JP2006295434A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 狭帯域の縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタの小型化を図る手段を得る。
【解決手段】 圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、前記外側に配置したIDT電極から少なくとも一対の電極指を間引きし、そのあとに浮き電極を配置して狭帯域の弾性表面波フィルタを構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、弾性表面波フィルタに関し、特に小型化した狭帯域弾性表面波フィルタに関する。
近年、弾性表面波フィルタ(SAWフィルタ)は通信分野で広く利用され、高性能、小型、量産性等の優れた特徴を有することから特に携帯電話等に多く用いられている。図9は、縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタ(以下、二重モードSAWフィルタと称す)を2つ縦続接続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタの構成を示す平面図で、携帯電話のRFフィルタ等に用いられている。圧電基板31の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極32、33、34を近接配置すると共に、該IDT電極32、33、34の両側にグレーティング反射器(以下、反射器と称す)35a、35bを配設して、第1の二重モードSAWフィルタF1を形成する。ここで、IDT電極32、33、34はそれぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対のくし形電極から形成されている。
さらに、同一圧電基板31上に第1の二重モードSAWフィルタF1と同様に、IDT電極32’、33’、34’、反射器35’a、35’bからなる第2の二重モードSAWフィルタF2を形成し、第1及び第2の二重モードSAWフィルタF1、F2を縦続接続して縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する。
さらに、同一圧電基板31上に第1の二重モードSAWフィルタF1と同様に、IDT電極32’、33’、34’、反射器35’a、35’bからなる第2の二重モードSAWフィルタF2を形成し、第1及び第2の二重モードSAWフィルタF1、F2を縦続接続して縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する。
最近、車載や携帯電話に利用が広がるGPS用のRFフィルタ(中心周波数が1.57542MHz、帯域幅が±1MHz、終端インピーダンスが50Ω)を設計すべく、図9に示す縦続接続型二重モードSAWフィルタの電極パターンを用い、圧電基板を38.7°Y−XLiTaO3、中心周波数を1.5GHz、IDT電極33、33’をそれぞれ14.5対、IDT電極32、34、32’、34’をそれぞれ9.5対、交差幅を35λ(λは表面波の波長)、反射器35a、35b、35’a、35’bの本数をそれぞれ100本、電極膜厚を7.7%λとして、シミュレーションによりフィルタ特性を求めたものが、図10である。通過域内に大きなリップルが生じているが、広帯域用の電極パターンを用いたことに原因がある。
特開4−40705号公報、特開7−74588号公報に上記通過域内のリップルを改善する手段が開示されている。即ち、図11に示すように、圧電基板41の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極42、43、44を近接配置すると共に、該IDT電極42、43、44の両側に反射器45a、45bを配設して第1の二重モードSAWフィルタF1を形成する。そして、同一圧電基板41上に第1の二重モードSAWフィルタF1と同様に、IDT電極42’、43’、44’、反射器45’a、45’bからなる第2の二重モードSAWフィルタF2を形成し、第1及び第2の二重モードSAWフィルタF1、F2を縦続接続する。さらに、第1及び第2の二重モードSAWフィルタF1、F2の間に表面波の伝搬方向と直交して容量電極46a、46bを配置し、該容量電極46a、46bのそれぞれ一方の櫛形電極から延在するリード電極を、フィルタF1、F2を縦続接続するリード電極に接続し、他方の櫛形電極をそれぞれ接地して、狭帯域の縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する。容量電極46a、46bが容量素子として機能することにより帯域内のリップルを解消する。
二重モードSAWフィルタの諸定数は、図10に示したものと同じとし、容量容量46a、46bが形成する容量値を共に0.64pFに設定し、シミュレーションによりフィルタ特性を求めたものが、図12である。帯域内にリップルは無く、平坦特性となる。
また、特開2002−353777号公報には、縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタの中央のIDT電極から少なくとも一対の電極指を間引きし、その後に短絡型浮き電極を配したフィルタ、間引きした後にグレーティングを配置したフィルタ等が開示され、電極指を間引きすることによりフィルタのインピーダンスを所望するインピーダンスに整合できることが開示されている。
特開4−40705号公報
特開7−74588号公報
特開2002−353777号公報
しかしながら、図11に示すような従来の狭帯域用の縦続接続型二重モードSAWフィルタでは、2つの二重モードSAWフィルタF1、F2の段間に容量素子形成用の容量電極等を設ける必要があり、そのスペース分だけ縦続接続型二重モードSAWフィルタが大きくなるという問題があった。
本発明に係る弾性表面波フィルタの請求項1の発明は、圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、前記外側に配置したIDT電極から少なくとも一対の電極指を間引きし、そのあとに浮き電極を配置して弾性表面波フィルタを構成することを特徴とする。
請求項2の発明は、間引きした一対の電極指と置換するように前記浮き電極を2本配置すると共にこれらが互いに短絡していることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波フィルタである。
請求項3の発明は、圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、前記外側に配置したIDT電極から少なくとも一本の電極指を間引きし、その後に位相的に逆の櫛形電極に接続した電極指を配置して弾性表面波フィルタを構成することを特徴とする。
請求項4の発明は、圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、前記外側に配置したIDT電極から少なくとも二本の電極指を間引きし、その後に位相的に逆の櫛形電極に接続した電極指を配置して弾性表面波フィルタを構成することを特徴とする。
請求項2の発明は、間引きした一対の電極指と置換するように前記浮き電極を2本配置すると共にこれらが互いに短絡していることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波フィルタである。
請求項3の発明は、圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、前記外側に配置したIDT電極から少なくとも一本の電極指を間引きし、その後に位相的に逆の櫛形電極に接続した電極指を配置して弾性表面波フィルタを構成することを特徴とする。
請求項4の発明は、圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、前記外側に配置したIDT電極から少なくとも二本の電極指を間引きし、その後に位相的に逆の櫛形電極に接続した電極指を配置して弾性表面波フィルタを構成することを特徴とする。
本発明に係る弾性表面波フィルタは、IDT電極を構成する電極指を適宜間引きし、その後に浮き電極或いは位相的に逆側の櫛形電極に接続した電極指を配置してIDT電極を構成するため、IDT電極が形成するSAW共振子の容量比を従来のものより大きく、つまり劣化させることができるので、狭帯域の縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する際に、段間に容量素子を挿入する必要が無く、フィルタを小型化できるという利点がある。
図1は本発明に係る縦続接続型二重モードSAWフィルタの実施の形態を示す平面図であって、圧電基板1の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極2、3、4を近接配置すると共に、該IDT電極2、3、4の両側に反射器5a、5bを配設して第1の二重モードSAWフィルタF1を形成する。さらに、同一圧電基板1上に第1の二重モードSAWフィルタF1と同様に、IDT電極2’、3’、4’、反射器5’a、5’bからなる第2の二重モードSAWフィルタF2を形成し、第1及び第2の二重モードSAWフィルタF1、F2を縦続接続して縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する。
本発明の特徴はIDT電極2、3、4(2’、3’、4’)の構成にある。IDT電極3(3’)は通常のIDT電極のように、それぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対のくし形電極から形成されている。つまり、電極指がプラスの櫛形電極、マイナスの櫛形電極に交互に接続されて構成されている。一方、IDT電極2、4(2’、4’)は、それぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対のくし形電極から、少なくとも一対の電極指を間引きし、その後に短絡した浮き電極を配置してIDT電極2、4(2’、4’)を構成する。図1に示す実施例のIDT電極2を用いて説明すると、三対の電極指α、β、γを間引きし、その後に間引きした電極指と置換するように3つの短絡型浮き電極を配置する。IDT電極4、2’、4’についても同様に構成する。
図2は、図1に示した電極パターンを用い、圧電基板を38.7°Y−XLiTaO3、中心周波数を1.5GHz、IDT電極3、3’を14.5対、IDT電極2、4、2’、4’をそれぞれ9.5対(間引きする前の対数、この中3対を間引きし、3つの短絡型浮き電極を配置)、交差幅を35λ(λは波長)、反射器5a、5b、5’a、5’bの本数をそれぞれ100本、電極膜厚を7.7%λとして、シミュレーションにより求めたフィルタ特性である。図2から明らかなように、通過域内の平坦さ、挿入損失とも図12と比べて遜色がない。
図11に示す狭帯域の縦続接続型二重モードSAWフィルタのように、容量素子として機能する容量電極46a、46bを付加しなくとも通過域が平坦になる理由を調べた。図3は、図1に示す縦続接続型二重モードSAWフィルタから二重モードSAWフィルタF1のみを取り出して構成したフィルタであり、図4は、図3の二重モードSAWフィルタのインピーダンス特性をシミュレーションにより求めた円線図(スミスチャート)である。周波数を変化させるとフィルタの通過域内では、インピーダンスは実軸の近傍で変化するのに対し、帯域外では実軸より離れてところを変化することが分かった。
そこで、図9に示した広帯域用の縦続接続型二重モードSAWフィルタから二重モードSAWフィルタF1のみを取り出して、図13に示すように構成し、そのインピーダンス特性をシミュレーションにより求めたものが、図14に示す円線図である。周波数をフィルタの通過域内で変化させるとインピーダンスは実軸より離れたところで変化し、帯域外の周波数でも実軸より離れたところで変化することが分かった。
また、図11に示した狭帯域用の縦続接続型二重モードSAWフィルタから二重モードSAWフィルタF1のみ取り出すと共に、容量素子として機能するIDT電極46a、46bをそれぞれ出力のリード電極に並列接続したフィルタを図15に示すように構成し、そのインピーダンス特性をシミュレーションにより求めたものが図16に示す円線図である。図16から分かるように、通過域内で周波数を変化させるとインピーダンスは実軸の近傍で推移し、帯域外では実軸を離れて推移していることが分かった。
また、図11に示した狭帯域用の縦続接続型二重モードSAWフィルタから二重モードSAWフィルタF1のみ取り出すと共に、容量素子として機能するIDT電極46a、46bをそれぞれ出力のリード電極に並列接続したフィルタを図15に示すように構成し、そのインピーダンス特性をシミュレーションにより求めたものが図16に示す円線図である。図16から分かるように、通過域内で周波数を変化させるとインピーダンスは実軸の近傍で推移し、帯域外では実軸を離れて推移していることが分かった。
通過域、減衰域特性とも良好なフィルタでは、通過域内で呈するインピーダンスは終端インピーダンスにほぼ整合しており、帯域外で呈するインピーダンスは終端インピーダンスと不整合の状態にある。つまり、通過域内では終端インピーダンスとフィルタのインピーダンスが整合して負荷に最大の電力が供給される状態であり、フィルタのロスは最小になる。一方、帯域外では終端インピーダンスとフィルタのインピーダンスとが大幅に不整合の状態で、負荷に供給される電力は極端に少ない状態で、フィルタのロスは大きくなる。即ち減衰を呈する。
また、図1に示す二重モードSAWフィルタF1、F2をSAW共振子としてみた場合、SAW共振子が呈する容量比は、図9、11に示す二重モードSAWフィルタの呈する容量比に比べて大きくなって(劣化して)、共振周波数と反共振周波数の周波数間隔が狭まっている。そのため、容量素子を付加しなくともフィルタ理論に基づく所定の周波数配列を構成するので、フィルタの通過域特性は平坦となり、挿入損失が小さくなるものと推測される。
図5は本発明に係る第2の実施の形態を示す平面図であって、圧電基板11の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極12、13、14を近接配置すると共に、該IDT電極12、13、14の両側に反射器15a、15bを配設して第1の二重モードSAWフィルタF1を形成する。さらに、同一圧電基板11上に第1の二重モードSAWフィルタF1と同様に、IDT電極12’、13’、14’、反射器15’a、15’bからなる第2の二重モードSAWフィルタF2を形成し、第1及び第2の二重モードSAWフィルタF1、F2を縦続接続して縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する。
IDT電極13(13’)は通常のIDT電極のように、それぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対のくし形電極から形成されている。第2の実施例の特徴は、IDT電極12、14(12’、14’)の構成にあり、それぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対のくし形電極から、少なくとも一本の電極指を間引きし、その後に位相的に逆の櫛形電極に接続した電極指を配置してIDT電極12、14(12’、14’)を構成するところである。図5の実施例のIDT電極12を用いて説明すると、二本の電極指α、βを間引きし、その後に位相的に逆の櫛型電極に接続した電極指を配置する。IDT電極14、12’、14’についても同様に構成する。IDT電極をこのような構成にすると、IDT12、13、14(12’、13’、14’)が形成するSAW共振子の容量比は、従来の構成の容量比より大きくなり(劣化し)、縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する際に段間に容量素子を付加する必要がなくなる。
図6は、図5に示した電極パターンを用い、圧電基板を38.7°Y−XLiTaO3、中心周波数を1.5GHz、IDT電極13、13’を14.5対、IDT電極12、14、12’、14’をそれぞれ9.5対(間引きする前の対数、この中2本の電極指を間引きし、逆位相の櫛型電極に接続した2本電極指を配置)、交差幅を35λ(λは波長)、反射器15a、15b、15’a、15’bの本数をそれぞれ100本、電極膜厚を7.7%λとして、シミュレーションにより求めたフィルタ特性である。図6から明らかなように、通過域内の平坦さ、挿入損失とも図12と比べて遜色がないことが分かる。
