JP2006300731A - グロー放電発光分析装置及びグロー放電発光分析方法 - Google Patents

グロー放電発光分析装置及びグロー放電発光分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 断続給電中の給電断時にバックグランドのノイズ検出を低減して良好な分析結果を得る。
【解決手段】 グロー放電発光分析装置は、分光器内に設けた複数の光電子増倍管でグロー放電により生じた試料のスパッタリングに伴う発光を検出する。各光電子増倍管は検出処理部の高電圧印加部により印加される電圧値に応じて検出感度が調整可能となっており、断続給電中の各給電時には検出処理部の印加制御部により検出感度の自動調整をオンさせて高電圧印加部により電圧印加が行われ、断続給電中の給電断時には検出感度の自動調整をオフすると共に、非検出用電圧を各光電子増倍管に印加し、給電断時にバックグランドのノイズが過度に検出されるのを防止する。
【選択図】 図10

Description

本発明はグロー放電を生じさせる電力の供給をパルス的に行っても、良好に試料分析を行えるようにしたグロー放電発光分析装置及びグロー放電発光分析方法に関する。
従来、電力供給に伴う試料への電圧印加により生じたグロー放電の発光強度を検出して試料成分の分析を行うグロー放電発光分析装置が存在する。このようなグロー放電発光分析装置は、分析対象の試料をグロー放電管に配置し、試料表面にアルゴンガスのような不活性ガスを供給してから電源部で生成した電力による13MHz程度の高周波電圧、又は400〜1200Vの電圧を試料に印加してグロー放電を起こし、このグロー放電に伴うスパッタリングの発光スペクトルを検出し、その検出した結果に基づいて試料分析を行っている(特許文献1参照)。
グロー放電発光分析装置では、発光スペクトルの検出に複数の光電子増倍管(フォトマルチプレクサ)を用いることが一般的である。光電子増倍管は光を受光すると、受光に伴い増幅して生成した検出信号を出力する構成であり、検出信号に係る増幅レベルは光電子増倍管に印加する電圧値に応じて可変であるので印加する電圧値の増減により検出感度の高低を調整できる。
光電子増倍管に印加する電圧値は、試料に応じた検出感度になるように手動で設定される場合もあるが、検出感度を自動調整する機能を具備したグロー放電発光分析装置も存在する。この検出感度の自動調整機能は、光電子増倍管への電圧印可を制御する部分へ光電子増倍管の検出信号をフィードバックし、リアルタイムで光電子増倍管へ印加する電圧値を調整するものである。
検出感度の自動調整に対する具体的な制御内容は、光電子増倍管からフィードバックされた検出信号のレベルが低い場合、印加する電圧値を増加させて光電子増倍管の検出感度を上昇させ、また、光電子増倍管からフィードバックされた検出信号のレベルが高い場合、印加する電圧値を減少させて光電子増倍管の検出感度を低下させるものである。なお、光電子増倍管に対する検出感度の自動調整は下記の特許文献2に開示されている。
特開2001−4548号公報 特開平7−280646号公報
分析対象の試料が、各種ゴム、合成樹脂、及び有機ポリマーのような有機物等の融点が低い材質を含む場合、若しくはガラス及びセラミックのような外力を受けると壊れやすい材質を含む場合などには、グロー放電に伴うスパッタリングの威力により試料が損耗又は破壊されて正確な分析が行えないことがある。近時、このような事象に対してグロー放電に伴うスパッタリングの威力抑制を図るため試料への電圧印加を断続的(パルス的)に行えるように、電力を断続的に発生させて試料へ供給すると云う断続給電の試みが行われている。
一方、上述した断続給電と共に光電子増倍管の検出感度の自動調整処理を行うと、分析結果に不具合が生じることが判明した。即ち、給電時に起きるスパッタリングが、給電断時では起こらないので、断続給電中の給電断になった直後に光電子増倍管から出力される検出信号のレベルが急激に低下する。検出信号のレベルが低下すると、検出感度の自動調整機能は給電断時に光電子増倍管へ印加する電圧値を大幅に上昇させる。また、断続給電中で給電断から給電へ移ると、光電子増倍管は光を受光してレベルの上がった検出信号を出力するので、自動調整機能は光電子増倍管へ印加する電圧値を低下させる。以降、上述した状態が繰り返される。
そのため、検出感度の自動調整機能を作動させながら断続給電を行うと、給電断時には検出感度が非常に高感度になる一方、給電時の検出感度が低下する。その結果、例えば、図16(a)に示すA層の上にB層が設けられた試料Sを検出感度の自動調整機能を作動させながら断続給電で分析を行うと、図16(b)のグラフに示すように、給電断時にも何らかの元素が存在するような値を示すと云う問題が生じる。
このように給電断時にも所定の検出値を示すのは、給電断時にはスパッタリングが起こらなくても不活性ガス(例えばアルゴンガス)のプラズマの明光が残存し、分析対象のバックグラウンドとして残存する不安定要素の光(ノイズ)を、検出感度が高められた光電子増倍管で検出されるためである。それにより、あたかも実存しない微量元素が試料に含まれるような結果が出力されて正確な検出結果を得ることが困難になる。なお、バックグランドの光(ノイズ)を検出することは、検出感度の自動調整機能を具備しない装置で断続給電を行った場合でも、光電時増倍管に印加する電圧の値に応じて同様に起こり得る。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、グロー放電発光分析装置に断続給電を導入してもバックグラウンドの光(ノイズ)の影響を低減して、正確な検出結果を得られるようにしたグロー放電発光分析装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、検出感度の自動調整機能を具備したグロー放電発光分析装置に断続給電を導入しても、給電断時の検出を良好に行えるようにしたグロー放電発光分析装置及びグロー放電発光分析方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1発明に係るグロー放電発光分析装置は、被分析材への給電に伴うグロー放電による発光を検出する光検出器を備え、該光検出器は印加される電圧値の増減に応じて検出感度が増減するようにしてあり、前記光検出器の検出結果に基づいて被分析材を分析するグロー放電発光分析装置において、被分析材への給電を断続的に行う断続給電手段と、該断続給電手段の断続的な給電断時に前記光検出器へ印加する電圧値を、断続的な給電時に印加する電圧値に比べて低くする制御を行う電圧制御手段とを備えることを特徴とする。
