JP2006295760A - VoIPサービスシステム、呼制御サーバ、および呼制御方法 - Google Patents

VoIPサービスシステム、呼制御サーバ、および呼制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】同一VoIPサービスシステムで提供する複数の音声VPNサービスごとに個別に発着信規制サービスを提供でき、また音声VPNサービスごとに発着信規制サービスの内容を柔軟かつ容易に変更できるようにする。
【解決手段】呼制御サーバ10A,10Bの音声VPNグループ管理テーブルで、音声VPNグループごとに発着信規制の内容を管理し、発側呼制御サーバ10Aでは、端末31からの発信要求に応じて発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を着側呼制御サーバ10Bへ送信し、着側呼制御サーバ10Bでは、受信した接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発着信規制内容と、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの発着信規制内容とに基づいて、両端末間の接続可否を判断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、IP(Internet Protocol)網を使った音声通信技術に関し、特に音声通信サービス(VoIPサービス:Voice over Internet Protocol)において端末間を外線接続するための呼制御技術に関する。
IP網での音声通信であるVoIPサービスは、システム構築および運用の両面において従来のPSTN(Public Switched Telephone Network:公衆交換電話網)より低廉であることから多くの注目を集めている。
IP網での音声通信では、送信側で音声データを小容量のデジタルデータからなる音声パケットに分割して送信し、受信側で音声に復号する方式がとられる。これにより、音声とデータとを区別することなく共存させて同一のIP網で送受信することを可能としている。
このようなVoIPサービスシステムでは、従来のPSTNを用いたPBX(Private Branch eXchange:構内交換機)システムからVoIPサービスシステムへの移行に伴って、従来のPBXシステムで提供されていたサービスに対するVoIPサービスシステムでの実現が検討されている。
このようなサービスの1つに、VPN(Virtual Private Network:仮想閉域網)を用いた音声VPNサービスがある。この種の音声VPNサービスは、共用可能なIP網上に、仮想的にユーザ専用のネットワークを構築して異なる拠点に位置する各支社・支店のPBXシステム間を接続して内線統合し、これら拠点の端末間で内線発信機能を実現するサービスである。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開2003−152890号公報 特開2003−283653号公報 特開2003−018182号公報
このようなVoIPサービスシステムでは、音声VPNサービスを提供する場合、同一VoIPサービスシステムで並列的に提供する他の音声VPNや、他のVoIPサービスシステム、さらにはPSTNに対する発着信規制を行う必要がある。
例えば、ある企業では、顧客や取引先との通話には信頼性のある従来のPSTNを用い、企業内での通話にのみ信コストの安価な音声VPNサービスを利用したいという要望があり、このようなケースでは、同一VoIPサービスシステムの他の音声VPNグループや、他のVoIPサービスシステム、さらにはPSTNに対する発着信規制を行う必要がある。
また、VoIP通話技術の発展に伴って将来信頼性が向上した場合、すべての通話を音声VPNへ移行させたいという要望もあり、このようなケースでは、上記発着信規制を変更する必要がある。
しかしながら、従来のVoIPサービスシステムでは、同一VoIPサービスシステムで並列的に提供する他の音声VPNや、他のVoIPサービスシステム、さらにはPSTNに対する発着信規制を呼ごとに制御するという概念はなく、これらネットワークシステム間を物理的に接続するか否か、すなわち網間接続のためのゲートウェイなどの設備を設けるか否かで発着信が可能かどうか決定されるものとなっていた。
このため、同一VoIPサービスシステムで提供する複数の音声VPNサービスごとに任意の発着信規制サービスを提供できないという問題点があった。また、これら音声VPNサービスごとに発着信規制サービスの内容を柔軟かつ容易に変更できないという問題点もあった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、同一VoIPサービスシステムで提供する複数の音声VPNサービスごとに任意の発着信規制サービスを提供でき、また音声VPNサービスごとに発着信規制サービスの内容を柔軟かつ容易に変更できるVoIPサービスシステム、呼制御サーバ、および呼制御方法を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるVoIPサービスシステムは、IP網を介して音声パケットの送受信を行うとともにいずれかの音声VPNグループに属する端末を各呼制御サーバで収容して呼制御を行うことにより、IP網を用いた端末での音声通信を実現するVoIPサービスシステムであって、呼制御サーバに、音声VPNグループごとに発着信規制の内容を管理する音声VPNグループ管理テーブルと、端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を、発信要求で指定された着側端末を収容する着側呼制御サーバへ送信する発信処理手段と、他の呼制御サーバからの接続要求に応じて、接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発側発着信規制内容と、音声VPNグループ管理テーブルから取得した、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの着側発着信規制内容とに基づいて、両端末間の接続可否を判断する着信処理手段とを備えるものである。
この際、発信処理手段で、発側音声VPNグループ情報として発側音声VPNグループのグループ番号を含む接続要求を送信し、着信処理手段で、接続要求の発側音声VPNグループ情報に含まれる発側音声VPNグループ番号に基づいて音声VPNグループ管理テーブルから発側発着信規制内容を取得するようにしてもよい。
