JP2006300132A - トグルピン - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定の間隙を有して対向する複数の孔にトグルピンを貫通させる場合であっても、前記複数の孔に容易に貫通させることが可能であると共に、貫通した孔から自然に抜けてしまうことを防止可能なトグルピンを提供する。
【解決手段】 X方向に長い本体部12と、この本体部12に枢着され、X方向に実質的に直交する方向を回動軸として本体部12に対して回動可能な止め金20とを有する。本体部12を、X方向に実質的に平行な本体部12の中心線30を回転軸として回転させた場合における少なくとも一の位置において、本体部12に対する止め金20の回動を阻止するテーパ面18が、本体部12に形成されている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、架台、支柱、配管等の被取付物に形成された孔と、前記被取付物に取り付けられる取付物に形成された孔とを合わせて、取付物と被取付物とを固定するトグルピンに関し、より具体的には、所定の間隙を有して対向する複数の孔を貫通させて用いられるトグルピンに関する。
この種のトグルピンの従来例の斜視図を図7に示す。
このトグルピン110は、所定の方向(以下、「X方向」と称する。)を長手方向とする(即ち、X方向に長い)円柱状の本体部112と、この本体部112に枢着される止め金120とを含んでいる。
本体部112の先端には割り溝114が形成されており、止め金120は、この割り溝114に配置されて、ピン26によって本体部112に枢着されている。
このピン26は、X方向に実質的に直交する方向を長手方向としている。即ち、止め金120は、X方向に実質的に直交するピン26を回動軸として本体部112に対して回動自在に構成されている。
ところが、この種のトグルピン110は、本体部112に対して止め金120が自在に回動するので、架台や支柱等の取付物に形成された孔に止め金120を合わせて取り付けることが困難であった。
このような課題を解決するために、一端につばを設けた本体部(軸部)の先端に、割り溝を通じて重心の偏倚により回動可能に回動片を枢着し、該軸部にワッシャーと、該ワッシャーとつばとの間にばねを嵌装し、回動片をばねおよびワッシャーにより軸部と一直線、或いは軸部と直角の姿勢を保持してなるトグルピンが開示されている(例えば、特許文献1の段落〔0011〕〜〔0016〕および図1〜図3を参照。)。
実開平6−31957号公報(段落〔0011〕〜〔0016〕、図1〜図3)
しかしながら、特許文献1に記載のトグルピンであっても、所定の間隙を有して対向する複数の孔にトグルピンを貫通させる場合には、前記複数の孔を全て貫通させることは困難であるといった課題がある。更に、複数の孔を貫通したトグルピンを、これらの孔から引き抜くことも困難であるといった課題もある。
これらの課題について、図8を参照しつつ説明する。なお、図8に図示される配管50は、配管50の長手方向の断面が図示されている。
トグルピン110を、間隙70を有して配管50に形成された二つの孔52,54に貫通させるとき、図8(a)に図示されるように、先ずは第1の孔52にトグルピン110を貫通させる。その後、図8(b)に図示されるように、第2の孔54にトグルピン110を貫通させる。その後、重力の作用により、止め金120が本体部112に対して回動する(二点鎖線参照)。
所定の間隙70を有して対向する複数の孔52,54にトグルピン110を貫通させるとき、第1の孔52に貫通させた後であってかつ第2の孔54に貫通させる前に、止め金120が本体部112に対して回動してしまうことが多々ある。
このとき、本体部112と止め金120とを再び直線状に戻して、第2の孔54にトグルピン110を貫通させることは困難となる。また、本体部112に対して止め金120が回動しないようにしつつ、第1の孔52および第2の孔54にトグルピン110を貫通させることも困難である。
また、二つの孔52,54に貫通されたトグルピン110を、これらの孔52,54から引き抜くとき、本体部112と止め金120とがL字状または逆L字状となっているため、容易に引き抜くことができない。
