JP2006297323A - 送液装置におけるサイホン現象防止機構 - Google Patents
送液装置におけるサイホン現象防止機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006297323A JP2006297323A JP2005125082A JP2005125082A JP2006297323A JP 2006297323 A JP2006297323 A JP 2006297323A JP 2005125082 A JP2005125082 A JP 2005125082A JP 2005125082 A JP2005125082 A JP 2005125082A JP 2006297323 A JP2006297323 A JP 2006297323A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- path
- liquid feeding
- pipe
- atmosphere
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】 そこで本発明では、送液元容器1内の液体3をポンプ4により吸上げて供給配管6を通して送液先容器2まで送液する送液装置において,供給配管には,送液元容器よりも高い位置に大気開放部8を配置し,この大気開放部は,送液元側供給配管と送液先側供給配管に連なる送液経路に,空気取入配管12に連なる大気開放経路を,上側から合流させた構成としたサイホン現象防止機構を提案している。
【選択図】 図2
Description
1.側路配管hから室i内に流入した液体が乾燥して,可動弁体nが弁座としての隔壁kに張り付いてしまった場合には大気開放が行えず,サイホン現象の発生を防止できなくなってしまう。
2.側路配管hから室i内に流入してしまった液体を排出する手段が必要となる。
3.液体クロマトグラフ装置等の精密送液ポンプを使用するシステムにおいては,一般に配管の内径が細いため,ポンプ停止時にサイホン防止弁gの可動弁体nを動かすだけの負圧に至らない場合があり,このような場合にも大気開放が行えず,サイホン現象の発生を防止できなくなってしまう。
4.このため精密送液ポンプを使用するシステムにおいては,ポンプを停止後に,例えば吸上げ側の配管を送液元容器の液面から引き上げたり,供給側配管を接続する配管継手等を緩める等の,人手により大気に開放する作業を行っており,人為的なミスによってサイホン現象を発生させてしまう場合があった。
本発明は以上の課題を解決することを目的とするものである。
図1は本発明のサイホン現象防止機構を使用した送液装置の構成を概念的に示す系統図であり,図2は大気開放部の具体的構成の実施例を示す断面図,また図3は本発明に使用するポンプの一例を示す断面図である。
符号1は送液元容器であり,また2は送液元容器1よりも低所に設置された送液先容器である。送液元容器1内の液体3は,ポンプ4により吸上げ配管5を通して吸上げられ,供給配管6を通して送液先容器2に供給される構成である。図中,二点鎖線で囲んだ部分は液体が通過する経路を有した適宜の装置7を示しており,例えばこの装置7は,図7について後述するように液体クロマトグラフ装置の分析装置等である。
符号19はポンプ本体であり,このポンプ本体19には,吸引側から吐出側に至る送液経路20に,シリンダ21に連なる駆動用経路22が合流しており,シリンダ21内には,駆動機構部23によりシリンダ21に対して進退運動を行わせるプランジャ24が設置されている。一方,送液経路20の吸引側と吐出側の双方には,球体25と弁座26から成る吸引側チェック弁27と吐出側チェック弁28が,夫々吸上げ配管5と供給配管6との間に設けられている。
図において二点鎖線で囲んで符号7を付した部分は,上述したように分析装置であり,この分析装置7は,分離カラム30と,UVモニタ31と,電磁弁32と,電磁弁32に接続されたノズル33と,分取用の試験管34とから構成されている。
例えば送液元容器1Aにメタノール{比重:0.7915(20/4℃)},送液元容器1Bにクロロホルム{比重:1.484(20/20℃)}を入れて,上述したようにポンプ4A,4Bを運転して分離カラム30に所定の混合比率で満たした後,内部にサンプルを入れるためにポンプ4A,4Bを停止した際,サイホン現象が生じると,クロロホルムよりも比重の小さなメタノールのみがミキシング部35を介して吸引されるため,分離カラム30内にはメタノールのみが流入して,次第にクロロホルムの割合が減少し,混合比率が狂ってしまう。この状態で,ポンプ4A,4Bを再始動して分取を開始しても,溶媒の混合比率が狂っているため,サンプルが分離せずに試験管34に分取されてしまう。
1.大気開放部は,可動弁体を使用していないので,ポンプを停止した際に発生する負圧が小さくても動作し,また可動弁体に付着した液体が乾燥して動作不良を起こすということも無くなり,確実に大気開放を行ってサイホン現象の発生を防止することができる。
2.大気開放を自動的に確実に行えるため,人為的操作は不要となり,その手間をなくすと共に,ミスによる不都合の発生を防止することができる。
3.大気開放部は,管接続ポートを設けたジョイントとして構成することにより,設置を容易に行うことができる。
