JP2009075390A - 電気光学装置及びその駆動方法、並びに電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気光学装置は、液晶装置20、レンチキュラレンズ32、シャッタ装置33及び照明装置10を備える。照明装置10からの光の一部は、シャッタ装置33を通過し、レンチキュラレンズ32によって、第1方向DR又は第2方向DAに進行する。これらの方向が、2つの表示範囲、ないしは異なる観察者それぞれの視野に対応する。そして、第1表示範囲に静止画像、第2表示範囲に動画像を表示する場合において、1フレーム期間内で、表示光が第1方向DRへと進行させられる第1期間の長さが、第2方向DAへと進行させられる第2期間の長さ以上とされる。
【選択図】図2
Description
すなわち、まず、人間の視覚特性上、第1に、フリッカは、視線を移動しながら画像を視認する場合の方が、視線を固定しつつ画像を視認する場合に比べて、より認識されやすく、第2に、フリッカは、視野中心よりその周辺10〜20度で認識されやすいことが知られている。そして、運転手は常態において自動車の進行方向を凝視するのであって、表示装置の画像については時宜に応じて一瞥をくれるに過ぎないことが多い(つまり、運転者は、視線を移動しながら、しかも視野の端っこで画像を捉えることが多いのである。)。このようなことから結局、フリッカは、運転手により強く感じられる恐れが高まるのである。
また、二画像表示装置において、シャッタの切換等によって二つの表示範囲における画像表示を行うということは、一方の表示範囲に関してみれば、前述の間欠表示が行われていると捉え得ることに他ならないが、この場合、特許文献1のように、同乗者側の画像表示時間を相対的に長くするのであれば、当然、運転手側の画像表示時間は相対的に短くなる。つまり、前記デューティ比は低まるのであるから、フリッカがより認識されやすい状況が生まれてしまうということになるのである。
このことから、まず、第2表示範囲の動画像における動画ぼけの発生が極力抑制されることになる。というのも、第1期間の長さが第2期間のそれよりも大きい、逆に言えば、第2期間の長さが第1期間のそれよりも小さくなれば、第2表示範囲に関する、前記で定義したデューティ比が、低まるからである。
また、本発明によれば、第1表示範囲の静止画像におけるフリッカの発生が極力抑制されることにもなる。第1期間の長さが第2期間のそれ以上とされているからである。
なお、第1表示範囲と第2表示範囲とは、互いに混在する場合、いわゆる混在表示範囲が存在する場合もあるが、特許請求の範囲における第1表示範囲と第2表示範囲は、当該混在表示範囲を除き、第1表示範囲と第2表示範囲とに異なる画像が表示される範囲をいう。
この態様によれば、第1及び第2期間の長短が、光源の点灯又は消灯という、より直接的な手法によって制御されることから、例えば光源を点灯したまま表示光の進行方向だけを制御する等といった手法で当該長短を制御する場合に比べて、消費電力を低減することが可能となり、また、当該光源が必要以上に消耗することを回避することができる。
この態様によれば、表示光の進行方向の決定が好適に行われる。
これによれば、光の通過及び遮蔽をよりよく行うことができる。したがって、前述した表示光の進行方向の決定もまた、より好適に行われ得ることになる。
また、このシャッタ手段は、実質的にみて、一般の液晶表示装置と構成上変わるところなく構成することが可能であるから、その場合、制御が比較的容易になるという利点も得られる。
さらに、この観点からすると、本発明に係る「電気光学装置」が、液晶表示装置に適用されるならば、当該液晶表示装置と当該シャッタ手段とは、基本的に同一の構成を備え得ることになるので、これらの制御回路の共通要素等を1つの構成にまとめることができたり、あるいは、これらの応答性能はほぼ同一のものとすることができることから装置全体の制御を安定的に行うことができる等、といった種々の利点を得ることができる。
この態様によれば、第1及び第2表示範囲用それぞれの画像を表示するための画像信号の供給タイミングが好適に制御されることを通じて、前記第1及び第2期間の長短が好適に制御される。