また、発信処理手段で、発側音声VPNグループ情報として発側音声VPNグループの発着信規制内容を含む接続要求を送信するようにしてもよい。
また、発信処理手段で、着側端末を管理する着側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属していない場合は、当該発信要求を当該音声VPNグループ外への発信と判断し、発側発着信規制内容に基づき発側音声VPNグループから着側管理装置への接続可否を判断するようにしてもよい。
また、着信処理手段で、接続要求に発側音声VPNグループ番号が含まれていない場合は、当該接続要求を当該音声VPNグループ外からの着信と判断し、着側発着信規制内容に基づき発側端末を管理する発側管理装置から着側音声VPNグループへの接続可否を判断するようにしてもよい。
また、発信処理手段で、着側端末を管理する着側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属していない場合、発側音声VPNグループ情報を付加せずに接続要求を送信するようにしてもよい。
また、他の呼制御サーバからの接続要求を当該VoIPサービスシステムに属していない着側管理装置へ転送する際、接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報を削除してから転送する呼制御手段をさらに設けてもよい。
また、着信処理手段で、判断の結果が接続可の場合、発側音声VPNグループ情報を含まない接続要求を着側端末に対して送信するようにしてもよい。
また、本発明にかかる呼制御サーバは、IP網を介して音声パケットの送受信を行うとともにいずれかの音声VPNグループに属する端末を収容して呼制御を行うことにより、IP網を用いた端末での音声通信を実現する、VoIPサービスシステムの呼制御サーバであって、音声VPNグループごとに発着信規制の内容を管理する音声VPNグループ管理テーブルと、端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を、発信要求で指定された着側端末を収容する着側呼制御サーバへ送信する発信処理手段と、他の呼制御サーバからの接続要求に応じて、接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発側発着信規制内容と、音声VPNグループ管理テーブルから取得した、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの着側発着信規制内容とに基づいて、両端末間の接続可否を判断する着信処理手段とを備えるものである。
また、本発明にかかる呼制御方法は、IP網を介して音声パケットの送受信を行うとともにいずれかの音声VPNグループに属する端末を各呼制御サーバで収容して呼制御を行うことにより、IP網を用いた端末での音声通信を実現する、VoIPサービスシステムの呼制御方法であって、音声VPNグループごとに発着信規制の内容を音声VPNグループ管理テーブルで管理するステップと、端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を、発信要求で指定された着側端末を収容する着側呼制御サーバへ送信する発信処理ステップと、他の呼制御サーバからの接続要求に応じて、接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発側発着信規制内容と、音声VPNグループ管理テーブルから取得した、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの着側発着信規制内容とに基づいて、両端末間の接続可否を判断する着信処理ステップとを備えるものである。
本発明によれば、呼制御サーバで、各音声VPNグループごとに発着信規制の内容が音声VPNグループ管理テーブルにより管理され、発側端末を収容する呼制御サーバでは、端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求が、発信要求で指定された着側端末を収容する着側呼制御サーバへ送信され、着側端末を収容する呼制御サーバでは、他の呼制御サーバからの接続要求に応じて、音声VPNグループ管理テーブルが参照されて、接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発側発着信規制内容と当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの着側発着信規制内容とに基づき両端末間の接続可否が判断される。
したがって、呼制御サーバの音声VPNグループ管理テーブルに、それぞれの音声VPNグループに対して要望された発着信規制の内容を設定しておくことにより、各音声VPNグループに対して設定された発着信規制を呼ごとに制御することができ、同一VoIPサービスシステムで並列的に提供する複数の音声VPNサービスごとに任意の発着信規制サービスを提供できる。
また、従来のように網間接続のための物理的な設備を変更することなく、例えば利用者からの要望に応じて、音声VPNグループ管理テーブルで発着信規制の内容を変更するという極めて簡単な作業で、任意の音声VPNサービスの発着信規制サービスの内容を柔軟に変更できる。
また、発側音声VPNグループ番号を発側呼制御サーバから着側呼制御サーバへ通知し、発着信規制に基づく接続可否を着側呼制御サーバで判断するようにしたので、両呼制御サーバ間で各種情報をやり取りするためのメッセージを新たに設けることなく、発着信規制に基づく接続可否判断を行うことができる。
したがって、SIPなどのVoIP用の公知の呼制御プロトコルを変更することなく、そのまま利用することができ、システム設計のための作業負担を大幅に軽減できるとともに、ネットワークトラヒックや呼制御サーバでの処理負担を軽減できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[VoIPサービスシステム]
まず、図1を参照して、本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムについて説明する。図1は本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの構成を示すブロック図である。
このVoIPサービスシステムには、呼制御サーバ10A,10B、IP網(IP−VPN)21,22、および端末31〜34が設けられている。
