JP2006299668A - 作業車輌の油圧システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造でサブ油圧ポンプからの圧油をサービスアクチュエータに供給されるメイン油圧ポンプからの圧油に合流又は非合流とすることを選択可能とする。
【解決手段】メイン油圧ポンプp1からの圧油を走行モータ5と作業車輌に選択的に設けられる油圧アタッチメント26のサービスアクチュエータ27とに供給可能なメイン供給回路Mと、サブ油圧ポンプp2からの圧油をメイン供給回路M内を流通する圧油に合流させてサービスアクチュエータ27に供給する第3接続油路kとを備え、該第3接続油路kに配備されたチェック弁qの上流側には、サブ油圧ポンプp2からの圧油をタンク41にドレンするドレン油路Nが接続され、該ドレン油路Nには、サブ油圧ポンプp2からタンク41にドレンされる圧油の流れを遮断するコックv11が手動操作可能に配備されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、バックホー等の作業車輌の油圧システムに関するものである。
従来、バックホー等の作業車輌は、左右一対の油圧式の走行モータ、複数の油圧シリンダ、外部着脱式のアタッチメントのアクチュエータ(サービスアクチュエータ)に圧油を供給可能なサービスポート等を備えると共に、これら油圧アクチュエータを同時に動作可能な油圧システムを備えており、該油圧システムは、圧油を貯留するタンクと、エンジンによって駆動可能なメイン油圧ポンプ及びサブ油圧ポンプと、これら油圧機器、油圧ポンプ及びタンクを接続する複数の油圧回路とを有し、作業状況に応じて油圧回路が切り換えられ、これによって各油圧アクチュエータに適正量の圧油が供給されている。
かかる油圧システムにおいては、走行モータを非駆動とした場合、メイン油圧ポンプからの圧油が走行モータを除く他の油圧アクチュエータへ供給される一方、走行モータを駆動させた場合、メイン油圧ポンプからの圧油は走行モータのみに供給され、他の油圧アクチュエータへの圧油の供給はサブ油圧ポンプを介してなされているものが公知である。
ところで、近年、従来よりも大きな油圧を必要とするサービスアクチュエータを備えた外部着脱式のアタッチメントが開発されてきており、これに伴って、走行モータを非駆動とした場合に、メイン油圧ポンプからサービスアクチュエータに供給される圧油にサブ油圧ポンプからの圧油を合流可能とした油圧システムが提案されている。
また、この種の油圧システムにおいては、サブ油圧ポンプからの圧油の合流/非合流を作業車輌に取り付けるアタッチメントのサービスアクチュエータの駆動必要油量に応じて選択可能なものが提案されている。
例えば特許文献1においては、サブ油圧ポンプからの圧油のメイン油圧ポンプからサービスアクチュエータに供給される圧油への合流/非合流を切り換える切換手段を備え、該切換手段は、サブ油圧ポンプの圧油のメイン油圧ポンプからの圧油への合流とサブ油圧ポンプの圧油のタンクへのドレンとをパイロット圧によって切り換える切換弁と、該切換弁へパイロット圧を供給するパイロット制御回路を断接するコックとを備えている作業車輌の油圧システムが提案されている。
特開平11−36378号公報
しかしながら、上記油圧システムは、コックを開閉することによって切換弁のパイロット制御状態が切り換えられ、該パイロット制御状態で切換弁がパイロット操作されることによって、サブ油圧ポンプの圧油のメイン油圧ポンプからの圧油への合流とサブ油圧ポンプの圧油のタンクへのドレンとが切り換えられるものである。このため、コックの開閉のみによってサブ油圧ポンプからの圧油のメイン油圧ポンプからの圧油への合流とタンクへのドレンの何れか一方に切り換えることができないばかりか、装置構成がいたずらに複雑化し、これによってバルブユニットの大型化やコストの増大を招いてしまう問題があった。
そこで、本発明は、コックの切換操作のみによってサブ油圧ポンプからの圧油のメイン油圧ポンプからサービスアクチュエータへ供給される圧油への合流とタンクへのドレンとを切り換えることができる簡易な構成の作業車輌の油圧システムを提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、メイン油圧ポンプからの圧油を走行装置を駆動する油圧式の走行モータと作業車輌に選択的に設けられる油圧アタッチメントに配備されたサービスアクチュエータとに供給可能なメイン供給回路と、サブ油圧ポンプからの圧油をメイン供給回路内を流通する圧油に合流させて前記サービスアクチュエータに供給するサブ供給回路とを備え、該サブ供給回路には、メイン供給回路からの圧油の流入を阻止するチェック弁が配備されると共に、該チェック弁の上流側に、前記サブ油圧ポンプからの圧油をタンクにドレンするドレン油路が接続され、該ドレン油路には、サブ油圧ポンプからタンクにドレンされる圧油の流れを遮断するコックが手動操作可能に配備されている点である。
これによれば、手動によってコックを操作してドレン油路を遮断し、サブ油圧ポンプからタンクにドレンされる圧油の流れを遮断することにより、サブ油圧ポンプからの圧油をメイン供給回路内の圧油に合流させることが可能となり、手動によってコックを操作してドレン油路を開放し、サブ油圧ポンプからの圧油をタンクにドレンさせることにより、該圧油はメイン供給回路に流入することなくドレン油路からドレンされる。
