JP2006301573A - 表示装置および表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なうこと。
【解決手段】運転者用入出力制御手段11aが運転者への表示出力である運転者用表示出力を作成し、非運転者用入出力制御手段11bが非運転者への表示出力である非運転者用表示出力を作成する。この運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを時分割連動制御部11cが時分割で切り換えて出力するとともに、この表示内容の切り換えタイミングと液晶シャッター40による指向性の切り換えタイミングを連動させる。
【選択図】 図9

Description

この発明は、表示装置、例えば車両の乗員に対する表示出力をおこなう車載表示装置に関し、特に複数の方向にそれぞれ異なる表示出力を行なう表示装置および表示方法に関するものである。
従来よりTV等の表示装置は広く利用されているが、ホーム用だけでなく車両の乗員に対して画像や映像の表示出力を行なう車載表示装置も広く利用されてきた。この車載表示装置は、自車両の経路案内において使用することを目的として採用されたものであるが、近年、経路案内のみならず他の用途、例えば特許文献1に開示されるような車載テレビ装置や、オーディオ装置、DVD再生装置などの表示手段としても使用されている。
このように表示装置、特に車載表示装置の利用用途が拡大したことで、表示出力が対象とする利用者も変化している。例えば車載用で経路案内に使用する場合、その利用者は主に運転者となるのであるが、テレビなどの表示出力においては助手席や後部座席などに着座した乗員(非運転者)が利用者となる場合がある。
ここで運転者に対する表示出力は、その運転操作を阻害しない範囲で行なう必要があり、車両走行中にテレビ出力やDVDの再生などを行なうことは好ましくない。そこで例えば特許文献2は、液晶シャッターを使用して運転席側からの視認を阻害可能とした車載表示装置を開示している。
また、特許文献3および特許文献4は、運転者用と非運転者用にそれぞれ個別の表示出力を行ない、例えば運転者への経路案内の表示と、非運転者への娯楽情報(テレビやDVDなど)を同時に実行する技術を公開している。
特開2003−244591号公報 特開2003−15535号公報 特開2000−13744号公報 特開2004−206089号公報
しかしながら、上述の特許文献4に示されるような2視野ディスプレイでは、ディスプレイ上の表示素子を運転席側と助手席側とに振り分けて表示を行なうため、視野ごとの表示における解像度は、通常の半分になるという問題点があった。尚、同様の問題はホーム用等の他の用途の表示装置にもある。
この発明は、上述した従来技術における問題点を解消し、課題を解決するためになされたものであり、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置および表示方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る表示装置は、第1の方向に対する表示内容を作成する第1の表示内容作成手段と、第2の方向に対する表示内容を作成する第2の表示内容作成手段と、表示出力の指向性を制御する指向性制御手段と、各表示素子に対して前記第1の表示内容作成手段により作成された第1の表示内容と前記第2の表示内容作成手段により作成された第2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる時分割連動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば表示装置は、第1の表示内容作成手段が第1の方向に対する表示内容を作成するとともに第2の表示内容作成手段が第2の方向に対する表示内容を作成し、時分割連動手段が各表示素子に対して前記第1の表示内容作成手段により作成された第1の表示内容と前記第2の表示内容作成手段により作成された第2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる。
また、請求項2の発明に係る表示装置は、請求項1の発明において、前記時分割連動制御手段が、全表示素子単位で前記第1の表示内容と前記第2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するものであることを特徴とする。
この請求項2の発明によれば表示装置は、時分割連動制御手段によって、全表示素子単位で第1の表示内容と第2の表示内容とが時分割で切り換えて出力される。
また、請求項3の発明に係る表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記時分割連動制御手段が、前記第1の表示内容と前記第2の表示内容との切り換え密度を可変制御するものであることを特徴とする。
この請求項3の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が第1の表示内容と第2の表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、第1の表示内容と第2の表示内容との切り換え密度を可変制御する。
また、請求項4の発明に係る表示装置は、請求項3に記載の発明において、車両に搭載され、自車両の走行状態を取得する走行状態取得手段をさらに備え、前記時分割連動制御手段が、前記自車両の走行状態に基づいて前記切り換え密度を変更するものであることを特徴とする。
この請求項4の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が第1の表示内容と第2の表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、自車両の走行状態に基いて第1の表示内容と第2の表示内容との切り換え密度を可変制御する。
また、請求項5の発明に係る表示装置は、請求項4に記載の発明において、前記時分割連動制御手段が、自車両が走行中である場合に前記第2の方向への切り換え密度を高めるものであることを特徴とする。
この請求項5の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が運転席への表示内容と助手席への表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、自車両が走行中であるならば助手席への切り換え密度を高める。
また、請求項6の発明に係る表示装置は、請求項4に記載の発明において、前記時分割連続制御手段が、運転者に対する案内を実行中である場合に前記第1の方向への切り換え密度を高めるものであることを特徴とする。
この請求項6の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が運転席への表示内容と助手席への表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、運転者に対する案内を実行中であるならば運転方向への切り換え密度を高める。
また、請求項7の発明に係る表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記第1の表示内容と前記第2の表示内容との切り換え密度に基づいて表示出力の輝度を補正する輝度補正手段をさらに備えたことを特徴とする。
この請求項7の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が第1の表示内容と第2の表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、第1の表示内容と第2の表示内容との切り換え密度に基いて表示出力の輝度を補正する。
また、請求項8の発明に係る表示装置は、請求項1に記載の発明において、前記時分割連動制御手段が、前記第1の表示内容と前記第2の表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させるものであることを特徴とする。
この請求項8の発明によれば表示装置は、時分割連動制御手段が、第1の表示内容と第2の表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させる。
また、請求項9の発明に係る表示装置は、請求項1に記載の発明において、前記指向性制御手段が、特定方向への光の透過を遮断する液晶シャッターであることを特徴とする。
この請求項9の発明によれば表示装置は、第1の表示内容作成手段が第1の方向に対する表示内容を作成するとともに第2の表示内容作成手段が第2の方向に対する表示内容を作成し、時分割連動手段が第1の表示内容作成手段が作成した第1の表示内容と第2の表示内容作成手段が作成した第2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと液晶シャッターによる指向性の切り換えタイミングを連動させる。