より詳細には、前述の第1及び第2供給タイミングが、1フレーム期間内で、それぞれ1回ずつ訪れるようになっているのであれば、第1表示範囲用画像の画像信号の供給タイミング(第1供給タイミング)から、第2表示範囲用のそれ(第2供給タイミング)までの時間が、当該第2供給タイミングから次のフレームにおける第1供給タイミングまでの時間(前記の「残余の時間」の一例に該当する。)よりも長くされることに応じて、第1期間の長さが、第2期間のそれよりも大きくなることになる。したがって、前述した、本発明に係る作用効果が奏される。
この態様によれば、奇数個ある小フレーム期間のうち過半数が占める期間が「第1期間」に該当し、残りが「第2期間」に該当するということになる。これにより、第1期間の長さは、第2期間のそれよりも長くなる。したがって、前述した本発明に係る効果が奏される。
また、この態様では、1フレーム期間内に、より多くの発光期間が設定されていることから、相対的に高速の切換が行われるということになり、実質的にみて、フレームレートが増大する。したがって、この態様によれば、第1表示範囲用の画像におけるフリッカの低減効果がより実効的に享受され得る。また、第2表示範囲用の画像における動画ぼけの低減効果もより実効的に享受され得る。
この態様によれば、偶数個ある小フレーム期間の半分ずつが、それぞれ、「第1期間」及び「第2期間」に割り当てられる。これにより、第1及び第2期間の長さは同じになるが、1フレーム期間内で、より多くの発光期間が設定されていることから、相対的に高速の切換が行われるということになり、実質的にみて、フレームレートが増大する。したがって、この態様によれば、第1表示範囲用の画像におけるフリッカの低減効果がより実効的に享受され得る。また、第2表示範囲用の画像における動画ぼけの低減効果もより実効的に享受され得る。
この態様によれば、「第1期間」及び「第2期間」とは、それぞれ、連続した時間の期間として観念されるのではない。1フレーム期間の最初から順に、第1小期間、第2小期間、第1小期間、第2小期間、…というように、第1及び第2小期間が交互に繰り返される状態において、そのうちの第1小期間に該当する期間の全体が「第1期間」に該当し、第2小期間に該当する期間の全体が「第2期間」に該当する。
いずれにせよ、このような態様によれば、実質的にフレームレートが上昇することになるから、前述した効果が更に実効的に享受され得ることになる。
本発明の電子機器は、上述した各種の電気光学装置を備えてなるので、第2表示範囲用の動画像では動画ぼけの発生が極力抑制され、かつ、第1表示範囲用の静止画像ではフリッカの発生が極力抑制された、高品位の画像を表示することができる。
なお、本発明に係る「電子機器」は、自動車のダッシュボードの中央に搭載されるカーナビゲーション装置に適用されて、最も好適な具体的態様の1つを提供する。
この発明によれば、前述の本発明に係る電気光学装置により奏される効果と略同様の効果が奏される。
以下では、本発明に係る第1の実施の形態について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、以下では、第1実施形態に係る二画像表示装置100が、自動車のダッシュボードの中央に搭載される場合を前提とした説明を行うことがある。
第1実施形態に係る二画像表示装置100は、照明装置10、液晶装置20、光学体30、駆動装置50及びタイミング制御回路60から構成されている。照明装置10は、液晶装置20の背面側に設置されて液晶装置20を照明する。光学体30は照明装置10と液晶装置20との間に介挿される。
このうち光源15は、例えば白色LED(Light Emitting Diode)である。この光源15は、図1に示すように、比較的長尺の棒状ないしは直方体形状をもつ。光源15は、その長手方向が、後述の導光板11の側端に沿うようにして配置される。光源15から発せられた光は、導光板11の当該側端からその内部に入射する。
