JP2006298602A - 穀粒搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高圧空気搬送による穀粒の損傷、商品価値の低下。
【解決手段】 可撓性吸引ホース5の始端部に吸引ノズルを終端に吸引ホース5内を吸引する吸引装置を中間部には穀粒分離排出装置8を設ける。穀粒分離排出装置8は、中間排気口を有する本体ケース24と、穀粒の分離網体27と、分離網体27内の穀粒を強制搬送する送りロール35と、送りロール35により搬送された所定量の穀粒が通過する排出室46と、中間排気口より所定間隔置いて設けられ排出室46内の穀粒を排出する穀粒排出口7と、穀粒排出口7を自動開閉する自動開閉機構50とを有する。自動開閉機構50は、穀粒排出口7を開閉する回動自在の逆止弁51を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空気により穀粒を搬送するホースを利用した穀粒搬送装置に係るものである。
従来、穀粒の空気搬送は、ホースの始端部に送風機を設け、送風機による高圧の圧風中にフィーダ(繰り込み装置)により粉粒体を定量送り込んで行っていた。
したがって、フィーダが無い山積みの穀粒を空気搬送するには、一々フィーダに供給しなければならず、非常に面倒であった。
また、この点を、解決したものとして、従来、搬送ホースの始端に搬送対象物を吸引する吸引ノズルを設け、搬送ホースの中間部には該搬送ホース内を吸引する吸引装置を設けて、ホースの一端から搬送物を吸引し、この吸引した搬送物を吸引装置の排気を利用して搬送する構成は、公知である(特許文献1)。
特公昭45−1729号公報
前記公知例は、搬送ホースの中間部に吸引装置を設け、一方から吸引した搬送対象物を他方に搬送するため、必ず、吸引装置の排気側の圧縮高温・高圧の搬送風により搬送されるという課題がある。
即ち、公知例では、搬送ホースの中間に排出口を設けると、排出口からの空気の出または入りによりホース内の吸引または送風圧力が低下するから、搬送できないのである。
そして、公知例のように、吸引装置の排気ホースを通して穀粒を搬送すると、圧縮された高温・高圧の搬送風により搬送された穀粒は、搬送中に過剰に乾燥して、亀裂や胴割れ等の損傷し、商品価値が著しく低下するという課題がある。
また、排気ホースを通して穀粒を搬送すると、吸引ホースの終端の穀粒排出口には、穀粒と搬送風(空気)とを分離するサイクロンを設けなくてはならないという課題がある。
サイクロンは、穀粒と搬送風(空気)とを分離する際に、穀粒がサイクロンの内壁に衝突し、そして摺接しながら排出されるので、穀粒の損傷が激しい。また、サイクロンは、それ自体所定の容積が必要であり、穀粒搬送装置全体が大型化する。
本願は、吸引風のみで穀粒を搬送することで、サイクロンを不要にできるように、特段の工夫をしたものであり、また、搬送作業の操作性および作業性を向上するようにして、作業効率を向上させたものである。
本発明は、可撓性を有する吸引ホース5の始端部に搬送対象物1の穀粒を吸引する吸引ノズル6を設け、前記吸引ホース5の終端に、吸引ホース5内を吸引する吸引装置9を設け、前記吸引ホース5の中間部には、中間排気口29を有する本体ケース24と、該本体ケース24内に設けた該吸引ホース5内の吸引風は吹き抜け搬送された穀粒は付着する軸心が横方向の分離網体27と、該分離網体27内の穀粒を搬送翼37により強制搬送する送りロール35と、該送りロール35により搬送された所定量の穀粒が通過する排出室46と、前記中間排気口29より所定間隔置いて設けられ前記排出室46内の穀粒を排出する穀粒排出口7と、該穀粒排出口7を自動開閉する自動開閉機構50とを有する穀粒分離排出装置8を設け、該自動開閉機構50は、前記穀粒排出口7を開閉する逆止弁51を、取付軸52により回動自在に設けて構成した穀粒搬送装置としたものである。