また、請求項10の発明に係る表示装置は、請求項9に記載の発明において、前記時分割連動制御手段が、前記指向性制御手段による指向性を切り換える時点および当該時点の前後に第1の方向への透過と第2の方向への透過をともに遮断する全遮断期間を設けることを特徴とする。
この請求項10の発明によれば表示装置は、指向性制御手段による指向性を切り換える時点および当該時点の前後に第1の方向への透過と第2の方向への透過をともに遮断する全遮断期間を設けて液晶シャターを制御する。
また、請求項11の発明に係る表示装置は、請求項9に記載の発明において、前記時分割連動制御手段が、前記第1の表示内容と前記第2の表示内容とが同一である場合に、前記液晶シャッターを常時全開するものであることを特徴とする。
この請求項11の発明によれば表示装置は、第1の表示内容と第2の表示内容とが同一である場合には、液晶シャターを常時全開にして表示出力を実行する。
また、請求項12の発明に係る表示装置は、請求項9に記載の発明において、前記時分割連動制御手段が、前記液晶シャッターを格子状の遮光パターンに制御するものであることを特徴とする。
この請求項12の発明によれば表示装置は、時分割連動制御手段によって、液晶シャッターが格子状の遮光パターンに制御される。
また、請求項13の発明に係る表示装置は、請求項1に記載の発明において、前記第1の表示内容作成手段と前記第2の表示内容作成手段とにより作成された表示内容に共通の内容が含まれる場合、前記時分割連動制御手段が、当該共通内容を表示画面の同一の領域に表示するものであることを特徴とする。
この請求項13の発明によれば表示装置は、第1の表示内容と第2の表示内容とが共通の内容を含む場合に、共通の内容を表示画面の同一の領域に表示する。
また、請求項14の発明に係る表示装置は、請求項13の発明において、前記時分割連動制御手段が、前記液晶シャッターのうち、前記共通内容を表示する領域に対応する部分を常時全開するものであることを特徴とする。
この請求項14の発明によれば表示装置は、第1の表示内容と第2の表示内容とが共通の内容を含む場合に、共通の内容を表示画面の同一の領域に表示するとともに、液晶シャッターの対応する部分を常時全開する。
また、請求項15の発明に係る表示装置は、請求項1に記載の発明において、車両に搭載され、前記第1の方向は運転席方向であり、前記第2の方向は助手席方向であることを特徴とする。
この請求項15の発明によれば表示装置は、第1の表示内容作成手段が運転席方向に対する表示内容を作成するとともに第2の表示内容作成手段が助手席方向に対する表示内容を作成し、時分割連動手段が運転席方向への表示内容と助手席方向への表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる。
また、請求項16の発明に係る表示装置は、請求項15の発明において、前記時分割連動制御手段が、前記助手席に乗員が着座していない場合に前記第1の表示内容を選択的に表示するとともに、前記指向性制御手段による指向性制御を停止するものであることを特徴とする。
この請求項16の発明によれば表示装置は、助手席に乗員が着座していない場合には、運転席方向への表示内容を常に表示し、前記指向性制御手段による指向性制御を停止する。
また、請求項17の発明に係る表示装置は、請求項1に記載の発明において、前記第1の表示内容作成手段および前記第2の表示内容作成手段が、時分割の出力に対応したビットレートの表示内容を作成するものであることを特徴とする。
この請求項17の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が第1の表示内容と第2の表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、第1の表示内容および第2の表示内容を時分割の出力に対応したビットレートで作成する。
また、請求項18の発明に係る表示方法は、各表示素子に対して複数の画像を時分割表示する時分割表示工程と、画像光線の所定方向の出射を前記時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、前記複数の画像をそれぞれ異なる方向に出力する時分割遮断工程と、を含んだことを特徴とする。
この請求項18の発明によれば表示方法は、各表示素子に対して複数の画像を時分割表示するとともに、画像光線の所定方向の出射を時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、複数の画像をそれぞれ異なる方向に出力する。
また、請求項19の発明に係る表示装置は、第1画像における第1特定画素群と、第2画像における該第1特定画素群と排他的位置にある第2排他画素群との第1合成画像を生成する第1合成画像生成手段と、前記第2画像における前記第1特定画素群と同じ位置にある第2特定画素群と、前記第1画像における該第2特定画素群と排他的位置にある第1排他画素群との第2合成画像を生成する第2合成画像生成手段と、表示出力における、前記第1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを切り換え制御する指向性制御手段と、前記第1合成画像と前記第2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる時分割連動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項19の発明によれば表示装置は、第1画像における第1特定画素群と、第2画像における該第1特定画素群と排他的位置にある第2排他画素群との第1合成画像を生成し、前記第2画像における前記第1特定画素群と同じ位置にある第2特定画素群と、前記第1画像における該第2特定画素群と排他的位置にある第1排他画素群との第2合成画像を生成し、前記第1合成画像と前記第2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、表示出力における、前記第1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換える。
また、請求項20の発明に係る表示方法は、第1画像における第1特定画素群と、第2画像における該第1特定画素群と排他的位置にある第2排他画素群との第1合成画像を生成する第1合成画像生成工程と、前記第2画像における前記第1特定画素群と同じ位置にある第2特定画素群と、前記第1画像における該第2特定画素群と排他的位置にある第1排他画素群との第2合成画像を生成する第2合成画像生成工程と、前記第1合成画像と前記第2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、表示出力における、前記第1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換える時分割切り換え工程と、を備えたことを特徴とする。
この請求項20の発明によれば表示方法は、第1画像における第1特定画素群と、第2画像における該第1特定画素群と排他的位置にある第2排他画素群との第1合成画像を生成し、前記第2画像における前記第1特定画素群と同じ位置にある第2特定画素群と、前記第1画像における該第2特定画素群と排他的位置にある第1排他画素群との第2合成画像を生成し、前記第1合成画像と前記第2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、表示出力における、前記第1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換える。