この機能を補助するため、導光板11は、拡散板及び反射板(いずれも不図示)を備えている。このうち拡散板は、導光板11に入射した光を適当に拡散させる機能を持つ。具体的には例えば、楔形断面をもつ微小な突起を所定方向に沿って並列させた平板等が該当し得る。また、反射板は、導光板11の裏面(図1では表し得ない、図中下面)に備えられる。反射板は、例えばアルミニウム等の比較的高い光反射性能をもつ材料から作られる。これにより、導光板11の内部から逃げようとする光は、その内部に封じ込められる。
このうちシャッタ装置33は、基本的に、前述の液晶装置20と同じ構成を備える。すなわち、シャッタ装置33は、第1基板及びこれに備えられる対向電極、第2基板及びこれに備えられる画素電極、並びに、第1及び第2基板に挟持される液晶(いずれも不図示)等を備える。
ただ、このシャッタ装置33は、液晶装置20とは異なり、図2に示すように、Y方向に沿って延びる画素列ごとに、光を透過させ又は透過させない、2つだけの状態間を遷移する。より詳しい説明については、後のシャッタ駆動回路53の説明の際に改めて触れる。
このレンチキュラレンズ32は、シャッタ装置33の状態に応じて、導光体11からの出射光を方向DRに進行させ、あるいは方向DAに進行させる。方向DRと方向DAとは別方向である。図2では、各レンチキュラレンズ32の図中右半分に位置するシャッタ装置33の画素列が光透過状態とされていることにより、光は、方向DRに沿って進行することが実線でもって表現されている。
シャッタ駆動回路53は、シャッタ装置33の状態の遷移を制御する。シャッタ装置33は、前述のように、画素列ごとに、光の透過又は不透過の2つだけの状態間を遷移するが、より詳しくは、次のようである。
すなわち、まず、シャッタ装置33における奇数番目の列に位置する画素列が光透過状態であり、かつ、偶数番目の列に位置する画素列が光不透過状態である、という第1の状態を定義する。一方、かかる状態とは逆に、奇数番目の列の画素列が光不透過状態であり、かつ、偶数番目の画素列が光透過状態である、という第2の状態を定義する。
シャッタ駆動回路53は、これら第1及び第2の状態が交互に現れるように、シャッタ装置33を制御する。その際、第1の状態の持続時間、第2の状態の持続時間、及びこれら2つの状態間のインターバルの持続時間のそれぞれが、後述のタイミング制御回路60により、適当に設定される。
以上により、シャッタ駆動回路53は、シャッタ装置33の状態をその時時に応じて適当に制御するのである。
また、このタイミング制御回路60には、外部装置(不図示)から入力画像信号SINが供給される。入力画像信号SINは、一般に、相異なる内容を持つ運転席側画像及び助手席側画像各々の画素が保有すべき前記の電位差を指定する信号である。
なお、図3では、この一連の書込動作が1つのパルスで表現されている。つまり、当該パルスの幅が垂直走査期間にほぼ相当する。この点については、以下の説明上現れる画像信号書込みを表すパルス(即ち、図4乃至図7の最上段に描かれたパルス)について、すべて同様である。
なお、これら液晶装置20及びシャッタ装置33の応答は、理想的には垂直に立ち上がるべきところであるが、現実の液晶では、図に示すように一定の時定数をもつ応答がなされるのが通常である。また、これら液晶装置20及びシャッタ装置33は、前述のように、基本的に同じ構成を備えているので、図3に示すように、その応答の様子も基本的に同様となる。
ここでシャッタ装置33は、前述のように、図2に示すような状態とされているので、光は、当該シャッタ装置33を構成する各画素列のうち光透過状態とされた画素列の部分のみを透過する。そして、この光は更に、レンチキュラレンズ32を通過する際、同図に示すように方向DRに沿って進行しながら、液晶装置20を通過する。
なお、ここでいう一定期間については特に、図3に示すように、「運転席側発光期間」と呼ぶことにする。
これに続いて、再び、液晶装置20における液晶の応答が始まるのに併せて、シャッタ装置33の応答が始まる。ここにおけるシャッタ装置33の応答は、前述の場合とは逆に、助手席側へ画像を表示するための応答である。つまり、図2を参照して言えば、レンチキュラレンズ32の図中左半分に対応する画素列が光透過状態となり、それに隣接する画素列が光不透過状態となるような応答がなされるのである(図2中、ハッチングされた部分とそうでない部分とがそれぞれ逆の関係になる場合を想定されたい。なお、図2中破線参照。)。図3では、これを表現して、「助手席側シャッタ透過タイミング」と記載されている。