また、上述の如きサブ油圧ポンプからの圧油のメイン供給回路の圧油への合流/非合流の切換は、コックを有するドレン回路をサブ供給回路に配備する簡易な構成によって形成され、これによって油圧システムの装置構成が大幅に複雑化することはない。
第2に、前記コックは、前記サブ油圧ポンプからタンクにドレンされる圧油の流量を調整可能に形成されている点である。
これによれば、メイン油圧ポンプからの圧油に合流させるべきサブ油圧ポンプからの圧油の流量を調整することができる。
第3に、前記コックは、手動操作によって螺進・螺退させることにより、前記ドレン油路を開閉するように構成されている点である。
これによれば、コックを螺進させてドレン油路を閉鎖することにより、サブ油圧ポンプからタンクにドレンされる圧油の流れは遮断される一方、コックを螺退させてドレン油路を開放することにより、サブ油圧ポンプからの圧油はタンクにドレンされることとなる。また、コックを螺進・螺退操作してドレン油路を絞り込むことによって該ドレン油路を通過する圧油の通過流量が制御されることとなり、これによって、サブ油圧ポンプからタンクにドレンされる圧油の流量が調整され、ひいてはサブ油圧ポンプからメイン供給回路に供給される圧油の流量が調整されるのである。
第4に、前記メイン供給回路は、前記走行モータをフル駆動させたときにメイン油圧ポンプからサービスアクチュエータへの圧油の供給を断つ構成を有し、サブ供給回路には、前記サブ油圧ポンプからの圧油を前記ドレン油路の上流側からメイン供給回路内の圧油に合流させる接続油路が設けられると共に、前記走行モータをフル駆動させた状態でサービスアクチュエータを作動させたときにサブ油圧ポンプからの圧油のドレン油路への流れを断つと共に当該圧油を接続油路に流す流路切換弁が設けられている点である。
これによれば、流路切換弁が作動することによってサブ油圧ポンプからの圧油が接続油路を介してメイン供給回路内の圧油に合流することとなる。
本発明の作業車輌の油圧システムによれば、簡易な構造でコックの切換操作のみによってサブ油圧ポンプからの圧油のメイン油圧ポンプからサービスアクチュエータへ供給される圧油への合流とタンクへのドレンとを切り換えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図9を参照して具体的に説明する。
図8及び図9に示す如く、本実施の形態のバックホー1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから構成されている。
走行装置2は、ゴム製覆帯4と該ゴム製覆帯4を駆動させる走行モータ5とを備えた左右一対の走行体を備えており、本実施の形態においてはクローラ式走行装置が採用されている。
また、走行装置2の前部には、ドーザシリンダ6によって動作可能とされたドーザ7が配備されている。
旋回体3は、走行装置2の上方に旋回ベアリング11を介して上下方向の旋回軸X廻りに旋回自在に支持された旋回台12と、該旋回台12の前部に備えられた作業装置(本実施の形態においては掘削装置)13とから構成されている。また、旋回台12には、該旋回台12を作業装置13と共に前記旋回軸X廻りに旋回させる油圧式の旋回モータ14が配備されている。
作業装置13は、旋回台12の前部に配備された支持ブラケット16を介して該旋回台12に着脱自在に取り付けられており、支持ブラケット16に上下方向の軸心廻りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット17と、該スイングブラケット17に基部側を左右方向の軸心廻りに揺動自在に支持されたブーム18と、該ブーム18の先端側に左右方向の軸心廻りに揺動自在に支持されたアーム19と、該アーム19の先端側にスクイ・ダンプ動作可能に支持されたバケット20とを備えている。
スイングブラケット17は、旋回台12内に備えられたスイングシリンダ21のピストンロッドの往復動によって揺動し、ブーム18は、該ブーム18とスイングブラケット17との間に介装されたブームシリンダ22のピストンロッドの往復動によって揺動し、アーム19は、該アーム19とブーム18との間に介装されたアームシリンダ23のピストンロッドの往復動によって揺動し、バケット20は、該バケット20とアーム19との間に介装されたバケットシリンダ24のピストンロッドの往復動によってスクイ・ダンプ動作する。
なお、前記ドーザシリンダ6、スイングシリンダ21、ブームシリンダ22、アームシリンダ23、バケットシリンダ24は油圧シリンダ式の油圧アクチュエータによって構成され、前記走行モータ5及び旋回モータ14はピストンモータ式の油圧アクチュエータによって構成されている。
また、前記バケット20はアーム19から取り外すことができ、該アーム19の先端には、バケット20に代えて図8に示すブレーカ等のアタッチメント26を取り付けることができる。該アタッチメント26には、該アタッチメント26を駆動させるサービスアクチュエータ27が配備されており、該サービスアクチュエータ27に圧油を供給すべく、アーム19の先端には、圧油取出口となるサービスポート28が配備されている。
なお、本実施の形態においては油圧アタッチメント26としてブレーカが採用されているが、オーガやカッタ等、サービスアクチュエータの要求油量が異なる複数種の油圧アタッチメントをアーム19の先端に取り付けることも可能である。