請求項1の発明によれば表示装置は、第1の表示内容作成手段が第1の方向に対する表示内容を作成するとともに第2の表示内容作成手段が第2の方向に対する表示内容を作成し、時分割連動手段が各表示素子に対して前記第1の表示内容作成手段により作成された第1の表示内容と前記第2の表示内容作成手段により作成された第2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させるので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば表示装置は、時分割連動制御手段によって、全表示素子単位で第1の表示内容と第2の表示内容とが時分割で切り換えて出力されるので、当該表示内容の切り換えタイミングと指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させることで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項3の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が第1の表示内容と第2の表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、第1の表示内容と第2の表示内容との切り換え密度を可変制御するので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行ない、かつ方向別に画質調整が可能な表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項4の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が第1の表示内容と第2の表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、自車両の走行状態に基いて第1の表示内容と第2の表示内容との切り換え密度を可変制御するので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行ない、かつ走行状態に応じた画質調整を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項5の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が運転席への表示内容と助手席への表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、自車両が走行中であるならば助手席への切り換え密度を高めるので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行ない、かつ走行中には助手席方向の画質を優先する表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項6の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が運転席への表示内容と助手席への表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、運転者に対する案内を実行中であるならば運転方向への切り換え密度を高めるので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行ない、かつ案内の実行中には運転席方向の画質を優先する表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項7の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が第1の表示内容と第2の表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、第1の表示内容と第2の表示内容との切り換え密度に基いて表示出力の輝度を補正するので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示を、適切な輝度で出力する表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項8の発明によれば表示装置は、時分割連動制御手段が、第1の表示内容と第2の表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させるので、第1の表示内容と第2の表示内容とを前記出力パターンで同時に出力する方式であっても、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させることにより、前記第1の表示内容と前記第2の表示内容とを各々時間的に混合して、解像度を低下させていない画像表示を得ることができ、目の残像現象を利用することで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項9の発明によれば表示装置は、第1の表示内容作成手段が第1の方向に対する表示内容を作成するとともに第2の表示内容作成手段が第2の方向に対する表示内容を作成し、時分割連動手段が第1の表示内容作成手段が作成した第1の表示内容と第2の表示内容作成手段が作成した第2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと液晶シャッターによる指向性の切り換えタイミングを連動させるので、簡易な構成で解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項10の発明によれば表示装置は、指向性制御手段による指向性を切り換える時点および当該時点の前後に第1の方向への透過と第2の方向への透過をともに遮断する全遮断期間を設けて液晶シャターを制御するので、解像度の低下させることなく、また、時間的クロストークを発生することなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項11の発明によれば表示装置は、第1の表示内容と第2の表示内容とが同一である場合には、液晶シャターを常時全開にして表示出力を実行するので、必要に応じて解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項12の発明によれば表示装置は、時分割連動制御手段によって、液晶シャッターが格子状の遮光パターンに制御されるので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なった際の画質を一層向上させることができるという効果を奏する。
また、請求項13の発明によれば表示装置は、第1の表示内容と第2の表示内容とが共通の内容を含む場合に、共通の内容を表示画面の同一の領域に表示するので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なうとともに、同一内容をより高品質に出力する表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項14の発明によれば表示装置は、第1の表示内容と第2の表示内容とが共通の内容を含む場合に、共通の内容を表示画面の同一の領域に表示するとともに、液晶シャッターの対応する部分を常時全開するので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なうとともに、同一内容をより高品質に出力する表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項15の発明によれば表示装置は、第1の表示内容作成手段が運転席方向に対する表示内容を作成するとともに第2の表示内容作成手段が助手席方向に対する表示内容を作成し、時分割連動手段が運転席方向への表示内容と助手席方向への表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させるので、解像度の低下させることなく運転席と助手席に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項16の発明によれば表示装置は、助手席に乗員が着座していない場合には、運転席方向への表示内容を常に表示し、前記指向性制御手段による指向性制御を停止するので、必要に応じて解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項17の発明によれば表示装置は、時分割連動手段が第1の表示内容と第2の表示内容とを時分割で、指向性制御手段と連動して切り換える場合に、第1の表示内容および第2の表示内容を時分割の出力に対応したビットレートで作成するので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示を、適切なビットレートで出力する表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項18の発明によれば表示方法は、各表示素子に対して複数の画像を時分割表示するとともに、画像光線の所定方向の出射を時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、複数の画像をそれぞれ異なる方向に出力するので、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示方法を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項19の発明によれば表示装置は、第1画像における第1特定画素群と、第2画像における該第1特定画素群と排他的位置にある第2排他画素群との第1合成画像を生成し、前記第2画像における前記第1特定画素群と同じ位置にある第2特定画素群と、前記第1画像における該第2特定画素群と排他的位置にある第1排他画素群との第2合成画像を生成し、前記第1合成画像と前記第2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、表示出力における、前記第1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