図7は本発明に係る第3の実施の形態を示す平面図であって、圧電基板21の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極22、23、24を近接配置すると共に、該IDT電極22、23、24の両側に反射器25a、25bを配設して第1の二重モードSAWフィルタF1を形成する。さらに、同一圧電基板21上に第1の二重モードSAWフィルタF1と同様に、IDT電極22’、23’、24’、反射器25’a、25’bからなる第2の二重モードSAWフィルタF2を形成し、第1及び第2の二重モードSAWフィルタF1、F2を縦続接続して縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する。
第3の実施例の特徴は、IDT電極22、24(22’、24’)の構成にあり、それぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対のくし形電極から、少なくとも一対の電極指を間引きし、そのあとに逆位相の櫛形電極に接続した2本の電極指を配置してIDT電極22、24(22’、24’)を構成するところである。図7の実施例のIDT電極22を用いて説明すると、二対の電極指α、βを間引きし、その後に位相的に逆の櫛形電極に接続した電極指をそれぞれ配置する。IDT電極24、22’、24’についても同様に構成する。IDT電極をこのような構成にすると、IDT22、23、24(22’、23’、24’)が形成するSAW共振子の容量比は、従来の構成の容量比より大きくなり(劣化し)、縦続接続型二重モードSAWフィルタを構成する際に段間に容量素子を付加する必要がなくなる。
図8は、図7に示した電極パターンを用い、圧電基板を38.7°Y−XLiTaO3、中心周波数を1.5GHz、IDT電極23、23’をそれぞれ14.5対、IDT電極22、24、22’、24’をそれぞれ9.5対(間引きする前の対数、この中2対を間引きし、逆位相の櫛型電極に接続した4本の電極指を配置)、交差幅を35λ(λは波長)、反射器25a、25b、25’a、25’bの本数をそれぞれ100本、電極膜厚を7.7%λとして、シミュレーションにより求めたフィルタ特性である。図8から明らかなように、通過域内の平坦さ、挿入損失とも図12と比べて遜色がないことが分かる。
以上ではカット角が38.7度のタンタル酸リチウムを用いて本発明を説明したが、他の切断角のタンタル酸リチウムに本発明が適用できることは言うまでもない。また、他の圧電材料、例えばニオブ酸リチウムにも本発明は適用できる。
また、縦続接続型二重モードSAWフィルタについて説明したが、1段の二重モードSAWフィルタに適用すれば通過域特性は平坦になる。
また、縦続接続型二重モードSAWフィルタについて説明したが、1段の二重モードSAWフィルタに適用すれば通過域特性は平坦になる。
1、1’、11、21 圧電基板
2、3、4、2’、3’、4’、12、13、14、12’、13’、14’、22、23、24、22’、23’、24’ IDT電極
5a、5b、5’a、5’b、15a、15b、15’a、15’b、25a、25b、25’a、25’b、 グレーティング反射器
F1 第1の二重モードSAWフィルタ
F2 第2の二重モードSAWフィルタ
2、3、4、2’、3’、4’、12、13、14、12’、13’、14’、22、23、24、22’、23’、24’ IDT電極
5a、5b、5’a、5’b、15a、15b、15’a、15’b、25a、25b、25’a、25’b、 グレーティング反射器
F1 第1の二重モードSAWフィルタ
F2 第2の二重モードSAWフィルタ
Claims (4)
- 圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、
前記外側に配置したIDT電極から少なくとも一対の電極指を間引きし、そのあとに浮き電極を配置したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 間引きした一対の電極指と置換するように前記浮き電極を2本配置すると共にこれらが互いに短絡していることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波フィルタ。
- 圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、
前記外側に配置したIDT電極から少なくとも一本の電極指を間引きし、その後に位相的に逆の櫛形電極に接続した電極指を配置したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。 - 圧電基板上に表面波の伝搬方向に沿って3つのIDT電極を近接配置し、該3つのIDT電極の両側にグレーティング反射器を配設してなる縦結合1次−3次二重モードSAWフィルタを2個縦続して構成した縦続接続型二重モードSAWフィルタにおいて、
前記外側に配置したIDT電極から少なくとも二本の電極指を間引きし、その後に位相的に逆の櫛形電極に接続した電極指を配置したことを特徴とする弾性表面波フィルタ。
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