4.大気開放部の大気開放経路から空気取入配管内に液体が流入しても,その開口端部からドレン受けに排出して処理することができる。
2 送液先容器(処理液槽)
3(3A,3B) 液体(溶媒)
4(4A,4B) ポンプ
5(5A,5B) 吸上げ配管
6(6A,6B) 供給配管
7 装置(分析装置)
8 大気開放部
9 送液元側供給配管
10 送液先側供給配管
11 送液経路
12 空気取入配管
13 大気開放経路
14a,14b,14c 取付部材
15a,15b,15c 管接続ポート
16 開口端部
17 ドレン受け
18 ドレン管
19 ポンプ本体
20 送液経路
21 シリンダ
22 駆動用経路
23 駆動機構部
24 プランジャ
25 球体
26 弁座
27 吸引側チェック弁
28 吐出側チェック弁
29 細い送液経路の部分
30 分離カラム
31 UVモニタ
32 電磁弁
33 ノズル
34 試験管
35 ミキシング部
36 配管継手
Claims (7)
- 送液元容器内の液体をポンプにより吸上げて供給配管を通して送液先容器まで送液する送液装置において,供給配管には,送液元容器よりも高い位置に大気開放部を配置し,この大気開放部は,送液元側供給配管と送液先側供給配管に連なる送液経路に,空気取入配管に連なる大気開放経路を,上側から合流させた構成としたことを特徴とする送液装置におけるサイホン現象防止機構。
- 大気開放経路の合流位置よりも上流側の送液経路を,下流側よりも細く形成したことを特徴とする請求項1に記載の送液装置におけるサイホン現象防止機構
- 大気開放経路の軸方向と,その合流位置よりも上流側の送液経路の軸方向が成す角度を鋭角に構成したことを特徴とする請求項1に記載の送液装置におけるサイホン現象防止機構
- 大気開放経路の合流位置よりも上流側の送液経路を,下流側よりも細く形成すると共に,大気開放経路の軸方向と,その合流位置よりも上流側の送液経路の軸方向が成す角度を鋭角に構成したことを特徴とする請求項1に記載の送液装置におけるサイホン現象防止機構
- 空気取入配管の開口端部は,送液元容器の液面よりも高い位置のドレン受けに配置したことを特徴とする請求項1に記載の送液装置におけるサイホン現象防止機構
- 大気開放部は,器体の内側に送液経路と大気開放経路とを設けると共に,外側に送液経路と大気開放経路に対応する管接続ポートを設けたジョイントとして構成したことを特徴とする請求項1〜5までのいずれか1項に記載の送液装置におけるサイホン現象防止機構
- 送液装置は,複数の送液元容器と,夫々に設けた供給配管及びポンプと,混合部とを備えた構成であることを特徴とする請求項1〜6までのいずれか1項に記載の送液装置におけるサイホン現象防止機構
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005125082A JP2006297323A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 送液装置におけるサイホン現象防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005125082A JP2006297323A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 送液装置におけるサイホン現象防止機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006297323A true JP2006297323A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37466049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005125082A Pending JP2006297323A (ja) | 2005-04-22 | 2005-04-22 | 送液装置におけるサイホン現象防止機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006297323A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5895172U (ja) * | 1981-12-18 | 1983-06-28 | 株式会社東芝 | 固定子水冷却装置 |
JPS6085812U (ja) * | 1983-11-16 | 1985-06-13 | 富士電機株式会社 | 油入電気機器の放圧導油管 |
JPH09126333A (ja) * | 1995-10-30 | 1997-05-13 | Morinaga Eng Kk | 排水用通気弁装置 |
JPH10113682A (ja) * | 1996-10-15 | 1998-05-06 | Hitachi Building Syst Co Ltd | バイオ液の供給装置 |
JPH10290991A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-04 | Denken:Kk | 排水処理用微生物懸濁液の注入方法及び注入装置 |