換えるので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項20の発明によれば表示方法は、第1画像における第1特定画素群と、第2画像における該第1特定画素群と排他的位置にある第2排他画素群との第1合成画像を生成し、前記第2画像における前記第1特定画素群と同じ位置にある第2特定画素群と、前記第1画像における該第2特定画素群と排他的位置にある第1排他画素群との第2合成画像を生成し、前記第1合成画像と前記第2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、表示出力における、前記第1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換えるので、解像度の低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示方法を得ることができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る表示制御装置、表示装置、及び表示方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図8に基づいて、本発明に係る表示制御装置及び表示装置が備えている、複数の視方向に対する個別の映像を同一画面上に表示させる機能について詳細に説明する。なお、ここでは2方向(左右方向)に対して個別の映像を同一画面上に表示させる機能について説明するが、当該表示機能は、2方向のみの表示に限定される機能ではなく、3方向以上に対して個別の映像を表示させる構成とすることも可能である。
図1は、本発明に係る表示装置が備えている機能を概念的に示した図である。第1の画像ソース101から出力された第1の画像データD1と、第2の画像ソース102から出力された第2の画像データD2とが表示制御部103に入力され、表示制御部103で処理された表示データD3が表示部104に出力されるように構成されている。
本発明に係る表示装置では、表示部104に対して左側に位置する視聴者Lの方向には、第1の画像データD1に基づく第1の表示画像105が視認可能に表示され、表示部104に対して右側に位置する視聴者Rの方向には、第2の画像データD2に基づく第2の表示画像106が視認可能に表示されるようになっている。
このように本発明に係る表示装置では、表示部104に対する視聴者の相対位置に応じて、換言すれば表示部104に対する視野角に応じて、視聴者Lに第1の表示画像105を、視聴者Rに第2の表示画像106を同時に見せることができ、しかも各々の表示画像105、106は表示部104の表示画面全体に映し出されるようになっている。
第1の画像ソース101は、例えばDVDプレーヤからの映像画像やテレビ受信機からの、受信画像等としたり第2の画像ソース102は、例えばカーナビゲーション装置からの地図やルート案内画像等とすることができ、このような第1の画像データD1及び第2の画像データD2が表示制御部103に供給され、表示制御部103では、それら画像データを表示部104で実質的に同時に表示するための処理が行われるようになっている。斯る構成により、1つの画面で左右の視聴者L、Rに異なる情報やコンテンツを提示することができる。もちろん、第1、第2の画像ソース101、102が同じであれば、左右の視聴者L、Rが同じ画像を見ることもできる。
図2は、本発明に係る表示装置が車両へ搭載された状態を示した斜視図である。表示装置を構成する表示部104は、運転席107及び助手席108の前方のダッシュボードの略中央に配設されており、表示装置に対する各種操作は、表示部104の液晶パネル110上に配設されたタッチパネル111や表示部104の液晶パネル110の枠部に配設された操作部112、又は赤外線や無線式のリモートコントローラ(図示せず)等の操作によって行われるようになっている。また車両の各ドアには表示装置に接続されたスピーカ113が配設されており、表示画像に連動した音声や警告音等が出力されるようになっている。
図2における運転席107に図1に示した視聴者Rが座り、助手席108に図1に示した視聴者Lが座ると想定した場合、表示部104に対する第1の視方向(運転席方向)から見ることができる画像は、例えばカーナビゲーション装置からの地図等の画像であり、同時に第2の視方向(助手席方向)から見ることができる画像は、例えばテレビ受信画像やDVD画像等とすることができ、運転席107の視聴者Rがカーナビゲーションによる運転支援を受けながら助手席108の視聴者LはテレビやDVDを楽しむことができる。
しかもそれぞれの画像は、例えば7インチの画面全体を使用して表示されるため、従来のマルチウインドウ表示のように画面サイズが小さくなることもない。つまり、運転者(視聴者R)や同乗者(視聴者L)にとっては、あたかも各々に独立した専用のディスプレイがあるかのごとく、各視聴者L、Rが所望する情報やコンテンツの提示が可能となっている。
次に、本発明に係る表示装置の表示部104の構成について詳細に説明する。図3(a)は、本発明に係る表示装置の表示部104を正面から見たときの表示状態を模式的に示した図であり、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
表示部104は、液晶パネル110とバックライト120とを含んで構成されており、液晶パネル110は、TFT(Thin Film Transistor)基板121とカラーフィルター基板122との間に液晶層123が狭持された一対の基板と、視差バリア124と、ガラス基板125とが、バックライト120側に配設された偏光板126と、発光方向側の前面に配設された偏光板127との間に狭持された構造となっている。また、液晶パネル110は、バックライト120から少し隔離して配設されており、RGB色(三原色)で構成される画素を有している。
液晶パネル110には、例えば、横方向が800画素、縦方向が480画素の液晶パネルが採用され、液晶パネル110の各画素は、左側(助手席108)用画素Lpと、右側(運転席107)用画素Rpとに縦方向に交互にグループ化されて表示制御されるようになっている。すなわち、液晶パネル110の横方向の総画素の半数が第1の表示画素105の表示に、残りの半数の画素が第2の表示画素106の表示に使用されるようになっている。
視差バリア124は、横方向に所定の間隔(各画素からの光の出射方向を右左のいずれか一方に規制することができる間隔)毎に設けられ、縦縞様に形成されている。視差バリア124によって、左側(助手席)用画素Lpは右側(運転席)への表示が遮断され、左側(助手席)からは見えるようになっている一方、右側(運転席)用の画素Rpは左側(助手席)への表示が遮断され、右側(運転席)からは見えるようになっている。すなわち、左側から液晶パネル110を見ると、視差バリア124は右側用画素Rpを覆い隠し、左側用画素Lpが見える一方、右側から液晶パネル110を見ると、視差バリア124が左側用画素Lpを覆い隠し、右側用画素Rpが見える。なお、この場合、正面付近から液晶パネル110を見ると、左側用画素Lpの一部と右側用画素Rpの一部とが見えるため、左右の表示画素が重なったように見える。このような視差バリア124については、例えば、特開平10−123461号公報、特開平11−84131号公報に開示された構成を応用することができる。
なお、液晶パネル110の各画素に対する表示制御と視差バリア124の配置構成とを変更すれば、3方向以上に異なる画素を表示することも可能である。また、視差バリア124を電気的に駆動可能な液晶シャッター等で構成して視野角を可変するようにしてもよい。
また、図3の交互に並んだ左側用画素Lp及び右側用画素RpはRGB色を有しているが、各グループ縦方向内は、R列、G列、B列のように単色で構成されていてもよく、またRGBが複数混じった列として構成されていてもよい。
図4は、表示部107を構成するTFT基板121の概略構成を示す回路図である。TFT基板121は、走査線駆動回路131と、データ線駆動回路132と、走査線駆動回路131に接続された走査線LSCAN1、2、3、…と、データ線駆動回路132に接続されたデータ線LDATA1、2、3、…と、各走査線LSCAN1、2、3、…、及びデータ線LDATA1、2、3、…によって囲まれた領域を一単位として形成された複数のサブピクセル133とを含んで構成されており、各サブピクセル133には、液晶層123に電圧を印加する画素電極134とそれをスイッチング制御するTFT素子135とが形成されている。
走査線駆動回路131及びデータ線駆動回路132には、液晶パネル110を駆動させる、後述する表示パネル駆動部234が接続されており、表示パネル駆動部234は、走査線駆動回路131及びデータ線駆動回路132の駆動タイミングを制御する。走査線駆動回路131は、TFT素子135の選択操作を行い、またデータ線駆動回路132は画素電極134への印加電圧を制御するように構成されている。