ここで特徴的なのは、図3に示すように、この助手席側発光期間が、前述した運転席側発光期間に比べて、短いということである。このことはつまり、シャッタ装置33における、光透過状態とされた画素列が、その状態を未だ維持しているにもかかわらず、光源15のみが早々と消灯されてしまうことを意味している(以上、図3中の太線且つ破線参照。)。
このように、第1実施形態では、助手席側の画像表示に関しては、いわゆる間欠表示が行われることになるのである。
なお、発光期間が短くなると輝度が落ちることから、必要に応じて、助手席側発光期間は、光源輝度を高めてもよい。
(1) 第1実施形態の二画像表示装置100では、上で説明したように、助手席側発光期間の長さが、運転席側発光期間のそれに比べて短い。これにより、助手席側への画像表示は、いわゆる間欠表示が行われることになる。したがって、第1実施形態によれば、助手席側の画像として動画像を表示する場合においても、比較的長期間に亘って、表示光が視認者の目に入射することが防止されることになるから、動画ぼけの発生を極力抑制することができる。
他方、運転席側発光期間は相対的に長いのであるから、フリッカの発生が極力抑制されることになるのである。
第1実施形態では、以上のような不具合の発生が極力抑制されるのである。
以下では、本発明に係る第2の実施の形態について図5を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態及び後述する第3以降の実施形態は、前述の第1実施形態に比べて、二画像表示装置100の具体的な動作態様について特徴的な変更があるものであり、二画像表示装置100の構成それ自体については、前述の第1実施形態と全く同じである。したがって、以下では、その説明については省略する。
また、このような変更に応じて、図5では更に、シャッタ透過タイミング及び照明タイミングも変更を受けている。すなわち、前記インターバル時間が図3に比べて短縮化されていることから、これらシャッタ装置33の状態遷移時期及び光源15の消灯タイミングもまた、図3に比べて早められているのである。
以下では、本発明に係る第3の実施の形態について図6を参照しながら説明する。
第3実施形態の二画像表示装置100では、図6に示すように、図3と比べて、1フレーム期間内における運転性側発光期間及び助手席側発光期間の割り振りの仕方に関する変更がある。すなわち、この図6では、まず、最初の期間として、運転席側発光期間が設けられ、続いて、助手席側発光期間が設けられる、ということに関しては、図3と相違ない。
このように、第3実施形態では、1フレーム内に都合3つの発光期間が設けられており、そのうち過半を運転席側発光期間が占めていることに特徴がある。
以下では、本発明に係る第4の実施の形態について図7を参照しながら説明する。
第4実施形態の二画像表示装置100では、図7に示すように、図3と比べて、1フレーム期間内における運転性側発光期間及び助手席側発光期間の割り振りの仕方に関する変更がある。すなわち、この図6では、まず、最初の期間として、運転席側発光期間が設けられ、続いて、助手席側発光期間が設けられる、ということに関しては、図3と相違ない。
このように、第4実施形態では、1フレーム内に都合4つの発光期間が設けられていることに特徴がある。
なお、少なくとも同乗者側に表示される画像は、120Hzであってもよい。例えば、同乗者側に表示される画像は、送られてくる60Hzの画像信号から、フレームとフレームとの間の画像(中間画像)を生成して、120Hzの画像信号として、図7の2つの助手席側表示の期間にそれぞれ割り当てて表示することで、動画ボケを改善することが好ましい。
このように、第4実施形態では、運転席側画像におけるフリッカの低減効果を更に実効的に享受することが可能になる。また、同じ理由により、助手席側画像における動画ぼけの低減効果も更に実効的に享受することが可能となる。
ちなみに、この考え方は、1フレーム期間内を、4区分以上に区分する場合にも容易に適用することが可能である。