本発明は、前記中間排気口29と前記穀粒排出口7とは、前記吸引ホース5が穀粒を吸引搬送中に穀粒排出口7を開口させて穀粒排出可能な所定間隔Tをおいて配置し、前記逆止弁51は、排出室46内の穀粒の重量により回動して前記穀粒排出口7から穀粒を排出するように構成した穀粒搬送装置としたものである。
本発明は、前記逆止弁51は、前記吸引装置9の吸引が停止しているとき、その先端51Aが自重で前記穀粒排出口7に対して所定の隙間55を有して位置するように構成した穀粒搬送装置としたものである。
本発明は、前記逆止弁51の基部には、前記穀粒排出口7に対する隙間55を調節しうる重り53を設けた穀粒搬送装置としたものである。
本発明は、前記逆止弁51は、前記吸引装置9の吸引開始直後から穀粒排出前では、前記吸引装置9の吸引により穀粒排出口7を閉塞しうる位置であって、且つ、前記吸引装置9の吸引が停止したときには排出室46内の残留穀粒が排出しうるように、前記穀粒排出口7に対して所定の隙間55を有して位置するように構成した穀粒搬送装置としたものである。
本発明は、前記逆止弁51の前記穀粒排出口7に対する隙間55は、前記吸引装置9により吸引すると、穀粒排出口7を閉塞し、且つ、前記吸引装置9の吸引が停止したときには排出室46内の残留穀粒が排出しうるように構成した穀粒搬送装置としたものである。
請求項1の発明では、逆止弁51を回動自在に設けているので、穀粒搬送前は穀粒排出口7から吸引することにより逆止弁51を回動させて穀粒排出口7を閉塞して吸引ホース5内を負圧にでき、穀粒搬送中は搬送された穀粒により逆止弁51を押して回動させて穀粒を排出でき、操作性および作業性を向上させる。
請求項2の発明では、中間排気口29と穀粒排出口7とを所定間隔Tをおいて配置しているので、穀粒の吸引搬送中に穀粒排出口7を開口させて穀粒排出可能にでき、穀粒搬送終了したとき、穀粒の重量で逆止弁51が回動するので、残留穀粒を確実に排出できる。
請求項3の発明では、吸引装置9の吸引が停止したとき(穀粒搬送終了後)、逆止弁51の先端51Aが自重で穀粒排出口7に対して所定の隙間55を有するので、残留穀粒を確実に排出できる。
請求項4の発明では、逆止弁51の先端51Aの先端位置の微調節でき、を一層、残留穀粒の排出を確実にし、また、穀粒搬送前の穀粒排出口7を閉塞させるための逆止弁51を、確実にできる。
請求項5および請求項6の発明では、逆止弁51により穀粒排出口7の自動開閉でき、また、搬送作業に合わせて、単に、吸引装置9を入り切りさせるだけで、吸引ホース5内の減圧および残留穀粒の排出の両方を行え、操作性および作業性を向上させる。
本発明の一実施例を図面により説明すると、1は、飼料、そば、大豆、あずき、米麦等の搬送対象物であり、実施例ではタンク2に一時貯留されているが、山積み状態でもよい。3は搬送対象物1を搬送先タンク4に搬送する穀粒搬送装置である。
穀粒搬送装置3は、可撓性を有する吸引ホース5の先端に吸引ノズル6を設け、前記吸引ホース5の中間部には、穀粒排出口7を有する穀粒分離排出装置8を設け、吸引ホース5の終端に吸引ホース5内を吸引する吸引装置9を設けて構成する。
即ち、穀粒搬送装置3は、吸引ノズル6から穀粒分離排出装置8までの間を吸引搬送ホース10により接続し、穀粒分離排出装置8から吸引装置9までを吸引排気ホース11により接続し、前記吸引搬送ホース10の吸引搬送風路12内を流れる吸引風により搬送対象物1の穀粒を搬送し、吸引ホース5の中間部分の穀粒分離排出装置8で穀粒と吸引風とを分離させて搬送先タンク4の張り込み口13に排出する。
つまり、吸引装置9が圧縮した空気を排気する際に生じる負圧を利用して、吸引ホース5内に搬送用の吸引風を発生させて、搬送対象物1の穀粒を穀粒分離排出装置8に搬送し、穀粒分離排出装置8で搬送風から分離した穀粒を搬送先タンク4に排出する。
14は、吸引排気ホース11内に形成される吸引排気風路である。
