JP2006303350A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 チップサイズが小さく、素子形成領域に存在する重金属をゲッタリング領域において捕獲し信頼性の向上を図るSOI型半導体装置を提供する。
【解決手段】 絶縁膜2上に形成された半導体層3を含むSOI基板50と、半導体層3に形成された半導体素子60とを備えた半導体装置であって、半導体素子60は半導体層3を島状に分離するためのトレンチ分離溝4によって囲まれた素子形成領域70内に形成されており、トレンチ分離溝4を挟んで素子形成領域70を包囲する側壁領域80のコーナ部のみにゲッタリング領域9が形成されている。これによりチップサイズの増加を抑制しつつ、特性不良の抑制と信頼性の向上を得ることが可能なSOI型半導体装置を実現することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、SOI基板を用いたSOI型半導体装置に関し、特に半導体層に存在する重金属のゲッタリング技術についての半導体装置に関するものである。
半導体装置の製造方法では純度の高い半導体基板が用いられるが、半導体基板にわずかに含まれる重金属は、半導体素子の接合リークやゲート酸化膜の耐圧低下の原因となる。このような重金属汚染に対しては、重金属を半導体素子から離れた箇所で捕獲することにより半導体素子の特性に影響を与えないようにするゲッタリングと呼ばれる手法が一般に用いられる。具体的な方法としては、ブラッシュダメージ法がある。この方法は半導体基板の裏面にブラッシュダメージを与え、このダメージ層により重金属を捕獲するものであり、それにより重金属が半導体素子の特性に影響を及ぼさないようにするものである。
しかしながらSOI型半導体装置においては、半導体素子は埋め込み酸化膜によって半導体基板と分離されており、重金属は埋め込み酸化膜を通過することができないため半導体基板裏面に形成されたダメージ層は重金属汚染を捕獲することはできない。したがって、SOI型半導体装置に適した重金属のゲッタリング方法の開発が必要である。このような問題点を解決するSOI型半導体装置のゲッタリング方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら、従来のSOI型半導体装置について説明する。図11(a)は、従来のSOI型半導体装置500に含まれる能動型の半導体素子(CMOSトランジスタ)60の構成を模式的に示しており、図11(b)は、図11(a)中のY−Y’線に沿った断面構成を模式的に示している。
図11(a)と(b)に示した構成では、SOI基板における支持基板としての半導体基板1と、半導体基板1上に形成された絶縁膜としての埋め込み酸化膜2と、埋め込み酸化膜2上にSOI基板の活性層となるn型半導体層3と、n型半導体層3内に半導体素子が形成される素子形成領域70とを備え、素子形成領域70内には、イオン注入により選択的に不純物が導入され、その後、熱処理により形成されたPチャネルMOSトランジスタのNウェルとなるn型半導体層7及びNチャネルMOSトランジスタのPウェルとなるp型半導体層8と、ゲート酸化膜10と、ゲート電極11と、PチャネルMOSトランジスタのドレイン領域とソース領域となるp型半導体層12と、NチャネルMOSトランジスタのドレイン領域及びソース領域となるn型半導体層13とが形成されている。
さらに素子形成領域70を包囲するように形成された側壁領域80と、側壁領域80内に形成されたゲッタリング領域9と、素子形成領域70を囲み、かつ側壁領域80と素子形成領域70の間に、n型半導体層3表面から埋め込み酸化膜2に達するまでエッチングすることにより形成されたトレンチ分離溝4とが形成されている。またトレンチ分離溝4の側壁部分には絶縁膜としてのシリコン酸化膜5と、ポリシリコン膜6が埋め込まれているため、埋め込み酸化膜2とシリコン酸化膜5とによって素子形成領域70は島状に誘電体分離されている。
このような構成において、素子形成領域70に存在する重金属は、トレンチ分離溝4を形成する前のウェル形成時の熱処理により拡散し、ゲッタリング領域9において捕獲されるため、接合リークやゲート酸化膜の耐圧低下を防ぐことができる。
特開2003−289076号公報
