JP2006297880A - 木パイプ - Google Patents
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Abstract
【課題】木材の美的外観・触感等の特性を生かした木パイプの製造方法を得る。
【解決手段】不織布あるいは和紙が裏打ちされている突き板シートをパイプと平行の木目方向と垂直の木目方向が交互に積み重なるように、あるいはパイプと平行の木目方向に対して垂直方向の突き板シートを数枚差し込む。この時各々の枚数は、中心の突き板シートに対して上下対称になっていなければならない。表面以外の全ての突き板シートの面に樹脂系の接着剤を塗拭する。重ねられた突き板シートを外側の型3と内側の型4の間に入れ外側の型の両端をプレス加工する。この時、重ねられた突き板シート1の上面と下面に捨て板としてアルミ板2,5を両側を差し込むと加工が容易になる。外側の型3に固定したアルミ板2の幅は加工後の木パイプの外周と同一とする。乾燥後、型を外し内側の型も抜き取る。突き板シート1が重なる部分の内側に接着剤を塗付し圧着する。
【選択図】図4
【解決手段】不織布あるいは和紙が裏打ちされている突き板シートをパイプと平行の木目方向と垂直の木目方向が交互に積み重なるように、あるいはパイプと平行の木目方向に対して垂直方向の突き板シートを数枚差し込む。この時各々の枚数は、中心の突き板シートに対して上下対称になっていなければならない。表面以外の全ての突き板シートの面に樹脂系の接着剤を塗拭する。重ねられた突き板シートを外側の型3と内側の型4の間に入れ外側の型の両端をプレス加工する。この時、重ねられた突き板シート1の上面と下面に捨て板としてアルミ板2,5を両側を差し込むと加工が容易になる。外側の型3に固定したアルミ板2の幅は加工後の木パイプの外周と同一とする。乾燥後、型を外し内側の型も抜き取る。突き板シート1が重なる部分の内側に接着剤を塗付し圧着する。
【選択図】図4
Description
この発明は不織布・和紙で裏打ちされた突き板シートを積み重ねて成型する木パイプの製造方法に属する。
木材の単板を積み重ね成型し、2次、3次曲面をつくる成型合板は様々なかたちで製造・販売されている。また、金属パイプなどのように筒状にすることで材料の削減、軽量化を実現し強度を保持した技術もある。特許公開平9−141619に報告されているように。金属あるいはプラスチックに木材単板をまきつけた複合パイプも存在している。
しかしながら、成型合板の材料として使用される単板は通常極度な曲面を形成することが不可能で図1bのように木目方向がパイプに垂直な単板はわれを起こす。また、木目方向をパイプと平行な単板を積み重ねるだけでは、強度的に横からの衝撃に弱い。
また、強度的には充分といえる金属パイプ、あるいはプラスチックの筒状のものは触感や見た目的には優れているとは言えない。人が触たり目にする家具等の部材として使用する目的の場合温度変化のなく美観に優れる天然材料である木材が望まれる。また、金属パイプなどに単板を巻き付ける場合2つの異なる素材が必要となり、表面は天然材料の素材感を有するが、断面形状は美的に良いとは言えない。そこで、この発明は、木質材料を単一素材とした木パイプを提供することを課題とする。
また、強度的には充分といえる金属パイプ、あるいはプラスチックの筒状のものは触感や見た目的には優れているとは言えない。人が触たり目にする家具等の部材として使用する目的の場合温度変化のなく美観に優れる天然材料である木材が望まれる。また、金属パイプなどに単板を巻き付ける場合2つの異なる素材が必要となり、表面は天然材料の素材感を有するが、断面形状は美的に良いとは言えない。そこで、この発明は、木質材料を単一素材とした木パイプを提供することを課題とする。
以上の課題を解決するために、材料として不織布あるいは和紙を裏打ちした突き板シートを使用し、それらが従来の成型合板技術に習い、木目方向をパイプに対して平行と垂直を交互に積み重ね接着プレスすることで強度を有することを特徴とする木質パイプとする。
前記の発明によれば、木を単独材料とした木質パイプが製造できる。そのため、既知のパイプ製品にはない、軽量化・外観の良さを持っている。それによって、木材の質感を生かした家具製品への利用が期待できる。
この発明の一実施形態を、図に示す。不織布あるいは和紙が裏打ちされている突き板シートを既知の成型合板の製作方法に従い、パイプと平行の木目方向と垂直の木目方向が交互に積み重なるように、あるいはパイプと平行の木目方向に対して垂直方向の突き板シートを数枚(任意の枚数)差し込む(図1)。この時各々の枚数は、中心の突き板シートAに対して上下対称になっていなければならない。最上面(外面)と最下面(内面)となる表面以外の全ての突き板シートの面に樹脂系の接着剤を塗拭する。
そうして重ねられた突き板シートを外側の型(図2)と内側の型の間に入れ外側の型の両端をプレス加工する(図5)。この時、重ねられた突き板シートの上面と下面に捨て板としてアルミ板を両側を差し込むと加工が容易になる(図4、6)。外側の型に固定したアルミ板の幅は加工後の木パイプの外周と同一とする。乾燥後、型を外し内側の型も抜き取る。その後、涙型の重なった突き板シートが重なる部分それぞれの内側に接着剤を塗付し圧着する。この裏打ちされた突き板シートは極度な曲面加工が可能なだけでなく、通常の薄い単板に起こりやすい加工途中での割れや、ひびが入ることが起こりにくく非常に加工性に優れている。また一般的に通常の単板で極度な曲面を曲げて加工する場合、事前に単板を蒸気で蒸たり、熱湯につけて柔らかくして曲げ加工をやりやすくするが、そういった事前の準備が必要なく様々な曲面に対応できることも特徴としている。
