JP2006300881A - 物体を測定する方法および装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 磁性体の内部構造を正確に測定する。
【解決手段】 本発明の磁性体の内部構造を測定する方法においては、以下のような処理を行う。まず、被測定物を測定するためのセンサを、所定の位置に配する(S2)。そして、センサで被測定物に静磁場を印加して(S4)、被測定物の複数の測定位置について磁束密度を測定する(S6)。複数の測定位置のうちの少なくとも一部の測定位置における磁束密度に基づいて、センサと被測定物との相対位置に関する第1の特性値θ1を決定する(S42)。その後、第1の特性値θ1が所定の範囲内にある場合に(S44)、複数の測定位置における磁束密度に基づいて、被測定物の表面の構造に関する第2の特性値を求めて(S14)、処理を終了する。また、第1の特性値θ1が所定の範囲内にない場合に、センサと被測定物との相対位置を変えて(S50)、再び磁束密度を測定する(S6)。
【選択図】 図13

Description

この発明は、物体の構造を測定する装置に関し、さらに詳しくは、物体の構造を測定する際に測定誤差を少なくする技術に関する。
従来より、磁性体の溶接部の内部構造を測定する方法として、微分磁束密度の過渡変化を利用するものがあった。この方法においては、まず、溶接部分に静磁場を印加し、その後、静磁場を遮断して、溶接部の各位置における磁束密度の過渡変化を測定する。そして、微分磁束密度の変化の時定数から溶接部の内部構造を特定する(特許文献1参照)。この方法において正確な測定を行うためには、被測定物に一様な磁場を印可することが好ましい。
特許3098193号公報
しかし、被測定物は、常に位置および姿勢が一定の平面状の物であるとは限らない。すなわち、被測定物は、様々な角度を有する平面であり、また曲面でもあり得る。このため、被測定物にセンサが当てられたときに、被測定物の表面に対してセンサが傾いて当てられていたり、センサが被測定物の表面から離れている場合がある。そのような場合には、被測定物に一様な磁場を印可することができず、その結果、正確な測定を行うことができない。
この発明は従来技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、物体の構造を正確に測定することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、物体の構造を測定する装置において、以下のような構成を採用する。この測定装置は、被測定物に静磁場を印加して、被測定物の複数の測定位置について磁束密度を測定することができるセンサと、センサを制御し、センサの信号を処理する制御部と、を備える。
このような測定装置において、まず、被測定物を測定するためのセンサを、被測定物に対する所定の相対位置に配する。そして、センサで被測定物に静磁場を印加して、被測定物の複数の測定位置について磁束密度を測定する。その後、複数の測定位置のうちの少なくとも一部の測定位置における磁束密度に基づいて、センサと被測定物との相対位置に関する第1の特性値を決定する。そして、一定の条件下で被測定物の構造に関する第2の特性値を計算する。
第1の特性値が所定の範囲内にある場合には、複数の測定位置における磁束密度に基づいて、被測定物の構造に関する第2の特性値を求めて、処理を終了する。一方、第1の特性値が所定の範囲内にない場合には、センサと被測定物との相対位置を変えて、再度、被測定物の磁束密度を測定する工程、第1の特性値を決定する工程および第2の特性値を計算する工程を繰り返す。このような態様によれば、測定値に基づいてセンサと被測定物との相対位置を変えて、より一様に磁場を印可できる条件下で測定を行うことができる。このため、物体の構造を正確に測定することができる。
なお、第1の特性値が所定の範囲内にある場合には、以下のようにして第2の特性値を計算することが好ましい。すなわち、まず、静磁場の印加を遮断し、被測定物の複数の測定位置について、微分磁束密度の過渡変化を測定する。そして、複数の測定位置における微分磁束密度の過渡変化に基づいて、被測定物の内部構造に関する第2の特性値を計算する。このような態様とすれば、正確に被測定物の内部構造を測定することができる。
なお、第1の特性値が所定の範囲内にある場合には、以下のようにして第2の特性値を計算してもよい。すなわち、静磁場が印加されているときの複数の測定位置における磁束密度に基づいて、被測定物の表面構造に関する第2の特性値を計算する。このような態様とすれば、正確に被測定物の表面構造を測定することができる。
また、第1の特性値を決定する際には、複数の測定位置のうちの二つの測定位置である第1の基準測定位置の磁束密度の差に基づいて、第1の特性値として、センサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す特性値を計算することが好ましい。このような態様とすれば、簡易な計算でセンサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す特性値を計算することができる。
なお、以下のような態様とすることも好ましい。すなわち、複数の測定位置のうちの二つの測定位置であって、少なくとも一方の測定位置は第1の基準測定位置とは異なる測定位置である第2の基準測定位置における磁束密度の差に基づいて、第1の特性値とは異なる方向についてのセンサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す第3の特性値を計算する。そして、第1および第3の特性値がそれぞれ所定の範囲内にある場合に、複数の測定位置における磁束密度に基づいて、被測定物の構造に関する第2の特性値を求めて、処理を終了する。そして、第1の特性値が所定の範囲内にある場合であって、第3の特性値が所定の範囲内にない場合に、センサと被測定物との相対位置を変えて、再度、被測定物の磁束密度を測定する工程、第1の特性値を決定する工程および第2の特性値を計算する工程を繰り返す。このような態様とすれば、二つの方向について好ましい相対角度でセンサと被測定物とを配し、被測定物の測定を行うことができる。
また、被測定物の複数の測定位置について磁束密度を測定する際には、以下のような態様とすることも好ましい。すなわち、磁束密度を測定するための磁束密度測定部であってセンサ上に一列に設けられた複数の磁束密度測定部で、被測定物の複数の測定位置について磁束密度を測定する。そして、第1の特性値を決定する際には、複数の測定位置の情報と、複数の磁束密度測定部で測定した磁束密度と、に基づいて回帰計算を行い、センサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す第1の特性値を計算する。このような態様とすれば、センサに対する被測定物の相対角度を正確に表す第1の特性値を計算することができる。
なお、第1の特性値を決定する際には、以下のような態様とすることも好ましい。すなわち、複数の測定位置に含まれる少なくとも二つの測定位置である基準測定位置の磁束密度を、センサと各基準測定位置との距離をそれぞれ実質的に表す第1の特性値として選択する。そして、基準測定位置にそれぞれ対応する少なくとも二つのサブパターンを含む位置パターンを表示部に表示する。その際、対応する基準測定位置の磁束密度が所定の範囲内にある場合と、対応する基準測定位置の磁束密度が所定の範囲内にない場合とでは、各サブパターンについて、色と形状と表示位置とのうちの少なくとも一つを変えて表示を行う。このような態様とすれば、ユーザは、位置パターンに基づいて、好ましい相対角度で被測定物に対してセンサを配することができる。
さらに、第1の特性値を決定する際には、以下のような態様とすることも好ましい。すなわち、複数の測定位置に含まれ菱形の各頂点を構成する四つの基準測定位置のうち、向かい合う二つの基準測定位置における磁束密度の差と、向かい合う他の二つの基準測定位置における磁束密度の差とを、それぞれ異なる方向についてのセンサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す第1の特性値として選択する。そして、第2の特性値を計算する際に、位置パターンを表示部に表示する。その際、互いに直交するX座標およびY座標を基準としたときに、位置パターンの表示位置が、以下のようであることが好ましい。すなわち、X座標については、向かい合う二つの基準測定位置における磁束密度の差に応じた位置であり、Y座標については、向かい合う他の二つの基準測定位置における磁束密度の差に応じた位置であることが好ましい。このような態様としても、ユーザは、位置パターンに基づいて、好ましい相対角度で被測定物に対してセンサを配することができる。
また、第1の特性値を決定する際には、以下のような態様とすることも好ましい。すなわち、複数の測定位置に含まれ菱形の各頂点を構成する四つの測定位置である基準測定位置の磁束密度を、センサと各基準測定位置との距離をそれぞれ実質的に表す第1の特性値として選択する。そして、第2の特性値を計算する際には、基準測定位置にそれぞれ対応する四つの辺で構成される四角形の位置パターンを表示部に表示する。その際、対応する基準測定位置の磁束密度が比較的大きい場合には、対応する辺を基準点から比較的近い位置に表示し、対応する基準測定位置の磁束密度が比較的小さい場合には、対応する辺を基準点から比較的遠い位置に表示する。このような態様としても、ユーザは、位置パターンに基づいて、好ましい相対角度で被測定物に対してセンサを配することができる。