しかしながら、従来構造によると、側壁領域80の直線部においてゲッタリング領域形成を行う際、側壁領域80においてゲッタリング領域形成のための領域が必要なため、チップサイズが大きくなるという課題を有する。
したがって、本発明の目的は、ゲッタリング領域を有するSOI型半導体装置において、チップサイズが小さく、素子形成領域に存在する重金属をゲッタリング領域において捕獲し信頼性の向上を図ることができる半導体装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1記載の半導体装置は、絶縁膜上に半導体層を有するSOI基板と、前記半導体層を島状に分離する分離溝と、前記分離溝で囲まれた前記半導体層の素子形成領域に形成された半導体素子と、前記分離溝を挟んで前記素子形成領域を包囲する側壁領域とを備え、前記側壁領域のコーナ部のみに、前記素子形成領域に存在する重金属を捕獲するゲッタリング領域を形成している。
請求項2記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、前記側壁領域はコーナ部を除いて分離溝から一定の幅に形成され、前記側壁領域のコーナ部の領域内で前記分離溝のコーナ部から前記一定の幅以上離間したダミー領域にゲッタリング領域を形成した。
請求項3記載の半導体装置は、請求項1または2記載の半導体装置において、前記分離溝のコーナ角は鈍角である。
請求項4記載の半導体装置は、請求項1,2または3記載の半導体装置において、前記ゲッタリング領域は、表面濃度が1×1018原子/cm以上の高濃度不純物領域である。
請求項5記載の半導体装置は、請求項1,2,3または4記載の半導体装置において、前記素子形成領域を複数列配置するとともに、隣接する列の素子形成領域の位置をずらして、一方の列の素子形成領域の列方向の中間部に、他方の列の側壁領域のコーナ部に形成したゲッタリング領域を配置した。
本発明の請求項1記載の半導体装置によれば、側壁領域のコーナ部のみに、素子形成領域に存在する重金属を捕獲するゲッタリング領域を形成しているので、チップサイズの増加を抑制しつつ、特性不良の抑制と信頼性の向上を得ることが可能なSOI型半導体装置を実現することができる。
請求項2では、側壁領域はコーナ部を除いて分離溝から一定の幅に形成され、側壁領域のコーナ部の領域内で分離溝のコーナ部から一定の幅以上離間したダミー領域にゲッタリング領域を形成したので、従来構造のように側壁領域の直線幅を広げることなく、ゲッタリング領域を確保することができる。
請求項3では、分離溝のコーナ角は鈍角であることが好ましい。これにより側壁領域のコーナ部において、さらにダミー領域の面積を増加することができるため、このダミー領域にゲッタリング領域を形成することで、よりゲッタリング効果を向上することが可能である。
請求項4では、ゲッタリング領域は、表面濃度が1×1018原子/cm以上の高濃度不純物領域であることが好ましい。この濃度範囲であれば、ゲッタリング領域が効果的に重金属のゲッタリング機能を発揮することができる。
請求項5では、素子形成領域を複数列配置するとともに、隣接する列の素子形成領域の位置をずらして、一方の列の素子形成領域の列方向の中間部に、他方の列の側壁領域のコーナ部に形成したゲッタリング領域を配置することが好ましい。これにより、ゲッタリング領域が各半導体素子の半導体層における重金属をより均一に効率よく捕獲し、より高性能なSOI型半導体装置を実現することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、従来例と実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の図番で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態によるSOI型半導体装置について、図1〜図8に基づいて説明する。図1(a)と図2は、本実施形態のSOI型半導体装置100に含まれる能動型の半導体素子(CMOSトランジスタ)の構成を模式的に示した平面図であり、図1(b)は、図1(a)中のX−X’線に沿った断面構成を模式的に示している。なお図2中のX−X’線に沿った断面構成も図1(b)と同様である。また図3(a)は図1(a)の要部拡大図であり、図3(b)は図2の要部拡大図である。