そうして重ねられた突き板シートを外側の型(図2)と内側の型の間に入れ外側の型の両端をプレス加工する(図5)。この時、重ねられた突き板シートの上面と下面に捨て板としてアルミ板を両側を差し込むと加工が容易になる(図4、6)。外側の型に固定したアルミ板の幅は加工後の木パイプの外周と同一とする。乾燥後、型を外し内側の型も抜き取る。その後、涙型の重なった突き板シートが重なる部分それぞれの内側に接着剤を塗付し圧着する。この裏打ちされた突き板シートは極度な曲面加工が可能なだけでなく、通常の薄い単板に起こりやすい加工途中での割れや、ひびが入ることが起こりにくく非常に加工性に優れている。また一般的に通常の単板で極度な曲面を曲げて加工する場合、事前に単板を蒸気で蒸たり、熱湯につけて柔らかくして曲げ加工をやりやすくするが、そういった事前の準備が必要なく様々な曲面に対応できることも特徴としている。
「実施形態の効果」
図8のような実施形態によれば、成型加工を行う際に突き板シート間で接着剤が固硬化せずシート末端から流れ出る効果があり、生産性も良く、容易である。
図8のような実施形態によれば、成型加工を行う際に突き板シート間で接着剤が固硬化せずシート末端から流れ出る効果があり、生産性も良く、容易である。
「他の実施形態」
図5の実施形態では、パイプの断面形状は涙型(図7)であるが、他の実施形態では、図8で示したように断面が真円状や楕円状の形状も可能である。
図5の実施形態では、パイプの断面形状は涙型(図7)であるが、他の実施形態では、図8で示したように断面が真円状や楕円状の形状も可能である。
1a 木目方向が縦の突き板シート
1b 木目方向が横の突き板シート
A 中心となる突き板シート
1 積層された突き板シート
2 アルミ板
3 木型(外側)
4 木型(内側)
5 捨て板のアルミ板
1b 木目方向が横の突き板シート
A 中心となる突き板シート
1 積層された突き板シート
2 アルミ板
3 木型(外側)
4 木型(内側)
5 捨て板のアルミ板
Claims (2)
- 不織布・和紙を裏打ちされた突き板シート用いて、それらの木目方向を垂直方向に交互に重ねるように構成し各々のシート面に樹脂系接着材を塗拭して成型加工をして得られる事を特徴とする木パイプの製造方法。
- 前記製造方法によって得られる木パイプとそれを特徴とする椅子、システム家具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005147263A JP2006297880A (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 木パイプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005147263A JP2006297880A (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 木パイプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006297880A true JP2006297880A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37466530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005147263A Pending JP2006297880A (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 木パイプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006297880A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112932156A (zh) * | 2019-01-11 | 2021-06-11 | 海宁卡雷诺家私有限公司 | 改良型带记忆功能的电动沙发床的生产工艺 |
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2005
- 2005-04-19 JP JP2005147263A patent/JP2006297880A/ja active Pending
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CN112932156A (zh) * | 2019-01-11 | 2021-06-11 | 海宁卡雷诺家私有限公司 | 改良型带记忆功能的电动沙发床的生产工艺 |
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