また、旋回台12の上部には、運転席30が配備されており、該運転席30と、運転席30の両側に配備された一対の操縦ボックス31L、31Rと、運転席30の前方に配備された左右一対の走行レバー32L、32R等とによって運転操縦装置33が構成されている。
また、図1に示す如く、本実施の形態のバックホー1は、上述の複数(本実施の形態においては9つ)の油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧システム40を備えており、該油圧システム40は、上述の9つの油圧アクチュエータ5L、5R、6、14、21、22、23、24及び27と、各油圧アクチュエータに供給する圧油を貯留しておくタンク41と、該タンク41の圧油を油圧アクチュエータに向けて圧送する油圧ポンプユニット42と、各油圧アクチュエータと油圧ポンプユニット42の間に配備されて各油圧アクチュエータを制御するバルブユニット43とを備えている。
また、該油圧システム40は、バルブユニット43を介して油圧ポンプユニット42からの圧油を各アクチュエータに供給する作動油供給回路c1と、各油圧アクチュエータの操作に応じて該作動油供給回路c1を切り換えるパイロット制御回路c2の2系統の油圧回路を備えている。また、これら作動油供給回路c1及びパイロット制御回路c2は、戻り油をタンク41に向けてドレンするドレン回路c3に通じている。
なお、本実施の形態においては、便宜上、図1〜図4の実線で示される回路を作動油供給回路c1とし、細目の点線で示される回路をパイロット制御回路c2とし、粗目の点線で示される回路をドレン回路c3とする。
前記バルブユニット43は、前記旋回モータ14を制御する旋回用制御弁v1と、スイングシリンダ21を制御するスイング用制御弁v2と、ドーザシリンダ6を制御するドーザ用制御弁v3と、サービスアクチュエータ27を制御するSP(サービスポート)用制御弁v4と、アームシリンダ23を制御するアーム用制御弁v5と、左側の走行モータ5Lを制御する左側走行用制御弁v6と、右側の走行モータ5Rを制御する右側走行用制御弁v7と、ブームシリンダ22を制御するブーム用制御弁v8と、バケットシリンダ24を制御するバケット用制御弁v9とを備えている。
各制御弁v1〜v9は、図3中に左走行用制御弁で例示する如く、直動スプール型切換弁によって構成されており、作動油供給回路c1を切り換える作動油切換部aと、パイロット制御回路c2を切り換えるパイロット圧切換部bとを備えている。
作動油切換部aは、6ポート3位置切換弁によって形成されており、油圧アクチュエータのピストンロッドを一方向に動作させるように圧油を供給する第1圧油供給位置と、油圧アクチュエータを介することなく圧油を通過させる中立位置と、油圧アクチュエータのピストンロッドを他方向に動作させるように圧油を供給する第2圧油供給位置との間で切換自在とされている。
また、図1に示す如く、上述の制御弁の内、旋回用制御弁v1、スイング用制御弁v2及びドーザ用制御弁v3のパイロット圧切換部bは、2ポート3位置切換弁によって形成されており、パイロット制御回路c2を遮断する一対の遮断位置と、パイロット制御回路c2内の圧油の流通を許容する中立位置との間で切換自在とされている。
また、SP用制御弁v4、アーム用制御弁v5、ブーム用制御弁v8及びバケット用制御弁v9のパイロット圧切換部bは、図3中にSP用制御弁v4で示す如く、4ポート3位置切換弁によって形成されており、パイロット制御回路c2を遮断する一対の遮断位置と、パイロット制御回路c2内の圧油の流通を許容する中立位置との間で切換自在とされている。
また、左側走行用制御弁v6及び右側走行用制御弁v7のパイロット圧切換部bは、図3中に左側走行用制御弁v6で示す如く、5ポート3位置切換弁によって形成されており、パイロット制御回路c2を遮断する一対の遮断位置と、パイロット制御回路c2内の圧油の流通を許容する中立位置との間で切換自在とされているが、該中立位置となる油路は途中で分岐する分岐油路dを有し、該分岐油路dはドレン回路c3に接続されている。
なお、上記制御弁v1〜v9の作動油切換部aとパイロット圧切換部bとは一体となって作動するように構成されており、制御弁v1〜v9を作動させない場合には作動油路切換部aとパイロット油路切換部bは共に中立位置に設定され、制御弁v1〜v9を中立位置から一方に作動させると作動油切換部aが第1圧油供給位置に設定されると共にパイロット圧切換部bが一方の遮断位置に設定され、制御弁v1〜v9を中立位置から他方に作動させると作動油切換部aが第2圧油供給位置に設定されると共にパイロット圧切換部bが他方の遮断位置に設定される。
なお、上記制御弁v1〜v5、v8及びv9のパイロット油路切換部bは、中立位置から少しでも作動させると何れか一方の遮断位置に設定されるように構成されており、作動油切換部aは、制御弁v1〜v5、v8及びv9作動させた量に比例する量の圧油が油圧アクチュエータに供給されるように構成されている。
また、走行用制御弁v6、v7のパイロット制御部bは、該制御弁を第1及び第2圧油供給位置に設定した状態(走行モータをフル駆動とした状態)で、遮断位置に設定されるように構成されている。