また、第2発明に係るグロー放電発光分析装置は、被分析材への給電に伴うグロー放電による発光を検出する光検出器と、該光検出器へ印加する電圧値を増減して検出感度の自動調整を行う感度調整手段とを備え、前記光検出器の検出結果に基づいて被分析材を分析するグロー放電発光分析装置において、被分析材への給電を断続的に行う断続給電手段と、該断続給電手段の断続的な給電断時に前記感度調整手段が行う自動調整を停止する制御を行う電圧制御手段とを備えることを特徴とする。
さらに、第3発明に係るグロー放電発光分析装置は、前記電圧制御手段は、断続的な給電断時に非検出用電圧を前記光検出器へ印加する制御を行うことを特徴とする。
さらにまた、第4発明に係るグロー放電発光分析装置は、前記断続給電手段が行う断続的な給電に係る同期信号を前記電圧制御手段へ出力する同期信号出力手段を備え、前記電圧制御手段は、前記同期信号出力手段から出力された同期信号に合わせて制御を行うことを特徴とする。
また、第5発明に係るグロー放電発光分析装置は、前記断続給電手段が行う断続的な給電に係る周波数及び/又はデューティー値を前記電圧制御手段へ通知する通知手段を備え、前記電圧制御手段は、前記通知手段から通知された周波数及び/又はデューティー値に基づいて制御を行うことを特徴とする。
さらに、第6発明に係るグロー放電発光分析装置は、移動することが可能であり、前記光検出器へ向かう光路を移動位置に応じて遮光する遮光部材と、前記断続給電手段の断続的な給電断時に遮光する位置へ前記遮光部材を移動させ、断続的な給電時に遮光しない位置へ前記遮光部材を移動させる移動手段とを備えることを特徴とする。
また、第7発明に係るグロー放電発光分析方法は、被分析材への給電に伴うグロー放電による発光を検出する光検出器の検出感度を、感度調整手段が前記光検出器へ印加する電圧値を増減して自動調整し、前記光検出器が検出する結果に基づいて被分析材を分析するグロー放電発光分析方法において、被分析材へ断続的に給電し、断続的な給電断時に前記感度調整手段が行う自動調整を停止することを特徴とする。
第1発明にあっては、断続給電中の給電断時に光検出器へ印加する電圧値を、断続給電中の給電時に印加する電圧値に比べて低くする制御を行う印加制御手段を備えるので、断続的な給電断時での光検出器の検出感度は、断続的な給電時より低下する。そのため、給電断時には不活性ガスの残存するプラズマ等によるバックグランドのノイズを検出しにくくなり、ノイズの影響を低減した良好な検出結果を得ることができる。
第2発明及び第7発明にあっては、断続給電中の給電断時には検出感度の自動調整機能を停止するので、検出感度の自動調整機能を具備したグロー放電発光分析装置に対して給電断時に検出感度が自動的に上昇しなくなる。また、断続給電中の給電時には検出感度の自動調整機能は維持されるので、被分析材を構成する主成分及び微量成分を好適に分析でき、溶融又は破壊しやすい被分析材に対して検出感度の自動調整を作動させながら断続給電を行っても終始安定した分析を行える。
第3発明にあっては、断続給電中の給電断時には非検出用電圧を光検出器へ印加するので、給電断時に検出感度の自動調整機能を停止した場合でも、光検出器への印加電圧値の大幅な変化による光検出器への負担及び負荷を軽減し、光検出器の確実な作動を維持すると共に光検出器の無用な故障を防止できる。即ち、光検出器は、印可される電圧値が大きく変化した場合、特に電圧の印加及び印加停止が繰り返されると、電圧印加状態の変化に対する光検出器の負荷は大きくなるが、給電断時には光の検出には不適な範囲で電圧(非検出用電圧)を印可することで、光検出器の負荷を小さくして安定した作動を確保できることになる。なお、非検出用電圧の値としては、バックグランドのノイズを検出しにくい程度の数値が好適であり、具体的には0Vを越えて約200V以下の範囲の電圧値を設定することが好適である。
第4発明にあっては、断続給電に係る同期信号を印加制御手段へ出力し、印加制御手段は同期信号に合わせて印加制御を行うので、断続給電中の給電及び給電断に合わせた印加制御を確実に行えるようになり、給電開始の時期及び給電断開始の時期に対応して光検出器への印加制御のタイミングを合致させられる。
第5発明にあっては、断続給電に係る周波数及び/又はデューティー値を印加制御手段へ通知し、印加制御手段は周波数及び/又はデューティー値に基づいて印加制御を行うので、断続給電の給電周期、給電間隔に合致して光検出器の検出感度を調整でき、検出結果の精度向上を図れる。
第6発明にあっては、断続給電中の給電断時に光路を遮光する位置へ遮光部材を移動させるので、スパッタリングが起こっていない場合のバックグラウンドの光(ノイズ)が光検出器で検出されることを物理的に遮断でき、給電断時の検出結果を一段と正確なものにできる。また、断続給電中の給電時には光路を遮光しない位置へ遮光部材を移動退避させるので、給電により生じるグロー放電のスパッタリングに伴う光がスムーズに光検出器へ到達し、確実な検出を行える。
第1発明にあっては、断続給電中の給電断時に光検出器へ印加する電圧値を、断続給電中の給電時の印加電圧値に比べて低くするので、給電断時での光検出器の検出感度を低下させてバックグランドのノイズ検出の影響を低減した良好な検出結果を得られる。
第2発明及び第7発明にあっては、断続給電中の給電断時には検出感度の自動調整機能を停止するので、無用に検出感度が上昇することが無くなり、検出感度の自動調整を作動させながら断続給電を行っても終始安定した分析を行える。
第3発明にあっては、断続給電中の給電断時には非検出用電圧を光検出器へ印加するので、給電断時に検出感度の自動調整機能を停止した場合でも、印加電圧値の大幅な変化による光検出器への負担を軽減できる。
第4発明にあっては、断続給電に係る同期信号に合わせて印加制御を行うので、断続給電中の給電及び給電断の時期に合わせた印加制御を確実に行える。
第5発明にあっては、断続給電に係る周波数及び/又はデューティー値に基づいて印加制御を行うので、断続給電の給電周期、給電間隔に合致して光検出器の検出感度を調整でき、検出精度の向上を図れる。
第6発明にあっては、断続給電中の給電断時に光路を遮光する位置へ遮光部材を移動させるので、スパッタリングが起こっていない場合のバックグラウンドの光(ノイズ)が光検出器で検出されることを物理的に遮断でき、給電断時の検出にノイズが含まれることを一段と排除できる。
