JP5544680B2 - 電気光学装置及びその駆動方法、並びに電子機器 - Google Patents
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Description
このような立体画像表示装置における画像表示を可能とするための基礎的な構成には、典型的には、前述のように液晶表示装置が好適に採用される。かかる液晶表示装置には、例えば特許文献1に開示されているようなものが知られている。
このような極性反転駆動は、直流電流が印加されることによって液晶が劣化する等といった事象が発生するのを防止するために行われる。
一方、一般に、第1極性に基づく液晶への電圧印加と、その逆の第2極性に基づく電圧印加とは、完全に対称の関係にはない。つまり、印加される電圧の波形を観察すると、前者には前者に固有の、後者には後者に固有の、電圧波形特性が存在するのである。このことから、例えば、右眼用及び左眼用それそれで同じ黒を表示しようとしても、両者間で濃淡差が生じる等という現象が生じる。
したがって、本発明によれば、極性反転駆動を行っても、高品位な画像を表示することが可能となる。
この態様によれば、例えば、表示範囲の数が2である場合、一方の表示範囲における例えば右眼用画像等の第1画像の表示開始時点から、他方の表示範囲における例えば左眼用画像等の第2画像の表示終了時点までが、「一単位」とされることになる。第1反転頻度は、この単位に従って定められるから、例えば典型的には、前述の間、第1電圧の極性の変更はなく、前記に続いて、一方の表示範囲に新たな第3画像が表示される段にあたってはじめて、第1電圧の極性が変更される、などということになる。このような例によると、第1画像及び第2画像は第1の極性に基づいて表示され、これらそれぞれに対応する第3画像及び第4画像は第2の極性に基づいて表示される、ということになる。つまり、ともに一方の表示範囲に表示される第1画像及び第3画像はそれぞれ、異なる極性に基づいて表示されることになるのである。他方の表示範囲に表示される第2画像及び第4画像についても同様である。
このようなことから、本態様によれば、前記の効果がより実効的に奏される。
この態様によれば、いわゆる「ライン反転」が行われる。この場合、第1反転頻度は一般に高まるから、そのような駆動により得られる効果、即ち液晶の劣化防止等の効果が、より実効的に享受されることになる。
これによれば、いわゆる「ドット反転」が行われる。この場合、第1反転頻度は、一般に、前記にも増して更に高まるから、前記液晶の劣化防止等の効果が、更に実効的に享受されることになる。
この態様によれば、まず、レンズ手段及びシャッタ手段が備えられていることから、複数の表示範囲の各々における画像表示を好適に行うことができる。なお、複数の表示範囲の各々、複数の方向の各々、及び複数の領域の各々(即ち、第1,2,…,N領域)は、1対1に対応している。例えば、第i領域を透過した光は、当該第i領域に対応するある特定の方向に沿って進行し、当該特定の方向に対応するある特定の表示範囲の画像を構成する表示光となる。
そして、本態様によれば、シャッタ手段が、第2液晶、第3電極及び第4電極を備えることで、一般に液晶表示装置と実質的に同等の構成をもつことから、光の透過又は遮蔽機能をよりよく発揮することができる。
また、同じ理由により、当該シャッタ手段の制御が比較的容易になるという利点も得られる。
この態様によれば、シャッタ手段についても、前に第1反転頻度に関して述べたのと同様、表示範囲の数に応じて定められた極性反転駆動が行われることになる。これによると、次のような作用効果が得られる。
すなわち、当該のシャッタ手段と、前述の第1液晶、第1電極及び第2電極等からなる構成(以下、「電気光学装置本体」とよぶ。)とは、実質的に同じ液晶表示装置を構成する。このうち電気光学装置本体については、各表示範囲に対応する液晶印加電圧の各極性の固定が生じると画質の劣化を招く点については既に述べたが、実は、当該シャッタ手段が液晶表示装置と同等の構成を備える以上、同じことがこのシャッタ手段に関しても生じうる。そして、そのようなことがシャッタ手段に生じれば、これを透過する光の割合等に影響が生じ、当然、画像の品位にも影響を及ぼすことになってしまう。
しかるに、本態様では、シャッタ手段においても、表示範囲の数に応じて定められた第2反転頻度に従って、第2液晶へ印加される電圧の極性が反転されるようになっている。したがって、当該第2反転頻度の設定を好適に行えば、ある特定の表示範囲について、常に、同じ極性に基づく光透過、ないしはそれに基づく画像表示が行われる、などといった事象の発生を未然に防止することができるのである。
このように、本態様によれば、極性反転駆動を行っても、高品位な画像を表示することが可能となるという効果が、より実効的に奏されることになるのである。
これによれば、既に電気光学装置本体に関して述べたように、表示範囲の数が2である場合、ともに一方の表示範囲に表示される第1画像及び第3画像がそれぞれ異なる極性に基づいて表示され、ともに他方の表示範囲に表示される第2画像及び第4画像がそれぞれ異なる極性に基づいて表示される、などといった運用が可能になる。
したがって、本構成によれば、前述の効果が更に実効的に奏される。
