JP2006294593A - 冷陰極蛍光ランプおよびバックライトユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ガラスバルブ10と、前記ガラスバルブ10の両端部に封着された一対のホロー電極20と、前記ガラスバルブ10の両端部の外側に設けられ、前記ホロー電極20のリード線22と接合された給電端子30とを備え、前記給電端子30は、前記リード線22との接合部分31以外が、前記ガラスバルブ10の外表面上に形成された薄膜である冷陰極蛍光ランプ1とする。
【選択図】図2
Description
電極本体205が棒状の場合は、図12において矢印で示すように前記電極本体205の外表面の全体で放電が起こるため、放電の一部がリード線204側に回り込んで前記リード線204およびその付近が加熱される。したがって、リード線204に接合されている給電端子202が前記リード線204の温度を下げるヒートシンクの役割を果たしても、前記リード線204およびその付近の温度が低下し過ぎることはない。
さらに、本発明に係る冷陰極蛍光ランプの特定の局面では、前記リード線は、前記ガラスバルブの外表面から前記ガラスバルブの管軸方向に向けて突出する突出部分で前記給電端子と接合されており、前記突出部分の前記管軸方向の長さが1mm以下であることを特徴とする。
本発明に係るバックライトユニットは、光源として、上記冷陰極蛍光ランプが搭載されていることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態にかかる冷陰極蛍光ランプについて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる冷陰極蛍光ランプを示す一部破断斜視図であり、図2は、冷陰極蛍光ランプの一端部を示す拡大断面図である。冷陰極蛍光ランプ1は、バックライトユニットの光源として用いられるものであって、ガラスバルブ10と、前記ガラスバルブ10の両端部に封着された一対のホロー電極20と、前記ガラスバルブ10の両端部の外側に設けられた給電端子30とを備える。
10は、管状のガラスバルブ本体11と、前記ガラスバルブ本体11の長手方向両側に位置する一対の封着部12とからなる。
ガラスバルブ本体11は、断面が円環形状であって、外径が4mm、内径が3mm、肉厚が0.5mmである。封着部12は、図2に示すように、ガラスバルブ10の管軸A方向における最大幅Wが2mmであって、ホロー電極20が封着されている。
ガラスバルブ10の内面には蛍光体層13が形成されている。蛍光体層13は、例えば、赤色蛍光体(Y2O3:Eu)、緑色蛍光体(LaPO4:Ce,Tb)および青色蛍光
体(BaMg2Al16O27:Eu,Mn)からなる希土類蛍光体で形成されている。また
、ガラスバルブ10の内部には、例えば、約1200μgの水銀、および、希ガスとして約8kPa(20℃)のネオン・アルゴン混合ガス(Ne95%+Ar5%)が封入されている。
ホロー電極20は、電極本体21とリード線22とで構成され、ガラスバルブ10の封着部12に封着されている。
筒部23は、全長が5.2mm、外径が2.7mm、内径が2.3mm、肉厚が0.2mmである。ホロー電極20は、筒部23の管軸とガラスバルブ10の管軸とがほぼ一致するように配置されており、前記筒部23の外周面と前記ガラスバルブ10の内面との間隔は、前記筒部23の外周全域に亘ってほぼ均一となっている。
リード線22は、タングステン(W)製の内部リード線25と、半田等に付着し易いニッケル製の外部リード線26との継線である。当該リード線22は、内部リード線25と外部リード線26との接合面が、ガラスバルブ10の外表面とほぼ面一である。すなわち、内部リード線25は、ガラスバルブ10の外表面よりも内側に位置し、外部リード線26は、ガラスバルブ10の外表面よりも外側に位置する。
外部リード線26は、ガラスバルブ10の外表面から管軸A方向に向けて突出する突出部分であって、給電端子30と接合されている。当該外部リード線26は、全長が1mmであり、前記外部リード線26の軸心とガラスバルブ10の管軸Aとがほぼ一致しているため、前記外部リード線26の管軸A方向の長さは1mmである。また、外部リード線26は、断面が略円形であり、線径は内部リード線25よりも細い0.6mmである。
接合部分31は、給電端子30がリード線22と電気的に接続されている部分であって、外観視略円錐体形状である。そのため、接合部分31の外表面の面積は、外部リード線26の外表面全体を完全に覆っているにも拘わらず小さい。したがって、給電端子30の外表面の面積も小さく、放熱作用も小さいため、リード線22の温度が低下しにくい。また、外部リード線26が給電端子30で完全に覆われているため、前記外部リード線26が折れ曲がったり、前記外部リード線26に応力が加わって封着部12が破損したりするおそれが少ない。なお、接合部分31の外表面の面積は、できるだけ小さいことが好ましい。
給電端子30の構成は上記構成に限定されず、例えば変形例1乃至4に示すような構成とすることが考えられる。なお、変形例1乃至4に係る冷陰極蛍光ランプは、給電端子および電極の構成が異なる他は、基本的に本実施の形態の冷陰極蛍光ランプ1と同様の構成を有する。したがって、共通する部分には本実施の形態と同じ符号を付して説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
また、薄膜部材83におけるガラスバルブ本体11の管軸A方向の長さPは、薄膜部材83の肉厚によっては、19mm以下であることが好ましい。さらに、電極本体21におけるガラスバルブ本体11の中央部側の先端よりもガラスバルブ本体11の中央部側は、ランプの発光部となるため、薄膜部材83による光束の損失を考慮すると、前記Pは、10mm以下であることがより好ましい。
一般に半田は、導電性が良く、熱伝導率も低く、その上低価格であるため、給電端子30の材料として好適である。特に、スズ(Sn)、スズ−インジウム(In)合金、スズ−ビスマス(Bi)合金等を主成分とする半田は、機械的強度の高い給電端子30を形成することができるため、より好適である。それらに、アンチモン(Sb)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、鉄(Fe)、白金(Pt)およびパラジウム(Pd)のうちの少なくとも1種類を添加した半田は、ガラスとの馴染みが良いために、ガラスバルブ10から剥がれ難い給電端子30を形成することができ、さらに好適である。加えて、鉛を含まない半田は、環境に配慮した冷陰極蛍光ランプ1を作製することができるため好適である。
上記冷陰極蛍光ランプ1は、点灯周波数40〜120kHz、ランプ電流3.5〜8.5mAで動作される。
また、給電端子の外表面を、導電性を有し熱伝導率の低い材料で覆うことが考えられる。例えば、半田製の給電端子の外表面をタンタル製の筒状部材で覆うことが考えられる。これにより、給電端子を剥がれ難くすることができる。
冷陰極蛍光ランプの温度特性を測定し、給電端子の放熱作用について検討した。図8は、冷陰極蛍光ランプの温度特性を示す。
図8において、実施例の冷陰極蛍光ランプは、給電端子30の薄膜部分32の膜厚が50μmであり、給電端子30の管軸方向A方向の長さNが7.5mmである点を除き、本実施の形態に係る冷陰極蛍光ランプ1と同様の構成を有する。
実験では、各冷陰極蛍光ランプについて、ガラスバルブの管軸方向中央部(以下、「管中央部」と称する)の表面温度、および、前記ガラスバルブの電極付近の表面温度を測定した。
図10は、本願発明の一実施形態にかかるバックライトユニット等の概略構成を示す分解斜視図であり、図11は、冷陰極蛍光ランプの取り付け状態を説明する図である。
図10に示すように、本発明の一実施形態にかかるバックライトユニット100は、液晶テレビ用の直下方式のバックライトユニットであって、その構造は、基本的に従来のバックライトユニットの構造に準ずる。
外囲器110は、白色のポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂製の箱体であって、図11に示すように、略方形の反射板111と、前記反射板111の周縁を囲む側板112〜115とからなる。外囲器110の内部には複数の冷陰極蛍光ランプ1が並設されており、それら冷陰極蛍光ランプ1の光は、前記外囲器100の開口116から拡散板120に向けて放出される。
以上、本発明に係るバックライトユニットを実施の形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明に係るバックライトユニットは、上記の実施の形態に限定されない。例えば、直下方式のバックライトユニットに限定されず、液晶パネルの背面に導光板を配置し、前記導光板の端面に冷陰極蛍光ランプ1を配置したエッジライト方式(サテライト方式または導光板方式ともいう)のバックライトユニットであってもよい。
10 ガラスバルブ
20 ホロー電極
22 リード線
26 突出部分
30 給電端子
31 接合部分
100 バックライトユニット
Claims (5)
- ガラスバルブと、
前記ガラスバルブの両端部に封着された一対のホロー電極と、
前記ガラスバルブの両端部の外側に設けられ、前記ホロー電極のリード線と接合された給電端子とを備え、
前記給電端子は、前記リード線との接合部分以外が、前記ガラスバルブの外表面上に形成された薄膜であることを特徴とする冷陰極蛍光ランプ。 - 前記薄膜は、膜厚が5〜120μmであることを特徴とする請求項1記載の冷陰極蛍光ランプ。
- 前記リード線は、前記ガラスバルブの外表面から前記ガラスバルブの管軸方向に向けて突出する突出部分で前記給電端子と接合されており、前記突出部分の前記管軸方向の長さが1mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の冷陰極蛍光ランプ
- 前記給電端子は、少なくとも前記接合部分が半田で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の冷陰極蛍光ランプ。
- 光源として、請求項1から4のいずれかに記載の冷陰極蛍光ランプが搭載されていることを特徴とするバックライトユニット。
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JP2008282791A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Samhan Electronics Co Ltd | 冷陰極蛍光ランプ用電極およびこれを含む冷陰極蛍光ランプ |
JP2010049822A (ja) * | 2008-08-19 | 2010-03-04 | Nec Lighting Ltd | 蛍光ランプ |
JP2010517239A (ja) * | 2007-01-23 | 2010-05-20 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | 冷陰極蛍光ランプを作製する方法、それに用いる厚膜電極組成物、それから作製されたランプおよびlcdデバイス |
-
2006
- 2006-02-16 JP JP2006039868A patent/JP2006294593A/ja active Pending
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