JP2006297879A - ヘアライン加工方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で均一なヘアラインを加工するための方法と装置を提供する。
【解決手段】ヘアラインを加工するための押圧手段と、押圧手段を支持するフレームにより被加工材を水平スライド研磨機を使用し水平方向に往復運動させ安価で均一な安定したヘアラインを得ることである。
【選択図】図1

Description

本願発明は金属表面にヘアラインを付与する加工方法及びその装置に関するものである。
従来の方法はエンドレスベルトを用いベルトサンダー等で研磨する方法やサンドペーパーやエミリ棒を人手によって前後に移動させる等手動による手段を用いていた。
特開2002−86337〔P2002−86337A〕
エンドレスベルトでは周速が早すぎて表面が多量に切削されてしまうケースや、手作業による方法ではヘアラインが曲がったり押圧が不均一になるなどの欠点があり、また、手作業のため作業能率が悪く安定した加工が得られなかった。
本願発明のヘアライン加工方法は、固定された研磨体に被加工材を乗せたプレートを水平方向にスライド運動させ、プレートの重量と摩擦を利用し被加工材を自然落下させることにより、スライド方向と交差する方向に被加工材を徐々に移動させ、均一なヘアラインを得ることを特徴とする。
以下に本願発明の実施の形態について図1〜図6を用いて説明する。
図1は本願発明の実施の形態の例である。水平スライド研磨機AにBを固定しBの側面のスリットに研磨体イを装着した状態である。
図2に示すように研磨体イと水平スライド研磨機Aの間に被研磨材1を固定したプレート3を差し込む、研磨体イは自らの重量で被研磨体を下方に押圧する、この装置を図3のように傾斜させることにより被研磨材をプレートの重量と摩擦により自然落下させることができる。
落下寸法は図4のように被研磨材1と補助金具2を両面テープ等でプレート3に固定しプレート3の全幅Yと水平スライド研磨機の固定具間Xの距離とのギャップで自在に決定できる。
図5で見るように被加工材を固定したプレート3が左に寄ったときには研磨体イはプレート3の左側の補助金具2の上にあり、水平研磨機の傾きにより滑り落ちようとするが研磨体と補助金具との摩擦により留まり、プレート3の右側は摩擦がないのでプレート3の左下方ニを定点として落下するが、プレート3の対角線の垂線方向の値が水平研磨機の固定具間の距離Xに達したときに図5に示すハの点に引っかかり停止する。
この直後水平スライド研磨機が左にスライドし始め、補助金具と研磨体との摩擦によりプレート3は水平スライド研磨機の固定具に押しつけられ上部の接点ハを軸に動き始めてからQの寸法分を移動した時点でプレート3は元通り固定具と平行に直される、その時にプレート3はPの寸法分下方に移動し、それを繰り返すことによりプレート3は徐々に水平研磨機の傾斜の下方方向にスライドしてゆく。
プレートの下方スライド量は被研磨材1の幅を移動した程度でヘアラインは完成している。
研磨体イの粒度が落ちたら図6のロのサンドペーパーをaの面からb、c、d、e、f、g、hと変更することで長時間使用できる、また、サンドペーパーを使用するのでエンドレスベルトより低コストでヘアラインを形成することができる。
発明の効果
本願発明の装置を使用することにより手作業では得られぬ美しいヘアラインが加工できる。本願発明のヘアラインの仕上がりは特許文献1特開2002−86337
にあるヘアラインの効果と同じであるが、特開2002−86337では研磨体〔エンドレスベルト〕に対し直角方向に被加工体が常時移動している。
請求項12において走行する研磨体と交差する被加工体の比を200→3000であると開示されている、従って厳密に言えば被加工体に対しヘアラインは斜行しているが200分の1や3000分の1では人間の目では判定できないのですばらしい発明であるといえる、しかし本願発明に於いては研磨体は被加工材に接触する時点ではプレート3は摩擦により補助金具上で全く水平になり、被加工材上を移動する時点で水平にヘアラインを形成することが出来る。
また、特開2002−86337では請求項13において走行する研磨体はエンドレスベルトである事を特徴とすると開示されている。本願発明はベルトサンダーではなく水平スライド研磨機を使用する点とエンドレスベルトではなくサンドペーパーを使用するのが大きく異なる点である。
本願発明の斜視図である。 水平スライド研磨機とプレート、研磨体の相関図である 水平スライド研磨機を傾斜させた図である。 水平スライド研磨機の固定具とプレート、被研磨材、補助具との相関図である。 水平スライド研磨機からプレートが滑り落ちて引っかかるのを説明する図である。 研磨体の外周の図である。
符号の説明
A 水平スライド研磨機
B フレーム
P プレートのスライド寸法
Q プレートと固定具のギャップ
X 固定具間の距離
Y プレートの幅
イ 研磨体
ロ サンドペーパー
ハ プレートの落下停止点
ニ プレートの落下時の定点
a サンドペーパー面
b サンドペーパー面
c サンドペーパー面
d サンドペーパー面
e サンドペーパー面
f サンドペーパー面
g サンドペーパー面
h サンドペーパー面

Claims (2)

  1. 水平スライド往復研磨機を使用し、被加工材の表面に偶数多角柱状〔ここでは八角形を使用〕の研磨体を自重で被加工材に押圧し、被加工材の自然落下を利用してヘアラインを形成するための加工装置。
  2. 水平スライド往復研磨機を使用し、被加工材の表面に研磨体を自重で押圧し、被加工材及びプレートの重量と摩擦による自然落下を利用し、請求項1の装置により水平方向にヘアラインを形成することを特徴とする加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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