これによれば、例えば、電気光学装置本体に係る第1反転頻度が、複数の表示範囲のそれぞれに各一画面分の複数の画像が表示されることを一単位とすることに基づき定められる場合、シャッタ手段に係る第2反転頻度は、その一単位2つ分(即ち、その二単位分)を、新たな一単位とすることに基づき定められる、ということになる。つまり、この場合、シャッタ手段における極性反転の頻度は、電気光学装置本体における極性反転の頻度に比して、倍に間延びする。
そして、このような例によると、例えば、表示範囲の数が2である場合、電気光学装置本体では、順に、
+,+,−,−,+,+,−,−,……
という極性反転駆動が行われることになるのに対し、シャッタ手段では、順に、
+,+,+,+,−,−,−,−,……
という極性反転駆動が行われる、等ということになる。
なお、これら+及び−の記号の羅列は、左から順に、第1表示範囲、第2表示範囲、第1表示範囲、…という順番に従って画像表示が行われることに対応している。
これらの記号列を眺めるとわかるように、奇数番目(又は偶数番目)に登場する双方の列の対応する記号を見比べると、1番目(又は2番目)では+と+、3番目(又は4番目)では−と+、5番目(又は6番目)では+と−、7番目(又は8番目)では−と−、というようになっている。
このように、本構成によると、シャッタ手段における第2電圧の極性と、電気光学装置本体における第1電圧の極性との組み合わせを、時系列に沿ってバランスよく配することが可能となるのである。
これによれば、シャッタ手段と、各表示範囲における画像表示、あるいは前述の第2反転頻度との間に有機的な関連性がもたされることにより、前述の効果をより実効的に享受することが可能になる。
なお、「第1,2,…,N領域が、この順に光を透過させる各状態」をとるという場合において、第N領域が光を透過させた後には第1領域が光を透過させる、即ち1→2→…→N→1→2→…というように、これら第1,2,…,N領域が、円環的に光を透過させるようになっているとなお好ましい。
これによれば、シャッタ手段において、いわゆる「ライン反転」が行われる。この場合、第2反転頻度は一般に高まるから、そのような駆動により得られる効果、即ち液晶の劣化防止等の効果が、より実効的に享受されることになる。
これによれば、シャッタ手段において、いわゆる「ドット反転」が行われる。この場合、第2反転頻度は、一般に、前記にも増して更に高まるから、前記液晶の劣化防止等の効果が、更に実効的に享受されることになる。
この態様によれば、シャッタ手段における極性の状態と、電気光学装置本体における極性の状態とが、真反対になるから、シャッタ手段及び電気光学装置本体の双方を通過する光は、シャッタ手段において前記の非対称性を被るものの、電気光学装置本体において反対の非対称性を被ることにより、全体的にみると、最初の非対称性が矯正され得ることになる。
したがって、前述した本発明に係る効果を更に実効的に享受することができる。
本発明の電子機器は、上述した各種の電気光学装置を備えてなるので、一つの装置で二表示範囲に別々の画像を表示する場合において、極性反転駆動を行っても、高品位な画像を表示することが可能である。
以下では、本発明に係る第1の実施の形態について図1乃至図2を参照しながら説明する。
第1実施形態に係る立体画像表示装置100は、照明装置10、液晶装置20、光学体30、駆動装置50及びタイミング制御回路60から構成されている。照明装置10は、液晶装置20の背面側に設置されて液晶装置20を照明する。光学体30は照明装置10と液晶装置20との間に介挿される。
このうち光源15は、例えば白色LED(Light Emitting Diode)である。この光源15は、図1に示すように、比較的長尺の棒状ないしは直方体形状をもつ。光源15は、その長手方向が、後述の導光板11の側端に沿うようにして配置される。光源15から発せられた光は、導光板11の当該側端からその内部に入射する。
この機能を補助するため、導光板11は、拡散板及び反射板(いずれも不図示)を備えている。このうち拡散板は、導光板11に入射した光を適当に拡散させる機能を持つ。具体的には例えば、楔形断面をもつ微小な突起を所定方向に沿って並列させた平板等が該当し得る。また、反射板は、導光板11の裏面(図1では表し得ない、図中下面)に備えられる。反射板は、例えばアルミニウム等の比較的高い光反射性能をもつ材料から作られる。これにより、導光板11の内部から逃げようとする光は、その内部に封じ込められる。
このようにしてマトリクス状に配列される画素電極24のうち、各行に並ぶ画素電極24は、当該各行に配設される走査線に共通接続される一方、各列に並ぶ画素電極24は、当該各列に配設されるデータ線に共通接続される(いずれも不図示)。これら走査線及びデータ線と画素電極24との間には、薄膜トランジスタ(不図示)が設けられている。この薄膜トランジスタは、走査線に供給される選択信号に応じて、ON状態及びOFF状態間を遷移する。画素電極24は、この薄膜トランジスタがON状態にあるときに、データ線を介して供給される画像信号の供給を受ける。
このうちシャッタ装置33は、基本的に前述の液晶装置20と同じ構成を備えている。すなわち、シャッタ装置33は、図2に示すように、相互に対向する第3基板及び第4基板(いずれも不図示)を備えるとともに、このうちの第3基板上には、液晶装置20における前記対向電極に相当する共通電極94が備えられ、第4基板上には、前記画素電極24に相当する長尺電極93L及び93Rが備えられている。また、第3基板及び第4基板間の間隙には液晶(不図示)が封止されるが、この液晶については、前記の液晶装置20と同様、OCB(Optically Compensated Bend)モードなど高速に応答する液晶が好適に採用される。
さらに、このようにして1つ飛びに配列される長尺電極93Lは、1本の駆動配線95Lに接続される一方、同じく1つ飛びに配列される長尺電極93Rもまた、1本の駆動配線95Rに接続される。これにより、複数の長尺電極93R、又は、複数の長尺電極93Lは、一斉に所定の電位に設定されるようになっている。
ただし、このシャッタ装置33における透過率の制御は、基本的に、Y方向に沿って延びる画素列ごとに、光を透過させ又は透過させない(遮蔽する)、という基本的に2つだけの状態間を遷移する。
このレンチキュラレンズ32は、シャッタ装置33の状態に応じて、導光体11からの出射光を方向DRに進行させ、あるいは方向DAに進行させる。方向DRと方向DAとは別方向である。図3では、各レンチキュラレンズ32の図中右半分に位置するシャッタ装置33の画素列が光透過状態とされていることにより、光は、方向DRに沿って進行することが実線でもって表現されている。
また、シャッタ駆動回路53は、シャッタ装置33の状態の遷移を制御する。このシャッタ駆動回路53には、前述の駆動配線95L及び95Rが接続されるほか、共通電極94に接続された駆動配線(不図示)が接続される。シャッタ駆動回路53は、これら各駆動配線を用いて、長尺電極93L及び共通電極94間の電位差を、あるいは長尺電極93R及び共通電極94間の電位差を、適当に設定する。
走査線駆動回路は、1つの画素行を単位として選択信号を発し、水平走査期間を規定する。データ線駆動回路は、走査線駆動回路によって選択された画素行に対して、画像信号を供給する(即ち、画像信号を書き込む。)。最初の画素行に画像信号の供給を開始してから、最終の画素行に画像信号を供給するまでの時間が、垂直走査期間となる。
以上の結果、液晶駆動回路54は、各画素について、各画素電極24及び対向電極間の電位差を適当に設定する。
なお、第1実施形態においては特に、照明駆動回路52は、このタイミング制御回路60による制御を受けない。つまり、光源15は、常態において、点灯を継続する。
また、このタイミング制御回路60には、外部装置(不図示)から入力画像信号SINが供給される。入力画像信号SINは、一般に、相異なる内容を持つ右眼側画像及び左眼側画像各々の画素が保有すべき前記の電位差を指定する信号である。
なお、これら液晶装置20及びシャッタ装置33の応答は、理想的には垂直に立ち上がるべきところであるが、現実の液晶では、図に示すように一定の時定数をもつ応答がなされるのが通常である。また、これら液晶装置20及びシャッタ装置33は、前述のように、基本的に同じ構成を備えているので、図4に示すように、その応答の様子も基本的に同様となる。
以上により、視認者の右眼に対して、一定の内容をもつ画像が表示されることになる。このような発光期間LEは一定期間続く。
図5においては、シャッタ装置33に関する極性反転駆動の例が示されている。この図5において、最初のシャッタ・一単位期間中、共通電極94の電位がプラス側に設定された後には、次のフレーム期間中はマイナス側に設定されるというように、以後これが繰り返されるようになっている。また、これに応じて、駆動配線95R及び95Lに供給される信号波形の極性、及び、長尺電極93R及び93Lの駆動波形も、シャッタ・一単位期間を単位として反転させられていく。
このような極性反転を利用することにより、シャッタ装置33を構成する液晶の劣化の進行を極力防止することができる。
また、液晶装置20についても、基本的に、図5と同様の極性反転駆動が行われる。すなわち、液晶装置20を構成する対向電極は、例えば1フレーム期間を単位としてその極性が反転していき、それに応じて、画素電極24の電位の極性もまた、1フレーム期間を単位として反転していく、などということになる。
また、図6では、その上段に液晶装置20の極性反転の変遷の様子が、その下段にシャッタ装置33の極性反転の変遷の様子が、それぞれ示されているが、それら双方に記載されている「+」及び「−」という符号には、次のような意味がある。すなわち、シャッタ装置33における「+」なる符合は、図5に示すところからもわかるように、長尺電極93R又は93Lがプラスで、共通電極94がマイナスという極性である場合を表し、「−」なる符号は、その逆の長尺電極93R又は93Lがマイナスで、共通電極94がプラスという極性である場合を表している。一方、同様にして、液晶装置20における「+」なる符合は、画素電極24がプラスで、対向電極がマイナスという極性である場合を表し、「−」なる符号は、その逆の画素電極24がマイナスで、対向電極がプラスという極性である場合を表している。なお、図6では、「+」については薄いハッチングを付し、「−」については付していない(シャッタ装置33における「濃いハッチング」については後述する。)。
さらに、図6における「1フレーム期間」は、右眼用画像又は左眼用画像の一画面分の画像が表示される期間を意味している(この点については、後に参照する図7、図8及び図11においても同じである。)。この「1フレーム期間」と、既に参照した図4等に示した「シャッタ・一単位期間」とは、図6に示すように、前者の期間の2期間分が、後者の期間の1期間分に該当する、という関係にある。つまり、この1フレーム期間を単位とした繰り返し周波数は、第1実施形態において、図に示すように120Hzである。
一方、シャッタ装置33における極性反転駆動もまた、2フレームを一単位とするフレーム極性反転駆動が行われるようになっている。