図1において、各端末31〜33は、それぞれ広域LAN(Local Area Network)回線などのアクセス回線を介してIP−VPN網からなるIP網21に接続されており、このIP網21を介して各種パケットをやり取りすることによりVoIP音声通信やデータ通信を行う。
端末34は、広域LAN回線などのアクセス回線を介してIP網22に接続されており、このIP網22を介して各種パケットをやり取りすることによりVoIP音声通信やデータ通信を行う。
IP網21,22には、呼制御サーバ10A,10Bが接続されており、端末31〜34と呼制御パケットをやり取りすることによりこれら端末31〜34の呼制御を行う。
このうち、端末31,32は、呼制御サーバ10Aに収容されており、この呼制御サーバ10Aからの呼制御にしたがって各種動作を行う。また端末33,34は、呼制御サーバ10Bに収容されており、この呼制御サーバ10Bからの呼制御にしたがって各種動作を行う。
このVoIPサービスシステムでは、2つのIP網21,22により、2つの音声VPNサービスが並列的にサービス提供されている。これら音声VPNには、それぞれ個別の音声VPNグループ番号が予め割り当てられている。
図1に示す例では、IP網21を用いた端末31〜33を含む音声VPNグループ41には、音声VPNグループ番号「1」が割り当てられており、IP網22を用いた端末34を含む音声VPNグループ42には、音声VPNグループ番号「2」が割り当てられている。
また、各端末31〜34には、その音声VPNグループ内で、さらには各端末31〜34が属するグローバルな電話網、例えばIP電話網全体さらにはPSTNを含めた電話網全体で、各端末31〜34を識別するための電話番号として外線番号が割り当てられている。
図1に示す例では、端末31に外線番号「05033335001」が割り当てられ、端末32に外線番号「05033446001」が割り当てられている。また、端末33に外線番号「05034506002」が割り当てられ、端末34に外線番号「05034507001」が割り当てられている。
本実施の形態では、各呼制御サーバ10A,10Bで、当該VoIPサービスシステムで構成する各音声VPNグループごとに発着信規制の内容を管理するようにしたものである。
そして、発側呼制御サーバにより、管理下にある任意の端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を着側端末の呼制御サーバへ送信し、着側呼制御サーバにより、受信した接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発着信規制内容と、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの発着信規制内容とに基づき両端末間の接続可否を判断するようにしたものである。
[呼制御サーバ]
次に、図2を参照して、本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる呼制御サーバ10A,10Bについて詳細に説明する。図2は、本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる呼制御サーバの構成例を示すブロック図である。
呼制御サーバ10(10A,10B)は、全体としてコンピュータを有するサーバ装置からなり、通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)11、画面表示部12、操作入力部13、記憶部14、および制御部15が設けられている。
通信I/F部11は、IP網21,22に接続されて、端末31〜33の呼制御に必要な制御パケットなどの各種パケットを送受信する回路部である。
画面表示部12は、LCDやCRTなどの画面表示装置からなり、制御部15からの指示に基づき各種情報を画面表示する。
操作入力部13は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して制御部15へ出力する。
記憶部14は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、制御部15での各種処理に用いる例えば音声VPNグループ管理テーブル14A、ルーチング情報テーブル14B、外線/内線変換テーブル14C、内線/外線変換テーブル14Dなどの各種管理情報やプログラム14Pを記憶する。
これら管理情報は、画像表示部12および操作入力部13を用いて、あるいは通信I/F部11を介して予め記憶部14に登録される。プログラム14Pは、制御部15での各種処理を実現するプログラムであり、予め記録媒体や通信I/F部11を介して取り込まれ記憶部14に格納される。
制御部15は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部14からプログラム14Pを読み込んで実行することにより、各種機能手段を実現する機能部である。
この機能手段としては、呼制御手段15Aおよび発着信規制判定手段15Bがある。
このうち呼制御手段15Aは、管理下にある端末からの要求に基づき各種呼制御を行う手段である。また、発着信規制判定手段15Bは、記憶部14の音声VPNグループ管理テーブル14Aを参照して、管理下にある端末に関する発着信可否を判定する手段である。
[音声VPNグループ管理テーブル]
次に、図3を参照して、図1のVoIPサービスシステムで用いられる音声VPNグループ管理テーブル14Aについて詳細に説明する。図3は、音声VPNグループ管理テーブルの構成例である。
この音声VPNグループ管理テーブル14Aは、当該VoIPサービスシステムにおいて並列的に提供し一括管理する各音声VPNの音声VPNグループ番号ごとに、当該音声VPNグループ全体の端末に対する発着信規制の内容を示す発着信規制情報を管理するテーブルである。
発着信規制の種類としては、例えば、当該音声VPNグループ内のみ接続可、当該音声VPNグループ内とPSTNへのみ接続可、当該音声VPNグループ内と当該グループ以外の他のIP電話端末へのみ接続可など、各種の発着信規制内容を設けることができる。この音声VPNグループ管理テーブル14Aでは、これら発着信規制内容を数字からなる発着信規制情報で管理されている。
例えば、当該音声VPNグループ内のみ接続可を示す発着信規制には「1」、当該音声VPNグループ内とPSTNへのみ接続可を示す発着信規制には「2」、当該音声VPNグループ内と当該グループ以外の他のIP電話端末へのみ接続可を示す発着信規制には「3」、発着信規制なしには「0」が割り当てられている。
