JP2006298281A - 車両用フード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フード部材の持上げ及び跳上げをコンパクトに実現する車両用フード装置を提供する。
【解決手段】 車両のキャビン10前方に形成されエンジンルーム12を上部から塞ぐフード部材21と、フード部材21を支持する支持部材22と、車両の車体5側に保持されるヒンジベース部材23と、一方を支持部材22に回転自在に軸支された第1軸支部24と、他方をヒンジベース部材23に回転自在に軸支された第2軸支部25を有するヒンジアーム部材26と、第1軸支部24に設けられていて、支持部材22を第2軸支部25に対して上方へ離反する方向へ付勢する付勢手段28と、通常状態では付勢手段28によるフード部材21の後端部21bの上方変位を規制し、衝突または衝突可能性を検知した際に、規制を解除するロック手段30とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フード部材を跳ね上げることにより、フード部材の変形ストロークを確保する車両用フード装置に関する。
車両は、上部が開口するエンジンルームにエンジンが載置されているとともに、エンジンルームを覆うフード部材と、このフード部材を開く際にフード部材を持上げる持上機構とを備える車両用フード装置を備えている。持上機構は、例えばフード部材とエンジンルームの開口とを連結してフード部材を開閉(起倒)可能に支持するリンク機構と、フード部材を上方へ付勢する付勢手段を備えている。また、エンジンルームが前側にある車両では、前突などの衝突時にその衝突による衝撃力がフード部材の上面から入力される場合がある。
しかし、フード部材の下にはエンジンやエンジンの各種補記類が配置されており、フード部材とエンジン等との隙間が狭いのでフード部材の変形ストロークを充分に確保することができず、フード部材に入力される衝撃力を充分に緩衝することが難しい。このため、フード部材に加わる衝撃力を効果的に緩衝することが求められている。
そこで、フード部材に加わる衝撃力を効果的に緩衝するために、フード部材の後端側を所定量跳ね上げる跳ね上げ機構を備え、衝突などにより車体前端に衝撃力が入力されるとフード部材を跳ね上げることでフード部材とエンジン等との隙間を増大してフード部材の変形ストロークをより多く確保し、フード部材に加わる衝撃力を緩衝する構造が特許文献1で提案されている。
特開2003−182510号公報
特許文献1においては、フード部材後端を跳ね上げる跳ね上げ機構を備えているが跳ね上げ機構が複数節を備えたリンク機構を備えているので、その構造が複雑となる。
本発明は、フード部材の持上げ及び跳上げをコンパクトに実現する車両用フード装置を提供することを、その目的としている。
上記目的を達成するため、本発明にかかる車両用フード装置は、車両のキャビン前方に形成され上部開放口を有する室空間部を上部から塞ぐフード部材と、フード部材を支持する支持部材と、車両の車体側に保持されるヒンジベース部材と、一方を支持部材に回転自在に軸支された第1軸支部と、他方をヒンジベース部材に回転自在に軸支された第2軸支部を有するヒンジアーム部材と、第1軸支部に設けられていて、支持部材を第2軸支部に対して上方へ離反する方向へ付勢する付勢手段と、通常状態では付勢手段によるフード部材の後端部の上方変位を規制し、衝突または衝突可能性を検知した際に、規制を解除するロック手段とを備えたことを特徴としている。
本発明にかかる車両用フード装置において、付勢手段は、ねじり部を第1軸支部に装着され、ねじり部から伸びる一端を支持部材に係止され、他端を第2軸支部に係止される、ねじりバネであることを特徴としている。
本発明にかかる車両用フード装置において、ロック手段は、通常状態で支持部材の後端部に係止する係止爪を有する係止部材と、衝突または衝突可能性を検知した際に係止爪を支持部材より離れる方向へ係止部材の位置を変位させる駆動部とを備えたことを特徴としている。
本発明にかかる車両用フード装置において、ヒンジアーム部材は、湾曲または弾性変形可能に形成されていることを特徴としている。本発明にかかる車両用フード装置において、車体に対して、フード部材を上方に付勢するリフト手段を備えたことを特徴としている。