なお、本体部112に対して止め金120が回動するように構成されているのは、複数の孔52,54を貫通したトグルピン110が、これらの孔52,54から人間の意思によらず自然に抜けてしまうことを防止するためである。
そこで、この発明は、所定の間隙を有して対向する複数の孔にトグルピンを貫通させる場合において、前記複数の孔に容易に貫通させることが可能であると共に、貫通した孔から自然に抜けてしまうことを防止することが可能なトグルピンを提供することを主たる目的としている。
この発明において、以下の特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。前記課題を解決するためのこの発明に係るトグルピンは、所定の方向に長い本体部と、前記本体部に枢着され、前記所定の方向に実質的に直交する方向を回動軸として前記本体部に対して回動可能な回動部材とを含み、前記本体部を、当該本体部の周方向に回転させた場合における少なくとも一の位置において、前記本体部に対する前記回動部材の回動を阻止する係止部が、前記本体部に形成または設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、このトグルピンは、本体部を、当該本体部の周方向に回転させたとき、回動部材が本体部に対して回動する回転方向位置と本体部に対する回動部材の回動が阻止される回転方向位置とを有する。
この発明に係るトグルピンが、40mmより大きい間隙を有して対向する第1の孔および第2の孔を少なくとも貫通させるものであって、かつ前記回動軸の中心から当該回動軸に対して前記本体部と反対側における前記回動部材の先端部までの最短長さが前記第1の孔と前記第2の孔との間の最短長さよりも大きいものであっても良い。
上記構成によれば、40mmより大きい間隔を有して対向する第1の孔および第2の孔にトグルピンを貫通させる場合であっても、回動軸の中心から当該回動部材の先端部までの最短長さが第1の孔と第2の孔との間の最短長さよりも大きいので、回動部材を、第1の孔および第2の孔を同時に貫通させることができる。
請求項1に記載の発明によれば、所定の間隙を有して対向する複数の孔にトグルピンを貫通させる場合において、全ての孔に容易に貫通させることが可能であると共に、貫通した孔から自然に抜けてしまうことを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の孔に回動部材を貫通させるとき、本体部と回動部材とを直線状にしなければならないといったことを考慮する必要がない。また、回動部材を、第1の孔に貫通させかつ第2の孔に貫通させる前に、本体部の周方向にトグルピンを回転させるといった手間が発生することもないといった更なる効果を奏する。
図1は、この発明に係るトグルピンの第1実施形態を示す斜視図である。このトグルピン10は、本体部12と、この本体部12に枢着される止め金20とを含んでおり、従来例と同様に、X方向を長手方向としている。
なお、本体部12と止め金20とを連結するピン26については、図7および図8に示した従来例と同一の部材なので、同一符号を付している。
X方向と反対方向側の本体部12の端部には、本体部12の周方向(図1中のA方向)に本体部12(即ちトグルピン10)を容易に回転させることができるように、突起部28が設けられている。
次に、本体部12と止め金20との連結態様について、図2を参照しつつ説明する。図2は、図1に図示されるトグルピン10の本体部12と止め金20との連結態様を示す概略図であって、(a)が平面図、(b)が側面図である。
図2(a)において、本体部12のX方向側の端部(即ち、止め金20が枢着された側の端部)13には、平面視でU字状の割り溝14が形成されている。
図2(b)において、割り溝14(図2(a)参照)のU字状の底部(即ち、X方向と反対方向側の割り溝14の端面)15には、X方向に傾斜するテーパ面18が形成されている(以下、このテーパ面18を、「本体部12側のテーパ面18」と称する。)。
図2(a)および(b)において、止め金20は、板状部材であって、X方向と反対方向側の端部21には、本体部12側のテーパ面18に沿ったテーパ面24が形成されている(以下、このテーパ面24を、「止め金20側のテーパ面24」と称する。)。即ち、止め金20側のテーパ面24も、X方向に傾斜した面であるといえる。