前記吸引装置9は公知のものであり、ファン(図示省略)を回転させて、吸引装置9の一方側から吸引して他方に排気するように構成し、吸引排気ホース11の終端は吸引装置9の吸引ドラム18に接続する。21は吸引ホース5内の吸引を停止させるために、吸引装置9に設けた開口部20を開閉させる吸引開閉シャッターである。
しかして、穀粒分離排出装置8は、本体ケース24の一端側に搬送流入口25を開口させ、該搬送流入口25には前記吸引搬送ホース10の軸心方向と略一致させた接続筒部26を設ける。該接続筒部26の先端(外端)には前記吸引搬送ホース10の終端を接続する。接続筒部26の基部(内端)には、接続筒部26と同一軸心方向の所定長さを有する筒形状の分離網体27を取付ける。
分離網体27は、穀粒が通り抜けないように、搬送穀粒の粒径より小なる目合いに形成する。
分離網体27の周囲と本体ケース24の内面との間には、吸引室28を形成する。即ち、分離網体27の外周全体が吸引室28内に面して吸引される。
吸引室28の外周の本体ケース24には中間排気口29を設け、該中間排気口29には前記吸引排気風路14を形成する前記吸引排気ホース11の先端を接続する。中間排気口29は吸引室28の軸心方向に対して交差方向に設ける。
したがって、分離される吸引風は搬送方向に対して交差方向に排気され、搬送された穀粒は側方から吸引される。
分離網体27内には、吸引搬送ホース10により搬送されて吸引室28内の分離網体27の内周に吸着された穀粒を、分離網体27の奥側に送る送りロール35を設ける。送りロール35はロール軸36の外周に螺旋状に搬送翼37を設けて形成する。ロール軸36の一端は自由端38とし、自由端38は本体ケース24の搬送流入口25に臨ませる。ロール軸36の他端は本体ケース24の軸受部39の軸受40に回転自在に軸装し、軸受部39より外側に突出するロール軸36の端部には入力プーリ41を固定する。
42は送りロール35を回転させるモータである。43は送りロール35の自由端側に設けた案内体であり、側面視、流線型形状に形成し、穀粒の搬送抵抗を減少させている。
前記軸受40はロール軸36の軸方向に複数箇所支持するように軸受部39に設け、ロール軸36が片持状態でも円滑に回転するように構成し、ロール軸36は軸受部39ごと本体ケース24から抜き差ししうるように着脱自在に取付けている。
また、送りロール35は、前記ロール軸36に着脱自在に嵌合させて取付け、送りロール35は、搬送翼37の周縁と分離網体27の内周との間に穀粒が噛み込まれない範囲で可及的に小なる隙間45を有して、吸引室28より奥側の本体ケース24に形成した排出室46内に穀粒を搬送しうるように構成する。
しかして、排出室46の下面側には排出室46内の穀粒を排出する前記穀粒排出口7を形成する。穀粒排出口7は前記中間排気口29に対して所定間隔Tをおいて配置する。所定間隔Tは、前記吸引ホース5が穀粒を吸引搬送中に穀粒排出口7を開口させても、該穀粒排出口7から本体ケース24内に外気が逆流しないように、設定するとよい。
即ち、前記中間排気口29と前記穀粒排出口7とを所定間隔Tだけ離すことで、排出室46内を通過する穀粒が「栓」のように、穀粒排出口7から本体ケース24内への外気の逆流に対して抵抗となって、吸引搬送中の吸引ホース5の中間部の穀粒排出口7を開口させて行う穀粒排出作業を可能にする。
つまり、単に、本体ケース24に穀粒排出口7を設けても、吸引装置9は、吸引ホース5の吸引ノズル6と同様に、穀粒排出口7からも吸引してしまうが、中間排気口29と前記穀粒排出口7とを所定間隔Tだけ離して排出室46を形成しているので、吸引搬送中の吸引ホース5の中間部の穀粒排出口7を開口させて行う穀粒排出作業を可能になるのである。
換言すると、排出室46は、前記穀粒排出口7を開口させても、該穀粒排出口7から本体ケース24内に外気を吸引しないように、排出室46を通過する穀粒が所定量となる容積を有するように構成する。