ここでもし、単純なフレーム極性反転駆動が行われているならば、続く第2フレーム目は、いま述べたような極性とは逆の極性による駆動が行われなければならない。
しかし、第1実施形態では、この第2フレーム目は、第1フレーム目と同じ極性による駆動が行われ、フレームを単位とするような極性反転が行われるのは、図6に示す第3フレーム目である。すなわち、この第3フレーム目では、第1,3,5行目に位置する画素行がマイナスで駆動され、第2,4,6行目に位置する画素行がプラスで駆動される。
以下は、上述と同様に、2フレームごとのフレーム極性反転駆動が行われる。
以後、第2列及び第4列が光透過領域となり、第1列及び第3列が光透過領域となる、という繰り返し動作が行われるが、このシャッタ装置33においても、既述のように、2フレームごとのフレーム極性反転駆動が行われる。つまり、第1及び第2フレーム目ではプラスによる、第3及び第4フレーム目ではマイナスによる、駆動がそれぞれ交互に繰り返し行われるのである。
すなわち、第1フレーム期間たる右眼用画像の表示期間において、例えば、液晶装置20の領域R12では、奇数行目の画素行がプラスで、偶数行目の画素行がマイナスで駆動されるのに対して、第3フレーム期間たる右眼用画像の表示期間において、前記領域R12に対応する領域R32では、奇数行目の画素行がマイナスで、偶数行目の画素行がプラスで駆動されるのである(その他の領域についても同じである。)。
このように、第1実施形態においては、右眼用画像が表示される各フレーム期間(即ち、第1,第3,第5,第7,…の各フレーム期間)が訪れるごとに、液晶装置20は、その直前とは逆の極性で駆動されるようになっているのである。
(1) 第1実施形態の立体画像表示装置100では、上述のように、右眼用画像が表示される各フレーム期間が訪れるごとに、液晶装置20が、その直前とは逆の極性で駆動されるようになっていて、従来のように、右眼用画像が、常に、同じ極性に基づいて表示されるというようにはなっていない。このことは左眼用画像についても同様である。
したがって、第1実施形態においては、視認者の右眼なら右眼、あるいは左眼なら左眼には、プラス側の極性に基づく画像も、マイナス側の極性の基づく画像も、ともに表示されるということになる。したがって、立体画像全体として見た場合、当該画像上に、フリッカやいわば「浮き」と呼びうる現象が発生する恐れは極めて低減されているのである。
このように、第1実施形態によれば、極性反転駆動を行っても、高品位な画像を表示することが可能となる。
また、図7において、シャッタ装置33は、極性反転駆動が行われていない。したがって、この図7では、光透過領域は、常に、同じ極性で駆動されることになってしまい、当該領域を透過する光の割合等に一定の偏りを生じさせてしまうおそれがある。
以上のようなことから、図7では、画像上にフリッカや前記「浮き」等を生じさせてしまう恐れが高まるのである。
これに対して、第1実施形態では、図7に示すのと同様な意味における不具合をこうむる恐れは全くない。
以下では、本発明に係る第2の実施の形態について図8を参照しながら説明する。なお、この第2、及び、それ以後の第3実施形態は、前述の第1実施形態に比べて、立体画像表示装置100の具体的な動作態様について、主に、特徴的な変更があるものであり、それ以外の構成等は、前述の第1実施形態と同じである。したがって、以下では、両者が同一である点についての説明は省略する。
このように、第2実施形態では、シャッタ装置33の極性反転頻度が、液晶装置20のそれに比べて、倍に間延びしている。
以後は、このような極性の組み合わせによる駆動が繰り返し行われる。
このような極性反転の様子は、図6の場合とは異なる。すなわち、図6において、上述と同じく、第1,第3,第5,及び第7フレームにおける、液晶装置20及びシャッタ装置33の図中右上隅の画素に着目すると(ただし、後二者のフレームは図示されていない。)、それぞれ、「+」及び「+」、「−」及び「−」、「+」及び「+」、「−」及び「−」というようになっている。
(1) まず、この第2実施形態においても、上記第1実施形態の効果として述べた(1)乃至(3)に係る効果と本質的に変わりのない効果が同様に奏される。
〔1〕「+」・「+」,〔3〕「−」・「+」,〔5〕「+」・「−」,〔7〕「−」・「−」
という極性の組み合わせになっているのに対して、図6の同各フレームでは、
〔1〕「+」・「+」,〔3〕「−」・「−」,〔5〕「+」・「+」,〔7〕「−」・「−」
という極性の組み合わせとなっている(いずれも〔〕内の数字は、フレーム数を表す。)。
ここで、液晶装置20とシャッタ装置33とは互いに異なる装置ではあるにしても、両装置とも実質的に同じ液晶表示装置であることに鑑みると、両装置20及び33における「+」極性及び「−」極性それぞれの場合の液晶への電圧印加特性には類似の固有性が現れるということが考えられる。そうすると、前述したような「極性の固定」を生じさせるのは、できるだけ回避することが好ましい。そうでなければ、結局、前述したようなフリッカ等を画像上に発生させ、その画質の低下をもたらす恐れがあるからである。
したがって、第2実施形態によれば、極性反転駆動を行いながらも、より高品位の画像を表示するという効果が、より一層実効的に奏されることになるのである。
以下では、本発明に係る第3の実施の形態について図9乃至図11を参照しながら説明する。この第3実施形態では、上述の第1実施形態に比べて、シャッタ装置の構成について変更がある。最初に、この点について図9を参照しながら説明する。
また、これらドット状画素電極33DR及び33DLは、それぞれがマトリクス状に配列されている。より詳細には、図中左右方向に沿ってみると、ドット状画素電極33DRとドット状画素電極33DLとは交互に配列されている一方、図中上下方向に沿ってみると、ある一列についてはドット状画素電極33DRのみが並び、他の一列についてはドット状画素電極33DLのみが並ぶ、というようになっている。
なお、図中上下方向に沿って順次並ぶ、ドット状画素電極33DR(又は33DL)の各行に関してのみ、後の説明の便宜上、“n”という名前を付けておくことにする(図9参照)。
以上により、第3実施形態に係るシャッタ装置330では、前記1ライン内に存在する複数のドット状画素電極33DRが一斉に光を透過させ又は透過させない、という2つの状態間を遷移する。
以上、ドット状画素電極33DRに関して述べた事項は、残るドット状画素電極33DLにも全く同様にあてはまる。すなわち、図中左右方向の、ある1ラインに着目した場合にみられる、1つ飛びに配列されるドット状画素電極33DLもまた、駆動配線35DLに共通接続されており、この1ラインを単位として、一斉に光を透過させ又は透過させない、という2つの状態間を遷移する。
この図10においては、液晶装置20における1ライン分の画素行に対する画像信号の書込みが完了するごとに、発光期間LE(1)乃至LE(n)(又は発光期間LE(n+1)乃至LE(2n))が、設けられるようになっている。
以後、第2行目、第3行目、…、第n行目の画素行について上記と同様の動作が繰り返し行われる。図10では、これらによる生じるそれぞれのケースが、「右眼ラインシャッタ i1 透過タイミング」(i1は、1,2,…,nまでのいずれか。以下同じ。)、と表現されている。
なお、右眼側画像表示における、最終画素行に係る画像信号の書込は、最初の画素行に係る画像信号の書込みが開始した時点からみて、1フレーム期間の1/4の時間が経過する際に、行われるようになっている。
この図11では、液晶装置20上のマトリクス状の配列中における、ある画素(即ち、第L行目且つ第C列目の画素)の極性と、当該画素に対応する、シャッタ装置330上のマトリクス状の配列中におけるある画素(即ち、同じく第L行目且つ第C列目の画素)の極性とは、常に、反対となっている。例えば、図11の第1フレーム期間中の第2列に位置する画素列に着目すると、液晶装置20では、図中上から順に「+」,「−」,「+」,「−」,「+」,「−」という極性になっているのに対して、シャッタ装置330では、同じ順に「−」,「+」,「−」,「+」,「−」,「+」という極性になっている。
このようなことが可能となるのは、図10を参照して説明したように、液晶装置20の1ライン分の画素行への画像信号の書込みごとに、シャッタ装置330の1ライン分のドット状画素電極33DR(又は33DL)に関する、光透過又は不透過状態間の遷移に係る制御が行われるようになっているからである。これによれば、当該書込みが行われた1行分の極性とは異なる極性によって、シャッタ装置330の1ライン分のドット状画素電極33DR(又は33DL)の駆動をなしうることは了解され得る(図5参照)。
(1) まず、この第3実施形態においても、上記第1実施形態の効果として述べた(1)乃至(3)に係る効果と本質的に変わりのない効果が同様に奏される。
したがって、第3実施形態によれば、上述の第1及び第2実施形態にもまして、極性反転駆動を行いながら、高品位の画像を表示するという効果を、より一層実効的に享受することが可能になる。
ただ、このような効果を享受するためには、既に説明したように、図9に示すようなシャッタ装置330、即ち図2に示すシャッタ装置33から比べると比較的複雑な構成をもつシャッタ装置を準備する必要があることに鑑みると、この点については、前記の第1及び第2実施形態の方が、より優位に立っているということができる。
(1) 上記各実施形態では、液晶装置20については、いずれも右眼用画像及び左眼用画像を表示するための“2つ”の表示範囲に一致する、“2フレーム”を一単位として極性反転駆動が行われるようになっているが、本発明は、かかる形態に限定されない。すなわち、本発明において、極性反転の頻度は、基本的に、「表示範囲の数に応じて」、定められるようになっていればよいから、具体的には例えば、表示範囲の数の所定倍数ごとに極性反転が行われる、などとなっていてもよい。これによっても、前記各実施形態によって奏された各効果と略同様の効果が奏されることに変わりはない。
このほかにも、例えば、一画素を一単位として極性反転していく、ドット極性反転駆動が行われるようにしてもよい。
例えば、図2に関して言えば、共通電極は、長尺電極93R及び93Lと同様に分割された形態ないし形状で設けられてよい。これによると、画素電極側のうち光を透過させる領域においては、画素電極には正の電位が設定され、対向する電極には負の電位が設定され、画素電極側のうち光を遮光させる領域においては、画素電極及び対向する電極にはともに正もしくは負の電位が設定されてもよい。なお、ここで「正」又は「負」とは、基準となる所定の電位(例えば、接地電位)との関係において、正又は負であることを意味している。
このようにすることにより、画素電極及び対向する電極を駆動するために消費される電力を低減することができる。また、画素電極及び対向する電極の電位関係が直流電圧とならないように、シャッタ装置を制御する周期に合わせて、画素電極及び対向する電極の電位関係を反転させてもよい。