なお、止め金20側のテーパ面24は、必ずしも本体部12側のテーパ面18に完全に沿っている必要はなく、図2(b)に図示されるように、本体部12と止め金20とを直線状に保持できる程度に沿っていれば良い。
本体部12および止め金20には、それぞれ、孔16,22(図2(a)参照)が形成されている。止め金20は、この端部21に形成されたテーパ面24と本体部12側のテーパ面18とが対向するように、各孔16,22をピン26が貫通することによって、本体部12に対して回動自在に枢着されている。即ち、止め金20は、ピン26を回動軸(回動の中心)として回動する回動部材として機能する。
このトグルピン10を、所定の間隙を有して対向する複数の孔に貫通させる場合における作用について、図3を参照しつつ説明する。図3は、第1の配管50とこれに内挿された第2の配管60とをこのトグルピン10によって固定する態様を示す図であって、(a)〜(c)にかけて時系列で図示している。これらの配管50,60は、例えば、高所で工事を行う場合に組み立てられる足場用の配管である。
トグルピン10が、第1の配管50および第2の配管60それぞれの第1の孔52,62(以下、「第1の孔群52,62」と称する。)のみを貫通したとき、止め金20は間隙70に配置される。このとき、本体部12側のテーパ面18が下方から上方にかけてX方向に向けて傾斜していれば(図3(a)の態様)、本体部12と止め金20とが直線状に保持される。即ち、本体部12側のテーパ面18が、本体部12に対する止め金20の回動を阻止する係止部として機能する。
本体部12と止め金20とを直線状に保持しつつ、止め金20を、第1の配管50及び第2の配管60それぞれの第2の孔54,64(以下、「第2の孔群54,64」と称する。)に貫通させ(図3(b)の態様)、その後、本体部12(即ち、トグルピン10)を、本体部12の周方向(図3(b)中のA方向)に約180度回転させると、重力の作用により、止め金20が本体部12に対してピン26を回動軸として回動する。これにより、本体部12と止め金20とがT字状となる(図3(c)参照)。
なお、止め金20を、第2の孔群54,64に貫通させたとき、第1の配管50と第2の配管60とが固定された状態となるが、本体部12と止め金20とをT字状とすることで、第1の孔群52,62および第2の孔群54,64からのトグルピン10の抜け防止を図ることができる。
一方、トグルピン10が、第1の孔群52,62のみを貫通した態様(図3(a)の態様)において、本体部12に対して止め金20が回動して本体部12と止め金20とがT字状になったとしても、トグルピン10を、本体部12の周方向に約180度回転させるのみで、容易に本体部12と止め金20とを直線状にすることができる。
なお、本体部12に設けられた突起部28はストッパーとしての機能を有している。即ち、突起部28が第1の孔群52,62を貫通することができないので、必要以上にトグルピン10を貫通させてしまうといったことを防止できる。
このように、第2の孔群54,64に止め金20を貫通させたときに本体部12と止め金20とをT字状とし、更に本体部12に突起部28が形成されていることから、第1の配管50と第2の配管60との固定が、人間の意志によらず解除されることを防止できる。
この実施形態において、本体部12と止め金20とが直線状の状態から、本体部12に対して止め金20が回動したとき、本体部12と止め金20とがT字状となっているが、L字状となるように構成されていても良い。
また、本体部12と止め金20とがT字状の態様から直線状の態様となるよう、または直線状の態様からT字状の態様となるよう、トグルピン10を本体部12の周方向に回転させるとき、必ずしも、トグルピン10を約180度回転させる必要はない。即ち、トグルピン10を、本体部12の周方向に約90度回転させたときから前記態様が変化すると考えられる。
次に、この発明に係るトグルピンの第2実施形態について、図4を参照しつつ説明する。なお、図1〜図3に示したこの発明に係るトグルピンの第1実施形態と同一または相当する部分には同じ符号を付し、以下においては、前記第1実施形態との相違点を主体に説明する。
このトグルピン10aは、本体部12aに対する止め金20aの回動を阻止する態様が第1実施形態と異なる。