図1、2は本発明の実施形態に係るグロー放電発光分析装置1の全体構成を示し、図1は主に各種信号が伝送される信号ラインの接続形態を示す概略図であり、図2は主に電力の供給が行われる給電ラインの接続形態を示す概略図である。
グロー放電発光分析装置1は、被分析材である試料Sに対してグロー放電を発生させるグロー放電管2、グロー放電管2へ高周波電力を供給する電源部3、測定に必要なガスをグロー放電管2に供給するガス供給部6、グロー放電管2から出射される光Lを分光する分光器7、試料Sの成分分析に係る演算及び各部3、6・・・に対する制御等を行う分析制御部8、並びに分光器7の内部に収納されて分光された光の検出を行う複数の光電子増倍管(光検出器に相当)20a、20b、20c・・・へ高電圧を印加して検出感度の自動調整等を行う検出処理部25を備える。
なお、電源部3は交流電源AC(本実施形態では220V)に接続されて高周波電力を生成するジェネレータ4(電源装置に相当)及びマッチングボックス5で構成されている。
また、分析制御部8は本実施形態ではコンピュータを用いており、本発明に係る各種処理を行う第1基板16及び第2基板17を取り付けている。さらに、検出処理部25は内部に印加制御部26、高電圧印加部27、フィードバック制御部28、及びスイッチング電源部29を具備している。
先ず、図1に基づいてグロー放電発光分析装置1中の信号ラインを形成する各部3、4、5・・・の接続形態を説明する。分析制御部8に取り付けられた第2基板17は、第1信号線D1により電源部3のジェネレータ4と接続されると共に、以下、第2基板17は第2信号線D2により電源部3のマッチングボックス5と接続され、第3信号線D3によりガス供給部6と接続され、第4信号線D4により検出処理部25の印加制御部26と接続されている。また、検出処理部25の印加制御部26は第5信号線D5により電源部3のジェネレータ3と接続されると共に、内部信号線となる第6信号線D6で高電圧印加部27とも接続されている。
さらに、分析制御部8に取り付けられた第1基板16は、第7信号線D7により検出処理部25の高電圧印加部27と接続されると共に、第8信号線D8によりフィードバック制御部28と接続されている。さらにまた、フィードバック制御部28は、内部信号線となる第9信号線D9で高電圧印加部27と接続されると共に、検出信号線d1、d2、d3・・・等を束ねた第10信号線D10で複数の光電子増倍管20a、20b、20c・・・と接続されている。
また、図2に基づいてグロー放電発光分析装置1中の給電ラインを形成する各部3、4、5・・・の接続形態を説明する。給電元となる交流電源ACには第1給電線V1を介してジェネレータ4が接続されており、ジェネレータ4は第2給電線V2によりマッチングボックス5と接続されており、マッチングボックス5は第3給電線V3により試料Sへ給電による電圧印加を行うための試料押圧部材9と接続されている。また、給電元の交流電源ACには第4給電線V4により検出処理部25のスイッチング電源部29と接続されている。
スイッチング電源部29は、第5給電線V5により分析制御部8の第2基板17と接続され、第2基板17は第6給電線V6により検出処理部25の印加制御部26に接続されている。さらにスイッチング電源部29は、第7給電線V7により分析制御部8の第1基板16と接続され、第1基板16は第8給電線V8により検出処理部25の高電圧印加部27と接続されると共に、第9給電線V9により検出処理部25のフィードバック制御部28と接続されている。さらにまた、高電圧印加部27は複数の電圧印加線v1、v2、v3・・・より構成される第10給電線V10により複数の光電子増倍管20a、20b、20c・・・と接続されている。
次に、グロー放電発光分析装置1を構成する各部2、3・・・を個々に説明する。先ず図3に示すグロー放電管2は、内部に貫通孔10aを形成したランプボディ10に、絶縁材11を介在させて、陽極12及びセラミックス13を押圧ブロック14で固定している。貫通孔10aは、ランプボディ10の周囲側方から穿設された複数の真空引き孔10b、10c及びガス供給孔10dと連通しており、分光器7側の端部にはスパッタリングに伴う光が通過する集光レンズ15が取り付けられている。
グロー放電管2に取り付けられる陽極12は突出する筒部12aを有し、この筒部12aはセラミックス13の中心孔13aに挿通され、ガス供給孔10dより供給された不活性ガスが貫通孔10a及び筒部12aの内部を通過して、セラミックス13の端面13bに位置する試料Sへ向かうようにしている。試料Sは試料押圧部材9で押圧された状態でセラミックス13に取り付けられている。また、試料押圧部材9は電圧印加電極も兼ねており、電源部3から第3給電線V3を通じて供給される高周波電力の電圧を陽極12との間で試料Sに印加して試料Sへの給電を行う。
図4に示す電源部3のジェネレータ4は、高周波電力生成部4a、制御部4b及び電力計測部4cを内部に有している。高周波電力生成部4aは交流電源ACと接続されて図5(a)に示す電圧が正(+)及び負(−)に変化する交流電圧(高周波電圧)に係る高周波電力を生成するものであり、第1内部接続線4dにより制御部4bと接続され、制御部4bの制御により高周波電力の出力形態及び電力値等を調整する。なお、本実施形態の高周波電力生成部4aは13.56MHzの高周波電圧に係る電力を生成する。
制御部4bはIC(集積回路)で構成されており、第1信号線D1を通じて分析制御部8の第2基板17から出力される信号に基づき試料Sへの給電を連続的に行うか断続的に行うかを判断し、判断結果に基づき高周波電力生成部4aで生成された高周波電力を連続的な出力形態又は断続的な出力形態のいずれかでジェネレータ4から出力する制御を行っている。
一つ目の出力形態は、分析開始から分析終了まで連続的に給電を行うパターン(以降、連続給電モードと称す)である。二つ目の出力形態は、図5(b)に示すように、電力供給(給電)及び電力供給停止(給電断)を交互にパルス的にICで切り替えを行うことにより断続的に高周波電力を供給するパターン(以降、断続給電モードと称す)である。よって、断続給電モードでは、図5(a)に示す高周波電圧の電力が、図5(b)において棒状に突出する給電時間T1の間だけジェネレータ4から出力される。