このような二画像表示装置においては、一人である視認者が立体画像を視認する場合において、画像上のフリッカ等を認識するといった不具合は生じないが、極性の相違に基づく特性の相違により、運転席側に表示される画像は、助手席側に表示される画像よりも、常に若干暗い、などといった不具合が生じうる。このような場合、本発明を適用すれば、そのような不具合の解消に極めて有効である。
以上のように、本発明は、二画像表示装置に対しても適用することが可能である。
次に、本発明に係る立体画像表示装置100を利用した電子機器について説明する。図12ないし図15には、以上に説明した何れかの形態に係る立体画像表示装置100を採用した電子機器の形態が図示されている。
また、このカーナビゲーション装置5000では、二視野画像表示装置を利用して、DVD、ビデオテープ、あるいはテレビ受像信号等に基づく動画像等の表示を行うこともできる。
そして、このカーナビゲーション装置5000は、上記各種実施形態に係る二視野画像表示装置を搭載しているので、運転席5100に座る運転手に対して表示される画像と、助手席5200に座る同乗者に対して表示される画像とを異ならせることができる。この場合、好ましくは(特に、当該自動車の運行中には)、運転席5100の側に前記運行関連情報に係る画像が、助手席5200の側に前記動画像等が、それぞれ表示される。
Claims (9)
- 右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示可能な電気光学装置であって、
光源と、
前記光源からの光に基いて、前記右眼用画像を表示させるための第1の光と、前記左眼用画像を表示させるための第2の光とを、交互に透過させる第1の液晶パネルと、
前記第1の光に基いて前記右眼用画像を表示し、前記第2の光に基いて前記左眼用画像を表示する第2の液晶パネルとを備え、
前記第1の液晶パネルは、前記第1の光を透過させるための第1の画素と、前記第2の光を透過させるための第2の画素と、前記第1の画素と前記第2の画素とを交互に透過状態にするように駆動する第1の駆動電圧出力部とを備え、前記第1の画素と前記第2の画素とは、各々、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の電極の電位よりも前記第2の電極の電位が高くなる第1の駆動電圧と前記第1の電極の電位よりも前記第2の電極の電位が低くなる第2の駆動電圧とを前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の周期で交互に出力し、
前記第2の液晶パネルは、前記右眼用画像を表示させるための第3の画素と、前記左眼用画像を表示させるための第4の画素と、前記第3の画素と前記第4の画素とを交互に駆動する第2の駆動電圧出力部とを備え、前記第3の画素と前記第4の画素とは、各々、第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が高くなる第3の駆動電圧と前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が低くなる第4の駆動電圧とを前記第3の電極と前記第4の電極とに所定の周期で交互に出力し、
第1の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第1の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第2の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第2の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第1の右眼用画像表示期間、第1の左眼用画像表示期間、第2の右眼用画像表示期間および第2の左眼用画像表示期間を繰り返す
ことを特徴とする電気光学装置。 - 右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示可能な電気光学装置であって、
光源と、
前記光源からの光に基いて、前記右眼用画像を表示させるための第1の光と、前記左眼用画像を表示させるための第2の光とを、交互に透過させる第1の液晶パネルと、
前記第1の光に基いて前記右眼用画像を表示し、前記第2の光に基いて前記左眼用画像を表示する第2の液晶パネルとを備え、
前記第1の液晶パネルは、前記第1の光を透過させるための第1の画素と、前記第2の光を透過させるための第2の画素と、前記第1の画素と前記第2の画素とを交互に透過状態にするように駆動する第1の駆動電圧出力部とを備え、前記第1の画素と前記第2の画素とは、各々、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の電極の電位よりも前記第2の電極の電位が高くなる第1の駆動電圧と前記第1の電極の電位よりも前記第2の電極の電位が低くなる第2の駆動電圧とを前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の周期で交互に出力し、