なお、以下のような方法で、物体の構造を測定する態様としてもよい。すなわち、センサで被測定物に静磁場を印加して磁束密度を測定し、被測定物のセンサの端面に対する相対角度を計算する。そして、センサの端面と被測定物とがほぼ並行になるようにセンサと被測定物とを配して、センサで被測定物に静磁場を印加して被測定物の構造を測定する。このような態様としても、被測定物に一様に磁場を印可して、被測定物の測定を行うことができる。このため、物体の構造を正確に測定することができる。
なお、測定装置は、以下のような構成とすることもできる。すなわち、制御部は、複数の測定位置のうちの少なくとも一部の測定位置における磁束密度に基づいて、センサと被測定物との相対位置に関する第1の特性値を決定する相対位置決定部と、第1の特性値が所定の範囲内にある場合に、複数の測定位置における磁束密度に基づいて、被測定物の表面の構造に関する第2の特性値を計算する構造決定部と、を備える態様である。
また、以下のような態様とすることもできる。すなわち、センサは、それぞれ測定位置における磁束密度を測定するための二つの磁束密度測定部からなる第1の磁束密度測定部グループを備える。そして、相対位置決定部は、第1の磁束密度測定部グループの磁束密度測定部によって測定された磁束密度の差に基づいて、第1の特性値として、センサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す特性値を計算する。
さらに、以下のような態様とすることもできる。すなわち、センサは、それぞれ測定位置における磁束密度を測定するための二つの磁束密度測定部であって、少なくとも一方の磁束密度測定部は第1の磁束密度測定部グループに含まれない磁束密度測定部である第2の磁束密度測定部グループを備える。そして、相対位置決定部は、第2の磁束密度測定部グループの磁束密度測定部によって測定された磁束密度の差に基づいて、第1の特性値とは異なる方向についてのセンサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す第3の特性値を計算する。また、構造決定部は、第1および第3の特性値がそれぞれ所定の範囲内にある場合に、複数の測定位置における磁束密度に基づいて、被測定物の構造に関する第2の特性値を求める。
また、以下のような態様とすることもできる。すなわち、センサは、それぞれ測定位置における磁束密度を測定するための磁束密度測定部であって、センサ上に一列に設けられた複数の磁束密度測定部を備える。そして、相対位置決定部は、各磁束密度測定部の位置の情報と、各磁束密度測定部で測定した磁束密度と、に基づいて回帰計算を行い、センサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す第1の特性値を計算する。
なお、以下のような態様とすることもできる。すなわち、測定装置は、センサと被測定物との相対位置を表す位置パターンを表示する表示部を備える。そして、センサは、それぞれ測定位置における磁束密度を測定するための二つの基準磁束密度測定部を備える。制御部は、基準磁束密度測定部にそれぞれ対応する二つのサブパターンを含む位置パターンを表示部に表示し、対応する基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度が所定の範囲内にある場合と、対応する基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度が所定の範囲内にない場合とでは、各サブパターンについて、色と形状と表示位置とのうちの少なくとも一つを変えて表示を行う。
また、以下のような態様とすることもできる。すなわち、センサと被測定物との相対位置を表す位置パターンを表示する表示部を備える。そして、センサは、被測定物と向かい合う面において、菱形の各頂点を構成する四つの位置にそれぞれ基準磁束密度測定部を備える。また、相対位置決定部は、基準磁束密度測定部のうち、向かい合う位置に設けられた二つの基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度の差と、向かい合う位置に設けられた他の二つの基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度の差と、に基づいて、それぞれ異なる方向についてのセンサに対する被測定物の相対角度を実質的に表す第1の特性値を計算する。そして、制御部は、位置パターンを表示部に表示させる。その際、互いに直交するX座標およびY座標を基準としたときに、位置パターンの表示位置は、X座標については、向かい合う二つの基準測定位置における磁束密度の差に応じた位置である。そして、Y座標については、向かい合う他の二つの基準測定位置における磁束密度の差に応じた位置である。
さらに、以下のような態様とすることもできる。すなわち、センサと被測定物との相対位置を表す位置パターンを表示する表示部を備える。そして、センサは、被測定物と向かい合う面において、菱形の各頂点を構成する四つの位置にそれぞれ基準磁束密度測定部を備える。相対位置決定部は、各基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度を、センサと各基準測定位置との距離をそれぞれ実質的に表す第1の特性値として選択する。そして、制御部は、基準測定位置にそれぞれ対応する四つの辺で構成される四角形の位置パターンを表示部に表示し、対応する基準測定位置の磁束密度が比較的大きい場合には、対応する辺を基準点から比較的近い位置に表示し、対応する基準測定位置の磁束密度が比較的小さい場合には、対応する辺を基準点から比較的遠い位置に表示する。
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)測定方法、データ処理方法。
(2)測定装置。
(3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラム。
(4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
(5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
本発明の作用・効果をより明確に説明するために、次の順序に従って、本発明の実施例について説明する。
A.第1実施例:
A−1.測定装置の構成:
A−2.測定装置の動作:
A−3.インデテーション部Wp1の構造を測定する際の原理:
A−4.測定の手順:
B.第2実施例:
B−1.ナゲット部Wp2および圧着部Wp3の構造を測定する際の原理:
B−2.測定の手順:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.変形例:
A.第1実施例:
A−1.測定装置の構成:
図1は、本発明の実施例である測定装置の構成を示す説明図である。この測定装置は、センサ部10と、制御部20と、データ処理部30と、を備える。センサ部10は、ユーザが保持して、その先端部を被測定物である鉄鋼板IP1,IP2に押しあて、溶接部分Wpの内部構造を測定する機器である。制御部20は、パーソナルコンピュータであるデータ処理部30に装着される制御基板である。この制御部20は、センサ部10を制御し、かつ、センサ部10から受け取った信号を処理する。データ処理部30は、CPU31、ディスプレイ32およびキーボード33を備えたパーソナルコンピュータである。データ処理部30は、制御部20が処理した信号に基づいて鉄鋼板IP1,IP2の溶接部分Wpの内部構造を推定し、その画像をディスプレイ32に表示する。
図2および図3は、センサ部10の構成および動作を示す断面図である。センサ部10は、測定部16とガイド部17とを備える。測定部16は、被測定物である鉄鋼板IP1,IP2に静磁場を印加し、複数位置における磁束密度を測定する。ガイド部17は、被測定物から比較的遠い第1の位置から被測定物に比較的近い第2の位置に測定部16が移動することができるように、測定部16をガイドする。図2は、測定部16が第1の位置にある状態を表しており、図3は、測定部16が第2の位置にある状態を表している。
測定部16は、ほぼ四角柱形状である先端部16aと、先端部16aよりも太いほぼ四角柱の形状である胴部16bと、先端部16aおよび胴部16bの側面を覆うカバー16cとを有する。先端部16aには、励磁部11と、アレーセンサ12と、サブアレーセンサ12aと、が設けられている(図2および図3において図示せず)。
励磁部11は、静磁場の印加および遮断を行うための鉄心入りの励磁コイルである。励磁部11は、測定部16の移動方向(図2において矢印A1、A2で示す)に垂直な平面内において、コイルの中心と先端部16aの中心Cとが一致する位置に設けられている。なお、先端部16aの中心軸Cは、測定部16全体の中心軸と等しい。