また、制御部4bは断続給電モードでは、第2基板17からの指示により、断続給電中の単位秒間(1秒間)当たりの給電回数である給電周波数を約30Hz〜3000Hzの範囲で調節可能にしている。さらに、制御部4bは断続給電モードでは、断続給電中のデューティー比の値設定も行い、具体的には、図5(b)に示す断続給電中で1回分の給電及び給電断に係る時間T2と1回分の給電時間T1と比の時間(T1/T2、デューティー比)を第2基板17からの指示により調節する。このような調整により断続給電モードでは、設定された給電周波数及びデューティー比でジェネレータ4から断続的な給電が行われる。
また、断続給電モードでは給電周波数の調節により1秒間当たり30〜30000回、給電及び給電断が交互に繰り返されるので、ジェネレータ4の制御部4bでスパッタリングによる試料Sのインピーダンス値の変動に対応する調整を行うようにしている。具体的に制御部4bは、後述する電力計測部4cから伝送される電力の出力値Pf及び反射値Prとの差を演算し、演算された差に基づき高周波電力生成部4aで生成された高周波電力の試料Sへ給電される進行波の電力値(出力値Pf)を変更する。この際、制御部4bは内蔵するICでソフト的に演算された差(Pf−Pr)が一定となるように出力値Pfを調整し、本実施形態では演算された差(Pf−Pr)が分析制御部8の第2基板17から送られる基準電力値と同等となるように制御している。
このように制御部4bがソフト的に出力値Pfの調整を行うことで、断続給電モードであってもスパッタリングによる試料Sのインピーダンス値の変動に対応して適切な給電を行える。なお、制御部4bが試料Sのインピーダンス値の変動に対応した調整を行うのは断続給電モードの場合であり、連続給電モードでは電源部3のマッチングボックス5が調整を行う。
さらに、制御部4bは、断続給電モードでは、図5(b)に示す断続給電中の給電及び給電断の時期を表す同期信号を生成し、この同期信号を第5信号線D5を通じて検出処理部25の印加制御部26へ出力する処理も行う。
また、ジェネレータ4の電力計測部4cは、第2及び第3内部接続線4e、4fにより制御部4b、高周波電力生成部4aと接続され、高周波電力生成部4aで生成されて試料押圧部材9へ向かう高周波電力の進行波の出力値Pfを検出すると共に、試料Sで反射して戻ってくる反射波の電力値(反射値Pr)を検出する。電力計測部4cは、制御部4bが行う上述した試料Sのインピーダンス値の変動に対する調整のため、検出した出力値Pf及び反射値Prを制御部4bへ伝送する。
図6に示す電源部3のマッチングボックス5は、連続給電モードでジェネレータ4により生成された高周波電力の出力形態を調整する可変コンデンサ5a、可変コンデンサ5aの電気容量を調整するモータ5b、モータ5bの駆動等の制御を行うコンデンサ制御部5cを備える。可変コンデンサ5aはモータ5bの駆動に応じて自身の電気容量を変更可能であり、変更によりモジュール及びフェーズを調節する。コンデンサ制御部5cは、第2信号線D2により分析制御部8の第2基板17と接続され、第2基板17から伝送される断続給電モードに設定されていることを伝える通知信号に基づいてモータ5bの駆動を制御する。
具体的には、コンデンサ制御部5cが断続給電モードの通知信号を受け付けた場合、可変コンデンサ5aの電気容量を一定に固定するようにモータ5bを一定の状態に維持する制御を行い、断続給電モードの通知信号を受け付けない場合、即ち、連続給電モードが設定されているとき、試料Sからの反射値Prが最小となるようにモータ5bの駆動を制御して可変コンデンサ5aの電気容量を変更する。よって、連続給電モードでは、試料Sのインピーダンス値の変動にマッチングボックス5で対処している。
また、図1、2に示すガス供給部6は、アルゴンガスのような不活性ガス又は不活性ガスの混合ガス等を充填したボンベ(図示せず)と接続されると共に、ガス供給パイプPでグロー放電管2のランプボディ10に形成したガス供給孔10dと接続されており、内部には不活性ガスの供給制御を行う電磁弁(図示せず)を具備し、第3信号線D3から送られる指示に基づき電磁弁を作動し、グロー放電管2へガス供給を行う。なお、図1、2では示していないが、グロー放電発光分析装置1はガス供給部6からのガス供給前にグロー放電管2の内部の空気を吸引して真空にする真空引き装置を備えている。
図1、2に示すグロー放電管2の集光レンズ15から出射される光Lを測定する分光器7は、光Lを通過させる第1スリット7a、第1スリット7aを通過した光Lを分光する回折格子7b、各測定対象成分に相当する波長に分光された光を通過させる第2スリット7c、及び、第2スリット7cを通過した光の強度を検出する複数の光電子増倍管(フォトマルチプレクサ)20a、20b、20c・・・を備えている。光電子増倍管20a、20b、20c・・・の個数は、回折格子7bの分光レベルに対応しており、本実施形態では48個の光電子増倍管20a、20b、20c・・・が設けられている。
光電子増倍管20a、20b、20c・・・は、印加される電圧値に応じて検出感度が可変となっており、印加する電圧値が高くなると検出感度も上昇し、印加する電圧感度が低くなると検出感度も低下する。なお、光電子増倍管20a、20b、20c・・・は、光を検出した場合、検出感度に応じて増幅した検出信号を検出処理部25へ第10信号線D10を通じて出力する。
次に、検出処理部25を説明する。検出処理部25は本発明の主要な処理を行うものであり、各給電モードにおいて光電子増倍管20a、20b、20c・・・の検出感度を最適に自動調整する処理を行う。なお、検出処理部25は光電子増倍管20a、20b、20c・・・が出力する検出信号を中継して分析制御部8の第1基板16へ送る処理も行っている。
検出処理部25の印加制御部26は、断続給電モードにおいて高電圧印加部27が出力する電圧の値を制御するものであり、第5信号線D5を通じてジェネレータ4から同期信号を取得すると共に、第4信号線D4を通じて分析制御部8で設定された周波数及びデューティー比の値を取得し、この取得した内容に基づき制御を行う。
即ち、印加制御部26はジェネレータ4からの同期信号に基づきタイミングに係る制御を行い、具体的には断続給電中の給電毎のタイミングに合わせて高電圧印加部27が検出感度自動調整用の電圧印加を行うと共に、給電断毎のタイミングに合わせて高電圧印加部27が検出感度の自動調整を停止して非検出用電圧を印加する制御を行う。