本発明にかかる車両用フード装置において、通常状態ではフード部材の開閉の際に伸縮して減衰力を付与するするとともに、衝突または衝突可能性が検出されてフード部材の後端部が上方へ変位する際に、フード部材の開閉時に比べ開閉度合いに対する伸縮率が少なくなるダンパー手段を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、車両のキャビン前方に形成され上部開放口を有する室空間部を上部から塞ぐフード部材を、支持部材と、車両の車体側に保持されるヒンジベース部材と、一方を支持部材に回転自在に軸支された第1軸支部と、他方をヒンジベース部材に回転自在に軸支された第2軸支部を有するヒンジアーム部材で開閉自在に支持するとともに、第1軸支部に設けられていて、支持部材を第2軸支部に対して上方へ離反する方向へ付勢する付勢手段と、通常状態では付勢手段によるフード部材の後端部の上方変位を規制し、衝突または衝突可能性を検知した際に、規制を解除するロック手段とを備えたので、通常使用時はロック手段によってフード部材のヒンジ機能を持ち、衝突または衝突可能性が検出された際にはロック解除され、付勢手段によってフード部材支持部材と共にフード部材が跳ね上げられるが、その付勢手段は、第1軸支部を基点に支持部材と第2軸支部に対してのみ付勢する構成とすることができ、比較的簡素な構造で、更には、第1軸支部を有する支持部材と第2軸支部間のみの範囲で付勢手段を設けることができ、コンパクトな構造で、フード部材の跳ね上げを行える。
本発明によれば、付勢手段が、ねじり部を前記第1軸支部に装着され、ねじり部から伸びる一端を前記支持部材に係止され、他端を前記第2軸支部に係止される、ねじりバネであるので、比較的簡素な構造で、更にはコンパクト構造で、より確実にフード部材の跳ね上げを行える。
本発明によれば、ロック手段が、通常状態で支持部材の後端部に係止する係止爪を有する係止部材と、衝突または衝突可能性を検知した際に係止爪を支持部材より離れる方向へ係止部材の位置を変位させる駆動部とを備えているので、駆動部で係止部材が変位されると、支持部材の後端部と係止爪との係合状態が解除され、フード部材の後端側が跳ね上げられる。また、係止部材と駆動部という2つの構成部材でロック手段が構成されているので、ロック手段の簡素化をはかることができ、小型、低コストで重量軽減を図ることができる。
本発明によれば、ヒンジアーム部材が、湾曲または弾性変形可能に形成されているので、フード部材の後端側が跳ね上げられた際に、フード部材の変形とヒンジアーム部材との変形により衝撃力を効果的に緩衝することができる。本発明によれば、前記車体に対して、前記フード部材を上方に付勢するリフト手段を備えたので、通常状態でのフード部材の開放作業を容易に行える。
本発明によれば、通常状態ではフード部材の開閉の際に伸縮して減衰力を付与するするとともに、衝突または衝突可能性が検出されてフード部材の後端部が上方へ変位する際に、フード部材の開閉時に比べ開閉度合いに対する伸縮率が少なくなるダンパー手段を備えているので、衝突または衝突可能性が検出された際には極力早く後端部が跳ね上げるので、フード部材の跳上力を確保して衝撃力を効果的に緩衝しながら通常状態ではダンパー手段の伸縮率が十分に機能してフード部材の開放速度が抑制されるので、フード部材の開閉動作も良好に行える。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1から図4を用いて説明する。図1は、車両、例えば自動車の前側を示している。この自動車は、キャビン10よりも前側にエンジン11が載置される例えばFF式の車両であって、エンジン11が載置される室空間部としてのエンジンルーム12を前側に備えている。エンジンルーム12は、その上側からフード部材21で覆われている。フード部材21は、その前端部21aの中央に車体5側と係合するためにストライカ211を備えている。車体5側には、ストライカ211と係合するラッチ212を備えている。これにより、フード部材21が閉められている状態では、ストライカ211とラッチ212とが係合してフード部材21の前端部21aを車体5側に固定するように構成されている。
この自動車は、車両用フード装置20を備えている。車両用フード装置20は、フード部材21と、フード部材21を支持する支持部材としての取付アーム部材22と、自動車の車体5側に保持されるヒンジベース部材23と、一方を取付アーム部材22に回転自在に軸支された第1軸支部24と、他方をヒンジベース部材23に回転自在に軸支された第2軸支部25を有するヒンジアーム部材26と、第1軸支部24に設けられ、取付アーム部材22と第2軸支部25とを離反する方向へ付勢する付勢手段としてのねじりコイルスプリング28と、通常状態ではねじりコイルスプリング28によるフード部材21の後端部21bの上方変位を規制し、衝突または衝突可能性を検知した際に、規制を解除するロック手段30と、ダンパー手段としてのガスコイルスプリング40とを備えている。これら取付アーム部材22、ヒンジベース部材23、ヒンジアーム部材26、ねじりコイルスプリング28、ガススプリング40によりフード部材21の後端部21b側を開閉自在に支持する持上げ機能と、衝突または衝突可能性を検知した際にフード部材21の後端部21b側を上方に跳ね上げる機能とが共通化された支持機構50が構成されている。