このトグルピン10aの本体部12aに形成された割り溝14a(図4(a)参照)には、本体部12側のテーパ面18(図1〜図3参照)に代えて受け座18aが形成されている。
受け座18aは、本体部12aの周縁部であってかつ割り溝14a(図4(a)参照)のU字状の底部15aからX方向に向けて突出して形成されており、本体部12aに対する止め金20aの回動を阻止している。
止め金20aは、これに形成された孔22a(図4(a)参照)および本体部12aに形成された孔16aを貫通するピン26(図4(b)参照)によって、本体部12aに対して回動自在に枢着されている。
なお、止め金20aのX方向と反対方向の端部(即ち、本体部12a側の端部)21aには、X方向に実質的に直交する面が形成されている。
止め金20aの端部21aが受け座18aに支持されたとき(即ち、受け座18aと止め金20aの端部21aとが当接したとき)、本体部12aと止め金20aとが直線状に保持された態様となる。
なお、受け座18aのX方向の長さは、本体部12aに対して止め金20aが回動してから受け座18aと止め金20aの端部21aとが当接するまで、この止め金20aと干渉しない程度の長さとなっている。即ち、本体部12aと止め金20aとがT字状となっている態様(止め金20aが図4(b)の二点鎖線の態様)において、ピン26の中心からX方向と反対方向の止め金20aの端部までの距離L1と受け座18aのX方向の長さL2との和が、ピン26の中心から割り溝14aのU字状の底部15aまでの距離Lよりも小さければ良い。これにより、本体部12aと止め金20aとが、直線状およびT字状のいずれの態様もとることができる。
このトグルピン10aについての作用について、図4(b)を参照しつつ説明する。
受け座18aが、中心線30に対して重力が作用する方向(図4(b)中のY方向)の側に位置しているとき(図4(b)の態様)、重力の作用により、止め金20aが本体部12aに対してピン26を回動軸として回動する。一方、受け座18aが、重力が作用する方向と反対側に位置していれば、本体部12aに対する止め金20aの回動が受け座18aによって阻止される。即ち、受け座18aが、本体部12aに対する止め金20aの回動を阻止する係止部として機能する。
従って、第2実施形態に係るトグルピン10aを、所定の間隙を有して対向する二つの孔に貫通させる場合における作用は、第1実施形態に係るトグルピン10と同様となる。
次に、この発明に係るトグルピンの第3実施形態について、図5を参照しつつ説明する。なお、以下においては、前記各実施形態との相違点を主体に説明する。
このトグルピン10bは、割り溝14,14a(図2〜図4参照)に代えて切欠部14b(図5(a)参照)が本体部12bに形成されている。即ち、切欠部14bは、平面視がL字状または逆L字状である点において、平面視がU字状の割り溝14,14aと異なる。
このトグルピン10bの本体部12bに形成された切欠部14b(図5(a)参照)には、受け座18bが形成されている。
受け座18bは、本体部12bの周縁部であってかつ切欠部14b(図4(a)参照)のX方向と反対側の端部15bからX方向に向けて突出して形成されており、本体部12bに対する止め金20bの回動を阻止している。
止め金20bは、これに形成された孔22bおよび本体部12bに形成された孔16b(図5(a)参照)を貫通するピン26(図5(b)参照)によって、本体部12bに対して回動自在に枢着されている。
止め金20bの端部21bが受け座18bに支持されたとき(即ち、受け座18bと止め金20bの先端とが当接したとき)、本体部12bと止め金20bとが直線状に保持された態様となる。
なお、第2実施形態と同様に、受け座18bのX方向の長さは、本体部12bに対して止め金20bが回動してから受け座18bと止め金20bの端部21bとが当接するまで、この止め金20bと干渉しない程度の長さとなっている。これにより、本体部12bと止め金20bとが、直線状およびT字状のいずれの態様もとることができる。
なお、このトグルピン10aについての作用は、第2実施形態に係るトグルピン10aと同様である。これにより、受け座18bが、本体部12bに対する止め金20bの回動を阻止する係止部として機能する。
従って、第3実施形態に係るトグルピン10bを、所定の間隙を有して対向する二つの孔に貫通させる場合における作用は、第1実施形態および第2実施形態に係るトグルピン10,10aと同様となる。