図4は、アレーセンサ12およびサブアレーセンサ12aの配置を示す説明図である。アレーセンサ12は、16個の磁気センサSR0〜SR15を一列にならべて実装したものである。このアレーセンサ12は、先端部16aの四角断面の中心Cを中心とする所定の領域に、均等な間隔で配されている。また、サブアレーセンサ12aは、一列に配された磁気センサSR0〜SR15を挟んで対称の位置に配される2個の磁気センサSR16、SR17である。この磁気センサSR16、SR17を結ぶ線分の中点は、先端部16aの四角断面の中心Cと一致する。なお、図4において先端部16aの四角断面の中心Cを「+」で示す。
アレーセンサ12およびサブアレーセンサ12aは、測定部16の移動方向については、励磁部11よりも測定部16の先端側(被測定物の側)の位置に配置されている。そして、アレーセンサ12およびサブアレーセンサ12aは、静磁場印加中および遮断後に、それぞれの被測定物のうちの磁気センサと向かい合う位置(測定位置)の磁気変化を検知して電圧として出力する。
ガイド部17は、それぞれがほぼ平板状である4枚の側壁部17a〜17dから構成されている(図1参照)。それぞれの側壁部17a〜17dはそれぞれ四角形の窓18a〜18dを有している。このガイド部17は、測定部16に対してスライド可能に設けられている。第1の状態において、ガイド部17は測定部16の前端から突出している。図2に示す状態が第1の状態である。
第1の状態から測定部16に対してスライドされた第2の状態において、ガイド部17は測定部16のカバー16c内に収納される。図3に示す状態が第2の状態である。ガイド部17が最も後退した状態において、測定部16の先端部16aは、ガイド部17の4枚の側壁部17a〜17dで囲われた空間17s内にあり、先端部16aの先端は4枚の側壁部17a〜17dよりもわずかに突出する。
図5は、測定部の中心軸Cに垂直な平面x−x(図2参照)におけるガイド部17の断面図である。ガイド部17の側壁部17a〜17dにおいて各窓18a〜18dの一辺を構成する面であって先端側(被測定物の側)の面には、それぞれ照準マーク18tが設けられている。この照準マーク18tは、それぞれ側壁部17a〜17dで囲われた空間17sの中心位置Csを指している三角形の模様である。そして、ユーザは、測定部16が第1の位置にある状態で、各窓18a〜18dのいずれかから各照準マーク18tを見ることができる。
測定部16とガイド部17とは、測定部16の中心Cと、側壁部17a〜17dで囲われた空間17sの中心Csとが一致するように設けられている。ガイド部17を測定部16のカバー16c内に後退させると、相対的に先端部16aは空間17s内に進出する。その際、先端部16aは、その中心Cが照準マーク18tによって示されている空間17sの中心Csと一致するようにして進出する。すなわち、照準マーク18tは、測定部16が第2の位置にあるときに、測定部16の中心Cが位置する場所を示している。
測定部16の先端部16aの周りには、先端部16aを囲むような形状のコイルバネ19が設けられている。このコイルバネ19は、ガイド部17の後端と、胴部16bの前端とを押している。このため、外力がかかっていない状態において、ガイド部17は、図2に示すように、測定部16の前端から突出している。これが第1の状態である。そして、ガイド部17を測定部16に向かって押し込む外力、または、測定部16をガイド部17に向かって押し出す外力がかかったときに、図3に示すように、ガイド部17は測定部16のカバー16c内にほぼ収納される。これが、第2の状態である。
A−2.測定装置の動作:
次に、測定装置の動作について説明する。鉄鋼板IP1,IP2の溶接部分Wpの内部構造を測定する際には、センサ部10は、カバー16cをユーザに保持され、図1に示すように、突出しているガイド部17を先にして、鉄鋼板IP1,IP2の溶接部分Wpに押しつけられる。その際、ユーザは、図2に示すように、ガイド部17の窓18a〜18dを通じて、鉄鋼板IP1の表面IP1sのうち、測定部16が押し出されたときに測定部16の先端面16asが押しつけられる部分を外部から視認することができる。なお、図2において、ユーザの目をEyで表し、ユーザの視線を目Eyからインデテーション部Wp1に向かって伸びる一点鎖線で表す。
溶接部分Wpの表面は、溶接装置による加圧によって他の表面部分に比べ凹んでいる。この部分を「インデテーション部」Wp1という。そして、インデテーション部Wp1の内部には、溶接の際に金属がいったん融解して、その後、固化した部分である「ナゲット部」Wp2が存在する。さらに、ナゲット部Wp2の周囲には、金属が融解はしなかったものの、鉄鋼板IP1とIP2の表面同士が圧着している「圧着部」Wp3が存在する。ナゲット部Wp2の金属組成は、他の部分の金属組成とは異なっている。また、圧着部Wp3の外周端は、鉄鋼板IP1とIP2の空隙部分IPbの縁IPbeである。
鉄鋼板IP1,IP2の溶接部分Wpの構造を測定する際には、インデテーション部Wp1の中心Cpと、測定部16の中心Cとが一致するように、センサ部10を鉄鋼板IP1の表面IP1sに押しつけることが好ましい。このため、ユーザは、ガイド部17の窓18a〜18dを通じて位置を確認しつつ、ガイド部17の側壁部17a〜17dで囲まれた空間17sの中心Csにインデテーション部Wp1の中心Cpが位置するように、センサ部10を鉄鋼板IP1の表面IP1sに押しつける。その際、ユーザは、照準マーク18t(図5参照)を参考にして、センサ部10を鉄鋼板IP1の表面IP1sに押しつける位置を決定することができる。
図6は、第1実施例の測定装置の動作状態を示す説明図である。図6では、簡略化のために、アレーセンサ12の磁気センサを一部省略している。測定部16の先端部16aが鉄鋼板IP1の表面IP1sに押しつけられると、制御部20のセンサ制御部20a(図1参照)はセンサ部10に駆動信号を送信する。すると、先端部16aに設けられた励磁部11は、鉄鋼板IP1,IP2に静磁場を印加する。図6において、磁束線をBで示す。図6の例では測定部16の中心Cと凹部であるインデテーション部Wp1の中心Cpとはほぼ一致しているため、磁束線Bはインデテーション部Wp1の中心Cpを中心としてほぼ均等に鉄鋼板IP1,IP2を通過している。インデテーション部Wp1の中心Cp近傍の各位置の磁束密度i1は、アレーセンサ12によって測定される。
A−3.インデテーション部Wp1の構造を測定する際の原理:
図7は、溶接部分Wp周辺の磁束密度の測定値を示すグラフである。磁束密度の強さは、励磁部11からインデテーション部Wp1の中心Cp近傍の各位置までの距離によって異なる。このため、以下のようにして、インデテーション部Wp1の位置を推定することができる。すなわち、アレーセンサ12によって測定された各位置における磁束密度同士を比較し、隣同士の位置で磁束密度が大きく異なる位置を特定する。そして、その位置をインデテーション部Wp1の端Wp1eが存在する位置と推定する。
センサ部10の先端部16aの中心Cとインデテーション部Wp1とが一致している場合は、アレーセンサ12はインデテーション部Wp1の直径方向に並ぶことになるため、磁束密度が大きく異なる二つの2点間の間隔がインデテーション部Wp1の直径Wi1である。また、アレーセンサ12の並びの方向とは垂直な方向に沿って複数の位置で測定を実行することで、磁束密度の値が大きく異なる位置を溶接部分Wp周辺において2次元的に特定すれば、インデテーション部Wp1の輪郭を特定することができる。さらに、磁束密度の値が大きく異なる二つの位置の磁束密度の差dBに基づいて、インデテーション部Wp1の深さを推定することができる。以上のようにして、インデテーション部Wp1の形状や寸法を求めることができる。
A−4.測定の手順:
図8は、磁性体の構造を測定する際の手順を示すフローチャートである。磁性体の構造を測定する際には、まず、ステップS2で、ユーザは、センサ部10を保持して、所定の角度で鉄鋼板IP1,IP2の溶接部分Wpに押し当てる(図1参照)。その際、ユーザは、ガイド部17の先端の開口部の中心位置Cs(図5参照)に鉄鋼板IP1,IP2の溶接部分Wpの中心Cpが来るように、センサ部10を配置する。
ステップS4では、測定部16の端面16asが鉄鋼板IP1の表面IP1sに押しつけられ、鉄鋼板IP1,IP2に磁界が印加される。そして、ステップS6において、アレーセンサ12およびサブアレーセンサ12aの各磁気センサSRi(i=0〜17)で磁束密度が測定される。制御部20の信号処理部20bは、検出信号SRSをデジタルデータに変換して、データ処理部30のCPU31に渡す。CPU31は、制御部20の信号処理部20bからデジタルデータを受け取って、所定の処理を行う。
ステップS8では、CPU31によって、各磁気センサが測定した磁束密度の測定値の中から、磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17(図4参照)で計測された磁束密度の測定値が取り出される。これらの磁気センサを「基準磁気センサ」と呼ぶ。これら基準磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17は、センサ部10の先端部16aの端面16asにおいて、菱形を構成する位置に配されている。なお、被測定物上の位置であって、センサ部10が被測定物に対して配されたときに、これら基準磁気センサと向かい合う位置を、本明細書において「基準測定位置」と呼ぶことがある。