支持機構50は、エンジンルーム12の車両幅方向にそれぞれ配置されていて、フード部材21の後端部両側をそれぞれ支持している。各支持機構50は、同一構成とされているので、以下図1に示す一方側の支持機構50の構成を代表して説明する。
図2に示すように、取付アーム部材22は、フード部材21の後端部21b側の内側面21Cに図示しないボルト/ナットなどの締結部材によって一体化されている。
ヒンジベース部材23は、断面略L字型を成し、その基部231がエンジンルーム12内の車体5に溶接あるいはボルトとナットなどの締結部材によって固定されている。ヒンジベース部材23には、基部231から上方に向って延びる一対の側壁部232が形成されている。一対の側壁部232は、車幅方向において互いに対向配置されていて、その上部で軸233をそれぞれ回転自在に支持している。軸233より車両後方側にはフード部材21の開方向への開度を規定する、すなわちフード部材21を全開位置で停止させるストッパー234が形成されている。
ヒンジアーム部材26は、本形態において下方に大きく湾曲形成されている。ヒンジアーム部材26の一方端26aには支持軸261が支持されている。この支持軸261には、取付アーム部材22の一方となる前端部22aに設けた筒状部材221が挿通されていて、ヒンジアーム部材26の一方端26aと取付アーム部材22の前端部22aとが相対回転可能に支持して第1軸支部24を構成している。ヒンジアーム部材26の他端26bには筒状部材262が形成されている。この筒状部材262には軸233が挿入されていて、軸233に対して回転自在とされている。第2軸支部25は筒状部材261と軸233で構成されている。
ねじりコイルスプリング28は、その本体部分が支持軸261または筒状部材221に装着されている。本体部分から延びる一端28aは、軸233に引っ掛けられることで係止され、本体部分から延びる一端28bは、取付アーム部材22の他方となる後端部22bに係止されている。
ロック手段30は、通常状態で取付アーム部材22の後端部22aに係止する係止爪31を有する係止部材32と、衝突または衝突可能性を検知した際に、係止爪31を取付アーム部材22の後端部22aより離れる方向へ係止部材32の位置を変位させる駆動部賭しての電磁ソレノイド33とを備えている。
係止部材32は、一対の側壁部232の間に配置されていて、軸233と筒状部材262とを貫通するように装着されており、軸233と一体回転可能に構成されている。係止爪31は、係止部材32の上部に形成されている。
電磁ソレノイド33は、この本体部分33aが、一対の側壁部232の間に配置され基部231に固定されている。本体33aからは通電されることで本体33a内に引き込まれるロッド33bが突出している。このロッド33bは、係止部材32の下部32aよりも車両後方側まで突出していて、その先端33cが折り曲げられていて係止部材の下端32aに車両後方側(図2において右方側)から引っ掛かるように構成されている。
図1に示すように、ガススプリング40は、その上端40aがフード部材21に取り付けられたブラケット213の前端側にピン214で回動自在に連結され、その下端に向かって延びるロット部40bの先端が車体5側にピン215で回動可能に結合されている。ガススプリング40は、通常状態では、フード部材21を開ける方向に付勢力を発生させると共に、ある所定量伸びた際は減衰力を発生させ、ダンパー機能を有する。そしてフード部材21の開閉の際に伸縮してフード部材21の開閉速度を調節するとともに、衝突または衝突可能性が検出されてフード部材21の後端部21bが上方へ変位する際に、フード部材21の開閉時に比べ開閉度合いに対する伸縮率が少なくなるように設定配置され、減衰力の発生を抑制している。
図1に示すように、車両用フード装置20は、車体5の例えば前端に衝撃力検出センサ51と、衝撃力検出センサ51に接続されるECU52とを備えている。衝撃力検出センサ51は、車体5の前端に衝撃力が入力されると、その衝撃力値を検出するとともに、その情報をECU52に伝える。ECU52は、コンピュータで構成されていて、電磁ソレノイド33の本体33aが接続されており、車体5の前端に入力される衝撃力が所定値以上の場合は、図4に示すように本体33aに通電するように構成されている。
このような構成の車両用フード装置20によるフード部材21の通常時の開閉動作と、跳ね上げ動作について説明する。