なお、このトグルピン10bは、本体部12bに形成された受け座18bに代えて、第1実施形態と同様に、X方向に傾斜するテーパ面が切欠部14bの端部15bに形成されていても良い。
以上のように、上記各本実施形態のトグルピン10,10a,10bは、本体部12,12a,12bと、本体部12,12a,12bに枢着され、X方向に実質的に直交する方向に長いピン26を回動軸として本体部12,12a,12bに対して回動可能な止め金20,20a,20bとを有している。本体部12,12a,12bには、係止部として機能する本体部12側のテーパ面18,受け座18a,18bが、それぞれ、形成されている。ここで、トグルピン10であれば、本体部12側のテーパ面18が下方から上方にかけてX方向に向けて傾斜しているとき、トグルピン10a,10bであれば、重力が作用する方向と反対側に受け座18a,18bが位置しているとき、本体部12,12a,12bに対する止め金20,20a,20bの回動が阻止される。従って、トグルピン10,10a,10bを、第1の孔群52,62に貫通させかつ第2の孔群54,64に貫通させる前に、止め金20,20a,20bが本体部12,12a,12bに対して回動した場合であっても、トグルピン10,10a,10bを、本体部12,12a,12bの周方向に回転させることによって、本体部12,12a,12bと止め金20,20a,20bとを容易に略直線状に戻すことができる。また、本体部12,12a,12bと止め金20,20a,20bとが略L字状となっている態様であっても、同様にして、トグルピン10,10a,10bを、第1の孔群52,62および第2の孔群54,64から容易に引き抜くことができる。
なお、上記各実施形態において、トグルピン10であれば本体部12側のテーパ面18が、トグルピン10a,10bであれば受け座18a,18bが、それぞれ、係止部として機能しているが、係止部の態様はこれらに限られるものではない。即ち、トグルピン10,10a,10bを、本体部12,12a,12bの周方向に回転させた場合における少なくとも回転方向の一の位置において、本体部12,12a,12bに対する止め金20,20a,20bの回動を抑制する係止部が、本体部12,12a,12b側に形成または設けられていれば良い。換言すれば、中心線30,30a,30bを回転軸とした本体部12,12a,12bの回転方向に、本体部12,12a,12bに対して止め金20,20a,20bが回動する回転方向位置と、本体部12,12a,12bに対する止め金20,20a,20bの回動が抑制される回転方向位置とを有していれば良い。なお、「回転方向位置」とは、中心線30,30a,30bを回転軸とした本体部12,12a,12bの回転方向に所定の角度範囲がある場合をも含む。
更に、この発明に係るトグルピンは、従来例の止め金20および上記各実施形態の止め金20,20a,20bをより長くした方が好ましい。これについて、第4実施形態として図6(a)〜(c)を参照しつつ説明する。なお、以下においては、前記各実施形態との相違点を主体に説明する。
このトグルピン10cは、40mmより大きい間隙を有して対向する複数の孔に貫通させる場合において、この間隙の長さ、即ち、トグルピン10cを貫通させるべき複数の孔の間の距離が予め決まっている取付物と被取付物との固定用として用いられる場合にとくに効果的なものである。JIS規格で定められる最大長さが40mmだからである。
なお、「40mmより大きい間隙」とは、第1の孔群52,62の内側の面と第2の孔群54,64の内側の面との間の最短距離Dが40mmより大きいことを意味する。
このトグルピン10cは、第1実施形態で説明したトグルピン10の止め金20に代えて、止め金20cが本体部12に対して回動可能に枢着されている。
止め金20cは、X方向を長手方向とする(即ち、X方向に長い)板状部材である。より具体的には、ピン26の中心(本体部12に対する止め金20cの回動中心)から止め金20cのX方向側の先端までの最短長さHが、間隙70の大きさ、即ち、第1の孔群52,62の内側の面と第2の孔群54,64の内側の面との間の最短距離D(D>40mm)よりも大きい。
また、止め金20cのX方向の長さについて、更に好ましくは、50mm以下であるが、とくにこの長さに限定されるものではない。