なお、先端部16aの端面16asは、先端部16aのうち、被測定物の構造を測定する際に被測定物と向き合う面である。本実施例においては、先端部16aの端面16asは、先端部16aの中心軸Cに対して垂直な面である。
図9は、ディスプレイ32(図1参照)に表示されるユーザインターフェイス画面を示す説明図である。ステップS8では、磁束密度の測定値を選択した後、ディスプレイ32に図9に示すような位置パターンPpが表示される。位置パターンはそれぞれが所定の太さを有する四角形であるサブパターンSp1〜Sp4からなる。これら4つのサブパターンSp1〜Sp4は、それぞれ基準磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17に対応している。
たとえば、基準磁気センサSR5で計測された磁束密度がしきい値Bt0よりも大きい場合は、サブパターンSp1は緑色で表される。一方、基準磁気センサSR5で計測された磁束密度がしきい値Bt0よりも小さい場合は、サブパターンSp1は赤色で表される。また、基準磁気センサSR16で計測された磁束密度がしきい値Bt0よりも大きい場合は、サブパターンSp2は緑色で表され、磁束密度がしきい値Bt0よりも小さい場合は、サブパターンSp2は赤色で表される。基準磁気センサSR10とサブパターンSp3の関係、および基準磁気センサSR17とサブパターンSp4の関係も同様である。図9の例では、サブパターンSp1,Sp2が緑色で表示され、サブパターンSp3,Sp4が赤色で表示されているものとする。
磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17で計測された磁束密度は、それぞれ磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17から鉄鋼板IP1の表面IP1sまでの距離に対応した値を有する。すなわち、測定された磁束密度が小さいほど、磁気センサと鉄鋼板IP1の表面IP1sとの距離は大きい。そして、測定された磁束密度が大きいほど、磁気センサと鉄鋼板IP1の表面IP1sとの距離は小さい。このように、センサ部10上の各磁気センサと鉄鋼板IP1との距離を実質的に表す特性値として、磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17で計測された磁束密度を選択する機能は、コンピュータ30のCPU31が果たす。このCPU31の機能を、「相対位置決定部31c」として図1に示す。
図10は、サブパターンSp1が緑色で表示され、サブパターンSp3が赤色で表示されている場合の、センサ部10と鉄鋼板IP1,IP2とをアレーセンサ12の並びの方向に垂直な方向から見た断面図である。対応する磁気センサが十分に鉄鋼板IP1表面に近い場合には、その磁気センサが測定する磁束密度はしきい値Bt0よりも大きくなり、その磁気センサに対応するサブパターンは緑色で表示される。一方、磁気センサが十分に鉄鋼板IP1表面から遠い場合には、その磁気センサが測定する磁束密度はしきい値Btよりも小さくなり、その磁気センサに対応するサブパターンは赤色で表示される。よって、図9の例のように、サブパターンSp1が緑色で表示され、サブパターンSp3が赤色で表示されているとき、センサ部10と鉄鋼板IP1表面との相対角度は、図10のような角度であると考えられる。図10においては、基準磁気センサSR5は比較的、鉄鋼板IP1表面に近い位置にあり、基準磁気センサSR10は比較的、鉄鋼板IP1表面から遠い位置にある。
図8のステップS10では、ユーザが、すべてのサブパターンが緑色で表示されているか否かを判定する。赤色で表示されているサブパターンがあり、ステップS10の判定結果がNoである場合には、ステップS12で、ユーザは、それらのサブパターンに対応する磁気センサがより鉄鋼板IP1の表面IP1sに近づくように、センサ部10の鉄鋼板IP1表面に対する角度を変更する。なお、処理がステップS12に移行する場合とは、基準磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17で計測された磁束密度のうちのいずれかが値Bt0よりも小さい場合である。
たとえば、図9の例では、サブパターンSp3に対応する基準磁気センサSR10と、サブパターンSp4に対応する基準磁気センサSR16とが鉄鋼板IP1表面に近づくように、センサ部10の鉄鋼板IP1に対する角度を変更する。図10においては、センサ部10は右に傾けられる。そして、処理はステップS6に戻る。なお、ステップS4の後のステップS6〜S12のルーチンにおいて、磁場は継続して被測定物に印可されている。
ステップS6では、変更後の角度における各位置の磁束密度が測定され、ステップS8では、その測定された磁束密度に基づいて位置パターンPpが表示される。ステップS10において、すべてのサブパターンが緑色で表示されている場合には、ユーザは測定部16に設けられたボタン16g(図1参照)を押し、処理は、ステップS14に移行する。なお、処理がステップS14に移行する場合とは、基準磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17で計測された磁束密度がすべてしきい値Bt0よりも大きい場合である。
ボタン16gが押されると、ステップS14において、データ処理部30のCPU31は、制御部20の信号処理部20bから送られたデジタルデータに基づいて、鉄鋼板IP1の表面IP1sの各位置を計算する。その後、CPU31は、決定した鉄鋼板IP1の表面IP1sの構造をディスプレイ32に表示する。そして、図8の処理を終了する。鉄鋼板IP1の表面IP1sの構造を計算するCPU31の機能部を、図1において、「構造決定部31b」として示す。
なお、磁束密度の値が大きく異なる位置を溶接部分Wp周辺において2次元的に特定し、インデテーション部Wp1の形状を特定する場合には、アレーセンサ12の並びの方向とは垂直な方向に沿って、複数の位置で図8の手順を実行する。
第1実施例では、ステップS8でディスプレイ32に位置パターンPpを表示し、その位置パターンPpの表示に基づいてセンサ部10の角度を変更して、溶接部分Wpのインデテーション部Wp1の形状を計算している。したがって、被測定物に一様な磁場を印可して、被測定物の構造を測定することができる。このため、正確に被測定物の構造を測定することができる。
また、第1実施例のセンサ部10は、菱形を構成する位置に配された基準磁気センサSR5、SR10、SR16、SR17を備えている。このため、互いに垂直に交わる二つの方向(基準磁気センサSR5、SR10を結ぶ方向と、基準磁気センサSR16、SR17を結ぶ方向)を軸とする回転方向について適切な角度に、センサ部10を配置することができる。たとえば、図4を使用して説明すると、基準磁気センサSR16、SR17を結ぶ方向を軸とする矢印R1の回転方向と、基準磁気センサSR5、SR10を結ぶ方向を軸とする矢印R2の回転方向と、について、センサ部10の角度を調整することができる。
B.第2実施例:
第2実施例の測定方法においては、インデテーション部Wp1の形状だけではなく、ナゲット部Wp2および圧着部Wp3の形状も測定する。このため、第2実施例の測定方法においては、図8のステップS10の判定結果がYesであったときの処理が、第1実施例とは異なっている。他の点は、第2実施例の方法は、第1実施例の測定方法と同じである。また、第2実施例における測定装置のハードウェア構成も、第1実施例と同じである。
B−1.ナゲット部Wp2および圧着部Wp3の構造を測定する際の原理:
ここでは、まず、ナゲット部Wp2および圧着部Wp3の構造を測定する際の原理について説明する。鉄鋼板IP1,IP2への静磁場の印加が遮断されると、鉄鋼板IP1,IP2周辺の磁束の磁束密度i1は、徐々に減少する。各時刻における磁束密度i1を時間tで微分した(di1/dt)は、以下の式(1)で表される形状に近い形状となる。
Figure 2006300881
ここで、I0は、静磁場の印加を遮断した時刻であるt=0における磁束密度i1である。τ1は、磁気エネルギー減衰特性の時定数に相当する。そして、τ2は、磁束密度の変化によって生じる渦電流の損失の減衰特性の時定数に相当する。
τ1の値は、磁束が通過する部分の金属の組成によって異なる。このため、 以下のようにして、ナゲット部Wp2の端の位置を推定することができる。すなわち、アレーセンサ12によって測定された各位置における微分磁束密度(di1/dt)の式(1)同士を比較し、隣同士の位置でτ1が大きく異なる位置を特定する。そして、その位置をナゲット部Wp2の端が存在する位置と推定する。τ1が大きく異なる位置を、溶接部分Wp周辺において2次元的に特定すれば、ナゲット部Wp2の輪郭を特定することができる。すなわち、ナゲット部Wp2の形状や寸法を求めることができる。
τ2の値は、磁束の経路の長さ、すなわち、磁路長によって異なる。一方、磁束の経路は、図6の磁束線Bで示すように、鉄鋼板IP1,IP2の空隙部分IPbを避けて分布する。このため、空隙部分IPbの上側(鉄鋼板IP1)を通る磁束線Bx1と下側(鉄鋼板IP2)を通る磁束線Bx2とでは、磁路長が大きく異なる。このことを利用して、以下のように圧着部Wp3の端の位置を推定することができる。すなわち、アレーセンサ12によって測定された各位置における微分磁束密度(di1/dt)の式(1)同士を比較し、隣同士の位置でτ2が大きく異なる位置を特定する。そして、その位置を空隙部分IPbの端、すなわち、圧着部Wp3の端が存在する位置と推定する。τ2が大きく異なる位置を、溶接部分Wp周辺において2次元的に特定すれば、圧着部Wp3の輪郭を特定することができる。すなわち、圧着部Wp3の形状や寸法を求めることができる。