各サブピクセル133は、第1の画素データD1と第2の画素データD2との合成データ、又は第1及び第2の個々の画素データD1、D2に基づいて、例えばデータ線LDATA1、3に第1の画素データ(左側用)を、またデータ線LDATA2、4に第2の画素データ(右側用)を駆動することによって、第1の表示画像105を形成する第1の画像データD1群と第2の表示画素106を形成する第2の画素データD2群とが形成されるようになっている。なお、3方向に異なる画素を表示させる場合には、上記と同様な駆動制御により、第1、第2、第3の画像データ群を形成させるようにすればよい。
図5は、本発明に係る表示装置が採用されたAV(Audio Visual)ナビゲーションシステムの要部を概略的に示したブロック図である。但し、図1〜4で説明した各部と同一機能を有する構成部品には、同一符号を付すこととする。
AVナビゲーションシステムは、CD/MD再生部201、ラジオ受信部202、TV受信部203、DVD再生部204、HD(ハードディスク)再生部205、及びナビゲーション部206を含む各種ソースを備えており、これら各種ソースは、信号ラインSL201〜SL206を介して分配回路212にそれぞれ接続されている。また、外部音声/映像入力部207が信号ラインSL207を介して分配回路212に接続されている。外部音声/映像入力部207には、カメラ(例えば、後方監視用カメラ)208が接続されているが、ビデオカメラやゲーム機(図示せず)等も接続可能となっている。またTV受信部203には、セレクタ209が接続され、ナビゲーション部206には、VICS情報受信部210とGPS情報受信部211が接続されている。
分配回路212は信号ラインSL213〜SL215を介して音声調整回路213と、第1の画像調整回路214と、第2の画像調整回路215とにそれぞれ接続され、音声調整回路213はスピーカ113に、第1の画像調整回路214及び第2の画像調整回路215は、信号ラインSL214、SL217を介して画像出力部216に接続され、画像出力部216は、信号ラインSL218を介して表示部104の液晶パネル110に、信号ラインSL219を介してリア表示部217にそれぞれ接続されている。
なお、リア表示部217は、車両の後席用に設けられたものであり、画像出力部216を介して表示部104に表示される画像と同じもの、もしくは運転席用の画像か助手席用の画像の一方を表示させることができるようになっている。表示部104は、バックライト120、液晶パネル110、及びタッチパネル111を含んで構成され、タッチパネル111への操作信号が制御部200に入力されるようになっている。
また、明るさ検知手段(例えば、車両のライトスイッチや光センサ等)218、乗員検知手段(例えば、圧力センサ等)219、無線通信機能を有する通信ユニット220、ETC車載器221、リモコン送受信部222、操作部223、及びメモリ224が制御部200に接続されている。
制御部200は、制御ラインCL201〜CL207、CL212〜CL216、CL120等を介して各種ソース201〜206、分配回路212、各種調整回路213〜215、画像出力部216、及び表示部104など、システム内の各部に接続されており、システムの各部を統括的に制御するように構成されている。
図6は、画像出力部216の概略構成を示したブロック図である。画像出力部216は、第1の画像調整回路214と接続された第1の書込回路231と、第2の画像調整回路215と接続された第2の書込回路232と、VRAM233と、表示パネル駆動部234とを含んで構成されている。
例えば、第1の書込回路231は、調整された画像データのうち画像の奇数列に対応する画像データを、第2の書込回路232は、偶数列に対応する画像データをもとにし、それぞれVRAM233における該当する領域に書き込む。表示パネル駆動部234は、液晶パネル110を駆動させるための回路であり、VRAM233に保存されている画像データ(第1の画像データD1と第2の画像データD2の合成データ)に基づいて、液晶パネル110の対応する画素を駆動させるようになっている。
なお、VRAM233には第1の画像データD1と第2の画像データD2の合成されたマルチビュー表示用の画像に対応するように画像データの書込が行われているので、駆動回路は一つでよく、その動作も通常の液晶表示装置の駆動回路の動作と同じである。また、別の形態として、第1の画像データD1と第2の画像データD2とを合成せずに、それぞれの画像データに基づいて、液晶パネル110の対応する画素を駆動する第1の表示パネル駆動部及び第2の表示パネル駆動部を備える構成とすることもできる。
図7は、メモリ224の概略構成を示したブロック図である。メモリ224は、ユーザが設定した第1の表示画像105及び第2の表示画像106の画質調整値をそれぞれ書き込み可能な第1の画面RAM241及び第2の画面RAM242と、第1の表示画像105及び第2の表示画像106の各画質調整用に予め複数段階の調整値が選択可能に記憶された画質設定情報記憶手段243と、周囲環境に対する第1の表示画像105及び第2の表示画像106の画質の調整状態を保持する対環境調整値保持手段244とを含んで構成されている。画質設定情報記憶手段243、及び対環境調整値保持手段244は、フラッシュメモリなどの電気的書き換え可能な不揮発性メモリ又はバッテリバックアップされた揮発性メモリにより構成されている。
図8は、制御部200の概略構成を示したブロック図である。制御部200は、システム内の各部と接続されたインターフェース251と、システム内の各部を統括的に制御するCPU252と、システムの動作に必要な各種のプログラムが記憶されたプログラム記憶部(ROM)253と、各種のデータを記憶するデータ記憶部(RAM)254とを含んで構成されている。なお、ROM253とRAM254は、CPU252に内蔵されたものでも、外部に設けたものでもよく、ROM253はフラッシュメモリの様に電気的に書き換え可能な不揮発性メモリでもよい。
制御部200は、タッチパネル111、操作部223、又はリモコン225等からの操作信号に基づいて、各種ソース201〜206及び分配回路212を制御するように構成され、選択された2つのソース又は1つのソースの画像データや音声データの出力を制御し、選択されたソースの画像データや音声データを、分配回路212を介して、画像データであれば第1の画像調整回路214及び第2の画像調整回路215に、音声データであれば音声調整回路213にそれぞれ分配させる制御を行うようになっている。第1及び第2の画像調整回路214、215では、制御部200からの制御信号に基づいて画像データの輝度や色調、コントラストなどが調整され、調整された画像データは画像出力部216に出力され、画像出力部216では、制御部200からの制御信号に基づいて、液晶パネル110を駆動させて画像を表示する処理が行われるようになっている。また、音声制御回路213では、制御部200からの制御信号に基づいて各スピーカへの分配、音量、音声などが調整され、調整された音声がスピーカから出力されるようになっている。また、制御部200は、これら各種ソースをコントロールするための操作メニューを表示させる制御も行っている。
例えばHD再生部205が選択された場合、ハードディスク(図示せず)に記録されたMP3ファイル等の音楽データやJPEGファイル等の画像データ、ナビゲーション用の地図データ等が読み出され、音楽データ等を選択するためのメニュー表示や画像データが表示部104に表示されるようになっている。なお、ナビゲーション部206は、ナビゲーションのために利用される地図情報を記憶した地図情報記憶部(上記ハードディスクの一部領域を使用)を備えており、VICS情報受信部210やGPS情報受信部211を介して取得した情報を利用して生成されたナビゲーション画像も表示部104に表示させることができるようになっている。またTV受信部203は、セレクタ209で選択されたアンテナ226を介して、所望のアナログTV放送波やディジタルTV放送波を受信するように構成されている。
また、制御部200は、明るさ検知手段218や乗員検知手段219により検知された情報を元に、出力画像や音声の設定を変更する制御等を行うようになっている。また、通信ユニット220とETC車載器221とが制御部200に接続されており、制御部200は、ETC車載器221からの料金情報等を表示部104に表示させる制御を行ったり、携帯電話などと無線接続するための通信ユニット220を制御して、該制御に関する情報を表示部104に表示させる制御等を行うようになっている。また制御部200は、画質設定情報やプログラム、車両情報等の各種設定情報をメモリ224に記憶させる処理も行うようになっている。
つぎに添付図面を参照して、この発明に係る表示装置および表示方法の好適な実施の形態である車載装置について詳細に説明する。