図3では、音声VPNグループ番号「1」には発着信規制情報「1」が設定されており、この音声VPNグループに属する端末は、すべて当該音声VPNグループ内のみ接続可とする発着信規制が適用される。また、音声VPNグループ番号「2」には発着信規制情報「3」が設定されており、この音声VPNグループに属する端末は、すべて当該音声VPNグループ内と当該グループ以外の他のIP電話端末へのみ接続可とする発着信規制が適用される。
なお、発着信規制の内容については、上記例に限定されるものではなく、必要に応じて規制対象を任意に設定できる。
[ルーチング情報テーブル]
次に、図4を参照して、図1のVoIPサービスシステムで用いられるルーチング情報テーブル14Bについて詳細に説明する。図4は、ルーチング情報テーブルの構成例である。
このルーチング情報テーブル14Bは、当該VoIPサービスシステムからアクセス可能な端末の外線番号ごとに、当該外線番号が割り当てられている端末を管理する管理装置、例えば呼制御サーバ、他のVoIPサービスシステムのSIPサーバ、VoIPゲートウェイ、PSTNゲートウェイ、音声ガイダンスサーバ(IVR:Intractive Voice Response)などの管理装置のIPアドレスと、その管理装置が属するネットワークシステムを確認できるシステム情報とを管理するテーブルである。
図4では、例えば外線番号「050−3300−xxxx」〜「050−3399−xxxx」を持つ各端末は、IPアドレス「a.b.10.1」の管理装置ここでは呼制御サーバ10Aに管理されており、当該管理装置が「A」というVoIPサービスシステムに属していることがわかる。
また、外線番号「050−3400−xxxx」〜「050−3450−xxxx」を持つ各端末は、IPアドレス「a.b.10.2」の管理装置ここでは呼制御サーバ10Bに管理されており、当該管理装置が「A」というVoIPサービスシステムに属していることがわかる。
呼制御サーバ10A,10Bは、このルーチング情報テーブル14Bのうち、発信要求で通知された着信先電話番号と一致する外線番号を検索し、その外線番号の管理装置IPアドレスで指定される管理装置に対して、SIP(Session Initiation Protocol)などのVoIP用の公知の呼制御プロトコルにしたがって、当該発信要求のための接続要求を送信する。
また、呼制御サーバ10A,10Bは、このルーチング情報テーブル14Bのうち、発信要求で通知された着信先電話番号や接続要求で通知された発信元外線番号と一致する外線番号を検索し、その外線番号のシステム情報に基づき、相手端末あるいはその管理装置がどのようなネットワークシステムに属するか、例えば他のVoIPサービスシステムやPSTNに属するかを確認する。
この際、システム情報としては、VoIP用の公知の呼制御プロトコルで取得可能な当該管理装置の装置種別情報を用いてもよい。
例えば、装置種別情報が他のVoIPサービスシステムのSIPサーバを示す場合、相手端末あるいはその管理装置が他のVoIPサービスシステムに属していることがわかる。また、装置種別情報が異なるVoIPサービスシステムを網間接続するためのVoIPゲートウェイを示す場合、相手端末あるいはその管理装置が他のVoIPサービスシステムに属していることがわかる。また、装置種別情報がVoIPサービスシステムとPSTNとを網間接続するためのPSTNゲートウェイを示す場合、相手端末あるいはその管理装置がPSTNに属していることがわかる。
[外線/内線変換テーブル]
次に、図5および図6を参照して、図1のVoIPサービスシステムで用いられる外線/内線変換テーブル14Cについて詳細に説明する。図5は、呼制御サーバ10Aの持つ外線/内線変換テーブルの構成例である。図6は、呼制御サーバ10Bの持つ外線/内線変換テーブルの構成例である。
この外線/内線変換テーブル14Cは、当該呼制御サーバ10A,10Bの管理下にある各端末に固有の外線番号ごとに、当該端末の内線番号、当該端末が属する音声VPNグループ番号、当該端末の拠点番号、および端末のIPアドレスをそれぞれ管理するテーブルである。
図5では、例えば呼制御サーバ10Aの管理下にある外線番号「05033335001」を持つ端末31は、その内線番号が「33330」であり、グループ番号「1」の音声VPNグループに属しており、拠点番号が「33」であり、IPアドレスが「a.b.0.1」であることがわかる。
図6では、例えば呼制御サーバ10Bの管理下にある外線番号「05034507001」を持つ端末34は、その内線番号が「66555」であり、グループ番号「2」の音声VPNグループに属しており、拠点番号が「66」であり、IPアドレスが「a.b.1.2」であることがわかる。
呼制御サーバ10A,10Bは、この外線/内線変換テーブル14Cのうち、他の呼制御サーバからの接続要求で通知された着信先電話番号と一致する外線番号を検索し、その外線番号の音声VPNグループ番号を取得して、当該音声VPNグループの発着信規制内容を確認し、接続可否を判断する。
また、接続可と判断された場合、当該着側端末のIPアドレスを確認し、そのIPアドレスを用いて着側端末へ接続要求を送信する。
[内線/外線変換テーブル]
次に、図7を参照して、図1のVoIPサービスシステムで用いられる内線/外線変換テーブル14Dについて詳細に説明する。図7は、呼制御サーバ10Aの持つ内線/外線変換テーブルの構成例である。
この内線/外線変換テーブル14Dは、当該VoIPサービスシステム内の各端末に固有の内線番号ごとに、当該端末が属する音声VPNグループ番号、および当該端末の外線番号を管理するテーブルである。
図7では、例えば内線番号「33330」を持つ端末31は、グループ番号「1」の音声VPNグループに属しており、外線番号が「05033335001」であることがわかる。
呼制御サーバ10A,10Bでは、端末からの発信要求に含まれる着信先電話番号が内線番号の場合、この内線/外線変換テーブル14Dを参照して着側端末の外線番号を取得し、その外線番号への発信処理と同様にして内線接続を行う。
[本実施の形態の動作]
次に、図8を参照して、本実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの発着信処理動作について説明する。図8は、本実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの発着信処理動作を示すシーケンス図である。