第1の実施形態のSOI型半導体装置100は、SOI基板における支持基板としての半導体基板1と、半導体基板1上に形成された絶縁膜としての埋め込み酸化膜2と、埋め込み酸化膜2上に形成されたn型半導体層3を含むSOI基板50と、埋め込み酸化膜2に達するまでn型半導体層3をエッチングすることにより形成されたトレンチ分離溝4と、トレンチ分離溝4の側壁部分に絶縁膜としての形成されたシリコン酸化膜5と、シリコン酸化膜5により覆われたトレンチ分離溝4中に埋め込まれたポリシリコン膜6と、トレンチ分離溝4によって囲まれた素子形成領域70と、素子形成領域70内に形成された能動型の半導体素子60と、トレンチ分離溝4を挟んで素子形成領域70を包囲するように形成された側壁領域80と、前記側壁領域80のコーナ部のみに形成されたゲッタリング領域9とを備えており、前記半導体層60内には公知のCMOSのトランジスタと同様に、ゲート酸化膜10と、ゲート電極11と、PチャネルMOSトランジスタのドレイン領域とソース領域となるp型半導体層12と、NチャネルMOSトランジスタのドレイン領域とソース領域となるn型半導体層13とが形成されている。実際のデバイスでは上記の構造に、さらに配線(図示せず)が形成される。
前記側壁領域80の片側幅はトレンチ分離溝4を形成する際の形状に影響のない程度に確保すれば良く、本発明の実施形態においては約1.0μmに設定した。また、側壁領域80はコーナ部を除いてトレンチ分離溝4から一定の幅に形成され、側壁領域80のコーナ部の領域内でトレンチ分離溝4のコーナ部から一定の幅以上離間したダミー領域14にゲッタリング領域9を形成している。この場合、側壁領域80のコーナ部の片側幅は約1.4μm(側壁領域80の直線幅の√2倍)となるため、側壁領域80のコーナ部においてトレンチ分離溝4から離間した約1.0μm〜約1.4μmの範囲に余分なダミー領域14が発生する。本発明の実施形態はこのダミー領域14に高濃度不純物を導入することでゲッタリング領域9を形成し、従来構造のように側壁領域80の直線幅を広げることなく、ゲッタリング領域9を確保することができる。
さらに図2に示すようにトレンチ分離溝4のコーナ角が90度より大きく、つまり鈍角にすることが望ましい。例えば、コーナ角は約135度にする。これにより側壁領域80のコーナ部において、さらにダミー領域14の面積を増加することができるため、このダミー領域14にゲッタリング領域9を形成することで、よりゲッタリング効果を向上することが可能である。
なお、ゲッタリング領域9に含まれる高濃度不純物の表面濃度は、例えば1×1018原子/cm以上であり、この濃度範囲であれば、ゲッタリング領域9が効果的に重金属のゲッタリング機能を発揮することができる。典型的には、半導体層3内の固溶限界(例えば、約5×1020原子/cm)が上限となり、ゲッタリング領域9の不純物は、例えばリンのようなN型不純物であっても良いし、ボロンのようなP型不純物であっても良い。
また図1に示した半導体素子はMOSトランジスタであるが、これに限定されず、素子形成領域70には、能動型の半導体素子として、MOSトランジスタ以外の素子(例えば、バイポーラトランジスタ、IGBT、サイリスタ)を設けても良いし、受動型の半導体素子(例えば、抵抗、コンデンサ)を設けても良い。さらに半導体層3に半導体集積回路が形成されるので、支持基板としての基板の種類は特に限定されず、シリコン基板以外のものを用いても良く、場合によっては、半導体基板1を省略することも可能である。
またトレンチ分離溝4上の表面形状に注目すると、トレンチ分離溝4上の表面形状はトレンチ分離溝4の幅とトレンチ分離溝4の溝内に形成されるシリコン酸化膜5の膜厚とポリシリコン膜6の膜厚に依存するため、シリコン酸化膜5及びポリシリコン膜6の膜厚が固定の場合、トレンチ分離溝4の幅が広くなるとトレンチ分離溝4上方の表面にて凹形状が発生しやすく、逆にトレンチ分離溝4の幅が狭いほどトレンチ分離溝4の表面形状は平坦になる。
そのため、もし部分的にトレンチ分離溝4の幅が広い箇所が存在する場合、その箇所ではトレンチ分離溝4の表面の凹形状が発生しやすいためトレンチ分離溝4上の配線形成において、パターン形成異常及び配線材料のエッチング残渣による配線間リークが生じるなどの問題が発生する。
図3はSOI型半導体装置におけるトレンチ分離溝のコーナ部を模式的に示す平面図である。図3(c)に示すように、従来構造のトレンチ分離溝4のコーナ部では、トレンチ分離溝4の内周と外周の内角が90度であるため、コーナ部のトレンチ分離溝4の幅b1は直線部のトレンチ分離溝4の幅aに比べて√2倍広くなる。このため、トレンチ分離溝4上の配線形成時にパターン形成異常及び配線材料のエッチング残差による配線間リークが生じるなどの問題が発生する。