前記第2の液晶パネルは、前記右眼用画像を表示させるための第3の画素と、前記左眼用画像を表示させるための第4の画素と、前記第3の画素と前記第4の画素とを交互に駆動する第2の駆動電圧出力部とを備え、前記第3の画素と前記第4の画素とは、各々、第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が高くなる第3の駆動電圧と前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が低くなる第4の駆動電圧とを前記第3の電極と前記第4の電極とに所定の周期で交互に出力し、
第1の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第1の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第2の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第2の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第3の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第3の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第4の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第4の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第1の右眼用画像表示期間、第1の左眼用画像表示期間、第2の右眼用画像表示期間、第2の左眼用画像表示期間、第3の右眼用画像表示期間、第3の左眼用画像表示期間、第4の右眼用画像表示期間および第4の左眼用画像表示期間を繰り返す
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記第1の液晶パネルと前記第2の液晶パネルとの間に配置され、前記第1の光を第1の方向に進行させ、前記第2の光を前記第1の方向に交差する第2の方向に進行させるレンチキュラーレンズとを備える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置を備える、
ことを特徴とする電子機器。 - 右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示可能な電気光学装置の駆動方法であって、
前記電気光学装置は、光源と、
前記光源からの光に基いて、前記右眼用画像を表示させるための第1の光と、前記左眼用画像を表示させるための第2の光とを、交互に透過させる第1の液晶パネルと、
前記第1の光に基いて前記右眼用画像を表示し、前記第2の光に基いて前記左眼用画像を表示する第2の液晶パネルとを備え、
前記第1の液晶パネルは、前記第1の光を透過させるための第1の画素と、前記第2の光を透過させるための第2の画素と、前記第1の画素と前記第2の画素とを交互に透過状態にするように駆動する第1の駆動電圧出力部とを備え、前記第1の画素と前記第2の画素とは、各々、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の電極の電位よりも前記第2の電極の電位が高くなる第1の駆動電圧と前記第1の電極の電位よりも前記第2の電極の電位が低くなる第2の駆動電圧とを前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の周期で交互に出力し、
前記第2の液晶パネルは、前記右眼用画像を表示させるための第3の画素と、前記左眼用画像を表示させるための第4の画素と、前記第3の画素と前記第4の画素とを交互に駆動する第2の駆動電圧出力部とを備え、前記第3の画素と前記第4の画素とは、各々、第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が高くなる第3の駆動電圧と前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が低くなる第4の駆動電圧とを前記第3の電極と前記第4の電極とに所定の周期で交互に出力し、
第1の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第1の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第2の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第2の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第1の右眼用画像表示期間、第1の左眼用画像表示期間、第2の右眼用画像表示期間および第2の左眼用画像表示期間を繰り返す
ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示可能な電気光学装置の駆動方法であって、
前記電気光学装置は、光源と、
前記光源からの光に基いて、前記右眼用画像を表示させるための第1の光と、前記左眼用画像を表示させるための第2の光とを、交互に透過させる第1の液晶パネルと、
前記第1の光に基いて前記右眼用画像を表示し、前記第2の光に基いて前記左眼用画像を表示する第2の液晶パネルとを備え、