図9は、本発明の実施例である車載装置1の概要構成を示す概要構成図である。同図に示すように、車載装置1は、その内部に主制御部11、ナビゲーションユニット12、AV(オーディオ・ビジュアル)ユニット13、操作入力受付部21、車速センサ22、変速機構状態検知部23、ブレーキ状態検知部24、表示処理部31、音声処理部32、液晶シャッター40、ディスプレイ41およびスピーカ42を有する。
操作入力受付部21は、スイッチやタッチパネルなどを用いた乗員からの操作入力を受け付ける処理部である。そして、車速センサ22は、自車両のタイヤ回転速度などから自車両の走行速度を検知するセンサであり、変速機構状態検知部23は、自車両の変速機構の状態を取得するセンサである。また、ブレーキ状態検知部24は、自車両の制動機構の動作状態を検知するセンサである。
ナビゲーションユニット12は、自車両の走行経路の設定および誘導を行なうユニットである。具体的には、ナビゲーションユニット12は、GPS(Global Positioning System)によって自車両の現在位置を取得し、地図データを用いて自車両が走行している道路を特定し、ディスプレイ41やスピーカ42を用いて経路誘導を実行する。
AVユニット13は、ラジオ放送、テレビ放送などの受信によって取得したコンテンツデータやCD、DVD、HDなどの記録媒体から読み出したコンテンツデータを車両の乗員に提供するユニットである。ここでは、AVユニット13は、その内部にオーディオ機能13a、DVD再生機能13b、ゲーム機能13cを備えている。
主制御部11は、車載装置1を全体制御する制御部であり、操作入力受付部21、車速センサ、変速機状態検知部23、ブレーキ状態検知部24からの入力を受けてナビゲーションユニット12およびAVユニット13の動作を制御し、表示処理部31および音声処理部32を介してディスプレイ41およびスピーカ42への出力を行なう。
スピーカ42は、乗員に対する音声出力を行なう装置であり、その出力内容は音声処理部32が作成する。また、ディスプレイ41は、乗員に対する表示出力を行なう装置であり、その表示内容は表示処理部31が作成する。そして、液晶シャッター40は、ディスプレイ41による表示出力の指向性を制御する指向性制御手段である。
図10は、液晶パネルによって実現されたディスプレイ41と液晶シャッター40との構成を模式的に示した部分水平断面図である。ディスプレイ41は、TFT側基板モジュール61と対向電極側基板モジュール62との間に液晶層63が封入された構成となっている。TFT側基板モジュール61は、ガラス基板上(前面側)に透明導電膜(画素電極、駆動トランジスタを含む)(いずれも図示せず)が形成されたTFT基板61aと、TFT基板61aの背面側に配設された偏光板61bとを含んで構成されており、前記透明導電膜上には、図示しない配向膜が形成されており、TFT側基板モジュール61の背面側にバックライト64が配設されている。
対向電極側基板モジュール62は、ガラス基板62aと、ガラス基板62aの背面側に配設されたカラーフィルタ基板62bと、ガラス基板62aの前面側に配設された偏光板62cとを含んで構成されている。なおカラーフィルタ基板62bの背面側には、図示しない配向膜と透明導電膜(対向電極)とが形成されている。
液晶シャッター40は、ディスプレイ41の前面側に配設されており、ディスプレイ41の偏光板62c上に配設されたTFT基板(ガラス基板上に透明導電膜が形成されたもの)91と、前面側に偏光板92、背面側に配向膜と透明導電膜(対向電極)と(いずれも図示せず)が形成されたガラス基板93と、TFT基板91とガラス基板93との間に封入された液晶層94とを含んで構成されている。
また、主制御部11は、その内部に運転者用入出力制御部11a、非運転者用入出力制御部11b、および時分割連動制御部11cを有する。運転者用入出力制御部11aは、運転者からの操作入力の受け付けおよび運転者への出力を制御する制御部であり、非運転者用入出力制御部11bは非運転者(本実施例では助手席に座った乗員)からの操作入力の受け付けおよび非運転者への出力を制御する制御部である。
ここで、運転者用入出力制御部11aによる運転者への表示出力と非運転者用入出力制御部11bによる非運転者(助手席の乗員)への表示出力とは、単一のディスプレイ41によって同時に実行する。
単一のディスプレイ41に運転者用の画面(運転者用表示出力)と非運転者用の画面(非運転者用表示出力)とを同時に表示する場合、図11−1に示したように表示画面を分割してそれぞれの画面を表示することとすると各表示画面が小さくなるので、図11−2に示すように乗員の視線方向の差を利用し、複数の画面を重ねて表示することが望ましい。
さらに、ディスプレイ41の表示素子を運転者用表示出力と非運転者用表示出力とに振り分けて表示を行なうこととすると、各表示出力の解像度はディスプレイ全体の2分の1ずつまで低下する。
そこで、車載装置1では、時分割連動制御部11cが運転者用表示出力と、非運転者用表示出力とを時分割で切り換えて出力するとともに、この表示内容の切り換えタイミングと液晶シャッター40による指向性の切り換えタイミングを連動させることで、解像度を低下させることなく運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを重ねている。
この表示出力は、具体的には、表示処理部31が作成する。表示処理部31は、その内部に運転席側表示処理部31a、助手席側表示処理部31b、液晶シャッター制御部31c、輝度補正部31dを有する。
運転席側表示処理部31aは、運転席方向への表示、すなわち運転者への表示の内容を作成する処理部であり、助手席側表示制御部31bは助手席方向への表示、すなわち助手席に着座した非運転者への表示の内容を作成する処理部である。ここで、運転席側表示処理部31aおよび助手席側表示制御部31bが作成する表示出力は、通常の表示出力の2倍程度のビットレートで作成し(所謂フレーム数を例えば2倍にする)、時分割で表示した際に充分に円滑な表示となるようにすることが望ましい。
さらに、液晶シャッター制御部31、液晶シャッター40の動作を制御する制御部であり、輝度補正部31dは、運転席側表示処理部31aおよび助手席側表示制御部31bが作成した表示内容の輝度を補正する処理を行なう。この輝度補正部31dの補正処理によって、表示の可視時間割合が小さい程、輝度を上げる補正を行なうことにより、各表示出力は時分割で表示した際に充分な輝度を持つことができる。
つぎに、この時分割連動制御による表示出力について図12を参照し、さらに説明する。同図に示すように、運転席側に対して表示を行なう運転席側表示状態では、液晶シャッター40の制御によって助手席側への透過を遮断し、ディスプレイ41の液晶表示部が運転席側からのみ視認可能とする。
同様に、助手席側に対して表示を行なう助手席側表示状態では、液晶シャッター40の制御によって運転席側への透過を遮断し、ディスプレイ41の液晶表示部が助手席側からのみ視認可能とする。
車載装置1は、この運転席側表示状態と助手席側表示状態を切り換えることで異なる方向への個別の表示出力を行なうので、運転席側表示状態であっても助手席側表示状態であっても全ての液晶表示部(表示素子)を使用し、解像度の低下を防止することができる。
さらに、運転席側表示状態と助手席側表示状態を切り換える時点、およびその前後には、図13のタイミングチャートに示すように液晶シャッター40を全遮断する(運転席側にも助手席側にも透過しない)全遮断期間を設ける。このように表示状態の切換時に全遮断期間を設けることにより、運転者用表示出力と非運転者用表示出力との混ざり(時間的クロストーク)を防止することができる。
ところで、運転席側表示状態と助手席側表示状態との切換密度、すなわち運転者用表示出力と非運転者用表示出力との表示時間の比率は、必ずしも1対1である必要はなく、必要に応じて変更することが望ましい。
例えば、車速センサ22や変速機構状態検知部23、ブレーキ状態検知部24の出力から自車両が走行中である場合には、図13に示したように(同図では運転席側表示状態と助手席側表示状態との比率が1対2である)、助手席側表示状態の密度を上げることが望ましい。これは、車両の走行中、すなわち運転中に運転者がディスプレイ41を凝視することはなく、その一方で助手席の乗員はDVD再生出力などを観ることが考えられるためである。
しかしながら、ナビゲージョンユニット12から運転者に対する案内出力を実行する場合には、運転者に即時にかつ確実に情報を伝達することが必要であるので、運転席側表示状態の密度を上げる。
なお、このように運転席側表示状態と助手席側表示状態との切換密度を変更する場合には、その切換密度に応じて輝度補正部31dによる補正量を変化させることが望ましいことは言うまでも無い。つまり、切換密度が小さい(可視時間割合が小さい)程、輝度を上げる補正を行なう。尚、輝度を上げる補正は、バックライトの輝度を上げる処理、或いは画像処理(画像の各画素の輝度値にオフセットを加えるなどの処理)により実現できる。