本発明の実施形態においては、図3(a)に示すように、トレンチ分離溝4のコーナ部の内周の頂点を中心にして同一半径の円弧形状に外周を形成し、コーナ部のトレンチ分離溝4の幅b2と直線部のトレンチ分離溝4の幅aが同一幅になるように形成することで、トレンチ分離溝4表面の平坦化を容易にしている。
また図3(b)に示すように、トレンチ分離溝4のコーナ部の内周の内角が90度より大きい場合も、図3(a)と同様に、トレンチ分離溝4のコーナ部の内角の頂点を中心にして同一半径の円弧形状に外周を形成し、コーナ部のトレンチ分離溝4の幅b2と直線部のトレンチ分離溝4の幅aが同一幅になるように形成することで、トレンチ分離溝4表面の平坦化を容易にしている。なお、図3(c)の構成であってもよいが、(a)、(b)のような効果は得られない。
次に、図4(a)から図8(o)を参照しながら、第1の実施形態に係るSOI型半導体装置の製造方法について説明する。図4(a)から図8(o)は、SOI型半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。
最初に、図4(a)に示すようにSOI基板50を用意する。SOI基板50は次のようにして形成することが可能である。まず、半導体基板を酸化することによって0.5〜3μmの埋め込み酸化膜2を形成した後、埋め込み酸化膜2を形成した面に支持基板となる半導体基板1を加熱接着する。なお、半導体基板1の不純物型は限定されず、p型半導体基板を用いても良いが、本実施形態における半導体基板はn型半導体基板を用いた。
その後、n型半導体基板を研磨して、SOI活性層となるn型半導体層3の厚さが0.5〜30μmのSOI基板50を得る。なお、埋め込み酸化膜2及びn型半導体層3の厚さは形成する半導体素子60の耐圧や特性に合わせて適宜選択すれば良い。
次に、図4(b)に示すように、n型半導体層3の表面を酸化した後、レジストマスクを用いて、後工程で形成されるダミー領域14のみに酸化膜マスク21を選択的にエッチングして開口する。次いで、酸化膜マスク21の開口した領域に、リンを加速電圧100keV、注入量8×1015原子/cmでイオン注入する。
次に、図4(c)に示すように、熱処理によりゲッタリング領域9を形成する。この時に、ゲッタリング領域9の表面濃度は、1×1020原子/cmとなる。なお、この表面濃度は一例であり、表面濃度の上限は制限されることはなく、n型半導体層3内の固溶限界が上限となる。また、本実施形態では、イオン注入法によってゲッタリング領域9を形成しているが、不純物蒸着法を用いてゲッタリング領域9を形成しても良い。さらに、ゲッタリング領域9を形成するのにリンを用いているが、ボロン、ヒ素を用いても良い。
本実施形態では、ゲッタリング領域9をCMOSトランジスタのウェル形成の熱処理前に形成する。その理由は、ウェル形成の熱処理温度が製造プロセス中において最も高いので、熱処理中の重金属の移動度が大きくなり、より効果的にゲッタリングすることができるからである。ただし、注意しなければならないのはトレンチ分離溝4の側壁酸化膜5を形成した後の熱処理では、一部の重金属は酸化膜5を通過できないため、トレンチ分離溝4の形成前にゲッタリング領域9を形成することが必要である。
次に、図5(a)に示すように、ウェル形成のためのイオン注入を行う。本実施形態では、まず、PチャネルMOSトランジスタのNウェルとしてのn型半導体層7を形成するために、n型半導体層3上にレジストマスクを形成して選択的にリンをイオン注入する。次いで、レジストマスクを除去した後、NチャネルMOSトランジスタのPウェルとしてのp型半導体層8を形成するため、別のレジストマスクを用いて選択的にボロンをイオン注入する。
次に、図5(b)に示すように、レジストマスクを除去した後、高温の熱処理を行ってドライブイン処理すると、n型半導体層7及びp型半導体層8のウェルが形成される。この熱処理は、例えば、窒素雰囲気中で1150℃、100分の熱処理である。この熱処理の際に、重金属は、SOI活性層3内を移動し、そして、ゲッタリング領域9に到達すると捕獲される。