また、ドーザ用制御弁v3とSP用制御弁v4との間には、圧油の経路を切り換える流路切換弁v10が介装されており、左側走行用制御弁v6と右側走行用制御弁v7との間には、圧油導入用のインレット用ブロックBが介装されている。
流路切換弁v10は、一端がパイロット制御回路c2に接続されたばねオフセットパイロット式の4ポート2位置切換弁として形成されており、作動油供給回路c1を分岐させる作動位置x1と、該作動油供給回路c1を分岐させない中立位置x2の間で切換自在とされている。
ここで、旋回用制御弁v1及びアーム用制御弁v5は、図9に示す左側の操縦ボックス31Lに配備されたレバーによって操作可能とされ、ブーム用制御弁v8及びバケット用制御弁v9は、右側の操縦ボックス31Rに配備されたレバーによって操作可能とされている。
また、左側走行用制御弁v6は左側の走行レバー32Lによって操作可能とされ、右側走行用制御弁v7は右側の走行レバー32Rによって操作可能とされている。
また、スイング用制御弁v2はスイングペダルによって操作可能とされ、ドーザ用制御弁v3は運転席30の側方に配備されるドーザレバーによって操作可能とされ、SP用制御弁v4はSPスイッチによって操作可能とされている。
前記油圧ポンプユニット42は、図1に示す如く、旋回台12に搭載されたエンジンの駆動に連動して駆動する3つの油圧ポンプを備えており、本実施の形態においては、メイン油圧ポンプp1と、サブ油圧ポンプp2及びパイロットポンプp3とを備えている。
メイン油圧ポンプp1は、可変容量形の油圧ポンプであって、且つ2つの吐出ポートから等しい吐出量が得られる等流量ダブルポンプによって形成されている。また、サブ油圧ポンプp2及びパイロットポンプp3は定容量形のギアポンプ等によって形成されている。
また、前記作動油供給回路c1は、メイン油圧ポンプp1からの圧油をSP用制御弁v4からバケット用制御弁v9に供給するメイン供給回路Mと、サブ油圧ポンプp2からの圧油を旋回用制御弁v1からドーザ用制御弁v3に供給するサブ供給回路Sとを備えており、メイン供給回路Mは、一方の吐出ポートから吐出される圧油を右側の走行モータ5Rに供給する第1供給回路m1と、他方の吐出ポートから吐出される圧油を左側の走行モータ5Lに供給する第2供給回路m2の2系統を備えている。
第1供給回路m1は、メイン油圧ポンプp1から圧送される圧油をインレット用ブロックBに供給した後、右側走行用制御弁v7に供給し、その後、ブーム用制御弁v8及びバケット用制御弁v9を経由してドレン回路c3にドレンするように構成されている。
第2供給回路m2は、メインポンプp1から圧送される圧油をインレット用ブロックBに供給した後、左側走行用制御弁v6に供給し、その後、アーム用制御弁v5及びSP制御弁v4を経由してドレン回路c3にドレンするように構成されている。
また、サブ供給回路Sは、サブ油圧ポンプp2から供給される圧油を旋回用制御弁v1、スイング用制御弁v2及びドーザ用制御弁v3に供給すると共に、これら制御弁v1〜v3を作動させない状態で流路切換弁v10に流入するように構成されており、該流路切換弁v10を介してメイン供給回路Mに接続されている。
また、図3に示す如く、流路切換弁v10の下流側(流路切換弁v10と第2供給回路m2との間)には、該流路切換弁v10を作動位置x1に切り換えた状態でサブ油圧ポンプp2からの圧油をメイン供給回路Mの第1供給回路m1内の圧油に合流させる第1接続油路j1と、サブ油圧ポンプp2からの圧油を第2供給回路m2内の圧油に合流させる第2接続油路j2と、流路切換弁v10を中立位置x2とした状態でサブ油圧ポンプp2からの圧油を第2供給回路m2内の圧油に合流させる第3接続油路kとが配備されている。
第1接続油路j1は、図1に示す如く、一方の端部が流路切換弁v10に接続されると共に、他方の端部が第1供給回路m1の右側走行用制御弁v7とブーム用制御弁v8の間となる位置に接続されている。
第2接続油路j2は、図3に示す如く、一方の端部が流路切換弁v10に接続されると共に、他方の端部が第2供給回路m2の左側走行用制御弁v6とアーム用制御弁v5との間となる位置に接続されている。また、第2接続油路j2は、中途部が分岐してアーム用制御弁v5とSP用制御弁v4の間に接続されている。また、第2接続油路j2には、第1供給回路m1の左走行用制御弁v6の下流側となる位置と該第2接続油路j2とを接続する合流油路lが接続されており、該合流油路lには、第2接続油路j2からの圧油の流入を阻止するチェック弁q1が設けられている。
第3接続油路kは、一方の端部が流路切換弁v10に接続されると共に、他方の端部が第2供給回路m2のアーム制御弁v5とSP制御弁v4の間となる位置に接続されている。また、該第3接続油路kの中途部には、第2供給回路m2からの圧油の流入を阻止するチェック弁q2が設けられている。そして、該チェック弁q2の上流側且つ流路切換弁v10の下流側には、サブ油圧ポンプp2からの圧油をタンク41にドレンするためのドレン油路Nが接続されている。
該ドレン油路Nには、サブ油圧ポンプp2からタンク41にドレンされる圧油の流れを遮断するコックv11が配備されており、該コックv11を開くことによって流路切換弁v10から第3接続油路kに流入した圧油がタンク41にドレンされる。また、コックv11を閉じることによって、流路切換弁v10から第3接続油路kに流入した圧油はドレン油路Nに流入することなく第2供給回路m2に流入する。