B−2.測定の手順:
図11は、第2実施例において、磁性体の構造を測定する際の手順を示すフローチャートである。第2実施例のステップS2〜S12までの手順は、図8に示した第1実施例の手順と同じである。このため、図11においては、ステップS4〜S8およびステップS12を省略している。ステップS10において、すべてのサブパターンSp1〜Sp4が緑色である場合には、ユーザは測定部16に設けられたボタン16g(図1参照)を押す。
ボタン16gが押されると、ステップS22で、制御部20のセンサ制御部20aは磁場を遮断する。そして、ステップS24において、各磁気センサSR0〜SR15は、磁束密度の過渡変化を測定する。制御部20の信号処理部20bは、各時刻における検出信号SRSをデジタルデータに変換して、データ処理部30のCPU31に渡す。
その後、ステップS26で、データ処理部30のCPU31は、磁場が印可されていたとき(t=0)の各磁気センサSR0〜SR15の磁束密度の測定値に基づいて、インデテーション部Wp1の形状を計算しディスプレイ32に表示する。ステップS26の処理は、第1実施例のステップS14と同じである。そして、ステップS28で、CPU31は、ナゲット部Wp2および圧着部Wp3の形状を計算しディスプレイ32に表示する。ナゲット部Wp2および圧着部Wp3の形状を計算する際の原理は、前述の通りである。
なお、時定数τ1,τ2を求めるCPU31の機能部を、「時定数決定部31a」と表記する場合がある。また、時定数の分布から、溶接部分Wpの構造を決定し、インデテーション部Wp1、ナゲット部Wp2および圧着部Wp3の形状や寸法を求めるCPU31の機能部は、「構造決定部31b」である。
以上で説明した第2実施例の測定方法によれば、被測定物に一様な磁場を印可して、被測定物の表面構造だけでなく内部構造も測定することができる。このため、正確に被測定物の内部構造を測定することができる。
C.第3実施例:
図12は、第3実施例の測定装置の構成を示す説明図である。第3実施例の測定方法においては、センサ部10は、ロボットアーム40に接続されており、センサ制御部20aによって鉄鋼板IP1,IP2に対して自動的に配される。そして、センサ部10は、センサ制御部20aによって自動的に鉄鋼板IP1,IP2に対する位置および角度を修正される。他の点は、第1実施例と同様である。
ロボットアーム40は、並進関節41と、曲げ関節43,45,47と、ねじり関節42,44,46とを備えている。各関節は制御部20のセンサ制御部20aによって制御され、センサ部10は、任意の位置にある鉄鋼板IP1,IP2に対して任意の角度で配され得る。そして、センサ部10は、並進関節41によって鉄鋼板IP1,IP2に対して押しつけられる。
図13は、第3実施例において、磁性体の構造を測定する際の手順を示すフローチャートである。図13のフローチャートのステップS2〜S6の手順は、図8のステップS2〜S6の手順と同様である。
図14は、図13のステップS6で測定した各位置の磁束密度のグラフの一例である。図14のグラフにおいて、横軸は磁気センサSR0〜SR15の並びの方向に沿った位置を表している。参考までに、先端部16aの中心Cの位置と、磁気センサSR0とSR15の位置を示す。図13のステップS6で各位置の磁束密度が測定されると、ステップS42において、データ処理部30のCPU31は、磁束密度のグラフの近似直線L1を計算する。近似直線L1は、磁気センサSR0〜SR15の位置の情報と、磁気センサSR0〜SR15が測定した磁束密度と、に基づいて回帰計算を行うことによって得られる。
なお、磁気センサSR0〜SR15は、鉄鋼板IP1上において磁気センサSR0〜SR15と向き合う位置の磁束密度を測定している。よって、磁気センサSR0〜SR15の位置の情報は、各磁気センサの測定位置の情報でもある。なお、このように、直線L1を求める機能は、CPU31の機能部である相対位置決定部31cが果たす。
ステップS42で得られる直線L1は、センサ部10に対する鉄鋼板IP1の表面IP1sの相対位置を表している。そして、直線L1の傾きθ1は、センサ部10の先端部16a端面16asに対する鉄鋼板IP1の表面IP1sの傾き(相対角度)を表している。より詳細には、鉄鋼板IP1の表面IP1sのうち、一列に配された磁気センサSR0〜SR15と向かい合う各測定位置を含む部分の傾きである。なお、本明細書においては、「相対位置」という語は、二つの物体の距離と相対角度とを含む概念として使用する。
その後、ステップS44で、その直線L1の傾きθ1が、−θ1t〜θ1tの範囲内にあるか否かが判定される。θ1tは、正の値を有するしきい値である。近似直線L1の傾きθ1がしきい値θ1t以上であるか、しきい値−θ1t以下であり、ステップS44の判定結果がNoである場合は、処理はステップS46に移行する。
ステップS46において、CPU31は、制御部20のセンサ制御部20aを介して、センサ部10の鉄鋼板IP1に対する角度を変える。その際の回転の方向は、図4の矢印R1の方向である。すなわち、磁気センサSR0〜SR15と鉄鋼板IP1の表面IP1sとの距離が変動するような回転方向である。たとえば、図14のように、磁気センサSR15が測定した磁束密度の方が磁気センサSR0が測定した磁束密度よりも小さい場合には、磁気センサSR15から鉄鋼板IP1の表面IP1sまでの距離が、磁気センサSR0から鉄鋼板IP1の表面IP1sまでの距離よりも大きいことを示している。よって、センサ制御部20aは、磁気センサSR15をより鉄鋼板IP1に向けて押し出す方向にセンサ部10を傾ける。
その後、ふたたびステップS6に戻る。ステップS6では、変更後の角度における各位置の磁束密度が測定され、ステップS42では、その測定された磁束密度に基づいて直線L1が計算される。
図15は、ステップS46でセンサ部10の角度を変更された後、ステップS6で測定した各位置の磁束密度のグラフである。図15においては、近似直線L1の傾きはほぼ0である。図13のステップS44において、近似直線L1の傾きθ1が−θ1t〜θ1tの範囲内であり、判定結果がYesであった場合は、処理はステップS48に移行する。そして、ステップS48で、磁気センサSR0が測定した磁束密度B0がしきい値Btよりも大きいか否かを判定する。
この磁気センサSR0が測定した磁束密度B0は、磁気センサSR0と鉄鋼板IP1の表面IP1sとの距離を表している。すなわち、測定された磁束密度が小さいほど、磁気センサと鉄鋼板IP1の表面IP1sとの距離は大きい。そして、測定された磁束密度が大きいほど、磁気センサと鉄鋼板IP1の表面IP1sとの距離は小さい。
磁気センサSR0が測定した磁束密度B0がしきい値Bt以下であり、ステップS48の判定結果がNoである場合は、CPU31は、制御部20のセンサ制御部20aを介してセンサ部10の位置を変える。具体的には、並進関節41(図12参照)を制御して、センサ部10を鉄鋼板IP1に向けて押し出す。そして、ふたたびステップS6に戻る。
ステップS48において、磁気センサSR0が測定した磁束密度B0がしきい値Btよりも大きく、判定結果がYesである場合は、ステップS14において被測定物の構造を計算する。ステップS14における手続きは、第1実施例と同様である。ステップS14の後、図13の手続きを終了する。
以上で説明した第3実施例の測定装置によれば、測定結果に基づいて自動的にセンサ部10の角度および位置を調整し、測定をし直すことによって、高精度に磁性体の構造の測定を行うことができる。
D.第4実施例:
第3実施例においては、センサ部10の角度は、図4の矢印R1の方向についてのみ検討され、調整された。しかし、第4実施例においては、センサ部10の傾きは、図4の矢印R2の方向についても検討され、調整される。さらに、第3実施例においては、センサ部10の傾き、すなわち近似直線L1の傾きθ1は、回帰計算によって得られた。しかし、近似直線L1の傾きθ1は、磁気センサSR0とSR15の磁束密度の測定値の差に基づいて計算される。第4実施例の他の点は、第3実施例と同様である。
図16は、第4実施例において磁性体の構造を測定する際の手順を示すフローチャートである。図16のフローチャートは、ステップS42とS44の間にステップS43を有しており、ステップS44とS48の間にステップS45を有している。他の点は、図13のフローチャートと同じである。図16においては、ステップS42〜S48のみを示し、他のステップを省略している。
第4実施例においても、第3実施例と同様、ステップS42において磁束密度のグラフの近似直線L1が計算される。ただし、第4実施例においては、磁束密度のグラフの近似直線L1は、磁気センサSR0の位置と磁束密度の測定値で規定される点P0と、磁気センサSR15の位置と磁束密度の測定値で規定される点P15と、の二点を通過する直線として計算される(図14参照)。たとえば、直線L1の傾きθ1は、磁気センサSR0の測定値B0と磁気センサSR15の測定値B15の差dB1を、磁気センサSR0とSR15の間隔で割ることで得られる。このような手順で直線L1を求めることで、簡単な計算で直線L1を得ることができる。