まず、上記各実施形態では、説明の便宜上、運転席側に静止画像、助手席側に動画像がそれぞれ表示される場合を念頭において説明しているが、当該各実施形態に係る二画像表示装置100の運用態様がこれに限られるわけでは勿論ない。言うまでもないが、自動車が停止等している場合には、運転席側及び助手席側に同じ内容を持つ動画像を表示してよいし、あるいは、走行・停止の別にかかわらず、いずれの席の側にも異なる内容を持つ静止画像を表示してもよい。その他、様々なバリエーションがあるが、いずれにせよ、上記各実施形態に係る二画像表示装置100において表示すべき画像の内容は、その時時に応じて自由に決定されるべきものである。
なお、本発明のより好適な態様としては、このような様々なバリエーションに応じて、前記各実施形態間の選択がなされる等、二画像表示装置100の動作態様を異ならしめることを可能とする動作態様選択手段を備えているとよい(例えば、運転席側及び助手席側双方に動画像を表示するのであれば、第4実施形態、運転席側に動画像・助手席側に静止画像を表示するのであれば、第1実施形態の「運転席側表示」に係る期間及び「助手席側表示」に係る期間を入れ替えたかの如き形態等々)。
この「電気光学装置」の概念に当てはまる具体的装置ないし態様は、例えば以下のようである。
すなわち、無機EL(ElectroLuminescent)や有機EL、あるいは発光ポリマーなどの発光素子を用いた表示パネル、着色された液体と当該液体に分散された白色の粒子とを含むマイクロカプセルを電気光学物質として用いた電気泳動表示パネル、極性が相違する領域ごとに異なる色に塗り分けられたツイストボールを電気光学物質として用いたツイストボールディスプレイパネル、黒色トナーを電気光学物質として用いたトナーディスプレイパネル、あるいは更に、ヘリウムやネオンなどの高圧ガスを電気光学物質として用いたプラズマディスプレイパネル等々である。
なお、これらの場合であって、「電気光学素子」それ自体が発光機能をもつ場合には、その「電気光学素子」が、本発明にいう「光源」をも兼ねる、ということになる。
次に、本発明に係る二画像表示装置100を利用した電子機器について説明する。図8ないし図11には、以上に説明した何れかの形態に係る二画像表示装置100を採用した電子機器の形態が図示されている。
また、このカーナビゲーション装置5000では、二画像表示装置100を利用して、DVD、ビデオテープ、あるいはテレビ受像信号等に基づく動画像等の表示を行うこともできる。
そして、このカーナビゲーション装置5000は、上記各種実施形態に係る二画像表示装置100を搭載しているので、運転席5100に座る運転手に対して表示される画像と、助手席5200に座る同乗者に対して表示される画像とを異ならせることができる。この場合、好ましくは(特に、当該自動車の運行中には)、運転席5100の側に前記運行関連情報に係る画像が、助手席5200の側に前記動画像等が、それぞれ表示される。
このようなカーナビゲーション装置5000によれば、当該装置5000が、上記各実施形態に係る二画像表示装置100を搭載しているので、既に詳しく述べたように、助手席5200の側の画像においては、動画ぼけの発生が極力抑制されることになる一方、運転席5100の側の画像においては、フリッカの発生が極力抑制されることになるのである。
Claims (10)
- 画像信号の供給を受けて、その発光態様又は光透過態様を変更させる電気光学素子を備え、第1表示範囲及び第2表示範囲それぞれに相異なる内容の画像を表示可能な電気光学装置であって、
光源と、
前記光源を発生源とする表示光を、前記第1表示範囲に対応する第1方向又は前記第2表示範囲に対応する第2方向に進行させる光方向決定手段と、
前記第1表示範囲に静止画像、前記第2表示範囲に動画像を表示する場合において、
所定の長さをもつ1フレーム期間内で、前記表示光が前記第1方向へと進行させられる第1期間の長さが、前記第2方向へと進行させられる第2期間の長さ以上となるように、前記光源及び前記光方向決定手段の少なくとも一方を制御する発光期間制御手段と、
を備えることを特徴とする電気光学装置。 - 前記発光期間制御手段は、