また、コックv11は、図2に示す如く、合流切換弁v10を備えたスプールセクションのバルブ本体53に形成されたドレン油路の一部を構成する油路nに進入して該油路nを閉鎖する棒状の弁体51によって形成されている。
該弁体51は、一方の端部が油路nに入り込むと共に他方の端部がバルブ本体53の外方に突出しており、螺合機構52を介して該バルブ本体53螺合したプラグ55に螺嵌されている。該螺合機構52は、弁体51の基端部に形成された雄螺子部54と、プラグ55に形成された雌螺子部56とから構成されている。
また、弁体51の他方の端部には、該弁体51を回転させるドライバー、六角レンチ、回転ハンドル等の回動工具を嵌合させるための嵌合穴57が該弁体51の軸上に凹設されており、該嵌合穴に回動工具を嵌合させ、該回動工具を回転させることにより弁体51は油路nに対して螺進・螺退する。油路nは、弁体51を螺進させることによって該弁体51によって流路が閉鎖された閉鎖状態に設定され、弁体51を螺退させることによって流路が開放された連通状態に設定される。
また、回転工具を操作することによって弁体51の先端部の位置を前記閉鎖状態の位置と連通状態の位置の間の位置に設定することも可能であり、これによって、油路nの開度が調整され、該油路nを通過してタンク41に流入する圧油の油量が調整されるのである。
図1に示す如く、前記パイロット制御回路c2は、パイロットポンプp3からの圧油をアンロード弁及び2速切換弁からなるパイロット圧調整ユニット44に供給するパイロット供給油路rを備えており、該パイロット圧供給油路rの中途部からは、バルブユニット43の流路切換弁v10のスプールセクションに至る第1信号油路sが分岐している。該第1信号油路sは、先端部が合流切換弁v10のパイロット通路に接続されており、これによって、該合流切換弁v10は、第1信号油路sに圧が立つことによって中立位置x2から作動位置x1まで切り換えられることとなるのである。また、第1信号油路sの中途部からは、第2信号油路t及び第3信号油路uが分岐して配備されている。
該第2信号油路tは、左側走行用制御弁v6→右側走行用制御弁v7→ブーム用制御弁v8→バケット用制御弁v9→アーム用制御弁v5→SP用制御弁v4の各パイロット圧切換部bを経てドレン回路c3に接続されている。
第3信号油路uは、ドーザ用制御弁v3→スイング用制御弁v2→旋回用制御弁v1をの各パイロット圧切換部bを経た後に、SP用制御弁v4→アーム用制御弁v5→左側走行用制御弁v6→右側走行用制御弁v7→ブーム用制御弁v8→バケット用制御弁v9の各パイロット圧切換部bを経てドレン回路c3に接続されている。
本実施の形態は以上の構成からなるものであって、次に、上記油圧システム40の動作を図3〜図5を用いてメイン供給回路Mの第1供給回路m1及びサブ供給回路Sを中心に説明する。
図3に示す如く、左側走行用制御弁v6を作動させない場合、左側走行用制御弁v6は中立位置x2に維持される。このため、メイン油圧ポンプp1からの圧油は左側走行用制御弁v6を通過した後、アーム用制御弁v5を通じてアームシリンダ23に供給されると共に、SP用制御弁v4を通じてサービスアクチュエータ27に供給される。
ここで、左側走行用制御弁v6が中立位置に設定されているため、第2信号油路tに流入するパイロット油は左側走行用制御弁v6の中立位置の前記分岐油路cを介してドレン回路c3にドレンされることとなる。このため、この状態で旋回用制御弁v1からアーム用制御弁v5、ブーム用制御弁v8及びバケット用制御弁v9の何れかを作動させた場合にも第1信号油路sに圧が立つことはなく、これによって流路切換弁v10は中立位置x2に維持される。このため、サブ油圧ポンプp2からの圧油は旋回用制御弁v1からドーザ用制御弁v3を通じた後、流路切換弁v10を介して第3接続油路kに流入することとなる。
このとき、前記ドレン油路Nのコックv11となる弁体51を螺進させ、油路nが閉鎖状態に設定されている場合、第3接続油路kに流入したサブ油圧ポンプp2からの圧油はドレン油路Nに流入することなく第2供給回路m2に流入し、該第2供給回路m2に供給されているメイン油圧ポンプp1からの圧油に合流する。そして、これら2つのポンプからの圧油を合流した圧油がSP用制御弁v4を通じてサービスアクチュエータ27に供給されると共に、アーム用制御弁v5を通じてアームシリンダ23に供給されることとなる。
一方、前記弁体51を螺退させ、油路nが開放状態に設定されている場合、第3接続油路kに流入したサブ油圧ポンプp2からの圧油はドレン油路Nに流入し、前記油路nを通じてタンク41にドレンされる。このため、SP用制御弁v4及びアーム用制御弁v5にはサブ油圧ポンプp2からの圧油が供給されることはなく、メイン油圧ポンプp1からの圧油が第2供給回路m2を通じて供給されるのみである。
また、前記弁体51の先端を油路nの中途部に位置させ、該油路nが半開状態に設定されている場合、該油路nの開度に応じた量の圧油が該油路nを通じてタンク41にドレンされる一方、残りの圧油は上述の如く第3接続油路kを通じて第2供給回路m2に流入し、メイン油圧ポンプp1からの圧油に合流することとなる。