図17は、ステップS6において磁気センサSR16,SR17で測定した磁束密度の一例を示すグラフである。ステップS43では、直線L2が計算される。直線L2は、磁気センサSR16の位置と磁束密度の測定値で規定される点P16と、磁気センサSR17の位置と磁束密度の測定値で規定される点P17と、の二点を通過する直線である。直線L2の傾きθ2は、磁気センサSR16の測定値B16と磁気センサSR17の測定値B17の差dB2を、磁気センサSR16とSR17の間隔で割ることで得られる。なお、このように、直線L1、L2を求める機能は、CPU31の機能部である相対位置決定部31cが果たす。
ステップS43で得られる直線L2も、センサ部10に対する鉄鋼板IP1の表面IP1sの相対位置を表している。そして、直線L2の傾きθ2は、鉄鋼板IP1の表面IP1sのうち、磁気センサSR16,SR17と向かい合う二つの測定位置を結ぶ直線に関する傾きである。この直線L2の傾きは、図4の矢印R2の回転方向についての鉄鋼板IP1の傾きを示している。
その後、ステップS44で、その直線L1の傾きθ1が、−θ1t〜θ1tの範囲内にあるか否かが判定される。この手続きは、第3実施例のステップS44と同じである。ただし、判定結果がYesである場合は、処理はステップS48ではなく、ステップS45に移行する。
ステップS45では、その直線L2の傾きθ2が、−θ2t〜θ2tの範囲内にあるか否かが判定される。θ2tは、正の値を有するしきい値である。θ2tはθ1tと同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
直線L2の傾きθ2がしきい値θ2t以上であるか、しきい値−θ2t以下であり、ステップS45の判定結果がNoである場合は、処理はステップS46に移行する。ステップS46においては、CPU31は、制御部20のセンサ制御部20aを介して、センサ部10の鉄鋼板IP1に対する角度を変える。ただし、その際の回転の方向は、図4の矢印R1およびR2の二方向とすることができる。
一方、近似直線L2の傾きθ2が−θ2t〜θ2tの範囲内であり、ステップS45の判定結果がYesであった場合は、処理はステップS48に移行する。ステップS48以降の処理は第3実施例と同じである。
第4実施例においては、2方向についてセンサ部10と鉄鋼板IP1との相対的な傾き角を測定し、修正している。このため、被測定物に対してより一様に磁界を印可して、正確に構造を測定することができる。また、傾き角を計算する際には、それぞれ二つの磁気センサの位置および磁束密度の測定値に基づいて傾きを計算している。このため、簡易な計算でセンサ部10と鉄鋼板IP1との相対的な傾き角を測定することができる。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)図18は、ディスプレイ32(図1参照)に表示されるユーザインターフェイス画面の一例を示す説明図である。上記実施例においては、第1実施例においては、センサ部10の位置および角度を調整するためのユーザインターフェイス画面には、測定される磁束密度の大きさに応じて異なる色で表示される四つの四角形が表示された。しかし、センサ部10の位置および角度を調整するためのユーザインターフェイス画面はこのような態様に限られず、他の態様とすることもできる。
図18の変形例においては、図8のステップS8の処理が第1実施例とは異なる。他の点は第1実施例と同じである。すなわち、図18の変形例においては、図8のステップS8において、基準磁気センサSR5、SR10,SR16,SR17(図4参照)の磁束密度の測定値が、センサ部10と被測定物との相対位置を表す特性値として選択される。
図18の四角形の各辺SL1〜SL4は、それぞれ基準磁気センサSR5、SR16、SR10、SR17に対応している。たとえば、基準磁気センサSR5で計測された磁束密度が大きいほど、辺SL1は原点Oに近く表示され、基準磁気センサSR5で計測された磁束密度が小さいほど、辺SL1は原点Oから遠くに表示される。基準磁気センサSR16と辺SL2の関係、基準磁気センサSR10と辺SL3の関係、および基準磁気センサSR17と辺SL4の関係も同様である。
また、ユーザインターフェイス画面には、比較対象として四つの辺SL10,SL20,SL30,SL40からなる正方形が表示されている。ユーザは図8のステップS12において、辺SL1が辺SL10よりも近くなるようにセンサ部10の角度を調整することができる。このような態様としても、ユーザは、被測定物に磁界が均等に印可されるように、センサ部の位置および角度を調整することができる。
図19は、ディスプレイ32(図1参照)に表示されるユーザインターフェイス画面の他の例を示す説明図である。この変形例においても、図8のステップS8の処理が第1実施例とは異なる。他の点は第1実施例と同じである。
図19の変形例においては、図8のステップS8において、基準磁気センサSR5の磁束密度の測定値B5と、基準磁気センサSR10の磁束密度の測定値B10の差Bd1が、センサ部10と被測定物との相対位置を表す特性値として選択される。そして、磁気センサSR5の磁束密度の測定値B5が、磁気センサSR10の磁束密度の測定値B10に比べて大きく、その結果Bd1が大きいほど、点PtはY軸上のより上方に表示される。そして、磁束密度の測定値B5が測定値B10に比べて小さく、その結果Bd1が小さいほど、点PtはY軸上のより下方に表示される。
磁気センサSR5における磁束密度の測定値が大きいほど、磁気センサSR5と鉄鋼板IP1の表面Ip1sとの距離は近い。そして、磁気センサSR10における磁束密度の測定値が大きいほど、磁気センサSR10と鉄鋼板IP1の表面Ip1sとの距離は近い。このため、磁気センサSR5,SR10で測定された磁束密度の差に基づいて設定される位置パターンPtのY軸上の位置は、図4の矢印R1の方向についてのセンサ部10と鉄鋼板IP1との相対角度を表している。
一方、図8のステップS8においては、同時に、基準磁気センサSR16の磁束密度の測定値B16と、基準磁気センサSR17の磁束密度の測定値B17の差Bd2が、センサ部10と被測定物との相対位置を表す特性値として選択される。そして、基準磁気センサSR16の磁束密度の測定値B16が、基準磁気センサSR17の磁束密度の測定値B17に比べて大きく、その結果Bd2が大きいほど、点PtはX軸上のより右方に表示される。そして、磁束密度の測定値B0が測定値B15に比べて小さく、その結果Bd2が小さいほど、点PtはX軸上のより左方に表示される。位置パターンPtのX軸上の位置は、図4の矢印R2の方向についてのセンサ部10と鉄鋼板IP1との相対角度を表している。
センサ部10の位置および角度を調整するためのユーザインターフェイス画面は、以上のような態様とすることもできる。すなわち、ユーザインターフェイス画面の表示は、対応する各磁気センサが測定した磁束密度が比較的大きい場合と、比較的小さい場合とで、表示するパターンについて、色と形状との少なくとも一方を変えて表示が行われるものであればよい。
(2)図20は、アレーセンサ12およびサブアレーセンサ12bの配置を示す説明図である。第1実施例では、サブアレーセンサ12aは、一列に配された磁気センサSR0〜SR15を挟んで対称の位置に配される2個の基準磁気センサSR16、SR17でった。しかし、サブアレーセンサは、このような態様に限られない。すなわち、図20に示すように、アレーセンサ12とは別個に設けられた磁気センサSR18と、アレーセンサ12を構成する磁気センサのうちの一つである磁気センサSR5と、をサブアレーセンサ12bとすることもできる。すなわち、アレーセンサ12とサブアレーセンサ12bとは、共通の磁気センサを含んでもよい。ここで、磁気センサSR18は、アレーセンサ12の並びの方向とは垂直な方向について、磁気センサSR5と並ぶ位置に設けられている。
このような態様としても、たとえば、磁気センサSR5,SR10,SR18の磁束密度の測定値に基づいて、センサ部10の位置および角度を調整することができる。磁気センサSR5の測定値と磁気センサSR10の測定値との差に基づいて、矢印R3の回転方向についてのセンサ部10の傾きを調整することができる。そして、磁気センサSR5の測定値と磁気センサSR18の測定値との差に基づいて、矢印R4の回転方向についてのセンサ部10の傾きを調整することができる。すなわち、センサ部10は、それぞれ二つの磁気センサからなる2組の磁束密度測定部グループであって、それぞれの二つの磁気センサを結ぶ直線が互いに直交する、2組の磁束密度測定部グループを含んでいる態様とすることができる。
(3)第3実施例においては、センサ部10の被測定物に対する相対角度がステップS44で検討され、相対距離がステップS48で検討された。しかし、ステップS44の処理を行わない態様としてもよい。すなわち、センサ部10と鉄鋼板IP1との相対角度についての検討を行わず、センサ部10と鉄鋼板IP1との相対距離を表す磁束密度の測定値のみについてその大きさを検討して、センサ部10と被測定物との相対距離を調整する態様としてもよい。