しかして、前記穀粒排出口7には、穀粒排出口7を開閉させる自動開閉機構50を設ける。自動開閉機構50は、穀粒排出開始直後の穀粒が排出室46まで搬送されないうちは穀粒排出口7を閉塞して本体ケース24内が負圧となるようにし、穀粒が排出室46まで搬送されると、自動的に穀粒排出口7を開口させて穀粒の排出を開始し、吸引装置9の吸引を停止または終了させたときには、残留穀粒を全て排出するように構成する。
即ち、吸引装置9が吸引ホース5内を吸引するとき、吸引ホース5の吸引ノズル6および穀粒排出口7から外気を吸引するので、このとき、自動開閉機構50により穀粒排出口7を閉塞して吸引ホース5内全体を負圧にし、これにより、吸引ノズル6から吸引装置9までの吸引ホース5内は穀粒を搬送しうる負圧の吸引風が流れ、穀粒を排出室46まで搬送し、排出室46に穀粒が所定量溜ると、自動開閉機構50により自動的に穀粒排出口7から穀粒を排出する。
自動開閉機構50は、穀粒排出口7を開閉するシャッタをモータあるいはシリンダ等のアクチュエータにより作動させてもよいが、実施例では排出室46の下面の穀粒排出口7に逆止弁51を設けて構成している。
逆止弁51は先端51Aを自由端に形成し、逆止弁51の基部は穀粒排出口7の端部に位置させて、本体ケース24に取付軸52により回動自在に取付ける。逆止弁51は、排出室46内の穀粒の重量により自動回動して前記穀粒排出口7から穀粒を排出するように構成する。
即ち、逆止弁51は、後述するが、吸引装置9により吸引されると、穀粒排出口7を閉塞するが、吸引装置9が作動していないときには、逆止弁51自体の重量バランスや取付軸52の取付位置を、排出室46内に所定量穀粒が搬送されると自動的に回動し、穀粒排出口7を開口させるようにする。
つまり、逆止弁51は、その先端51Aが自重で前記穀粒排出口7に対して所定の隙間55を有して位置するように構成する。
したがって、搬送作業が終了して、吸引装置9を停止させると、逆止弁51は、穀粒排出口7を開口させて本体ケース24内の全ての残留穀粒を排出する。
しかして、逆止弁51の穀粒排出口7に対する隙間55は、前記吸引装置9の吸引が停止したときには排出室46内の残留穀粒が排出しうる大きさであり、且つ、前記吸引装置9により吸引すると、穀粒排出口7を閉塞する位置に位置するように構成する。
吸引装置9が吸引ホース5内を吸引するとき、吸引ホース5の吸引ノズル6および穀粒排出口7から外気を吸引するので、この穀粒排出口7から吸引する吸引風で、逆止弁51が穀粒排出口7を一旦閉塞するようにしている。
また、逆止弁51の基部には、逆止弁51が常時穀粒排出口7より下方に隙間55を有するように調節する重り53を設ける。
56は吸引排気ホース11を接続する吸引装置9の接続筒部、57は吸引装置9の排気口、58は吸引装置9のモータである。
しかして、前記自動開閉機構50は、前記吸引装置9を吸引作動状態のときに、穀粒排出口7を開口させて穀粒を排出するが、吸引装置9が吸引停止状態でも穀粒排出口7を開口させて前記送りロール35により穀粒を排出し、本体ケース24内の全ての残留穀粒を排出する。
即ち、吸引ノズル6による搬送対象物1の吸引が終了してから、吸引装置9に設けた吸引開閉シャッター21を開口させることにより吸引停止状態にし、この状態で送りロール35により穀粒を搬送して穀粒排出口7から排出するので、本体ケース24内の全ての残留穀粒を排出する。
しかして、前記搬送先タンク4は複数並設し、各搬送先タンク4の張り込み口13の上方には前記穀粒分離排出装置8を夫々設ける。各穀粒分離排出装置8は接続ホース60を介して吸引ホース5と接続し、吸引ホース5と接続ホース60との各接続部分には搬送切替弁61を設ける。
各搬送切替弁61は遠隔操作可能に構成し、搬送切替弁61は、所定の搬送先タンク4へ至る吸引風路12と排気風路14の夫々を接続ホース60に切替えて連通させ、他の搬送先タンク4へ至る搬送切替弁61は閉塞させて、穀粒を所定の搬送先タンク4へ搬送する。