ここでは、前述した図1のVoIPサービスシステムにおいて、呼制御サーバ10Aの管理下にある端末31から、呼制御サーバ10Bの管理下にある端末33へ外線発信する場合を例として説明する。
端末31では、利用者の外線発信操作に応じて、その操作で指定された着信先電話番号を着信先情報とし、当該端末31の外線番号を発信元情報とする発信要求を、IP網21を介して呼制御サーバ10Aへ送信する(ステップ100)。
呼制御サーバ10Aの制御部15は、通信I/F部11を介して端末31からの発信要求を受信し、呼制御手段15Aにより、その発信要求を解析する。そして、当該発信要求の着信先電話番号が「0ABJ」,「050」,「090」などの外線番号であり内線番号ではない場合、発着信規制判定手段15Bにより、発信処理を行う(ステップ101)。
この際、発着信規制判定手段15Bにより、後述する図9の発信処理を実行し、着側端末を管理する管理装置が当該VoIPサービスシステムに属する呼制御サーバの場合には、接続可(発信可)と判断して(ステップ102:YES)、当該発側端末31が属する音声VPNグループのグループ番号を外線/内線変換テーブル14Cから取得するとともに、ルーチング情報テーブル14Bから着側管理装置のIPアドレスを取得する。そして、当該端末31の外線番号を発信元情報とし着信先電話番号を着信先情報とする接続要求に発側音声VPNグループ番号を付加し、通信I/F部11からIP網21を介して上記IPアドレスに対応する呼制御サーバへ接続要求を送信する(ステップ104)。
呼制御サーバ10Bの呼制御手段15Aは、通信I/F部11を介して受信した呼制御サーバ10Aからの接続要求に応じて、発着信規制判定手段15Bにより、後述する図10の着信処理を実行する(ステップ105)。
この際、発着信規制判定手段15Bは、その接続要求で指定された着信先電話番号から、外線/内線変換テーブル14Cと音声VPNグループ管理テーブル14Aを参照して、着側音声VPNグループの発着信規制内容を取得する。そして、接続要求に含まれている発側音声VPNグループ番号に基づき発着信規制内容を取得し、これら発側および着側の発着信規制内容に基づき発着端末間の接続可否を判断する。
ここで、接続不可の場合は(ステップ106:NO)、接続エラーを通信I/F部11からIP網21を介して呼制御サーバ10Aへ送信する(ステップ107)。この接続エラーは、呼制御サーバ10Aを介して発側端末31へ通知され(ステップ108)、一連の発着信処理が終了する。
一方、接続可の場合は(ステップ106:YES)、外線/内線変換テーブル14Cから取得した着側端末33のIPアドレスに基づき、発側端末31の外線番号を発信元情報とし、着側端末33の外線番号を着信先情報とする接続要求を、通信I/F部11からIP網22を介して端末33へ送信する(ステップ110)。
端末33は、呼制御サーバ10Bからの接続要求に応じて、スピーカからの着信音の送出、あるいはLEDやLCDなどを用いた着信表示により、利用者へ当該着信を報知し(ステップ111)、利用者による応答操作に応じて呼制御サーバ10Bへ応答を通知する(ステップ112)。
この端末33からの応答は、呼制御サーバ10Bを介して呼制御サーバ10Aへ通知され(ステップ113)、さらに呼制御サーバ10Aから発信元の端末31へ通知される(ステップ114)。
これにより、端末31と端末33との間でIP網21を介してRTP(Real-time Transport Protocol)セッションが確立され、VoIP音声通信が開始されて(ステップ115)、当該VoIPサービスシステムにおける一連の発信処理動作が終了する。
したがって、端末31から端末33へ発信した場合、発側呼制御サーバ10Aから発側端末31の音声VPNグループのグループ番号「1」が接続要求により着側呼制御サーバ10Bへ通知される。着側呼制御サーバ10Bでは、その発側音声VPNグループ番号「1」の発着信規制内容と、着側端末33の音声VPNグループ番号「1」の発着信規制内容とを比較して、着信可否を判断する。この場合、発側および着側とも音声VPNグループ番号「1」であり、音声VPNグループ管理テーブル14Aにおいて、その発着信規制内容が「グループ内のみ接続」を示しているものの、両者は同一音声VPNグループに属していることから、このケースでは接続可と判断される。
なお、端末31から端末34へ発信した場合、発側音声VPNグループ番号が「1」となり、着側音声VPNグループ番号が「3」となり、それぞれの端末が属する音声VPNグループが異なる。そして、着側音声VPNグループの発着信規制内容が「グループ内+他のIP電話端末へ接続可」を示しているものの、発側音声VPNグループの発着信規制内容が「グループ内のみ接続」を示していることから、このケースでは接続不可と判断される。
このように、本実施の形態では、各呼制御サーバ10A,10Bに音声VPNグループ管理テーブル14Aを設けて、当該VoIPサービスシステムで構成する各音声VPNグループごとに発着信規制の内容を示す発着信規制情報を管理し、管理下にある任意の端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を着側端末の呼制御サーバへ送信し、着側呼制御サーバでは、受信した接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発着信規制内容と、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの発着信規制内容とに基づき両端末間の接続可否を判断するようにしたものである。
したがって、呼制御サーバの音声VPNグループ管理テーブルに、それぞれの音声VPNグループに対して要望された発着信規制の内容を設定しておくことにより、各音声VPNグループに対して設定された発着信規制を呼ごとに制御することができ、同一VoIPサービスシステムで並列的に提供する複数の音声VPNサービスごとに任意の発着信規制サービスを提供できる。また、従来のように網間接続のための物理的な設備を変更することなく、必要に応じて音声VPNグループ管理テーブルで発着信規制の内容を変更するという極めて簡単な作業で、任意の音声VPNサービスの発着信規制サービスの内容を柔軟に変更できる。
また、発側音声VPNグループ情報を発側呼制御サーバから着側呼制御サーバへ通知し、発着信規制に基づく接続可否を着側呼制御サーバで判断するようにしたので、両呼制御サーバ間で各種情報をやり取りするためのメッセージを新たに設けることなく、発着信規制に基づく接続可否判断を行うことができる。