また、印加制御部26は分析制御部8からの周波数及びデューティー比の値に基づいて時間的な制御を行い、具体的には、図5(b)に示す給電時間T1の間、検出感度自動調整用の電圧を印加するように高電圧印加部27を制御し、時間T2から給電時間T1を引いた時間の間、検出感度の自動調整を停止して非検出用電圧を印加するように高電圧印加部27を制御する。なお、印加制御部26は第6信号線D6を通じて高電圧印加部27へ制御信号を送ることで上述した制御を行う。また、印加制御部26は、連続給電モードでは特に高電圧印加部27に対する制御処理を行わない。
検出処理部25の高電圧印加部27は、図2に示すように第10給電線V10に含まれる各電圧印加線v1、v2、v3・・・を通じて光電子増倍管20a、20b、20c・・・へ電圧を印可する処理を行っており、第1基板16から第8給電線V8を通じて受電した電力に基づき所定値の直流電圧を生成して印可処理を行い、制御指示に基づき電圧印加を停止することも可能にしている。高電圧印加部27は、0V〜1000Vの範囲で印加電圧値を変更可能であり、断続給電モードに応じた電圧印加は印加制御部26からの制御信号に基づき行っており、両モードに共通である検出感度の自動調整用の電圧印加状態に係る変更は、フィードバック制御部28からのフィードバック信号に基づき行っている。
具体的に高電圧印加部27は、断続給電モードでは印加制御部26の制御により給電時間T1(図5(b)参照)で検出感度の自動調整用の電圧変更を行うことを認識し、その認識した給電時間T1の間、フィードバック制御部28の制御に基づき1V(下限)を越える範囲で電圧値を調整して電圧印加を行う。また、断続給電モードの給電断時間(T2−T1の時間)では、非検出用電圧範囲として0V以上200V以下の電圧を印加するようにしており、本実施形態では、光電子増倍管20a、20b、20c・・・の電圧値変動に係る負荷を考慮して、100Vの非検出用電圧を印加する。
なお、フィードバック制御部28の制御による電圧値の調整として、高電圧値印加部27は、フィードバック制御部28から電圧値を所定の値だけ上昇させる指示を受けると、その指示に従い電圧値を高めて電圧印加を行い、電圧値を所定の値だけ低下させる指示を受けると、その指示に従い電圧値を低くして電圧印加を行う。
また、検出処理部25のフィードバック制御部28は、図1に示す複数の検出信号線d1、d2、d3・・・等で構成される第10信号線D10を通じて各光電子増倍管20a、20b、20c・・・から出力される検出信号を受け付けて、その検出信号に応じてフィードバック信号を生成し、そのフィードバック信号を第9信号線D9を通じて高電圧印加部27へ出力する。
フィードバック制御部28は、フィードバック信号の生成を行うために所定の閾値を記憶し、各光電子増倍管20a、20b、20c・・・から出力される検出信号が閾値より低い場合、所定の値だけ電圧値を上昇させる指示を含むフィードバック信号を生成し、また、検出信号が閾値より高い場合、所定の値だけ電圧値を低下させる指示を含むフィードバック信号を生成する。このようにフィードバック制御部28がフィードバック信号を高電圧印加部27へ出力することで、各光電子増倍管20a、20b、20c・・・へ印加する電圧値をリアルタイムに変更でき、それに伴い検出感度を自動的に調整して試料の元素プロファイルを一括で測定できる。なお、フィードバック制御部28は、受け付けた検出信号を第8信号線D8を通じて第1基板16へ伝送している。
検出処理部25のスイッチング電源部29は、第4給電線V4を通じて交流電源ACから供給される220Vの電圧を所定値の直流電圧に変換する処理を行い、変換した直流電圧を第5給電線V5を通じて第2基板17へ供給すると共に、第7給電線V7を通じて第1基板16へ供給する。なお、第2基板17は供給された直流電圧を第6給電線V6を通じて印加制御部26へ供給し、第1基板16は供給された直流電圧を第8給電線V8を通じて高電圧印加部27へ供給すると共に第9給電線V9を通じてフィードバック制御部28へ供給し、検出処理部25の各部26、27、28を作動できるようにしている。
次に、分析制御部8は、図1、2に示すように第1基板16及び第2基板17を内部バス8aでCPU8b、ハードディスク8c、及び処理に伴うデータ等を一次的に記憶するメモリ8dに夫々接続している。なお、内部バス8aにはモニタ接続線M1を介してモニタ装置8eが接続されており、また、第2基板17には図示していない真空引き装置も接続されている。
第1基板16は、図1に示すように第8信号線D8で各光電子増倍管20a、20b、20c・・・からの検出信号を受け取ると共に、図2に示すように第7給電線V7から受け取る電力(直流電圧)を第8給電線V8及び第9給電線V9を通じて高電圧印加部27及びフィードバック制御部28へ分配供給している。なお、第1基板16は第7信号線D7で高電圧印加部27と信号を送受可能にしている。
また、第2基板17は連続給電モード用の回路部及び断続給電モード用の回路部等を含む回路基板であり、CPU8bの制御により設定されたいずれかのモードが第2基板17へ伝送されると、伝送されたモードに対応する回路部が作動し、作動した回路部による処理でモード切替の指示信号をジェネレータ4及び印加制御部26へ出力する。第2基板17は断続給電モードにおいて、分析制御部8で設定された給電周波数及びデューティー比等のパラメータが断続給電モード用の回路部に伝送されるようになっており、断続給電モード用の回路部は、伝送された内容を1つにした指示信号を生成し、この指示信号を第1信号線D4でジェネレータ4へ指示信号として出力すると共に、第4信号線D4で検出処理部25の印加制御部26へ出力する。
さらに、第2基板17は、断続給電モードを通知するマニュアル・アダプテーションと云う通知信号を第2信号線D2でマッチングボックス5へ出力する処理も行う。なお、パラメータには、高周波電力のピーク電力値、変動するインピーダンス値に対応した調整に用いられる基準電力値(基準値)等がある。また、第2基板17はガス供給部6及び真空引き装置に対する制御に係る指示を各モードに関係なく同様に出力し、第5給電線V5から受け取る電力(直流電圧)を第6給電線V6を通じて印加制御部26へ供給する。