止め金20cのX方向の長さを40mmより大きくすることによって、図6(a)に図示されるように、止め金20cを、第1の孔群52,62および第2の孔群54,64を同時に貫通させることが可能となる。即ち、第2の孔群54,64に止め金20cを貫通させたとき、依然として、本体部12に対する止め金20cの回動の中心(ピン26の中心)が第1の孔群52,62を貫通していない態様(図6(a)の態様)が生じ得ることとなる。
従って、止め金20cを、第1の孔群52,62に貫通させた後であってかつ第2の孔群54,64を貫通させる前に、本体部12に対して止め金20cが回動することがない。これにより、第1の孔群52,62に止め金20cを貫通させるとき、本体部12と止め金20cとを直線状にしなければならないといったことを考慮する必要がない。更に、止め金20cを、第1の孔群52,62に貫通させかつ第2の孔群54,64に貫通させる前に、本体部12の周方向にトグルピン10cを回転させるといった手間が発生することもない。
このように、第1の孔群52,62及び第2の孔群54,64に貫通させたトグルピン10cを、本体部12の周方向(図6中のA方向)に回転させると、本体部12と止め金20cとが、直線状の態様(図6(b)の態様)からL字状の態様(図6(c)の態様)に変わる。
なお、止め金20cのX方向と反対方向の端部21cには、第1実施形態と同様に、本体部12側のテーパ面18に沿ったテーパ面24c(以下、「止め金20側のテーパ面24c」と称する。)が形成されている。
これにより、第1実施形態〜第3実施形態と同様に、間隙70を有して対向する第1の孔群52,62および第2の孔群54,64に貫通されたトグルピン10cを、これらの孔52,54,62,64から容易に引き抜くことができる。
ただし、第4実施形態において、本体部12を第1実施形態と同様の構成とし、かつ止め金20cの一方の端部にテーパ面24cを形成しているが、これに限られない。例えば、本体部12を第2実施形態の本体部12aまたは第3実施形態の本体部12bと同様の構成にしても良い。なお、このとき、止め金20cは、一方の端部が本体部12a,12bに形成された受け座18a,18bに当接するように構成される。
なお、本発明は、上記の好ましい各実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が可能である。例えば、上述の実施形態において、本体部12には、テーパ面18または受け座18a,18bが形成されているが、これらに限られない。即ち、本体部12,12a,12bに対して止め金20,20a,20b,20cの回動を阻止することが可能な係止部が本体部12に形成または設けられていれば良い。
また、上述の実施形態において、本体部12,12a,12bは、円柱状のものに限られず、角柱状のものであっても良い。さらには、強度的な観点を担保できれば、筒状のものであっても良い。
また、上述の実施形態において、回動部材として機能する止め金20,20a,20b,20cは、板状部材に限られず、円柱状または角柱状の部材であっても良い。ただし、貫通させるべき孔に貫通できる程度の大きさでなければならない。更に、強度的な観点を担保できれば、筒状のものであっても良い。
また、上述の実施形態において、トグルピン10,10a,10b,10cを、第1の配管50および第2の配管60に形成された4個の孔52,54,62,64を貫通させる場合について説明しているが、孔の数および間隙の数はこれに限られるものではない。更に、第1の孔群における孔の数と第2の孔群における孔の数とが異なっていても良い。
また、上述の実施形態において、第1の配管50とこれに内挿された第2の配管60とをトグルピン10,10a,10b,10cを用いて固定する場合について説明したが、これに限られるものではない。即ち、所定の間隙を有して対向する複数の孔にトグルピン10,10a,10b,10cを貫通させることによって取付物と被取付物とを固定するものであれば、本発明の目的を達成することができる。
また、上述の実施形態における第1の孔群52,62は、孔52と孔64とを合わせて一つの孔と考えることもできる。第2の孔群54,64についても同様である。このように考えても、トグルピン10,10a,10b,10cが、複数の孔を貫通することに変わりはない。