したがって、SIPなどのVoIP用の公知の呼制御プロトコルを変更することなく、そのまま利用することができ、システム設計のための作業負担を大幅に軽減できるとともに、ネットワークトラヒックや呼制御サーバでの処理負担を軽減できる。
なお、以上では、発側音声VPNグループ情報として発側音声VPNグループ番号を含む接続要求を送信する場合を例として説明したが、この発側音声VPNグループ情報として発側音声VPNグループの発側発着信規制内容を含む接続要求を送信するようにしてもよい。これにより、着側呼制御サーバで発側音声VPNグループの発着信規制内容を管理していない場合でも、その接続要求に含まれる発側発着信規制内容に基づき、両端末間の接続可否を判断できる。
[発信処理]
次に、図9を参照して、本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる呼制御サーバでの発信処理について詳細に説明する。図9は、図1のVoIPサービスシステムで用いられる呼制御サーバでの発信処理を示すフローチャートである。
発側呼制御サーバの制御部15では、前述した図8のステップ101において、管理下にある端末からの発信要求に応じて、発着信規制判定手段15Bにより、図9の発信処理を実行する(発信処理手段)。
発着信規制判定手段15Bは、まず、記憶部14の外線/内線変換テーブル14Cを参照して、発信要求で指定された発側端末の外線番号に基づき発側音声VPNグループ番号を取得し(ステップ200)、ルーチング情報テーブル14Bを参照して、発信要求で指定された着信先電話番号に基づき着側管理装置のIPアドレスとシステム情報とを取得する(ステップ201)。
そして、そのシステム情報に基づき着信側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属しているかどうか判断する(ステップ202)。
ここで、着側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属する呼制御サーバである場合は(ステップ202:YES)、発側端末の外線番号からなる発信元情報と着側端末の外線番号からなる着信先情報とを含む接続要求に、発側音声VPNグループ番号を付加する(ステップ203)。そして、着側管理装置のIPアドレスに基づいて、通信I/F部11からIP網21を介して着側管理装置へ接続要求を送信し(ステップ204)、一連の発信処理を終了する。
一方、ステップ202において、着側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属していない場合(ステップ202:NO)、記憶部14の音声VPNグループ管理テーブル14Aを参照して、発側音声VPNグループ番号に基づき発側音声VPNグループの発着信規制情報を取得する(ステップ210)。そして、その発側発着信規制情報が示す規制内容と着側管理装置のシステム情報とに基づき接続可否を判断する(ステップ211)。例えば、発側発着信規制情報が「2」すなわち「グループ内+PSTNへの接続可」を示し、着側管理装置のシステム情報がPSTNを示す場合、接続可と判断される。
ステップ211において、接続可と判断された場合は(ステップ211:YES)、前述したステップ204へ移行し、着側管理装置へ接続要求を送信する。この場合、接続要求には発側音声VPNグループ番号は付加されておらず、発側端末の外線番号からなる発信元情報と着側端末の外線番号からなる着信先情報とを含む接続要求が送信される。
また、ステップ211において、接続不可と判断された場合(ステップ211:NO)、着側端末に対して接続エラーを送信し(ステップ212)、一連の発信処理を終了する。
このように、ルーチング情報テーブル14Bで、外線番号ごとに対応する管理装置のシステム情報を管理しておき、着側の管理装置が当該VoIPサービスシステムに属さない場合は、その着側管理装置のシステム情報と発側音声VPNグループの発着信規制情報とに基づき発側呼制御サーバで発着信規制を判断するようにしたので、当該VoIPサービスシステム以外の端末への発信について、予め発側音声VPNグループに設定されている発着信規制を、容易かつ適切に適用できる。
また、着側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属する場合にのみ、発側音声VPNグループ番号を接続要求に付加して送信し、着側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属さない場合は、発側音声VPNグループ番号を付加せずに接続要求を送信するようにしたので、当該VoIPサービスシステム以外の着側管理装置に対して、当該VoIPサービスシステムに固有の情報が含まれていない一般的な接続要求を送信できる。
なお、他の呼制御サーバからの接続要求を当該VoIPサービスシステムに属していない着側管理装置へ転送する際も上記と同様であり、呼制御手段15Aで、その接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報を削除してから転送することにより、当該VoIPサービスシステム以外の着側管理装置に対して、当該VoIPサービスシステムに固有の情報が含まれていない一般的な接続要求を送信できる。
[着信処理]
次に、図10を参照して、本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる呼制御サーバでの着信処理について詳細に説明する。図10は、図1のVoIPサービスシステムで用いられる呼制御サーバでの着信処理を示すフローチャートである。
着側呼制御サーバの制御部15では、前述した図8のステップ105において、他の管理装置からの接続要求に応じて、発着信規制判定手段15Bにより、図10の発信処理を実行する(着信処理手段)。
発着信規制判定手段15Bは、まず、記憶部14の外線/内線変換テーブル14Cを参照して、接続要求の着信先情報で指定された着側端末の外線番号すなわち着信先電話番号に基づき着側音声VPNグループ番号を取得し(ステップ220)、音声VPNグループ管理テーブル14Aを参照して、着側音声VPNグループ番号に基づき着側発着信規制情報を取得する(ステップ221)。
次に、当該接続要求に発側音声VPNグループ番号が付加されているか確認し、付加されている場合には(ステップ222:YES)、音声VPNグループ管理テーブル14Aを参照して、発側音声VPNグループ番号に基づき発側発着信規制情報を取得する(ステップ223)。