また、図4に示す如く、左側走行用制御弁v6を中立位置に維持した状態でアーム制御弁v5及びSP制御弁v4を第1圧油供給位置に切り換えた場合、メイン油圧ポンプp1からの圧油は、左側走行用制御弁v6を通過した後に合流油路lに流入し、前記第3接続油路kを通じてアーム制御弁v5及びSP制御弁v4に供給される。ここで、ドレン油路Nの弁体51を螺進・螺退させることにより、サブ油圧ポンプp2からの圧油の第2供給回路m2への流入/非流入及び流入量の調整が自在に選択可能であることは前述の通りである。
また、図5に示す如く、左走行用制御弁v6を第1圧油供給位置(第2圧油供給位置でも良い)に切り換えて走行モータ5をフル駆動とした場合、メイン油圧ポンプp1から第2供給回路m2に供給される圧油は左走行用制御弁v6及び左側の走行モータ5Lを通じてドレン回路c3にドレンされる。
このとき、該左走行用制御弁v6のパイロット圧切換部bが遮断位置に設定されることとなり、これによって、第2信号油路tが連通され、第3信号油路uが遮断され、前記分岐油路cも遮断されることとなる。この状態でSP用制御弁v4やアーム用制御弁v5を何れか一方の圧油供給位置(本実施の形態においては第1圧油供給位置)に切り換えた場合、切り換えた制御弁によって第2信号油路tが遮断され、これによって第1信号油路sに圧が立ち、該圧によって流路切換弁v10が中立位置x2から作動位置x1まで移動し、該作動位置x1に切り換えられた流路切換弁v10を通じてサブ油圧ポンプp2からの圧油は第1接続油路j1及び第2接続油路j2に供給されることとなる。
そして、第1接続油路j1に流入した圧油は第1供給回路m1に流入し、該圧油によってブームシリンダ22及びバケットシリンダ24に駆動力が付与される。また、第2接続油路j2に流入した圧油は第2供給回路m2に流入し、該圧油によってサービスアクチュエータ27及びアームシリンダ23に駆動力が付与されるのである。
本実施の形態においては、走行用制御弁v6、v7を中立位置に設定している場合、ドレン油路Nのコックv11となる弁体51を螺進させて油路nを閉鎖状態に設定することにより、サブ油圧ポンプp2からの圧油が第3接続油路kを通じて第2供給回路m2に流入し、該第2供給回路m2に供給されているメイン油圧ポンプp1からの圧油と合流することとなる。
一方、走行用制御弁v6、v7を中立位置に設定した状態でドレン油路Nのコックv11となる弁体51を螺退させ、これによって油路nを開放状態に設定することにより、サブ油圧ポンプp2からの圧油はドレン油路Nを通じてタンク41にドレンされ、該圧油が第2供給回路m2に流入することはない。このとき、サブ油圧ポンプp2からの圧油の流通経路は短小化され、これによって該圧油に起因する圧損や内部摩擦による熱損失が低減されることとなる。
また、走行制御弁v6、v7を中立位置に設定し、ドレン油路Nのコックv11となる弁体51を調整して油路nの開度を閉鎖状態と開放状態の状態に設定することにより、サブ油圧ポンプp2からの圧油の一部が第3接続油路kを通じて第2供給回路m2に流入してメイン油圧ポンプp1からの圧油と合流し、残りの圧油はドレン油路Nを通じてタンク41にドレンされる。
即ち、弁体51を操作することにより、前記油路nを通過する通過油量が制御され、これによって、サービスアクチュエータ27に供給される圧油の油量が油圧アクチュエーサービスアクチュエータの種類によって調整されることとなるのである。
したがって、複数種の油圧アタッチメントの何れかをブーム19に取り付けた場合にも、該油圧アタッチメントのサービスアクチュエータに応じた油量を該サービスアクチュエータに供給することができ、選択的に取り付けられる油圧アタッチメントに応じてバルブユニット43を交換する必要はない。
或いは、メイン油圧ポンプp1からの圧油供給では出力不足となるため、かかる出力不足を回避すべく、コックv11の弁体51を調整することにより不足分の圧油をサブ油圧ポンプp2からの圧油によって補充することができるとも言える。
また、油路nを開閉する弁体51は、螺合機構56を介してバルブ本体53に螺進・螺退自在に装嵌されているため、該油路nの開き具合は、回動工具を弁体51に装着し、該回動工具をを手動によって回転させる極めて容易な操作によって調整されるのである。
また、サブ油圧ポンプp2からの圧油の第2供給回路m2への流入/非流入は、ドレン油路Nを第3接続油路kに接続する容易な構成によって形成されることとなり、バルブユニット43の構造が複雑化することはなく、ひいては製造コストが増大する虞もない。
ところで、上述の如く、本実施の形態のSP制御弁v4は、SPスイッチ(図示省略)によって操作可能に形成されており、該SPスイッチは、一対の入力位置及び中立位置x2に切換可能であり、SPスイッチを一方の入力位置に切り換えることにより、SP制御弁v4は第1圧油供給位置に設定され、SPスイッチを他方の入力位置に切り換えることにより、SP制御弁v4が第2圧油供位置に設定される。また、SPスイッチを中立位置に設定することにより、SP制御弁v4は中立位置に設定されることとなる。
該SP制御弁v4を有するスプールセクション60は、図6に示す如く、棒状に形成されたスプール61と、該スプール61を軸方向に移動自在に挿通する挿通路を有するバルブ本体62と、該バルブ本体62の両端に取り付けられてスプール61の端部を覆う一対のキャップ63とを備えており、該スプール61は、リング状のシールを介してバルブ本体62に挿通されている。