乗員が図1に示すストライカ211とラッチ212との係合を解除する。この状態では、図2に示すように、電磁ソレノイド33を非動作状態であるので、フード部材21に固定された取付アーム部材22の後端部22aは係止爪31によって係止された上程のままである。このため、フード部材21は、図3に示すように、ガススプリング40の付勢力によって軸233を中心にして回動する。この回動に伴い軸223、及び係止部材32も一緒に回動する。そして係止部材32の上部がストッパー234に当接すると、フード部材21の開き方向への移動が停止されてフード部材21が全開状態とされる。また、図1に示すように、軸233よりも車両前方側には、ガススプリング40が配設されているので、フード部材21の開方向の移動に伴い、ロッド40bが伸張して、フード部材21の回動をアシストする。全開のフード部材21を閉めるには、フード部材21の前端部21aを乗員が下方に押すことで、フード部材21が軸233を中心に回動し、ストライカ211をラッチ212に係合することで閉状態に保持される。
自動車が走行中に、例えば障害物と衝突する等して車体5の前端から衝撃力が入力されると、図1に示す衝撃力検出センサ51が衝撃力値を検出し、その情報がECU52に伝えられる。衝撃力が所定値以上であると、ECU52の制御により電磁ソレノイド33の本体33aに通電され電磁ソレノイド33が駆動される。電磁ソレノイド33が駆動されると、図4(a)に示すように、ロッド33bが本体33a側に引き込まれて矢印a方向にスライドする。
ロッド33bが矢印a方向にスライドすると、その先端33cによって係止部材32の下部32aが矢印aへ方向に押され、係止部材32がロック解除方向となる時計回り方向に軸233を中心にして回転する。この係止部材32の回転により、係止爪31と取付アーム部材22の後端部22aとの係止状態が解除される。このとき、フード部材21の前端部23a側がストライカ212とラッチ212の係合により固定状態とされているので、ねじりコイルスプリング28の付勢力が、取付アーム部材22の後端部22aとヒンジアーム部材26の他端部26bとの間隔を開く方向に作用する。つまり、図4(b)に示すように、取付アーム部材22とヒンジアーム部材26が支持軸261を中心に離間する方向に移動してフード部材21が上方へと跳ね上げられる。また、取付アーム部材22は、第1支持部24、ヒンジアーム部材26を介して第2支持部25に連結されている。このため、フード部材21の上昇移動に伴いヒンジアーム部材26が軸233を中心にして上方へと吊り上げられ、軸233も時計回り方向へ回転する。軸233が回転すると、係止部材32も同方向に回転し、その上部がストッパー234に当接し、フード部材21の跳ね上げが停止する。また、フード部材21の跳ね上がると、それに伴い図1に示すガススプリング40のロッド40bが伸張して、フード部材21の回動をアシストする。
このような構成によると、通常使用時はロック手段30によってフード部材21の後端部21bがロックされることで、フード部材21を開閉するヒンジ機能となり、衝突または衝突可能性が検出された際にロック手段30によるフード部材21の後端部21bのロック解除されると、ねじりコイルスプリング28の付勢力によってフード部材21の後端部21bを跳ね上げる機能が形成されるので、小型化を図ることができる。
ロック手段30が、通常状態で取付アーム部材22の後端部22bに係止する係止爪31を有する係止部材32と、衝突または衝突可能性を検知した際に係止爪31を取付アーム部材22の後端部22bより離れる方向へ係止部材32の位置を変位させる電磁ソレノイド33とを備えているので、電磁ソレノイド33が駆動して係止部材32が変位されると、取付アーム部材22の後端部22bと係止爪31との係合状態が解除されるので、フード部材21の後端側21bが跳ね上げられる。このため、ねじりコイルスプリング28の付勢力によってフード部材21が跳ね上げられてエンジン11とフード部材21との距離が広がるので、衝突によって障害物がフード部材21の上面に倒れ込むなどしてフード部材21の上面から衝撃力が入力されても、フード部材21の変形ストロークが増加しているので、衝撃力を充分吸収することができるとともに、コイルスプリング30とガススプリング40によっても衝撃力が吸収されるので、フード部材21に入力される衝撃力を効果的に吸収することができる。
また、係止部材32と電磁ソレノイド33という2つの構成部材でロック手段30が構成されているので、ロック手段30の簡素化をはかることができ、小型、低コストで重量軽減を図ることができる。