そして、所定の搬送先タンク4への搬送が終了すると、この搬送先タンク4への各搬送切替弁61を閉塞させて、次の搬送先タンク4に至る他の搬送切替弁61を切替えて搬送し、これを反復して、各搬送先タンク4への搬送を行う。
前記搬送切替弁61の構成は任意であるが、実施例ではエアシリンダ62により弁体63を切替えるように構成している。
(実施例の作用)
吸引装置9を駆動させると、吸引装置9は吸引ホース5内の空気を吸引し、吸引ホース5の吸引ノズル6を搬送対象物1の穀粒群に差し込むと、搬送対象物1の穀粒は吸引風により吸引ノズル6から吸引搬送ホース10内に流入し、吸引搬送ホース10内を搬送される。
吸引ノズル6と吸引装置9とを接続する吸引ホース5の中間部には、穀粒排出口7を有する穀粒分離排出装置8を設けているから、穀粒分離排出装置8にて穀粒と吸引風とは分離され、分離された穀粒は穀粒排出口7から排出されて、搬送先タンク4に供給される。
この場合、吸引ホース5の終端に吸引装置9を設けているから、吸引ホース5の中間部の穀粒分離排出装置8までは、吸引ノズル6から吸引された外気により穀粒を搬送するので、搬送中の穀粒に悪影響を与えない。
つまり、穀粒は圧縮された高温・高圧の搬送風により搬送されると、搬送中に過剰に乾燥して、亀裂や胴割れ等の損傷が生じるが、本願では吸引した外気により搬送するので乾燥穀粒の発生を防止する。
しかして、穀粒分離排出装置8は、吸引ホース5の軸心方向と略一致する本体ケース24の一端の接続筒部26に吸引ホース5の中間部(吸引搬送ホース10の終端)を接続し、接続筒部26には本体ケース24内に設けた分離網体27を接続し、分離網体27の周囲と本体ケース24の内面との間に吸引室28を形成しているから、吸引搬送ホース10により吸引室28まで吸引搬送された穀粒の一部は分離網体27の内周に付着し、分離網体27から吸引室28に入った吸引風はそのまま中間排気口29から吸引排気ホース11の吸引排気風路14を通って吸引装置9に吸引され、吸引装置9の排風口(図示省略)から排気される。
分離網体27の内周に付着して空気と分離された穀粒は分離網体27内に設けた送りロール35により排出室46に搬送される。
したがって、分離網体27まで搬送された穀粒は送りロール35により排出室46に移送されることで、後続の搬送された穀粒が分離網体27内で空気と分離され、これが反復されて吸引ノズル6から穀粒分離排出装置8まで搬送される間に穀粒は、一度も高温の搬送風に晒されることなく、排出室46に至り、後述する穀粒排出口7より排出される。
この場合、筒形状の分離網体27の周囲に吸引室28が形成されているから、吸引室28内の分離網体27の全外周面から吸引風が抜け、効率よく、空気と穀粒の分離が行える。
この吸引搬送風(空気)と穀粒との分離は、吸引搬送ホース10から分離網体27に至った吸引風が分離網体27で略直角に曲がって搬送方向に対して交差方向に抜けるので、直進するように搬送された穀粒は側方から吸引されて分離網体27の内周に付着する。そのため、穀粒は分離網体27に衝突するのではなく、分離網体27に付着して、吸引風と分離される。
したがって、穀粒分離排出装置8には、搬送風と穀粒とを回転させて分離するサイクロンを設ける必要がなく、穀粒分離排出装置8を小型にでき、しかも、穀粒の損傷もサイクロンに比し、減少させられる。
即ち、サイクロンは、円筒に高圧の搬送風ごと穀粒を吹き込んで回転させ、この穀粒を回転させるエネルギーを、穀粒をサイクロンの内壁に摺接させることで消耗させて、穀粒と送風とを分離する構成のため、上下に長く装置全体が大型化し(送風圧力(搬送力)に比例して大型化する)、また、穀粒はサイクロンの内壁に摺接しながら排出落下するので破砕穀粒を含めて、損傷が激しいが、本願は、分離網体27に付着させた穀粒を送りロール35により搬送するので、損傷が極めて少ない。
なお、穀粒と搬送風との分離は、分離網体27内まで穀粒が搬送されて充満し、搬送穀粒の一部は分離網体27の内周面に付着するが、その余の搬送穀粒は穀粒の間の隙間から中間排気口29に向けて吸引風が抜けて分離され、分離網体27内に搬送された穀粒の全てが分離網体27に付着してから排出室46に搬送されるのではないのは、勿論である。
したがって、この点でも、穀粒分離排出装置8まで吸引搬送された穀粒は、穀粒分離排出装置8の本体ケース24内の壁に正面から衝突するのではなく、穀粒群に当たるので、衝撃は分散され、穀粒の損傷は少ない。
この場合、送りロール35の前記搬送流入口25側は自由端としているから、軸受機構を設けていない分、本体ケース24の搬送流入口25の開口面積を大きくでき、搬送穀粒の流入抵抗を減少させ、搬送穀粒の損傷を防止する。
しかして、中間排気口29と穀粒排出口7との間には、所定間隔Tを設け、排出室46内を常時所定量の穀粒が通過するように構成しているから、排出室46の存在により吸引ホース5の中間に設けた穀粒分離排出装置8に穀粒排出口7を形成しても、吸引ホース5内は常時一定の負圧状態にして吸引風を流すことができる。
即ち、分離網体27内に吸引搬送されて穀粒が排出室46を常時所定量通過するので、吸引搬送中に穀粒排出口7を開口させて穀粒を排出しても、排出室46内を通過する穀粒が「栓」のように抵抗となって、吸引室28(穀粒分離排出装置8)内の負圧を保持し、分離網体27から吸引室28を介して吸引排気風路14を通して吸引装置9へ吸引風を排気し、穀粒排出口7から吸引風が入るのを防止する。
換言すると、分離網体27から吸引室28を介して吸引排気風路14へ吸引風が抜けるからこそ、穀粒排出口7まで搬送された穀粒は、自重で穀粒排出口7から自然落下して排出される。
なお、排出室46の始端側は吸引室28に接しているが、送りロール35により穀粒は排出室46の終端まで搬送され、排出室46の終端から穀粒排出口7までは後続の搬送穀粒により押されることもあって、確実に排出される。
また、吸引排気ホース11の先端は吸引室28の軸心方向に対して交差方向に接続しているので、分離される吸引風は搬送方向に対して交差方向に排気されるから、排出室46内には、一層、吸引風の逆流はせず、本体ケース24内の負圧が保持されつつ、穀粒排出口7からの穀粒の排出は良好に行われる。
そして、穀粒排出口7に自動開閉機構50が設けられているから、排出作業開始時でも、吸引室28内を負圧にでき、吸引ホース5の吸引ノズル6から穀粒を吸引することが可能となる。
このように、穀粒分離排出装置8に、排出室46と自動開閉機構50を設けることにより、吸引ホース5の中間部に穀粒排出口7を設けることができ、ひいては、吸引ホース5の内の吸引搬送ホース10内を通る吸引風のみで穀粒を吸引ノズル6から穀粒排出口7まで搬送可能となり、穀粒の損傷防止とサイクロン不要とを両立させて、合理的構成となる。
しかして、穀粒分離排出装置8の穀粒排出口7には自動開閉機構50が設けられているから、自動開閉機構50は、吸引装置9を駆動させると、穀粒排出口7を閉塞して本体ケース24内を負圧にし、吸引ノズル6から外気を吸引して穀粒を搬送する。
次に、吸引ノズル6から吸引された穀粒が分離網体27まで搬送されて、この穀粒が送りロール35により排出室46に送られると、自動開閉機構50は自動的に穀粒排出口7を開口させて穀粒の排出を開始する。次に、吸引装置9の吸引が停止すると、自動開閉機構50は排出室46内の穀粒を送りロール35により搬送して穀粒排出口7から全て排出させるようにする。
したがって、排出室46内を所定量の穀粒を通過させて、「栓」のように抵抗となっているので、自動開閉機構50により穀粒排出口7を開口させて行う排出作業が可能となり、自動開閉機構50によって穀粒排出口7の開閉が自動化されるので、操作性および作業性を向上させる。