次に、図5(c)に示すように、PチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタとを素子分離するため、まず、ウェルを形成したn型半導体層3上に保護酸化膜26および窒化シリコン膜23を形成する。次いで、レジストマスクを用いて窒化シリコン膜23を局所的にエッチングし、そのレジストマスクを除去した後、熱酸化によりLOCOS酸化膜22を形成する。その後、窒化シリコン膜23を除去する。
次に、図6(a)に示すように、再度、窒化シリコン膜24を形成した後、レジストマスクを用いて窒化シリコン膜24及びLOCOS酸化膜22を局所的にエッチングし、その後、レジストマスクを除去する。
次に、図6(b)に示すように、窒化シリコン膜24をマスクとしてn型半導体層3をエッチングすると、トレンチ分離溝4が形成される。
次に、図6(c)に示すように、n型半導体層3内に絶縁された島を形成するため、熱酸化によりトレンチ分離溝4の側面に約20nm〜1μmの厚さの側壁酸化膜5を形成する。
次に、図7(a)に示すように、CVD法によりアモルファスシリコン膜30を堆積して、トレンチ分離溝4内にアモルファスシリコンを埋め込む。埋め込まれたアモルファスシリコンは、その後に行う熱処理の過程でポリシリコンに変質する。
次に、図7(b)に示すように、表面に残ったポリシリコン膜6の表面層を全面エッチングする。その後、図7(c)に示すように、トレンチ分離溝4内のポリシリコンの表面を絶縁するため、表面酸化膜25を形成する。次いで、窒化シリコン膜24および保護酸化膜26を除去する。このようにして、トレンチ分離溝4が形成される。この時トレンチ分離溝4により、半導体層3は素子形成領域70と側壁領域80に分離される。
なお、本実施形態では、トレンチ分離溝4をLOCOS酸化膜22が存在する箇所に形成しているが、それ以外の箇所に形成しても、同様のゲッタリング効果を得ることができる。また、トレンチ分離溝4側壁の絶縁膜5として熱酸化膜を用いたが、CVD法による酸化膜を用いても良い。さらに、トレンチ分離溝埋め込みのためにポリシリコン膜を用いたが、CVD法による酸化膜を用いても良い。
次に、図8(a)に示すように、PチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタが形成される領域の表面を酸化してゲート酸化膜10を形成する。
次に、図8(b)に示すように、CVD法によりアモルファス膜を堆積し、その後、熱処理を行ってポリシリコン膜を形成する。次いで、レジストマスクを用いて選択的にポリシリコン膜をエッチングし、ゲート電極11を形成する。
さらに、図8(c)に示すように、レジストマスクとゲート電極11とLOCOS酸化膜22とをマスクとして、PチャネルMOSトランジスタ領域において、PチャネルMOSトランジスタのドレイン領域とソース領域となるp型半導体層12をイオン注入によって形成する。一方、NチャネルMOSトランジスタ領域において、NチャネルMOSトランジスタのドレイン領域とソース領域となるn型半導体層13をイオン注入によって形成し、その後、熱処理を行う。さらに配線を形成すると、PチャネルMOSトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタが形成される。このようにして、本実施形態のSOI型半導体装置100が得られる。
なお、本実施形態において、トレンチ分離溝4を形成した後にCMOSトランジスタを形成したが、CMOSトランジスタ形成後にトレンチ分離溝4を形成しても良くゲッタリング効果は変わらない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を図9および図10に基づいて説明する。
図9,10を参照しながら、第2の実施形態によるSOI型半導体装置のレイアウトについて説明する。図9と図10は、本発明の実施形態に係るSOI型半導体装置の配置方法を説明するための平面図であり、SOI型半導体装置100の半導体層3中に半導体素子を複数配置した時の実施形態である。