前記第1の液晶パネルは、前記第1の光を透過させるための第1の画素と、前記第2の光を透過させるための第2の画素と、前記第1の画素と前記第2の画素とを交互に透過状態にするように駆動する第1の駆動電圧出力部とを備え、前記第1の画素と前記第2の画素とは、各々、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の電極の電位よりも前記第2の電極の電位が高くなる第1の駆動電圧と前記第1の電極の電位よりも前記第2の電極の電位が低くなる第2の駆動電圧とを前記第1の電極と前記第2の電極とに所定の周期で交互に出力し、
前記第2の液晶パネルは、前記右眼用画像を表示させるための第3の画素と、前記左眼用画像を表示させるための第4の画素と、前記第3の画素と前記第4の画素とを交互に駆動する第2の駆動電圧出力部とを備え、前記第3の画素と前記第4の画素とは、各々、第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が高くなる第3の駆動電圧と前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が低くなる第4の駆動電圧とを前記第3の電極と前記第4の電極とに所定の周期で交互に出力し、
第1の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第1の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第2の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第2の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第3の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第3の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の一方を出力し、
第4の右眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第1の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第4の左眼用画像表示期間において、前記第1の駆動電圧出力部は、前記第2の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、前記第2の駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第3の駆動電圧と前記第4の駆動電圧の他方を出力し、
第1の右眼用画像表示期間、第1の左眼用画像表示期間、第2の右眼用画像表示期間、第2の左眼用画像表示期間、第3の右眼用画像表示期間、第3の左眼用画像表示期間、第4の右眼用画像表示期間および第4の左眼用画像表示期間を繰り返す
ことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 右眼用画像と左眼用画像とを交互に表示可能な電気光学装置であって、
光源と、
前記光源からの光に基いて、前記右眼用画像を表示させるための第1の光と、前記左眼用画像を表示させるための第2の光とを、交互に透過させる第1の液晶パネルと、
前記第1の光に基いて前記右眼用画像を表示し、前記第2の光に基いて前記左眼用画像を表示する第2の液晶パネルとを備え、
前記第2の液晶パネルは、前記右眼用画像を表示させるための第3の画素と、前記左眼用画像を表示させるための第4の画素と、前記第3の画素と前記第4の画素とを交互に駆動する駆動電圧出力部とを備え、前記第3の画素と前記第4の画素とは、各々、第3の電極と、第4の電極と、前記第3の電極と前記第4の電極との間の電位差により配向が変化される液晶を備え、前記駆動電圧出力部は、前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が高くなる第1の駆動電圧と前記第3の電極の電位よりも前記第4の電極の電位が低くなる第2の駆動電圧とを前記第3の電極と前記第4の電極とに所定の周期で交互に出力し、
第1の右眼用画像表示期間において、前記駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、
第1の左眼用画像表示期間において、前記駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第4の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の一方を出力し、
第2の右眼用画像表示期間において、前記駆動電圧出力部は、前記第3の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、
第2の左眼用画像表示期間において、前記駆動電圧出力部は、前記第4の画素に前記第1の駆動電圧と前記第2の駆動電圧の他方を出力し、
第1の右眼用画像表示期間、第1の左眼用画像表示期間、第2の右眼用画像表示期間および第2の左眼用画像表示期間を繰り返す
ことを特徴とする電気光学装置。 - 前記第1の液晶パネルと前記第2の液晶パネルとの間に配置され、前記第1の光を第1の方向に進行させ、前記第2の光を前記第1の方向に交差する第2の方向に進行させるレンチキュラーレンズとを備える
ことを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。 - 請求項7又は8に記載の電気光学装置を備える、
ことを特徴とする電子機器。
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