前記光源を点灯させ又は消灯させることで、前記第1及び前記第2期間の長短を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記光方向決定手段は、
その第1領域において前記光源から発せられた光の一部を通過させ、かつ、その第2領域において当該光の残りを遮る状態と、前記第1領域において前記光源から発せられた光の一部を遮り、かつ、前記第2領域において当該光の残りを通過させる状態との間を遷移することが可能なシャッタ手段と、
前記シャッタ手段における前記第1領域を通過した光を前記第1方向へと進行させるように、かつ、前記シャッタ手段における前記第2領域を通過した光を前記第2方向へと進行させるように、当該光を屈折させるレンズ手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。 - 前記シャッタ手段は、液晶素子を含み、
当該液晶素子を構成する液晶の配向状態に応じて、前記光を通過させ又は遮蔽する、
ことを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。 - 前記発光期間制御手段は、
前記電気光学素子に対する前記画像信号の供給タイミングを制御する画像信号供給制御手段を含み、
当該画像信号供給制御手段は、
前記1フレーム期間内において、前記第1表示範囲用の画像を表示するための画像信号の、前記電気光学素子への第1供給タイミングと、前記第2表示範囲用の画像を表示するための画像信号の、前記電気光学素子への第2供給タイミングとの間の時間が、当該1フレーム期間内の残余の時間よりも長くなるように、前記供給タイミングを制御し、かつ、
前記発光期間制御手段は、
前記第1及び前記第2供給タイミング間内に、前記第1期間を設定し、
前記残余の時間内に、前記第2期間を設定する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記発光期間制御手段は、
前記1フレーム期間を、各々同じ長さで区分する(2n+1)個(nは正の整数)の小フレーム期間のうち、
過半数の前記小フレーム期間に対応するように前記第1期間を設定し、
残る前記小フレーム期間に対応するように前記第2期間を設定する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記発光期間制御手段は、
前記1フレーム期間を、各々同じ長さで区分する2n個(nは正の整数)の小フレーム期間のうち、
半数の前記小フレーム期間に対応するように前記第1期間を設定し、
残る前記小フレーム期間に対応するように前記第2期間を設定する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 前記第1期間は、前記小フレーム期間の長さに対応する長さを各々もつ複数の第1小期間からなり、
前記第2期間は、前記小フレーム期間の長さに対応する長さを各々もつ複数の第2小期間からなり、
前記第1及び前記第2小期間は、前記1フレーム期間内で交互に繰り返される、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の電気光学装置を備える、
ことを特徴とする電子機器。 - 画像を表示するための画像信号の供給を受けて、その発光態様又は光透過態様を変更させる電気光学素子を備え、第1表示範囲及び第2表示範囲それぞれに相異なる内容の画像を表示可能な電気光学装置を駆動するための電気光学装置の駆動方法であって、
前記第1表示範囲に静止画像、前記第2表示範囲に動画像を表示する場合において、
所定の長さをもつ1フレーム期間内で、
第1期間の長さ分だけ、表示光を、前記第1表示範囲に対応する第1方向へと進行させる工程と、
前記第1期間の長さよりも小さい第2期間の長さ分だけ、前記表示光を、前記第2表示範囲に対応する第2方向へと進行させる工程と、
を備えることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
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