この場合、実施例の自動開閉機構50は、排出室46の下面の穀粒排出口7に先端51Aが自由端の逆止弁51を回動自在に取付けて構成しているから、作業開始時は、穀粒排出口7を通る吸引風により逆止弁51が閉塞方向回動して穀粒排出口7を一旦閉塞後に搬送が開始され、排出室46内に所定量の穀粒が溜ると、穀粒に押されて逆止弁51が自動回動して穀粒排出口7から穀粒を排出する。
しかして、逆止弁51は、吸引装置9により吸引されると、穀粒排出口7を閉塞するように位置させているから、確実に搬送作業を開始する。
したがって、逆止弁51は、前記吸引装置9の吸引が停止しているとき、その先端51Aが自重で前記穀粒排出口7に対して所定の隙間55を有して位置するように構成しているから、逆止弁51の先端51Aを所定の隙間55を有して穀粒排出口7の下方に位置させるだけで、自動閉塞する。
しかして、逆止弁51自体の重量バランスを、吸引装置9が停止しているとき、穀粒排出口7を開口するように構成しているから、穀粒の搬送量が多くなると、逆止弁51は穀粒排出口7の開口方向に略全開状態まで回動して排出抵抗を軽減して排出時の詰まりを防止すると共に、排出効率を向上させる。
そして、穀粒の搬送量が少なくなると、逆止弁51は穀粒排出口7の閉塞方向に回動して、穀粒排出口7から吸引風が入るのを抑制すると共に、搬送量に応じた穀粒排出口7の開口面積に自動調節する。
次に、搬送作業が終了して、吸引装置9を停止させると、逆止弁51は、穀粒排出口7を開口させて本体ケース24内の全ての残留穀粒を排出する。
したがって、穀粒排出口7に逆止弁51を設けた構成でありながら、直接逆止弁51を操作しなくても、吸引装置9を入り切りさせるだけで、逆止弁51は穀粒排出口7を開閉させることになり、特に操作機構を設ける必要がなく、合理的な構成となる。
この場合、逆止弁51は、前記吸引装置9の吸引が停止しているとき、その先端51Aが自重で前記穀粒排出口7に対して所定の隙間55を有して位置するように構成しているから、作業開始時の穀粒排出口7の閉塞と、残留穀粒の排出のための穀粒排出口7の開口とを両立させることができる。
しかして、逆止弁51の基部には逆止弁51が常時所定の隙間55を有するように付勢する重り53を設けているから、重り53を移動させることにより、逆止弁51の先端51Aを微調節でき、自動閉塞および自動開口を確実にする。
しかして、搬送先タンク4は複数並設し、各搬送先タンク4の張り込み口13の上方に穀粒分離排出装置8を夫々設け、各穀粒分離排出装置8と吸引ホース5とは夫々接続ホース60を介して接続し、吸引ホース5と接続ホース60との各接続部分には搬送切替弁61を設けているから、搬送切替弁61を遠隔操作して吸引ホース5と所定の搬送先タンク4へ至る吸引風路12および排気風路14とを連通させ、他の搬送切替弁61を閉塞させると、吸引ノズル6から吸引した穀粒を所定の搬送先タンク4へ搬送できる。
所定の搬送先タンク4への搬送が終了すると、この所定の搬送先タンク4への各搬送切替弁61を閉塞させて、次の搬送先タンク4への他の搬送切替弁61を切替えて次の搬送先タンク4への吸引風路12と排気風路14を吸引ホース5と連通させて搬送し、これを反復して、各搬送先タンク4への搬送を行う。
この場合、所定の搬送先タンク4への搬送が終了して、次の搬送先タンク4に搬送するために、搬送切替弁61を切替えるときに、駆動中の吸引装置9を停止させずに、該吸引装置9に設けた吸引開閉シャッター21を開口させて吸引停止状態にし、前記自動開閉機構50により前記穀粒排出口7の開口状態を保持して、前記送りロール35により前記分離網体27および前記排出室46内の穀粒を排出するから、穀粒分離排出装置8内の残留穀粒は全て排出され、次の搬送先タンク4への搬送は、品種の相違する穀粒を搬送しても、異種穀粒の混入が防止でき、しかも、吸引装置9に設けた吸引開閉シャッター21を閉塞するだけで、すぐに搬送作業を再開でき、作業効率を著しく向上させられる。