続いて、これら着側発着信規制情報と発側発着信規制情報とを比較することにより、両音声VPNグループ間での接続可否を判断し、接続可の場合は(ステップ224:YES)、外線/内線変換テーブル14Cを参照して、着信先電話番号に基づき着側端末のIPアドレスを取得する(ステップ225)。そして、そのIPアドレスに基づき、発側端末の外線番号を発信元情報とし、着側端末の外線番号を着信先情報とする接続要求を、通信I/F部11からIP網21またはIP網22を介して着側端末へ送信し(ステップ226)、一連の着信処理を終了する。
一方、ステップ224において、両音声VPNグループ間で接続不可と判断された場合は(ステップ224:NO)、通信I/F部11からIP網21またはIP網22を介して発側管理装置に対して接続エラーを送信し(ステップ232)、一連の着信処理を終了する。
また、ステップ222において、受信した接続要求に発側音声VPNグループ番号が付加されていない場合(ステップ222:NO)、ルーチング情報テーブル14Bを参照して、接続要求の発信元情報で通知された発信元電話番号に基づき発側管理装置のシステム情報を取得し(ステップ230)、その発側管理装置のシステム情報と着側発着信規制情報が示す規制内容とに基づき接続可否を判断する(ステップ231)。例えば、着側発着信規制情報が「3」すなわち「グループ内+他のIP電話端末への接続可」を示し、着側管理装置のシステム情報が他のVoIPサービスシステムを示す場合、接続可と判断される。
ステップ231において、接続可と判断された場合は(ステップ231:YES)、前述したステップ225へ移行し、着側端末の呼び出しを行った後、一連の着信処理を終了する。。
一方、ステップ231において、接続不可と判断された場合は(ステップ321:NO)、前述したステップ232へ移行して、前述と同様に発側管理装置へ接続エラーを送信した後、一連の着信処理を終了する。
このように、ルーチング情報テーブル14Bで、外線番号ごとに対応する管理装置のシステム情報を管理しておき、発側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属さない場合は、その発側管理装置のシステム情報と着側音声VPNグループの発着信規制情報とに基づき着側呼制御サーバで着信規制を判断するようにしたので、当該VoIPサービスシステム以外の端末からの着信について、予め着側音声VPNグループに設定されている発着信規制を、容易に適切に適用できる。
なお、図10のステップ226において、呼制御サーバから着側端末へ接続要求を送信する際、発側音声VPNグループ情報を含まない接続要求を着側端末に対して送信するようにしてもよく、呼制御サーバでのみ使用する固有の情報が含まれていない一般的な接続要求を送信できる。
[実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、2つの呼制御サーバ10A,10Bで各端末を管理する場合を例として説明したが、これら呼制御サーバの数については、各端末や拠点の構成に応じて柔軟に増減させることができ、前述と同様の作用効果を得ることができる。
また、各呼制御サーバ10A,10Bで共通して管理するテーブル、例えば音声VPNグループ管理テーブル14Aや、ルーチング情報テーブル14B、さらには内線/外線変換テーブル14Dについては、いずれかの管理サーバで一括して管理しておき、必要に応じて呼制御サーバから管理サーバへ問い合わせるようにしてもよい。
また、呼制御サーバ10A,10B相互間では、IP網21またはIP網22を介して呼制御パケットがやり取りされ、呼制御サーバ10A,10Bと端末31〜34との間では、当該端末が接続されているIP網21またはIP網22を介して呼制御パケットがやり取りされる。但し、呼制御サーバ10A,10B相互間については、IP網21,22以外のIP網を介して呼制御パケットをやり取りしてもよい。
また、呼制御サーバ10A,10Bと端末との間でやり取りされる呼制御パケットはデータ量が極めて少なく、かつ遅延が問題とならないこと、さらにはVoIP音声通信は呼制御サーバ10A,10Bを経由せずIP網21,22に確保した通信帯域を用いることから、呼制御サーバ10A,10Bについては、IP網21,22とWAN回線を介して接続された外部IP網(図示せず)に設け、これらWAN回線および外部IP網を介して、各端末の呼制御を行うようにしてもよい。
本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる呼制御サーバの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる音声VPNグループ管理テーブルの構成例である。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられるルーチング情報テーブルの構成例である。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる外線/内線変換テーブルの構成例である。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる外線/内線変換テーブルの他の構成例である。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムで用いられる内線/外線変換テーブルの構成例である。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの発着信処理を示すシーケンス図である。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの呼制御サーバで用いられる発信処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態にかかるVoIPサービスシステムの呼制御サーバで用いられる着信処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10,10A,10B…呼制御サーバ、11…通信I/F部、12…画面表示部、13…操作入力部、14…記憶部、14A…音声VPNグループ管理テーブル、14B…ルーチング情報テーブル、14C…外線/内線変換テーブル、14D…内線/外線変換テーブル、14P…プログラム、15…制御部、15A…呼制御手段、15B…発着信規制判定手段、21,22…IP網、31〜34…端末、41,42…音声VPNグループ。

Claims (10)