(4)上記実施例においては、被測定物の構造を測定する際には、被測定物の角度とセンサの端面との角度は、所定のしきい値θ1t、θ2tで定められる範囲内の値であった。そして、図面において示した、被測定物の構造を計算する際の鉄鋼板IP1の表面IP1sとセンサ部10の端面16asとの相対角度は、ほぼ0であった(図6および図15参照)。すなわち、センサ部10の端面16asと鉄鋼板IP1の表面IP1sとはほぼ並行であった。しかし、被測定物の構造を計算する際には、センサ部10の端面16asと鉄鋼板IP1の表面IP1sとは所定の角度を有していてもよい。
ただし、センサ部10の端面16asと鉄鋼板IP1の表面IP1sとはほぼ並行であることが好ましい。ここで二つの面が「ほぼ並行」であるとは、二つの面のなす角が−10°〜+10°の範囲内であることをいう。ただし、測定を行う際には、センサ部10の端面16asと鉄鋼板IP1の表面IP1sのなす角は−7°〜+7°の範囲内であることがより好ましく、−3°〜+3°の範囲内であることがさらに好ましい。よって、しきい値θ1tは、10°とすることができるが、7°とすることがより好ましく、3°とすることがさらに好ましい。しきい値θ2tについても同様である。
(5)上記実施例では、はセンサ部10を駆動するセンサ制御部20aと、アレーセンサ12の検出信号SRSを処理する信号処理部20bは、制御部20に設けられていた(図1参照)。そして、時定数τ1,τ2を求める機能と、時定数の分布から溶接部分Wpの内部構造を決定する機能とは、コンピュータ30のCPU31が果たしていた。しかし、これらの各機能は、ハードウェア回路によって実現してもよいし、ソフトウェアを実行することによってコンピュータのCPUが実現することとしてもよい。
(6)上記実施例では、磁性体の内部構造を測定する測定装置について説明した。しかし、本発明は磁性体の内部構造を測定する測定装置かぎらず、他の測定装置に適用することも可能である。たとえば、磁気を利用する測定装置のほかに、音波を測定することによって物体の構造を測定する装置や、物体の各部の電位を測定する装置に適用することも可能である。
本発明の実施例である測定装置の構成を示す説明図。 センサ部10の構成および動作を示す断面図。 センサ部10の構成および動作を示す断面図。 アレーセンサ12およびサブアレーセンサ12aの配置を示す説明図。 測定部16の中心軸Cに垂直な平面x−xにおけるガイド部17の断面図。 第1実施例の測定装置の動作状態を示す説明図。 溶接部分Wp周辺の磁束密度の測定値を示すグラフ。 磁性体の構造を測定する際の手順を示すフローチャート。 ディスプレイ32に表示されるユーザインターフェイス画面を示す説明図。 センサ部10と鉄鋼板IP1,IP2とをアレーセンサ12の並びの方向に垂直な方向から見た断面図。 第2実施例において、磁性体の構造を測定する際の手順を示すフローチャート。 第3実施例の測定装置の構成を示す説明図。 第3実施例において、磁性体の構造を測定する際の手順を示すフローチャート。 図13のステップS6で測定した各位置の磁束密度のグラフの一例。 ステップS6で測定した各位置の磁束密度のグラフ。 第4実施例において磁性体の構造を測定する際の手順を示すフローチャート。 ステップS6において磁気センサSR16,SR17で測定した磁束密度の一例を示すグラフ。 ディスプレイ32に表示されるユーザインターフェイス画面の一例を示す説明図。 ディスプレイ32に表示されるユーザインターフェイス画面の一例を示す説明図。 アレーセンサ12およびサブアレーセンサ12aの配置を示す説明図。
符号の説明
10…センサ部
11…励磁部
12…アレーセンサ
12a…サブアレーセンサ
16…測定部
16a…先端部
16as…先端部の端面
16b…胴部
16c…カバー
16g…ボタン
17…ガイド部
17a〜17d…側壁部
17s…側壁部17a〜17dに囲まれた空間
18a〜18d…窓
18t…照準マーク
19…コイルバネ
20…制御部
20a…センサ制御部
20b…信号処理部
30…データ処理部
31…CPU
31a…時定数決定部
31b…構造決定部
31c…近似直線決定部
32…ディスプレイ
33…キーボード
40…ロボットアーム
41…並進関節
42,44,46…ねじり関節
43,45,47…曲げ関節
A1…測定部16の動作を示す矢印
A2…測定部16の先端部16aの動作を示す矢印
B…磁束線
Bx1…磁束
Bx2…磁束
C…測定部16の中心軸
Cp…インデテーション部Wp1の中心を通る軸
Cs…側壁部17a〜17dによって囲まれる空間17sの中心軸
Ey…ユーザの目
IP1,IP2…鉄鋼板
IPb…鉄鋼板IP1,IP2の空隙部分
IPbe…鉄鋼板IP1とIP2の空隙部分IPbの縁
IPs…鉄鋼板IP1の表面
L…各位置における磁束密度の測定値の近似直線
Pp…位置パターン
Pt…センサ部10の位置および角度を表す点
SL1、SL2,SL3,SL4…センサ部10の位置および角度を表す辺
SL10、SL20,SL30,SL40…センサ部10の好ましい位置および角度の目安である辺
SR0〜SR17,SRi…磁気センサ
SRS…検出信号
Sp1、Sp2,Sp3,Sp4…位置パターンを構成するサブパターン
Wi1…インデテーション部Wp1の直径
Wp…溶接部分
Wp1…インデテーション部
Wp1e…インデテーション部Wp1の端
Wp2…ナゲット部
Wp3…圧着部
dB…磁束密度の差
i1…磁束密度
t…時間
x…平面
τ1,τ2…時定数

Claims (20)

  1. 物体の構造を測定する測定方法であって、
    (a)被測定物を測定するためのセンサを、被測定物に対する所定の相対位置に配する工程と、
    (b)前記センサで前記被測定物に静磁場を印加して、前記被測定物の複数の測定位置について磁束密度を測定する工程と、
    (c)前記複数の測定位置のうちの少なくとも一部の測定位置における磁束密度に基づいて、前記センサと前記被測定物との前記相対位置に関する第1の特性値を決定する工程と、
    (d)一定の条件下で前記被測定物の構造に関する第2の特性値を計算する工程であって、
    (d1)前記第1の特性値が所定の範囲内にある場合に、前記複数の測定位置における磁束密度に基づいて、前記被測定物の構造に関する第2の特性値を求めて、処理を終了する工程と、
    (d2)前記第1の特性値が所定の範囲内にない場合に、前記センサと前記被測定物との相対位置を変えて、再度前記工程(b)〜(d)を繰り返す工程と、を備える測定方法。
  2. 請求項1記載の測定方法であって、
    前記工程(d1)は、
    (d3)前記静磁場の印加を遮断する工程と、
    (d4)前記被測定物の複数の測定位置について、微分磁束密度の過渡変化を測定する工程と、
    (d5)前記複数の測定位置における微分磁束密度の過渡変化に基づいて、前記被測定物の内部構造に関する前記第2の特性値を計算する工程と、を備える測定方法。
  3. 請求項1記載の測定方法であって、
    前記工程(d1)は、
    前記静磁場が印加されているときの前記複数の測定位置における磁束密度に基づいて、前記被測定物の表面構造に関する前記第2の特性値を計算する工程を備える測定方法。
  4. 請求項1記載の測定方法であって、
    前記工程(c)は、
    前記複数の測定位置のうちの二つの測定位置である第1の基準測定位置の磁束密度の差に基づいて、前記第1の特性値として、前記センサに対する前記被測定物の相対角度を実質的に表す特性値を計算する工程を備える、測定方法。
  5. 請求項4記載の測定方法であって、さらに、
    (e)前記複数の測定位置のうちの二つの測定位置であって、少なくとも一方の測定位置は前記第1の基準測定位置とは異なる測定位置である第2の基準測定位置における磁束密度の差に基づいて、前記第1の特性値とは異なる方向についての前記センサに対する前記被測定物の相対角度を実質的に表す第3の特性値を計算する工程を備え、
    前記工程(d1)は、
    (d3)前記第1および第3の特性値がそれぞれ所定の範囲内にある場合に、前記複数の測定位置における磁束密度に基づいて、前記被測定物の構造に関する第2の特性値を求めて、処理を終了する工程と、
    (d4)前記第1の特性値が所定の範囲内にあり、前記第3の特性値が所定の範囲内にない場合に、前記センサと前記被測定物との相対位置を変えて、再度前記工程(b)〜(d)を繰り返す工程と、を含む、測定方法。
  6. 請求項1記載の測定方法であって、
    前記工程(b)は、
    (b1)磁束密度を測定するための磁束密度測定部であって前記センサ上に一列に設けられた複数の磁束密度測定部で、前記被測定物の複数の測定位置について磁束密度を測定する工程を備え、
    前記工程(c)は、
    前記複数の測定位置の情報と、前記複数の磁束密度測定部で測定した磁束密度と、に基づいて回帰計算を行い、前記センサに対する前記被測定物の相対角度を実質的に表す前記第1の特性値を計算する工程を備える、測定方法。
  7. 請求項1記載の測定方法であって、
    前記工程(c)は、
    (c1)前記複数の測定位置に含まれる少なくとも二つの測定位置である基準測定位置の磁束密度を、前記センサと前記各基準測定位置との距離をそれぞれ実質的に表す前記第1の特性値として選択する工程と、