ところで、助手席に乗員がいない場合や、運転者用表示出力と非運転者用表示出力とが同一であるには、方向別に異なる表示を行なう必要がないので、ディスプレイ41には単独の表示出力を行ない、液晶シャッター40は常時完全に開放する。
また、運転者用表示出力の表示内容と非運転者用表示出力の表示内容に共通の内容を含む場合、例えば図14に示すように運転席側に地図画面と交通情報とを表示し、助手席側に地図画面とDVD画面とを表示する場合、共通内容(図14では地図画面)をディスプレイ41の同一の領域(図14では右半面)に表示するように表示画面を作成する。
このように、複数の方向に共通して表示する内容についてはディスプレイ上の同一の領域に表示することで、時間的クロストークの発生を抑止することができる。
さらにこの時、液晶シャッター41のうち、共通内容を表示する領域に対応する部分は、図15に示すように常時開放するようにしてもよい。共通内容を表示する領域の液晶シャッターを常時開放すれば、その領域における画質を簡易に向上することができる。
上述してきたように、本実施例にかかる車載装置では、運転者用入出力制御部11aと非運転者用入出力制御部11bがそれぞれ作成した表示出力を、時分割連動制御部11cが時分割で切り換えて出力するとともに、この表示内容の切り換えタイミングと液晶シャッター40による指向性の切り換えタイミングを連動させることで、解像度を低下させることなく運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを重ねる。尚、液晶シャッターではなく、電気的あるいは機械的に光の遮蔽位置を可変できる構成により、同様の機能を実現することも可能である。
なお、これまでの説明では、時分割連動制御部11cが、全表示素子単位で運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを時分割で切り換えて出力するとともに、各表示出力の切り換えタイミングと液晶シャッター40による指向性の切り換えタイミングとを連動させる場合について説明を行なったが、他の形態として例えば、時分割連動制御部11cが同一画面上に運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと液晶シャッター40による指向性の切り換えタイミングとを連動させるようにしてもよい。
図16は、同一画面上に運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを含む出力パターンを作成する場合の表示方法を説明するための説明図である。図16(a)に示した第1の表示状態では、ディスプレイ41を構成する画面の各画素列(S1,S2・・・)に、運転席側画像信号Dと助手席側画像信号Pとが交互に出力される(交互出力パターン)。一方、液晶シャッター40を構成する各画素列(V1,V2・・・)は、交互出力パターンに対応させた運転席側と助手席側とに分離表示する遮光パターン、すなわち、運転席側画像信号Dは右側(助手席)への表示が遮断され、左側(運転席)からは見える一方、助手席側画像信号Pは左側(運転席)への表示が遮断され、右側(助手席)からは見える遮光パターンに駆動制御されている。
そして第1の表示状態に続く、図16(b)に示した第2の表示状態では、第1の表示状態において運転席側画像信号Dが出力されていたディスプレイ41の各画素列には、助手席側画像信号Pが出力され、助手席側画像信号Pが出力されていたディスプレイの各画素列には、運転席側画像信号Dが出力され、さらに、液晶シャッター40は、ディスプレイ41の各画素列に介する表示内容の切り換えに連動させて、運転席側と助手席側とに分離表示する遮光パターンと、すなわち、運転席側画像信号Dは右側(助手席)への表示が遮断され、左側(運転席)からは見える一方、助手席側画像信号Pは左側(運転席)への表示が遮断され、右側(助手席)からは見える遮光パターンに駆動制御されている。
図16(a)に示した第1の表示状態と図16(b)に示した第2の表示状態とを繰り返す(例えば、単位時間あたりの出力フレーム数を従来の2倍以上とするのが好ましい)ことにより、第1の表示状態の画像と第2の表示状態の画像とを時間的に重ね合わせて、その残像効果により、解像度(すなわち有効画素数)を低下させること無く、運転者には運転者用表示出力の内容を、非運転者(助手席乗員)には非運転者用表示出力の内容を視認させることが可能となっている。
なお、第1の表示状態と第2の表示状態とを切り換える時点、およびその前後に液晶シャッター40を全遮蔽する(運転席側にも助手席側にも透過しない)全遮蔽期間を設ける構成とするのが好ましい。
このように時分割連動制御部11cが、運転席方向に対する表示内容と助手席方向に対する表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと液晶シャッター40による指向性(分離表示するための遮光パターン)の切り換えタイミングとを連動させるので、運転席方向に対する表示内容と助手席方向に対する表示内容とを交互出力パターンで画面上に同時に出力する方式であっても、当該出力パターンの切り換えタイミングと液晶シャッター40による指向性の切り替えタイミングとを連動させる、すなわち同期させることにより、運転席方向に対する表示内容と助手席方向に対する表示内容とを各々時間的に混合して、解像度を低下させない画像を得ることができ、目の残像現象を利用することで、解像度を低下させることなく複数方向に異なる表示出力を行なう表示装置を得ることができる。
なお、ここでは液晶シャッター40の遮光パターンを縦縞様に切り換えるように駆動制御する(なお、ディスプレイ41の出力パターンも縦縞様で切り換える)場合を想定して説明したが、液晶シャッター40の遮蔽パターン、及びディスプレイ40の出力パターンは、縦縞様に限定されるものではない。図17(a),(b)は、別の実施の形態に係る車載装置における液晶シャッター40の遮光パターンを説明するための図であり、液晶シャッター40が配設されたディスプレイ41を正面から見たときの表示状態の一部を模式的に示している。
図17には、液晶シャッター40を構成する各画素を格子状(千鳥格子模様)の遮光パターンとなるように駆動制御した場合を示しており、ディスプレイ41への運転席側画像信号Dと助手席側画像信号Pとを含む格子状の出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該格子状の出力パターンの切り換えタイミングと液晶シャッター40による格子状の遮光パターンの切り換えタイミングとを連動、すなわち同期させる構成となっている。液晶シャッター40の各画素は、同図に示すようにディスプレイ41の各画素に対してズレを持たせて配置され、液晶シャッター40の1つの画素が運転席側画像信号Dと助手席側画像信号Pのいずれかを遮断することで、運転席からは運転席側画像信号Dのみが、助手席側からは助手席側画像信号Pのみが視認可能となる。
図17(a)に示した第1の表示状態と図17(b)に示した第2の表示状態とを繰り返す(例えば、単位時間あたりの出力フレーム数を従来の2倍以上とするのが好ましい)ことにより、第1の表示状態の画像と第2の表示状態の画像とを時間的に重ね合わせて、その残像効果により、解像度を低下させることなく、運転者には運転者用表示出力の内容を、非運転者(助手席乗員)には非運転者用表示出力の内容を視認させることが可能となっている。かかる構成によれば、運転席側画像と助手席側画像との各画像をよりきれいに映し出すことが可能となる。
また、上記実施例では、ディスプレイ41の画素数(画素サイズ)と、液晶シャッター40の画素数(画素サイズ)との比率が1対1の場合について説明したが、ディスプレイ41の画素数(画素サイズ)に対する液晶シャッター40の画素数(画素サイズ)の比率を高めた(例えば1対2以上)構成としてもよく、かかる構成によれば、多様な遮光パターンの制御が可能となり、精度の高い視野角の調整等を行なうことができる。
なお、この実施の形態では、本発明にかかる表示装置、及び表示方法を車載用の表示装置に適用した場合について説明したが、本発明にかかる表示装置及び表示方法は車載用に限定されるものではなく、ホーム用等の表示装置にも適用することができる。
以上のように、本発明にかかる表示装置および表示方法は、複数方向への異なる表示出力に有用であり、特に各方向への表示出力の解像度向上に適している。