穀粒搬送装置の一例の概略配置図。 吸引装置の側面図。 穀粒分離排出装置の縦断側面図。 穀粒排出口の断面図。 穀粒分離排出装置の正面図。 同平面図。 送りロールの側面図。 送りロールの正面図。 タンクと穀粒搬送装置の配置の一例を示す平面図。 タンクと穀粒搬送装置の配置の一例を示す平面図。
符号の説明
1…搬送対象物(粉粒体)、2…タンク、3…穀粒搬送装置、4…搬送先タンク、5…吸引ホース、6…吸引ノズル、7…穀粒排出口、8…穀粒分離排出装置、9…吸引装置、10…吸引搬送ホース、11…吸引排気ホース、12…吸引搬送風路、13…張り込み口、14…吸引排気風路、18…吸引ドラム、20…開口部、21…吸引開閉シャッター、24…本体ケース、25…搬送流入口、26…接続筒部、27…分離網体、28…吸引室、29…排気接続部、35…送りロール、36…ロール軸、37…搬送翼、38…自由端、39…軸受部、40…軸受、41…入力プーリ、45…隙間、46…滞留室、50…自動開閉機構、51…逆止弁、52…取付軸、53…重り、60…接続ホース、61…搬送切替弁、62…エアシリンダ、63…弁。

Claims (6)

  1. 可撓性を有する吸引ホース5の始端部に搬送対象物1の穀粒を吸引する吸引ノズル6を設け、前記吸引ホース5の終端に、吸引ホース5内を吸引する吸引装置9を設け、前記吸引ホース5の中間部には、中間排気口29を有する本体ケース24と、該本体ケース24内に設けた該吸引ホース5内の吸引風は吹き抜け搬送された穀粒は付着する軸心が横方向の分離網体27と、該分離網体27内の穀粒を搬送翼37により強制搬送する送りロール35と、該送りロール35により搬送された所定量の穀粒が通過する排出室46と、前記中間排気口29より所定間隔置いて設けられ前記排出室46内の穀粒を排出する穀粒排出口7と、該穀粒排出口7を自動開閉する自動開閉機構50とを有する穀粒分離排出装置8を設け、該自動開閉機構50は、前記穀粒排出口7を開閉する逆止弁51を、取付軸52により回動自在に設けて構成した穀粒搬送装置。
  2. 請求項1において、前記中間排気口29と前記穀粒排出口7とは、前記吸引ホース5が穀粒を吸引搬送中に穀粒排出口7を開口させて穀粒排出可能な所定間隔Tをおいて配置し、前記逆止弁51は、排出室46内の穀粒の重量により回動して前記穀粒排出口7から穀粒を排出するように構成した穀粒搬送装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記逆止弁51は、前記吸引装置9の吸引が停止しているとき、その先端51Aが自重で前記穀粒排出口7に対して所定の隙間55を有して位置するように構成した穀粒搬送装置。
  4. 請求項3において、前記逆止弁51の基部には、前記穀粒排出口7に対する隙間55を調節しうる重り53を設けた穀粒搬送装置。
  5. 請求項3または請求項4において、前記逆止弁51は、前記吸引装置9の吸引開始直後から穀粒排出前では、前記吸引装置9の吸引により穀粒排出口7を閉塞しうる位置であって、且つ、前記吸引装置9の吸引が停止したときには排出室46内の残留穀粒が排出しうるように、前記穀粒排出口7に対して所定の隙間55を有して位置するように構成した穀粒搬送装置。
  6. 請求項3または請求項4において、前記逆止弁51の前記穀粒排出口7に対する隙間55は、前記吸引装置9により吸引すると、穀粒排出口7を閉塞し、且つ、前記吸引装置9の吸引が停止したときには排出室46内の残留穀粒が排出しうるように構成した穀粒搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103754649A (zh) * 2014-01-23 2014-04-30 济南拓基输送机械有限公司 粉状物料输送用卸料阀
CN110950103A (zh) * 2019-12-26 2020-04-03 浙江菲达环保科技股份有限公司 一种环保的火车装料装置

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