キャップ63には、バルブ本体62に挿通されたスプール61の一端を収容する収容室64が凹設されており、該収容室64には、スプール61の作動を制御すべきパイロット油の流入路となるスプール制御油路65が接続されている。また、該キャップ63には、スプール61の軸心と同一軸心上に円筒状の開口部66が開設されており、該開口部66には、棒状のストッパロッド67がその端部をスプール61の端部と対向させた状態で配備されており、ストッパロッド67とスプール61の両端部間の間隔がスプール61のストロークとなる。
また、ストッパロッド67とキャップ63の間には、Oリング等のシール材が配備されている。
また、前記バルブ本体62とキャップ63との間には、Oリング等からなるキャップシールが配備されており、該シール材の内径側には、スプール61の外周面に沿うスプールシール68が配備されている。また、該スプールシール68は、スプール61の外周面に沿って配備されたワイパ69によってバルブ本体62の壁面に向けて押圧されており、該ワイパ69よりもスプール61の端縁側となる位置には、スプール61の外周面に沿うフランジ70が該スプール61に嵌合している。
また、該ストッパロッド67とキャップ63との間には、ストッパロッド67をキャップ63に螺合すべき螺合機構71が設けられており、該螺合機構71は、ストッパロッド67に形成された雄螺子部72と、キャップ63の外壁面に配備された軸受体に形成された雌螺子部74とから構成されている。また、ストッパロッド67の収容室側端部には、該ストッパロッド67の外周面に沿うフランジ75が取り付けられている。
また、収容室64には、スプール61の軸心方向に伸縮するばね76が配備されており、該ばね76は、ストッパロッド67のフランジ75とスプール61のフランジ70とによって挟持されている。
なお、他方のキャップ63及び該キャップ63に覆われるスプール61の他端も上記と同一の構成を有しているので、ここでは説明を省略する。
上記構成を有するスプールセクション60において、一方のキャップ63の収容室64側にパイロット圧が供給された場合、スプール61が他方のキャップ63に向けてストローク分だけ軸方向に移動すると共に、該他方のキャップ63に配備されたばね76は、一対のフランジ70、75によって挟み込まれ、弾性復帰力を蓄えつつ収縮する。そして、該パイロット圧が収容室64からドレンされると、ばね76の弾性復帰力によって他方のキャップ63内のスプール61の端部及び該スプール61のフランジ70が押圧され、これによってスプール61は元の中立位置に復帰する。他方のキャップ63の収容室64側にパイロット圧油が供給された場合も同様である。
該スプールセクション60によれば、一方若しくは両方のストッパロッド67を螺進・螺退させることにより、これらストッパロッド67の収容室側端部とスプール61端部との間隔が拡縮されることとなり、これによってスプール61のストロークが調整されることとなるのである。
即ち、ストッパロッド67を螺進させ、該ストッパロッド67の収容室側端部を中立位置にあるスプール61の端部に近接させることにより、スプール61のストロークは短小化されることとなり、これによって、該スプール61とバルブ本体62によって形成される作動油供給用の油路wが狭められ、該油路wを通じてサービスアクチュエータ27に供給されることとなる圧油の油量が減じられるのである。この結果、サービスアクチュエータ27に供給される圧油の単位時間あたりの油量が減じられ、SPスイッチ操作に対するサービスアクチュエータ27の作動速度が鈍化されるのである。
また、ストッパロッド67を螺退させ、該ストッパロッド67の収容室側端部を中立位置にあるスプール61の端部から離間させることにより、スプール61のストロークは長大化されることとなり、これによって、前記油路wがストッパロッド67をスプール61に近接させた場合よりも拡げられ、該油路wを通じてサービスアクチュエータ27に供給されることとなる圧油の油量が上述の場合よりも増大するのである。
この結果、サービスアクチュエータ27に供給される圧油の単位時間あたりの油量が増大し、SPスイッチ操作に対するサービスアクチュエータ27の作動速度が鋭敏なものとなる。
また、図7に示すスプールセクション60においては、スプール61の一方の端部にフランジ部材77を外嵌したスプールエンド78が該スプール61の軸心上に配備されると共に、フランジ79が該スプール61の一方の端部に当接している。
また、該フランジ79とスプールエンド78のフランジ部材77の間にばね76が挟持されている。該ばね76を配備した一方のキャップ63側にパイロット圧が供給された場合、該パイロット圧にスプールエンド78及びフランジ部材77が押圧され、これによってスプール61が他方のキャップ63に向けてストローク分だけ軸方向に移動すると共に、ばね76は弾性復帰力を蓄えつつ収縮する。そして、該パイロット圧が収容室64からドレンされると、ばね76の弾性復帰力によってスプールエンド78のフランジ部材77が押圧され、これによってスプール61は元の中立位置に復帰する。
一方、ばね76の配備されていない他方のキャップ63側にパイロット圧が供給された場合、該パイロット圧にスプール61の端部が押圧され、これによってスプール61が一方のキャップ63に向けてストローク分だけ軸方向に移動し、これに伴って、スプールエンド78及びフランジ79も移動する。このとき、フランジ部材77は収容室64の壁面と当接した状態にあるため、該フランジ部材77が移動することはない。これによってばね76が弾性復帰力を蓄えつつ収縮する。そして、該パイロット圧油が収容室64からドレンされると、ばね76の弾性復帰力によってスプール61及びフランジ79が押圧され、これによってスプール61は元の位置に復帰する。
