、稚貝はこれに限定されるものではない。
図1に実施例方法の概要説明図を示すように、カキの幼生sを人工採苗後、底面をメッシュ21形成した飼育容器1に収容する。好適な飼育容器1は図2に示すとおり樹脂製ポットである。
飼育容器1をカキ養殖筏2から懸垂、海水中に半沈設又は半没水設置するとともに、波浪により揺動又は振動可能に保持する。筏組を利用して連設した個々の飼育容器の上面に水路3を敷設する。
海面筏2の一端から水深数メートルの海中にポンプ4を懸垂固定し、海水を汲み上げ、水路3へパイプ供給する。そして、飼育容器1の開口上部から海水を流下供給し容器底部より開放排水することにより、随時新鮮な海水(餌料を含む)を強制的に供給する。もちろん給水量は増減調整可能である。
実施例方法によるカキ稚貝の中間育成試験結果(収容密度と成長のグラフ)を図3に示す。
図3から理解されるように、個体数0.5 〜2万区についていずれも50日経過後40mm程度に成長しており、個体数が多いにもかかわらずかご養殖の場合(一般に個体数は1000〜2000個)に比して遜色はない。2万区の成長が鈍いのは密度効果によるものと考察されるが、海水(餌料)の供給量を増やせば上昇するものと推察される。すなわち、量産における柔軟性がある。
特に、従来の一粒カキのかご養殖では、管理中(養殖中)にカキどうしが再付着し、数個体が固着した状態となることが通常的にみられる。このように再付着したカキは、一粒カキ(商品)として流通に置くことが出来なくなるため歩留りが落ちることにつながるが、本発明方法によれば、カキ稚貝は常時流動環境下に置かれ、特別な管理を行わなくても一粒の状態を育成期間中維持できるので、生産性の向上に大きく寄与するものとなる。
本発明は、管理コストを低減して高品質な稚貝を効率よく量産可能する革新的な稚貝飼育技術を提供する点で、水産業界への貢献が期待でき、産業上極めて有益である。
一実施例方法の概要説明図である。 一実施例方法に用いた飼育容器の説明図である。 一実施例方法によるカキ稚貝の中間育成試験結果を示す収容密度と成長のグラフである。
符号の説明
1 樹脂製ポット〔飼育容器〕
11 メッシュ底
2 海面筏
21 浮き
3 水路(パイプ)
4 ポンプ
5 ホース
s 稚貝(幼生)

Claims (3)

  1. 採苗後の海産稚貝を中間育成するための海産稚貝の飼育方法において、
    底面をメッシュ形成した飼育容器に採苗後の稚貝を収容して海水中に半沈設し、容器内に海水を給排しながら育成することを特徴とする海産稚貝の飼育方法。
  2. 飼育容器が樹脂製ポットであって、海面筏から懸垂され、かつ、波浪により揺動又は振動可能に保持されるものである請求項1記載の海産稚貝の飼育方法。
  3. 海水の給排が、付着生物の少ない水深から採取した海水を容器開口上部から流下供給し容器底部より開放排水するものである請求項1又は2記載の海産稚貝の飼育方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012244960A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Yanmar Co Ltd 水生生物の飼育装置および飼育容器
CN111972333A (zh) * 2020-09-08 2020-11-24 李安忠 一种饲料回收养殖网箱及其回收方法

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