CPU8bは、ハードディスク8cに記憶された制御用のプログラムに基づいて各種処理を行う。例えば、ユーザによる連続給電モード又は断続給電モードのいずれかの設定を受け付けて、設定されたモードに対応する第2基板17の各回路部を作動させる処理を行う。また、CPU8bは、ハードディスク8cに記憶された測定値分析用のプログラムに従い、第8信号線D8から伝送された検出信号に基づき試料Sの成分の濃度等に係る分析を行う。なお、CPU8bはユーザによる基準時間の設定を受け付けて、基準時間と分析時間とを比較しながら測定するタイマ機能のような各種機能も具備している。
ハードディスク8cは記憶部として、上述した各種プログラムに加えてユーザにより設定された基準電力値(基準値)のような各種パラメータを記憶すると共に測定値及び分析値に係る各種データも記憶する。
ハードディスク8cに記憶される制御用のプログラムは、起動すると図7に示すような設定画面30をモニタ装置8eに出力して表示させる処理を規定している。ユーザは表示された設定画面30に基づいてモード選択、周波数(給電周波数)設定、デューティー比設定をコンピュータ本体に接続されたマウス及びキーボードを用いて行うことになる。なお、制御用のプログラムは、図7の設定画面30以外にも、ガス供給部6のガス供給圧、高周波電力のピーク電力値、分析に係る基準時間、基準電力値等の各種パラメータの設定等に係る画面表示も行う。
また、制御用のプログラムは、設定画面30に基づき連続給電モードの設定を受け付けた場合、設定内容で分析時間の給電を行うように第2基板17からジェネレータ4に指示信号を出力させるようにCPU8bの制御内容を規定している。さらに、制御用のプログラムは、断続給電モードの設定を受け付けた場合、設定内容を第2基板17に伝送すると共に、断続給電モードに設定されたことを伝える通知信号を第2基板17からマッチングボックス5へ出力させるようにCPU8bの制御内容を規定している。
なお、ハードディスク8cが記憶する測定値分析用のプログラムは、各光電子増倍管20a、20b、20c・・・からの検出信号に含まれる内容(光の強度等)に基づき試料Sの成分分析をCPU8bに行わせる処理を規定し、また、分析結果を種々のグラフの形態でディスプレイ8e等に出力する内容も規定している。
次に上述した構成のグロー放電発光分析装置1による分析に対する全体的な処理の流れを図8の第1フローチャートに基づいて説明する。
先ず、図7に示す設定画面30等でモード並びに給電周波数、デューティー比及び分析時間等の各種パラメータを設定し(S1)、試料Sを図1〜3に示すようにグロー放電発光分析装置1のグロー放電管2にセットする(S2)。
その後、グロー放電管2の内部の真空引きを真空引き装置で行ってから、ガス供給部6より測定に必要な不活性ガス(アルゴンガス)を供給する(S3)。この状態で、設定されたモードに応じた給電が行われ、試料Sに対する分析が行われる(S4)。
この分析に係る処理は、先ずグロー放電管2に供給したアルゴンガスから生じたアルゴンイオンが試料Sの表面に衝突することでスパッタリングが起こり、試料Sの表面からイオンを含む粒子が飛び出す。次に、この粒子がプラズマ中で励起されてから基底状態に戻る際に元素固有の発光が生じる。さらに、この発光による光Lを分光器7で分光し、分光した各光の強度を各光電子増倍管20a、20b、20c・・・検出し、この検出の結果(検出信号の内容)に基づき分析制御部8が分析を行う。分析制御部8は、深さ方向元素分析(定性分析)では、取得した測定値に基づき試料Sの各成分が表面からどのような深さで分布しているかを分析し、金属材料等に対する定量分析では、試料Sに含まれる元素の濃度を分析する。このように分析した結果を分析制御部8は外部に出力し(S5)、モニタ装置8eで分析結果の表示等を行う。
また、各種ゴム、合成樹脂、及び有機ポリマーのような有機物等の融点が低い材質を含む試料S、ガラス及びセラミックのような外力を受けると壊れやすい材質で形成される試料Sを分析する場合に、モード設定を断続給電モードへ切り替えた場合の分析制御部8での処理手順は、図9(a)に示す第2フローチャートのようになる。
先ず、分析制御部8が、ユーザの設定による断続給電モードへの切替を受け付けると(S10)、第2基板17へ断続給電モードに係る内容を伝送する(S11)。この内容が伝送されることで、第2基板17は断続給電モード用の回路部が作動し(S12)、第2基板17からジェネレータ4及び印加制御部26へ断続給電モードで給電を行うことを指示する指示信号が出力される(S13)。
前記指示信号を受け付けたジェネレータ4は、図5(b)のグラフのように給電及び給電断を交互に繰り返した断続的な給電形態で高周波電力を出力すると共に、断続的な給電形態に係る同期信号を印加制御部26へ出力する。また、第2基板178からの指示信号及びジェネレータ4からの同期信号を受け付けた印加制御部26は、図10に示すように、断続給電中の各給電時には検出感度の自動調整を行うように高電圧印加部27を制御(検出感度自動調整オン)し、検出に適切な電圧(主に100V超の電圧値)を印可すると共に、断続給電中の各給電断時には検出感度自動調整をオフして非検出用電圧(100V)の直流電圧を印可するように高電圧印加部27を制御する。
一方、図9(b)に示す第3フローチャートは、断続給電モードに係る給電周波数及びデューティー比を変更する場合の分析制御部8での処理手順を示している。
先ず、分析制御部8が、図7に示す設定画面30でユーザによる給電周波数及びデューティー比の変更を受け付けると(S15)、第2基板17へ変更された内容を伝送する(S16)。この変更された内容が伝送されることで、第2基板17の断続給電モード用の回路部が作動し(S17)、第2基板17からジェネレータ4及び印加制御部26へ変更に係る指示信号が出力される(S18)。
なお、前記指示信号を受け付けたジェネレータ4は、変更された給電周波数及びデューティー比で高周波電力を断続的に出力し、前記指示信号を受け付けた印加制御部26は変更された内容に基づいて高電圧印加部26の制御を行う。また、第3フローチャートの処理は、給電周波数又はデューティー比の一方のみが変更された場合も同様な手順になる。
図11は、上述したような各種処理を行うグロー放電発光分析装置1を用いて、所定の給電周波数及びデューティー比を設定し、断続給電モードで図16(a)に示す試料Sの分析を行った結果を示すグラフである。本発明では、断続給電中の各給電断時には検出感度の自動調整はオフして非検出用電圧を印加するので、検出感度は低いままで維持されバックグランドのノイズが殆ど検出されず、給電断時に何らかの元素が存在するような値を示さない。また、各給電時には、検出感度の自動調整が行われるので、試料Sに含まれる微量元素を確実に検出できると共に、試料Sの主成分が飽和して分析できなくなる事態も生じず、試料Sの元素プロファイルを一括でスムーズに得ることができる。