また、上述の実施形態において、割り溝14,14aはU字状に形成されているが、これに限られるものではなく、例えばコ字状であっても良い。
なお、この明細書において、「U字状」、「コ字状」、「T字状」および「L字状」は、それぞれ、厳密な意味でのU字、コ字、T字およびL字のみでなく、略U字、略コ字、略T字および略L字の意味を含む。また、「本体部と止め金とが直線状に保持される」とは、厳密な意味での直線のみでなく、第1の孔群52,64および第2の孔群54,64にトグルピン10,10a,10b,10cを貫通させることができる程度に略直線であれば良いことを意味する。
また、この明細書において、「トグルピンを、本体部の周方向に回転させる」は、「トグルピンを、X方向に実質的に直交する本体部の断面の中心を通過しかつX方向と実質的に平行な線を回転軸として回転させる」ことを意味する。また、「周方向に回転させる」は「周方向に沿って回転させる」と称することもできる。また、「X方向に実質的に直交する本体部の断面の中心を通過しかつX方向と実質的に平行な線」を、「本体部の中心線」と称することもできる。更に、「本体部の中心」とは、「本体部の重心」を意味する。
また、この明細書において、「実質的に直交」および「実質的に平行」は、それぞれ、完全に直交および平行する場合をも含む意味である。
この発明に係るトグルピンの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に図示されるトグルピンの本体部と止め金との連結態様を示す概略図であって、(a)が平面図、(b)が側面図である。 第1の配管50とこれに内挿された第2の配管60とを図1に図示されるトグルピンによって固定する態様を示す図であって、(a)が第1の孔のみを貫通した図、(b)が第1の孔および第2の孔を貫通しかつ本体部と止め金とが直線状に保持された図、(c)が第1の孔および第2の孔を貫通しかつ本体部に対して止め金が回動して略T字となった図である。 この発明の第2実施形態に係るトグルピンを、配管に形成された互いに対向する二つの孔に貫通させる態様を示した図であって、(a)が、止め金の先端が第2の孔を貫通した直後の図、(b)が、本体部が第1の孔および第2の孔を貫通しかつ本体部と止め金とが直線状に保持された図、(c)が、本体部が第1の孔および第2の孔を貫通しかつ本体部に対して止め金が回動して略L字となった図である。 この発明の第3実施形態に係るトグルピンの本体部と止め金との連結状態を示す概略図であって、(a)が平面図、(b)が側面図である。 この発明の第4実施形態に係るトグルピンの本体部と止め金との連結状態を示す概略図であって、(a)が平面図、(b)が側面図である。 この種のトグルピンの従来例の斜視図である。 図7に図示されるトグルピンを、配管に形成された互いに対向する二つの孔に貫通させる態様を示した図であって、(a)が第1の孔のみを貫通した図、(b)が第1の孔および第2の孔を貫通した図である。
符号の説明
10,10a〜10c トグルピン
12,12a,12b 本体部
18 本体部側のテーパ面
18a,18b 受け座
20,20a〜20c 止め金
26 ピン
52,62 第1の孔
54,64 第2の孔
70 間隙

Claims (2)

  1. 所定の方向に長い本体部と、
    前記本体部に枢着され、前記所定の方向に実質的に直交する方向を回動軸として前記本体部に対して回動可能な回動部材とを含み、
    前記本体部を、当該本体部の周方向に回転させた場合における少なくとも一の位置において、前記本体部に対する前記回動部材の回動を阻止する係止部が、前記本体部に形成または設けられていることを特徴とするトグルピン。
  2. 前記トグルピンが、40mmより大きい間隙を有して対向する第1の孔および第2の孔を少なくとも貫通させるものであって、かつ前記回動軸の中心から当該回動軸に対して前記本体部と反対側における前記回動部材の先端部までの最短長さが前記第1の孔と前記第2の孔との間の最短長さよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のトグルピン。
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