  1. IP網を介して音声パケットの送受信を行うとともにいずれかの音声VPNグループに属する端末を各呼制御サーバで収容して呼制御を行うことにより、前記IP網を用いた前記端末での音声通信を実現するVoIPサービスシステムであって、
    前記呼制御サーバは、
    前記音声VPNグループごとに発着信規制の内容を管理する音声VPNグループ管理テーブルと、
    前記端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を、前記発信要求で指定された着側端末を収容する着側呼制御サーバへ送信する発信処理手段と、
    他の呼制御サーバからの接続要求に応じて、前記接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発側発着信規制内容と、前記音声VPNグループ管理テーブルから取得した、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの着側発着信規制内容とに基づいて、両端末間の接続可否を判断する着信処理手段と
    を備えることを特徴とするVoIPサービスシステム。
  2. 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
    前記発信処理手段は、前記発側音声VPNグループ情報として前記発側音声VPNグループのグループ番号を含む接続要求を送信し、
    前記着信処理手段は、前記接続要求の前記発側音声VPNグループ情報に含まれる発側音声VPNグループ番号に基づいて前記音声VPNグループ管理テーブルから前記発側発着信規制内容を取得することを特徴とするVoIPサービスシステム。
  3. 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
    前記発信処理手段は、前記発側音声VPNグループ情報として前記発側音声VPNグループの発着信規制内容を含む接続要求を送信することを特徴とするVoIPサービスシステム。
  4. 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
    前記発信処理手段は、前記着側端末を管理する着側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属していない場合は、当該発信要求を当該音声VPNグループ外への発信と判断し、前記発側発着信規制内容に基づき前記発側音声VPNグループから前記着側管理装置への接続可否を判断することを特徴とするVoIPサービスシステム。
  5. 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
    前記着信処理手段は、前記接続要求に発側音声VPNグループ番号が含まれていない場合は、当該接続要求を当該音声VPNグループ外からの着信と判断し、前記着側発着信規制内容に基づき前記発側端末を管理する発側管理装置から前記着側音声VPNグループへの接続可否を判断することを特徴とするVoIPサービスシステム。
  6. 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
    前記発信処理手段は、前記着側端末を管理する着側管理装置が当該VoIPサービスシステムに属していない場合、前記発側音声VPNグループ情報を付加せずに接続要求を送信することを特徴とするVoIPサービスシステム。
  7. 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
    他の呼制御サーバからの接続要求を当該VoIPサービスシステムに属していない着側管理装置へ転送する際、前記接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報を削除してから転送する呼制御手段をさらに備えることを特徴とするVoIPサービスシステム。
  8. 請求項1に記載のVoIPサービスシステムにおいて、
    前記着信処理手段は、前記判断の結果が接続可の場合、前記発側音声VPNグループ情報を含まない接続要求を前記着側端末に対して送信することを特徴とするVoIPサービスシステム。
  9. IP網を介して音声パケットの送受信を行うとともにいずれかの音声VPNグループに属する端末を収容して呼制御を行うことにより、前記IP網を用いた前記端末での音声通信を実現する、VoIPサービスシステムの呼制御サーバであって、
    前記音声VPNグループごとに発着信規制の内容を管理する音声VPNグループ管理テーブルと、
    前記端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を、前記発信要求で指定された着側端末を収容する着側呼制御サーバへ送信する発信処理手段と、
    他の呼制御サーバからの接続要求に応じて、前記接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発側発着信規制内容と、前記音声VPNグループ管理テーブルから取得した、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの着側発着信規制内容とに基づいて、両端末間の接続可否を判断する着信処理手段と
    を備えることを特徴とする呼制御サーバ。
  10. IP網を介して音声パケットの送受信を行うとともにいずれかの音声VPNグループに属する端末を各呼制御サーバで収容して呼制御を行うことにより、前記IP網を用いた前記端末での音声通信を実現する、VoIPサービスシステムの呼制御方法であって、
    前記音声VPNグループごとに発着信規制の内容を音声VPNグループ管理テーブルで管理するステップと、
    前記端末からの発信要求に応じて、当該発側端末の発側音声VPNグループに関する発側音声VPNグループ情報を付加した接続要求を、前記発信要求で指定された着側端末を収容する着側呼制御サーバへ送信する発信処理ステップと、
    他の呼制御サーバからの接続要求に応じて、前記接続要求に含まれる発側音声VPNグループ情報から得られた発側音声VPNグループの発側発着信規制内容と、前記音声VPNグループ管理テーブルから取得した、当該接続要求で指定された着側端末の着側音声VPNグループの着側発着信規制内容とに基づいて、両端末間の接続可否を判断する着信処理ステップと
    を備えることを特徴とする呼制御方法。
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