JPH11198991A (ja) * | 1998-01-12 | 1999-07-27 | Sekisui Plant System Kk | ステンレス製貯留タンクの腐食防止装置 |
JP2002001328A (ja) * | 2000-06-15 | 2002-01-08 | Japan Organo Co Ltd | 混床式イオン交換樹脂塔における樹脂の充填方法および装置 |
-
2005
- 2005-04-22 JP JP2005125082A patent/JP2006297323A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5895172U (ja) * | 1981-12-18 | 1983-06-28 | 株式会社東芝 | 固定子水冷却装置 |
JPS6085812U (ja) * | 1983-11-16 | 1985-06-13 | 富士電機株式会社 | 油入電気機器の放圧導油管 |
JPH09126333A (ja) * | 1995-10-30 | 1997-05-13 | Morinaga Eng Kk | 排水用通気弁装置 |
JPH10113682A (ja) * | 1996-10-15 | 1998-05-06 | Hitachi Building Syst Co Ltd | バイオ液の供給装置 |
JPH10290991A (ja) * | 1997-04-18 | 1998-11-04 | Denken:Kk | 排水処理用微生物懸濁液の注入方法及び注入装置 |
JPH11198991A (ja) * | 1998-01-12 | 1999-07-27 | Sekisui Plant System Kk | ステンレス製貯留タンクの腐食防止装置 |
JP2002001328A (ja) * | 2000-06-15 | 2002-01-08 | Japan Organo Co Ltd | 混床式イオン交換樹脂塔における樹脂の充填方法および装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5111476B2 (ja) | 液体試料分析装置及び液体試料導入装置 | |
JP5152406B2 (ja) | 液体クロマトグラフ | |
JP6398867B2 (ja) | オートサンプラ | |
WO2018105076A1 (ja) | 流体クロマトグラフ | |
JP2007171034A (ja) | グラジエント送液装置 | |
CN105358032A (zh) | 抽吸设备和用于运行抽吸设备的方法 | |
US20050279764A1 (en) | Syrup delivery system | |
JP5646902B2 (ja) | 液体クロマトグラフィ装置およびインジェクションバルブ | |
JP6806979B2 (ja) | 増減圧制御機構および水洗便器用薬液供給システム | |
JPH06148157A (ja) | 試料液供給装置 | |
JP2006297323A (ja) | 送液装置におけるサイホン現象防止機構 | |
US11000783B2 (en) | Pumping apparatus, treatment solution supplying device, and substrate treating apparatus | |
JP3713621B2 (ja) | 横軸ポンプ | |
JP2009222613A (ja) | ガス導入装置 | |
JP3128793U (ja) | 分注装置 | |
JP2005077312A (ja) | 圧力供給装置 | |
JP6881592B2 (ja) | 脱気装置 | |
JP2008157682A (ja) | 排ガス計測用バッグ | |
JP3355693B2 (ja) | 送液装置 | |
JP5142464B2 (ja) | フォトレジスト供給装置 | |
JP2006158625A (ja) | 消防用ポンプ | |
JPH06165927A (ja) | 溶液の調製装置および調製方法 | |
JP4618899B2 (ja) | 汚泥移送装置 | |
JP2021030473A (ja) | 粘度コントローラ | |
JP2012247440A (ja) | 液体試料分析装置及び液体試料導入装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080229 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20100727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20100727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110617 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120319 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120710 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |