JP2006295373A - 電圧発生回路、利得制御回路および送信装置 - Google Patents

電圧発生回路、利得制御回路および送信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の温度特性を持ち、入力電圧に応じて調節可能な電圧を発生することができる電圧発生回路と、これを用いた利得制御電圧および送信装置を提供する。
【解決手段】温度依存性の小さい電流I1が、入力電圧VCAに応じた電流差を有する2つの電流(I2,I3)に分割される。また、熱電圧Vtと所定の関係を持つ温度特性を有した電流I6が、当該分割の割合とほぼ等しい割合で2つの電流(I7,I8)に分割される。そして、この電流I7およびI8の差を電圧に変換することによって、制御電圧VCが得られる。これにより、制御電圧VCは、熱電圧Vtと所定の関係を持つ温度特性に設定されるとともに、入力電圧VCAに応じて任意に調節可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は電圧発生回路とこれを有する利得制御回路ならびに送信装置に係り、特に、所定の温度特性を有する利得制御電圧を発生する電圧発生回路に関するものである。
携帯電話機などの通信端末は、電池寿命の長時間化と小型化を図ることが求められており、その実現のため、通信端末に搭載されるトランシーバICには低電圧動作が求められている。また、通信の高速化を図るため、振幅変調成分を有するより複雑な変調方式が導入されつつあり、送信装置の変調器には低歪かつ低ノイズでありながら低消費電力で動作することが要求されている。
下記の特許文献1には、携帯電話機の送信装置などに用いられる利得制御回路が開示されている。この利得制御回路においては、互いに縦続接続された複数段の可変利得回路の各段間が容量素子により結合されており、低電圧での動作が可能となっている。また、各段の可変利得回路は、その利得制御範囲が最大利得と最小利得とによって制限されて有限な幅に制御される。そして、この各段の可変利得回路に印加される利得制御電圧には、互いに異なるオフセット電圧が与えられ、これにより、各段の動作範囲がオーバーラップする。その結果、各段間で利得の過不足分が補償され、制御電圧に対する利得の直線性が改善される。
特開平11−136051号公報
図10は、利得可変回路に供給する制御電圧を発生する従来の電圧発生回路の構成の一例を示す図である。
図10に示す電圧発生回路は、演算増幅器(OPアンプ)303,304と、npnトランジスタ301,302と、n型MOSトランジスタ309,310,311と、抵抗305,306,307と、定電流回路308と、定電圧回路312とを有する。
npnトランジスタ301のコレクタは抵抗306を介して電源電圧VCCの供給線(以降、VCC線と表記する)に接続され、そのエミッタはn型MOSトランジスタ310を介してグランド電位GNDの供給線(以降、GND線と表記する)に接続される。npnトランジスタ302のコレクタは抵抗307を介してVCC線に接続され、そのエミッタはn型MOSトランジスタ311を介してGND線に接続される。npnトランジスタ301および302のエミッタは、抵抗305を介して互いに接続される。端子Tc,Tdは、npnトランジスタ301,302のコレクタに接続される。
OPアンプ303は、端子Taとnpnトランジスタ301のエミッタとの電圧差を増幅してnpnトランジスタ301のベースに入力する。OPアンプ304は、端子Tbとnpnトランジスタ302のエミッタとの電圧差を増幅してnpnトランジスタ301のベースに入力する。定電圧回路312は、端子Tbに所定の電圧を印加する。
n型MOSトランジスタ309のソースはGND線に接続され、そのドレインとゲートは定電流回路308を介してVCC線に接続される。定電流回路308は、VCC線からn型MOSトランジスタ309のドレインに一定の電流を流す。
n型MOSトランジスタ309のゲートは、n型MOSトランジスタ310および311のゲートと接続されており、これらのトランジスタによってカレントミラー回路が構成される。そのため、n型MOSトランジスタ310および311のドレインには、定電流回路308の電流と同じ電流が流れる。
上述した構成を有する電圧発生回路によると、npnトランジスタ301のエミッタは、OPアンプ303によって端子Taと同じ電圧になるように制御される。また、npnトランジスタ302のエミッタは、OPアンプ304によって端子Tbと同じ電圧になるように制御される。これにより、抵抗305の両端には、端子Ta−Tb間に入力される電圧VCAとほぼ等しい電圧が印加される。
他方、n型MOSトランジスタ309〜311によって構成されるカレントミラー回路により、n型MOSトランジスタ310および311のドレイン電流はほぼ等しい一定の電流に設定される。そのため、抵抗306および307に流れる電流の差は、抵抗305に流れる電流の約2倍になる。
その結果、端子Ta−Tb間に入力される電圧VCAと、端子Tc−Td間より出力される制御電圧VCとの比は、抵抗305の抵抗値と抵抗306および307の並列抵抗値との比に応じた一定の値になる。
このように、従来の電圧発生回路では、入力電圧VCAに対する制御電圧VCの比が抵抗値の比によって決まるため、入力電圧VCAが温度依存性を有さない場合、制御電圧VCもほとんど温度依存性を有さない。
ところが、例えば上述の特許文献1において示されている可変利得回路では、エミッタが共通に接続されたトランジスタ対のベース間に制御電圧を印加し、この制御電圧に応じてトランジスタ対の各トランジスタに流れる電流の割合を調節することにより、利得を調節している。そのため、制御電圧に対する利得特性は、熱電圧Vtの温度特性に応じて変化する。熱電圧Vtは、ボルツマン定数k、電子の電荷量q、絶対温度Tによって‘Vt=kT/q’として表される温度に比例した定数であり、トランジスタの温度特性に関与する。
したがって、図10に示す従来の電圧発生回路をこのような温度依存性を持つ可変利得回路に適用すると、温度に応じて利得が変動してしまうという不都合が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、所定の温度特性を持ち、入力電圧に応じて調節可能な電圧を発生することができる電圧発生回路と、そのような電圧発生回路を利得制御電圧の発生に用いることによって利得の温度変動を補償できる利得制御回路、ならびに、そのような利得制御回路を用いることによって温度に応じた送信ゲインの変動を抑制できる送信装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、所定の温度特性を有し、入力電圧に応じて変化する電圧を発生する電圧発生回路に関するものであり、この電圧発生回路は、第1の温度特性を有する第1の基準電流を、上記入力電圧に応じた電流差を有する2つの電流に分割する第1の電流分割回路と、上記第1の電流分割回路における上記分割の割合に応じた割合で、第2の温度特性を有する第2の基準電流を分割する第2の電流分割回路と、上記第2の電流分割回路において分割された2つの電流の差を電圧に変換する電流電圧変換回路とを具備する。
本発明の第2の観点は、入力される制御電圧に応じて利得を制御する利得制御回路に関するものであり、この利得制御回路は、上記制御電圧を入力電圧とする上記第1の観点に係る電圧発生回路と、その電流電圧変換回路において変換された電圧に応じて利得が変化する可変利得回路とを具備する。
本発明の第3の観点に係る送信装置は、所定の周波数を有する第1の信号と第1の変調信号とを混合する第1のミキサ部と、上記第1の信号に直交する第2の信号と第2の変調信号とを混合する第2のミキサ部と、上記第1のミキサ部および第2のミキサ部でそれぞれ混合された信号を加算する加算部と、上記加算部の出力信号を増幅するとともに、入力される制御電圧に応じて当該増幅の利得を制御する上記第2の観点に係る利得制御回路とを具備する。
上記本発明によれば、上記第1の温度特性を有する上記第1の基準電流が、上記入力電圧に応じた電流差を有する2つの電流に分割され、この分割の割合に応じた割合で、上記第2の温度特性を有する上記第2の基準電流が分割される。そして、上記第2の基準電流から分割された2つの電流の差が電圧に変換される。これにより、上記第1の温度特性と上記第2の温度特性に応じた温度特性を持つとともに、上記入力電圧に応じて変化する電圧が得られる。
上記第1の電流分割回路は、第1のノードの電圧と第2のノードの電圧とが等しくなるように、当該第1のノードに入力される電圧に応じて当該第2のノードの電圧を制御する電圧フォロワ回路と、上記第1のノードと上記第2のノードとの間に、上記入力電圧の入力端子を介して接続される第1の抵抗とを有しても良い。
上記電圧フォロワ回路は、上記第1のノードと上記第2のノードとの電圧差に応じた電圧が、対をなす制御端子に入力され、対をなす第1端子が互いに接続され、対をなす第2端子から第1の電流および第2の電流を出力する第1のトランジスタ対と、上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子に上記第1の基準電流を供給する第1の電流供給回路と、上記第1の電流と上記第2の電流との差を上記第2のノードに出力する電流差出力回路とを有しても良い。
上記第2の電流分割回路は、上記第1のトランジスタ対の制御端子に入力される電圧が、対をなす制御端子に入力され、対をなす第1端子が互いに接続され、対をなす第2端子から第3の電流および第4の電流を出力する第2のトランジスタ対と、上記第2のトランジスタ対の対をなす第1端子に上記第2の基準電流を供給する第2の電流供給回路とを有しても良い。
本発明によれば、第1に、所定の温度特性を持ち、入力電圧に応じて調節可能な電圧を発生できる。第2に、所定の温度特性を持つ電圧を利得制御電圧として用いることによって、利得の温度変動を補償できる。第3に、利得の温度変動を補償することによって、温度に応じた送信ゲインの変動を抑制できる。
以下、本発明を実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、例えば携帯電話機のトランシーバICなどに適用される本実施形態に係る送信装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す送信装置は、ローカル発振器11と、シングル−差動変換回路12と、分周回路13と、乗算回路16および17と、電圧電流変換部14および15と、加算回路18と、制御電圧発生回路19と、可変利得回路20,21,22と、ドライブ回路23とを有する。
図1に示す送信装置の構成要素と本発明の構成要素との対応関係は次の通りである。
乗算回路16および電圧電流変換部14を含む回路は、本発明の第1のミキサ部の一実施形態である。
乗算回路17および電圧電流変換部15を含む回路は、本発明の第2のミキサ部の一実施形態である。
加算回路18は、本発明の加算部の一実施形態である。
制御電圧発生回路19、可変利得回路20,21,22、ドライブ回路23を含む回路は、本発明の利得制御部の一実施形態である。
可変利得回路20,21,22は、それぞれ本発明の可変利得回路の一実施形態である。
ローカル発振器11は、所定の周波数、例えば2GHzのローカル発振信号LOを発生する。
シングル−差動変換回路12は、ローカル発振器11において発生したローカル発振信号LOを、グランド電位GNDが基準となる単一の信号から差動信号に変換する。
分周回路13は、差動信号に変換されたローカル発振信号を2分の1に分周し、互いに90°の位相差を有したI成分のローカル信号LO_IとQ成分のローカル信号LO_Qを生成する。例えば、ローカル発振信号LOが2GHzであれば、これを2分の1に分周することによって、各々1GHzのローカル信号LO_IおよびLO_Qを生成する。
電圧電流変換部14は、差動電圧として供給されるI成分の変調信号VMOD_Iを、差動電流としての変調信号IMOD_Iに変換する。
電圧電流変換部15は、差動電圧として供給されるQ成分の変調信号VMOD_Qを、差動電流としての変調信号IMOD_Qに変換する。
乗算回路16は、電圧電流変換部14から差動電流として供給されるI成分の変調信号IMOD_Iと、分周回路13から出力されるI成分のローカル信号LO_Iとを掛け合わせて、I成分のローカル変調信号I_MIXを生成する。
乗算回路17は、電圧電流変換部15から差動電流として供給されるQ成分の変調信号IMOD_Qと、分周回路13から出力されるQ成分のローカル信号LO_Qとを掛け合わせて、Q成分のローカル変調信号Q_MIXを生成する。
加算回路18は、乗算回路16において生成されるローカル変調信号I_MIXと、乗算回路17において生成されるローカル変調信号Q_MIXとを加算し、直交変調信号MIXとして可変利得回路20に出力する。
可変利得回路20,21,22は、互いに縦続接続されており、各々が入力信号を増幅して出力する。可変利得回路20,21,22の縦続接続回路によって直交変調信号MIXが増幅される。この増幅の利得は、制御電圧発生回路19において発生する制御電圧VCに応じて制御される。
ドライブ回路23は、縦続接続された可変利得回路20,21,22の終段より出力される信号を更に増幅し、アンテナ等の負荷24に出力する。
制御電圧発生回路19は、可変利得回路20,21,22に供給する制御電圧VCを発生する。
ここで、上述した構成を有する図1に示す通信装置の動作を説明する。
ローカル発振器11において発生したローカル発振信号LOは、シングル−差動変換回路12において差動信号に変換された後、分周回路13において2分の1に分周されて、I成分のローカル信号LO_IおよびQ成分のローカル信号LO_Qに変換される。乗算回路16では、I成分のローカル信号LO_Iと、電圧電流変換部14において差動電圧から差動電流に変換された変調信号IMOD_Iとが掛け合わされて、ローカル変調信号I_MIXが生成される。乗算回路17では、Q成分のローカル信号LO_Qと、電圧電流変換部15において差動電圧から差動電流に変換された変調信号IMOD_Qとが掛け合わされて、ローカル変調信号Q_MIXが生成される。このローカル変調信号I_MIXおよびQ_MIXが加算回路18において加算されることにより、直交変調信号MIXが生成される。直交変調信号MIXは、縦続された可変利得回路20,21,22によって、制御電圧発生回路19の制御電圧VCに応じた利得で増幅され、更にドライブ回路23において増幅された後、送信信号としてアンテナ等の負荷24に供給される。
次に、可変利得回路20,21,22および制御電圧発生回路19のより詳細な構成について説明する。
図2は、可変利得回路20,21,22の構成の一例を示す図である。
図2に示す可変利得回路は、npnトランジスタ52,53,59,60,61,62,69,70と、n型MOSトランジスタ72,73,74と、抵抗54,55,57,58,63,64,65,66,67,68と、キャパシタ50,51と、定電流回路71と、定電圧回路75とを有する。
図2に示す可変利得回路の構成要素と本発明の構成要素との対応関係は次の通りである。
キャパシタ50,51、npnトランジスタ52,53、抵抗54,55,57,58を含む回路は、本発明の差動電流出力回路の一実施形態である。
npnトランジスタ59および60の対は、本発明の第3のトランジスタ対の一実施形態である。
npnトランジスタ61および62の対は、本発明の第4のトランジスタ対の一実施形態である。
抵抗63,…,68を含む回路は、本発明の出力回路の一実施形態である。
npnトランジスタ59および60のエミッタは互いに接続されるとともに、そのコレクタは抵抗65を介して互いに接続される。npnトランジスタ59のコレクタは抵抗63を介してVCC線に接続され、npnトランジスタ60のコレクタは抵抗64を介してVCC線に接続される。
npnトランジスタ61および62のエミッタは互いに接続されるとともに、そのコレクタは抵抗68を介して互いに接続される。npnトランジスタ61のコレクタは抵抗66を介してVCC線に接続され、npnトランジスタ62のコレクタは抵抗67を介してVCC線に接続される。
npnトランジスタ59および62のベースは端子T5に共通接続され、npnトランジスタ60および61のベースは端子T6に共通接続される。
端子T6は、定電圧回路75によって所定の電圧に保持される。
npnトランジスタ69のコレクタはVCC線に接続され、そのエミッタは端子T3に接続され、そのベースはnpnトランジスタ59のコレクタに接続される。
npnトランジスタ70のコレクタはVCC線に接続され、そのエミッタは端子T4に接続され、そのベースはnpnトランジスタ62のコレクタに接続される。
npnトランジスタ52のコレクタは、npnトランジスタ59および60の共通エミッタに接続され、そのエミッタは抵抗57を介してGND線に接続され、そのベースはキャパシタ50を介して端子T1に接続される。
npnトランジスタ53のコレクタは、npnトランジスタ61および62の共通エミッタに接続され、そのエミッタは抵抗58を介してGND線に接続され、そのベースはキャパシタ51を介して端子T2に接続される。
npnトランジスタ52および53のベース間には、抵抗54および55が直列に接続され、その接続中点が定電圧回路56によって所定の電圧に保持される。
n型MOSトランジスタ72のソースはGND線に接続され、そのドレインとゲートは互いに接続され、その接続点に定電流回路71から所定の電流が入力される。n型MOSトランジスタ72のゲートは、n型MOSトランジスタ73および74のゲートに接続されており、これらのトランジスタとともにカレントミラー回路を構成する。
n型MOSトランジスタ73は、npnトランジスタ70のエミッタからグランド電位GNDへ一定の電流を流す。n型MOSトランジスタ74は、npnトランジスタ69のエミッタからグランド電位GNDへ一定の電流を流す。
端子T1−T2間には、可変利得回路への入力電圧Vinが印加される。
端子T1に入力される信号の交流成分は、キャパシタ50を介してnpnトランジスタ52のベースに入力される。npnトランジスタ52のコレクタには、この交流成分に応じた電流が流れる。
また、端子T2に入力される信号の交流成分は、キャパシタ51を介してnpnトランジスタ53のベースに入力される。npnトランジスタ53のコレクタには、この交流成分に応じた電流が流れる。
このnpnトランジスタ52および53に流れる電流の差は、端子T1−T2間に印加される入力電圧Vinに応じて変化する。
npnトランジスタ52に流れる電流は、npnトランジスタ59および60の共通エミッタに入力され、端子T5−T6間の制御電圧VCに応じた割合で各々のトランジスタに分流する。分流した電流は、抵抗63〜65により構成される抵抗回路網において電圧に変換され、npnトランジスタ69のエミッタ・フォロワ回路を介して端子T3に出力される。
また、npnトランジスタ53に流れる電流は、npnトランジスタ61および62の共通エミッタに入力され、端子T5−T6間の制御電圧VCに応じた割合で各々のトランジスタに分流する。分流した電流は、抵抗66〜68により構成される抵抗回路網において電圧に変換され、npnトランジスタ70のエミッタ・フォロワ回路を介して端子T4に出力される。
これにより、端子T1−T2間に印加される入力電圧Vinは、制御電圧VCに応じた利得によって増幅されて、端子T3−T4から出力される。
図2に示す可変利得回路では、npnトランジスタ59〜62のベース−エミッタ間に入力する制御電圧VCに応じて各トランジスタに流れる電流の割合を調節することにより、利得を調節している。そのため、制御電圧VCに対する利得の特性は、熱電圧Vtの温度特性に応じて変化する。
以上が、可変利得回路20,21,22の説明である。
図3は、制御電圧発生回路19の構成の一例を示す図である。
図3に示す制御電圧発生回路19は、npnトランジスタ101,…,104と、p型MOSトランジスタ105,106と、差動増幅回路107と、定電流回路108,109と、定電圧回路112と、抵抗110,111,113とを有する。
図3に示す制御電圧発生回路19の構成要素と本発明の構成要素との対応関係は次の通りである。
pnpトランジスタ101,102、定電流回路108、p型MOSトランジスタ105,106、差動増幅回路107、および抵抗113を含む回路は、本発明の第1の電流分割回路の一実施形態である。
pnpトランジスタ101,102、定電流回路108、p型MOSトランジスタ105,106、および差動増幅回路107を含む回路は、本発明の電圧フォロワ回路の一実施形態である。
抵抗113は、本発明の第1の抵抗の一実施形態である。
pnpトランジスタ101および102の対は、本発明の第1のトランジスタ対の一実施形態である。
定電流回路108は、本発明の第1の電流供給回路の一実施形態である。
差動増幅回路107は、本発明の差動増幅回路の一実施形態である。
p型MOSトランジスタ105および106を含む回路は、本発明の電流差出力回路の一実施形態である。
npnトランジスタ103,104、および定電流回路109を含む回路は、本発明の第2の電流分割回路の一実施形態である。
npnトランジスタ103および104の対は、本発明の第2のトランジスタ対の一実施形態である。
定電流回路109は、本発明の第2の電流供給回路の一実施形態である。
抵抗110および111は、本発明の電流電圧変換回路の一実施形態である。
npnトランジスタ101および102のエミッタは互いに接続され、その共通エミッタに定電流回路108の一定の電流I1が供給される。また、npnトランジスタ101および102のベース間には、差動増幅回路107から出力される差動電圧が入力され、その各コレクタから差動電流として電流I2,I3が出力される。
n型MOSトランジスタ105および106は、npnトランジスタ101および102のコレクタから出力される電流I2およびI3の差(電流I5)をノードN2に出力する回路を構成する。
すなわち、n型MOSトランジスタ105および106はカレントミラー回路を構成しており、npnトランジスタ103のコレクタから出力される電流I3と等しい電流をノードN2に出力する。
npnトランジスタ105および106のゲートは互いに接続されており、そのエミッタはVCC線に接続される。p型MOSトランジスタ105のドレインは、自身のゲートに接続されるとともに、npnトランジスタ102のコレクタに接続される。n型MOSトランジスタ106のドレインは、npnトランジスタ101のコレクタとともにノードN2に接続される。
差動増幅回路107は、ノードN1とノードN2との電圧差を増幅し、npnトランジスタ101および102のベース間に入力する。
差動増幅回路107は、ノードN2の電圧がノードN1の電圧より高い場合、npnトランジスタ101のベース電圧をnpnトランジスタ102のベース電圧より高くし、逆にノードN2の電圧がノードN1の電圧より低い場合、npnトランジスタ101のベース電圧をnpnトランジスタ102のベース電圧より低くする。
抵抗113は、端子T7−T8を介してノードN1およびN2の間に接続される。端子T7−T8間には入力電圧VACが印加される。すなわち、抵抗113の一方の端子はノードN2に接続され、他方の端子は端子T7に接続される。また、端子T8はノードN1に接続される。
定電圧回路112は、ノードN1の電圧を所定の電圧に保持する。
npnトランジスタ103および104のエミッタは互いに接続され、その共通エミッタに定電流回路109の一定の電流が供給される。
npnトランジスタ103および104のベース間には、npnトランジスタ101および102のベース間と同じ電圧が入力される。すなわち、npnトランジスタ103のベースはnpnトランジスタ102のベースに接続され、npnトランジスタ104のベースはnpnトランジスタ101のベースに接続される。
npnトランジスタ103のコレクタは抵抗110を介してVCC線に接続され、npnトランジスタ104のコレクタは抵抗111を介してVCC線に接続される。
図4は、定電流回路108の構成の一例を示す図である。
図4に示す定電流回路108は、基準電圧発生回路120と、差動増幅回路114と、p型MOSトランジスタ115,116と、n型MOSトランジスタ118,119と、抵抗117とを有する。
基準電圧発生回路120は、例えばバンドギャップ電圧発生器などから構成され、温度係数の微小な基準電圧Vrefを発生する。
p型MOSトランジスタ115のソースはVCC線に接続され、そのドレインは抵抗117を介してGND線に接続される。
差動増幅回路114は、p型MOSトランジスタ115のドレイン電圧と基準電圧Vrefとの差を増幅し、p型MOSトランジスタ115のゲートに入力する。差動増幅回路114は、p型MOSトランジスタ115のドレイン電圧が基準電圧Vrefより高くなるとp型MOSトランジスタ115のゲート電圧を高くし、逆にp型MOSトランジスタ115のドレイン電圧が基準電圧Vrefより低くなるとp型MOSトランジスタ115のゲート電圧を低くする。
p型MOSトランジスタ116のゲートはp型MOSトランジスタ115のゲートに接続され、そのソースはVCC線に接続される。
n型MOSトランジスタ118のドレインはp型MOSトランジスタ116のドレインに接続され、そのソースはGND線に接続され、そのゲートは自身のドレインに接続される。
n型MOSトランジスタ119のゲートはn型MOSトランジスタ118のゲートに接続され、そのソースはGND線に接続され、そのドレインから電流I1を出力する。
図4に示す定電流回路108において、基準電圧発生回路120、差動増幅回路114、p型MOSトランジスタ115および抵抗117は、電圧電流変換回路を構成する。
差動増幅回路114は、基準電圧Vrefとp型MOSトランジスタ105のドレイン電圧とが等しくなるようにp型MOSトランジスタ115のゲートを駆動する。そのため、p型MOSトランジスタ115に流れる電流は、抵抗117の抵抗値と基準電圧Vrefに比例する。
p型MOSトランジスタ115および116のゲート−ソース間の電圧は等しいため、p型MOSトランジスタ115の電流とp型MOSトランジスタ116の電流はトランジスタのサイズに応じた比例関係にある。また、n型MOSトランジスタ118および119はカレントミラー回路を構成しているため、n型MOSトランジスタ118に流れる電流とn型MOSトランジスタ119の電流も比例関係にある。
以上により、n型MOSトランジスタ119に流れる電流I1は、抵抗117の抵抗値と基準電圧Vrefに比例した電流となる。
ここで、抵抗117の温度係数が非常に小さいものとすると、電流I1は温度に依らずほぼ一定の電流になる。
図5は、定電流回路109の構成の一例を示す図である。
図5に示す定電流回路109は、基準電圧発生回路124と、抵抗122と、npnトランジスタ121および123とを有する。
基準電圧発生回路124は、温度係数の微小な基準電圧Vrefを発生する回路であり、例えば上述した基準電圧発生回路113として定電流回路108と共用される。
npnトランジスタ121のエミッタはGND線に接続され、そのベースは自身のコレクタに接続され、そのコレクタは抵抗122を介して基準電圧Vrefの供給線に接続される。
npnトランジスタ123のエミッタはGND線に接続され、そのベースはnpnトランジスタ121のベースに接続され、そのコレクタから電流I6を出力する。
図5に示す定電流回路109において、抵抗122の両端には、基準電圧Vrefとnpnトランジスタ121のベース−エミッタ電圧との差の電圧が加わる。npnトランジスタのベース−エミッタ電圧は、熱電圧Vtの温度特性を有しており、その温度係数は負である。これにより、抵抗122の両端に加わる電圧は正の温度係数を有し、その電流も正の温度係数を有する。
一方、npnトランジスタ121と123はカレントミラー回路を構成しているため、npnトランジスタ123に流れる電流は抵抗122に流れる電流と等しくなる。したがって、定電流回路109の出力電流I6の温度特性は、熱電圧Vtと所定の関係を持った温度特性になる。
図6は、差動増幅回路107の構成の一例を示す図であり、図3と図6の同一符号は同一の構成要素を示す。
図6に示す差動増幅回路107は、npnトランジスタ151および152と、p型MOSトランジスタ154,155,160,161と、抵抗156,157,159,162,163と、キャパシタ158と、定電流回路153とを有する。
npnトランジスタ151および152のエミッタは互いに接続され、この共通エミッタに定電流回路153から一定の電流が供給される。
npnトランジスタ151のベースはノードN2に接続され、そのコレクタはp型MOSトランジスタ154を介してVCC線に接続される。npnトランジスタ152のベースはノードN1に接続され、そのコレクタはp型MOSトランジスタ155を介してVCC線に接続される。
npnトランジスタ151および152のコレクタ間には、抵抗156および157が直列に接続されるとともに、キャパシタ158および抵抗159が直列に接続される。抵抗156および157の接続中点は、p型MOSトランジスタ154および155のゲートに接続される
p型MOSトランジスタ160のソースはVCC線に接続され、そのドレインは抵抗162を介してGND線に接続され、そのゲートはnpnトランジスタ151のコレクタに接続される。
p型MOSトランジスタ161のソースはVCC線に接続され、そのドレインは抵抗163を介してGND線に接続され、そのゲートはnpnトランジスタ152のコレクタに接続される。
p型MOSトランジスタ160および161のドレインが差動増幅回路107の差動出力となっており、p型MOSトランジスタ160のドレインがnpnトランジスタ101のベース、p型MOSトランジスタ161のドレインがnpnトランジスタ102のベースにそれぞれ接続される。
図6に示す差動増幅回路107によると、ノードN1およびN2の電圧差がnpnトランジスタ151および152の電流差に変換される。npnトランジスタ151および152の各電流は、負荷を構成するn型MOSトランジスタ154および155を流れることによって、増幅された電圧信号に変換される。この電圧信号は、各々がソース接地型の増幅回路を構成するp型MOSトランジスタ160および161において更に増幅されて、npnトランジスタ101および102のベースに出力される。
これにより、ノードN1およびN2の電圧差が増幅されて、npnトランジスタ101および102のベースに出力される。
ここで、上述した構成を有する制御電圧発生回路19の動作を説明する。
ノードN2の電圧がノードN1の電圧より低くなると、差動増幅回路107のnpnトランジスタ151に流れる電流がnpnトランジスタ152に流れる電流より小さくなり、npnトランジスタ151のコレクタ電圧がnpnトランジスタ152のコレクタ電圧に対して相対的に高くなる。そのため、npnトランジスタ101のベース電圧はnpnトランジスタ102のベース電圧に比べて相対的に低くなる。
npnトランジスタ101のベースがnpnトランジスタ102のベースより低い電圧になると、npnトランジスタ101の電流I2に比べてnpnトランジスタ102の電流I3が大きくなる。カレントミラー回路(105,106)によって、電流I4は電流I3と等しくなるように制御されるため、電流I4は電流I2より大きくなり、ノードN2から端子T7へ正の電流が流れる。仮に入力電圧VCAが一定であるとすると、ノードN2から端子T7へ流れる電流が大きくなり、ノードN2の電圧は上昇する。
一方、ノードN2の電圧がノードN1の電圧より高くなると、上述とは逆に、電流I4が電流I2に比べて小さくなるため、端子T7からノードN2へ正の電流が流れる。この場合は、入力電圧VCAが一定であるとすると、ノードN2の電圧は低下する。
上記のような負帰還の働きにより、ノードN2の電圧はノードN1の電圧と等しくなるように制御される。すなわち、pnpトランジスタ101,102、定電流回路108、p型MOSトランジスタ105,106、および差動増幅回路107によって構成される回路は、ノードN1とノードN2の電圧とが等しくなるように、ノードN1の電圧に応じてノードN2の電圧を制御する電圧フォロワ回路としての機能を有している。
ノードN1とノードN2の電圧が等しくなるため、抵抗113の抵抗値を‘R1’とすると、抵抗113に流れる電流I5は次式のように表される。
[数1]
I5 = VCA/R1 ・・・ (1)
また、電流I2と電流I3との差Ic1は次式のように表される。
[数2]
Ic1 = I2−I3 = I5 =VCA/R1 ・・・ (2)
一方、npnトランジスタ103および104のベース間には、npnトランジスタ101および102のベース間と同じ電圧が印加されている。そのため、npnトランジスタ101および102において電流I1を電流I2およびI3に分割する割合(I2:I3)と、npnトランジスタ103および104において電流I6を電流I7およびI8に分割する割合(I7:I8)は、概ね等しくなる。電流I7とI8との差を電流Ic2(=I7−I8)とすると、次式が成立する。
[数3]
Ic2 = Ic1×(I6/I1) ・・・ (3)
抵抗R110およびR111の抵抗値を‘R2’とすると、制御電圧VCは次式で表される。
[数4]
VC = VCA×(R2/R1)×(I6/I1) ・・・ (4)
したがって、制御電圧VCは入力電圧VCAに比例した電圧となる。
また、電流I1は、例えば図4に示すような回路によって温度変化が非常に小さくなるのに対して、電流I6は、例えば図5に示すような回路によって熱電圧Vtと所定の関係にある温度特性を有する。そのため、制御電圧VCは、熱電圧Vtと所定の関係にある温度特性を有する。
以上説明したように、本実施形態によれば、温度依存性の小さい電流I1が、入力電圧VCAに応じた電流差を有する2つの電流I2,I3に分割される。また、熱電圧Vtと所定の関係にある温度特性を有した電流I6が、この電流I2,I3の分割割合とほぼ等しい割合で2つの電流I7,I8に分割される。そして、この電流I7およびI8の差を電圧に変換することにより、制御電圧VCが得られる。
これにより、制御電圧VCを入力電圧VCAに応じて任意に調節できるとともに、その温度特性を、熱電圧Vtの温度特性と所定の関係を持つ所定の温度特性に設定することができる。
また、このような温度特性を持つ制御電圧VCを可変利得回路21〜22に供給することにより、熱電圧Vtの温度特性に関連した利得の温度変動を補償し、送信ゲインの安定化を図ることができる。
図7および図8は、複数の異なる温度において、制御電圧VCに対する可変利得回路のゲインの特性をシミュレーションにより算出した結果の一例を示す図である。図7は、図6に示す回路によって制御電圧VCを発生した場合のシミュレーション結果を示し、図8は、図10に示す回路によって制御電圧VCを発生した場合のシミュレーション結果を示す。
制御電圧VCが50mVの場合について2つの図を比較すると、図10に示す回路を用いた場合では温度変化によってゲインが5dBもバラツキいているのに対し、図6に示す回路を用いた場合ではゲインのバラツキが2dBまで抑制されている。
これらのシミュレーションは、1段の可変利得回路について行ったものであり、縦続接続された可変利得回路の段数が増えるほど、本実施形態による温度バラツキの改善効果は更に顕著になる。
また、本実施形態によれば、電源の低電圧化についても顕著な効果を奏することができる。
図10に示す回路では、端子Taの電圧とnpnトランジスタ301のエミッタ電圧とが等しくなるように制御されるため、npnトランジスタ301のベース電圧は端子Taよりしきい値分だけ高い電圧に設定する必要がある。例えば、npnトランジスタのベース−エミッタ電圧を0.7Vとした場合、端子Taの電圧は‘VCC−0.7V’より高くすることができない。したがって、例えば電源電圧を1.8Vまで低下させると、入力電圧VCAの振幅が大幅に制限されてしまい、利得の制御範囲が狭まってしまうという不利益が生じる。
これに対し、本実施形態に係る電圧発生回路によれば、ノードN1とノードN2の電圧が等しくなるように制御されており、このノード間に抵抗113を介して入力電圧VCAが印加されるため、仮に入力電圧VCAの最大値が電源電圧VCCを超えても、ノードN2に流し込むことができる電流の上限さえ超えなければ、正常な動作が可能である。
したがって、本実施形態によれば、低い電源電圧でも制御電圧VCを正常に発生することが可能になる。これにより、電源の低電圧化を図りつつ、低歪みで低ノイズの信号増幅を行うことができる利得制御回路ならびに送信装置の実現が可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の形態のみに限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
図3および図6に示す電圧発生回路では、npnトランジスタ103および104の共通エミッタに対して定電流回路109が一定の電流を供給しているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、差動増幅回路107の出力コモンモード電圧をバンドギャップ電圧付近に設定することによって、図9に示すように定電流回路109を抵抗109Aに置き換えることも可能である。この場合も、抵抗109Aに流れる電流I6Aは、熱電圧Vtの温度特性と所定の関係を持つ。
また、上述の実施形態では、電流I1の温度依存性を微小にする例を挙げているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、電流I1および電流I2の温度特性は、制御電圧VCにおいて所望の温度特性が得られるように、任意に設定して良い。
上述の実施形態ではトランジスタとしてMOSトランジスタとバイポーラトランジスタとを併用しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、MOSトランジスタのみやバイポーラトランジスタのみを用いて構成することも可能であるし、他の種々のトランジスタを用いて構成することも可能である。
上述の実施形態において示されている回路は、本発明を実現する際の一例であるため、これに限定されることなく、同様な機能を持った別の回路に任意に置き換えることが可能である。
本実施形態に係る送信装置の構成の一例を示す図である。 可変利得回路の構成の一例を示す図である。 制御電圧発生回路の構成の一例を示す図である。 第1の定電流回路の構成の一例を示す図である。 第2の定電流回路の構成の一例を示す図である。 差動増幅回路の構成の一例を示す図である。 図6に示す電圧発生回路を用いた場合におけるゲイン特性の温度依存性をシミュレーションにより算出した結果の一例を示す図で 図10に示す電圧発生回路を用いた場合におけるゲイン特性の温度依存性をシミュレーションにより算出した結果の一例を示す図で 制御電圧発生回路の一変形例を示す図である。 利得可変回路に供給する制御電圧を発生する従来の電圧発生回路の構成の一例を示す図である。
符号の説明
11…ローカル発振器、12…シングル−差動変換回路、13…分周回路、16,17…乗算回路、14,15…電圧電流変換部、18…加算回路、19…制御電圧発生回路、20,21,22…可変利得回路、23…ドライブ回路、101〜104…npnトランジスタ、105,106…p型MOSトランジスタ、107…差動増幅回路、108,109…定電流回路、112…定電圧回路、110,111,113,109A…抵抗。

Claims (11)

  1. 所定の温度特性を有し、入力電圧に応じて変化する電圧を発生する電圧発生回路であって、
    第1の温度特性を有する第1の基準電流を、上記入力電圧に応じた電流差を有する2つの電流に分割する第1の電流分割回路と、
    上記第1の電流分割回路における上記分割の割合に応じた割合で、第2の温度特性を有する第2の基準電流を分割する第2の電流分割回路と、
    上記第2の電流分割回路において分割された2つの電流の差を電圧に変換する電流電圧変換回路と
    を具備する電圧発生回路。
  2. 上記第1の電流分割回路は、
    第1のノードの電圧と第2のノードの電圧とが等しくなるように、当該第1のノードに入力される電圧に応じて当該第2のノードの電圧を制御する電圧フォロワ回路と、
    上記第1のノードと上記第2のノードとの間に、上記入力電圧の入力端子を介して接続される第1の抵抗と、
    を有し、
    上記電圧フォロワ回路は、
    上記第1のノードと上記第2のノードとの電圧差に応じた電圧が、対をなす制御端子に入力され、対をなす第1端子が互いに接続され、対をなす第2端子から第1の電流および第2の電流を出力する第1のトランジスタ対と、
    上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子に上記第1の基準電流を供給する第1の電流供給回路と、
    上記第1の電流と上記第2の電流との差を上記第2のノードに出力する電流差出力回路と
    を有し、
    上記第2の電流分割回路は、
    上記第1のトランジスタ対の制御端子に入力される電圧が、対をなす制御端子に入力され、対をなす第1端子が互いに接続され、対をなす第2端子から第3の電流および第4の電流を出力する第2のトランジスタ対と、
    上記第2のトランジスタ対の対をなす第1端子に上記第2の基準電流を供給する第2の電流供給回路と
    を有する
    請求項1に記載の電圧発生回路。
  3. 上記第1の電流供給回路は、上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子と基準電位との間に上記第1の温度特性を有した一定の電流を流す第1の定電流回路を含み、
    上記第2の電流供給回路は、上記第2のトランジスタ対の対をなす第1端子と上記基準電位との間に上記第2の温度特性を有した一定の電流を流す第2の定電流回路を含む、
    請求項2に記載の電圧発生回路。