かかる構成においても、一方若しくは両方のストッパロッド67を螺進・螺退させることにより、これらストッパロッド67の収容室64側端部とスプール61端部との間隔が調整され、これによってスプール61のストロークが調整され、ひいてはサービスアクチュエータ27に供給される単位時間あたりの圧油の油量が調整されることとなるのである。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、コックv11をパイロット圧によって動作可能とした場合にも、本実施の形態と同様の効果を示す。また、全ての制御弁若しくは全ての制御弁の何れかをパイロット操作方式、人力方式又は電磁式とすることも可能である。
また、上記制御弁v1〜v9のパイロット油路切換部bは、中立位置から少しでも作動させると何れか一方の遮断位置に設定されるように構成されるように構成されていても構わない。或いは、上記制御弁v1〜v9のパイロット油路切換部bは、該制御弁v1〜v9を第1及び第2圧油供給位置に設定した状態で遮断位置に設定されるように構成されていても構わない。
本発明に係る油圧システム40の回路図である。 ドレン油路Nの回路図及びコック周辺の断面図である。 油圧システム40の要部を示す回路図である。 SP制御弁及びアーム制御弁を作動させた状態を示す回路図である。 SP制御弁、アーム制御弁及び走行用制御弁を作動させた状態を示す回路図である。 SP制御弁を構成するスプールセクション60の断面図である。 他のSP制御弁を構成するスプールセクション60の断面図である。 バックホーの左側面図である。 バックホーの走行装置及び旋回台の正面図である。
符号の説明
1 バックホー
2 走行装置
3 旋回体
5 走行モータ
6 ドーザシリンダ
13 作業装置
14 旋回モータ
21 スイングシリンダ
22 ブームシリンダ
23 アームシリンダ
24 バケットシリンダ
26 アタッチメント
27 サービスアクチュエータ
40 油圧システム
41 タンク
42 油圧ポンプユニット
51 弁体
52 螺合機構
c1 作動油供給回路
c2 パイロット制御回路
c3 ドレン回路
p1 メイン油圧ポンプ
p2 サブ油圧ポンプ
p3 パイロット油圧ポンプ
M メイン供給回路
S サブ供給回路
N ドレン油路
v1 旋回モータ用制御弁
v2 スイング用制御弁
v3 ドーザ用制御弁
v4 SP用制御弁
v5 アーム用制御弁
v6 左走行用制御弁
v7 右走行用制御弁
v8 ブーム用制御弁
v9 バケット用制御弁
v10 合流切換弁
v11 コック
j1 第1接続油路
j2 第2接続油路
k 第3接続油路
m1 第1供給油路
m2 第2供給油路
n 油路

Claims (4)

  1. メイン油圧ポンプ(P1)からの圧油を走行装置(2)を駆動する油圧式の走行モータ(5)と作業車輌に選択的に設けられる油圧アタッチメント(26)に配備されたサービスアクチュエータ(27)とに供給可能なメイン供給回路(M)と、サブ油圧ポンプ(p2)からの圧油をメイン供給回路(M)内を流通する圧油に合流させて前記サービスアクチュエータ(27)に供給するサブ供給回路(S)とを備え、該サブ供給回路(S)には、メイン供給回路(M)からの圧油の流入を阻止するチェック弁(q2)が配備されると共に、該チェック弁(q2)の上流側に、前記サブ油圧ポンプ(p2)からの圧油をタンク(41)にドレンするドレン油路(N)が接続され、該ドレン油路(N)には、サブ油圧ポンプ(p2)からタンク(41)にドレンされる圧油の流れを遮断するコック(v11)が手動操作可能に配備されていることを特徴とする作業車輌の油圧システム。
  2. 前記コック(v11)は、前記サブ油圧ポンプ(p2)からタンク(41)にドレンされる圧油の流量を調整可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車輌の油圧システム。
  3. 前記コック(v11)は、手動操作によって螺進・螺退させることにより、前記ドレン油路(N)を開閉するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の作業車輌の油圧システム。
  4. 前記メイン供給回路(M)は、前記走行モータ(5)をフル駆動させたときにメイン油圧ポンプ(p1)からサービスアクチュエータ(27)への圧油の供給を断つ構成を有し、サブ供給回路(S)には、前記サブ油圧ポンプ(p2)からの圧油を前記ドレン油路(N)の上流側からメイン供給回路(M)内の圧油に合流させる接続油路が設けられると共に、前記走行モータ(5)をフル駆動させた状態でサービスアクチュエータ(27)を作動させたときにサブ油圧ポンプ(S)からの圧油のドレン油路(N)への流れを断つと共に当該圧油を接続油路に流す流路切換弁(v10)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の作業車輌の油圧システム。
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