なお、本発明に係るグロー放電発光分析装置1は、上述した形態に限定されるものではなく、種々の変形例の適用が可能である。例えば、断続給電モードにおける断続給電中の各給電断時に印加する非検出用電圧としては、100V以外にも0V以上200V以下の範囲に含まれる所定の電圧値を設定してもよい。なお、0Vに設定した場合は、給電断時には各光電子増倍管20a、20b、20c・・・に電圧が印加されなくなるので、電圧印加のオンオフに耐性を有する光電子増倍管を用いることが重要となる。
また、分析制御部8に取り付けられた第2基板17が第4信号線D4を通じて給電周波数及びデューティー比の両方を印加制御部26へ通知する以外に、給電周波数又はデューティー比のいずれか一方を印加制御部26へ通知して、処理対象の要素数を減少させて第2基板17及び印加制御部26の処理負担を低減させてもよい。なお、デューティーに係る値としては、デューティー比以外にも、デューティーサイクルの時間(図5(b)のT2−T1の時間)を用いてもよい。さらに、印加制御部26が受け付ける同期信号は、分析制御部8が所定のクロックに基づき同期信号を生成し、この同期信号をジェネレータ4及び印加制御部26へ出力するような構成にすることも可能であり、この場合はジェネレータ4の処理負担を低減できる。
さらにまた、検出処理部25は、高電圧印加部27及びスイッチング電源部29を一体化すると共に、印加制御部26及びフィードバック制御部28を交流電圧で作動する基板的な形態にして、図2に示す第5給電線V5〜第9給電線V9を交流電圧ラインにしてもよい。検出処理部25の給電ラインを上述した構成にすることで、給電ラインの効率化を図れる。
さらに、本発明に係る断続給電モードにおける給電及び給電断時で、各光電子増倍管20a、20b、20c・・・へ印加する電圧値を変更することは、上述した検出感度の自動調整機能を有するグロー放電発光分析装置1以外に自動調整機能を有しないグロー放電発光分析装置にも適用可能である。この自動調整機能を有しないグロー放電発光分析装置は、図1、2に示す検出処理部25でフィードバック制御部28を省略してフィードバック系のラインを削除すると共に各光電子増倍管20a、20b、20c・・・からの検出信号を第1基板16へ直接的に入力し、高電圧印加部27は印加制御部26の制御に従い断続給電中の各給電時にはユーザにより手動設定された設定電圧値を印加し、断続給電中の各給電断時には設定電圧値に比べて低い電圧値(例えば0V〜200V範囲に含まれる値)で電圧印加を行うようにする。
上述した構成の自動調整機能を有しないグロー放電発光分析装置は、印加制御部26の制御に従い高電圧印加部27が各光電子増倍管20a、20b、20c・・・に対する印加電圧値を変更するので、断続給電中に給電断時にバックグランドの光(ノイズ)が過度に検出されるような事態を防止して良好な試料分析の結果を得ることができる。
また、図1、2等のグロー放電発光分析装置1及び検出感度の自動調整機能を有しないグロー放電発光分析装置における断続給電モードでは、図5(b)の給電形態以外に図12〜14に示す給電形態の適用も可能である。
図12の給電形態は、分析開始から終了に至る全分析時間Zを、分析開始側の時間帯をとなる第1分析時間z1と分析終了側の時間帯となる第2分析時間z2とに区分けし、第1分析時間z1と第2分析時間z2とでデューティー比を相違させたものである。この場合、第1分析時間z1では図5(b)と同様のデューティー比(T1/T2)であるが、第2分析時間z2では1回の給電時間をT1′(T1′<T1)にしてデューティー比(T1′/T2)を第1分析時間z1より小さくしている。
その結果、第2分析時間z2では、第1分析時間z1に比べて給電による負荷及びスパッタリングの威力が低減されており、複数の材質を積層させると共に深層となる層の材質が表層に比べて破壊されやすい試料に対し好適な給電形態を確保できる。
図13の給電形態は、全分析時間Z中の第2分析時間z2に第1分析時間z1より大きい給電周波数を設定したものであり、第2分析時間z2の1回の給電及び給電停止を合わせた時間T2′は第1分析時間z1における時間T2より短くなっている。このように給電周波数を時間帯毎に相違することで、各時間帯毎に給電による負荷及びスパッタリングの威力の程度も相違し、分析対象の試料に応じて詳細な設定が可能になると共に、材質毎に元素が検出しやすくなる給電周波数も相違するため、複数層の材質を有する試料Sに対しては給電周波数の調整により各層の材質毎に一段と効率的な分析も可能になる。
図14の給電形態は、全分析時間Z中の第2分析時間z2に第1分析時間z1の基準電力値P2よりも大きい基準電力値P3を設定したものである。このように基準電力値を時間帯毎に相違することで、時間帯毎の給電による負荷及びスパッタリングの威力の程度も異なり、分析対象の試料に応じた給電条件を確保できるようになる。なお、この電力値の時間帯毎に相違した設定は、複数の材質を積層させた試料に好適である。
図12〜14に示すような給電形態を実現するには、分析制御部8で分析時間を区分けする時間帯の個数、各時間帯が占める時間及び時間帯毎のデューティー比等の設定を図7に示すような設定画面30で受け付け可能にして、第2基板17からこれらの設定内容を1つにした指示信号をジェネレータ4及び印加制御部26へ伝送する構成が必要となる。
また、バックグランドの不安定要素を確実に排除するため、グロー放電管2から出射されて各光電子増倍管20a、20b、20c・・・へ向かう光Lの光路中に、光路を遮光する遮光部材を開閉移動可能に配置してもよい。
図15(a)は、板状の遮光部材40を分光器7内部のグロー放電管2に対向する箇所に配置した形態を示している。遮光部材40は一方の端部40aを回転中心として回動可能に取り付けてあり、この端部40aにモータ42のモータ軸41を連結し、モータ42の駆動により図中の矢印方向に遮光部材40を回動する。また、モータ42は図示しないモータドライバにより制御されており、このモータドライバは印加制御部26により断続給電中の各給電時には遮光部材40が光路Lを開放する一方、各給電断時には遮光部材40が光路Lを遮光するようにモータ42の駆動を制御する。このような制御処理により、各給電断時には、バックグランドのノイズが各光電子増倍管20a、20b、20c・・・に到達しなくなり、検出信号に含まれるノイズ成分を大幅に削減させて良好な分析結果を得る。