  4. 上記第1の電流供給回路は、上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子と基準電位との間に上記第1の温度特性を有した一定の電流を流す第1の定電流回路を含み、
    上記第2の電流供給回路は、上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子と基準電位との間に接続される第2の抵抗を含む、
    請求項2に記載の電圧発生回路。
  5. 上記電流差出力回路は、上記第1の電流と等しい電流を上記第2のノードに出力するカレントミラー回路を含む、
    請求項2に記載の電圧発生回路。
  6. 上記第1の電流分割回路は、上記第1のノードと上記第2のノードとの電圧差を増幅し、当該増幅した電圧を上記第1のトランジスタ対の対をなす制御端子に入力する差動増幅回路を含む、
    請求項2に記載の電圧発生回路。
  7. 入力される制御電圧に応じて利得を制御する利得制御回路であって、
    第1の温度特性を有する第1の基準電流を、上記制御電圧に応じた電流差を有する2つの電流に分割する第1の電流分割回路と、
    上記第1の電流分割回路における上記分割の割合に応じた割合で、第2の温度特性を有する第2の基準電流を分割する第2の電流分割回路と、
    上記第2の電流分割回路において分割された2つの電流の差を電圧に変換する電流電圧変換回路と、
    上記電流電圧変換回路において変換された電圧に応じて利得が変化する可変利得回路と
    を具備する利得制御回路。
  8. 上記第1の電流分割回路は、
    第1のノードの電圧と第2のノードの電圧とが等しくなるように、当該第1のノードに入力される電圧に応じて当該第2のノードの電圧を制御する電圧フォロワ回路と、
    上記第1のノードと上記第2のノードとの間に、上記制御電圧の入力端子を介して接続される第1の抵抗と、
    を有し、
    上記電圧フォロワ回路は、
    上記第1のノードと上記第2のノードとの電圧差に応じた電圧が、対をなす制御端子に入力され、対をなす第1端子が互いに接続され、対をなす第2端子から第1の電流および第2の電流を出力する第1のトランジスタ対と、
    上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子に上記第1の基準電流を供給する第1の電流供給回路と、
    上記第1の電流と上記第2の電流との差を上記第2のノードに出力する電流差出力回路と
    を有し、
    上記第2の電流分割回路は、
    上記第1のトランジスタ対の制御端子に入力される電圧が、対をなす制御端子に入力され、対をなす第1端子が互いに接続され、対をなす第2端子から第3の電流および第4の電流を出力する第2のトランジスタ対と、
    上記第2のトランジスタ対の対をなす第1端子に上記第2の基準電流を供給する第2の電流供給回路と
    を有し、
    上記可変利得回路は、
    入力信号に応じた電流差を有する第5の電流および第6の電流を出力する差動電流出力回路と、
    上記電流電圧変換回路において変換された電圧が、対をなす制御端子に入力され、対をなす第1端子が互いに接続され、当該接続点に上記第5の電流を入力し、対をなす第2端子から各々電流を出力する第3のトランジスタ対と、
    上記電流電圧変換回路において変換された電圧が、対をなす制御端子に入力され、対をなす第1端子が互いに接続され、当該接続点に上記第6の電流を入力し、対をなす第2端子から各々電流を出力する第4のトランジスタ対と、
    上記第3のトランジスタ対の対をなす第2端子の各出力電流と、上記第4のトランジスタ対の対をなす第2端子の各出力電流とに基づいて、上記入力信号に比例するとともに上記電流電圧変換回路の変換電圧に応じて当該比例のゲインが変化する出力信号を生成する出力回路と
    を有する、
    請求項7に記載の利得制御回路。
  9. 上記第1の電流供給回路は、上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子と基準電位との間に上記第1の温度特性を有した一定の電流を流す第1の定電流回路を含み、
    上記第2の電流供給回路は、上記第2のトランジスタ対の対をなす第1端子と上記基準電位との間に上記第2の温度特性を有した一定の電流を流す第2の定電流回路を含む、
    請求項8に記載の利得制御回路。
  10. 上記第1の電流供給回路は、上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子と基準電位との間に上記第1の温度特性を有した一定の電流を流す第1の定電流回路を含み、
    上記第2の電流供給回路は、上記第1のトランジスタ対の対をなす第1端子と基準電位との間に接続される第2の抵抗を含む、
    請求項8に記載の利得制御回路。
  11. 所定の周波数を有する第1の信号と第1の変調信号とを混合する第1のミキサ部と、
    上記第1の信号に直交する第2の信号と第2の変調信号とを混合する第2のミキサ部と、
    上記第1のミキサ部および第2のミキサ部でそれぞれ混合された信号を加算する加算部と、
    上記加算部の出力信号を増幅するとともに、入力される制御電圧に応じて当該増幅の利得を制御する利得制御部と
    を具備し、
    上記利得制御部は、
    第1の温度特性を有する第1の基準電流を、上記制御電圧に応じた電流差を有する2つの電流に分割する第1の電流分割回路と、
    上記第1の電流分割回路における上記分割の割合に応じた割合で、第2の温度特性を有する第2の基準電流を分割する第2の電流分割回路と、
    上記第2の電流分割回路において分割された2つの電流の差を電圧に変換する電流電圧変換回路と、
    上記電流電圧変換回路において変換された電圧に応じて利得が変化する可変利得回路と
    を有する、
    送信装置。
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