本発明に係る表示装置が備えている機能を概念的に示した図である。 本発明に係る表示装置が車両へ搭載された状態を示した斜視図である。 本発明に係る表示装置の表示部を正面から見たときの表示状態と表示部のB−B線断面図である。 表示部を構成するTFT基板の概略構成を示す回路図である。 本発明に係る表示装置を含んで構成されるAVナビゲーションシステムの要部を概略的に示したブロック図である。 画像出力部の概略構成を示したブロック図である。 メモリの概略構成を示したブロック図である。 制御部の概略構成を示したブロック図である。 本発明の実施例である車載装置の概要構成を示す概要構成図である。 ディスプレイと液晶シャッターとの構造を模式的に示した断面図である。 運転者用の画面と非運転者用の画面とをディスプレイを分割して表示する方法について説明する説明図である。 運転者用の画面と非運転者用の画面とを重ねて表示する方法について説明する説明図である。 時分割連動制御による表示出力について説明する説明図である。 時分割連動制御における液晶シャターの動作について説明する説明図である。 運転者用表示出力の表示内容と非運転者用表示出力の表示内容に共通の内容を含む場合について説明する説明図である。 運転者用表示出力の表示内容と非運転者用表示出力の表示内容に共通の内容を含む場合の液晶シャッターの動作について説明する説明図である。 同一画面上に運転者用表示出力と非運転者用表示出力とを含む出力パターンを作成する場合の表示方法を説明するための説明図である。 液晶シャッターを構成する各画素を格子状の遮光パターンとなるように駆動制御した場合を説明する説明図である。
符号の説明
1 車載装置
11 主制御部
11a 運転者用入出力制御部
11b 非運転者用入出力制御部
11c 時分割連動制御部
12 ナビゲーションユニット
13 AVユニット
13a オーディオ機能
13b DVD再生機能
13c ゲーム機能
21 操作入力受付部
22 車速センサ
23 変速機構状態検知部
24 ブレーキ状態検知部
31 表示処理部
31a 運転席側表示処理部
31b 助手席側表示処理部
31c 液晶シャッター
31d 輝度補正部
32 音声処理部
40 液晶シャッター
41 ディスプレイ
42 スピーカ

Claims (20)

  1. 第1の方向に対する表示内容を作成する第1の表示内容作成手段と、
    第2の方向に対する表示内容を作成する第2の表示内容作成手段と、
    表示出力の指向性を制御する指向性制御手段と、
    各表示素子に対して前記第1の表示内容作成手段により作成された第1の表示内容と前記第2の表示内容作成手段により作成された第2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するとともに、当該表示内容の切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる時分割連動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 前記時分割連動制御手段が、全表示素子単位で前記第1の表示内容と前記第2の表示内容とを時分割で切り換えて出力するものであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記時分割連動制御手段が、前記第1の表示内容と前記第2の表示内容との切り換え密度を可変制御するものであることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 車両に搭載され、自車両の走行状態を取得する走行状態取得手段をさらに備え、前記時分割連動制御手段が、前記自車両の走行状態に基づいて前記切り換え密度を変更するものであることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記時分割連動制御手段が、自車両が走行中である場合に前記第2の方向への切り換え密度を高めるものであることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記時分割連続制御手段が、運転者に対する案内を実行中である場合に前記第1の方向への切り換え密度を高めるものであることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  7. 前記第1の表示内容と前記第2の表示内容との切り換え密度に基づいて表示出力の輝度を補正する輝度補正手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  8. 前記時分割連動制御手段が、前記第1の表示内容と前記第2の表示内容とを含む出力パターンを時分割で切り換えて出力するとともに、当該出力パターンの切り換えタイミングと前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングとを連動させるものであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  9. 前記指向性制御手段が、特定方向への光の透過を遮断する液晶シャッターであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  10. 前記時分割連動制御手段が、前記指向性制御手段による指向性を切り換える時点および当該時点の前後に第1の方向への透過と第2の方向への透過をともに遮断する全遮断期間を設けることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記時分割連動制御手段が、前記第1の表示内容と前記第2の表示内容とが同一である場合に、前記液晶シャッターを常時全開するものであることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  12. 前記時分割連動制御手段が、前記液晶シャッターを格子状の遮光パターンに制御するものであることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  13. 前記第1の表示内容作成手段と前記第2の表示内容作成手段とにより作成された表示内容に共通の内容が含まれる場合、前記時分割連動制御手段が、当該共通内容を表示画面の同一の領域に表示するものであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  14. 前記時分割連動制御手段が、前記液晶シャッターのうち、前記共通内容を表示する領域に対応する部分を常時全開するものであることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
  15. 車両に搭載され、前記第1の方向は運転席方向であり、前記第2の方向は助手席方向であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  16. 前記時分割連動制御手段が、前記助手席に乗員が着座していない場合に前記第1の表示内容を選択的に表示するとともに、前記指向性制御手段による指向性制御を停止するものであることを特徴とする請求項15に記載の表示装置。
  17. 前記第1の表示内容作成手段および前記第2の表示内容作成手段が、時分割の出力に対応したビットレートの表示内容を作成するものであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  18. 各表示素子に対して複数の画像を時分割表示する時分割表示工程と、
    画像光線の所定方向の出射を前記時分割表示と連動させて時分割遮断することにより表示出力に指向性を付加し、前記複数の画像をそれぞれ異なる方向に出力する時分割遮断工程と、
    を含んだことを特徴とする表示方法。
  19. 第1画像における第1特定画素群と、第2画像における該第1特定画素群と排他的位置にある第2排他画素群との第1合成画像を生成する第1合成画像生成手段と、
    前記第2画像における前記第1特定画素群と同じ位置にある第2特定画素群と、前記第1画像における該第2特定画素群と排他的位置にある第1排他画素群との第2合成画像を生成する第2合成画像生成手段と、
    表示出力における、前記第1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを切り換え制御する指向性制御手段と、
    前記第1合成画像と前記第2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、前記指向性制御手段による指向性の切り換えタイミングを連動させる時分割連動制御手段と、を備えたことを特徴とする表示装置。
  20. 第1画像における第1特定画素群と、第2画像における該第1特定画素群と排他的位置にある第2排他画素群との第1合成画像を生成する第1合成画像生成工程と、
    前記第2画像における前記第1特定画素群と同じ位置にある第2特定画素群と、前記第1画像における該第2特定画素群と排他的位置にある第1排他画素群との第2合成画像を生成する第2合成画像生成工程と、
    前記第1合成画像と前記第2合成画像を時分割で切り換えて表示すると共に、 表示出力における、前記第1特定画素群の位置にある各画素の指向性と、前記第2特定画素群の位置にある各画素の指向性とを連動させて切り換える時分割切り換え工程と、を備えたことを特徴とする表示方法。
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