一般的に、高耐圧パワー分野のICチップでは、能動型の半導体素子として、例えばSOI型の高耐圧MOSトランジスタが半導体層3中に形成された各素子形成領域70に複数配置されている。しかし、図10に示すように、各素子形成領域70を格子状に配置した場合、素子形成領域70のコーナ部のみにゲッタリング領域9が存在しているため、ゲッタリング領域9から離間した素子形成領域70の中央付近に存在する重金属は、ゲッタリング領域9に近い箇所に存在する重金属に比べてゲッタリング効果に差が生じる。そこで、本実施形態においては、図9に示すように、複数の半導体素子(図示せず)、つまり各素子形成領域70を千鳥状に複数配置している。すなわち、素子形成領域70を複数列配置するとともに、隣接する列の素子形成領域70の位置をずらして、一方の列の素子形成領域70の列方向の中間部に、他方の列の側壁領域80のコーナ部に形成したゲッタリング領域9を配置した。これにより、各素子形成領域70の半導体層3に存在する重金属をより均一に捕獲することができ、さらにゲッタリング効果を向上させている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、勿論、種々の変形が可能である。
本発明に係る半導体装置は、SOI基板上に形成される論理回路、高耐圧デバイス及び受動素子を搭載したSOI型半導体装置などに有用である。
(a)は本発明の第1の実施形態によるSOI型半導体装置を模式的に示す平面図であり、(b)は(a)中のX−X’線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態によるSOI型半導体装置の他の例を模式的に示す平面図である。 (a)〜(c)は本発明の実施形態のSOI型半導体装置におけるトレンチ分離溝のコーナ部を模式的に示す平面図である。 本発明の第1の実施形態によるSOI型半導体装置の製造方法を説明するための工程断面図である。 図4の次の工程断面図である。 図5の次の工程断面図である。 図6の次の工程断面図である。 図7の次の工程断面図である。 本発明の第2の実施形態によるSOI型半導体装置の配置方法を説明するための平面図である。 本発明の第2の実施形態によるSOI型半導体装置の配置方法を説明するための平面図である。 (a)は従来構造のSOI型半導体装置の構成を模式的に示す平面図であり、(b)は(a)中のY−Y’線に沿った断面図である。
符号の説明
1 支持基板としての半導体基板
2 埋め込み酸化膜
3 半導体層
4 トレンチ分離溝
5 シリコン酸化膜
6 ポリシリコン膜
7 Nウェルとしてのn型半導体層
8 Pウェルとしてのp型半導体層
9 ゲッタリング層
10 ゲート酸化膜
11 ゲート電極
12 PチャネルMOSトランジスタのドレイン領域、ソース領域
13 NチャネルMOSトランジスタのドレイン領域、ソース領域
14 ダミー領域
21 酸化膜マスク
22 LOCOS酸化膜
23,24 窒化シリコン膜
25 表面酸化膜
26 保護酸化膜
50 SOI基板
60 能動型の半導体素子(CMOSトランジスタ)
70 素子形成領域
80 側壁領域
100,500 SOI型半導体装置

Claims (5)

  1. 絶縁膜上に半導体層を有するSOI基板と、
    前記半導体層を島状に分離する分離溝と、
    前記分離溝で囲まれた前記半導体層の素子形成領域に形成された半導体素子と、
    前記分離溝を挟んで前記素子形成領域を包囲する側壁領域とを備え、
    前記側壁領域のコーナ部のみに、前記素子形成領域に存在する重金属を捕獲するゲッタリング領域を形成していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記側壁領域はコーナ部を除いて分離溝から一定の幅に形成され、前記側壁領域のコーナ部の領域内で前記分離溝のコーナ部から前記一定の幅以上離間したダミー領域にゲッタリング領域を形成した請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記分離溝のコーナ角は、鈍角である請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記ゲッタリング領域は、表面濃度が1×1018原子/cm以上の高濃度不純物領域である請求項1,2または3記載の半導体装置。
  5. 前記素子形成領域を複数列配置するとともに、隣接する列の素子形成領域の位置をずらして、一方の列の素子形成領域の列方向の中間部に、他方の列の側壁領域のコーナ部に形成したゲッタリング領域を配置した請求項1,2,3または4記載の半導体装置。
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