ヒンジアーム部材26は、湾曲して形成されているので、フード部材21の後端側21bが跳ね上げられた際に、フード部材21の変形とヒンジアーム部材26との変形により衝撃力を効果的に緩衝することができる。
通常状態では、フード部材21を開ける方向に付勢力を発生させると共に、ある所定量伸びた際は、減衰力を発生させるダンパー機能を有し、フード部材21の開閉の際に伸縮してフード部材21の開閉速度を調節するとともに、衝突または衝突可能性が検出されてフード部材21の後端部21bが上方へ変位する際に、フード部材21の開閉時に比べ開閉度合いに対する伸縮率が少なくし、減衰力の発生を抑制するガススプリング40を備えているので、衝突または衝突可能性が検出された際には極力早く後端部21bが跳ね上げるので、フード部21材の跳上力を確保して衝撃力を効果的に緩衝しながら通常状態ではガススプリンク40の伸縮率が十分に機能してフード部材21の開放速度が調節されるのでフード部材21の開閉動作も良好に行える。
本形態において、ヒンジアーム部材26は、その形状を湾曲させているが、ヒンジアーム部材としては湾曲させない形状のものであってもよい。また、ヒンジアーム部材26で効果的に衝撃力を吸収する場合には、この部材を弾性変形可能に形成すればよく、また材料を弾性体としてもよい。
本発明の一実施形態である車両用フード装置と、それが適用された車両前部の概略構成を車幅方向から見た一部破断側面図である。 車両用フード装置の構成を示す拡大図である。 車両用フード装置の通常状態(持上げ)時の動作を示す拡大図である。 (a)は車両用フード装置における支持部材と係止部の係止状態とが解除された時の状態を示す拡大図、(b)は車両用フード装置によりフード部材が跳ね上げられた状態を示す拡大図である。
符号の説明
5 車体
10 キャビン
12 エンジンルーム(室空間部)
20 車両用フード装置
21 フード部材
22 支持部材
23 ヒンジベース部材
24 第1軸支部
25 第2軸支部
26 ヒンジアーム部材
28 付勢手段
21b フード部材の後端部
30 ロック手段
31 係止爪
32 係止部材
33 駆動部
40 ガススプリング(ダンパー機能有)

Claims (6)

  1. 車両のキャビン前方に形成され、上部開放を有する室空間部を上部から塞ぐフード部材と、
    前記フード部材を支持する支持部材と、
    前記車両の車体側に保持されるヒンジベース部材と、
    一方を前記支持部材に回転自在に軸支された第1軸支部と、他方を前記ヒンジベース部材に回転自在に軸支された第2軸支部を有するヒンジアーム部材と、
    前記第1軸支部に設けられ、前記支持部材を前記第2軸支部に対して上方へ離反する方向へ付勢する付勢手段と、
    通常状態では前記付勢手段による前記フード部材の後端部の上方変位を規制し、衝突または衝突可能性を検知した際に、前記規制を解除するロック手段とを備えたことを特徴とする車両用フード装置。
  2. 請求項1記載の車両用フード装置において、
    前記付勢手段は、ねじり部を前記第1軸支部に装着され、このねじり部から伸びる一端を前記支持部材に係止され、他端を前記第2軸支部に係止される、ねじりバネであることを特徴とする車両用フード装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の車両用フード装置において、
    前記ロック手段は、通常状態で前記支持部材の後端部に係止する係止爪を有する係止部材と、衝突または衝突可能性を検知した際に、前記係止爪を前記支持部材より離れる方向へ前記係止部材の位置を変位させる駆動部とを備えたことを特徴とする車両用フード装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両用フード装置において、
    前記ヒンジアーム部材は、湾曲または弾性変形可能に形成されていることを特徴とする車両用フード装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の車両用フード装置において、
    前記車体に対して、前記フード部材を上方に付勢するリフト手段を備えたことを特徴とする車両用フード装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車両用フード装置において、
    通常状態では、前記フード部材の開閉の際に伸縮して減衰力を付与するとともに、衝突または衝突可能性が検出されて前記フード部材の後端部が上方へ変位する際に、前記フード部材の開閉時に比べ開閉度合いに対する伸縮率が少なくなるダンパー手段を備えていることを特徴とする車両用フード装置。
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