なお、遮光部材40の開閉形態は回動以外にも直動的な移動を適用することが可能であり、また、図15(b)に示すように第1スリット7aに遮蔽部材45を設けて、端部45aを回転中心にしてモータ47のモータ軸46で駆動回転させてもよい。さらに、図15(c)に示すように各光電子増倍管20a、20b、20c・・・毎に直動開閉可能な遮光部材50を設け、遮光部材50のラック部50aにモータ52のモータ軸に取り付けたピニオンギア52を歯合させ、モータ52の回転により遮光部材50を開閉する構成も適用可能である。
なお、このような図15(a)〜(c)に示す構成は、図1、2等のグロー放電発光分析装置1及び検出感度の自動調整機能を有しないグロー放電発光分析装置の両方に適用可能であり、特に、検出感度の自動調整機能を有しないグロー放電発光分析装置に適用した場合は、バックグランドのノイズの到来が遮光されることから、断続給電中の給電断時での電圧調整処理を省略しても、一定精度の分析結果を得ることが可能となり好適である。
本発明の実施形態に係るグロー放電発光分析装置の全体的な構成と、信号ラインの接続形態を主に示す概略図である。 本発明の実施形態に係るグロー放電発光分析装置の全体的な構成と、給電ラインの接続形態を主に示す概略図である。 グロー放電管の概略断面図である。 ジェネレータの内部構成を示すブロック図である。 (a)はジェネレータにより生成される高周波電圧を示すグラフであり、(b)は断続給電モードでのジェネレータからの給電形態を示すグラフである。 マッチングボックスの内部構成を示すブロック図である。 モード選択及び周波数等の設定に係る設定画面の概略図である。 グロー放電発光分析装置の全体的な処理手順を示す第1フローチャートである。 (a)は断続給電モードへの切替に係る処理手順を示す第2フローチャートであり、(b)はパラメータの変更に係る処理手順を示す第3フローチャートである。 本発明のグロー放電発光分析方法に係る断続給電中の検出感度の自動調整機能の作動状況を示すタイムチャートである。 本発明のグロー放電発光分析装置を用いて試料を分析した結果を示すグラフである。 時間帯毎にデューティー比を相違させた給電形態を示すグラフである。 時間帯毎に給電周波数を相違させた給電形態を示すグラフである。 時間帯毎に基準電力値を相違させた給電形態を示すグラフである。 (a)はグロー放電管に対向して遮光部材を設けた場合の概略図、(b)は第1スリットに遮光部材を設けた場合の概略図、(c)は各光電子増倍管毎に遮光部材を設けた場合の概略図である。 (a)は、分析対象となる試料の一例の構成を示す概略図であり、(b)は断続給電モードで検出感度の自動調整機能を作動させた場合の分析結果を示すグラフである。
符号の説明
1 グロー放電発光分析装置
2 グロー放電管
3 電源部
4 ジェネレータ
5 マッチングボックス
7 分光器
8 分析制御部
16 第1基板
17 第2基板
20a、20b、20c・・・ 光電子増倍管
25 検出処理部
26 印加制御部
27 高電圧印加部
28 フィードバック制御部
29 スイッチング電源部
40、45、50 遮光部材
D1〜D10 第1信号線〜第10信号線
V1〜V10 第1給電線〜第10給電線
S 試料

Claims (7)

  1. 被分析材への給電に伴うグロー放電による発光を検出する光検出器を備え、該光検出器は印加される電圧値の増減に応じて検出感度が増減するようにしてあり、前記光検出器の検出結果に基づいて被分析材を分析するグロー放電発光分析装置において、
    被分析材への給電を断続的に行う断続給電手段と、
    該断続給電手段の断続的な給電断時に前記光検出器へ印加する電圧値を、断続的な給電時に印加する電圧値に比べて低くする制御を行う電圧制御手段と
    を備えることを特徴とするグロー放電発光分析装置。
  2. 被分析材への給電に伴うグロー放電による発光を検出する光検出器と、該光検出器へ印加する電圧値を増減して検出感度の自動調整を行う感度調整手段とを備え、前記光検出器の検出結果に基づいて被分析材を分析するグロー放電発光分析装置において、
    被分析材への給電を断続的に行う断続給電手段と、
    該断続給電手段の断続的な給電断時に前記感度調整手段が行う自動調整を停止する制御を行う電圧制御手段と
    を備えることを特徴とするグロー放電発光分析装置。
  3. 前記電圧制御手段は、断続的な給電断時に非検出用電圧を前記光検出器へ印加する制御を行う請求項2に記載のグロー放電発光分析装置。
  4. 前記断続給電手段が行う断続的な給電に係る同期信号を前記電圧制御手段へ出力する同期信号出力手段を備え、
    前記電圧制御手段は、前記同期信号出力手段から出力された同期信号に合わせて制御を行う請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のグロー放電発光分析装置。
  5. 前記断続給電手段が行う断続的な給電に係る周波数及び/又はデューティー値を前記電圧制御手段へ通知する通知手段を備え、
    前記電圧制御手段は、前記通知手段から通知された周波数及び/又はデューティー値に基づいて制御を行う請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のグロー放電発光分析装置。
  6. 移動することが可能であり、前記光検出器へ向かう光路を移動位置に応じて遮光する遮光部材と、
    前記断続給電手段の断続的な給電断時に遮光する位置へ前記遮光部材を移動させ、断続的な給電時に遮光しない位置へ前記遮光部材を移動させる移動手段と
    を備える請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載のグロー放電発光分析装置。
  7. 被分析材への給電に伴うグロー放電による発光を検出する光検出器の検出感度を、感度調整手段が前記光検出器へ印加する電圧値を増減して自動調整し、前記光検出器が検出する結果に基づいて被分析材を分析するグロー放電発光分析方法において、
    被分析材へ断続的に給電し、
    断続的な給電断時に前記感度調整手段が行う自動調整を停止することを特徴とするグロー放電発光分析方法。
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