    (c2)前記基準測定位置にそれぞれ対応する少なくとも二つのサブパターンを含む位置パターンを表示部に表示する工程であって、前記対応する基準測定位置の磁束密度が前記所定の範囲内にある場合と、前記対応する基準測定位置の磁束密度が前記所定の範囲内にない場合とでは、前記各サブパターンについて、色と形状と表示位置とのうちの少なくとも一つを変えて表示を行う工程と、を含む測定方法。
  8. 請求項1記載の測定方法であって、
    前記工程(c)は、
    前記複数の測定位置に含まれ菱形の各頂点を構成する四つの基準測定位置のうち、向かい合う二つの基準測定位置における磁束密度の差と、向かい合う他の二つの基準測定位置における磁束密度の差とを、それぞれ異なる方向についての前記センサに対する前記被測定物の相対角度を実質的に表す前記第1の特性値として選択する工程を含み、
    前記工程(d)は、
    位置パターンを表示部に表示する工程であって、
    互いに直交するX座標およびY座標を基準としたときに、前記位置パターンの表示位置が、
    前記X座標については、前記向かい合う二つの基準測定位置における磁束密度の差に応じた位置であり、
    前記Y座標については、前記向かい合う他の二つの基準測定位置における磁束密度の差に応じた位置である工程を含む、測定方法。
  9. 請求項1記載の測定方法であって、
    前記工程(c)は、
    前記複数の測定位置に含まれ菱形の各頂点を構成する四つの測定位置である基準測定位置の磁束密度を、前記センサと前記各基準測定位置との距離をそれぞれ実質的に表す前記第1の特性値として選択する工程を含み、
    前記工程(d)は、
    前記基準測定位置にそれぞれ対応する四つの辺で構成される四角形の位置パターンを表示部に表示する工程であって、
    対応する基準測定位置の磁束密度が比較的大きい場合には、対応する前記辺を基準点から比較的近い位置に表示し、
    対応する基準測定位置の磁束密度が比較的小さい場合には、対応する前記辺を基準点から比較的遠い位置に表示する工程を含む、測定方法。
  10. 物体の構造を測定する測定方法であって、
    (a)センサで前記被測定物に静磁場を印加して磁束密度を測定し、前記被測定物の前記センサの端面に対する相対角度を計算する工程と、
    (b)前記センサの端面と前記被測定物とがほぼ並行になるように前記センサと前記被測定物とを配して、前記センサで前記被測定物に静磁場を印加して前記被測定物の構造を測定する工程と、を備える測定方法。
  11. 物体の構造を測定する測定装置であって、
    被測定物に静磁場を印加して、前記被測定物の複数の測定位置について磁束密度を測定することができるセンサと、
    前記センサを制御し、前記センサの信号を処理する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の測定位置のうちの少なくとも一部の測定位置における磁束密度に基づいて、前記センサと前記被測定物との前記相対位置に関する第1の特性値を決定する相対位置決定部と、
    前記第1の特性値が所定の範囲内にある場合に、前記複数の測定位置における磁束密度に基づいて、前記被測定物の表面の構造に関する第2の特性値を計算する構造決定部と、を備える測定装置。
  12. 請求項11記載の測定装置であって、
    前記構造決定部は、前記静磁場の印加を遮断した後の微分磁束密度の過渡変化に基づいて、前記被測定物の内部構造に関する前記第2の特性値を計算することができる、測定装置。
  13. 請求項11記載の測定装置であって、
    前記構造決定部は、前記静磁場が印加されているときの前記複数の測定位置における磁束密度に基づいて、前記被測定物の表面構造に関する前記第2の特性値を計算することができる、測定装置。
  14. 請求項11記載の測定装置であって、
    前記センサは、それぞれ前記測定位置における磁束密度を測定するための二つの磁束密度測定部からなる第1の磁束密度測定部グループを備え、
    前記相対位置決定部は、前記第1の磁束密度測定部グループの磁束密度測定部によって測定された磁束密度の差に基づいて、前記第1の特性値として、前記センサに対する前記被測定物の相対角度を実質的に表す特性値を計算する、測定装置。
  15. 請求項14記載の測定装置であって、
    前記センサは、それぞれ前記測定位置における磁束密度を測定するための二つの磁束密度測定部であって、少なくとも一方の磁束密度測定部は前記第1の磁束密度測定部グループに含まれない磁束密度測定部である第2の磁束密度測定部グループを備え、
    前記相対位置決定部は、前記第2の磁束密度測定部グループの磁束密度測定部によって測定された磁束密度の差に基づいて、前記第1の特性値とは異なる方向についての前記センサに対する前記被測定物の相対角度を実質的に表す第3の特性値を計算し、
    前記構造決定部は、前記第1および第3の特性値がそれぞれ所定の範囲内にある場合に、前記複数の測定位置における磁束密度に基づいて、前記被測定物の構造に関する第2の特性値を求める、測定装置。
  16. 請求項11記載の測定装置であって、
    前記センサは、それぞれ前記測定位置における磁束密度を測定するための磁束密度測定部であって、前記センサ上に一列に設けられた複数の磁束密度測定部を備え、
    前記相対位置決定部は、前記各磁束密度測定部の位置の情報と、前記各磁束密度測定部で測定した磁束密度と、に基づいて回帰計算を行い、前記センサに対する前記被測定物の相対角度を実質的に表す前記第1の特性値を計算する、測定装置。
  17. 請求項11記載の測定装置であって、さらに、
    前記センサと前記被測定物との相対位置を表す位置パターンを表示する表示部を備え、
    前記センサは、それぞれ前記測定位置における磁束密度を測定するための二つの基準磁束密度測定部を備え、
    前記制御部は、
    前記基準磁束密度測定部にそれぞれ対応する二つのサブパターンを含む前記位置パターンを前記表示部に表示し、前記対応する基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度が前記所定の範囲内にある場合と、前記対応する基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度が前記所定の範囲内にない場合とでは、前記各サブパターンについて、色と形状と表示位置とのうちの少なくとも一つを変えて表示を行う、測定装置。
  18. 請求項11記載の測定装置であって、さらに、
    前記センサと前記被測定物との相対位置を表す位置パターンを表示する表示部を備え、
    前記センサは、前記被測定物と向かい合う面において、菱形の各頂点を構成する四つの位置にそれぞれ基準磁束密度測定部を備え、
    前記相対位置決定部は、
    前記基準磁束密度測定部のうち、向かい合う位置に設けられた二つの基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度の差と、向かい合う位置に設けられた他の二つの基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度の差と、に基づいて、それぞれ異なる方向についての前記センサに対する前記被測定物の相対角度を実質的に表す前記第1の特性値を計算することができ、
    前記制御部は、
    前記位置パターンを前記表示部に表示させ、
    互いに直交するX座標およびY座標を基準としたときに、前記位置パターンの表示位置が、
    前記X座標については、前記向かい合う二つの基準測定位置における磁束密度の差に応じた位置であり、
    前記Y座標については、前記向かい合う他の二つの基準測定位置における磁束密度の差に応じた位置である、測定装置。
  19. 請求項11記載の測定装置であって、さらに、
    前記センサと前記被測定物との相対位置を表す位置パターンを表示する表示部を備え、
    前記センサは、前記被測定物と向かい合う面において、菱形の各頂点を構成する四つの位置にそれぞれ基準磁束密度測定部を備え、
    前記相対位置決定部は、前記各基準磁束密度測定部によって測定された磁束密度を、前記センサと前記各基準測定位置との距離をそれぞれ実質的に表す前記第1の特性値として選択し、
    前記制御部は、
    前記基準測定位置にそれぞれ対応する四つの辺で構成される四角形の前記位置パターンを前記表示部に表示し、
    対応する基準測定位置の磁束密度が比較的大きい場合には、対応する前記辺を基準点から比較的近い位置に表示し、
    対応する基準測定位置の磁束密度が比較的小さい場合には、対応する前記辺を基準点から比較的遠い位置に表示する、測定装置。
  20. 物体の構造を測定する測定装置であって、
    被測定物に静磁場を印加して磁束密度を測定するセンサを備え、
    前記センサで前記被測定物に静磁場を印加して磁束密度を測定し、
    前記被測定物の前記センサの端面に対する相対角度を計算し、
    前記センサの端面と前記被測定物とがほぼ並行になるように前記センサと前記被測定物とを配して、前記センサで前記被測定物に静磁場を印加して前記被測定物の構造を測定する、測定装置。
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